前回までのあらすじ:
姉ちゃんがかけてた封印も解け、今日はリナの結婚式。
・・・だが、・・・・金色の魔王(ロードオブナイトメア)こと、エル様が、なんと、直々に来てしまった・・・。
さてさて、一体何がおこるでしょーか。(ふふふふ♪)


       エクセレントパニックinゼフィーリア編・4



結婚式も無事終わり、冷や汗かいたまんまあたしは座りこんでいた。
彼女は・・・何やら姉ちゃんと話があるとかで、一室で話している。
「リナさん?どうかなさったんですか?」
シルフィールが聞いてくる。
「う・・ううん、何でもない。ただ彼女が来てたから驚いてるだけ・・・。」
あたしの半ば放心状態の言葉に、
「で、リナさん!あれ誰なんです!?」
アメリア・・・まだ彼女の正体知るのあきらめてないらしい。
言えるわけない!何しろ、ミルガズィアさんや、メフィ、フィリアまでいるのである。
絶対に言う訳にはいかない!!

やがて、彼女と姉ちゃんが、部屋から出てきた。
・・・・・姉ちゃん、顔が青ざめている。
「リナ♪あたし暇だから、と~ぶん、ここにいることにするわ♪よろしくね♪」
彼女が明るく言う。
・・・・・・・ちょっとまて~~!!!
「リナ・・・逆らえないわよ。絶対に・・・。」
姉ちゃん、青い顔で、冷や汗かきながら言う。
『うにゃのどもべすけどべすけ!?』
いきなり、わけの分からん言葉が、上空より、聞こえてきた。
上をみるとそこにいたのは・・・・・・
「あら♪ゼロスにゼラスにダルフィンじゃないの~♪こっちいらっしゃいな♪」
彼女は彼らに向かって手招きしている・・・・・。
そう。
そこにいたのは、獣王ゼラス=メタリオムとその部下、獣神官ゼロス、そして、海王ダルフィンの三人(?)だった。
『う゛!!?』
メフィとミルガズィアさんは彼らをみて固まっているが。
アメリア達は、ゼロス以外知らないのできょとんとしている。
『な・・・・なななななぜ、エ・エエエエエル樣が、こ・こここんな所に!?』
みごとに、ゼロス・ゼラス・ダルフィンの言葉が重なった。
『お゛い・・・。』
うめく、メフィとミルガズィアさん。
「何でって♪面白そうだから♪」
あっけらかんと答える彼女。
「そ~言う、ゼロス、あんた達は?どーせ、面白そうだからって、あたしの結婚式見に来たんじゃないの?」
あたしは、彼らに尋ねる。
『そ・・それはその通りですが!!?(混乱)』
みごとにハモって答えつつ、それでもパニクッてるゼロス達三人。
「そ~いえば♪これから、結婚式の、打ち上げパーティやるのよねー♪あんた達も参加なさいな♪(命令)」
彼女の言葉に、従うしかない彼らであった・・・・・・・。
かわいそー・・・・・。
「リ、リリナさん、あの御方・・・も・もしかして・・・・。」
震える声で聞いてくるフィリア。
「フィリア・・・・聞かないほーがいーわよ・・・・絶対・・・・。」
あたしのもらしたその一言に、フィリアは卒倒した。
「で、貴方も、打ち上げ、参加するの?」
あたしは一応彼女に聞く。
「あら♪リナ。エルでいーわよ♪別にあんたとは、他人(?)ってわけじゃないからね~♪」
彼女・・いや、エルは言う。
そりゃー、あたし彼女の力の余波で生まれた生命(魂)らしーけど・・・・。
「で、エル?どうなの?」
「もちろん♪参加するわよ♪・・あっ!そうだ!!いーこと思いついちゃった♪」
エルはさも、楽しそうに言う。

