まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

ふふふ。
誰からも突っ込みなしvとりあえず、がんばって、このスペシャル2のお話。
完結までもってくぞ!おー!
何しろスレは結構充実しかけてるけど、こちらのアンジェはまだまだだもんなぁ・・・
まあ、何はともあれ、いくのですv

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コズミック・サブリナル   ~第38話~

「でも、何だか、不思議ね。」
「何が?」
ばくばくと、オスカーのおごりにて、パフェを口にと運んでいる二人の女王候補たち。
疑問を口にとするコレットの言葉に。
ぱくり。
クリームを口にと運びつつ、問いかけているレイチェル。
「何がだ?お嬢ちゃんたち?」
そんな二人に対して問いかけているオスカー。
まあ、彼が二人の女性をつれて、ここ、カフェテラスにとやってきたときから。
周りに彼のファンたる女性がたむろしているのであるが。
「う~ん、私がこうしてここにいる、というのも不思議だけど。それ以上に女王陛下のこと。」
女王陛下、というのは本来は聖殿から出ない、というのが当たり前だと思っていた。
それなのに。
この女王試験が始まって、幾度か聖殿の外、つまりは聖地のところどころで女王と出会う。
大概、その姿は子供の姿であるのだが。
今日の姿はいつも謁見室でみる姿と代わりがない。
多少、思わず見とれて戸惑ったものの。
だけども、考えてみれば不思議以外の何ものでもない。
「まあ、陛下は即位されても女王候補のときと変わりがないからな……」
そんなコレットの言葉に苦笑するオスカー。
「そうなんですか?オスカー様?」
そんな彼にと問いかけているレイチェルに。
「何にしろ、陛下のあの行動力は見習うべきところもあるがな。
  だが、問題はご身分を気にせずに行動される、ということだ。
  お嬢ちゃんたちも、またどちらかが女王となる身だが。周りに迷惑をかけない女王になってくれよ?」
そんなことをいっているオスカー。
そんなオスカーの言葉に。
「ふぅん、オスカー。私がいつ、迷惑かけたのか・し・ら?」
ぎくっ!
聞き覚えのある声に思わずどきり、とし、硬直するオスカー。
彼にしては、女王候補たちにむけてのちょっとしたジョークみたいなものだったのではあるが。
「それはご自身の身にお聞きくださいませ。」
そんな声の主の横から聞こえてくる別の声。
ふと気づけば自分に注がれていたそれらの視線は、すべてはその声の二人の主にと注がれている。
恐る恐る振りむけば、そこにたたずむ二人の女性。
「は~い。オスカー。今の言葉、後からじっくりと聞かせてね♡」
にっこりと微笑んでいるのは金の髪の少女。
年のころならば十七程度であろうか。
「「へへへ!?」」
陛下、といいそうになる二人の女王候補たちにかるくウィンクし。
「し~♡」
にっこり微笑み静かに、と動作で指し示す。
「ここであえてよかったわ。あ、ロザリア、ついでに私たちもケーキ食べてからもどりましょ♡」
にっこり微笑んでいうそんなリモージュのその言葉に。
「ですが、もうあまり時間がありませんわよ?
  それにあまり長居をしては、留守がわかると後々が面倒ですわよ?」
そんなリモージュに対してそんなことをいっているのは、紫がかった青い色の髪の少女、ロザリア。
「まあまあ、いいじゃない。そんな固いこといわないで。あ、隣いいかしら?」
にっこり微笑み問いかけるそんなリモージュの声に。
「あっ!はい!」
硬直しつつも、ぎこちない動作で席を立ち、椅子を引いて促しているレイチェル。
「ふふ。ありがとう、レイチェル。
  あ、すみませ~ん。こっちにスペシャルパフェセットを二つほどお願いします。」
お礼の言葉をいい、そのあたりのウェイトレスを呼びとめ。
注文をしているリモージュであるのだが。
「まったく、いつまでも子供なんですから。」
そんなリモージュをみてくすりと笑っているロザリア。
二人が席に着く間、いまだにかちこちにと固まっているコレットとレイチェル。
くすっ。
そんな二人に微笑みかけ。
「そんなに二人とも、固くならないで。それよりどうかしら?聖地にはもうなれた?」
にっこりと微笑みながら問いかけているリモージュ。
『はははははいっ!』
緊張しつつも、硬直した姿勢で同時に返事をしているこの二人。
彼女たちがそんな会話をしているそんな中。

「エルンストさん、こっち、こっち。」
などといいつつも、エルンストの手をひき、庭園の中にと入ってゆくメル。
「あのね。気分が落ち込んだときとかは、おいしいものを食べたらいいんだよ?」
そんなことをいいつつも、
今、リモージュたちのいるお店にと足を運んでゆく二人の姿がそこに見受けられていたりする。

