まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
そういえば、アンジェリークのこの小説。読んでくださってる人って・・・いるのかなぁ?
以前は一人ほどいたみたいだが(あはははは・・・・汗
まあ、いなければそれはそれでよし!
本気でこればっかり更新して、人・・・・減らそうかな?
絶対にうちなんかのカウンタの回りでない!絶対に!
何で一日二百以上もまわる・・・・・かなぁ?(滝汗・・・
せいぜい十数くらいだろう、と思うのに・・・世の中不思議なことがありすぎる・・・
まあ、何はともあれ、いっきます!
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コズミック・サブリナル ~第40話~
先日、女王陛下から賜ったこの宇宙の惑星に存在している名もなき花々。
それらが根付くための惑星は、まだまだ、誕生していない、というのもあるにしろ。
ただ、惑星に花を。
というその事実は、女王候補たちの育成に何らかの心の安定をもたらし。
ただ、育成し、惑星を誕生させる、というのではなく。
どのように育成したら、命がすごしやすいか、というその概念にとたどりついている。
それは、何にしろ根本的なこと。
それは、サクリア、つまり力のバランスもより追求され、そしてまた。
宇宙の意思たる聖獣の意思もまた、バランスよく反映されなければできないこと。
そして、自らを高めるための学習。
その合間を縫って、コレットなどは、まだ高等部二年、ということもあり。
学ばなければいけない事柄も多々とあることながら。
それは、それで、学習の一環として、組み入れられ。
心身ともに、向上してゆくようにと、すべては女王候補たちのためにと整えられている。
「こんにちわ。オリヴィエ様。育成をお願いいたします!」
元気よく、執務室にと入ってくる女王候補。
その姿を認め、かるく微笑み。
「はぁぃ。アンジェリーク。よくきてくれたねぇ。
育成だね?オッケー。まかしといて、たくさん?それとも少し?」
力の配分もまた、女王候補が決定する。
何よりも、まだ誕生間もない宇宙には、それら力の配分のよしあしがすべてすぐさまに結果として現れる。
まあ、それは、完全に安定しているこちらの宇宙にも言えることなのであるが。
こちらの宇宙とて、いまだに発展途中。
先の宇宙空間より広い器であるがゆえに。
移動させた星星が完全に安定したのをうけ。
女王は、新たな星系などもまた、誕生させてより充実した世界を創り出している。
「はい!たくさんおねがいします!」
毎日のように、育成、そして学習。
それらをこなしている二人の女王候補たちは。
先の花々を賜った一件よりも、以前にもましてこの試験に力をいれて取り組んでいる。
常に己を見極め判断し、そして自らを向上させてゆく。
それは誰においても言える基本。
けなげにがんばる二人の女王候補たちの姿は。
聖地の人々の、そしてまた守護聖たちにと、快い変化をもたらしている。
以前の、今の女王を決定するときの女王試験とかけあわせ。
すくなくとも、以前のようなぎしぎししたような人間関係は、今の聖地ではどこにもない。
もっとも、光と闇の守護聖。
この二人の掛け合いは、すでに名物、といっても過言ではなく。
まあ、それも互いの性格ゆえのこと。
そんなオリヴィエの言葉ににっこりと微笑み言い切るコレットの言葉に。
「オッケ~。ならたくさんおくっておくよ。どう?少しはだいぶなれた?」
ねぎらいの言葉をかけてくるそんな夢の守護聖オリヴィエの言葉に。
「はい!守護聖様がたも、教官の方々もとてもよくしてくださいます。それに王立研究院のかたがたも。
最近は、前みたいに、アルフォンシアの様子を見に行っただけで疲れたりということもなく。
それに、前はわからなかったアルフォンシアの望みが会いにいけばのおずとわかるんです。
