まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
最近。
またまたパソコン打ちこみしてたら猫たち邪魔する確立、ほぼ100%に復活してます。
頼むから・・・・かわいいけど擦り寄ってきて、で、キーボードの上は・・・歩かないで・・・ね?(笑)
さてさて、関係ないことをいいましたが。
それでは、いくのです!
あ、ちなみに更新が朝できている場合は。
それは珍しく朝がまともに起きれたときです(実話)
なかなか朝・・・・ベットからおきれないんですよね・・・・。
低血圧が関係あるのか?(前上が百なくて先生が上乗せして書いたことがあった)
まあ何はともあれ。ゆくのですv
・・・・あ゛・・・・ねむい・・・・。
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エル様漫遊記 ~TRY偏~
とりあえずメフィが作ったクレーターの自然露天湖をみつつ。
ほのぼのと会話をしているあたしたち。
「それはそうとリナ?余波で吹き飛んで気絶しているあいつらどうするんだ?」
会話をさえぎりいまだに気絶している盗賊たちを指差して聞いてくるガウリイ。
「あら、決まってるじゃないのよv身包みはいで近くの町の役所に突き出すのよ。」
にっこり微笑んで即答するあたしのその言葉に。
「身包み……って何もそこまでしなくても……」
そういいつ抗議の声を上げてくるメフィ。
「あら?メフィ?じゃ、聞くけど?あんたこの世界、もといこの結界の外のお金もってるの?」
『うっ!!!!!!?』
あたしの言葉に、ミルガズィア、ゼル、アメリアが面白いことに同時に絶句する。
そういえば……ここのお金持ってないです。
そう思っているアメリアに。
……た…確かにあちらでの通貨はここではおそらく通用しないな。
と思っているゼル。
昔のならあるが……千年以上前のが使えるのであろうか?
などと思っているのはミルガズィア。
た……確かにそうですわ。
わたくしたち……この場所での通貨……もってないのですわ。
そのことに思い当たり面白いことに少し動揺しているメフィ。
三者、それぞれ異なる思いを抱いているのを見て取り。
くすくすと笑いつつ。
「ってことでvさ、みんなでこいつらの身包みはぐわよv」
「……何で俺たちまで……」
気絶している盗賊たちを身包みはいでとりあえずローブで縛る。
ぶつぶついいつつなれた手つきで行動を起こしているゼル。
そういえば昔レゾに命令されて同じようなことしていた時期、彼あったもんねぇ。
「うう……私は正義の使者なのにぃ。」
などといいつつ的確に。
「あ、リナさんこの人が身につけている品物。お金になりそうですよ?」
などといいつつ首かざりなども奪っているアメリア。
「はいはい。うだうだいわないのv」
そんな会話をしつつ気絶している彼らを身包み剥ぎ取り。
金目のものはすべて没収してゆくあたしたち。
「……リナさぁぁん……昔ここのお金あつめたあれ……どうしたんですか?」
以前あたしがここで遊んでいたちょっと十年と少し前のこと。
あのとき一応奥単位のお金を集めていたりもしたけども。
そのことを思い出しあたしに聞いてくるゼロス。
「ああ、あれ?一部インバース商会で売りに出したらかなり高値で売れたわよ。」
にっこりと微笑みそんなゼロスの質問に答えておく。
「・・・・・・・・・」
いや…売った…って………ま…まあ深く考えないようにしましょう……
などと思いなぜか無言になっているゼロスだし。
とりとめのない会話をしつつ。
彼らを縛り上げ、近くの町にと彼らをつれてゆくことにするあたしたち。
……と、その前に。
「ふむ。金貨五百枚か。思ったよりすくなかったわねぇ。」
彼らの服や装飾品、身につけていたものをざっと見た限り。
たったの金貨五百枚程度の代物しかもってないし。
「さってと。んじゃ、目覚めてねv」
どがっ!
