まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
何となく。
とっととがんばって終わらそう。何しろ一部終えたのが、去年だよ(2003年・・)
何か気づいたらスレばかりやってるなぁ・・・あはははは。
ガウリナって、書きやすいのよね。願望あるからだろうけど、ラブラブvに。
まあ、恋愛経験すらないような初恋すらしてない私だからかもしんないけどさ。
いいですよねぇ。あの二人の関係ってvいや、本当に。
あと、憧れるは、リモージュとロザリア。コレットとレイチェルの関係ですね。
強い絆と友情で結ばれてるのって、憧れますv
まあ、誰しもそうでしょうけどね。何はともあれ、いくのですv
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コズミック・サブリナル ~第44話~
「今日は定期審査の日ね。」
毎週、土曜日に行われる、定期審査。
それにより、今の新宇宙の状態を再確認する儀式でもある。
ここ聖地にきて、どれくらいの時間が経過したであろうか。
あと少しで、発生した新宇宙に星が満たされる。
そして……どちらかが……
レイチェルかコレット、そのどちらかが、新宇宙の初代女王として君臨するのだ。
そんなことを思いつつも。
服を着替え、そして鏡の前にとたち髪を整えるコレット。
ふと。
鏡の中にアルフォンシアの姿が浮かび上がる。
「?アルフォンシア?」
鏡の中のその様子は、何かとても苦しそうで。
がたっ!
おもわず、そのまま、とるものもとりあえず部屋から飛び出してゆくコレット。
コレットが部屋から飛び出すのとほぼ同時。
ガチャリ。
同じく部屋から飛び出してくるレイチェルの姿が。
二人同時に部屋から飛び出し。
そして互いに姿を認め合い。
「アンジェ!ルーティスが!」
「レイチェル!アルフォンシアが!」
二人同時におもわず叫ぶ。
二人が感じたのは同じこと。
自分たちが育成している新宇宙の聖獣が何やら苦しんでいる様子。
それは、見えるものではなく、感覚的なこと。
だけども、それが、現実だと、彼女たちは理解している。
「いったい、何があったの?」
戸惑いを隠せないそんなコレットのその言葉に。
「私にもわかんないよ……ただ。」
こちらもまた、戸惑いつつも。
だがしかし。
データ面からにおいても、すべてにおいて完璧を目指していたレイチェルのこと。
何となくの予測はつく。
「ただ?」
不安を隠しきれないコレットのつぶやきに。
「うん。誕生した球体、すなわち、新宇宙に星々が満たされたのが原因と思うんだけど。
だけど、何ていうのかな?あと少しで星は満ち足りるのに進展がない、というか。
そのあたりに原因があるんじゃないかと……」
この現象は、宇宙が誕生する前にもあった。
何かを聖獣が求めている。
何かの力を。
確かにここ数日で、飛躍的に宇宙には星星が輝きを増している。
どちらの育成がより上手、というなれば。
発展状態からすれば、それはレイチェルのほうが上回っているものの。
だがしかし、それは数値上からみればレイチェルが上である、というだけのこと。
充実度はコレットの方が上回っている。
「とにかく。女王陛下の所にいってみましょ。」
そんなレイチェルの言葉に。
「そうね。陛下ならきっと何かわかるかもしれないし。」
すぐにそばにいってあげたい。
だけども、何がどうなっているのか、わからないままにと聖獣にと会いにいっても。
それは、互いにとって苦しいだけのこと。
それがわかっているがゆえに。
とにかく、一刻も早く。
二人が感じた聖獣が苦しんでいる様子を報告するためにと。
ふたりは、はたぱたと聖殿にと向かってゆく。
女王、そして宇宙をつかさどる力をもった存在たちがいる聖地の聖殿。
この試験においては、守護聖、そして協力者……様々なひとたちにと助けられた。
二人がむかっているのは謁見室。
女王にと今の状況を報告すべく、そのまま二人は用意をすましぱたぱたと。
朝も早くから聖殿にむかって駆け出してゆく。
「陛下……これは……」
先日の一件以後、スムーズに新世界は発展していっていた。
にもかかわらず、いきなり成長が止まった新宇宙。
あと少しで、空間に星が満たされる、というのに。
