まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
まえがき:
今回は。古城のイベント♡
ちなみに。これ。スレイヤーズRPG。スレイヤーズワンダホーの漫遊記版です。
只今、わんだーほー。始めからプレイ中・・・。・・・・幾度もクリアしてたのに・・・・。
ムービーもアトラスの図書館で見れるようになってたのに・・・。
その肝心なクリアデータ・・・保存していたメモリーカード・・・。
安いやつを利用していたせいか・・・・。・・・・・データが飛びました・・・しくしくしく(涙)
他にも、ロイヤル2のデータも飛んでた・・しくしくしく・・。
ロイヤルに関しては。
まともなソニーのメモリーカードにも保存してたから・・事なきを得たけど・・・。
しくしくしく・・・。わんだほ~のデータぁぁぁ!!(涙)
しくしくしく・・・。
というわけで、只今、レベルを上げつつ。封印石を壊しつつ。
母が居ない時を狙ってやっております・・・・。
しくしく・・
皆さん、セーブデータを完全に保存したいやつは。
あの安いメモリーカードの使用はやめましょう・・しくしくしく(涙)
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エル様漫遊記 ~ワンダホー偏~
アトラス・シティの少し北。
町から少し離れた山間の麓。
いかにも曰くのありそうな古城は、そこに佇んでいたりする。
「ここが悪の巣窟ですね!」
目の前にと佇む古城を前に、アメリアがいきりだつ。
「で?どうするんだ?リナ?」
横にいるあたしに聞いてくるガウリイ。
「裏口もあるけど、どっちにする?」
あたしが裏手の入り口を指し示すと。
「ここはやっぱり裏口からがいいんじゃないのか?」
「何をいっているんですか!ここは、正々堂々と!正面からいくべきです!」
裏口を指しているガウリイに、正面玄関を指しているアメリア。
「まあまあ。たまには、裏面から入るのもいいじゃないのよ♡」
「リナさん!やはり、正義はどうどうと!正面から入るべきです!」
あたしの言葉に意見してくるアメリア。
「正面の中には人の気配がしてるぞ?」
あっさりと、正面玄関の先の気配を言い当てているガウリイ。
ちなみに、正面玄関では。
ここに巣くっている魔道士ダリゴが、
あたし達に対しての対策リハーサルなんかをしているんだけども♡
「は!まさか、待ち伏せ!?リナさん!やっぱり裏口からいきましょう!」
ガウリイの言葉に、針路変更しているアメリア。
「よっし♡じゃ、決まりね♡」
とりあえず。
一度、塀の外にでて裏手に回るあたし達。
草木が茂っているその先に、塀にと設けられている古城への裏手の入り口。
その小さな扉をくぐり、中に入ってゆくあたし達。
「リナ!?」
「リナさん!?」
あたし達が城の中にと入ると。
その奥の道から灰色のローブに身を纏った、一人の人物が出迎えてくる。
「私は、偉大なる、魔道士ダリゴ。
最愛の弟であるオリゴンをあやめた罪をお前の血でつぐなうがいい!」
そういって手を横にとかざしている。
「?オリゴン?」
「ほら、アメリア。この前の屋敷に住み着いていたど~でもいい子悪党よ。」
アメリアが首をかしげるので、助け舟を出すあたし。
「ああ。そういえば、そんな名前もいってましたね。
でも、悪党の名前なんていちいち覚えてませんよ。」
「オレなんか全然おぼえてないぞ?」
「ガウリイさんは当たり前です!」
あたしの言葉に、アメリアがうなづき。
それに加わりガウリイがとぼけた台詞をいっている。
「あ…あのなぁ……」
わきあいあいとそんな会話をしているあたし達。
完全に無視されているのはダリゴ。
「くっ!無視するな!いつまでその余裕、保てるかな!?」
ぐわぁぁぁ!
ダリゴの合図によって。
裏口の入り口にあたる小さな部屋にオーガやトロルの群れが押し寄せてくる。
「ふはは!魔法が極力使えない今のお前たちには、脅威以外のなにものでもなかろう!」
そう吐きすてて、城の奥にと引っ込んでゆくダリゴ。
「えぇぇん、リナさん……数が多すぎますぅ……」
魔力がまだあまり回復してないのは、なぜか人は、精神世界とあまり繋がりが深くないがゆえ。
「はいはい。ガウリイ♡ゴルンノヴァでちゃっちゃっとやっちゃってね♡」
あたしがガウリイにいうと。
「……だから…これは光の剣だって…………」
いいつつ。
剣の柄と鞘を外し、光の刃のモードにし。
部屋にと群がるオーガやトロル達にと向かっていくガウリイ。
「ほらほら♡ガウリイ♡ゴル♡頑張らないと、わかってるわよねv」
あたしが声をかけると。
ヴヴン!
