まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
今回は。
ネタバレにもなるので、かなり表現を濁してます(笑
濁しているのはわざとですよぉ?念のため・・
そのために、かなり支離滅裂になっております(自覚あり
んではではvいってみますv
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コズミック・サブリナル ~第42話~
「日の曜日なのにですか?」
普通は日の曜日は育成はお休み。
そう定めたのはほかならぬ女王陛下。
そして、それは、ここ聖地においての体制にも生きている。
というのも、本来ならば、守護聖、女王、そして女王補佐官。
などといった存在には休み、というものはあってなしがごとく。
ない、といっても過言ではない。
だがしかし、ここ聖地に勤めるほかの存在は、ほとんどというかはっきりいって普通の人間。
そしてまた、守護聖たちもまた、守護聖になる前は普通の人間。
働きづめだと、いくら女王の加護のもと病気ひとつない聖地、とはいえ休息は必要。
それはすべての存在における真理。
「あ、こんにちわ。ロザリア様。お邪魔しております。」
そういいつつ、ぺこり、と頭を下げているのは。
主星の総合庁舎の中にと位置している王立研究院より、
ここ聖地にただいま赴任しているエルンストに報告書を持ってやってきている王立研究員の一員。
「あら、ロキシーも来てらしたのね。ちょうどいいわ。アンジェリーク、レイチェル紹介しておくわね。
彼が主星の王立研究院にて、今は主任代理をしている、ロキシーよ。
ちなみに、エルンストとは親友だそうよ。」
そういいつつそこにいる男性の紹介を後ろにいるコレットとレイチェルにしているロザリア。
そんなロザリアの言葉に。
くすっ。
「ロザリア様。知ってますわ。」
「こんにちわ。ロキシーさん。お久しぶりです。」
そんなロザリアの言葉にかるく微笑み、答えるレイチェルに。
ぺこり。
と頭を下げているコレット。
そんな二人の言葉に。
「あら、そうでしたの。」
まあ、出会っていても不思議ではないが。
そういえば、彼がここにくるのはこれが始めてではないし。
そんなことを思いつつ。
聖地と外界の時間の流れを今は同じにしているがゆえに。
ここ聖地で少しばかり過ごしていても、外の時間的にはさほど変わりはない。
ましてや。
このロキシー。
エルンストとともに、しばらくははじめのころは研究院をきりもりするためにとやってきていたのだからして。
ゆえに、以前、エルンストの体調というか、彼が休息をとらない。
というときに、まっさきに彼を呼ぶ、という話がリモージュとロザリアの間でまとまったのだからして。
「お久しぶりです。ロザリア様。
しかし、日曜日に次元回廊を開いて女王候補たちを、新宇宙になどとは…何か不都合でも?」
ぺこり、と頭をさげていってくるそんなロキシーのその言葉に。
「もしかして、ロザリア様?新宇宙に蔓延しつつある、負の力のことでしょうか?
昨日の夕方、不自然な力をキャッチいたしまして、まだ星星が誕生していない空間を。
ただいま、研究院をあげて探しているところではありますが。
まだ特定にはいたらないのですが……」
しかも、まだ誕生したばかりの宇宙のこと。
あまり滅多などうでもいいことまで報告するわけにもいかず。
こうして、ほとんど徹夜の状態にて、その原因を追究していたその矢先。
その原因がわかるまえに、こうして、女王補佐官であるロザリアが。
二人の女王候補をともなって、研究院にと現れたのである。
まず、驚くな。というほうが無理、といえば無理からぬこと。
「ええ、エルンスト。ロキシー。そのとおりですわ。とりあえずことは急を要します。
時間がたつにつれ、それは新宇宙の成長にもかかわってきますので。
休みの日とはいえ、異例ではありますが、次元回廊を開いてくださるかしら?