ふと。
そんな会話をしていると、知った気配が二つ。
「あら、エルンスト、それにメルも。」
店にと入ってくる二人の姿をみとめ。
思わず声をかけているロザリア。
そんな彼女の言葉に。
「ロザリア様!?それに……へっ!?」
「あ~。ロザリア様だぁ。それに……えええ!?女王様!?」
「メルっ!」
思わず叫ぶメルの口をあわててふさぐエルンスト。
そんな彼らの会話をききつつも。
「ねえ?今、【女王】とかいってなかった?」
「女王補佐官様がいるから、そのことじゃない?」
リモージュたちをみていたほかの客などがそんな会話を交わしていたりする。
「ふふ。ちょうどいいわ。全員で楽しくおいしいものを食べましょ。」
にっこりと、そんな二人に対して微笑みかけるリモージュの姿が。
しばし、公園の中にとあるカフェテラスにてしばし見受けられてゆくのであった……

執務室や謁見室ではいえなかったこと。
メルはその火竜族がもっている精神感応能力が女王候補たちの手助けになっている、と知り。
そしてまた。
エルンストはエルンストで、自分が抱えていた悩みをずばり、と女王であるリモージュに指摘され。
その不安はとりのかれ。
そしてまた。
二人の女王候補たちは女王候補たちで。
それぞれにがんばって宇宙を育成しないと、と凝り固まっていたその考えを柔軟させ。
そんなとりとめのない会話をしばし交わしているそんな最中。

「そろそろ戻りませんと。」
ふと、時間を気にして横にいるリモージュにとといかけているロザリア。
「あ、それもそうね。それじゃあ、アンジェリーク。レイチェル。それにエルンストにメル。またね。
  あ、オスカー。二人の女王候補たちをお願いね。」
「御衣に。」
立ち上がり、席を立とうとするそんなリモージュの言葉にかるく敬礼しているオスカー。
「あ、そうそう、女王候補の二人に後ほどプレゼントがあるから、楽しみにしててね。」
そうにっこりと話しかけるそんなリモージュの言葉をさえぎり。
「いそぎませんと。早くもどりませんと、女官達やそれにジュリアス達が騒ぎ始めてしまいますわ。」
そんなリモージュを促すロザリア。
「それもそうね。それじゃ、またね。」
ロザリアの言葉に促されそのまま席を立ち、
人気のない場所にて再び瞬間的にと聖殿の中にと移動してゆくリモージュなのであるが。

二人がいなくなった後のカフェテラスにおいて。
「ふぅ。緊張したぁ。」
「でも、プレゼントかぁ。何かな?」
そんな会話を交わしている二人の女王候補に対し。
「メル、誘ってくれてありがとう。そろそろもどりますか?」
「うん!エルンストさんが元気になってよかったよ!」
エルンストが元気になったのをみて、こちらもまたうれしなくなっているメル。
個々それぞれ。
互いに様々な思いや感想をその胸に抱きつつ。
静かに時間は過ぎてゆく。


