前回までのあらすじ:
ガウリイとリナは結婚した。
その時から、金色の魔王ことエル樣も一緒に行動している。
ちなみに、リナは、エル樣の力を完全にコントロールできるよーになってるが。
ゼルガディスとアメリアも結婚。
で、二人の新婚旅行で、外の世界に行ってるリナ達。
いろいろあって、北の魔王の封印が解け、赤瞳の魔王こと、Sも一緒に旅することになった。
さてさて、大所帯のこのメンバー。
エル様を筆頭に、Sに獣王ゼラス=メタリオムに海王ダルフィン、獣神官ゼロス。ゼルガディスにアメリアにガウリイにリナ。
計、九人の旅の一行。
このメンバーで、何が起こるのでしょーか♪
エクセレントパニックin伝説の土地編・1
「ちょっとおおぉぉぉぉ!!なんでこいつまでいるのよ〜!!!」
あたしの叫びが船内にこだました。
「久しぶりだな。リナ=インバース。」
ぶすっとした表情で言ってきたのは、二十歳前後の冷たい氷の瞳の持ち主・・。
以前、こいつと会ったときは、ディルスのヴェルズ国王の姿をしてたのだが・・・・。
「あ〜!!あの安直ネーミングの、上司の人か!!」
・・ガウリイの一言。
ガウリイ、さすがに勘が鋭い。
こいつが誰かすぐに分かっている。
でも、何か今、一瞬、ひどいことを言わなかったか?こいつ・・・。
さすがに、機嫌を悪くしたらしく、
「何だ。その安直ネーミングとは・・。」と覇王。
そう、こいつは、覇王、グラウシェラーだ。
「だかだか、部下の名前にこだわる必要がないって言って、覇王将軍に“シェーラ”なんて、つけてたの誰?」
あたしの、突っ込みに、
「グラウ・・・あんた、そんなこと言ったの?」
あきれ顔のゼラス。
「それで、他の将軍や、神官の名前も単純なんですね。グルゥにディーにノースト・・・。」
とダルフィン。
「それは、ともかく!!何で、覇王グラウシェラーまでいるのか!!ってことを、聞〜てるのよ!!あたしは!!!」
あたしが、叫ぶとアメリアとゼルは口をあんぐりあけて、絶句した。
やがて、
「・・・・魔王の腹心、残り三人・・・全員集合だな・・・・。」
ゼルがぽつりとつぶやいた。
「仕方あるまい。魔王様より、雑用を手伝いに来い!と命令されたんだから・・・」
とグラウシェラー。
ど〜やら、Sのやつ、余りにエルから、雑用をいろいろ押し付けられるのでこいつを呼んだらしい・・・
「私だって、来たくわないさ・・。エル様がいるところなんかに・・・」
ぶつくさ言って、ふてくされる覇王。
・・・それ、エルに聞こえたら、どーすんだろ?こいつ・・・。
しかし、これで、十人。
いやー、切のいい人数だなー。って、そんな問題じゃないか。
あぁ、あたしは唯の人間なのに、どうしてこうも、魔族に縁があるんだろー?
ふと、ミルガズィアさんの言葉を思い出すあたし。
『お前が、赤瞳の魔王ではないか、ということだ。』
・・・・魔王では、なかったけど、・・・・・これ、見たら、絶句するだろーなー・・・。
ミルガズィアさん。
あたしが、そんなことを思っていると、突然、
『アメリア!アメリア!』
・・・・・フィルさんの声が聞こえてきた。
え・・え・・と・・何で?ここ、海の上。
しかも、船の中なんですけど?
アメリアは、ゴソゴソと、懐から、ある物を取り出す。
「何?父さん?」
アメリアがそれに向かって言う。
あっ!なるほど!!
