まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
今回は。
ほとんど?といっていいほどに。アンジェリークの漫画の最終巻vに近いですv
といっても。オリジおもいっきりはいってますけどねぇ。
そろそろ、クライマックス近しです。
といってもこれからが本番…かなぁ(汗
んではでは・・・・とにもかくにも、いくのですv
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スイート・メモリーズ ~第67話~
「…ディア…私は…いったい?」
― 頭が…重い。
まだ意識が朦朧とするが。
だけども、しばらくするとやがて意識もはっきりしてくる。
「…っ!いけない!」
少しでも気を抜けば、宇宙がどうなるのか、それは彼女はその力がゆえにとわかっている。
「…アンジェリーク!まだあなたはあまり無理しては!少し休んで!
私が変わりにあなたの代わりに宇宙を見てるから!」
今まで気を失っていたのに。
それでも無理をして、再び精神を集中させようとするそんな親友の姿に思わず叫ぶ。
「…ディア。ありがと。おかげでもう大丈夫。ディアの特製ドリンクはよく効くもの。
それより…もう、時間がない…の…。」
そういいつつ、宇宙にと視線をむける。
ほんの一時のはずであったはずなのに。
だけども、その少しの間に、
女王の力によってどうにか押しとどめられていたはずの崩壊のスピードはあっという間にと再生し。
そのスピードをさらにどうにか押しとどめることにと全力を尽くす。
「――ディア。守護聖、そして女王候補たちに、状況を伝えます。
…私の力はもうあの地まで完全に守りきることが…
これ以上、あの地にこの地の滅びの余波がいかないようにするのは…もう…」
それをやれば。
間違いなく、女王試験の結果が出る前に自分の力が尽きてしまう。
それがわかっているからこそ。
宇宙にその意識を再び集中させつつ。
いまだに少しばかり息が乱れているものの、それでも自らの役目を果たしつつ。
横にいるディアにと伝える現女王【アンジェリーク】。
そんな彼女の言葉に。
「…アンジェリーク…。…わかりましたわ。陛下。ですが、あまり無理はなさらないでくださいませ。」
これ以上、彼女に忠告をしても、それは逆に彼女の精神集中を邪魔するだけ。
それならば、それよりも。
とにかく早くに試験を終わらせ新たな女王を選び、その女王に未来を託す。
そうしないと、いくらなんでもアンジェリークの体が…持たない…
ぎゅっ。
唇とをかみ締め、そして手を強く握り締め。
「…陛下、本当に無理はなさらないでくださいね?私の力もどんどん使ってくださってかまいませんから。」
女王の力ほどではないにしろ。
補佐官もまた、多少は女王の力に似通った力を持っている。
それは女王のサクリアがもたらす効果。
そんなディアの言葉に。
薄く微笑み。
「…ありがとう。ディア。…守護聖たちとそして女王候補によろしく。…意識のみをあちらに飛ばします…」
「御衣。」
女王が意識を失ったのは、
それは彼女の想像していたよりも新たな銀河の活性化が活発であったがため。
それゆえに彼女の力がそちらにも注がれ。
結果。
その力のバランスが崩れ、そのバランスが崩れたのをうけ。
崩壊しようとする一部の地域を修繕しようとしてさらに力を使った結果。
力の量と精神と肉体がついてゆかずに、気を失ってしまった女王アンジェリーク。
普通ならば、気を失った時点で。
この宇宙は完全に崩壊スビードが早まるのが現状なのだが。
だが、それは。
『アンジェリーク』の支持を受けた神鳥であるフェリアーナがその力を注ぎ。
その崩壊を押しとどめているからに過ぎない。
そのことは、女王であるアンジェリークは知らない。
わかるのは、神鳥が自分が気を失っている間、宇宙を守っていてくれた、ということのみ…
ディアがその場からいなくなるのを気配だけで見送りつつ。
ただ、ひたすらに、そのすべての力を宇宙の修繕のためにと注いでゆく女王アンジェリークの姿が。
聖なる間にて見受けられてゆく。
「ディア様!?」
さきほど、聖殿を襲っていた揺れは収まった。
戻ってきた補佐官ディアにと問いかけている風の守護聖ランディ。
「ランディ、もうこちらは大丈夫です。…次元回廊を通じあちらに戻ります。
陛下から皆様に直々にお話があるそうです。」
「…っ!!!!!!!」
それだけで、自体がもはや…一刻の猶予も残っていない。
というのを指し示していることに。
風の守護聖ランディは思い当たり。
ただ、何もできない自分をはがゆくおもいつつ、
そのまま力強く唇をかみ締め、口の端から流れる血と。
握り締めたこぶしから流れ出る血が彼のズボンを濡らしてゆく……
すべては、これから。
これからがすべての始まり……
-第68話へー
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あとがきもどき:
薫:漫画では、女王のサイドがなかったですよねぇ。
ディア、絶対に無理やりにアンジェリークの元にいった、と私は確信しておりますv
皆様はどうですか?(こらこら
ランディが事実を知ったときの反応。彼の反応…すこしこの表現じゃ、薄いかな?
でも、あまりのことにあまり騒ぎ立てる、というのはしないと思うんですよね…
一応、彼守護聖だし。
あそこまで正義というか、守護聖らしく、というのにこだわるのは。
しいていえば家族のためだし・・・
まあ、そんなどうでもいいつぶやきはおいといて。
次回、女王降臨、そして…例のアンジェとロザリアのラブラブイベントには、
いったいいつになったらいけるのでしょうか?
何はともあれ、それでは、また、次回にてv
2004年2月24日某日
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