時間がないのですわ。巨大なブラックホール……重力の渦が出来上がるまでに。」
『ぶっ!?』
そんなロザリアの言葉に思わず顔を見合わせ。
「……や、やはり……ですか。もしや、とは思ったのですが……
ですがあの場所には、その元となるそもそもの惑星すらも誕生していなかったもので……」
だからこそ。
慎重に、確実な報告をするために調べていたのだから。
そんなエルンストのその言葉に。
「エルンスト。新宇宙においては、科学的な根拠は通用する場合としない場合がありますから。
それでは、アンジェリーク、レイチェル。次元回廊を開きます。準備はよろしいですね?」
そんな会話をしつつ。
その場にいる二人の女王候補にと話しかけるロザリア。
その声に。
『は……はい!』
改まり返事をし。
ロザリアにと促されるままにと、次元回廊にと向かってゆく二人の女王候補達。
次元回廊。
それを開けるのは、女王、もしくは女王補佐官。
そしてまた。
女王の意思をうけた、代理の存在。
今はその任は王立研究院にと託されている。
異なる宇宙や、異なる惑星にと移動する手段。
ほかのポビュラーな移動方法として、いわく、空間移動や。
または瞬間移動。それらは個々の存在そのものの力を使っての移動であるが。
それとは別に、【星の小径】という道があるにはあるのだが。
これはまた。
それこそ、こちらは補佐官、そしてまた女王しか道を開くことはできない。
だかしかし、
一瞬にして【女王の納める星域の中においては瞬時に移動できる】、という何とも便利なものではある。
だが、今必要なのは。
ここ、神鳥の宇宙から、新宇宙にむけての移動。
まだあちらの聖地は出来上がってはいない。
それは。
世界が完全にと出来上がったときに、女王の力において創り出すものだからして。
「それでは、次元回廊を開きます。」
そう言い放ちつつ、ロザリアが手にしているロッドを軽く振り上げる。
と。
あたりにまばゆき金色の光が満ち溢れ。
そこには。
金色の光にと包まれた一つの扉が。
この扉をくぐり、女王候補たちは、新宇宙にと移動する。
彼女たちが移動するのは。
新宇宙の中心、つまりは光の中心地帯。
そこに、新宇宙の意思たる聖獣もまた存在する。
ロザリアの言葉に見送られながら。
二人の女王候補は扉をくぐり、自分たちが誕生させた慈しむべき世界にと足をむけてゆく。
力は、確かにあちらから借り、こちらに注いでいるものの。
それにより、こちらにて安定し発展していった力はあちらの守護聖では扱えないモノ。
力の源たる本質が、空間が異なるがゆえに。
ゆえにこそ。
「……私たちで?」
「みたいね。レイチェル。」
この地で今起こっているこの現象は、自分たちでどうにかしないといけない。
それが、聖獣の意見。
宇宙の要ともいえる支える役目をもった女王。
そして、彼女たちはそんな女王候補。
データもなしにそんなこと……できるのかな?
自分にあるまじき弱気になっているのが自分でわかる。
そんなことを思っているレイチェルにと対し。
「レイチェル!急がないと!」
ふと、コレットの声で現実にと引き戻される。
みれば。
聖獣と共にやってきている、いまだに無の空間。
そこに、あからさまに【負】の力が渦を巻いている。
それらは、この宇宙育成において、成長できなかった、星々の命。
星にも命がある。
うまくそれらを導けば、新たな命の転生となるのであるが。
「……とにかく、やるっきゃないよね。」
「そうよ。ここは、私たちの宇宙なんだもの!」
意を決し、二人の女王候補は。
今、まさに発生しかかっているその【場所】にと静かに降り立ってゆく。
聖獣である、ルーティス、そしてアルフォンシア。
それぞれが名前をつけている聖獣。
