まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

う~ん。
あまり災害復興のところには触れてないなぁ。
何しろ、時間率が異なりますからねぇ。
飛空都市とそしてあの大陸というか惑星…
大神官、だしたほーがいいのかな?ねえ(笑
ケッコウ、リオ君、お気に入りv
ようやく物語も中間に差し掛かりそうです(そ~なのか!?
んではでは、また、あとがきにてv

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スイート・メモリーズ     ~第44話~

人々が受けた傷はあまりに強大で。
いくら、予言というか『天使』と呼ばれている女王候補、
すなわち、彼等を導いている存在の意見があったとはいえ。
だからといって目の前の災害や被害がなくなるわけではない。
何もなくなってしまった大地。
溶岩に飲み込まれ、収穫不能となった畑。
そしてまた。
そこにあったはずの緑の木々の恵みすら。
地形を大幅にとかえるほどの大災害。
自然と共存する上で、いつかは通らねばいけない道とはいえ。
初めて経験するものにとっては、そのショックははかり知れなく…

…結果。

「どこから手をつけたらいいのかしら…」
呆然とそんなことをいっているロザリア。
「とりあえず、大地の癒しは完了したから。問題は…人々の望み、よね。」
そんな会話をしつつ、二人、平日だというのに二人して
公園のベンチにと腰掛けている女王候補であるアンジェリークとロザリア、この二人。
自分たちだけではなく、守護聖たちもまた、彼女たちが育成する、大陸、
そのことで走り回っているのを彼女たちは知っている。
当然、アンジェリークもまた。
「今回のことに関して、女王陛下からは何も話はないようですし…不安だわ。
  そもそも、あの惑星は、女王陛下の加護がある惑星なのでしょう?
  どうして…どうしていきなり、安定しているはずの大陸に。
  火山活動がいきなり活発化するのですの?」
そんなつぶやきをもらすロザリアに。
「あら、でもロザリア。火山活動は、惑星が生きている証拠の証よ?
  何もそんな活動がなくなった惑星は…死の星となるだけだし…」
そんなアンジェリークの言葉に。
「わかってるわよ。ああいう活動も必要だってことは。でも…ねぇ…」
「まあねぇ。結構このたびの噴火、大きかったし。」
アンジェリークたちのいる、ここ飛空都市。
ここでは、数日が経過しているが。
すでに、彼女たちが育成している惑星の時間率では数年が経過している。
それほどまでに、この都市と惑星の時間は隔たっている。
そしてまた。
彼女たちが、必要と思われる力を惑星にあるそれぞれの大陸に、
守護聖たちの力を借りて、注ぎゆいても。
それはすぐに形になるものではなく。
本来、守護聖たちの持つ、九つのサクリアには、すぐに実用化できるような力もあるが。
だが、その力は今回のそれとは異なる。
今回、必要なのは、発展してゆく力の元である、『サクリア』が必要とされているのだ。
別に、守護聖、そしてまた女王のもつ力、などは。
その力をもってして建物などを一瞬のうちにと創り出すことすらも可能なのだが。
「いまだに民の、というか、生命の望みが不安定になってるのよね…」
つぶやくロザリアに。
「それは私のところもよ。でも少しずつではあるけど。回復に向かってるし。」
ここ数日、ロザリアは示された、というか感じたその感性のままに。
守護聖たちにと育成をお願いし。
そして今日にと至っている。
対して、アンジェリークは。
この数日、続けて送っている力は。
『水のサクリア』と『闇のサクリア』すべてを癒し、そしてまた、すべてを安らぎにと導く。
その二つの力。
まだ、未来に向かってゆくための『光のサクリア』なる希望の力は。
今のこの時点では、育成している生命たちには早すぎる。
それゆえに。
その育成の違いにて、格段にと二つの大陸の進化というか、復興は、
それぞれに異なった道を歩いているのだが。
「そういえば、アンジェリーク。あなたは二つの力ばかりを送っているようね?…どうして?」
今まで、目の前にある災害に見舞われた大陸のことばかりにと目がいき。
その大事なことを聞いてなかったことにいまさらながらにと思い立ち、問いかけているロザリア。
「ロザリアってば。私が説明してもうわの空だったじゃない。
  傷ついた大陸に必要なのは、ともかく癒しとそして夢を見る力、それと安らぎと希望。
  それらが必要だって私、何度かいったわよ?」
「…そうだったかしら?」
この数日。
共にと育成しつつ、会話などをしていたりするのだが。
だが、それぞれ、というかロザリアは、ともかく。
早くに大陸を復興させなければ、という使命感が先立ち。
少しばかり回りに目が向いてなかった、というこの事実。
アンジェリークが何度かそんなことをロザリアにいったものの。
『でも私の大陸の望みは…』
と聞く耳持たず。
すべてを一人で背負い、そしてまた、自ら努力をしてきたロザリアであるがゆえの。
そんな行動となっていたのであるが。
「ロザリア、少しは周りに目を向けないと。……真実がいつもひとつ、とは限らないんだから。」
「…そうかもしれないけど…。はっ!そうだわ。
  わたくしとしてことが肝心なことを失念してましたわ!
  民の望みより、それより、大陸の傷の癒しと心の癒しなどを先行しないと!」
アンジェリークの言葉に少しばかり、ロザリアの思考に余裕が生まれ。
そして。
ようやく、どうしてそれらが必要なのかに思い当たる。
「アンジェリーク。とりあえずお礼をいっておくわ!
  そうときまったら!まずはリュミエール様のところにいかないと!
  お~ほっほっほっほっ。私としたことが、肝心のことを忘れていたなんて。
  私らしくありませんわ。お~ほほほほほっ!」
などと高笑いしつつ、カタンとベンチを立ち上がり、いっていたりするロザリア。
「あ、よかった。ロザリアいつもの調子にもどってる。
  この数日、ロザリア、気を張り詰めすぎてたもん。」
そんなロザリアをみつつ、にこやかにと笑っているアンジェリーク。
「アンジェ…あなた。」
「ん?」
ふと気づけば、自分が迷ったときなどには適切な、アドバイス、
というか、その考えを自分らしく導いてくれているアンジェリークの存在に。
今さらながらに思いつつ。
――どうしてこの子は、いつも私の迷い、とかをすんなりと、解決しますの?
などとふと思うが。
それは。
別にロザリアに関してのだけのことではない。
ロザリアは気づいてはいないが、彼女の存在こそ、アンジェリークの。
いや、アンジェリークこと、『全ての世界を創りし存在コスモスメイト』となっている彼女の心を慰めている、ということは。
「何でもないわ。」
首をかしげるアンジリェークにそう言い放ち。
「おほほほほっ。ともかく、アンジェリーク、まけないわよ!」
「ああ!いつものロザリアだ。でも私もまけないもん!」
そんなこの数日見られなかった女王候補たちの明るい会話が。
公園内部にと響き渡ってゆく。



             -第45話へー

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あとがきもどき:
薫:次回で、ロザリアの看病にいけそーですv
  え?何か意味不明なことがてできてるって?
  あははは。
  だって、このアンジェリーク。スミレちゃんの世界の中、という設定だもんv
  (意味わかんない人はオリジナルのユニット=ユニバースの話を参考にv)
  そこでクラヴィスがアンジェの正体、気づく場所。
  あれ?みたことあるよ?という突っ込みは・・・やめてね?(笑←まて
  だって、すでにもう短編でふれてるしー(こらこらこら!
  何はともあれv
  次回で、ゲームにも、そして、小説にもあった!あの、何とロザリアが病気!?
  をお送りしますvそれでは、またvv
2003年12月20日某日

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