こんにちわ♪
いくぞ♪過去話♪リナ&スティルバイト♪ではでは♪

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      希望の行方  ~関りの序曲~

ぴた。
「ふ・・・・ふふふふふふふ♡」
ぞぞっ!!
会議のために、混沌宮に出かけていた主がもどってから、万事この様子。
にこにこと、仕事をこなしているのも、彼らにとっては、驚くべきことだが。
いつも、一気に、まとめてやる主が、まじめに仕事にいそしんでいるのだ。
しかも、数日ブンの仕事を一気に片付ける・・とかで。
書類をかいている手が、ときどき止まっては、かすかに笑っている。
「スティルバイトさま?何かあったのですか?」
スティルバイトの側近でもある、緑の髪の女性が、
スティルバイトに紅茶を運んできて、話しかける。
「ん・・いや、別に。」
ちらり。
とある世界の時間ばかりをきにしつつ、
そわそわ。
にこにこ。
完全に顔が綻んでいる。

―― 怪しい。

全員が、そう思うが。
怖くて、口には出せない。
こんな様子の主は、今までみたことがなかったから。
「あ、そうそう、双迷宮の王から、お誘いがはいってましたが?」
エメラーダがいう。
まあ、いつものことだし。
「ん?ああ、丁寧に断っておいてくれ。」
『え・・・・・ええええええええええっ!?』
あの、スティルバイト様が、女性からの誘いを断る!?天変地異が起るのでは!?
かなり、失礼なことを思っている部下達。
ここは、彼が管理している、スティファレス世界。
スティルバイトは、ここの、神と魔の王を務めている。
ルンルンルン♪
にこにこと、ちゃくちゃくと、仕事を片付けているスティルバイトに、ただ、冷や汗を流しまくる部下達の姿が。
そこにはあった。
くるもの、こだわず。
の彼は、結構、プレイボーイということでも、知られている。
が。
ただの、遊び。
として、寄って来る存在も、割り切っているのだから。しかたない。
鬱憤をはらすべく(仕事のストレス)とかを晴らす遊び相手にしか、彼にとっては他ならない。
それでも、それだけやってて、子供の一人もいないのは。
彼の力に耐えうる存在がいないため。
つまりは、彼の力が大きすぎて、バランスが保てずに、子供たる存在は、どのような存在にも、出来ないのである。
まあ、彼が子供を作ろう。
として、力を抑えれば、別なのだが。
彼は、そんなことはちっとも今まで思ってないから。
この、一ヶ月。
確かに。
主の様子が、一辺した。
会議に出かける数日前に、混沌宮殿に出向いてからである。
彼らは何があったのかはしらないが。
あれだけ遊んでいたのが、ぱったりとやみ。
今、このように、しっかりと、お仕事熱心になっていたりする。
『・・・・一体・・・・。』
部下達がいぶかしるのは当然であろう。


「ふ・・・ふふふふふ♪」
はやく、仕事をすませて、リナ様のところにいこっと♪
完全にスティルバイトの頭の中には、リナのことしか頭にない。



「・・・・かえっちぅゃうの?」
くすん。
ぐずるリナに。
「部下ST、あんたがいいんだったら、あたしが遊んでいる、首都ジールにある、マジックショップエルにいらっしゃい。
  あたしとユニット、そこで、店やってるし。リナも遊び相手が欲しいでしょうし。」
リナがかなり気に入っているようだし。
それに何より、リナが、まだ力が不安定なので。
何かがあったときのために、保護する存在は必要である。
「あ!!それ、私からも、お願いするわ!!スティルバイト!!」
「我からも頼む!!いかんせん。部下達にあまり仕事をほっておいて、リナ様にかかりっきりだと・・・
  エル様が我らの世界に、こられているのがばれてしまう!!!」
すがりつくように、頼み込んできた、自分の同僚。
赤の竜神(フレアドラゴン)ルナ=スィーフィード。
赤瞳の魔王(ルビーアイ)レイス=シャブラニグドゥ。
「いいですよ♪」
「わぁぁぁぁぃ!!!ぜったいだよ!!!!すてぃるばいと!!」
ぴょん。
すてぃるばいとの首筋に抱きつくりな。
「はいはい♡」
かわいいし。
何より、力が不安定だから、ほっとけないし。
「あ、でも、ちゃゃゃんと、それで、仕事が遅れたら、当然、お仕置きね♡」
すぅぅぅ・・・・。
「は・・・・はひ・・・。(汗)」