ぴたりと成長速度がとまっている新宇宙。
不安の色が隠しきれない。
もしかして、先日のあれが新世界に悪影響を与えているのではないか。
という不安も募る。
だがしかし、そんなロザリアの心配をよそに。
「大丈夫よ。もう時が満ちたのよ。
…宇宙の意思が女王を選ぶ、そして女王となるべき人物自身も、その道を選ぶときが…ね。」
女王とは選ばれるものではない。
自らが望み即位するもの。
ゆえにこそ。
その意思の力が何よりも重宝される。
「では!ついに?」
女王試験が始まって、すでに数ヶ月が経過している。
だが、それもあっという間の出来事だったかのようにも感じられるが。
だがしかし。
「ええ。もう決定するわ。だけど、ロザリア?しばらくこちらも大変よ?」
女王が決定したとしても。
まだ、あの宇宙には聖地なるものすらも存在しない。
まだ完全に安定していないがゆえに。
聖地とは、女王の力によって、具現化され出現するもの。
女王の力と宇宙の意思たる存在の力が混ざり合い創り出される。
まあ、ここ神鳥の宇宙の聖地に関しては、ちょっと特殊なのではあるが。
「そうですわね。でも、とりあえず今は……」
「そうね。このままだと、せっかく誕生した宇宙がこのまま消滅するわね。」
力が飽和状態になりかけている。
それを促す役目を持つのは、世界を守る女王の役目。
それは、自分が手を出すことではなく。
創生紀の世界が潜り抜けなければならないひとつの節目。
宇宙創生紀には、ほかにも様々な試練が待ち受けているからして。
二人がそんな会話をしているそんな中。
「失礼いたします。」
カチャリ。
ちょうどタイミングを見計らったかのように。
二人の女王候補たちが、ここ謁見の間にと入ってくる。
今ここにいるのは、女王アンジェリークと補佐官ロザリアの二人のみ。
扉から入ってきた二人の女王候補の姿を確認し。
「いらっしゃい。よくきてくれましたね。女王候補たち。」
そんな二人にたいして、にっこりと微笑みかけるリモージュに。
「よくきましたわね。レイチェル。アンジェリーク。
どうやら顔色からして、新世界の異変は二人とも感じ取っているらしいですわね。」
扉から入ってきた二人の顔色は、とても悪い。
特にコレットなどは今にも倒れそうなほどにと顔色もわるく。
「ロザリア様…女王陛下。いったい何なんでしょうか?
朝方、鏡の中にルーティスが現れました。とても苦しそうで……」
つぶやくレイチェルに。
「私も感じました。アルフォンシアが苦しんでいる。と。
このままでは、あの子に、あの世界にとんでもないことが起こるのでは。
そう思いまして、今日は定期審査うんぬんということよりも、そのことをお聞きしたくて……」
顔色もわるくつぶやくように、言葉を選びつつ質問しているコレット。
そんな二人にやわらかく微笑みかけながら。
「二人とも、よくここまで新宇宙を育成しましたね。
あなたたちが育成した新宇宙はもう少しで完全に形となします。
つまり、ひとつの世界として起動を開始するときに来たようです。
あなた方が感じた聖獣が苦しんでいるということ。それはあながち勘違いでもありません。
まだ、あの意思は幼生体。完全に成長は遂げてはいません。
あなた方の目に互いに二つの聖獣としてうつるようにまだ不安定なのです。
ですがこのままでは、聖獣の精神体ごと、新世界もろともに力に飲み込まれ、
せっかく誕生したあの世界もろともに、聖獣ごと消えてしまいます。
方法は……あなたたちなら説明するまでもないでしょう。
どうすればいいのか、それは、聖獣の意思を読み取ればわかりますね?」
そんなリモージュの言葉にはっとなる。
意思うんぬん、というよりも。
確かに、今の状態で力を注いでいっても、
精神体であるルーティスたちに、負担がかるのではないか?というのは。
レイチェルはすでに自分のデータ収集でその可能性を見出していたがゆえに。
そしてまた。
朝方みたアルフォンシアの姿から、彼が何を望んでいるのか。
それは……自らが選んだ、自分の力をゆだねることのできる存在の必要性。
今、それが何よりも求められているのは・・・
そんなリモージュの言葉に思わず顔を見合わせるレイチェルとコレット。
「宇宙の意思に選ばれし女王候補たち。自らの運命は自らにて切り開きなさい。
……あなたたちなら、できるわよね?」