その、何というか、言葉ではないんですけど、気持ちがわかる、というか。
それは、レイチェルも同じらしくて。
今は聖獣たちの願いを反映し、より宇宙の育成が充実してるみたいです。」
それは事実。
以前は、データの上だけで育成を行っていたが。
ほぼ毎日のようにとあちらの宇宙にと出向き。
かの聖獣と意思を交わすことにより。
今最も必要とされている力の把握がより完全にとできている。
データではあまり望まれていないような力でも。
だけども、聖獣が望んでいるときもある。
女王候補たちが聖獣に会いにいくたびに、
より性格な情報もまた、研究院から指し示される結果となるのではあるが。
予測とそして現実は、似通っていただがしかし、異なるのもまた事実。
予測だけで何事も動いていては進歩は望めない。
その典型的な例、ともいえようが。
聖殿にとおもむき育成をたのみ、宇宙を育成する。
それが彼女たち女王候補の役目であり、また試験の内容。
すでに、あれからあまたの星星が新宇宙にと輝きを保ち始めている。
いまだに中心となる惑星はまだにしろ。
基本となる主星は、誕生したばかりの元球体、すなわち宇宙に。
あまたの星星が輝きを蓄えたときに、その場所は誕生する。
そう、いうなれば、女王が決まり誕生する、といっても過言ではない。
今はまだ、周りから固めているさなか。
「そっか、それはよかった。あんたたちがんばってるもの。まあ、でも、ほどほどにね?
いくらこの聖地では病気はない、といっても。過労は病気ではないからね。」
そんなコレットに微笑みながらねぎらいの言葉をかけているオリヴィエ。
「はい。オリヴィエ様、気にしてくださってありがとうございます。
それでは、育成のほう、よろしくおねがいします!」
そんなオリヴィエにとお礼をいい。
ぺこり、とお辞儀をして夢の守護聖の執務室を後にしてゆくコレットの姿が、
聖殿の一角にてしばし見受けられてゆく。
そんな光景が見受けられているそんな中。
「だいぶ新宇宙も安定してきたようだな。」
「はい。ジュリアス様。この今のところ二人の女王候補たちはよくがんばっております。
今のところ、育成状況はアンジェリークもレイチェルも同じくらいです。
ですが、発展はそれゆえか、申し分なく、安定して宇宙が育成されていっております。」
どちらの力が突発的に抜け出ているわけでもなく。
二人の力、すなわち、彼女たちが守護聖たちの力を借りて、新宇宙にと注いでゆく力。
それらが申し分なくバランスよく注がれている。
まだ誕生して間もない不安定な空間。
ちょっとした揺らぎで何が起こるのかは、いうまでもないこと。
王立研究院より預かった資料を、ここ、光の守護聖であるジュリアスの執務室にともってきて。
報告をしている炎の守護聖たるオスカー。
「うむ。二人ともよくがんばっているようだな。」
「はっ。ですが……少し、気になることが……」
いいつつ、ちょっと問題、と思われるとある資料をジュリアスの前にとおくオスカー。
「まだ不安定がゆえか、別次元と数箇所つながっているのでは、と思われる場所が……」
それは、よく見ないとわからない、ほんの小さなほころび。
研究院ですら見落としているそれは。
彼ら守護聖であるからわかること。
「……なるほど。このひずみは早急に何らかの対策が必要のようだな。」
「はい。このままでは、ひずみが大きくなって、新宇宙に影響を与えかねません。」
どこかの空間とつながっているかのような、ほんの小さな小さなひずみ。
「わかった。この一件、私から陛下に申しあげておこう。」
何ごとも、早期対応が望ましい。
先を見通せばこそのこと。
そういいつつ、かたり、と席を立ち上がり。
窓から外を眺めるジュリアス。
外は女王陛下の加護のもと、そしてまた、陛下の力のもとに、空は晴れ渡りすべてが安定している。
それは宇宙すべてにいえること。
「新宇宙もこのように安定した世界になるのを楽しみにしていよう。」
「御衣に。」
そんな会話をしているジュリアスとオスカーの姿が、
