前回までのあらすじ:
リナ達は、外の世界へとやってきている。
上陸した、町から、いそいで、離れたリナ達一行。
そして、次の町へと向かってゆく。そこで、出会った人達とは?
エクセレントパニックinダークブレス編・2
上陸した町を出発してしばらく。
あたし達は、その日の宿をとるために、クォーツシティとよばれる町へときていた。
町並みとしては、そんなに、変わりがない。
ただ、ここでは、一般の人は、あまり、魔術は使えないらしい。
たかだか、コブリン程度にさえ、怯えているようだ。
あいつら・・・からかったら、面白いのにねー・・・。
ためしに、ジュエルズ・アミュレットを作って、売ってみたところ、ものすごく、高値で、かいとってくれた。
なんでも、宝石の中に魔方陣が入ってるのなんて、すっごく、貴重らしい。
・・・・・あまり、というか、ほとんど、これ、作れる人がいないらしい。
ゆえに、ものすっごく、貴重品あつかいをうけてるそーだ。
・・・・・・んな、簡単なことも、できんのんかいな・・・・・・。
とにかく、とりあえず、宿をとり、今後の打ち合わせをかねて、宿の下にある、食堂で打ち合わせを、しているあたし達。
と、そこへ、ある三組の旅人が入ってきた。
「あら♪」
エルがそちらを見て、ふと、声を出す。
やがて、彼らは、あたし達の横の席に座り、話し始めた。
「しっかし、何だってゆーんだろ?」
とやや長めの髪を頭の後ろでまとめた、傷だらけのプレートメイルを着込んでいる、なんだか、ガウリイに良く似た(?)かっこうの男が言う。
「そうですねー。」
と僧侶風の女性。
「不思議な話でしたね。なんでも、オーガが、一瞬にして、消え去ったとか・・・・。
しかも、町を襲っていた全てのオーガが・・・・。町に直前に来たという、旅人と何か関係があるんですかねー。」
と、魔道士風の男。
――ぶひっ!!!ごほごほごほっ!!!
・・・あたし達が、お茶を、噴出し、むせこんだのは・・・・・言うまでもない。
あ゛・・あ゛あ゛あ゛あ゛・・・もう、噂が広まってるー!!!
そんな、あたし達の様子に気がついて、魔道士風の男が声をかけてきた。
「こんばんわ。おや?見たところ、貴方も、魔道士の用ですね。どちらにお仕えの人ですか?」
と何やら聞いてくる。
「別に、どこにも、仕えてないわよ・・。」
あたしが答えると、
「魔道士なのに!!?」
驚愕する僧侶風の女性と声をかけてきた、男性。
「そーいや、ここでは、どっかに、かならず、仕えてるもんねー。」
エルの一言。
「・・・・・そーなの?エル?」
あたしは、エルの言葉にびっくりした。
「そーよ。ちなみに、この二人も、ある王国の僧侶と魔道士だけどねー♪ね♪マリィ、クラウス♪」
いきなり、名前を呼ばれて、たまげる二人。
・・・・そりゃ、たまげるだろーなー。
見ず知らずの人(?)に、いきなり名前・・・呼ばれたら・・・。
「おい。知り合いなのか?だったら、紹介してくれよ。この美人さん達のグループ♪・・・・ま、ヤローも含まれてるけどな。」
と先ほどの始めに話してた、男が言って来る。
「あら、キース♪あんたも、こっちの話に加わる?」
またもや、いきなり、名前を呼ぶエル。
「え゛!??う゛ーん・・。あんたみたいな、金髪美人・・・一度見たら、絶対忘れないんだが・・。」
とうなり始めるキース。
そりゃ、そーだろー。
会ったことはないはずである。絶対に。
「あ、あの、失礼ですけど、思い出せませんので・・・どちらさまですか?」
マリィが聞いてくる。
・・・そりゃ、会ったことないんだから、当然である。
「そりゃ、そーでしょ。直に会ったのは、これが始めてだもん。あたし、いつも、覗いてるだけだから♪」
と、さも当然のように言うエル。
「え・・えっと・・とりあえず、自己紹介でもしませんこと?」
ダルフィンが提案してくる。
「そーね。そーしてもらうと助かるわ。」
あたしもその意見に賛成した。
やがて、おなじ、テーブルにすわり、自己紹介を始めるあたし達。
「キース=クラウドだ。みての通り、流れのハンターをやっている。」
とキース。
「ハンター?なんの?」
あたしが言うと、
「リナさん。この辺りのハンターというのは、ま、傭兵に近いもんです。
町の周りをうろついている、化け物を倒して、町から礼金をもらう人のことですよ。」
ゼロスが説明してくる。
どーでも、いいが、魔族が化け物っていうと・・・なんか、違和感を感じるんですけど・・・。
「へー、そーなんですか。」
感心するアメリアに、
「トレジャーハンターというのは、聞いたことがあるがな・・・」
とゼル。
ふと、ゼルの言葉に、ある二人の顔が脳裏に浮かんだ・・・・。