「あれ?何か力が増したぞ?」
手にもっている剣を不思議にみつつも。
「まっ、いっか。」
ざしゅざしゅ!
オーガやトロルの群れの中を切り刻みつつ駆け抜けてゆくガウリイ。
「魔力が使えなくても!私には正義を愛する心があります!直伝!平和主義者クラァシュ!」
どごっ!
魔力も何も込めずに素手でオーガ達をやっつけていっているアメリア。
それでも、あとからあとから湧き出てくるオーガ達。
うきうき♡
「それじゃ♡この辺りでいってみましょう♡
チュドドォォォン!!!!!
あたしの言葉に従って、淡く虹色にと輝く、光の球が部屋の中を駆け巡り。
なぜか、その光にふれただけで、いともあっさりと消滅してゆくオーガ達。
ちなみに、アメリアたちの手前だから声をかけてるのだけど。
別に声なんてかけなくてもいいんだけどね♡
『・・・・・・・・・』
なぜかあたしの一撃だけで、いともあっさりと駆逐されたそれらをみて。
「な…何か見もふたもないな……」
「ふっ、正義は常に私達と共にあるのです!」
目を点にして言っているガウリイに、勝利のポーズを決めているアメリア。
「ま、ともかく。あのダリゴを追いかけるわよ♡」
ちなみに辺りの様子においては、死体なども綺麗にと掻き消えていたりするのはお約束♡
だって、死体の上を歩いて移動するのって足が汚れるしね♡
「……リナさぁん、ここの壁、開きません……」
アメリアが道の先にある、ちょっとした扉をみてこんこんと叩く。
「まあ。これは、からくり仕掛けなのよね。
ほらさっきの部屋に
あたしがいうと。
「でも…あの羽をとったら扉が閉まって、部屋から出れなくなりますけど……」
アメリアが一応正解なことをいってくる。
「地下にあった、作り物の羽を使うんじゃないのか?」
「……ガウリイさん、そ~いうところは変にするどいですね……」
そんなガウイリの台詞に、目を点にしているアメリア。
「まあまあ、別に壁を壊してもいいけど。ここは、こうしましょ♡」
いって。
ふわっ。
あたしが一度手を閉じて、再度手を開くと、そこには、
ちなみに、これは、ちよっとした魔道具で、この羽に、『
世間に普及している
「……だから、リナさん。どうして何もない場所から取り出すことができるんですか?」
アメリアが不思議がっているけど。
「あら、ルナでもできるし。誰でも簡単にできるって♡」
いって。
ガゴン!
あたしがそれを手にしたと同時に。
羽が鍵となって扉が閉まっていたまので、鍵をうけて扉がひらいてゆく。
「さ。先にすすみましょ♡」
「……あ!まってください!」
あたしが構わずに足を進めると。
あわてて、その後ろから追いかけてくるアメリア達。
扉をくぐり。
まあ、何を考えているのか。
宝箱に、魔力をこめて侵入者対策用にと合成していたりもするけど。
それは、あっさりと、つち倒し。
少し開けた小部屋にとたどりつくあたし達。
ぐわぁぁぁぁ!
部屋に入るなり、襲ってくるオーガやトロル、ゾンビ達の群れ。
「くるぞ!」
ガウリイが剣を構えるよりも先に。
ゴウ!!!
部屋の奥の道から光の筋が飛んできて、目の前にいるそれらをなぎ倒してゆく。
もうもうもうと、立ち込める煙の中から出てきたのは当然のごとく。
「……何だ。リナ達じゃないか?」
いいつつ、白い口を覆っていた布を下げていっているのは、全員白尽くめの格好をしている男性。
「あ!ゼルガディスさん!」
「何だ、ゼルじゃないか?」
手をぶんぶんとふりながら。
たたた!
走って、いきなりゼルの手を握っているアメリア。
そして。
「ゼルガディスさん、今のどうやったんですか?
