前回までのあらすじ:
ガウリイの実家へ結婚の報告へと戻ったリナ達三人。(エル樣を含む)
リナの名前をきーたとたん、一族が騒ぎ出した。リナは切れる。(無理ないって・・リナ・・。)
ってことで、続きです。


      エクセレントパニックinエルメキア編 ・2



「うるさあああぁぁぁぁいいぃぃぃぃ!!!」
あたしは思わず、叫ぶ。
・・あっ、エル笑ってるし・・・・くっそー。
「あ・あああ。こほん。と・ところで、リナ殿、ガウリイ、光の剣をなくしたと聞いたのだが、・・・どういうことですかな?」
ころりと態度を変えるフェイト長老。
「くくくくくっ!ミルガズィア♪あんたから、あれのこと説明しなさいね♪くくくっ!」
エルがさも、楽しそうに、ミルガズィアさんに言う。
いきなり、言われて、みるまに顔を真っ青にするミルガズィアさん。
「え・えええ。実はですね。あなた方一族が持ってた光の剣。
  あれ実は、赤瞳の魔王・シャブラニグドゥと同等の地位の異世界の魔王、
  闇を撒く者・デュグラディグドゥの五つの武器の一つで、本来の名前は、烈光の剣、ゴルンノヴァ。」
「で、この世界で言うところの魔王の五人の腹心と同じ、つまり、異世界の魔族なんですよ。そんな訳で、あれ、あちらの世界に戻したようです。」
ミルガズィアさんと姉ちゃんが交互に説明する。
「信じられるか!!いくら、ミルガズィア様とルナ様の言葉でも!!」
固まるフェイト長老達をよそに、若い人達がわめきだす。
「ふ~ん・・・♪そうなんだ~♪」
エルがいよーにうれしそ~な顔でにこついている。
ま・・・・まさか・・・・エル・・・・・・(汗)
『エル(様)!!それはやめて(下さい)!!』
あたしと姉ちゃんの声が、みごとにハモった。
ど~やら、姉ちゃんも気づいたらし~。
エルが何をしよ~としてるかに・・・・。
「出でよ!!部下D!!!」
『うあああああぁぁぁ!!!やっ・・・・やっぱり~~!!!』
あたしと姉ちゃんは、頭を抱えてうずくまった。
ミルガズィアさんとメフィは完全無欠に石化してるし。
「はっ!!!!ここに!!!」
言って現れる部下D・・・・・・。
その場にいた全員は、いきなり現れた、この男を見て固まってる。
何しろ、空中に浮いているのだ。
Dのヤツは。
「部下D、あんた、ゴルンノヴァのやつ、連れてきなさいな♪」
エルが言う。
「え゛!?」
「いーから♪」
「ハ・・ハイ・・・・。」
「出でよ!我が腹心の部下!!ゴルン=ノヴァよ!!」
Dの言葉と共に、
「はい!!何でしょーか!!ダーク・スター樣!!・・・・・って!うああああああああぁぁぁぁ!!!
   なななななんでこの御方までいるんですかー!!しかも、ガブリエフ家の人達まで!!!!」
わめいている、結構美形のでもちょっと若い・・十五・六ぐらいの男の子。
「うるさい!もーちょい落ち着きなさい!!あんたも、仮にも魔族でしょーが!!」
エルが、一喝する。
あたしと姉ちゃん、ガウリイは、もはや、あきらめきって、うずくまっている。
「それはそーと、あんた、人間形態やめて、剣の姿になんなさいな♪」
「ハ・・・・ハイ(泣)」
エルの言葉に素直に従う彼。
・・・・あっ。そっかー。ゴルン=ノヴァの人間形態ってあんなだったんだ。
「ちょっと・・まて・・・。我らはその男の子は知らないぞっ・・・・て・・・・・・」
『え゛!!?』
みごとに、その場にそろってたガウリイの一族皆の声がハモる。
そう。
ゴルンノヴァが人間形態やめて、剣の姿へとなったのだ。
彼らの目の前で、しかも、彼らが長年、伝えていた『光の剣』の姿へと。
「こ・こここれで、よろしーですか!?」
剣のまま、声を発するゴルンノヴァ。
「オッケー♪さ~てと。あんた達、信じられないって言ってたから、こいつらと遊んできなさいな♪」
・・・・・ってエル!ま・・・ままままさか!!!!
「人間が、本来、扱えるよーな物じゃないってことをよ~く、教えとかないとね~。後々の為にも。ふっふっふっふっ♡」