「あ、ルークとミリーナなら、もう、転生してるから、気にしないでも大丈夫よ♪こんどは、あの二人、結ばれるようにしといたから♪」
さらっと言ってくるエルの言葉に・・・・・
『それ!!本当(か)!!?』
そろって、声をだす、あたしとガウリイ。
「あ・・ありがと・・・・エル。」
あたしは、エルにお礼を言う。
「気にしないで、いーわよ♪」
とエル。
なんか、肩の疲れというか、胸のつかえがいっきに取れたような感じだ。
・・よかった・・あの二人・・
「?、私は、マリィ。僧侶マリィです。」
とマリィ。
「私は、クラウスです。」
ぽつりと言う魔道士。
「あたしは、リナ。リナ=インバース=ガブリエフ。よろしく。」
とあたし。
「俺は、ガウリイ。ガウリイ=ガブリエフだ。」
とガウリイ。
「アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン=グレイワーズです!!」
とアメリア。
「ゼルガディス=グレイワーズだ。」
たんたんと言う、ゼル。
「謎の神官、ゼロスといーます♡」
いつもながらのお約束の自己紹介をするゼロス。
「ゼロスの上司のゼラスよ。よろしく。」
言うゼラス。
「ゼラスの同僚のダルフィンといいます。よろしく。」
とダルフィン。
ゼラスとダルフィンの名前を聞いて、顔をしかめるクラウス。
「クラウス?どうしたの?」
マリィが聞く。
「いや・・な。まさか・・偶然だよな・・・。あんな、腹心クラスの名前が一緒なんて・・・。」
つぶやく、クラウス。
・・・・・どーやら、このクラウスという男、魔王の腹心のこと(つまり彼女ら本人)のことを、いっているらしい。
ここで、正体ばらしたら・・・面白いかもしんない♪
ま、やらないけどね・・・・。
「キースさんは、光の勇者なんですよ。すごいでしょ♪」
マリイがいきなり言う。
「な゛っ!!マリィ!!俺は、違うっていってるだろ~が!!」
顔を真っ赤にさせて叫ぶキース。
「キースさん。顔があかいですよ。」
冷静につっこむ、クラウス。
「うるせ~!!」
キースがどなる。
「・・・?光の勇者?ガウリイさんの一族のほかにも、いるんですか?そ~呼ばれてる人って。」
とアメリア。
『ごほごほごほごほ!!!』
さすがに、この台詞には、びっくりしたらしく、むせこむ三人。
「俺は、聞いたことないぞ。」
ガウリイは言う。
「いや、お前は、覚えてないだけかもしれん。」
つっこむゼル。
確かに。ガウリイなら、ありえる。
「いないはずですよ。ゴルンノヴァは、ガウリイさんの一族が、管理してましたし。
ガルヴェイラは、古代竜、エンシェントドラゴンの神殿で、管理(封印)されてましてからね~。」
さも、当たり前のように言うゼロス。
「じゃ、なんででしょう?」
考え込むアメリア。
「・・・・・お゛い・・・・・。どーいうことだ?」
キースがじと目でこちらを見ながらいってくる。
「ガウリイさん、これでも、光の剣の正式な継承者だったんですよ。」
アメリアが説明する。
『光の剣!!?』
みごとに、三人のこえが一致した。
「でも、あれ・・・。元の世界に返したぞ?」
とガウリイ。
「じゃ♪また、呼び出しましょっか♪あいつら♪」
エルがうきうきと言う。
『頼むから、やめて(くれ)、エル・・・。』
あたしとガウリイは即座に言う。
また、呼び出されては、たまったもんではない。
「そーお?つまんなーい・・。」
エルが言う・・・。
・・・・いや・・・つまんないって・・・・エル・・・・・(汗)
「・・・・リナさん・・・何か、あったんですか?」
アメリアがエルの性格を見切って、うすうす気がついたらしく、聞いてくる。
「ダークスターのヤツとゴルンノヴァのヤツを呼び出してね・・・・エル・・・・。ガウリイの実家で・・・・・。」
あたしは、そこで、言葉を切る。
「・・・・・・・・大変だったな・・・・」
冷や汗を流しつつ言うゼルに、
「・・・・ご愁傷様でした・・・・・」
言うアメリア。
一方、ゼラス達三人も、うすうす、なにが起こったのか、わかったらしい。
三人とも、冷や汗をかいて、凍ってたりする。
「光の剣・・・元の世界って・・・どういうことですか?あの、伝説の光の剣をおもちだったんですか!?」
クラウスが聞いてくる。
あたしは、とりあえず、話題を変えることにした。
「今は、そんな理由から、ガウリイ、光の剣もってないけど、斬妖剣なら、もってるわよ。」
「あ、それも、伝説の武器の一つですよね。」
アメリアものってくる。
「あの!?伝説の!?ブラスト・ソード!!?」
キースが驚く。
どーやら、話題変えに成功したようだ。
「ところで、お前達は、なんで、旅をしてるんだ?」
ゼルが話題をすかさず変える。