会議が終了したときに、交わされた、混沌宮殿での会話。



「じゃあ、私は、明後日の二時までは、リナ様のところにいるから。」
「じゃあ、それに間に合うように、仕事・・切り上げますね♪」
ルナと簡単なリナに付き添う時間帯の打ち合わせをして。
自分の世界に戻って来ているスティルバイト。


そわそわ。
うずうず。
何か、デザートでも作って、いこうかな♡
リナ様、何がすきかな♡
すでに、仕事をしつつも、頭の中は、リナのことで一杯である・・・・



「よっし!!できた!!」
彼が仕事を二週間分、終了させたのは。
さすがというか。
一日も経過していなかった。 
彼が本気になれば、もっと、仕事の能率は速いのだが・・・・。


・・・・一体、スティルバイト様に何が!?
とうぜん、いきなり、仕事を一気に片付ける主に、戸惑っているスティルバイトの部下達。
「トリアル、ゼフィウス、あとは頼むぞ。俺、用事があって、レイスたちの世界にちょっと、行くから。」
神の統括を任せているゼフィウスと、魔の統括を任せているトリアルに、
一言いって。
「さて♪何をつくろうかな♪」
かるく、歌を歌いながら。
厨房に入ってゆく、スティルバイト。
彼の、趣味でもあるので、彼専用に、設置してあるのだが。
神と魔の王。
スティルバイトは、一応、それぞれの神と魔に対する、上司を創り出している。
つまり、この世界では、彼が一番上。そのつぎに、神と魔を統括するもの。
それから、光と闇に別れての、存在達。
といった様子に。



「ふんふんふん♪」
いつもより、かなりごきげんな主の姿をみて。
完全に部下達は、凍り付いていた・・・・・・。


「こんなものだろ?)じゃ、後・・頼むな♪」
シュン。
スティルバイトの姿が掻き消える。
「・・・・怪しいですわ・・・・。」
エメラーダは、何か、スティルバイトが隠し事をしているのでは。
と、勘を張り巡らせる。
そして。
うきうき♪
「何か、面白いことがありそうですし♪スティルバイト様、つけてみましょう♪」
いつもの好奇心が、勝って。
主をつけて、自分も、赤の竜神と、赤瞳の魔王が、今、その身をおいている、惑星へと向かっていた。


シュン。
眠れる竜の大陸の、主要都市。
魔法都市としての別名ももつ、首都、ジール。
そこに、スティルバイトはやってきていた。
ぴたり。
道行く人々(とくに女性)が、彼の姿に見とれて。
あっという間に人だかりができあがる。
「あの!!どちらにいかれるんですか!?」
「よろしければ、私が、この町、案内しますが!?」
「何か、用事がないのであれば、ご一緒しませんこと!?」
にっこり。
それを気に留めることもなく。
「いや、用事がありますので。失礼。」
そのまま、かるくやりすごす。
それでも、ぞろぞろぞろ・・・。
彼の後ろには、女性たちの長打の列が出来ているが。
それをまったく気にせずに。 
「ええと・・・・エル様・・・。本当に、気配隠して居られるから・・・・・。エル様の店、通常の方法では、みつけられない・・か。」
ふと、目をつむり。
自分の魔力をたどる。
リナがもっているマスコットの魔力の波動を頼りに。
「・・こっちだな。」
ふい。
スティルバイトが路地にはいる。
『あ゛!!』
彼を追いかけていた女性たちが。
あわてて、路地に入ってゆくと。
そこには、行き止まりの路地があるだけで。
彼の姿はどこにもなかった。
・・・・絶対に、またあってみせるわ!!!!
ある意味、頑固の女性たちは。
あんなに綺麗でハンサムな男性。
そう、簡単にあきらめて、たまりますか!!
と、彼をゲットすることに、夢中になっていたりするが・・・・。
それより、姿が消えたのに、驚かない。
というのが、さすがに、ジール・シティの住人である。
ここは、様々な種族が。
入り乱れて、生活している町でもあるから。



「え・・・と。ここ・・・か。」
エル様にしては、こじんまりした店だな。
一角に、力がある程度なければ、見つからない特殊な結界がほどこされている。
路地の一角にあるそのお店。
金色の王と宇宙の姫が、共同経営している魔法道具屋(マジックショップ)エル。
一見すると、普通の店。
看板に、エル。
という文字がシルバーオリハルコンで作られた掲示板が、ゆらゆらと揺れている。

カララン・・・・。

とててててて!!!!