レグルス盤ね!!納得。
一応説明。たぶん皆が知ってるレグルス盤♪
これ、二つで一つの組み合わせで、遠くにいる人と会話するときにとっても便利♪
『おお、アメリア。無事だったか。いや、何でかまた、デーモン達が大量発生してるんでな。ちょっと気になって。』
とフィルさんの声がレグルス盤から聞こえてくる。
思わず、顔を見合わせるあたし達。
・・・言えるわけないわよな〜。
魔王が復活した影響ですとは・・・。
しかも、Sのやつ、ここにいるし・・・。
「それで、父さん、そっちは無事なんですか?!」
アメリアが聞く。
・・・フィルさんだったら。
絶対大丈夫だって・・・アメリア・・・。
何しろ素手で、デーモンをどつき倒せるしな〜・・・・。
『いや、無事といえば・・無事だが。そうそう、アメリア、もし戻ってきたとき、デーモン達に会ったら、必ず耳栓をするよーに。』
フィルさんが言う。
「耳栓?何でです?」
アメリアが聞き返す。
・・・・な・・・なんか、いや〜な予感が・・・・(汗)
『今、各国でメガホンや耳栓を大量生産してるのだ。・・・魔族に対して、すごく、有効な対策があってな・・・』
とフィルさん。
おや?ゼロスや、腹心の三人まで、顔色が青ざめている。
『ま・・まさか・・あれじゃあ!!?』
かなり混乱している彼ら。
『耳栓さえしてれば、こちらに害はないし・・。』
さらに言葉を続けるフィルさん。
・・・・う゛あ〜〜!!
聞きたくない〜!!その先は〜!!!
「?何なんですか?」さらに聞くアメリア。
『うむ・・まあ・・その・・何だ。竜族やエルフ族のギャグ・・というか・・・。』
フィルさんの声を聞いて、
ずがしゃああああぁぁぁぁ!!!!
あたしとゼラスとダルフィンとゼロスとグラウシェラー。
それと、今、部屋に入ってきたばかりのSが盛大にずっこけた。
『ああああああああれれををを!!!!??』
見事にあたしを含む六人が叫ぶ。
「ちょっと!!フィルさん!!もし、耳栓してない人があれ聞いたらどーすんのよ!?」
あたしが、叫ぶと、
『うむ。すでに、百人以上は病院送りになっている。だから、急いで、大量に耳栓生産して、国民に配っているのだ。』
とフィルさん。
・・いや・・・たしかに、それは・・ゆーこーな手段だとは思うが・・・・。
『しかも、彼らが、言っているのは、彼らの中では、最高傑作らしくて・・な。リナ殿は理由・・分かってるよーだな。
では、必ず、耳栓を忘れずにな!!』
言って、フィルさんは、通信を切った・・・。
やがて、あたし達は、黙りこんでしまった。
「?リナ?どーいうことだ?」
言っているゼルに、
「?リナさん?」
不思議がっているアメリア。
ガウリイは・・理解してない。
「ゼロス・・・あんた達も、あれ、知ってたの・・・?」
あたしは、顔を青ざめさして言う。
「・・・ええ・・・。僕が以前、ミルガズィアさんと戦ったのは知ってますよね・・。あの人に止め・・・させなかった理由・・・それなんですよね・・・。」
とゼロス。
「そのせいで、フィブの部下達は、全滅したよ〜なもんだし・・。」
とゼラス。
「一時的に、確実に戦力、落ちましたもんね・・・。」
とダルフィン。
「あれをうかつに、聞いてしまった我は・・・一瞬、力を失って、水竜王に封印させられてしまった・・・。」
とS。
「確かに・・・。最終兵器だな・・・。あれは・・・・。」
とグラウシェラー。
「?話してもらえます?」
「?話してもらえんか?」
アメリアとゼルが言う。
「いいですよ・・。」
ゼロスが弱々しく言う。
やがて、ゼロスの口から、その時のことが、話始められる。
ゼロスの話によると―・・・。
竜族は、ゼロスによって、大ダメージをうけ、全てのものが絶望していた。
そんな中で、ミルガズィアさんが、
「このまま、負の感情をだしてたのでは、魔族連中を強くするだけだ!」
と言った。
「おやおや、ミルガズィアさん。負けおしみですか?水竜王さんも、魔王様に今、滅ぼされているのに?」
ゼロスの言葉に、
「いつでも、笑いがあれば、どうにかなる。」
とミルガズィアさん。
今、腕一本、ゼロスによって、失ったというのに、気丈なもんである。
やがて、
「聞け!!我らが同胞たちよ!!我が最高級のギャグを!!そして、生の気で魔族に打ち勝て!!」
ミルガズィアさんは、大声で叫び・・・・・。
そして・・・・半径十キロ以上は響く大声で『それ』を言ったらしい。
下で、戦ってた、竜族の言葉の分かる人間は、全て、気絶し、混乱し。
