まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

アニメの1話。狂いまくってしょっぱなからC・C開放v
このたびのまえぶりは、彼女とリナリーの出会いのさわりv
さてさて、戦闘シーンとかは詳しくかきませんので、何はともあれ、いくのですv

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「お母様?」
「!?」
夜になれば部屋からいなくなる。
だから、跳んだ。
驚きふりむくその背後に緑の髪の女の子が一人。
「…リナリー!?…なんで!?」
「……誰?…人、じゃぁない?『   』の一族?」
「「!?」」
その言葉に驚愕するしかない、マリアンヌと…そして。
「なるほど。星の守護をせしもの…か」
自分たちとは次元も、存在も全てが異なる存在。
世の中の理と、自分たちとは違う意味でかけ離れてる存在。
「…あなたは、だぁれ?」
「わたしは……私は、C・Cだ」

 ~~

「…いったい……」
「C・C!…C・Cったらっ!」
「…う…ん……」
ばちっ。
拘束されていたその道具を壊し解き放つ。
とりあえず、女の子がさるぐつわまでかまされている、というのは尋常ではない。
いや、あの男ならばやりかねない。
人を人とおもわず、人体実験くらいはしそうだ。
事実、母は昔、皇帝の命をうけて誘拐されそうになっていた人々を仮面をつけて助けていたのだから。
しかも口ぶりからしてリナリーの知り合いらしい。
となれば、することはきまってくる。
とにかく、少女を助けおこしてさるぐつわをのける。
心配そうにそんな少女をゆすっているリナリーの姿。
「リナリー。この子と知り合いなのか?」
髪の色からして日本人ではない。
しかし、どこかであったことがあるような気がするのはきのせいか。
「この子は…お母様のお知り合いよ」
「…母上の?」
歳のころならば、自分と同じくらい。
ならば、この子はブリタニア人か?
それにしては皇帝の后であった母と知り合い…というのが気にかかる。
「お母様の仮面の仲間」
「……なるほど」
となれば、このように拘束されているのも話があう。
小さな子供でも容赦しないあの男のこと。
執拗においかけ、そして捕らえたのであろう、ということも。
リナリーの説明は、嘘ではない、真実でもないが。
仲間、というよりは友達であり、そして同士。
だけども、ここで全てを話しても兄は混乱するのは目に見えている。
信じられるはずがない。
それを目の当たりにしなければ。
そして、自分の力をも……
「う……あれ?…まさか、リナリーか?」
ゆっくりと意識が浮上する。
「もう!心配かけて!」
ぎゅっ。
意識を取り戻した少女に抱きつくリナリー。
その様子からとても仲がよいんだろうな、というのを何となく察するルルーシュ。
「しかし。ともかくその子をつれてここから出ないと……」
「移動しようか?」
「いや。それはダメだ。下手に私をつれて移動したら、リナリー。お前が危ない」
その言葉の意味をさとり、すばやく否定の言葉を返す。
こいつ…妹の力のことをも知っているのか?
一瞬、その台詞に警戒を抱くものの、だがしかし。
「やつらの目的は私だ。私が時間をかせぐから……」
「それはだめ!またいろんな苦しい実験道具にされたいの!?あいつらのことだから動けなくしてでもつれてくしっ!」
それは事実。
一度殺してしまえば、運んでゆくのは簡単。
彼女は……
そんなシー・ツー、と呼んだ少女の台詞をすばやく却下し、
「お兄様。現状把握の情報があれば作戦たてられますわよね?」
「…兄?ああ。ルルーシュか。…おおきくなったな。…ほんとうに……」
そこにいるルルーシュをみてそんなことをいっているC・C。
この口ぶりからどうやら彼女は小さいときの自分を知っているらしい。
となれば、昔にあっていたのか?
そうはおもうがルルーシュは思い出せない。
それはそうであろう。
普通、赤ん坊のときに出会った人のことを覚えているはずがない。
「「って、おい。リナリー。何を……」」
心配そうな声をあげるのはルルーシュとC・C。
二人同時。
ごそごそと起用にも長い髪の毛を腕につけていたゴムで一つにまとめてひとくくり。
そして、かばんの中からとりだす茶色いウィッグ。
そのまま、それをすぽっとかぶる。
「だって。この人たち。C・Cを助け出してくれたし。今度は私が助けないと」
いいつつも。
すたすたと前のほうにと歩いてゆく。
トレーラーのこの荷物の部分と運転席は隔離されているものの、だがしかし、そんなものは関係ない。そのまま、壁をすいっとすり抜ける。
「あ、あいつはぁ。自分から危険なまねを……とにかく。はなせ。お前をねらっているやつは誰だ?
  誰かがわかれば作戦の立てようがある」
この切り替え…確かにあのマリアンヌの息子だ。
そして、王の力を得る資格をもつもの。
即座に頭をきりかえて、質問してくるルルーシュに対しそんなことを思う。
「おそらく。このエリアの総督、クロヴィス・ラ・ブリタニアだ」
「…なるほど。なら、ヤツがやりそうな行動は……」
彼自身がもっている見聞きした情報は昔のもの。
だがしかし、今現在の情報もリナリーの手によってルルーシュは頭に入っている。
あの義兄の行動は昔から今もかわりがない。
相手によって作戦の立てようはいかようにもなる。

