まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ。それはそうと。
天空は当然やるとして。不思議…もやるべき?
え?トロワやるんだから、やれ?あはははは・・・・。
って、希望する人なんていないでしょうけどね・・・続きなんて(くすん

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スイート・メモリーズ     ~第40話~

「珍しいな、貴様の方からこちらにやってくるとは。」
思わず本音をいうが。
部屋の扉をノックして入ってきた二人の人物の姿をみとめ。
「?ジュリアス様。ではオレはこれで…」
とりあえず。
今の状況などを報告していたオスカーが、その人物の姿を認め退室しようとする。
が。
「オスカー、お前にも関係あるだろうから、聞いていたほうがいいかもしれんぞ?」
珍しく、そんなオスカーを押しとどめるクラヴィス。
そして。
そのまま。
ゆっくりとジュリアスの机のほうにと歩み寄り。
「ジュリアス。さきほど、水晶がこんなものを映し出した。
  ……早急に対策を練る必要があると思うのだが?」
そういいつつ。
その手の懐にしまっていた水晶をとりだし、机の上にとおくクラヴィス。
「?」
首を傾げつつ、その水晶を具間みたジュリアスの顔色が思わずさっとかわる。
「な゛!?まさか…そんな!?」
「…って、クラヴィス様!?これは!?」
思わず絶句をあげているリュミエール・オスカー、この二人。
「な゛!!!!!!?まさか!?」
その先の言葉がでないジュリアスにかわり。
「私のこの遠見の水晶はうそは映さん…。これがいつ起こるのかはわからないが。
  だがしかし…いえるのは、試験期間中のいつか。ということだ。」
淡々と言い放つ、そんなクラヴィスの台詞に。
「くっ!よもやこんな!試験最中に火山活動が起こる…というのか!?」
半ば絶叫に近い、ジュリアスの叫びが。
彼の執務室内部にと響き渡る。

水晶は。
二つの大陸の、いくつかの山々から。
ものの見事に火をまるで噴水のごとくに吹き上げて。
爆発する、火山の光景を映し出している。

発展途中。
しかも、まだ若い惑星。
確かに、ありえることではある。
あるが。
「…女王の加護にあるかの惑星で…なぜ…」
つぶやくジュリアスの言葉に。
「…そろそろ、わが女王の力も限界なのであろう。…何しろ一人の力で崩壊する…」
いいかける、クラヴィスの声を。
「クラヴィス!今はそれは!」
叫び、中断させているジュリアス。
彼らはわかっているのだ。
自分たちの【宇宙】が今どのような運命をたどっているのか。
ということを。
「われらにできるのは、不穏因子を取り除き。
  そしてまた、女王の力となり、新たな白き翼を選ぶこと。
  今回のこの一件、早急に対策を取るのが得策だと思われるのだが?」
そう淡々というクラヴィスの台詞に。
「お前に言われなくてもわかっている。オスカー。至急、研究院のバスバと連絡を…」
「はっ。承知いたしました。」
「いいか?くれぐれも女王候補の二人には、不安を気取られるな。」
一応、釘をさしていたりもするのだが。
そんなジュリアスの言葉をうけ。
お辞儀ひとつ。
そのまま、執務室を後にしてゆくオスカーの姿が見受けられてゆく。



「バスハさん!」
「パスハさん!」
「…って、どうしたんですか?二人して?」
顔にでている動揺を隠すのは、あまり上手ではないらしく。
あからさまにその顔色が悪かったりするパスハ。
そんな彼の様子とは関係なく。
「私たち、育成地の様子がみたいんです。…遊星盤の使用…よろしいですよね?」
にっこりと。
ロザリアの服のすそを少しばかりぎゅっともちつつ、そんなことをいっているアンジェリーク。
そして。
その服の持ち主はといえば。
「とにかくお願いいたしますわ。」
ここでどたばたしても。
どうにもならないのは事実。
本格的に、いつ起こるのかそれを見極め。
人々に避難を促さなくてはならないのだから。
「あ、はい。」
思わず二つ返事でつぶやくバスハの言葉に顔を見合わせつつ。
「じゃ、早くいきましょ!ロザリア!時間がないから!」
「ちょっと?!アンジェ!?」
抗議する間もなく。
そのまま、アンジェリークにひっぱられるようにして、
遊星盤のあるその紋章の上にと、アンジェリークとロザリアはその場所にと向かってゆく。