その言葉と同時に。
虚空からハンマーが飛び出し気絶している彼らの頭上から落下する。
『……なぜにハンマー?』
それをみて目を丸くしているゼルとアメリアに。
「……というか。今…何もない空間から……出てこなかったか?あれ……」
「……おじ様……私にもそうみえましたわ……」
なぜか、たったのそれだけのことだけで冷や汗かいているミルガズィアとメフィ。
そのままたったの一トンしかないハンマーの一撃によって、砂に埋もれてゆく彼らの姿が。
あたしたちの目の前でちょっとした砂のクレーターが出来上がってゆく。
「い……いてて……あわわ……」
なぜか頭から血を流しつつ砂から這い上がってきた人物。
「さってv気がついたところでアジトの場所を教えてもらいましょうか?
何だったらあと数回、今のくらってみる?」
にっこりとクレーターから這い出した彼らに微笑み問いかける。
その言葉と同時に、今度は棘付のハンマーが数十個ほど彼らの頭上にと出現し、
すぐにでもそれが落下できるように待機していたりする。
「い……いいます!いいますから命だけはぁぁ!」
何もこのドサクサに紛れこの村を襲撃していたのは。
獣人たちであるあいつらだけでなく面白いことに人間たちの盗賊もいたりする。
今あたしがからかっているのはその人間たち。
ちなみにあたしたちがほのぼのと会話をしていたあの間に。
この村をはじめに襲っていた、剣を狙っていた彼らは。
それを率いていたあの二人は目を覚まして、実はもう逃げていたりするのはまあお約束。
なぜか頭上に浮かんでいるハンマーの数をみて恐怖の感情を撒き散らしつつ。
それでいて本気で涙しつつ両手を組んでそんなことを言ってくるその盗賊たち。
なぜかおびえつつ彼らのアジトの場所を言ってくるけど。
「よっし。それじゃ、こいつらを役人に突き出しておいてから。
後からゆっくりとアジトを壊滅させにいきますかv」
「……やっぱりリナはリナだな……」
「ふふ。これであくがまたひとつ!滅びるのですね!」
軽くため息ついているゼルに。
アジトの場所を聞き出し張り切っているアメリア。
そんなあたしたちをみつつ。
「……何だ…いったい……まるで伝説のロバーズキラーみたいな……」
盗賊の一人が消えたハンマーに安堵のため息をもらしつつ、
そんなことをつぶやいていたりするけど。
その言葉に。
「うん?世の中には偶然というものもあるんだな。
こっちのリナのあだ名も。
まさか結界の外までリナの名前が知れ渡っているのか?
それとも、まさかの子供のときの話がそれか伝説となっているとか?」
その言葉を聴いて面白いことに冷静に分析をしているゼルガディス。
「……結界?まさか……あんたら……結界の中からきたのか?」
彼らの間ではあの『魔の結界』の中にすんでいるのは化け物が住んでいる。
そう面白いことに信じられていたりするので。
その言葉に面白いまでに恐怖しあたしたちをみてくる盗賊たち。
ちなみにまだ数名は砂に埋もれてもがいていたりするけど。
「そうですよ?」
とりあえず。
グラボスたちに便乗して盗みを働こうとしていた盗賊七名。
そんな彼らを縄で縛り。
身動きできないようにと作業してゆくあたしたち。
しばらくして一人がぼつりとつぶやいてくる。
「俺たち盗賊の間で伝説になっているのは。
今から十年と少し前まで現れていたという金の髪の少女…で。
そこの少女くらいの年頃で。」
そうつぶやきつつ目であたしを指し示してくる盗賊その一。
「そうそう、そこにいるどこにでもいそうな神官を連れていた。
その少女のことが伝説となっている。」
もはや観念し、とりあえず疑問に思っていることを口に出していたりするけど。
「おや……あ……あはは……」
その言葉をきいてどこかあさってをみつつから笑いをあげているゼロス。
「うん?ゼロスさん?何か知ってますね?」
そんなゼロスの様子に思い当たりゼロスに聞いているアメリア。
「あら、アメリア。それあたしのことよ。絶対に。
だって当時子供の姿のままじゃあほとんど相手にしてもらえないから。
【時の砂】の魔法で姿を変えて盗賊いじめしてたのよねぇ。あたし昔。」
とりあえず真実ではないけど嘘でもないし。
ちなみに【時の砂】というのは実際に存在する。
人間の手でもこれ作れるんだけど。
いまだにこの世界では成功した例はたったの一つしかなかったり。
しかもほんの一時ばかり戻すだけ。
まあそんなどうでもいいことは今は関係ないけど。
「……ときどきね♡」
一言そう付け加えウィンクひとつ。
「……あのとき…エル様……髪の色……金色にされてましたからねぇ……」
どこか小さくそんなことをつぶやいていたりするゼロスがいたりするけど。
どがっ!
