まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

最後の最後に出てくる少女。彼女の正体。
わかっている人はアンジェリークファン間違いなし(まて!
ですv何はともあれ、いっきますv

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スイート・メモリーズ     ~第54話~

「まあ、ロザリアが!?」
報告を受けたディアは思わず驚愕する。
それでなくても、先ほどまで聖地に戻っていて、報告を受けたのはすでに夕刻。
朝方、そういったことが起こったらしい、と聞いて。
思わずびっくりするが。
「…ここまで影響が……」
思わずつぶやくディアのその言葉に。
「ディア?いったい?」
いぶかしげな表情を浮かべるジュリアス。
女王補佐官であるディアが聖地から戻ってきたのは、ロザリアが倒れたその日の午後のこと。
すでにもう日も暮れかけている、というのにもかかわらず、
きちんとディアに報告にきているこのジュリアス。
そして、そんなジュリアスのいぶかしる様子に。
「…実は正式に後日。あなた方守護聖全員の力を借りる自体になるかもしれません…」
いって、ディアは少し顔色もわるく話し始める。
今、『アンジェリーク』はその力のすべてを完全に崩壊を始めている宇宙の安定に注ぎ、
そこまで力が回らない。
少しでも力を抜けば、間違いなく、消滅してゆく星星は増えてゆくことは明白であるがゆえに。
それでも、『アンジェリーク』曰く。
神鳥が力を貸してくれているから少しは自分の負担が軽くなっている。
とはいってはいたが。
聖地に戻り、女王の元にともどっていたディア。
ディアとしては無理をする親友でもあり、
そして今自分が仕えている女王でもある『アンジェリーク』の、
その無理をしている様子が心配でしかたがない。
彼女はいつも自分のことよりも他人のこと、または宇宙の安定などに気を配る。
…自らの体などの調子を壊し、たとえその命を縮めようとも。
それが女王になったものの使命、といえばそれまでなのかもしれないが。
ディアとしては親友でもある女王に無理をさせたくないのは当然の心情。
そして、そんな思いを心の奥底に秘め。
顔色もわるくつぶやくようにいうディアの言葉に。
「…ディア?それは…いったい?われら…守護聖全員の…ちから?」
思わず顔をしかめて問いかけるジュリアス。
「…ええ。ジュリアス、あなたには説明しておきますわ。宇宙の崩壊にともない…」
今、自分たちのいる『宇宙』の状態というか現状が。
淡々と、ディアの口から光の守護聖であるジュリアスの耳にと語られてゆく。



……今ならば。
深い、深いまどろみのなか。
自分の好む気配が空間に充満している。
そう思い、【意識】を向上させる。
『どうして?どうして?ねえ?お願い。私の声を…』
そんな『彼女』の耳に聞こえるは。
懐かしい声、といえるべきもの。
『私が望むのは破滅と滅亡…すべてがなくなればそれでいいじゃない。』
そんな彼女に向けて目覚めたその『彼女』は語りかける。
『違う!どうして!?ねぇ!?ナトゥ…』
『私はすべてを終わらせるの…。そう、すべてを終わらせてすべてになる…』
『お願い!ねえ!かつてのあなたにもどって!』
懇願してくるのは、その金色の髪を長くその背よりも長く伸ばしている、金の瞳をしている女性。
『…無駄よ。アンジェリーク=ユニバース。』
そんな彼女に向かって語りかけるのは、その全身を漆黒に包んだ一人の女性の姿。
『…まず、手始めに…』
長い、長い年月を力をためてきたのだ。
彼女の願いもわかるが、だけども、自分は自分の思いがある。
――どうして彼女一人にこんな過酷な運命を背負わせなければいけないのか。
それが、そもそもの発端。
それが今はこうした姿にとなっているのもまた事実。
『お願い!目を覚まして!!ナドゥラージャ!!!!!』
悲鳴に近い声を上げているのは…
『私を止めたければ滅ぼせばいい。あなたにならできるでしょ?
   宇宙の姫ユニバース・オブ・ザ・プリンセスよりこの地の見定め役ともいえる役目を受けた。
   ねぇ?アンジェ?いえ…【全ての世界を創りし存在コスモスメイト】?』
そう自嘲の笑みを浮かべる彼女に。
『…ナトゥ…』
できるわけがない。
ただただ、金色の髪の女性…アンジェリークの声は、むなしく空間にと響き渡る。

――そう。私はすべてを終わらせる。
そもそもは。
本来ならば、かつてのあのときに、すべてが終わっていたのだから。

そう、アンジェリークに『ナドゥラージャ』と呼ばれた女性は。
静かに…静かに自らが眠っていた空間より、目を覚ましてゆく…

今はもう、その名前は彼女がかつて女王候補として育成していた大陸と。
混合し、彼女の本名は誰も覚えていないが。

ナド・ラーガ。
かつて、彼女が育成した大陸の名前……


                -第55話へー

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あとがきもどき:
薫:ちらりほらりと。
  過去の出来事の付随がでてきてるのは、気にしないでくださいな。
  え?【ナド・ラーガ】って…何?
  という人はアンジェリークファンならまずいないでしょ?
  トロワでは【ラ・ガ】という存在にとなり。
  そして、ラジオドラマでは、ゼフィルとマルセルがその地にと黒のサクリア発動にて、送り込まれ(?)。
  おそらくは、緋色のドラマのあの【ソリテア】も。この関係だと私はおもってる(まてぃ!
  何はともあれ、アンジェリーク、ただいま、歳相応の姿、十七歳の姿ですv
  次回でロザリア回復とその姿みての会話…うまく表現できるかな?
  何はともあれ、そろそろ短編の『飛空都市パニック』←(なぜかドラマと同じ名前…汗)
  の内容にいけるのですv
  んではまた、次回にてv

  2004年1月8日某日

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