あわただしく、遊星盤にのりつつ、というか。
二人同時に、というのには驚いたが。
ふたりの女王候補の剣幕に、そのまま許可する形となり。
そして、二人して、そのまま。
その精神をかの惑星にと飛ばすアンジェリークとロザリア。
そんな二人をしばし半ば呆然と眺めつつ。
「あ、あの?パスハ様?」
その言葉にはっとなる。
「と、ともかく!女王候補たちが戻ってくるまでに。とにかく、様々な分野からの情報を!」
王立研究院に。
パスハの叫びがこだましてゆく……



「…まずいわね。」
ぽつりとつぶやくアンジェリークに。
「こ…んな。」
まるで、渦を巻いたような、目に見えない何か重い空気が感じ取られる。
「…どうして、私たちの宇宙とこちらをつないでいる、あの神秘の空間。
  中の島から、こんな気配がきてるんですの!?」
悲鳴に近いロザリアの声。
「…ロザリア?もしかして…気づいてなかったの?
  …私たちの住んでいる宇宙…もう寿命がきてる。ということに。
  今、女王陛下は、滅び行く宇宙を一人で支えておられる。
  …神鳥の補佐をもってしても…もう、これはこちらの準備を急がないと…まずいわね。」
つぶやくアンジェリークのその言葉に。
「な゛!?アンジェ!?いったいどういうことですの!?」
そういいつつ、横にいるアンジェリークの肩をつかむ。
「今はともかく!この滅びの余波から生じた、大陸の異変、
  それを受けて、逆に活性化したこの大地から、生命を守ることが先決よ!」
そんなアンジェリークの言葉にはっとなる。
確かに。
降りてみて感じたのは。
絶えず、大地に絶えず起こっている、ゆれ。
それは、はじめは微々たるものから、だんだんとその規模を大きくしていっている。
「と、とにかく、それぞれの大神官に、この地に起こることを伝えて。……避難の指示を。」
そういうアンジェリークの言葉に。
「あなたにいわれなくてもわかってますわ!」
いいつつ。
そのまま、ふわりと降り立ってゆく。
ロザリアは、自らの育成する地、フェリシアに。
そして。
アンジェリークは自らの育成するエリューシュオンに。



「…とにかく、これは、ことは慎重に運ばねば…」
「…どうやら、あまり時間がないようだな。
  こちらの宇宙というかあの惑星にまで影響が出ている、ということは。」
頭を抱えつつも、冷静な判断を下しているジュリアスに、淡々と語っているクラヴィス。
この二人は仲が悪いようでいて、本質的なところは信頼しあっているがゆえに。
こういうときの臨時の対応は、周りも驚くほどにと息があっていたりする。
そんな会話をしつつ。
その横では。
「…そんな…あの平和な大地がそのようなことに……」
よろけそうになっているリュミエールに。
「おっと。今はそんな状況ではないぞ。リュミエール。…この地に何かあれば。それは……」
言外に、自分たちの宇宙の消滅。
という言葉がちらつく。
正式に報告を受けたわけではないが。
伊達に守護聖の力を持っているわけではない。
九つの宇宙に必要たる力。
宇宙の柱であり、要。
それを導く女王の力と……

異例尽くしの女王試験。
それは。
滅びゆく宇宙を救うため、というのは。
まだ、守護聖となって日が浅い、年少組みの三人はともかくとして。
ほかのものはその本能的にと感じとっているのもまた事実。

「そうですね。私たちがしっかりしないと。
  ―……一番大変なのはアンジェリークとロザリアなんですから。」
そういいつつ。
毅然と顔をあげる、リュミエールの姿が。
ジュリアスの人払いがなされている執務室にて、見受けられてゆく……


惑星ε-αを襲う、自然現象は…。
守護聖たちがそれを知り、王立研究院から報告をうけて。


…すぐ、次の日のことであった。


                -第41話へー

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あとがきもどき:
薫:うーん。ロザリアが倒れるところまで・・・い・・・いかなかった・・・。
  え?大異変?
  そりゃ、ドラマCDとかでも公式にあるんですから。やっぱやらないとv(こらこらこら!
  違うのは、ロザリアもアンジェリークもそれを知っていた。
  というところですね(だからまて
  何はともあれ、また、次回でv
  ・・・・この調子だとロザリアをアンジェが看病するの・・・次の次かな?(汗
  あ・・・・あはは・・・・・・(滝汗

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