まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
あるいみ、どれに一番驚愕するかな?
やっぱりリモージュがいきなりそこにいた。ということかな?(笑
そんなことをぼやきつつも、何はともあれいくのですv
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コズミック・サブリナル ~第38話~
「う~ん、でも本当にいろいろな品物があるわよね。迷っちゃう。あ、これなんかかわいい!」
そこに並べられているひとつのペンダントをみつけ、そんなことをいっているコレット。
「あら、本当。確かにあなたに似合いそうね。アンジェリーク。
あ、レイチェルにはこれなんかが似合うかしら?」
『え??』
そんな会話をしている最中。
ふと、横手から聞こえた声に思わず振り向く二人の女王候補たち。
ふわり。
次の瞬間、空気が確かにかわった。
振り向くその視界の先にと、映りこむのは金の残像。
にこにこにこ。
二人が振り向いたその先に見えたものは。
そこにたたずむ年のころならば自分たちと同じくらいの一人の少女。
緑色の瞳に淡いウェイブの入った金色の髪。
え?この人……どこかで……
などと一瞬思うコレットに。
「う……うそ!?女王様!?どうしてこんなところに!?」
思わず叫んでいるレイチェル。
「し~。ですわ。レイチェル。あまり大きな声を出してもらってはこまりますわ。」
そんなレイチェルに、その女性の後ろより話しかけてきている一人の女性。
ふとみれば、確かに、そこにいる女性のみに気をとられていたが。
少し離れた場所には、確かに見間違えるはずもない、赤い髪の男性も見えている。
「って!?どうしてそのような格好、というか年相応の姿で!?
いってくださればすぐにでもお伺いしましたものを!?」
さすがにこの姿でここにくるのは初めてなもので。
思わず驚きのあまり叫んでいる売り子をしているその男性。
そんな彼に対し。
「ふふ。こんにちわ。チャールズ。ご機嫌いかが?実はね。ちょっとお願いがあって、…いいかしら?」
にっこりと微笑むそんなリモージュのその言葉に。
「……商人さんって、そんな名前だったんだ……」
「知らなかったわ。」
そこに、いるはずのない女王の姿にも驚くものの、だがしかし。
商人の名前を始めて知った、ということにも驚きを隠せない二人の女王候補たち。
「しかたありませんわ。チャーリー。
アンジェリークはどうしても、自分から、といって聞かないのですもの。」
ため息まじりに、リモージュの横にと並びそんなことをいっているロザリア。
ちなみに、公園の中にもほかの人は確かにいるものの。
だがしかし、こちらに気づいている人たちは、ほとんどがリモージュやロザリアに見とれているか。
もしくは、少し離れた場所にいるオスカーに目を奪われていたり。
または、気にせずに、自分、自分の行動をしている人たちばかり。
まあ、話が耳に入っていない、というか、それよりもまずは。
リモージュとロザリアが並んでいれば、その容姿に思わず目を奪われ。
ぽうっとなってしまうのはお約束。
ゆえに、彼らの会話は耳には届いてはいないのが不幸中の幸い、といえるのであろうが。
そんなリモージュの言葉に。
「はっ。この私にできることなら何でも。」
そういって、姿勢を正すそんな彼に対して。
「よかった。これはあなたにしかお願いできないことだもの。ウォン財閥五代目総帥であるあなたにしか。」
にっこりと、微笑みつつ、語りかけるそんなリモージュの言葉に。
『えええええ!?ウォン財閥総帥!?商人さんが!?』
思わず驚きの声を上げているレイチェルとコレット。
まさか、いったい誰が想像できるであろう。
普通に売り子をしているそんな人物が、宇宙に名高い巨大財閥の総帥、などという事実を。
「ウォン財閥って……あの、巨大企業の?」
戸惑いの声をあげるコレットに。
「何でそんな人がこんなところで売り子なんかしてるわけ!?」
至極当然のことをいっているレイチェル。
「ほ~。あの商人がそんな身分のものだったとはな……」
商人に関してはその身分は知らされていなかったがゆえに、ある意味関心しているオスカー。
「アンジェリーク、レイチェル。いろいろと質問とか戸惑いとか、疑問もあるでしょうけど。
とりあえず、少しばかり、チャーリーを貸してくれるかしら?大切なお話があるの。」
戸惑いつつも、目を見開いている二人の女王候補にと語りかけるリモージュ。
そんな彼女の言葉に。
「わかりました。アンジェリーク。とりあえず、ちょっと場をはずしましょ。」
そういって立ち去ろうとするレイチェルにたいし。
「あ、オスカー。二人の女王候補たちをエスコートしてくださらない?おねがいね?」
にっこりと、さり気にオスカーをこの場より立ち去らそうとしているリモージュ。
さすが、といえばさすがであるのだが。
そんな彼女の言葉に。
「了解いたしました。さっ。お嬢ちゃんたち、俺がしばしエスコートをしてやろう。どこにいきたい?」
にこやかに笑みを浮かべつつ、いつもの口調で女王候補たちにと話しかけているオスカー。
「それじゃ、とりあえず、カフェで何かおごってくださいます?オスカー様?」
ちゃっかりと、おねだりをしているレイチェル。
さすが、といえばさすがである。
そんな彼女の言葉に。
「了解。お嬢ちゃん。それでは、後からお迎えに参ります。」
そういい、かるく敬礼をし、その場を二人の女王候補たちをつれ、立ち去ってゆくオスカー。
そんな彼らの姿をしばし見送りつつ。
「さって、とりあえず人払いもできたことですし。いいかしら?」
「はっ!何なりと!」
残された、リモージュ・ロザリア、そしてチャールズことチャーリー。
この三人にて、しばし公園の中の一角において話が繰り広げられてゆく…
「エルンストさん?」
「はい?」
何か元気がないエルンストを心配し、散歩にと連れ出している占いの館の赤い髪の少年。
「……もしかして、メルと一緒にお出かけするの、嫌だった?