「あれ?ゼロスさん、どうかしたんですか?」
いきなり砂場に突っ伏したゼロスをみて首をかしげているアメリア。
「遊んでるんじゃない?」
一言で済ませるあたし。
まったく。
あたしの正体、気づかれたらどうするのよ!
とりあえずゼロスに重力の塊をしばらくぶつけておくことにして……っと。
「……そういえばリナ殿、昔結界の外にでたことがあるとかいってたな……」
本当のこのリナ殿……一体全体何者だ?
そんなことを思いつつあたしの方をみてくるミルガズィア。
「そうよ。まあ確か三歳か四歳、そこらのあたりだったけどね。ゼロスをどついて…
……もとい説得して荷物もちとしてお供にしてこっちに遊びにきてたのよね。以前。」
とりあえずミルガズィアの素朴な疑問に即答すると。
『…………』
あのゼロスが説得なんかに……応じるか?
……いったいこのリナ殿は……いったい全体…何者だ!?
などとおもいつつ面白いことに冷や汗ながしているミルガズィアに。
……普通ただの人間があの結界の外にでれるなど…ありえるはずもないのですが。
などと思ってこちらは脂汗をながしているメフィ。
あたしの答えに互いにそんなことをおもいつつ、
なぜか無言になっているミルガズィアとメフィだけど。
「まあまあ、いいじゃいですか。それよりこの人たちをはやく役人に突き出しにいきましょう!
そしてまた悪をひとつ壊滅しに出かけるのです!」
一人張り切っているアメリア。
「それもそ~ね。じゃ、そういうことでv」
とりとめのない会話とそして別れの言葉をいい。
盗賊たちを引っ張って近くの町にと移動するあたしたち一行。
ちなみに後々クレーター温泉は観光名所になっていたりするのはまあお約束。
「いやぁ、こいつらにはずいぶん困っていたんですよ。これはほんのお礼です。」
そういいつつあたしたちにと手渡される金貨入りの袋。
「金貨二百枚……というところだな。」
その重さでゼルが的確に判断していたりするけど。
おしいv
正確には212枚なのよね。
この袋に入っている金貨の数はv
とりあえず縄で縛った盗賊たちを近くの町の役所にと突き出し。
そのお礼とそして報奨金を受け取り、そのままその町にとある食堂にと繰り出すあたしたち。
「あ、こっちお勧めセットとりあえず二十人前でね。」
あたしの言葉に。
がたっ!
なぜか椅子からこけているメフィとミルガズィア。
「だ……誰が食べるんだ?そんなに……」
なぜか椅子をもちつつ起き上がりいってくるミルガズィアのその言葉に。
「リナ達にきまっている。」
軽くため息つきつつ即答しているゼル。
そのまま。
なごやかにお食事タイムに突入するあたしたち。
ちなみに。
ミルガズィアとメフィは水とキャベツの千切りを注文しただけなので、
店の人にはじめはいい顔をされていなかったりするけど。
まああたしたちがそれ以上に注文し、たったの数十回、お代わりをしただけで。
なぜか材料がなくなったとかで閉店となりしかたなく店をあとにすることに。
「……で?何でアメリアまでついてくるの?」
とりあえずほかの人間が寝静まったころを見計らい。
ちょっと面白いことがありそうなので、
宿を抜け出たあたしにとついてくるのは、お約束ながらにアメリア。
まあそのほうが面白いから別にいいんだけど。
宿屋の近くにあるとある盗賊のアジト。
昼時に聞いたあれとはまた違うのであるが。
「ふふ。リナさん、この私の目はごまかせませんよ!