「わぁぁぁぁぁぃ!!!!!すてぃるばいとだぁぁぁぁぁ!!!」
しかっ。
店に入るなり、リナが、いきなり、抱きついてくる。
リナはここでは、誕生して、まだ、三ヶ月程度なのだが。
とりあえず、実体を一歳程度にエルがするように。
と、指示している。
店にやってくる人々に。
いきなり、成長したリナの姿を見たりして、疑問を起こさせないためである。
まあ、三ヶ月で、一歳程度の姿になる。
というのも、かなりの疑問が起るだろうが・・。
そんな、細かいことは、この町の人々は、あまり、気にしない、おおらかなのである。
「あら、はやかったわね。スティルバイト。」
リナの相手をしていたルナがいう。
「まあな。はい、リナ様、お土産です♡」
「わぁぁぁぃ!!!すてぃるばいとのでざーとだぁぁ!!ははさま、ゆにっとねーさま、るな、いっしょにたべよー!!」
くすり。
『はいはい。』
ぴょんぴょんと飛び跳ねるリナをみつつ。
くすり。
と、その場にいた、全員が笑っていた。


んぐんぐんぐ・・・・。
「ほらほら、リナ様、あわてなくても・・・。」
くす。
頬についた、クリームをぬぐっているスティルバイト。
紅茶を優雅に飲みながら、ユニットと会話をしているエル。
リナは、おいしいので、急いで、食べているのである。
「思ってたけど・・。スティルバイト、あんた、子供とか、弱いものには、結構まめよねぇ・・・。」
ルナが、かいがいしく、リナの世話をしているスティルバイトにいう。 
彼は、結構、子供には甘い。
まあ、怒ると、それは、関係なくなる。
というのもあるのだが。
「だって、純粋なる、喜びの感情って、結構いい味してるぞ?ルナ?」
「まあ・・そーだけど・・・。」
どこか視点がずれてるスティルバイト。
「それはいえてるわね。」
彼らの食事は、世界の漂う感情といった力ある想い。
それが、彼らの動力源にもなり、そして、
世界を発展させてゆく、原動力にもなっているのだ。
エルが静かにいう。
さすがに。
この二ヶ月。
エルに呼び出されて。
チョクチョク、この店の手伝いをしていたルナは。
未だに緊張はしているものの。
どうにか、それを表に出さない程度には、表面上をつくろうことを習得していた。
つまり。
この店では、エルの正体は、絶対に、秘密vv他言無用ねvv
というエル達の命令によって。
「ねえ!まだないの?」
リナが、じっと、スティルバイトをみつめる。
「部下ST、台所、貸してあげるから、リナにもっと、満足するまで作って上げてね♡」
「は・・はい!!」
「りなもそばでみてるぅ!!」
とてとてとて。
スティルバイトのズボンの端をつかんで、リナも彼についてゆく。
「・・・・リナ様、かなり、なついてますね。」
ルナがぽつりという。
「そうね。どうやら、彼の金の髪がかなりのお気に入りらしいしね♡」
そういって、微笑むのは、母の顔。
・・・こっきぃぃぃん。
今だになれないルナは。
しばらく、凍り付いていた。



「確か・・・この辺りにスティルバイト様の気配がしたのですが・・・・。」
ふわ。
レース状のドレスをふわりとなびかせて。 
教会の屋根に出現するエメラーダ。
さて・・と。
ふわり。
まるで、ゆうがのごとくに、地面に舞い降りる。
「・・・・天使・・・。」
それを偶然に目撃していた人達は。
その美しいまでの、優雅な姿に。 
天使では!?
と、期待しているのだが。
すとん。
「さて・・。」
ざわり。
エメラーダが地面に着地した直後。
これまた、主と同じように、あっというまに、人だかりができていた。
こちらは老若男女を問わずだが。


「まったく・・・時間が無駄になってしまいましたわ。」
しつこい、人々を、眠らせて。
町を歩いてゆく、エメラーダ。
はっきりいって、かなり目立っている。
蒼いレース状のドレスに、緑の髪に緑の瞳。
首には、大きな、エメラルドを細工した、首飾り。
手にも、ブルーダイヤや、スリーゴールドであしらった、宝石がちりばめられた、ブレスレット。
髪留めには、緑に映える、ルビーの花柄の髪留めをして。
歩くたびに、緑の髪が、ふわり。
となびいている。
道行く人々が、感嘆なため息をついているのは。
全然気にする様子もない、エメラーダ。



