前回までのあらすじ:
成り行きで、闇の祝福(ダークブレス)の宗教をつぶすことになったリナ達一行。
(別作品、風の吹くまま参考、同作者書物)
そして、キース達に連れられて、本部へと向かってゆく。
・・・・気持ちは、分かるけど・・・・・暴れすぎだって・・・・リナ・・・・・今回・・・・・。
エクセレントパニックinダークブレス編・3
ああああああ!!!うっとーしい!!!
「−我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを!!ドラグスレイブ!!!!」
ちゆっどおおおおおぉぉぉぉんんんん!!!
あたしの、放った、ドラグスレイブで吹き飛ぶ、デーモン共。
ダークブレスとかいう宗教の本部近くに、行く途中・・・・
いるわいるわ・・・野良デーモンが。
「エルメキアランス!!」
アメリア達も、さすがにうんざりしてきてるよーだ。
「ちょっと!!なんで、こんな、雑魚デーモンが、いっぱいいるのよ!!あんた達!!!」
あたしは、怒りをキース達に向ける。
「知るか!!約、半年より、ちょっと前に、いきなり、デーモンが大量発生したんだ!!いまだに、残ってるだけのことだ!!」
とキース。
何でも、この辺り、高位魔術を使えるのは、ほんの数人しか、いないらしい。
しかも、どっかのお偉いさんが、しっかりと手放さないでいるらしい。
あたしが、黒魔術最高峰のドラグスレイブを使ったときは、キース、マリィ、クラウスの三人は、絶句していた。
・・・ゼフィーリアでは、わんさといるが。
これ、使えるの・・・。
「私たちの国では、ほとんど、一掃しましたよ。」
とアメリア。
そーいや、アメリア、デーモン討伐隊の指揮をとってたんだっけ?
「それにしては、多くないか?」
とゼル。
「この辺り、近づく人間が、はっきりいって、信者しか、いないからでしょう。」
クラウスは言う。
ぎゃゃゃあああぁぁ!!!
またまた、現れる、ブラストデーモン・・・・・・。
・・・・・・・・・・ぶぶぶちいいいぃぃぃぃ!!!!
も〜、きれた、相手にしてらんない!!!
「こらっ!!!ゼラス!!ダルフィン!!何とかしろー!!!これ!!!あんたらの仲間でしょーがー!!」
あたしは、のんびり、デーモン達の相手をしている彼らに言う。
「おっ!!おいっ!!リナっ!!」
ゼル達が、あわてるが、それ段ではない。
「そーいわれましてもねー。」
のんきに言うゼラスに、
「んな、下っ端、相手にするほどのことでも・・・。」
とダルフィン。
「そーですよ。第一、リナさんにとっては、ただの雑魚でしょ?」
言うゼロス。
・・・・・・・・・そんな、無責任な奴ら・・・・・・。
すうっっ〜〜〜!!!
あたしは、大きく息をすいこんだ。
『金色の王(ロードオブナイトメア)ーーー!!!』
いきなり、力の限り叫ぶあたし。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
よっしっ!!!
消滅していく、デーモン達。
「リリリナさん。いきなり御名を呼ばないで下さいよー・・。」
あ、ゼラス達にまで、ダメージがあったようだ。
「ふがいない!!!もーちょい頑張りなさいよね!!!」
言っているエル。
「いくらなんでも・・ちょっといきなりじゃーありませんか?」
とアメリア。
「じゃ、アメリア。あんた、あのくそわんさかいた、雑魚デーモンの相手・・いちいちするわけ?」
「それも・・いやですね・・・。」
アメリアが言う。
「・・・・・お゛い・・・・。いまの・・・・。なんだ・・・?」
キースが聞いてくる。
「あ。ただたんに、エル・・つまり彼女の通り名を叫んだだけ♪便利でしょ♪」
あたしは言う。
「本当、情けないわねー・・・。ここの魔族連中・・・。」
つぶやいているエル。
・・・・・・・いや、ここでなくても、当然の結果になると思うが・・・・・
「ゼロス達も、ダメージ受けないの!!エル本人がいるでしょーが!!」
あたしは、ゼロス達三人に向かって言う。
『そーいう、問題じゃないと思う(ぞ)』
アメリアとゼルガウリイの声がハモる。
「・・・・だから、どー言うことですの?さっきのリナさんの言葉といい・・。」
とマリィ。
「・・・・マリィさん。悪いことはいわないわ。追求するのは、やめといたほーがいーわよ・・。」
アメリアが、ぽんとマリィの肩に手を置いてから言う。
「何だか、よくわかりませんが、魔族も消えたことですし・・・いきますか。」
とクラウス。
「どうも、気になってたんだが・・・。なんで、あんな雑魚を・・・レッサーデーモンを魔族と呼んでるんだ?」
とゼル。
もっともな意見である。
「?え?魔族でしょ?第一、あれ、以外の魔族に会うなんて、絶対ないですよ。」
とマリィ。
・・・・・ここにいるんですけど・・・・・とんでもないのが・・・・。
マリイの言葉に、ゼラスとダルフィンとゼロスを交互に見るアメリアとゼル。
「そうそう。第一、伝説の高位魔族なんて、出会うわけがないって。はははっ!!」
とキース。
「でも、俺たち、あってるぞ?なー?リナ?たしか、ヘルなんとかって魔族にガーヴとかいう魔族に・・
ダイナなんとか言う魔族に・・シャブ何とかって言う魔王だっけ?それに、ここにも、魔族、いるし・・・。」
すっぱああぁぁぁぁんんんんん!!!!!