ああああああ!!!!!
そーきたかー!!!!やっぱりー!!!
「ってことで、部下D!ゴルンノヴァ!彼らと遊んできなさいな♪あ、殺しても、滅ぼしてもいーわよ♪そのたびに、復活させるからね~♪」
エル、さもとーぜんのように言う。
「ちょっ・・・・ちょっとー!!エルー!!」
あたしは、わめく。
んなただの人間が、こやつらに勝てるハズもない!!
「な・・・・ななななななななな!!!!?????」
わめいている人々。
「頼む!エル!!兄ちゃん達は見逃してくれ!!頼む!!」
ガウリイ、何やらエルに頼み込んでいる。
って他のヤツはいーんかい(笑)
「そうね。そういや、ライルとカイルは、ガウリイに対して悪意もってなかったし。
   いーわ。じゃ、二人はやめといてあげる(はあと)てことで、他のヤツとやってね♪」
「こ・・こここここでですかー!?エエル様~!!?」
Dが叫ぶ。
「そーよ。あ、大丈夫よ。もうこの家、結界張ってるから♪」
「・・・・・D、あきらめなさい・・・・。エル様が、決めたら最後、実行する方だってあなたでも知ってるでしょう?」
姉ちゃん、真っ白な顔で言う。
「わ・・・分かってるさ!スィーフィード!!ああああ、この前のゼフィールシティでのダメージも残ってるのにー(しくしく)」
泣きながら、エルに従う部下D。
「ちょ・ちょっと!ガウリイ!どーいうことだ!?」
ライルがガウリイにくってかかる。多少混乱しるよーだが。
「・・・・こーなったら、どーにも出来ないさ。
  何しろ以前のトキは、異世界の三人の魔王と神が、それぞれに、パフォーマンスとして戦わされて、四・五日続いたもんなー・・・。」
ガウリイが、声を震わせつつも言う。
「・・・・・・ミルガズィアさんとメフィも気の毒に・・。二回目ね。エルの思いつきに巻き込まれるの・・・・。」
『うどるわああぁぁぁ(混乱)』
ちなみに、ミルガズィアさんとメフィは混乱している。
どーも、あの三ヶ月前のコトを思い出して、よけーに混乱してるらしー。
「・・・・・リナ。私じゃ、エル様の力の余波は抑えられないから、もし、エル様が力を使われたときは・・・お願いね。
   あいつの、Dの力は、私が結界張って防ぐから。」
言って、姉ちゃんは、あたしとガウリイ、ミルガズィアさんとメフィ、そしてライルとカイルの周りに結界を張る。
「ちょっとまてー!!あのエル様って何者だ!?」
カイルが叫ぶ。
『創造主』
あたしとガウリイ、姉ちゃんの声がきれーにハモった。
「そ・・創造・・主・・・って・・・・」
声をつまらせるカイル。
「つまり、世界全てを創った(生み出した)人よ。」
あたしはみもふたもなく答える。
「あー。神も魔も世界も全ー部・・・な。」
とガウリイ。
これが、一番、エルにあってる説明だろう。
多分。
その通りだし・・実際・・・。
「・・・・・・!!!!!!!!??」
石化。
カイルとライルは石化した。
「あっ、始まった・・・・。」
ふとみると、D達の攻撃が始まっていた。
ふいっ!!! 
Dが一閃させた一撃で、あっさり消え去る人々。
「何をやってんのー!!」
ぐさっ!! 
エルのスコップがDを突き刺す。
「あっさりすぎ!あっさり!!生かさず、殺さず、いびり倒しながらやんなさい!!」
「ハ・・・ハイ・・・・。」
だくだくと頭から血を流しつつ涙を流して返事するD。
・・魔王とはいえ、かわいそー・・。
本気で同情するぞ・・・あたし・・・。
エルは言いながら、消え去った人々を復活さしてるし・・・・・。
『・・・・・・・・・・・!!!!(大パニック)』
人間達・・・・もとい、ガウリイの一族達はもはや、声もなく、大パニックになっている。
中には、剣を持ち、立ち向かっていくヤツもいるが、あっさり返り討ちにあい、死亡して、でそのたびに生き返っている。
・・・・・みんな、何千回(何億?)死んだだろーか?