コンコン。

カレンのやつが戻ってきたのか?
そんなわけはないはずだが……
背後よりノックされる壁の音。
「…カレン?」
このトラックに仲間が助けに入り込んだ、とは思えない。
いくら怪我を負っている身だとしても、それだけは間違えようがない。
からっ。
「こんにちわ♡」
「…って、うわっ!?」
おもわず驚いてハンドルを切りそこなう。
そこにいるはずのない、茶色いおかっぱ頭の少女の姿を目の当たりにすればなおさらに。
さらにはその姿はけっこう見知った姿であるがゆえ。
「…って、Lさん!?」
L。
それが彼女の通り名。
彼女の本名など誰もしらない。
ただ、自分たちレジスタンスなどにも分け隔てなくどこからか調達した武器などを無償で与えてくれる人物。
噂によれば京都六家とかかわりがあるとかないとか、とまことしやかに噂されている人物。
どうしてそんな彼女がここに?
「手助け。…それに、まあ、この状況は私のせいでもありますし。あ、運転かわります」
「え…って、あ、あの!?」
気づけばいつのまにか運転席には彼女が座り、確か今まで自分が運転席にいたはずなのに。
無意識下の行動で移動したにしては、あまりに突然で、何が何だかわからない。
何のことはない。
リナリーが自分と、そして彼の位置を取り替えた、ということだけ。
「とりあえず、地下にはいりますね」
「え?地下…って、そっちは!?」
そちらはたしか崩れており、まともに入れるとは思えない。
途中の道が崩れており、車では到底不可能。
「心配不能!」
ちらっ。
ガララッ。
ガタンっ。
地下に続く坑道。
正確にいうならばかつての地下道への出入り口の一つ。
それに入ると同時にちらり、と意識をその出入り口にとむける。
ガララ、と車が入り込むと同時に閉じられるその入り口。
これでしばらくの追っては稼げる。
とにかく、しばらくこのまま進んで少しばかり奥にいかなければ。
カチャカチャ。
「さて。と、あ、傷みせてください」
これから先は障害物などはない。
いったいどういう手をつかったのか。
壊れていたはずの道がきちんとつながっていた。
自分の記憶違いか?
そうはおもえども、しかし、自動操縦にして大丈夫なのだろうか?
そんな疑問も頭を掠める。
何しろ積荷は危険な代物なのだから。
「あ。そうそう。お礼いっときますね。…あと謝らないといけないんですけど」
傷に触れられて思わずうめく。
そんな彼にと手当てをしながらもはなしかけるリナリー。
「…あやまる?そもそも、君はどうしてここに……」
「あの事故のとき、ちょっとした偶然ではいりこんじゃいまして。
  事故を起こした人を助けようとしてそのまま荷台の中にはいってたんですよ」
嘘ではない。
入っていたのは自分ではなく兄であるルルーシュだが。
「…そう…か」
そういえば、確か誰かの声を聞いたような気がしなくもない。
気絶していたのでよく覚えていないが。
「実は、あなたたちが奪ったあれ。情報どおりの品ではないんですよね。
  誰かがあそこから持ち出してくれないかな~?という思いをこめて、ちょこっと情報に細工してたもので」
そんなさらっといわれたその台詞に驚愕せざるを得ない。
「しかし、あれは……」
「まあ、軍が徹底的に隠蔽しようとするのはあたりまえですよ。
  不法に捕らえた人間の人体実験の材料ですから」
「……っ!!」
その言葉に思わず目を見開く。
水面下の噂でそのような噂をきいたこともなくもない。
軍は、イレブン…つまり日本人である自分たちを捕らえて人体実験の材料にしている…と。
だから、行方不明者が多発する…と。
「まあ、不法な実験にかかわっていた人が死のうがどうしようが私はどうでもいいですけど。
  とにかく、あの子を助けてくれてありがとうございます」
ぺこっ。
いまだに混乱しているそんな彼にとぺこりと頭をさげる。
あの子。
その言葉で何となく、意味がつかめた。
おそらく、あのカプセルに捕らえられていたのは、この子の知り合いで。
かといって彼女一人では助けられる力もない。
なのでカケでおそらく情報を操作したのだろう。
伊達に大国ブリタニアに反発しているわけではない。
そのあたりのことは詳しく説明されてなくても理解できる。
「永田さん。これで大丈夫だとおもいますけど。…まだ痛みます?」
ふと気づけばいつのまにやら手当てはおわっており、傷をおった胸には包帯が巻かれている。
手際がよい。
話をしながらの的確な手当て。
伊達に茶色の女神、といわれているわけではないな、このLさんは。
そんなことをふと思う。
「ここらあたりかな?」
手当てがおわり、車を止める。
「私が軍を引き止めておきますから。そこの角をまがった先の排水溝をぬければルートRにでますから。
  そこから永田さんは脱出してください」
いいつつも、車からすとっと降りる。
「いや、でも、君は…君たちは……」
「けが人と一緒より、こちらだけのほうが動きやすいですし」
永田、と呼ばれた人物はこの車をはじめ運転していた黒髪の男性。
「……わかった。すまない」
言外に、けが人がいたら邪魔、そういっているのを感じ取り、頭をさげて言われたほうにと走り去る。
永田と呼ばれた男性が走り去るのをみつつ、