ゼルガディスさんは魔力は大丈夫なんですか?!」
瞳をきらきらさせて、ゼルにと問いかけている。
奥から出てきたのは、今回の用意ができるまで他にも調べてみたい場所がある。
といって別行動をしていたゼルガディス。
「ああ。今のはこれをつかったんだが。
どうやらこの手の魔法道具でも、一回きりが限度らしい。
その口調だと、アメリア達は今回の事件を知っているのか?」
いって。
あたし達の方をむいてくる。
「まあね。そういうゼルは?」
「俺は、ここに写本があるという噂をきいてな。」
などと言っているゼルガディス。
「おっと。じゃあ、俺は先にいくぞ?じゃあな。」
「あ!ゼルガディスさん!まってください!」
ぱたぱたと。
そんなゼルガディスのあとを追いかけるアメリア。
「う~ん、ゼルも忙しいだなぁ。」
違うところで感心しているガウリイ。
「ま、どうでもいいけど。ほらほら。とりあえず今回の依頼を終わらすために、二階にいくわよ。」
「だな。」
そんな会話をしつつ。
裏庭にと出たアメアリとゼルを追いかけて、あたし達も裏庭にと出てゆく。
この屋敷。
面白いことに、直通の階段とかがないのよね♡
二階と一階を隔てるのは瓦礫の山。
以前はあったんだけど、今は階段は完全に瓦解して、使えなくなっているし。
そんな理由で、もっぱら二階の出入りは、
裏庭にと突き出ている、二階のバルコニーから二階のバルコニーにと飛び上がる。
というのがこの建物の移動方法。
とりあえず、そのままバルコニーにと飛び上がり、二階にと移動するあたしたち。
一番奥の部屋にといくと。
その中央で。
「な…なぜこんな所まで!?」
あたしとガウリイが無事にとついているので面白いことに驚いているダリゴ。
「まったく、あんた達が物流を止めてたら♡買い物もできないのよね♡」
やっぱ、自分で創るより買うほうが楽しいしねぇ♡
「まあ、そ~いうことで、ガウリイ♡ちやっちゃとやるわよ♡」
「おう!まかせとけ!」
「くっ!やろうども!」
なぜか、やけになって。
あたし達にと向かってくる、ダリゴ一味。
カッキィィン……
よ……よわい!
ガウリイと、あたしのほんの一撃だけで、あっさりと倒されているし……
ま、こいつを役人に突き出して謝礼でももらいますか♡
もらえるものはもらわないとね♡
「それはそうと、アメリアとゼルは?」
きょろきょろと。
部屋の中に二人がいないので見ているガウリイ。
そして。
「あ、この奥か。」
あっさり見極めて壁を叩く。
「隠し部屋ってね♡」
がこん。
壁にと埋め込まれているスイッチを押すと、壁の一部があいてゆき。
その奥に。
「……………………」
「これ、私。子供のころによんだことがありますよ。」
紙を手にして、がっくりと肩を落としているゼルと。
そんなゼルが持っている紙を覗きこみ言っているアメリア。
「おぉぃ。ゼル、アメリア?何かあったのか?」
「……ま…まあ、期待はしてなかったがな……」
いって、紙をガウリイにと渡して、祭壇から降りてくるゼル。
「リナさん。何か、宝箱の中には。
『よい子にもできる、白魔法入門方法』という内容の本がはいってましたよ?」
すたん。
段違いになっている、宝箱を収めている台座から飛び降りてくるアメリア。
「でしょうね。でも、ゼル?
あんた、別に、ラグラディアの知識に触れてある程度聞いたでしょうに。
わざわざ捜す必要もないでしょ?」
くすくすと笑いつついうと。
「もっとよく知ろうとしたら、魔竜王ガーヴが出てきたからな……」
まあ始めにゼルは、あたしのこと…もとい、金色の王の質問を先にしていたからねぇ。
あの空間で触れたとき。
まあ、それは、どうでもいいけど。
「ゼルガディスさん!今回の一件を一緒に調べましょう!
これで正義の仲良し四人組みがそろいます!」
落胆の色を多少みせているゼルに、瞳をきらきらさせていっているアメリア。
「今回の一件……とは?リナ?