「決まってます!!闇の祝福という宗教を壊滅させるんです!!」
マリィが高らかに言う。
「すごいです!!それでこそ、正義です!!」
アメリアが即座に反応する。
「あら♪やっぱりそう思いますよね!?」
「とーぜんです!!」
なにやら、意気投合するアメリアとマリィ。
・・・・・・アメリアの他にも、いたのか・・・・ヒーローおたく・・・・・・。
なんでか、アメリア達は、勝手に、
「じゃ!!リナさん!!エル様!!そーいうことで、協力しましょう!!悪の宗教壊滅に!!」
勝手に一人で、決めるアメリア。
ふたりして、勝手にもりあがって、かってに決めている。
「はーああ・・・。まただよ・・・。おい・・・。クラウス・・・。どーにかしてくれ・・・。」
うんざりした声で言うキース。
「無理です。」
きっぱりと即座に返事を返すクラウス。
・・・・こいつらも、苦労してるんだなー・・・。
「いーじゃないのよ♪楽しそう♪いってみましょーよ♪その黒の救世主って名乗ってるあいつのところ♪」
エルが同意する。
「ついでに、封印もとけたら、さぞや、面白いんだけどね♪」
エルがさらっと言う。
・・・・・・・・・ま・まさか・・・・・・封印って・・・・・・・・・・・(汗)
「そ♪あいつ自身、気がついてないけどねー♪ふふふふ♪」
エルが面白そうに言う。
「ならば、すぐさまいきましょう!!」
エルの言葉に反応するゼラス、ゼロス、ダルフィン。
お願いだからー(涙)
封印・・・・解かないでよ~!!エル~~!!!
あたしは、心のなかで、叫んでいた。
・・・・・・・・・・なーんか・・・・・・すっごーく・・・・・やな予感がするよー・・・・・・
しくしくしくしく・・・・・
アメリア達も、同じ予感に襲われているらしく、顔面蒼白状態になっている。
一方、キース達は、キョトンとしているが。
事の重大性に・・・・気がついてないな・・・・
こいつら・・・・・。
そーして、いやな予感に襲われながらも、あたし達は、キース達と行動を共にすることになった。
・・・・・・もし、復活したら・・・・・また、滅ぼそう・・と思いつつ・・・・・。
-続くー
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まえがき:
こんにちわ♪ダークブレス編も第二回目♪
さてさて、今回、あの三人が、登場します♪
それでは。
追伸:彼らの性格・・・・多少(かなり)変わってるとおもいますが、了承してくださいな。
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あとがき:
リナ:・・・・・ついに、趣味に走ったわね・・・・。コイツ・・・・・。
エル:そーね・・・・。ま、作者の登場人物をだすのはいいとして・・・・・。
町の名前・・・・・。あれ、趣味・・・・全快ね・・・・。
かお:いーじゃないですか!!別に宝石の名前つけた町にしても!!
だって、あの作品、町の名前が、あんまり、でてこないんですよ!!だったら、考えるしか、ないじゃないですか!!
リナ:それにしても・・・・・。ねえ・・・・・。
エル:こいつにいっても、無駄・・のようね。そーいや、あんた・・・・。
この話を打ち込んでいる片手間に・・・何を打ち込んでいるのかなー!?んっ!?
かお:ぎぎくっう!!(き・気づかれている!!?)
リナ:あ、本当だ。・・・・・・ちょっと、これって・・・エルの性格・・・。始めより、変えてることない?
かお:ぎくぎくぎく!!!
エル:へ~~!??あんた・・・。このあたしをあーいう扱いをするわけ!!?
かお:いや・・・余りにシリアスなので・・・・。和みにしよう・・・・と思って・・・ははは。(から笑い)
エル:・・・・・最後ぐらいは、もっと、考えなさいよ・・・・。あたしの扱い・・・・。
かお:え゛!?助かった!?もしかして?!
エル:打ち込み終了してから、あんたへのお仕置き、きめてあげるから♪
リナ:それも、そーね。今、ここで、こいつ消滅させたら、これの続き打ち込むやつがいなくなるもんねー。
エル:ふっ。そーいうこと。このあたしの出番が少なくなるのは、さすがにねー。
かお:(じゃ、わざと、ゆっくり打ち込んでいこっと・・・・。)
エル:でも、打ち込みペース遅れたら・・・どうなるかは、わかってるわよね♪
かお:ううううー。しくしく。逃れられないってわけね・・・・。
エル&リナ:えー、なにやら、こいつが、いじけて、のの字を書き始めたので、
つぎは、あいつがでてきます♪ってことで、三へと続きます♪では♪
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