まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
幾度も、幾度も訂正しなおし…あ…あはははは(汗
…が…頑張ります(汗
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コズミック・サブリナル ~第31話~
「「……え?私たちの力の容量?」」
聖獣と会話、というか意思が通わせることのできる二人の女王候補たち。
明日から正式に、宇宙を育成する試験が始まる。
というのをうけ、互いに聖獣の元にとやってきている二人の女王候補、
『レイチェル=ハート』と『アンジェリーク=コレット』
そんな彼女たちにと、聖獣からもたらされた情報は。
― 宇宙は、彼女たちの力量と、そしてその身に宿している包容力。
それらをも上昇させつつ、安定させて宇宙を育成していかなければならない。
ということ。
だがしかし。
「「……でも、私、自分の力の限界……こんなの、わかんないわよ……」」
いったい【女王】としてのその力の容量は、どうやって図ればいいものか。
ましてや、バランスが大事な新世界創造。
二人同時に同じことをつぶやくレイチェルとコレット。
そんな二人に対し。
- きゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…
「「……え?陛下が?」」
女王が、二人に、それらを見極めるための何かを渡すはずだからがんばって。
そういう、コレットにはアルフォンシアの、レイチェルにはルーティスの声が、しばし脳裏にと聞こえゆく。
本格的な試験開始は、すぐ目の前。
「さって、とりあえず、ペンダントも手にいれたことだし♡」
すでにもはや、公園にはおらずに。
遊園地の内部にとやってきているリモージュ。
そして。
「さって、人々の話でもきいて何か参考にするような出来事ないかしら♡」
ある意味……何事も、人の話などをきいて、チャレンジしてみたい。
という好奇心の旺盛差は……女王候補のときと同じく…いや、それ以上なのかもしれない……
子供の姿。
というのは、誰しもが、いわなくてもいいことなど、すんなりと話してしまうもの。
人、というのは面白いことに見た目に惑わされる。
ゆえに。
いつもの年相応の姿よりもこちらで出歩いたほうが、情報収集的にはかなりはかどる。
それは…長年の経験から。
「別に知ろう、と思えばすぐにわかるけど♡やっぱりこういうのは。自分の足で稼がないとね♡」
このあたり。
今も昔も、彼女…【アンジェリーク】の性格は……かわっていないようである……
そんな独り言をつぶやきつつも。
リモージュはそのまま、人ごみの中にと紛れ込んでゆくのであった。
彼女がロザリアたちに発見されたのは……
それから、数時間後のこと……
「はははははははははははははははは!」
あたりに一人の青年の笑い声が響き渡る。
「笑い事ではありませんわ!カティス!」
きっと、そんな男性をにらみつけ、抗議の声を上げているロザリア。
「いや、すまん。すまん。さすがは陛下だな。だがな?ロザリア?
女王、というのはそんなものなのかもしれないぞ?
何しろ前女王アンジェリーク陛下なんか、女王試験最中にお酒を飲んで倒れるし。
ま、まあこれは、オレが進めた、というか、ディアがアルコール少な目のを飲んで、
彼女が間違って強いアルコールのを飲んだせいでもあるんだが……
後は、なぜか木登りしてて、クラヴィスと意気投合したりとか…それとか…」
つらつらつら。
つらつらと、前女王、アンジェリークのエビソードを女王補佐官であるロザリアにと話しているこの男性。
長いゆったりとした金色の髪。
雰囲気は、どこか包み込むようなやさしさを感じるこの男性は、前、緑の守護聖、カティス。
本来ならば、世代交代した守護聖は、聖地を去り、それぞれに第二の人生を始めるのが普通なのだが。
このカティスもまた、それに対して例外ではなく、旅の商人、として生活をしていたのであるが。
ちょっとした出来事がきっかけとなり、ここ聖地にと再び戻ってきているこのカティス。
「あの陛下が?って、今はそれよりも!アンジェリークの話ですわ!