お前ら、今回の魔力の衰退の理由。何か原因を知っているのか?」
アメリアの言葉に。
多少照れながら、あたしにと質問してくるゼル。
「まあね。」
「どうでもいいけど。こんな所で話し込むより、どこかでめしでも食べながら話そうぜ。」
「それもそ~ね。」
ガウリイの意見によって。
古城から、ゼルも引き連れて。
とりあえず、古城にと住み着いていた盗賊達をやっつけて。
ついでに、ダリゴをアトラスの警備にと引渡し多少の謝礼をもらい。
先に道具屋にといき、一応倒したことを報告しておくあたしたち。
「……それはそうと、リナ?ゼロスのやつはどうした?」
アトラス・シティの食堂で。
食事をしつつ、簡単な状況説明と情報提供をかわし食事をしているあたし達。
あたしの横というか、連れにゼロスがいないので不審な表情をしているゼルだけど。
「ああ。ゼロスなら、何か急ぎの用事があるとかで。そっちを片付けにいっているわよ。」
「?……急ぎの用?」
眉を潜めるゼルに。
「そ。何でも上からの命令らしいけど。まあ、どっちにしても今回の一件からみだけどね♡」
いいつつ。
ぱくり。
マロンケーキを口にとほうばる。
「あんた達。依頼を一つ頼まれてはくれないかねぇ?」
そんなあたし達に、この町の酒場のマスターが話を持ちかけてくるけども。
あたし達が、町の兵士達も手を焼いていた古城に住み着いていた盗賊をやっつけた。
という噂は、あっという間にこの町、アトラスには伝わっている。
「依頼ですか?」
その言葉に、キョトンとした表情のアメリア。
「ああ。用事があるときで構わないんだが。
何しろ、こう魔力が使えなくなっている状態じゃあ護衛も満足に雇えられないからねぇ。
ここから、北の方に位置しているシムグーン・シティの酒場に、
こっちから見習いとして出向いている、トールという男の子がいるんだ。
その子にこれを届けて欲しいんだが……」
そういって、差し出してきたのは、一つの箱。
「あの子の母親から預かったんだが。先日、用事でシムグーンにと彼が出向いているのでね。」
箱の中からいいにおいがしてくる。
「……どうやら…この匂いは、クッキーだ!」
こいつは、犬かしら♡
匂いで目を輝かせているガウリイ。
まあ、確かに。
この箱の中に入っているのは、クッキーだけど。
「まあ、どうせ、リナ達は魔道士協会とかにも報告があるんだろ?
だったら、しばらく別れて情報収集をするっていうのはどうだ?
あっちの町なら、何か情報があるかもしれないし。」
的確にゼルが意見してくる。
今回の一件は、全ての魔道士協会や教会。
そして国々なども含めすべて協力体制にあったりする。
「それもそ~ですね。リナさん、シムグーン・シティにいってみましょう!」
「そ~だなぁ。あそこはいろいろと露店も多いし。」
アメリアとガウリイの言葉に。
ま、それもそ~ね。
「じゃ、決まりね。ゼルはもう少し調べたいことがあるみたいだし。
それが終わったら、シムグーン・シティの酒場で落ち合う。依存は?」
あたしの言葉に全員が納得し。
ゼルは、とりあえず別方面から。
あたし達はあたし達で、この町アトラス・シティから、更に北。
カタート山脈の端にと位置している、一般に呼ばれている死霊山という懐近くにある、町。
シムグーン・シティにと足を伸ばすことにと決定する。
あの町の特徴は、何区画かに分かれている。
ということ。
ちなみに、露店もかなり充実していたり。
「えええ!?ここに、トールさんいないんですか!?」
シムグーン・シティにあるとある酒場。
とりあえず、届け物を届けようと足を運んだまではいいのであるが、
肝心の荷物の受取人が今は不在。
「ま……まあ、詳しいことは、この町のケーキ屋のシシリアさんに聞いてくれ。
彼女がトールの母親だから。」
そういわれ。
ケーキ屋にとひとまず運んでみることに。
「まあまあ、わざわざありがとうございます。息子は、今行方不明なんですよ……
何でも、聞いたところによると。酒場に迎えの人が来てマレン湖にいくとか……
あ、もしよろしかったら、そのクッキー差し上げますので。
代わりにこれをあの子に届けてはくれませんか?」
いいつつ。
結構この町の中では、ナンバーワンでもある、
この店のシシリア特性ケーキをあたし達にと手渡してくるシシリア。
彼女がトールの母親なのだけど。
そんな会話をしばし終え。
そして……
「結局、マレン湖にいくしかないですね。」
ケーキを受け取り。
なぜか、争奪をしつつ、ガウリイとアメリアがクッキーを奪い合い。
まあ間をとって、あたしが半分以上貰ったけど♡