メル、少しでもエルンストさんの手助けになりたいのに……」
シュン、と横にてうなだれるまだ幼いその少年。
その無邪気なところは、確かにそれはまだ幼いから、ともいえるのであるが。
その純粋さは、ある意味、彼が大切に育てられている証、ともいえよう。
そんなメルに対して。
「いえ、そんなことは…ただ、少しばかり考えることがありまして………」
そういいつつうつむくエルンスト。
考えてもわからない。
女王の言葉の意味が。
そんなエルンストに対して。
「あのね。エルンストさん、あまり一人で悩んでてもだめだよ?
メルね。まだ子供でたよりないけど、一生懸命エルンストさんのお手伝いするから。
それにね。メルにできることは少ないかもしれないけど。だけどね。
エルンストさんが何か悩んでいるのはわかるよ?
メル、だから、無理いってお外に連れ出したんだけど……迷惑だったみたいだね。」
いつものように、新宇宙に関しての資料をまとめ、王立研究院にともっていったメルは、
主任たるエルンストがふさぎ気味なのをみて、気晴らしに、と外に連れ出したのはつい先ほど。
「……メル。」
さすがに、星々の声を聞ける、という火竜族。
しかも、その占い師。
自分の中の不安をずばり、と言い当てるその感性は、確かにデータなどでは計り知れない力。
その力は認めているものの、だがしかし。
いつも、データとそして、目に見えるものだけを重点としていた彼にとっては、未知なる領域。
しかも、相手はまだ子供。
その相手に戸惑うことも多いのもまた事実。
「すいません、心配をおかけしていたようですね。
ですが、これは私の問題なのです。メルが気にやむことでは……」
そういいかける彼にと。
「そんなことはないよ!エルンストさんが元気がないとメルも悲しくなっちゃうし!
それに!大切な試験にも影響がでるよ!?」
潤んだ瞳でほとんどなきそうになりながらエルンストを見上げるメルの姿に、多少胸がいたみつつも。
「……この私は女王試験の役にたっているのでしょうか……」
不安は、始まれば尽きることはなく。
それでなくても、あの球体を発見したのもまた。
女王の支持により、絶えずあの空間を調べていた結果に他ならない。
自分などいなくても、どうにでもなるのでは?
不安が始まればそれは尽きることはない。
不安はさらなる不安を呼び、どんどん深みにとはまってゆく。
「エルンストさん、何いってるの?
エルンストさんはすごいって、みんないってるよ!?エルンストさんの力があってこそだって。」
そんなメルの裏表ない言葉も今のエルンストには重く感じる。
女王の言葉が判断できないゆえに。
言葉をかけても沈んだままのエルンストをみて。
「エルンストさん……」
いったい何があったんだろう?
そう心配にはなるが、だがしかし、あまり深く問い詰めるのも何かいけないような気がして。
そのままうつむき黙り込むメル。
そんな会話をしつつも、二人はそのまま、公園の中にと進んでゆく。
「つうことは、つまりは。
旅をしている仲間たちに、名もない花をおくってくれ。そういうことでっしゃろうか?」
リモージュの言葉に問い返しているチャーリーと呼ばれたその男性。
そんな彼の言葉ににっこりと。
「そのとおりですわ。チャーリー。陛下は二人の女王候補の心の支えになればと。
旅人の心を慰める名もなき野生の花々、それらに彼女たちの心の安定を託したいのですわ。」
「それと、あの子たちが二人だけではない、という証にね。」
名もなき花でも、心を慰めることはある。
それは、長い旅をしている中で、ふとしたことで心を慰められるそんな自然が。
どの惑星にも必ず、といってもいいほどに存在する。
それらは、自然の恵み。
今、あの世界は、彼女たちは、とにかく育成することのみに頭をおき。
誕生した惑星のことまでは頭に上っていない、というのが現状。
だからこそ、惑星が誕生しても、そのまま、進化することもなく、そのままの状態で留め置かれ。
挙句は消滅、という自体もまた起こっているのだからして。
星星が誕生する、という時間は、通常の流れでいけば、それこそ気が遠くなるほど。
それが、一つや二つの惑星ではないのだ。
あちらの時間率はそれなりに、こちらの一日はあちらでは、数千年以上という時間率に今は保っている。
上手にいけば、すでに何らかの命が誕生していてもおかしくはない。
というのに。
いまだにそこまでの発展がないのは。
二人の女王候補たちが、その使命感にとらわれすぎ、そこまで気を回していないが故。
ゆえにこそ。
彼女たちの心をほぐすのに、言葉よりも、目に見える何か。
それを求めた結果のこの答え。
「わかりました。んじゃ、ちょっくら指令をとばしますんで。
数日もすれば、ご用意できるとおもいます。それじゃ。」
「たのみましたわ。」
「お願いね。」
二人の言葉をうけ。
そのまま、軽く敬礼し。
店をたたみつつも、
そのまま、本部にと指令を戻すためにと戻ってゆくチャーリーの姿がしばしみうけられてゆく。
-第39話へー
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あとがきもどき:
薫:うにゃぁぁぁぁあ!じ・・・・時間が。しかも、このイベント・・・長くなりすぎ!?
・・・・ま、いっか(よくない!
とりあえず、次回で、今回のイベント完了して。
ゆっくりとではあるけど女王試験、ついでにデート風景も少しばかりいれるかな?
しっかし・・・・・・・何かこれうちこみしてたら、次の天空がうちこみたいょぉぉ(まてまてまて!
何はともあれ、それではまた次回にて・・・・
2004年6月4日某日
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