だが、実際の意思はひとつ。
意思が二つあるように見えるのは、それは、女王候補の力の方向が違うがゆえ。
意識を集中させる。
とくん。
見える。
何かが。
何かが中心で……ないている。
そして、そのないているモノを何かが……今まさに取り込もうとしているのも。
なかないで。
大丈夫。
私が…私たちがあなたを守ってあげるから……だから……
二人の女王候補であるレイチェルとコレットの意思と思いが、そこに宿る【心】を感じ取り。
それを救うためにと、自然とそのまま、二人手を合わせてゆく。
二人が手を合わすと同時。
二人の体からほとばしる、淡い金色の光。
それこそが、女王のサクリア。
すべてをいつくしみ、そして育て安定を保つ……すべての根源なる力。
今、彼女たちの思いにあるのは、ただただ。
この地から感じる【命】を助けたい、ということのみ。
その思いは、聖獣たちにも伝わってゆく。
淡い、金色の光はだんだんと光をましてゆき。
そして。
それらはやがて、淡く輝く金色の光を帯びた、真っ白い羽にと姿を変える。
王立研究院にて、行く末を見守っているエルンストたちが見たものは。
白い翼をもった、二人の女王候補たちが。
そのまま手をつないだまま、今まさに発生しかけている空間にむけて手をすっと伸ばしてゆくその光景。
それは、まさに、神秘的。
といって過言ではなく、またそれ以外にいいようがない光景。
金色の光に包まれ、白い羽をその背にと生やした二人の女王候補たちは。
そのまま、光の中にと包まれてゆく………
すべてを無とし、そして、新たな誕生にと促す。
女王のサクリアは、その属性ももつ。
誕生と滅び。それは、裏表。
光があれば、闇があり、闇があれば光があるのと同じごとくに。
それは、宇宙においても言えること。
淡く輝く金色の光の波が、静かに。
新宇宙全体にと包み込むようにと広がってゆく……
宇宙の意思と、自らの意思を同化する。
その意味は、女王候補となっていても、よく理解していなかった。
だがしかし。
今の自分たちならば……理解ができる。
まるで自分の一部のように。
その意思が、思いが……
そして……この【地】に眠っている、強烈なまでの、何かの【力】すらも。
それは、やさしい光に包まれて、今はまだ被害をもたらすまでにはいってないようだが。
その光が女王陛下の力だと説明されるまでもなく、レイチェルもコレットも瞬時に理解する。
この地は、元、自分たちの宇宙があった場所。
その宇宙が消滅し、新たなこの宇宙が誕生したのは、
授業で、そして研究などで習ったり、また調べたりしているがゆえに二人とも理解している。
そこには、様々な何かがあっても不思議ではなく。
先代の女王がその命をかけて、空間を閉じようとした、その意味が。
もしかしたら、これが?
そんな思いが二人の脳裏をよぎるが。
そんな思いに駆られていると同時。
二人の脳裏に、とある光景が浮かんでゆく。
それは、いったいいつの出来事なのかはわからない。
わからないが……
―― あなた一人が、どうして?やめればいいじゃない。
―― せっかく助けた【彼ら】は、あなたの恩恵もわすれて……
遠いどこかで声がする。
―― 私は信じてるの。それに、私がこれは望んだこと。あなたは自分の自由に生きて?ね?
―― なら、すべてをやっぱり、無にすればいいじゃない!
そうしたら、誰もそして・・・あなたも苦しい思いをすることなんて!
顔は見えないが。
二人の少女が何やら話している光景。
一人の金色の髪を持つ少女は。
すべての命をいつくしみ、自分のすべてをかけて守ろう、とする意思が感じられる。
そしてまた。
もう一人の黒髪の少女からは。
少女一人が、どうして、どうして、すべての要にならなければいけないの?
