まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ。
どうもここ二、三日。頭が痛くてどうにもならない私です。
うーん、熱は今はないんだけどなぁ・・・。
結構そのために気分転換&ストレス(?)解消の、小説打ち込みも、きついです・・・。
でもやってますけどね(まて)ま、そのうちに直るでしょう(多分)
それでは、いってみるのです。
2003年8月9日某日

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スイート・メモリーズ     ~第4話~

「アンジェ?女王候補に選ばれたって…本当?」
教室に戻るとクラスメートたちが話しかけてくる。
「うん。もう一人はロザリアだって♡」
そういってにっこりと微笑みつつ、本日午後。
迎えがくるというので片付けをしている少女・・アンジェリーク。
「え?あのいつもアンジェと首位を競ってる?」
トントントン。
そんな会話をしつつ教科書をまとめる。
「よし!……それじゃ、何でも今日の夕方に向かえがくるらしいから。」
そういうアンジェのその言葉に。
「寂しくなるね…でもがんばってね。名誉あることだもんね。」
それは雲の上のような出来事ではあるが。
だがそれは現実で……
二度と会えないかもしれない……というのもあるが。
だがそれでも、どこかアンジェが普通と違うのは、この一年でよくわかっている。
そんなことをいっているアンジェのクラスメートたち。


「さすがロザリア。やっぱり……って感じよねぇ。」
口々に褒め称えるクラスメート。
「お褒めに預かり光栄ですわ。このロザリア、謹んでこの使命、まっとうしてみせますわ。ほほほ。」
そうにっこりと微笑みつつ片付けを行っているロザリア。
本日、午後、聖地より迎えがくる。
聖地に向かえば二度と…ここに戻ることはないであろう。
というのは彼女もそしてそこにいるすべての特待生たちもそれはわかっている。
伊達に女王候補として教育を受けているわけではない彼女たち。
生まれたときよりその資質を認められ、そして誰もが時期女王は彼女以外にはありえない。
と思われるほどに優雅に気品にそして教養ある完璧なる女王候補にと成長しているロザリア。
「それでは、みなさま、ご機嫌うるわしく。」
大切な友人と離れるのは…寂しい。
だがそれを表には現すことはなく凛とした姿勢で別れの挨拶を言っているロザリア。

ロザリア=デ=カタルヘナ。
アンジェリーク=リモージュ=エターニア。

聖地より二人の女王候補が選出され。
今日、夕方……二人の少女は。
ここ、主星にと位置する外界とは時間が異なる時間率で存在している、
聖地と呼ばれる場所に出向いてゆくこととなる。
次代の……女王としての候補として。


「……なつかしい……」
ぽつりとつぶやくその言葉は誰も聞くことなく宮殿の廊下にとその声は響き渡る。
すべてが懐かしい……といっても。
代々の女王がその力で修繕などを行っているがゆえに、彼女が知っているそれではないにしろ。
だがこの気配は……創り出したのは……他ならない……
いつもは閉ざされている聖地の門。
それをくぐりそしてその奥にある宮殿にと案内され。
大広間の前にて周りを見渡している金色の髪の少女。
「まったく……まさかこんな場所でまであなたと出会うとはね。」
そういった聞き覚えのある声がそんな彼女の後ろから聞こえてくる。
振り向けばそこに紫の髪をタテロールにとセットしている見覚えのある少女の姿が。
「あ!ロザリア!」
にっこりとそこにいる少女にむかって微笑みかける。
「ふっ。いっておきますけど?アンジェリーク?女王になるのはこのわたくしよ!
  完璧なる女王候補であるこの、ロザリア=デ=カタルヘナがいる限りね。お~ほっほっほっ!」
そういいつつ口に手を当てて笑っているロザリア。
そんなロザリアに対して。
「うん♡また一緒にがんばろうね♡」
そういってにっこりと微笑むアンジェリーク。
何か調子が狂わされてしまう。
この子と出会ってからというもの。
両親や家庭教師、そして使用人、そして学校の友人たち。
彼らが口をそろえてロザリアは感情が豊かになったと褒めていたりするのもまた事実。
どんなに挑発というか言ってもいつもにこにことしているこのアンジェリーク=リモージュ。
彼女と首位を競いつつ、はや一年。
今度はよもやまさか女王の座をかけて争うことになろうとは。
ロザリアとしては思ってもいなかったこと。
だが心のどこかで彼女がもう一人の女王候補だと聞かされて。
彼女が…アンジェリークが女王にふさわしいのでは?
と思う反面、彼女に負担はかけたくないと心のどこかで思っているロザリア。
何だかんだといいつつも、ロザリアはここ一年の間に彼女、リモージュを認めているのだ。
表の態度に示さないだけで。
「あ…あなたねぇ?わかってるの?今度は学校の学問のような、お遊びではないのよ?!」
おもわず声が上ずる。
「うん。でもロザリアも一緒だから、お互いにがんばろうね♡」
にっこりそういって微笑むアンジェリーク。
いつもそう。
ロザリアが何かいっても、すべてを包み込むがどこくに、にこにこと微笑んでいるアンジェリーク。
おそらく……彼女がもう一人の女王候補だと聞いたときに。
ふと漠然と……何の思惑もなしに、
おそらく……時期女王になるのは……自分ではなく……アンジェリークなのだろう。
そう思ってしまったロザリア。
それはだがむしろうらやましいとかといったねたましい感情とかではなく。
どこか…こう、何というのかさも当然のごとくに芽生えた気持ち。
そしてまた、リモージュも……そんなロザリアの心の内は……
……昔から……前世からの長い付き合いは伊達ではない。
まったく変わらない彼女の気質だからゆえに手に取るように理解ができる。
今がもし…普通の状態ならばロザリアでも女王は務まるであろう。
だが…これは、自分に課せられた役目・・・そして、自分が望んだこと。
そう、アンジェリークは理解しているがゆえに。
「と…ともかく!女王になるのはこのわたくし!ロザリア=デ=カタルヘナですからね!
   完璧なる女王候補であるこのわたくしが!お~ほっほっほっ!」
そういいつつその場にて高笑いをあげるロザリア。
生まれたときよりその女王たる資質を認められ周囲の期待を自らの望みとし。
自分としては完全に努力をしてきたと思っているこのロザリア。
それは確かに悪いことではないのであるが。