にっこりと微笑み。
カタリ。
謁見室にとある椅子に座っていたリモージュはカタリ、と立ち上がり。
そして。
ふわり。
かるく手を天井にむけて伸ばす。
その手に今までなかったはずなのに。
淡い色にと輝く一振りのロッドが出現する。
そして。
そのロッドを二人にむけてかざしたその刹那。
ユラッ。
瞬時にして、二人の後ろの空間の一部が彼女たちの育成している新宇宙。
すなわち、世界の中心である光の中にと空間が接続される。
「さ。おいきなさい。選ぶのはあなたたち。私たちはここでまっていますから。」
その場ににこやかな笑みをたたえて促すリモージュに。
「あなた方なら大丈夫ですわ。世界にたった二人しかいない、聖獣に選ばれし存在なのですから。」
いきなり空間が接続されたのにかなり驚いているレイチェルに。
「アルフォンシア!」
アルフォンシアとの様子が気が気でないコレット。
ぺこり。
かるく二人にお辞儀をし、そのまま、接続された空間の中にと駆け出してゆくコレット。
呼んでいる。あの子が。
その思いにかられつつ。
「あっ!アンジェ!ロザリア様。陛下。私、いきます。
まちなさい!アンジェリーク!一人で何ができるっていうの!?」
挨拶もそこそこに空間の中にと飛び込んでいったコレットを、あわてて追いかけてゆくレイチェル。
二人がリモージュがつなげた空間より、新宇宙にと入るのとほぼ同時。
二人が新宇宙にと移動した直後に接続されていた空間は、ゆらめきとともにと閉じ失せ。
そこにはいつもの謁見室の空間が存在しているのみ。
「がんばってね。」
二人ならば。
乗り越えられる。
そして、これこそが、新たな始まりの一歩なのだから。
そんなことをおもいつつ、新宇宙にと移動した二人の女王候補にそっと言葉を送るリモージュ。
しばし、謁見室にてリモージュとロザリアがたたずむ姿が見受けられてゆく。
「しっかりして。アリフォンシア!」
「ルーティス!?」
いつもは、元気よく出迎えてくれる聖獣が元気がない。
まるで、何かを必死で耐えているかのごとくに。
苦しそうな息。
二人が、それぞれの聖獣が感じるのは同じこと。
すべてをひとつの力にと……
今はまだ、守護聖から借りた力を。この地にと満ち溢れさせていた状態。
だが、サクリアの属性は異なる。
それをこの場所の力にと変換させていたのは、他ならない聖獣の力ゆえ。
だが今。
完全に成長を遂げる一歩手前の段階では……
このままでは、今までどうにか保っていた力のバランスが崩れ、
自分たちの【精神】ごと虚無に飲み込まれてしまいかねない。
先の一件においても、女王候補たちの智雅添えがなければ間違いなく、
あのまま虚無にと飲み込まれていたであろう。
というのは、聖獣は知っている。
時間がない。
力が足りない、というのはわかっている。
だけども、自分にそれができるのか、といわれれば不安が襲う。
女王になるのは自分だ。
そう口ではいっていたものの、実際に自分から選ぶのと選ばれるのとではちがう。
「アルフォンシア!……レイチェル。私、決めたわ。
……ねえ、手伝ってくれる?私がアルフォンシアの意識と同調させるから。
レイチェルは、今揺らいでいる数値を割り出してくれない?
お願い、それはレイチェルにしかお願いできないの。」
すでに聖獣の力のみでは、ゆらぎが生じ始めている。
それは、コレットもレイチェルもこの地に来てすぐさまに理解ができた。
時間がない。
ほうってけおけば間違いなく……
自分で何ができるのかはわからない。
だけども、自分の力を信じて、というリモージュたちの言葉がコレットの背中を押す。
真剣に、この世界を助けたい、守りたい、と願い懇願してくるコレットのその言葉。
その願いと思いはレイチェルとて同じこと。
ふっ。
そんなコレットの台詞に軽く微笑み、
「しかたないなぁ。ま、確かに。
この新宇宙には、あなたのような突発的な行動をする人が何よりも必要かもね。
大丈夫。サポートはしっかりまかせて!ルーティスをよろしくね!」
今はまだ、二つの聖獣としてみえている宇宙の意思たる聖獣。
この世界を守りたいのは、レイチェルとて同じこと。
すぐさまに、その手にもっていたノートパソコンを開き情報を分析し始めてゆくレイチェル。
「ありがとう。レイチェル。……アルフォンシア?聞こえる?