みごとに、あたしとゼルとアメリアのスリッパ攻撃が同時にガウリイを直撃した。
「こーの!!くらげ〜!!いきなしゆ〜な〜!!!」
「何を考えてるんだ!!お前は!!!」
「ガウリイさん!!それを言ってはいけません!!!」
あたしとゼルとアメリアが同時に言う。
「ホーンと♪ガウリイって楽しませてくれるわね〜♪」
エルは、それを見て笑っている。
「・・・・・・・・・・。ま、まさか、いきなり言うとわ・・・」
ゼラス達三人も、あきれ返っている。
ま、当然である。
「・・・・いったい!!?」
キース達が、突っ込んで、聞いてこようとしたとき・・・・・。
またまた、現れる、デーモン達ご一行。
<間>
しばらく、その状態が続く。
「竜破斬(ドラグスレイブ)!!ブレイク!!!」
あたしのアレンジした、ドラグスレイブの雨で、倒れていくデーモンの数およそ、数百以上。
「んっふっふっふっ・・・。いーかげんにしときなさいよ〜。」
さすがに、それが、半日近く続いて・・・あたしは、我慢の限界に突入していた。
やがて、よーやく、本部のある場所が、視界の遠くの方に見え始め・・・・
その前に、デーモンやら、オーガやらといった者たちがうじゃうじゃいるのがみえた。
・・・・・・・・・・・この辺り、本当に人はいないらしい。
それに、他の生き物の気配もない・・・。
・・・・ならばっ!!!
やることは一つ!!!
「エルッ!!!力、借りるわね!!!」
あたしは、いきなりエルに言って、呪文を唱え始める。
「闇よりも暗きもの、夜よりもなお深きもの、混沌の海よ、たゆたいし存在、金色なりし闇の王、・・」
「っ!!!それは!!!ギガスレイブ!!やめろー!!リナー!!!」
ゼル達が叫ぶ。
「うっさい!!エルがいるんだから、暴走の心配はないの!!!」
あたしは、言って、続きを唱える。
「我、ここに汝に願う、我、ここに汝に誓う、我が前に立ち塞がりし、すべての愚かなる者に・・・」
「うわー!!!結界を張れー!!!」
「ゼロス!!!はやく、こっちへいらっしゃいっ!!!」
わめきちらし、おおさわぎしている皆。
「キースさん達も!!はやく、こっちへ!!!」
とアメリアが、彼らをせきたてる。
「いったい、何だっていうんだ?」
キース達三人が、結界の中に入ると同時に、あたしの呪文が完成した。
「我と汝が力もて、等しく、滅びを与えんことを!!ギガ・スレイブ!!!」
パッシュウウウゥゥゥゥ!!!
無に飲み込まれて、空間ごと、消滅してゆく、目の前の土地。
「うどわげっ!!?」
変な声をだすキース達。
ゼロス達は・・あ、顔が顔面蒼白になってる。
エルは、
「よくやったわ♪リナ♪あ、でも、歩くのに・・不便ね♪これ♪」
言って、パチンッと指を鳴らす。
と、
―かっっ!!!―
光に無となってた土地が、包まれたかと思うと、一瞬のうちに・・・元の大地へと戻っていた。
『うにゃのどへえぇぇぇ!!???』
マリィ達三人は・・・・完全に混乱してしまってるが。
とにかく、デーモン達も消えて、道を進んでいくあたし達。
キース達は、混乱したまんまだが・・・。
ま、気にしない、気にしない♪
・・・あたしのせいじゃないもん・・たぶん・・・
やがて、本部にたどり着く。
「では、私たちは、先にいってますので。エル様。」
言って、ゼラス、ダルフィン、ゼロスは掻き消えた。
「・・・・・!!!お゛いっ!!?」
キースがそれを見て、驚く。
空間移動・・・みたことがなかったらしい。
・・・先にって・・・・まさか・・・封印・・・解く気じゃ?