「ほらほら、リナ様、危ないですよ!」
おやつタイムが終わり。
散歩の時間だというので。
スティルバイトが、リナをつれて町に散歩にでている。
リナは、かなりはしゃいでいる。
何しろ、ここで、彼と一緒にでかけるのは、初めてなのである。
「あのね!いつもはね!るなかれいすがいっしょなの!!かうりいがいつしょでうれしいの!!」
くす。
「はいはい。はしゃぐところびますよ?」
本当に、かわいいよなぁ。
リナ様は。
この無邪気なまでの、精神を。
ずっとこのまま・・・守りたい。
そう、スティルバイトは思っているが。

「おや、リナちゃん、今日は、別の人がおともかい?」 
「うん!!!」
「リナちゃん、はい♡これあげる♡」
「ありがとー!!!!おばちゃん!!」
すでに、リナは、この辺りの人気もの。
まあ、ここまで、かわいいのだから、当然だが。 
んしょんしょんしょ。
エル手作りの、腰掛鞄に、貰った品々を詰めているリナ。
子供は、何でも、入れたがる。
異次元式の鞄なので、どれだけ入れても問題ないのだが。
・・・小さな鞄に、メロンとかを入れようとするのは・・どうかと(笑)
「あっれぃ?はいらないなぁ?」
首をかしげているリナ。
鞄の入れ口より、大きいのだから、当たり前。
ひょい。
「リナ様、鞄の口より、これの方が大きいのですから。それは無理ですよ。こうやってですね・・。」
少し力をスティルバイトが加えると。 
鞄の口が、大きく開く。
リナにも、本当は出来ることなのだが。
今だに、リナは、この鞄を完全に使いこなせていない。
つまりは。
力を加えると。 
鞄の口は、果てしなく、大きくなるのである。
品物を入れると、また元の大きさにもどるのだが。
一目みて、それの本質を見抜いているスティルバイトは、流石だが。





はたり。
とてててててて。
ぴょん。
リナが、とびつく。
「・・・・え?」
いきなり。
何か、小さなものが、足元に飛びついてきた。
「・・・だぁれ?すてぃるばいとのちからがかすかにかんじられるよ?」
見下ろすと、むちゃくちゃにかわいい、幼子の姿。
「・・・・はい?」
何?
この子?
・・・・・ええと・・・・・。
どなたかに・・似ているような気が・・・・・。
「リナ様!!」
スティルバイトがあわてて、おいかけてくる。
リナにせがまれて、アイスを買いに行っていたのである。
「あ゛・・・・あ゛あ゛あ゛!!!エメラーダ!!どうして、お前がここに!!!!?」
「あら!!スティルバイトさま!!みつけましたわ!!!」
驚いているスティルバイト。
エメラーダがにっこりと笑う。 
くいくい。
「ねえねえ?だぁれ?この人?かうりい?」
リナが、きょとん、とした表情で、スティルバイトに聞く。
「・・・スティルバイト様?・・・隠し子ですか?」
「ちっがぁぁぁぁぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
これは・・かなりの逸材発見ですわ♡
エメラーダは、リナをみて、そんなことをたくらんでいるのだが。
「ああ・・ええと。俺の側近&補佐官として創り出している、エメラーダですよ。リナ様。」
スティルバイトが、リナを抱き上げつつ説明する。
「かうりいの?じゃ、すてぃるばいとのぶか?」
「ま・・・まあ、そんなことろです。」
「・・で?スティルバイト様?そのお子様、何ですの?」
「・・・・・聞きたいか?」
「ええ♡是非に♡こんなに、かわいらしい子供、みたことありませんし♡」
それはそうだろう。
「・・・・・・エル様の娘だ。」

こっきぃぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!


その言葉に、完全に、エメラーダの思考は、停止した。

                                    -続くー


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   今現在、過去話はここまでです♪
     ちなみに。
     二部の前ぶりにもってこよーと思ってた・・小説。
    過去のみでいくことに決定♪(まてやこら!)
    あと、もう一つの過去話は。
    こちらとかなりリンクしてますので・・・・あしがらず・・・(滝汗)


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