そっとそのまま壁にと手をつけ、外を『視る』。
どうやらルートRのほうまではきがまわっていないらしい。
ならば無事に逃げられるはず。
「よっし。っと」
誰もいなくなったのを見て取りウイッグをはずす。
「お兄様、C・C?今あけますね」
中からはあけられなくても運転席の操作で開けられる。
がこっ……
ゆっくりと開かれるコンテナの扉。
一人ほど近づいてきている気配を感じるが、彼は問題外。
「大丈夫か?えっと…C・C?」
開いたコンテナから出ようと、緑の髪を伴い外に出ようとする。
と。
「っ!!殺すな!!これ以上!」
何か第三者の声が聞こえてくる。
みれば、そこにはブリタニアの軍人が一人。
「って、状況をよくみれぇぇっ!!」
どげしっ!!
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
いつのまにかその軍人の背後に回っていたらしく、おもいっきりとび蹴りをかましているリナリーの姿が。
一瞬、その光景に目を点にするしかないルルーシュたち。
「…な!?…って、き…君は…」
あきらかに戸惑いの声をあげているその軍人。
「よくみて。すでにアレはあいてる。あれに捕らえられてたのはあの子よ。どういう情報うけてたわけ?」
みれば、たしかに拘束衣を着込んでいる緑の髪の少女と、そしてもう一人、学生服をきている人物の姿。
「殺すな。だと?それは言う相手が違うだろうがっ!それならブリタニアをぶっこわせっ!」
「まあ、たしかに。お兄様のいうとおり。いうなら上層部にいうべきよね。軍人なら」
おもわず、さきほどの軍人の台詞にいらだち叫んでいるルルーシュに、しみじみいっているリナリー。
「…まさか、リナリー!?それにルルーシュ!?」
驚愕しながらもヘルメッドをとってくるその軍人。
ヘルメッドの下からあらわれる茶色い髪。
「おまえ…!?」
「僕だよ。スザクだ」
「な、スザク!?…おまえ、ブリタニアの軍人になったのか!?」
驚愕せざるを得ない。
彼はブリタニアを憎んでいたはずなのに。
「それはそうと。どうして君たちが…?」
「事故した車を助けようとして巻き込まれただけよ。それでカプセルの中にこの子が捕らわれてたから助けてたの」
いけしゃあしゃあと言い放つリナリー。
事実は、巻き込まれたのはルルーシュであり、カブセルの中に彼女が捕らわれているのも知っていた。
それを口にはだしていないだけ。
「とらわれ…?毒ガスじゃないのか?」
「そんなものなかったぞ?中にいたのはこの子ただ一人。
  しかもご丁寧に後ろで手械をかませ、さるぐつわまでしてな」
「!この車の運転主は!?テロリストたちは!?」
「外にでたらいなかったけど?」
かっ!!
そんな会話をしていると、彼らのいる場所に照らされる明るい灯り。
みれば、さきほどスザクより連絡をうけた一個隊がこの場にやってきていたりする。
「このサル、名誉ブリタニア人にはそこまでの権利はあたえていない!」
ふと、その背後に開かれたカプセルと開放されている少女の姿が見て取れる。
つまりは、このイレブンの軍人が少女を解き放った。
ということに他ならない。
だからこそ、スザクにたいして叫んでいたりする。
「しかし。これは、情報では毒ガスときいていたのですが……」
あきらかに情報が異なっている。
というか、そもそもか弱い女の子をこんなカプセルの中に拘束していること事態が信じられない。
「答弁の権利はない」
そんなスザクの台詞をいともあっさりと却下する。
…まずい。
たしかにこれは毒だ。
外にもれればスザクの主人たちが危険になるほどの…猛毒。
ちらり、といつのまにか後ろにいるリナリーに視線をむければ、こくり、とうなづくリナリー。
何か考えがあるな。
自分たちが生きている、というか軍に存在を知られるわけにはいかない。
そう。
自分たちがブリタニア皇帝の子供である、ということは。
「だが。この功績を評価し、慈悲をあたえよう。枢木一等兵、この拳銃でそこのテロリストをころせっ!」
「え?彼は違います。ただの巻き込まれた民間人です!」
まさかの台詞に驚愕しながらも反発し言い返しているスザク。
そもそも、軍に入っている限り、ブリタニア、というものがどのようなものか。
身をしみてわかっているであろうに。
「貴様。これは命令だ。お前はブリタニアに忠誠をちかったのだろう?
  みたところ、ブリタニアの学生らしいが。女をみたのが不運だったな。さあ、ころせっ!」
理不尽な上司の言葉。
すなわち、それは民間人であろうがなかろうが、目撃者は殺す、ということに他ならない。
自分は、違う。
そんなことをするために軍にはいったわけではない。
それに、彼らは…っ!
「…できません!自分は軍人です。民間人の…彼らを殺すようなことは。それに、彼らはブリタニアの…っ!」
「では、死ね!」
バシュ!
「すざっ!!」
どがぁっん!!
スザクが最後まで言いかけるのと、上官らしい人物から銃口を向けられ打たれるのとほぼ同時。
とれと同時に周囲に響き渡る爆音。
ガラガラガラ……
この場所を選んでいたのは、さらにこの下に道が続いていたから。
まさか、スザクが危ういことを言いかけるとはおもわなかったが。
地下より、地上にむけて煙りが立ち上ってゆく。