打ち上げパーティが始まった。町をあげてのお祭りさわぎである。
「さ~て(はあと)いきますか♪ってことで!」
「出でよ!部下S・D・K・W!!!」
・・・・・・・・・・ちょっとまてー!!
なんで四界の魔王全てを呼ぶんだ!?エルは!!?
『はっ!ここにっ!!!』
言って現れる四人・・・・・。
うち一人は、なんでかいくつかの氷もしょって、来てるけど・・・・・。
『ぶはっ!!!』
噴出す姉ちゃんや、ミルガズィアさん達。
・・・ま、こいつらが、ただの人間じゃないってのは、すぐ解るわな。
何しろ、現れ方も唐突だったし・・・・。
「レ・・・・・レレレレレイ=マグナス殿!!?」
ミルガズィアさんが叫ぶ。
・・へっ!?
レイ=マグナスってあの千年前の大賢者の!?
どこに・・・って・・・・ミルガズィアさん、ある一人の人物を見つめている。
「げっ!?水竜王ラグラディアのトコの最長老ミルガズィア!ああああ!それに!リナ=インバース!!!」
わめくSと呼ばれた人物。
これがこの世界の魔王なのか・・・(汗)
「げげげっ!?リナ=インバース!?」
Dと呼ばれていた人物まで驚いている。
たぶんこいつは、ダークスターだろう。
「部下S!部下D!んなことで驚かない!これから、このリナの結婚式の打ち上げパーティなんだから!あんたらも参加なさい!!」
エルが言う。
『うろにゃろへえぇぇぇ!!!!????』
訳のわからん叫び声を上げる魔王達。
・・・ま、いきなり呼び出されて、パーティに参加しろだの・・・・混乱するわな・・・・・。
『赤瞳の魔王様!??』
みごとにハモらして叫ぶゼラス・ゼロス・ダルフィン。
――おい!も~ちっと考えろ!他にも人間いるんだぞ!!
「はっ!獣王に海王!それに獣神官か!なぜお前らがここに!?」
――まてまてまてまてまてまて!!
・・・・・・あっっ!!!!
ぴききききききききいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃんんんんん!!!!!!
その場にいた、あたしと姉ちゃん、ガウリイを除く、他の人間や竜、エルフ達は凍りついた・・・
も~ちょい考えて話せ!魔族ども!!!
「お゛い・・・もしかして・・・北の魔王とわ・・・レイ=マグナスの事だったのか!?」
かすれる声でつぶやくミルガズィアさん。
「あら♪あんた達、黄金竜は知らなかったの♪そーそー、こいつが、無能な部下Sよ♡」
さらりと言うエル。
「ぶ・・・部下・・・って・・・え゛・・・・。」
メフィまで声が震えてるし。
「ま、いいわ♪部下S!あんた、司会やんなさい!!」
「ハイ・・・・(泣)」
エルの言葉に泣きながら従うS。
・・・・ちよっと気の毒かも・・・。
「んー、も~ちょってひねりがほし~わね~♡そうだ♪出でよ!四界の神々よ!!」
――だ~!!!まて~!!!今度は四界の神々全員か~!?
・・・って、あれ?三人だけ??
・・・・・あっ、そっか、そういや、あとの一人はもうここに・・・・。
『ハイ!!お呼びですか!!エル樣!!!』
言って現われる三人。
「あんた達も、彼らと一緒に、パーティ、参加しなさい♪」
エルが言う。
『彼らって・・・・・ああああああ!!!!』
みごとに三人の神々の声がダブル。
『魔王!!神!!!』
三界の魔王と神々が同時に叫んだ・・・・。
こりゃ~、とんでもないことになるぞ~~!!!(混乱)
「え゛・・え~、エル様よりのご命令により、不詳私、Sが司会を務めさせていただきます!!」
いつの間にやら、金ラメタキシードに着替えたSが言う。
「では!第一班!!エル様直々のご指名です!!」