悪を滅ぼしにいくのでしょう!どこの世界でも悪は許してはおけません!」
などといってガッツポーズをとっているアメリア。
「ま、いいけどね。んじゃ、いきますか。」
「そうですね!この世から悪を退けるために!」
そのまま夜道をアメリアと二人進んでゆく。
ドゴォォン!
闇夜に攻撃呪文の音が響く。
そこそこにここの盗賊たち集めているのよねぇ。
「あ、リナさんこの人たちかなり溜め込んでますよ?」
あたしと一緒に彼らが集めていた品物を物色……もとい整理しつつ。
そのままいつものように次元式の袋に品物を詰め込んでゆくあたしたち。
「よっし。これで当面の資金はできたし。それじゃ、戻りましょ。アメリア。」
「これで悪がまたひとつ。滅んだのですね!ああ、何て素敵なことでしょう。」
振り向けば自分の世界によっているアメリアの姿が。
ま、いつものことだけど。
彼らが品物を隠していた隠し倉庫から出てゆくと。
「まて!」
歩くあたしたちを呼び止めるひとつの声が。
振り向けば面白いまでにお約束。
真っ黒なローブにマント。
あたしたちをみつつそしてまたぎりっと顔を歯ぎしりさせつつゆがませて。
「……まさか魔法を使えるものがこの我、以外にいるとはな……」
まあこのあたりでは魔法を少しでも使えればそれはあきらかに、
悪魔かもしくは天使とすらされる場所であるからねぇ。
ちょっとした、たかが
すぐさま悪魔とかに祭り上げられるし。情けないことに。
そういいつつばさりと黒いマントを左右にひらき。
「だが!これらどうだ!」
そう言い放つとともに大地に浮かぶのは逆五紡星。
それと同時にそこから浮かび上がるひとつの姿が。
『……で?』
さめた口調で言い放つあたしとアメリアのその言葉を。
恐怖のために声がでないと勝手に解釈し。
勝手に話し始めているその盗賊その一。
ちなみに名前はラガイン。
召還されたのはたった一匹の……レッサーデーモンだったりするし……
「ふはは!驚いたであろう!
これは何とあの伝説の魔族!恐怖するがいい!ひれ伏すがいい!」
何やら自分の世界によっているけど。
「……
ぼしゅ。
アメリアのたった一言のその言葉により、
今召還されたレッサーデーモンはことごとくに消え去ってゆく。
『……で?』
一撃で倒されたそれをみて口をあんぐりあけているラガインに再び問いかけるあたしたち。
「そ…そんな……私の……私の魔族が、魔族がぁぁぁあ!」
何やら頭を抱えて絶叫上げていたりするけど。
……はぁ。
「ありねぇ。んな下っ端にすら数に入らない。
たかだか下級魔族呼び出して、どうしようっていうのよ。
あれむちゃくちゃに数に入らないくらいに下級よ。」
思わずため息をつきつつつぶやくあたし。
「まあまあ、リナさん、あれでも一応は普通の人間には脅威的存在ですし。
でも……そんなに下級なんですか?」
「自力で物質世界に出てもこれないのに?」
「いや……リナさんの基準って……」
あたしの言葉になぜか首をかしげているアメリアだけど。
ばたばたばた。
そんな会話をしていると紙一重にある
丁寧におなかを抱えて笑い転げてるし……
こいつは……
「ゼロス。ついてきてるんでしょ?でてきなさい。」
虚空を見上げていうと。
「あれ?やっぱり。さすがですね。わかってましたか?」
いまだに笑いつつ闇より出てくる黒い神官服のゼロスの姿が。
な゛!?
その姿をみてというか、
いきなり何もない空間から出てきたゼロスをみて、なぜかその程度で驚いているラガイン。
「あんたこのあたしを誰だとおもってるのよ?わかるに決まってるでしょうが?