「…大丈夫か?リナリー?無理をしたな。力を閉じたままで二つ同時に使うなど」
多少息があらくなっているリナリーを心配して声をかけるC・C。
「いったい…何が?スザク…どうして……」
目の前でスザクが撃たれた衝撃。
「でもまあ。スザクさんが最後までいわなくてよかったというか」
「そういや…あいつ、禁句をいいそうになってたな…だけど…っ!」
よくもまあ、あんなお人よしのままで軍隊にはいったものだ。
何となく軍にはいった理由はわからなくもないが。
それで殺されていては元もこもない。
「それは問題ない。きづかなかったのか?さきほどリナリーがあやつに向けられた銃弾を破壊した。
  それと当時にトレーラーに仕掛けられていた爆薬を起爆したがゆえに、リナリーの負担が激しい」
いわれてみれば、たしかに息を荒くついている大切な妹の姿が。
「リナリー!?」
「へ、平気……ちょっと、『喰べて』くる」
「リナリー。無理は……」
その喰べる、という意味がよくルルーシュにはわからない。
どうやら口調からしてC・Cはわかっているようだが。
「すぐに戻るね」
兄に見られたくはない。
畏れられ、怖がられるのが怖い。
拒絶されるのが何よりも。
「あ。お、おい!リナリー!?」
「心配するな。気持ちをさっしてやれ。それより、お前はどうしたいんだ?ルルーシュ?」
腕をくまれ、まるで心の奥底まで見据えられたようなその台詞。
「俺は…俺は…っ!」
力がほしい。
大切な人を守れる力が。
「力がほしいか?」
「…なっ!?」
心を見透かされたようなその言葉。
「王の力はお前を孤独にする。それでもお前は力がほしいか?」
彼ならば、契約をはたせられる。
マリアンヌの意思を告ぐ彼だからこそ。
「……契約」
「何?」
「契約すればお前は王の力を得ることができる。それに伴う代償も、な。
  条件はただ一つ。お前に力を与えるかわりに私の望みをただ一つかなえてもらう。
  ――力が、ほしいか?」
全てをみつめる、緑の髪の女の瞳。
何を……
ルルーシュの思考が一瞬、停止する。

「……ふぅ」
ゆっくりと目を開く。
それと同時に閉じられる、何か。
体の中に大地の力が満ちてゆくのがわかる。
判っている。
こちらの力を使いすぎれば、もう兄や妹と共に一緒にいられなくなる、ということは。
だからこそ、力を閉ざしたまま動いている。
目の前にあるのは、ごっそりと何かにえぐられたようなトンネルのような穴が一つ。


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あとがきもどき:
薫:前半にあるのは、ちらほらと回想をばv
  ルルーシュの契約シーン。これでははぶきますv(こらまてや
  基本、主人公サイドなのでv
  何はともあれ、次回からお話の展開が急展開?です。
  では、いっきま~す。
  ではでは~♪

2008年4月17日(木)某日

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