とりあえず、トールを捜してマレン湖に続く道にと来ているあたし達。
ちなみに、このマレン湖の名物はシードラゴン。
そしてまた、それゆえにシードラゴン料理は結構お勧め♡
とりあえず、そんなこんなでマレン湖に続く道を進んでゆく。
「あれ?どうかしたんですか?」
アメリアが道にとたむろしている男性たちにと話しかける。
みれば。
スコップなどを片手に作業している男達の姿。
「どうやら…この岩をのけているみたいだなぁ。」
いいつつ、道の真ん中に、どがっと崖の上から落ちている岩をみて言っているガウリイ。
「……あんたら、魔道士か?頼むから、呪文は止めてくれよな?」
「どうかしたんですか?」
あたし達の格好をみて始めに釘をさしてくる男達の様子に、首をかしげているアメリア。
「いや。始めは、ここもそんなにはひどくなかったんだがな。
旅の途中だという魔道士が、呪文を使って。
逆に、かなりがけ崩れを発生させてな。ようやくここまで除去したんだ。
だから魔法はやめてくれ……」
そんなアメリアにと説明している彼等の脳裏に、
その魔道士が上げていた高笑いの声がよみがえっていき、顔色を悪くしていたりするんだけど。
そ~いえば、ナーガもアメリア同様今回の一件を調べるためにセイルーンを出ているのよねぇ。
そんな男達の愚痴を尻目に、とりあえずトールを捜して、さらにと足を進めてゆくあたし達。
『ドクター、ヴィオラ……ドクター・ヴィオラ……』
ぞろぞろぞろ……
目をとむんとさせて完全にと操られている人々が、一列にとなって、道を歩いてゆく。
「……何かの宗教でしょうか?」
「というか?こいつら全員、操られてるぞ?」
見ただけで言い当てているガウリイ。
と。
そんな列をなして歩いている集団の中から一人、男性が列を外れてゆく。
「……ん?あれ?この匂いは…母さんの…って!?あれ?僕はどうしてここに?」
ふと我に返り、きょろきょろしている一人の男性。
そして。
アメリアが手にもっているケーキの箱にと気付き。
「……あれ?どうして君たちが母さんのケーキを?
ってこうしてはいられない!僕はまだお使いの途中だったんだ!」
いって。
ぱたぱたとあわてて歩いていた道を戻ってゆく。
「え…ええと。今のがトールさんでしょうか?」
アメリアが目を点にしていっていると。
「……ちっ。一人、洗脳が完璧じゃなかったか。」
そんなトールをみて。
はき捨てている深みのある水色の肌に、同じく深みのある水色の髪をしている男性。
紺色のズボンに、ジャケットだけを羽織っている。
そしてその横にいるのは、緑色の肌に茶色い髪をモヒカンにしている男性。
どうみても、この二人普通のそれではないが。
そしてふと、あたし達にと視線を止め。
「へぇ?あんたひょっとして、リナ=インバース?」
からかい気味にあたしに言ってくるし。
「先生が恐れるからどんなやつかとおもってたけど。何だガキじゃないか。胸もないし。」
じろじろとあたしをみて言ってくる。
「……ガンドック、今は早く任務をこなす。」
「おおっと、そうだったな。すまん、すまん、フランク。」
いって、キビスを変えそうとする二人に。
「あら、逃げるわけ?わんちゃん♡」
くるりと後ろを向いた時に、そのズボンの後ろからふわふわの尻尾。
「俺を『犬』と呼ぶな!俺は、ちゃんとガンドックという名前があるんだ!」
「……ガンドック、遅れる、よくない……」
むきになってくる深い水色の肌をしている男性―ガンドックに。
ただただ、用件だけを的確にいっているフランク。
「う~ん。雰囲気的には、ゼルに近いけど……少し違うな……」
そんな二人をみてつぶやいているガウリイ。
「ま、こいつらは、改造や改良を人の手によって加えられている、いわゆる改造人間よ。
さらりというあたしの言葉に。
「へぇ。俺達が改造されているって、どうしてわかるんだい?」
「……ガンドック、本気で遅れる、先生怒る……よくない。」
「おおっと!ま、お楽しみはこれからってな。」
言いたいことだけ言い捨てて、そのまま湖の方向にと走ってゆく二人の姿。
「……リナさん、どうしてあの人達が改造されているって……?分かるんですか?」
そんなあたしに疑問の表情で問いかけてくるアメリア。
「え?見ただけで普通わかるわよねぇ?ガウリイ?」
「おう。見ただけでわかるぞ?」
「…………普通分かりません……」
ガウリイさんの人間離れの得意技はガウリイさんですし…納得せざるを得ませんけど……
絶対にリナさんも只者じゃ…ないですよね……やっぱり……
そんことをおもって、なぜか心で汗を流しているアメリア。
別にどうってことないでしょうにねぇ?