やがて、本部の中へと入ってゆくあたし達。
・・・・あっ♪
らっきー♪財宝の隠し部屋み〜つけた♪
「おーい。リナ・・そんなことやってる場合じゃないだろー?」
ガウリイがあきれて言う。
「いーじゃない♪あ、これもっと♪・・・・くすん。持ちきれない・・。」
あたしが、悲しんでいると、
「あら♪じゃ、これ、使っていーわよ♪水晶の中にどんだけでも入るから♪」
とエルが一つの水晶をくれる。
「使い方はねー。簡単よ♪入れたいもの、出したいものの名前を呼ぶだけ♪念じながらね♪」
エルが使い方を教えてくれる。
「きゃー♪ありがとー♪エル♪じゃ、この部屋のお宝ぜーんぶっ♪」
あたしが、言って、その部屋の宝をすべて回収したとき・・・・・。
突然、空気が揺れた。
・・・・この感覚は・・・あの時と同じ・・・・・。
「何だ!?この何だかわからない威圧感は?!」
とキース。
「前にも、ありましたよ!!こんなこと!!」
とアメリア。
あたし達ゼルとアメリアとガウリイとあたしは、とにかく、いそいで、最上階へと向かった。
最上階に着くと・・・・。
「ほーう。リナ=インバースか・・・。ひさしぶりだな・・・。」
一人の男が言う。
あたしは、これが誰かすぐに判断した。
そして、傍には、ゼラス達三人の姿。
「ゼラス、ダルフィン。・・・もしかして、そいつ・・・人身御供(生贄)にするつもりで、復活させたとか?」
あたしは、なんとなく、感じ取っていたことをそれとなく、きいてみる。
『あ・・あははははは♪』
かわいた、笑い声を上げる三人。
・・・・・やっぱり・・・・。
・・・・・気の毒になってきた・・・・。
この、新たに復活した魔王・・・・・。
「?リナ=インバース。今、ここで、二度にわたって我を滅ぼした償い・・とらせてもらうぞ・・。」
と魔王。
「・・・・お゛い・・リナ・・・。あいつ・・・・」
とゼル。
「そ。赤瞳の魔王シャブラニグドゥ。1/7よ。」
あたしは言う。
「何で、そんなに、落ち着いてるんですか〜!!?」
とアメリア。
「・・・・・彼女がいるのに・・・考えてごらんなさいよ・・・・。」
あたしの一言に、
「あ、なるほど。」
「気の毒に・・。」
納得するアメリアとゼル。
あたし達が、同情のまなざしを送っているのに、気がついたのか、
「・・・・どーいう意味だ?」
魔王も、さすがに不思議がりだした。
と、
「あら♪目覚めたの♪感心♪感心♪偉いじゃない♪あんたにしては♪」
と、
ザアアアアアアァァァァ!!!!
みるまに、魔王の表情が凍りつく。
「ままままさかっ!!!!エエエエエル様〜〜〜!!!」
みごとに、狼狽する魔王。
「ふふふふ♪さーてと♪では、あいつも呼びだそっと♪」
言ってエルは、
「出でよ!!部下S!!」
北の魔王を呼び出す。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
なにするつもり、なんだろ・・・
・・・エル・・・・・・・・。
「はっ!!北の魔王!!」
「新たなる我の片割れか!?」
交互に言う二人の魔王。
ちなみに、キース達三人はというと・・・・・・。
ちゃっかり、気絶している。
「あんたたち♪じゃんけんしてね♪」
エルが言う。
・・・・・は?
一瞬、部屋の中が静まりかえる。
え・・・・ええと・・・・・。
なんで・・・・・?
『じゃんけん・・ですか?』
二人なかよく、聞き返す魔王達。
「そ。いっかい勝負ね♪」
エルの言葉に・・・。
じゃんけん・・ほいっ!!!