また同じことを、生命はくりかえしてるじゃない。
何も生まれなければ、苦しみもない。
ならば、無の空間で、何もせず、ただただ、眠りにつけばいい。
感覚的に、どうやら、どこかで、醜い、争いが発生したのをきっかけに。
二人は何やら話し合いをしているようだが……
―― ねえ?覚えてる?私たちが……姫様の……
そこで、二人の思考はまばゆきばかりの金色の光に包まれる。
それは、二人が知らない、過去の事実。
この世界、というか、空間そのもの、といっても過言でない。
【宇宙】が誕生したきっかけとなった。
過去の……そして、それから後にと起こった心のすれ違い。
少女を心配するその黒髪の少女の想いは、時とともにその負の部分のみが増幅され……
そして、それはやがて……
だが、今の二人には、それが何を意味すのるかはわからない。
それは、この空間が記憶している光景。
淡い、淡い金色の光はゆっくりと、新宇宙として誕生した空間すべてに広がってゆく。
それは、二人の女王候補たちが、本当の意味で、この宇宙の女王候補として。
本当の意味で、その意思を、想いを、すべてをこの宇宙と同化した。
といっても過言ではない。
今までわからなかったことが見えてくる。
それは、何のデータやその他の資料でも、そしてたとえどんなものでも見えるものではない。
本質的な、宇宙そのもののあり方が。
金色の光に包まれ、ブラックホールとして発生しかけていたその空間は。
その性質を転化させ……それは、新たな銀河誕生の兆し。
二人にとって、その時間は長いものに感じるが。
時間的にはそんなに長くはない。
そのまま、二人は、意識を失ってゆく。
あまりに初めて、その身の中にと眠る力を使いきってしまったがゆえに。
今のこの光は、二人の女王候補がもつ、力そのもの。
一人がすべてをつつみこみ、一人がその力の補佐をする。
宇宙は一人で支えるのには広大すぎる。
ゆえに。
支えとなる存在もまた、必要だというのは。
気の遠くなりすぎる時間ゆえに。
【彼女】は理解しているがゆえに……
ピッピッピッ・・・・ヒピピピピっ!
「数値が変化しました!」
空間にと投影し映し出していたモニターを見ながら、機械を操作していたエルンスト。
金色の光がすべてのモニターを覆いつくしたその直後。
新たな、銀河発生の数値が、別のモニター上にと出現してゆく。
発生しかけていたブラックホールはその属性を転化させ、逆の属性をもつ空間にと、成長を遂げてゆく。
「お疲れ様。二人とも。」
新宇宙の内部において気を失っている二人の女王候補。
そんな彼女たちの髪をそっとなでる、金色の髪に金の瞳の女性。
そして、そのまま、彼女がすっと、手を彼女たちの体の上にとかざしたその刹那。
二人の体は……そのまま、その場所から掻き消え、元いた場所。
すなわち、王立研究院にと戻ってゆく。
「もうすぐね。」
一言、ぽつりとつぶやき。
その女性もまた、その空間より、出現したときと同じようにと再び掻き消えてゆく。
――『
気を失っている二人の脳裏に、聖獣がつぶやいたその言葉のみが静かに響き渡ってゆく……
「アンジェリーク!?レイチェル!?」
気づけば、次元回廊の扉の前にて気を失っている二人の女王候補。
それは、光が一瞬出現したかと思うと、いきなりそこに出現した。
あわてて、そんな二人に駆け寄ってゆく、ロザリア・エルンスト・ロキシーたち。
日の曜日だというのに、しばし、ばたぱたと、聖地はあわただしくなってゆく-
-第43話へー
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あとがきもどき:
薫:うみゅう・・・・・画像処理、前どれでやったっけ?
いや、うちの画像処理するプログラム。いろいろと入ってるもので・・・・
確かどれかがつかいやすかったんだが・・・・
色がきちんと部分別にでて、しかもレイヤーがあるやつはどれだった!?
・・・・・・・いや、下の一覧とかの画像を作りたくてね・・・・あうあうあう・・・・・
ペイントショップではないし、みゅうう・・・・・・・・・(涙
まあ、のんびりと探します・・・はい・・・・
つうか、それ以前にうぎゃぁぁぁぁあ!?何で!?スパイウェア検索。
ずっとひとつのみ感染ヒットしております・・・
が!問題はそこではなく!きちんと修正&削除で、修正されました!
とでるのに!確認のために再び検索したら、何で同じものがまた検出!?
あうあうあう・・・・・・・・誰かたすけて・・・プリーズ(涙・・・・
さってと。
何はともあれ、小説の内容としては。そろそろ女王決定です。
もう少しほど、このお話にお付き合いくださいね。
(ま、見ている人はいないだろう・・笑)
それではv
2004年6月15日某日
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