それに、このラガインがレッサーデーモン召還したとき、
何
あたしのその言葉に顔を引きつらせつつ。
「……バ……バレてました?」
「だからあんた、あたしを本当何とおもってるわけ?わからないことなんてあると思ってるの?」
「そ……そうですけど……そりゃ……」
エル様にはわからないことなんてないとはわかってはいますけど……
と。
言いかけてはたととめるゼロス。
まあそのまま言ってたらスペシャルお仕置きコース決定だったんだけど。
「いえね。エルさ……ととリナさん達相手に。
よりによって使えないレッサーデーモンごときを出してくるとは。
もうおかしくて、おかしくて……」
そういいつつまたまた笑っているゼロス。
「……あんたそれであいつら黙ってみてたわけ?」
にっこり。
「い……いやぁ……あははは……」
にっこり微笑むあたしの目が笑っていないのに気づいてか、
冷や汗と脂汗をだくだくと流し始めているゼロス。
「ゼロスさん、黙ってみているなんて正義じゃないです!」
そんなゼロスにつっかかかっていっているアメリア。
そんな会話をしているあたしたちをみつつ。
「な……ならば!いでよ!わが魂と契約を結びし汝よ!」
その言葉と同時に今度は先ほどとは異なる逆五紡星が出現する。
その言葉とともに大地が淡く光り輝き。
次の瞬間には。
その光が凝縮するかのようにその魔法陣から一つの影が躍り出る。
そこに現れたのは。
「あらv」
「おや。」
「あれ?」
あたしとゼロス、そしてアメリアの声が完全にと一致する。
「お久しぶりですねぇ。ラギアソーンさん。それにジョン君。」
「ひさしぶりねぇ。ラギアソーン、それにジョンv」
「あれ?ラギアソーンさんたちじゃないですか。
ジョン君は相変わらず、犬もどきなんですね……」
あたしたちの声が同時にと発せられる。
魔法陣の上にいたのは。
コウモリのような翼に六本の腕、額の右側から生えているねじくれた一本の角。
右目はなく血走った左目。
そして。
相変わらず面白いデザインのふわふわもこもこした黒い物体。
三歳児のイラストでももっとましといえるようなデザインの物体を抱いている、一つの影がそこにと浮かび上がっていたりする。
少し前、ガーヴをセイルーンにと連れて行く途中で出会ったこの魔族。
ちなみに当然アメリアもこいつとは顔見知り。
まあジョンのこの姿もアメリアは知っているからねぇ。
「我を呼んだのは何用だ……」
そう出現するなりいいかけて。
あたしたちの声を聞くなり。
そのまま黒い塊みたいな状態になっているディモスドラゴンのジョンを抱いたまま。
そのままの姿勢でしばらく硬直しているその魔族、ラギアソーン。
そして。
ゆっくりと固まったままあたしたちの方にと視線をむけ。
ズザザザザ!!!!