あたしと、姉ちゃん、ガウリイはと言うと、思いっきり堅実逃避に走っていた。

「そういや、姉ちゃん、何で、ミルガズィアさん達とここに来てたの?」
「ああ。あんた達が、ここに向かってったから。彼なら、ここの一族と親しかったからねー。一応、下手に刺激しないよーに注意しとこーかと思って・・。」
と姉ちゃん。
「・・・・・十分、刺激してるぞ・・・・。」
とガウリイ。
「それを言わないでよ。ああ、紅茶がおいしーわねー。」
いつの間にやら姉ちゃん、紅茶なんか飲んでるし。
「あ、あんた達のもあるわよ。」
言って、姉ちゃんは、あたし達六人(メフィ・ミルガズィアさん・ライル・カイル・)の前にコップを置く。
「あ♡本当おいしー♪」
まじでおいしーぞ。これ。
「・・・・ぜー!ぜー!」
あっ。
どーにか、ミルガズィアさんが正気に(?)戻った。
「こくこくこくっ!っぷっはー!!」
一気に紅茶を飲み干すミルガズィアさん。
「すまん。ルナ殿。おかわりくれるか?」
「はいはい♡」
・・あ、ミルガズィアさんも、こちらの現実逃避に付き合うようだ。
一方、あたし達の周りに張ってるドーム型の結界の外では、Dや、一族達の悲鳴と、血の雨が続いている。

「うむ。ここの紅茶がおいしいのは、ミプロス島の温泉で、葉っぱを作っているからだ。」
ミルガズィアさんが、紅茶を飲みながら言う。
「へー♪そーなんだー♡」
あたしも答えつつ、姉ちゃんが用意してくれたお菓子をつまむ。
ちなみにまだライルとカイルは石化してる。
・・・・・無理ないかなー・・。
普通なら、錯乱するだろーし・・・・これみたら・・・・・・。

どのくらい、時間がたったろうか。
「そろそろいーわ♪部下D、あんた達帰っても♪」
エルの声が聞こえてきた。
「さて、まだ、魔族を人間の身で使いたいっている人いるかしらー♪」
ぶんぶんぶんぶん!!!!
みごとに一族全ての者が首を横に振っている。
かなり錯乱してるよーだが。
みれば、Dのヤツは、即座に逃げるよーに、ゴルンノヴァと一緒に帰っていっている。
「あ、終わった。」
あたしは言う。
「みたいね。じゃ、結界を解くわ。」
言って姉ちゃんは結界を解いた。
「エルー!!気が済んだ~?」
あたしはエルの方へと歩いてゆく。
「ま・ね。ふっ。人間が魔族を使おうだなんて、一億年早いわよ!」
エル、髪をかきあげつつも言う。
「・・・・エ・エル。じゃ、あたしとガウリイは?あたし達も結構、魔族ってゆーか、あれ・・使ってたけど・・・。」
「あ、リナとガウリイは別。」
あっさりと答えるエル。
そんなこんなで、エルの活躍(!?)で、ガウリイ家の一族のお家そーどーは丸く収まった。

ちなみに、長老や、ガウリイの兄ちゃん二人が、完全に正気に戻ったのは、それから1週間後のことだった。
ミルガズィアさんとメフィはしばらく、ガブリエフ家に留まることにしたらしい。
ま、メフィが気絶して、ずっとうなされてるし・・ねー。

姉ちゃんは、バイトがあるから!!
と言って逃げるよーに、ゼフィールシティに戻ってったし。
とりあえず、温泉へとゆっくりつかり、ミプロス島名物、くらげ料理を食べながら、約一ヶ月間。そこに滞在したあたし達。