……お願い、あなたのすべてを私にみせて……」
レイチェルがサポートしつつ、揺らぎを検索し、それを伝え。
その修正に用いる力は、リモージョより手渡されている自らの力を判断するためにと使う。
といわれていたペンダント。
自分の中にある力をコレットと、そして聖獣にとリンクさせ。
そしてその揺らぎにとぶつけてゆく。
レイチェルが作業をしているのと同時。
コレットの言葉に呼応して、アルフォンシアの体が輝きをまし。
その光はコレットをも包み込んでゆく。
耳をすませ、意識を集中し、どんな些細なことも見逃さない。
気持ちを理解するだけでなく、本質から……
一人で苦しまないで、私が…私たちがいるよ?ね?
コレットの心が聖獣の意思にと届いたとき。
新宇宙全体にまばゆいばかりの光がみち。
そして。
それは、白い羽となり、空間のいたるところにと舞ってゆく。
コレットの手が差し伸べられ。
ゆっくりと体を起こしてゆくアルフォンシア。
その姿は、また、ルーティスの姿にも変化していき。
その二つの姿は光の中にてやがて統合し……
その輝きは、コレットとレイチェルが見守るそんな中で、さらに輝く球体は大きくなってゆく。
今までは、核たる部分となる星雲のみの空間しかなかったが。
光とともに、無の空間はさらにと拡大を遂げてゆく。
ゆっくりと、二つの体が一つにと融合し、二人の目の前で。
その姿は、大きな羽をもった一匹の聖獣にと成長を遂げてゆく。
しばし、その光景に目を奪われ、思わず絶句するレイチェル。
自分の背に、そしてまた、コレットに関しては、まばゆいばかりの光につつまれ、
その背に確かに白い羽が具間見えているがゆえに。
宇宙の意思に祝福され。
そして自らの意思において、『心をひとつに。』と願った、アンジェリーク=コレット。
彼女は、今。
その心を完全に、宇宙の意志と同化してゆくのであった。
自分には自分のやるべきことがある。
「アンジェ!今データを送るからね!」
今の一瞬の間にこの地において発生している揺らぎを的確にと割り出しているレイチェル。
彼女たちの仕事はその揺らぎを閉じること。
レイチェル、コレット、成長したアルフォンシア。
しばし、この三人のそれぞれに役目を果たす姿が、新宇宙の空間にて見受けられてゆく。
宇宙の意思は、意思のみで世界を創り出してゆくこともあるが。
だがしかし、大概は、自らがその力をゆだねるべき存在を探す。
どちらにしようが、それは自由。
だけども、確実にあまり争いなどがない世界を創り出す、という意味では。
力をゆだねる相手をおいていたほうが何かと都合がいい。
かつてのような悲惨な出来事だけは二度と同じ道を誰にも歩ませたくはないから。
それが、【アンジェリーク】の願い。
一人ならば、間違った道にと入り込んだときに訂正してくれるものがいないがえに。
そのまま突き進んでしまうが、二人以上ならば、それは常に正しい道を選び取る。
それは【心】を信じているがゆえ……
-第45話へー
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あとがきもどき:
薫:みゅううう・・・・・これ打ち込みしてるさなか、あせりました・・・
いきなり!ウィルスバスターが無効になってます!とでるんだよ!?
なぜに!?すぐさまに有効にすべく作業しても、応答なし(汗
でもって、電源ぶちきって、ディスクチェックしても、なおんない!
しかたないので、システム復元つかってもまだなおんなひ・・・
三回目の正直で復元でどうにか元にもどりましたよ・・・・あうあうあう(汗
いったい、なぜに!?
可能性としたら、ネットが接続されてはまた落ちて・・・というか、接続きれて。
の繰り返しだったというのがあるのかもしんないけどさ・・・
でもって、メールチェックになぜかつながんなかったり(汗
あまりに怖いのでただいまウィルスチェック中・・・
・・・・・・・・やっぱ、あれ(スパイウェア)が関係してるのかなぁ?
いくら削除しても削除されてないあれが・・・・みゅうう・・・・
まあ、上記の理由から打ち込みがおくれました・・・あぅ(涙
とりあえず、まあ、話はかわりますが。
次回にて、女王決定の報告と、あと残りの育成と、即位式、ですね。あと少しです!
んではでは、また次回にて。
2004年6月18&19日某日
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