こんな研究院の奥にも部屋があっただなんて。
そんなことを思いつつも部屋の奥にと進んでゆく。
先日、公園にて女王と出会ってから数日しか経過していない。
そんな中。
夕方、育成が終わり、各自部屋にと戻っていた女王候補たちに、
『王立研究院にくるように。』
と指示があり。
二人して王立研究院にと足を運んでいる二人の女王候補たち。
長い廊下をそのままにと進んでゆく。
と。
先の方からほのかに明かりが見えてくる。
「……これは?」
「みてみて、レイチェル。カプセルの中にいろいろな花がはいってる。」
長い廊下を抜けた先。
そこにある、とても広い空間の部屋。
その天井付近に浮かぶは、淡く光るカプセルの数々が、およそ数え切れないほど。
「よくきてくれましたね。女王候補たちよ。」
そんな二人に中心にいるリモージュにと変わり声をかけているロザリア。
「ロザリア様?これはいったい……」
戸惑いつつも問いかけるレイチェルのその言葉に。
「これはがんばっている二人の女王候補たちへのプレゼントです。
  正確にいうならば、形を成してきたあなたたちの宇宙。
  すなわち新宇宙へ、こちらの宇宙からのプレゼント。
  この花々はチャールズの協力で、この宇宙にある、星々、
  それらの星星にと咲いている、名もなき、だけども人の心を和ませてくれる。
  そんな花々を選んで送ってもらいました。」
にっこりと、そんなレイチェルの言葉に返事を返しているリモージュ。
「そや。この花々は星星を巡り旅をする仲間が、旅先で、苦しいこと、悲しいこと、困ったこと、
  そんなことを乗り越えつつも、その思いを込めて送ってきた花ですわ。
  名もなき花々ではありますけど、だけども、旅人の心を慰めてくれる。
  そんな心を和ませてくれる花々でっせ。」
横にと並んでいたチャーリーがそんなリモージュの言葉をうけ、さらに追加説明していたりするが。
ここは、かなり変わった部屋。
あたり、というか、四方には大理石のような柱が立ち並び。
そして、四方にあるべき壁は、そこにあるのは壁ではなく。
なぜか星々の輝きが映し出されていたりする。
「この花々をあなたたちに。」
「こんな……大量の花を!?」
思わず驚きの声を上げるコレットに。
にっこりと笑い。
「ええ、この花々をあなたたちの宇宙の星星に。それぞれの花がどの惑星にとふさわしいか。
  それらは、王立研究院が総出をもって。きちんとはじき出してくれます。
  この花と同様に、愛してあげてくださいね。あなたたちの宇宙を。」
カプセルに入った花々は、かるく見積もっても数千以上。
それらを自分たちの育成する宇宙に。
そういわれ、はっと二人は大切なことを忘れていたことにようやく気づく。
今までは育成だけにとらわれて、育成した惑星のことなどは、頭にはなかった。
だけども、自分たちが育成しているのは、宇宙であり、そして、そこに誕生した星々。
それらすべてだ、ということを。
『はい!女王陛下!』
まだ誕生したばかりの自分たちの惑星に花を。
そう配慮してくれるリモージュの心遣いが何ともうれしい。
しかも、こちらの宇宙のほとんどの惑星から花を。
そんなうれしいことはない。
「このエルンスト、全力を持ちまして、これらの花々にふさわしい惑星を見つけ出して見せます。」
自分がすべき役目と、できない役目。
すべてを一人がやろうとするから、躓く。
人はそれぞれ、分相応の役目、というものがあるのだ。
自分がすべきことは………それ、すなわち……
彼にはそれらのすべてを把握してもらわねばならない。
きたるべき日にと備え。
だけど、それはまだ先の秘密のこと。
「あなた方の役目は確かに想像を絶して大変でしょう。
  ですが、あの宇宙はあなたたちの分身であり、愛すべき子供のようなもの。
  宇宙すべてに根付いた命を大切に、そして愛してくださいね。」
にっこりと微笑み女王候補たちにと話しかけるリモージュの声に応じて。
天井付近にと浮かんでいる花々が軽やかにうごめき、幻想的な風景を作り出している。
「あ、エルンスト。それ、私も手伝う!」
そんなエルンストの言葉に即座に言葉を発するそんなレイチェルの言葉に。
「だめです。レイチェル。あなた方は女王候補としてすべきことをしていてください。」
そんなレイチェルの言葉をびしゃり、と否定しているエルンスト。
「ええ。けちぃ。」
くすっ。
すこしばかりむくれるレイチェルに対して、苦笑し。
「レイチェル?私たちは余所見をしている暇はないわよ?」
微笑みつつも話しかけているコレット。
そんなコレットの言葉に。
「それもそっか。私たちには手のかかる子供がいるんだもんね。」
「そういうこと。」
そんなコレットの言葉に返事を返し、顔を互いに見合わせてくすり、と笑う二人の姿。
そして。
「あの、陛下?もうひとつ、お願いしてもいいでしょうか?」
「何?」
かるくくすくすと微笑み、そして、目の前の女王に対して、質問を投げかけるコレット。
「もうひとつ、実はお花がほしいんです。この聖地に咲いているお花が。
  私はその花をエルンストさんに選んでほしいんです。」
そういうコレットの言葉に。
「確かに、適任かもね。
  女王試験のことを何よりも把握して、そして新宇宙のことを把握しているエルンストなら。
  それにここ聖地の花々も把握してるし、これ以上の適任者はいないわね。」
しみじみとうなづくレイチェル。
「わ……わたしが!?ですか!?そんな大任を!?」
そんなコレットの申し出に思わず目を見開き叫ぶエルンストのそんな言葉に。
「それはいい考えですわ。
  エルンスト。女王候補たちとともに。新宇宙に運ぶべき花を選んでくださいましね。」
にっこり微笑みエルンストにと言い放つロザリアに。
「メルもお手伝いする!」
その場に呼び出されている関係者すべて。
この場には、ほかの守護聖なども同席している。
そんな中で。
彼らの会話がしばし繰り広げられてゆく。

女王試験が始まって、一月と少し。
これから、少しづつではあるが、確実に。
二人の女王候補たちは、ただ、宇宙を育成する、という考えではなく。
宇宙を育ててゆく、という考えにと変え。
子供を育てるようにとすべての宇宙の空間そのものをいつくしんでゆくのは。
そのことを知るのはこの場では女王たるアンジェリーク=リモージュのみ。


                                -第40話へー

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あとがきもどき:
薫:何か今回・・・支離滅裂?ま、いっか・・・
  しかし・・・・ねむひ・・・やっぱ多少熱があるのにお出かけは無謀か?(こらこらこら!
  でも、ようやく声もではじめました。熱も38度から37度に下がったし。
  ちょっと歩いただけなのに、仕事したときよりかなり疲れているのは・・・これいかに?(汗
  まあ、今回、支離滅裂なのは・・・・ご容赦を(自覚はあり
  ・・・・まだ早いけど寝るかなぁ・・・・
  熱はかったら8度九分あるし・・・・(汗
  ・・・・・・・・・・せっかく友達(同性)の子とお休みがあったから。
  お出かけしたんだが・・・・あはははは(ま、どうにかなるか。うん。
  何はともあれ、誰からも突っ込みないので、本気で。
  しばし更新アンジェだけになる・・・・かも(こらこらこら!
  メッセでちやさんからは突っ込みうけましたけどね。
  あちらは鏡を投稿する、といったら黙りましたし・・・←かなりまて
  何はともあれ、それではまた、次回にてv

2004年6月5日某日

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