カツン。
そんな会話をしている彼女たちの耳にと聞こえてくるひとつの足音。
その手に星星の輝きを示しているかのごとくの文様の形をかたどった杖先。
そんな杖をもち、そしてそのピンク色の髪をかるく束ねた女性が。
金の髪の七歳程度の女の子、アンジェリークと。
紫がかった青い色の髪をしている十七歳程度の少女、ロザリアの目の前にとやってくる。
「ようこそ、ロザリア、アンジェリーク。私は女王補佐官のディア。
  試験期間中、あなた方の相談役となります。」
そういいつつ、優雅な気品に満ち溢れた女性がリモージュたちにと話しかけてくる。

女王補佐官。
それは宇宙の均衡を保ちつつ星星を導く役割を果たしている女王の補佐役。
女王の言葉を代理として伝えるなどの役目ももち、そしてまた。
補佐官はその自らの意思で女王や守護聖とは違い、その役目を退くことも可能である存在。



資料ではみていたがやはり……目の前にいる少女は…
…どうみても七歳程度の女の子で、思わず内心苦笑してしまう。
人間は、やはり見た目にだまされる生き物なのだと痛感してしまい。
ディアとてリモージュの一族…クリスタル一族のことを詳しく知っているわけではないが。
それは人は・・都合の悪いことはすべて蓋をしてしまう生き物であるがゆえに。

アンジェリーク=リモージュの一族。
それはすでに伝説ともいわれている滅んだといわれているクリスタル一族。
そして……アンジェリークこそ、その一族のたった一人の唯一無二なる長その当人。
一族はその長い歴史の中…人々に迫害され……そして惨殺されたりした一族でもある。
それは一族の特徴……不老長寿…という人類が常に求めている力をもっているがゆえに。
そして……いつのころからか、彼らの一族のその力の秘密は。
彼らの血や肝……そういった完全に間違った知識が散乱し、
誰がいいだしたのかは不明だが、そにかくそれゆえに乱殺された一族。
その…アンジェリークは・・・末裔というかその長。
彼らの長は…血縁で決まる…とかいうのではなく。
一族が誕生した当時より…ずっと同じ魂の長のもとに形成されている。
女王より、彼女がその一族の一員ではあることは聞いているものの。
……長というのは女王ですらそれは知られざる事実。

「それでは、アンジェリーク?ロザリア?まずは今回の試験に先立ち。
  守護聖たちを紹介いたします。それから次元回廊をとおって。
  試験が行われる新世界の惑星の上空に位置する飛行都市にと移動します。」
そういいつつ、彼女たちにと手を差し伸べるディア。

今、ここに。
アンジェリークとロザリアの女王試験が、幕を開けてゆくのであった。


   -第5話へー

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あとがきもどき:
薫:一部、カイリさんの漫画と同じなのはやっぱりそれがいいかな?
  と思うというかディア様や守護聖様だとあれしか思いつかない(笑)という理由からv
  やっぱり漫画、CDとででいれば、ゲーム内容にそれを組み入れるのが心情というものだしね(笑)
  ちなみに何度もいいますけど、私はリモちゃんラブvですv
  ・・・どーしてアニメ化されないのかなぁ?
  OAVとかにはなってるのに・・・くすん。
  やっぱり恋愛ゲームだからそのあたりのことがあるのかなぁ?
  しくしくしく。
  もっとリモちゃん主役の話がみたいよぉ・・・。
  んではでは、嘆きつつまた次回で・・・。

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