素直にじゃんけんする魔王二人。
あ、ぐうとぱあだ。勝負あったな。
「ちっ。つまんないわねー。あんたが、勝ったの?レイ=マグナス=シャブラニグドゥ・・・。」
そう・
勝ったのは、北の魔王だった。
「あ、あの・・それで・・・?」
怯えてる魔王。
「勝った方を主体として、一つにしよっと思ってねー・・。つまんないの・・・。」
とエル。
え゛・・・それって・・・・。
「ま、いいわ♪じゃ、あんた達ふたり、分かれてるの一つにするわね♪」
言って、エルは、北の魔王を主として、二人の魔王を一人に戻した。
・・・・・・・・って!!!!
おーごとじゃないのー!!!
そう、1/7だった魔王が、2/7の力に戻ったのである。
しかも、その影響で、水竜王の封印の束縛・・・解けてるし・・・。
それに、・・・また、世界中に、デーモン達が大量発生してるみたい・・・。
精神世界面で、それがわかったあたし。
「さーてと♪自由に動けるよーになったんだから♪あたしに付き合いなさいよね♪部下S♪」
エルがSに向かって言う。
「・・・・・これ、わかってたの?あんた達・・・。」
あたしは、ゼラス達に聞く。
「いえ・・・・。ただ、北の魔王様の安全を考えまして、もう一人を差し出そうかと・・。」
とダルフィン。
・・・・・・・・。
・・・・やっぱり。
こいつら、自分達の上司のあいつ・・目覚めたばっかのやつをエルに差し出すつもりだったらしい・・・・
「・・・・・結果、オーライ・・・とゆーんでしょーか・・・?これでも・・・・。」
ゼロスが、エルに叩かれて、泣く泣くしたがっている魔王を見て言う。
・・・・・・・・・気の毒・・・・・・・・
ただ、これにつきる言葉はない・・・・・
やがて、血まみれになったSが、泣く泣くこちらにやってきた。
「リナ♪コイツも一緒に行動することになったから♪あ、これからの、お金はこいつもちでね♪」
とエル。
「・・・・・・ま、仕方ないですね。魔王とは、いえ・・・・気の毒ですし・・・・」
とアメリア。
「魔王さん、今晩から、生の賛歌、毎晩、聞かせてあげますからね♪」
アメリアが目をきらきらさせて言う。
・・う゛あ゛・・・・。
ダブル不幸の魔王・・・・
「なんて、よべばいーんだ?」
とゼル。
さすがに反対する気力はうせてるらしい。
・・・・・ま、この魔王の姿みたら・・・・・さすがに同情するしかないしな・・・・
「Sでいーわよ。こいつなんか。」
とエル。
Sをとげつきハンマーで叩きながら言う。
・・・・・・ゼラス達が、だれか一人をさしだそうとしてた訳・・・。
・・・・わかったよーな気がする・・・。
そして、あたし達の一行に魔王であるSも加わることになった。
ちなみに。
Sが加わってから後、キース達を本部に置いてけぼりにして、あたし達は、また、べつの所へと移動していった。
・・・・何しろ、Sが目覚めた影響で、ものすっごく大量発生したのだ・・・。
野良デーモン・・・。
いつまでも、かまってるのも、めんどーだし。
それに、さすがに、ここを治めてる竜王にも、気づかれるのは、時間の問題だし・・・・。
と、ゆーよーな、わけで、あたし達は、次に東の大陸へと移動することにした。
そこでは、どんなことが、まっているやら。
−ダークブレス編終了ー
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まえがき:
こんにちわ♪さーて、ダークブレス編もいよいよ大詰め!!
リナ達が、本部へのり込むべく、移動します!!
・・・・・どーでも、いーけど、リナ・・・・ドラグスレイブの連打はやめましょう。
では。
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あとがき:
かお:よーやく、ダークブレス編の打ち込み終了♪
リナ:・・・・混沌の娘も同時に打ち込んでるから、遅くなるんでしょーが・・・・。あんた・・・・。
かお:それを言わないでくださいな。ギャグ(?)ばっかだと、ときどき気分転換がしたくなるもんです。
エル:・・・・・それで、あれの打ち込み・・・・?
かお:その通り♪ま、いつの間にか、次の日になっちゃいましたので、これにて、たいさんしますです♪
リナ&エル:ちょっと待ちなさい!!あんた!!
かお:ではでは、つぎは、伝説の土地編に突入です♪では♪
(エル様達に追いかけられつつ、逃げてゆくカオ。)
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