とりあえず、トールと合流し。
依頼を一つこなし。
次に向かうは、シムグーン・シティの魔道士協会。
そのまま、瞬時にとシムグーン・シティにと移動してゆくあたしたち。
なぜかまたまたゼルたちが抗議の声を上げてたけど、とりあえず、関係ないし♡
入り組んだその先にある、魔道士協会。
その二階の一室で。
「しくしく……魔法がね……しくしくしくしく……。僕の魔法……しくしくしく・・。
おもいっきり魔法がつかいたいよぅ……しくしくしく……」
「え……えと?あの?」
評議長の様子に、目を点にして隣にいる魔道士にと聞いているアメリア。
「見たとおり……評議長は今回の一件でかなりストレスがたまっております。
例の封印石の件でしたら。情報は壁にとはってありますので、それをご覧ください。
……ほらほら、評議長。しっかりしてください!」
「しくしくしく……ぼくのまほ~……」
いじけてストレスがたまりまくり、
幼児後退している評議長をなだめている魔道士協会の研究員の一人。
「……ありゃ、ずいぶんとストレスがたまったてるな……」
「まあ、無理もありませんよ。」
そんな評議長の様子をみて唖然としているガウリイに、同じく唖然としているアメリア。
「ま、とりあえず、壁にと貼っているという情報。調べてみましょ♡」
評議長室をでて、壁にと貼られている情報を読んでゆく。
「ええと・・何何?世界
マニアなあなたの心をくすぐるアイテムがいまここに。inタイレルシティ。
近日公開、娯楽施設コブリンランド??inサイラーグ南側。?」
アメリアがそこの壁紙に書かれている情報を読んでゆく。
「で?どうするんだ?リナ?」
ガウリイがそれを指差し聞いてくるが。
「ま、とりあえずは、ゼルと合流しましょ。どっちにしても。
マレン湖を通らないとタイレルにもサイラーグにも、ここからは行かれないんだし。
瞬間移動以外では。」
あっさりというあたしの言葉に。
「それもそ~ですね。」
アメリアも納得し。
ひとまずゼルガディスと合流するために、
待ち合わせをしている酒場にと向かってゆくあたしたち一行。
さて、楽しくなってきたわよね♡
ゼルと待ち合わせていた酒場にと、足を運んでゆくあたしたち。
「……遅かったな。」
酒場ではすでにその場でゼルが待っているし。
「とりあえず。今怪しいのは、このコブリンランドと。タイレルシティの博覧会よ♡」
あたしが地図を片手に説明すると。
「じゃ、とりあえず。今日中に、マレン湖にまではついておくか。」
「賛成です!これで、正義の仲良し四人組みがそろいました!」
ゼルが合流し、喜んでいるアメリア。
ま、とりあえず♡
今日中に、マレン湖を目指して、その懐の村で休息を取りますか♡
簡単な準備のあとに。
あたし、ガウリイ、アメリア、ゼルガディスの四人は、
マレン湖にとむけてシグムーン・シティをあとにしてゆく。
さてっと♡
ナーガ……本当に面白いわよね♡
だって…うふふ♡
―― 続く……
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あとがき:
薫:えー・・・ちなみに。一応、これ、リナが捕らわれバージョンの方です。
・・・が!アメリアルートの話も含まれてます。
やっぱ、シードラは焼肉でしょう(爆!)
ナーガが怪魚の中で寄生虫になっているのがグッド(爆!)
次回。簡単登場ダミアv&ナーガ(はい、笑!)
んではでは♡
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