まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

次回で少しばかりお茶会?かな?
んでもって、ディア様の夜のお話のあのシーンv
あのシーン・・・・いまだにみれない・・・・
いやね。どうしても私・・・ロザリアとは新密度・・・アップしてしまいましてねぇ(笑
何しろデュエットでは、守護聖の誰よりもロザリア狙いで。
一番先に相性、新密度がいっぱいになったひと・・・・(笑
でも、友達からもらったデータで、そのシーンはみれるのさvふふふふふv
まあ、そんなことはおいといて。んではでは、いくのですv

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スイート・メモリーズ     ~第56話~

夜の飛空都市は、晴れやかに澄み切り、その空にはあまたに輝く星の姿が。
だが、今ここに輝いている星のすべてには。
まだ、生命が誕生している星は存在しない。
あるのは、熱に包まれている星星のみ。
まだ、ほかの星は、塵が集まり、ようやく星としての形を成してきているそんな状況。
だが、そのことは。
別に誰にも報告されているわけではなく。
知っているのは王立研究院に所属するごくわずかな人員のみ。
そしてまた。
アンジェリークとて例外ではなく。
この地は、あの場所というか、あの宇宙に存在するすべての命ある星星を救うため。
そしてまた、この世界そものもを持続させるため。
――あきらめない。
自分があきらめたとき、それすなわち、すべての終わりなのだから。
そう…そう、約束したのだから、かの『宇宙の姫』と。
そんなことを思いつつ。
夜空をしばし眺めているアンジェリーク。
その姿は。
まるで、神聖なる姿そのもの。
まず、少しでも感性の高いものが、その姿をみれば。
アンジェリークの姿とダブリ、髪の長い一人の女性の姿を具間みることができるであろう。

そして。

………あら?
その姿を具間みている女性が一人。
その赤い髪と耳のところにあるヒレが特徴的ではあるが。
「…あれ…は………」
思わず息をのむ。
その背中に、淡く金色にと輝く白い翼を見たような気がして。
彼女-火竜族は、星星の声を聞くことができる、という特殊な力をもっている。
ゆえにこそ、わかる。
星星が、今自分がみているその存在をあがめ、奉っている。ということが。
すべての星星がそこにいる女性を歓迎している。
星星の祝福、ともいえる光にと包まれているその女性の姿を目にし・・・・
「あの!?」
思わずしばし見とれてはいたが、ようやく声を出す。

どこかで、出会ったような気がするのは気のせいであろうか?
だが、一瞬振り向いたその女性は。
先ほど、自分の目に見えた、金色の瞳に長い金髪の女性ではなく。
歳のころならば17歳ごろの、
肩の辺りまでふわふわなウェーブのかかった金の髪をしている、緑の瞳の少女の姿が。


目を閉じ、この空間にと意識を沿わす。
それと同時に今この時点のすべてがすべて理解できる。
ゆえに、すべての宇宙ともいえる空間の状況を把握するために目を閉じ、
精神を集中させていたアンジェリークの耳に、聞き覚えのある声が。
ふと。
そちらにばかり集中していて、人が近づいていることを失念していたことを思い出し。
あわてて身を翻す。

「あっ!まって!」
聞こえてくるその声は、あきらかにアンジェリークのしっている声の持ち主。

占いの館の女主人。
火竜族のサラ。
ちなみに、彼女は恋人のパスパとの夜に赴くところなのであるが。
そんなサラの言葉を足をとめて聞くこともなく。
サラが目にした少女の姿は、一瞬のうちにと近くにある樹の後ろにと周りこみ。
あわてて、サラが駆け寄ったときには。
すでに、そこには、少女の痕跡すら、ひとつも残らずに完全にと少女の姿は掻き消えていたりする。
「…今のは?……」
ふと。
脳裏に、誰かの名前が浮かんだような気はするが。
だが、それよりもはやくに。
「いけない!パスハとの待ち合わせに遅れちゃう!」
はたと、時間に気づき。
気にはなるものの、あわててそこから駆け出してゆくサラの姿が深夜の道並みにて見受けられてゆく。


そっと、眠っているロザリアの髪を顔から払いのける。
「まったく、ロザリアはいつも頑張りすぎるから……」
アレの、というか彼女の動向に意識を向けてなかった自分にも落ち度はある。
とは思うが。
でも、それ以上に。
どうして彼女があのような存在になってしまったのか。
それは、アンジリェークの不徳のいたすところ。
そう、アンジェリーク自身は思っているが。
だが、アンジェリークの知っているロザリアいわく。
それは、アンジェリークのせいではない。
といつも彼女はいっていた。
そのロザリアは…今、こうして今。
過去の記憶、というか前世の記憶はないものの。
今こうして自分とともにいることが、何よりもうれしく感じる。
本来ならば、ロザリアにはこの『使命と役目』は関係ないもの。
にもかかわらずにいつも、そばにいてくれる、大切な、大切な、もっとも大切な大親友。
記憶がなくても、その親切心は変わることもなく。
いつも、言葉にはしないものの、アンジェリークの心配をしてくれているこのロザリア。
「ね?ロザリア?私は大丈夫だから……
  だから、ロザリアも自分自身の幸せのために生きていってもいいのよ?
  ……って、今のロザリアにいってもムリか。」
小さくつぶやきつつも苦笑する。
カチャリ。
そんな言葉をかけつつ、
ロザリアの布団を直していたアンジェリークの元にと、扉が開く音が聞こえてくるが。
「アンジェリークさん、もうお休みになってくださいましな。あとはこのばあやが。」
すでに、時刻は真夜中を過ぎている。
そんなアンジェリークを心配していってくるそんなばあやのことばに。
「大丈夫よ。私はそれよりもロザリアについていてあげたいの。私にできるのってこれくらいだしね。」
そういいつつ、ベットの横にと置いた椅子にと腰掛け。
かいがいしくロザリアの面倒をみているアンジェリークであるが。
「…アンジェリークさん…」
そんなアンジェリークの言葉に、思わず感極まり、涙を流していたりするが。
「ばあやさんこそ、休んでください。
  ロザリアが元気になったときには婆やさんも元気な顔でいなくちゃね♪」
そういいつつ、にこやかにと微笑むそんなアンジェリークの言葉に。
「でも、それでは……」
「いいから!」

そんな押し問答が、しばし、二人の間で繰り広けられ。
結果として。
結局アンジェリークと交互に看病する。
ということで話がまとまり、そんなこんなで。
飛空都市の夜は更けてゆく。


              -第57話へー

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あとがきもどき:
薫:ロザリア口調・・・・・になってないような気がするなぁ?・・・・・・ま、いっか(よくない!
  さってと。次回でディアさまと、守護聖達のお仕事(?)ですねv
  次回で、短編の話とかぶりますが、気にしないように!(しつこい!
  んではではvまた次回にてv

   2004年1月19日某日

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