また、戦ってた、亜魔族達は、それを聞くと同時に消滅し。
さらに、純魔族ですら、一瞬、凍りつき。
言葉のわからない人間や、逆に笑っている竜族やエルフにどつき倒され。
中には、滅ぼされ。
この中に冥神官・将軍も含まれてたらしい。
そして、ちょうど、水竜王を滅ぼす寸前だった魔王と魔竜王もそれを聞き、・・・一瞬、二人とも、力を失ってしまったらしい。
水竜王は、滅びかけてたので、それは聞こえなかったらしく、すかさず、魔竜王にちょっかいをかけて、魔王に氷の封印をほどこした。
・・・抵抗する、力がもどったのは、封印がかかってしまってからのこと。
どうにも、できなかったらしい。
一方、それをたまたま、聞いていた、獣王や海王、覇王も、暫く、フリーズ状態になってしまったとか。
ちなみに、後日談。
人間の中で、余り降魔戦争のことが詳しく語られなかったのは、それが原因らしい。
・・・・・・・影の功労者・・・・・ミルガズィアさん・・・・・・。
「あー。あれね。さすがに、あのときほど、竜族やエルフ創るの失敗したと思ったことはなかったわよ・・」
と、いつの間にやら、部屋に入って来てたエルが言う。
「本気で、創り直そうか。と思ったからねー。あたし・・」
とエル。
・・・・・・・・気持ちはよ〜く・・・分かる・・・・それ・・・・。
「?どんな話だったんですか?」
アメリアの言葉に。
「聞きたい?・・・」
エルが言う。
『ぜひ。』
アメリアとゼルが同時に言う。やめときゃいーのに・・・。
「じゃ。直接、頭に映像・・映すから・・確かめなさい・・。」
エルがつぶやく。
やがて―・・・・。
ヴーン!!
う゛あ゛!!!
仲良く、口から、泡ふいて、白目をむいて倒れるアメリアとゼル。
・・・・・・言わんこっちゃない・・・・・・・・。
なんか、ずっと、戻りたくないよ〜な・・・・。
アメリア達が、気を取り戻したのは、それから、五日後のことだった。
そうして・・・・。
あたし達は、次の大陸。東の大陸へと上陸した。
ここでは、何があるんだろーか?
−続くー
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まえがき:
さてさて、いよいよ、「エクセレントパニック」も、後半に突入♪
・・・・・読んでくれる人って・・・いるのかなー?(・・・下手だし・・・)
うーん・・・九月中には、入力終了させたいもんです。
次の長編打ち込みもあることだし・・・・。(まだやるか!?)
ま、とにかく、エクセレントパニック、第六編、伝説の土地編です。
ではでは。
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あとがき:
かお:いやー。でましたね。ミルガズィアさんの例のギャグ!!
リナ:・・・二度と聞きたくない・・・あれは・・・。
エル:・・・やっぱり、創り直そうかな?竜族とエルフ族・・・。
かお:・・・・・実は、私も聞きたくないです・・あれは・・・(汗)
リナ:さーて。イヤな話は、おいといて!!よーやく、後半部分に突入ね。あんた・・・。
エル:ああ・・・いつになったら、全ての話・・打ち込み終了するのかしら・・・。(遠い目をしながら)
かお:う゛う゛う゛う゛〜・・・。図星をぐさっと・・・・。痛いです・・・。ま、いーのです。頑張るしかないのです。
エル:あ、開き直った。こいつ・・・。ま、いーわ。さて、つぎからは、リナ達は驚愕の事実(?)に出会います。
何と、その土地では、魔道士が一人もいない!!伝説と化しているとゆー!!
リナ:でも、考えよーによっては、ラッキー♪あたしが目立つし♪それに〜。くふふふ♪
デーモン達がいるのは、現実なんだから、たっぷり報酬がもらえそう♪
エル:それも、そーねー♪あと、また、面白いのがいるし・・。んっふっふっふっ♪(たくらみ)
リナ:・・・・(汗)な・なんか、また何かあるよーな・・・・。(確信)
かお:リナさん・・正解・・・。またまた、とんでもないことが起こりますのです。ハイ・・・・。
ま、この編は、次の神と魔の受難の前ぶりでもありますので・・・・。
リナ:・・・・そ・・・・そう・・・・・。(滝汗)ま、次、頑張って入力してね・・・・。
かお:ではでは。エル樣が、たくらみを考えてるので、今のうちに退散するのです。それでは♪次で会いましょう♪
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