「闇を撒く者!ダークスター・デュグラディグドゥと、対をなす、漆黒の竜神!ナイトドラゴン・ヴォルフィードです!!」
『よっ!いーぞ~!ひゅー!!ひゅ~!!』
・・・・って、町の人達、全員立ち直ってるよ・・・おいおい。
他の人達はまだ固まってるのに・・・・・
「え~、ちなみに二人は、以前リナ=インバースに手ひどい目に合わされています。
  神魔融合呪文をたたきつけられて、同化していたのが、元に戻り、元の世界へ戻されちゃいましたー!
  ってことで!!お二人のパフォーマンスをどうぞ~!!」
・・・・・な・・・・なんか、Sって・・慣れてない・・?
こ~ゆ~こと・・・魔王なのに・・・。
ドゴヴォワオオォォォンンン!!!!
ものすごい爆音!!町が吹っ飛ぶ!!
―って、いつの間にか、エルがちゃっかり、結界を張っている。
しかも、町ごと。
・・・・でも、この結界って何かちょっと違う・・・?
「そりゃそーよ♪リナ♪この結界、外からは入ってこられるけど、中からは絶対出られないのよ~♪面白いでしょ♡」
エルがあたしの心を視て、答えてくる。
・・・ってことは、ここに来たら最後。これに皆巻き込まれるのか・・・(泣)
「えー、続きましては、第二班!!次は蒼穹の王、カオティクブルーと、それに対をなす神です!!
  さて!!お二人は、どんな技を見せてくれるんでしょ~か!!」
ついと、前に出てきた二人は、互いににらみ合い・・・・
「おおおっーと!!これはすごい!二人とも、海の水や空を利用して戦っております!!」
Sが解説する。
・・・やっぱ慣れてる・・こいつ・・・。
ちなみに、辺り一面が、青に染まり、海水がぷかぷか・・・いや、どどどどっとおしかけてきている。
『いや~!なかなか!!』
言ってる町の人々・・・。
他の町から来てた人達などは、全て、気絶してるのに・・・。
さすが、強者ばかりのゼフィールシティってとこか・・・・。
「リ・・リリリナさん!!!これっ!!いったいどーゆーことですか!!!?」
結界を張って頑張っているアメリアが聞いてくる。
「どーゆーことって・・・・エルが、彼女が、その、四界を統べる異世界の魔王と神々を呼んで、これ、やらせてんのよ・・・・。」
あたしは答える。
「なっ!??お・・おおおい!リナ!!!まままさか彼女!!?」
これまたやはり、結界を張り、何とか無事でいるゼルガディスが聞いてくる。
「そ。何で、本人自らが来たのかは知んないけど・・・彼女、エル、金色の魔王・ロードオブナイトメアよ。」
『ななななななんですって~~!!!?』
『なななななに~~!!?』
見事に全員(?)の声が一致した。
と、いっても、アメリアにフィルさん。
メフィにミルガズィアさんにゼル。
ヴァル、そして、ガウリイ
だけだが・・・。(フィリアは気絶中)
「え~!!では、第三班!!次は白霧の王・ディスフォックとそれに対をなす神!!・・・・おおお~と!!今度もすご~い!
  何と、霧や雨を駆使して両者、戦っておりますー!!!」
辺り・・いや、町全体を白い霧が覆い、それを振り払うがごとくに雨もたきつける!
・・ま、霧に触れた人達(存在)は、きれーに消滅していってるケド・・・・・・。
「大丈夫だって♪消滅しても、復活さしとくから♪」
・・・・・・・そーいう問題じゃ・・・・・・・・。
この状態が、しばらく続く・・・・・。もうすでに、一日以上はたってる気が・・・・・。
ちなみに、この町の様子がおかしい。
と様子を見に来た、竜やエルフ、人間達も、町に入ったばかりに、これに巻き込まれ、外に出られなくなって、泣いている。