あの子ったら、また私に内緒で聖殿を抜け出したのですわよ!?」
「まあまあ、この俺特製のハーブティでも飲んで、落ち着けよ。な?女王補佐官殿?」
くすくすくす。
まあ、守護聖達に文句をいうわけにはいかないので。
こうして自分のところにきて文句を言っているのであろうが。
そんなことを思いつつも、
女王となっても変わらない、長であるアンジェリークの行動に思わず笑わずにはいられないこのカティス。
カティスはもともとはアンジェリークの一族……
クリスタル一族の一員ではなかったものの、一族の一員と迎えられ、すでに久しい。
ゆえに。
守護聖でなくなったにもかかわらず、守護聖達と同じ時間率でゆっくりと年を重ねているのだからして。
「そういたしますわ。まったく、あの子ったら。即位してもまったく変わらないんだから…」
ぶつぶつ文句をいいつつ、カティス特性、ミックスハーブティーを口にするロザリアに対し。
「ま、彼女は昔からああさ。おっと、お代わりもまだあるぞ?」
いいつつも、紅茶ポットを差し出すカティスに。
「喜んでいただきますわ。」
素直にそれをうけているロザリアの姿が。
ここ、湖のほとり近くにあるカティスの館にてしばし見受けられてゆく。
「でも、何かすごいよねぇ。」
「うん、聖地って…もっとこう、近寄りがたい感覚うけてたけど。」
などといいつつ。
育成帰り、というか研究院帰りに。
ちょっと生き抜きをかねて、とある場所にとやってきているこの二人。
レイチェルとコレット。
「何でも、ここ、ゼフィル様がここの模型をつくって、陛下が実体化させたらしいわよ。」
横にいるコレットにと説明しているレイチェル。
「そうなんだ。女王陛下ってそんなことまでできるのね。」
その言葉に素直に関心する彼女の言葉に。
「まあ、宇宙を統べている女王陛下だからねぇ。あ、あのアイスクリーム、おいしそう!」
「あ、ずるい!レイチェル!」
この二人、性格などは反対のように見えて、通じるところはかなりある。
どちらかといえば、コレットはおっとりしていて、レイチェルは世話焼きタイプ。
といったところか。
ある意味、今の女王と補佐官。
二人の女王試験のときと感じが似ていないわけではない。
まあ、あの二人の場合は、以前、というか、この【世界】という形が形成される以前よりの、付き合い、ではあるのだが。
とりあえず、この二人。
レイチェル=ハートとアンジェリーク=コレット。
この二人の女王候補たちは。
先日誕生した、新たな宇宙の初代女王となるべく。
これより試験を行い、その結果として、新宇宙の女王が決定するのであるが。
一人は完全なる一般市民。
そしてもう一人は【神童】として名高い、
王立研究院きっての天才児、として、知らないものがいないという少女。
まったく正反対の二人であるが。
だがしかし、宇宙の育成。
などという、今までにも聞いたことのないような、女王試験を受けることとなったのである。
当然、わからないことばかり。
ゆえに。
少しの息抜きに、ここにこよう。
と、レイチェルが半ば無理やり、コレットをひっぱって。
ここ、【遊園地】にとやってきているのだが。
それと、こういう場所では、いろいろな意見などが聞ける。
ということもあり。
しかも、この中にはシミレーション式の【育成施設】みたいなものまで存在しているのだ。
初心者でも簡単にできるように。
…実は、それはシュミレーションではなく、とある別の銀河空間、というか星雲の一角で。
事実、そのように創られている、ということは・・・・それは、女王以外は知らない事実。
「とにかく、明日は女王陛下の所に謁見にいくんだから。
力の具合とか関係とか、いろいろと教えてくれるんだって。
さすがの私も宇宙なんてものを育成する。
なんて前代未聞のこと。何か道しるべがないと不安だもんね。」
歩きつつもアイスクリームを食べているそんなレイチェルのこと場に。
「え?レイチェルも?」
思わず目を見開く。
彼女…コレットからみれば、レイチェルは何事においても完璧で、非の打ち所がない、とはまさにこのこと。
そんな彼女が、『不安』などという言葉を出すとは。
「まあ、どうせ女王になるのは私だろうけどね。」
きゃはははは。
そんな会話をしつつ。
しばしの休息をとってゆく、二人の女王候補たちの姿が見受けられてゆく。
-第32話へー
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あとがきもどき:
薫:さてさて。ちょっと休憩。ちなみに、レイチェルとコレットのペンダント。色違いですvはいv
基本は花形v
(ちゃんとデザインとかもしてあるんですけどねぇ・・・・←スキャナで取り込む勇気なし)
何はともあれ。んではでは。
ちなみに、力の容量。というのがでてきますけど。
それは次回でわかります。まあ、ゲームのハートのようなものです。はい(笑
それでは、また次回にてv
2004年5月4日某日
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