聖殿のジュリアスの執務室にて、しばし見受けられてゆく。
「本当、ここ聖地は美しいよね。あと新しい宇宙も何というか、最高だよね。」
そんな独り言をいいつつも、森の中を一人歩いている青年が一人。
彼の周りには別に呼び寄せたわけではなく、小鳥が自然と集まってきていたりもするのだが。
あまり知られていない彼の実体。
彼は昔から動物などに好かれ、そしてまた、それらの心を感じ取ることができるというのは。
あまり知られていない事実。
そんな自分の体を不思議にも思うが、それ以上に、最近、不思議と思うことがある。
それは……
「新宇宙誕生に伴って、僕の力が増えているように感じるのは……気のせいかな?」
などとぼつりとつぶやいているのは、
教官としてこの聖地に招かれている、宇宙に名高い芸術家でもあるセイラン。
彼は知らない。
新宇宙誕生が、自分の運命にどのようなかかわりをもっているのか、ということを。
宇宙の声に敏感だという火竜族のメルほどではないにしろ。
彼もまた、それらの声というか気配には敏感なほう。
ゆっくりとではあるが、だが確実に。
おそらくは、新たな宇宙の新たな女王が決まるのも。
そう遠くではないであろう。
それだけはわかる。
「ま、めったに聖地なんかにこられるもんじゃなし。
今のうちに、しっかりと、創作物でも考えておくとしようかな。」
絵にしろ、詩にしろ、ここ聖地はどう表現していいものか。
あふれ出すその感性は、とまりを見せない。
ゆえに、ついつい、すばらしさなどに浸り、寝過ごしてしまう、というのもすでに日常的なこと。
そして、ふと足をとめ。
「そういえば、この先に確か前任者でもある緑の守護聖の館がある、とかいってたな。
少し足を伸ばしていってみようか。」
そんなことをいいつつも、元緑の守護聖、カティスの家にと足を向けてゆく、
青い髪の青年……セイランの姿が、森の一角にて見受けられてゆく。
「リュミエール様の故郷は海の惑星なんですよね。」
「ええ、そうですよ。レイチェル。」
育成を頼むのも終わり。
散歩にでるから、ご一緒にどうですか?
というリュミエールの誘いにのり、一緒に散歩を楽しんでいるレイチェル。
「今度、海洋学の一環に、故郷の話を聞かせてくださいね。
それと、さっきのお話……是非ともに、一度いってみたいです。」
先ほど、聞いた話は。
今の女王と女王補佐官が、試験を行った、という大陸の話。
エリューシュオンとフェリシア。
それが今の宇宙がある、基本、といっても過言ではない。
何ごとも、研究熱心なレイチェル。
是非ともに女王試験で育成された、という惑星の大陸をその目で見てみたい、と思うのは。
当然、といえば当然のこと。
「いつか機会がありますよ。」
そんなレイチェルににっこりと微笑みかけるリュミエール。
それぞれに、それぞれの思いや、行動。
それらすべてを飲み込みつつ、女王試験の日々は静かに、そして、和やかにと過ぎてゆく。
これより待ち受けているはじめの試練、それがすぐ差し迫っていることは……
まだ、誰一人として・・・・神鳥の宇宙の女王、アンジェリーク=リモージュ以外は。
知ることもなく、ただ静かにときは……流れてゆく……
-第41話へー
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あとがきもどき:
薫:さてさて。次回でちょっぴし新宇宙、バニックですね。
いや、ぜったにある、と思うんですよ・・・・不安定な世界であるがゆえに・・・
まあ、大事にはなりませんけどね。
つまりは、ブラックホールの出現v(まてぃ!
何はともあれ、それが終われば、あとは即位を残して、
その後のエンディングのあれを残すのみv
それでは、また次回にておあいしましょうv
んではではv
2004年6月7日某日
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