――かくして、それが、4・5日続いた・・・・。

「あ、あんた達♪ごくろーさま♪もー帰っていーわよ♪」
エルの一言で、よ~やく、それは終わった・・・・・。
「部下S!あんたも戻ってい~わよ。」
エルの言葉に心からうれしそうな顔をして、Sも戻っていった・・・・。
そして、エルが結界を解き、町は元通りになる。
・・滅んだり、消滅した者達も復活してる。
一応は・・・でも、やっぱり気絶したままである。
最後まで残っていたのは、あたしとエルと姉ちゃんとガウリイくらいなもの。
・・・あ、あと、ゼフィールシティに住んでる町の人々・・・・・。
「ゼフィールシティって面白いわね♪強者どもの集まりね♪」
エルは何やら、うれしそうだったが。
おいおい・・
そんな、こんなで、むちゃくちゃな、打ち上げパーティは終了した。
ちなみに、気絶した人々が意識を取り戻したのは、一ヶ月以上も先である。
・・・・・・例外もいたケド・・・・・・。
そう、アメリアとフィルさん・・・。
何と、二日で回復してきた・・・は・・早い・・・・。
ちなみにゼルは三日かかった・・・・。

結局、エルはしばらく、あたしん家に留まることにしたらしい。
・・・・姉ちゃんはびくつきまわっている。
聞いた所によると姉ちゃん、何と赤の竜神スィーフィード本人らしい。
何でも、昔一度混沌へ帰ってったとき。
「手ぬるい!!」
とエルにどやされ、お仕置きされて・・・・で、この世界へ戻されたらしい。
でも、本来の力、バラバラになってたので、それを見つけては、人間として転生して、力復活を計っているらしい。
ちなみに、今、姉ちゃんの力は、元の力の半分まで回復とか・・・・。
それで、よく姉ちゃん、子供のころ、彼女にコンタクトとってたらしい。
正確にいえば、お仕置き受けてたらしーけど。何をちんたらしているか!と・・・
で、その影響力が余りに強すぎて・・・あたしが、誕生したらしい。
・・・・そーいうことだったんかい・・・・・。(汗)
ガウリイ達には秘密にしておこっと・・・・・。
「あっ、リナ♪力、使い方で解らないことがあったらいつでも言ってね~♪手助けするから♪」
エルはそう言っているが・・その方が怖い・・・・。
何しろ、エルといろいろ話していると・・・・エルの性格、あたしによく似てるのだ。
あたしの手助けといえば・・・暴走だな、力の・・・。
自分で分かっているし・・・あたしは。
で、二ヵ月後、ようやく気づいたミルガズィアさん達は戻っていった。
ものすごーく、顔青ざめてたけど・・・・全員。
あと、それと余談。
何と、エル、ゼルを人間に戻したらしい。
何でも、ゼルが戻る方法聞いてきたらしく、
「戻りたいの?じゃ♪」
と言って、あっさりと、本当に一瞬で戻したようだ。
ちなみに、ゼルの防御力や魔力は合成獣のトキとそのまま一緒らしい。
ゼル、さすがに驚いてたケド・・・ま、エルだからねー。何しろ・・・・・。
で、ゼルが人間に戻ったのを見て、
「ゼルガディスさん!約束ですよ!セイルーンへ来てください!!」
アメリアにひこずられて、セイルーンへとゼルも戻って(?)いった。
そういや、ダークスターとの戦いの時に、そんな約束してたっけ?
アメリアとゼルは。

そんなこんなで、三ヵ月後。
一応、ガウリイの実家へも挨拶にいこーということになり、エルメキア帝国・ミプロス島へと向かった。

                                    -ゼフィーリア編終了ー


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まえがき:

こんにちは♪ようやく、始めのゼフィーリア編も今回で終了♪
とりあえず、今、これの打ち込みに全力投球してるしだいです。(笑)
・・いつになったら、他の話も打ち込めるだろーか?パソに・・・。
ま、きながにやろう。うん。というわけで、次は、エルメキア編です♪
ではでは、お話をどうぞ。

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あとがき:
 カオ:さてさて、ようやく第一編も終了です♪
       このたびは魔王達に来ていただいています♪
赤瞳の魔王(S):いったいなんだってゆーんだ!!あれ!!?
蒼穹の王(K):だれのせいだ!?だれの!?
 カオ:えーと、SにKを追加っと・・・。(書き書き)
白霧の王(W):・・・何してるんです?何か書いてますが・・・?
 カオ:あ、これですか?リナさんに頼まれたんです。術の実験に誰か使いたい・・と。
   あ、エル樣の許可はいただいてます。はい。
魔王達:う゛っ!!??
闇を撒く者(D):・・・・・(汗)。私はごめんだぞ・・・・それ・・・・。
カオ:そーですか?じゃ、Dも追加っと・・・・。
  D:やめてくれ~!!!
エル:ふーん・・・。あんた達そ~いうことゆーわけ・・・。
魔王達:ぎくっ!!?エ・エエエル樣ーー!!!???
 カオ:これは♪これは♪エル様♪ようこそ♪
 エル:あんた、結局これにしたのねー。次の話・・・。
 カオ:はい、一応・・。なんでか、アンケートでは『リナの約束』が人気だったんですけどねー。
 エル:じゃ、なんで?
 カオ:はははは(汗)
    いや、あれ、ちよっと、手直ししないといけない部分がちらほらと・・・。
 エル:・・・そっか。あんたにしては、珍しく、危ない(?)シーンも書いてるもんねー・・あれ・・。
 カオ:はい・・。ですから、すこし、書いてる話をいじらないといけないので・・投稿用に・・・。
 W:もうひとつの話?
 K:もしかして・・その方が、よかったのでは?我々にとては・・・。(汗)
 エル:そうね♪そっちの方だとあんた達を裏で十分いじめられることだしねー♪二人して♪
 カオ:(小声で)・・・・しかも、永久に・・・。
  D:・・・・(汗)なんか、とんでもないことを聞いた様な気が・・今・・・。(滝汗)
エル&カオ:きのせいです♪
 エル:ま、いーわ♪この回からは、ずっとあたしでてくることだし♪
 カオ:そーですね。ずっと、最後まで出てきておられます。エル様は。
 エル:部下達はほっといて、では、つぎのエルメキア編で会いましょう♪
カオ&エル:それでは♪
(奥の方では部下達四人が、いじけて、ぶつぶつつぶやいている。)

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