「うーん♪やっぱ面白いわー♪やっぱ、度々下界にもこーやって降りてこよっと♡」
なんか、ごきげんのエル。
「そういや、エル。エルの宮殿って・・・・どこにあるの?」
温泉につかりつつ、エルに聞くあたし。
「宇宙の中心・・・ってゆーか、全ての中心よ♡あ、今度、リナも招待したげるわ♪あんた達が、前入ってた空間より、もーちょい先だから♪」
エルが答える。
すると・・・あの、奥の方で金色に光ってた方ってことか・・・・・。
「でも、ガウリイって面白いわよねー♪あたしの空間入ってきて、消滅せずに、意識を保った人間って、彼が始めてよー♪」
エルがさも、面白そうに言う。
・・・・そーなのか?ま、あそこの空間は、かなり特殊だったからなー。
姉ちゃんが、あたしの封印解いてから、あたしあのとき、何があったか、全部思い出したしなー。
忘れてたけど。
「で、次はどこいく?エル」
「そうねー。セイルーンへでも、行ってみますか♪」

                                    -エルメキア編終了ー

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まえがき:

こんにちは♪う゛ーん、エルメキア編は今回で終了。
やっぱ文才ないなー。
各編、長さが、ばらばらだ。次は次でまた長いし・・・。
ま、気にしない♪気にしない♪(気にしろよ、お前は・・・)
って、ことで、前回の続きです♪今回、犠牲になるのは?ふふふふ♪

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あとがき:
かお:さて、今回のゲストは、またもや、呼び出しくらった、大変幸運な(気の毒な)Dです♪
 D:うううー!!だれのせーだ!!?これで、また、役目に支障が・・・。(泣)
エル:へー、あれくらいで、支障がねー?!・・も~少し、根性たたき直しましょっか??
 D:ぎぎくうっ!!エル樣!!言葉のあやです!あや!!!
エル:でも、中間管理職のマイナー魔王のくせに、二回もでてきたのねー。あんた・・・。
   ちょっと、なまいきよ・・・・・。
  D:私のせいじゃありません!!悪いのはそいつです!!(カオを指差すD)
かお:へー、そんなコト、言っていいんですかねー。じゃ、これ、エル様に差し上げましょうか?
(何かのテープを取り出すかお。)
エル:・・・何?それ??
かお:ゼフィーリア編終了のときの魔王四人が話してたテープです。
 D:ぎぎぎくくくくううううっっ!!!!
エル:へー♪面白そうね♪聞かして♪聞かして♪
 D:(かなりあわてて)エ・エル樣!ほら、それより、次のイベント(?)が、待ってますよ!!(滝汗)
エル:あら、本当♪じゃ、それあとちょーだいね♪
かお:どうぞ♪どうぞ♪
(エル様、一旦退却)
 D:うううー。僕ら魔王を消滅させるつもりですか!?あんたは鬼だ・・・。
かお:魔王に鬼と呼ばれる筋合いはありません。
   エル様について、暴言いってたあなた達が悪いのです。きっぱり、あきらめましょう♪
S・D・K・W:鬼ーー!!!
かお:・・・・おや、四界の魔王、全員集合ですか?
 S:ならば、全力をもって、そのテープを奪い取るのみ!!ゆくぞ!!みんな!!
D・K・W:おう!!!!
バコボカカスカッッ!!!!
魔王達:・・・ふー。これで助かる・・・。さてと・・・上から、録音っと・・・・。台詞を消さなきゃ・・・・・。
(言いつつ去ってゆく魔王達)
かお:・・くっ・・。油断した・・。
   しかーし!!あれは、ダビングテープ!!すでに本体はエル樣に送った!!と、ゆーことを知るまい!!!
かお:えー、では、傷を治すのに、少し休みます。次はセイルーン編です。では、お休みなさい。

(知らぬが仏の魔王達。あとで、彼らが、どーなったのかは・・・・想像通りだったりするのです。ああ・・あわれ・・。)

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