音をたて退いているし。
そのままその六本の腕で地面に手をつき、頭を大地にこすり付けていたりするけど。
「……おい、こいつらを倒してほしいんだが……」
本来ならばよもやまさか召還したラギアソーンがこのような対応をするなどとは、
ラガインには許容範囲外。
目を点にしつつそれでも召還した理由を述べる彼のその言葉に。
悲鳴に近い声をあげつつ。
「な…何をいわれるか!?ゼロス様に対して失礼な!?お久しぶりです、ゼロス様。
えっと……それと確かアメリア殿に……そ……その。リナ様……。
あの?どうしてゼロス様たちがリナ様とここに?」
どうやらちょっとまえこいつにSにと言付けた手紙があったんだけど。
そのときのSの態度でなぜかあたしに対しておびえの表情と感情をしめしつつ。
かたかたと少しばかり震えてるし、このラギアソーン。
「それは秘密です♡世の中には知らなくていいこともあるんですよ?ラギアソーンさん。」
にこやかにそんなラギアソーンの言葉をさらっと切り捨てているゼロス。
「というかどうしてこんなところにラギアソーンさんがいるんですか?」
質問するアメリアのその言葉に。
……あ゛~……
どうしてこいつがここにいるのかは、あたしにはすべてわかってはいるけど。
「……アメリア。聞かないほうがいいと思うわよ・・・」
とりあえず忠告しておく。
「ああ、それはですねぇ。
ちょっとジョンの散歩にとこのあたりまで来たまではよかったんですけど。
鬼ごっこをジョンとしてたらはぐれてしまいまして。
で、心無い人間にさらわれたジョンを助けてくれたのがこのラガインさんで。
で何か、お礼をといいましたら。契約してほしいと頼まれまして。
それで今この人と契約結んでいるしだいでして。はっはっはっ。」
などといいつつちょこんと正座をして角をぼりぼりとかいているラギアソーン。
そのひざの上ではふにふにと黒い物体がうごめいていたりする。
「……実際は変わった生き物だからこいつも売り飛ばそうとしてただけなんだけどね……」
ぽつりと本当のことをつぶやくあたしの声は聞こえていないようだけど。
「そうですか。確かに恩返しは必要ですよねぇ。はっはっはっ♡」
「あ、やっぱりそうですよね?ゼロス様?」
にこやかに何やらほのぼのと対談しているゼロスとラギアソーン。
その様子をみてぼかんとしつつ。
「…な、なぜだ!?なぜこの姿をみて驚かない!?純魔族だぞ!?伝説とさえいわれてる!?」
まあ確かに。
こ~んな場所では情けないことにちょっと竜王の力があるからって。
力のない魔族どもは姿を現すのを遠慮してるがゆえに。
ほとんど人と異なる姿の魔族をこのあたりの人間って目の当たりにしたことがないのよね。
面白くないことに。
目にしてもそれは魔族だとは気づかないで別の生き物。で済ませてるし。
「何をいってるんですか?えっと、ラガインさん……とかいいましたっけ?
魔族は伝説とかではありませんよ。
それにまあ、あのラギアソーンさんは一応ゼロスさんの一派らしいですし。
それにこの程度ではもう驚きませんよ。
何しろリナさんと旅をしていて、魔王だの海王だの獣王だの。
もういろいろと見てますからねぇ。私も」
どこか面白いことに悟り始め、しみじみいいつつ腕をくみうんうんうなづいているアメリア。
意味がわからずにそんなアメリアの言葉をききつつ首をかしげているラガイン。
「ま、あのラギアソーンと別に契約かわしてても何しててもいいけど。
一応今あいつと話しているあのゼロスは名目上、あのラギアソーンの上司にあたるからねぇ。
ちなみにラギアソーンは獣王の一派に含まれてるからね。今のところは。
それに一応あのゼロスもあれでも配下の見回りも役目もってるからねぇ。」
ほのぼのと会話をしているゼロスをみつつくすくす笑って追加説明をしておくあたし。
「……は?」
そんなあたしやアメリアの言葉にさらに目を点にしているラガインの姿があったりするけど。
「ああ、そういえばいってませんでしたっけ?
あのゼロスさん。あれでも魔族なんですよ。ちなみに
つまりは、獣王ゼラス=メタリオムに仕えている、
見えませんけどあれでもとりあえずは高位魔族ですからね。
ラギアソーンさんが逆らえるはずありませんよ。
というわけであきらめてここはすっぱりと悪事から手を引いて正義の道に!」
理解してないようなラガインをみて詳しく説明し。
正しい道に戻るように説得を開始しようと試み始め、話し始めたアメリアの言葉を聞くとともに。
じんわりとアメリアの言葉がラガインの脳裏にと浸透してゆく。
しばしの沈黙ののちに。
「こ…ここここういまぞく!?」
どたん!
それだけいってそのまま後ろに倒れこんでいるラガイン。
一応彼は古文とか調べるのが趣味であるがゆえに。
魔族の人間世界で伝えられている恐ろしさは、一応知識としては理解している部類に入る。
「あれ?リナさぁん、この人、倒れちゃいましたよ?」
倒れたラガインをみてあっさりといっているアメリア。
「そ…それでは私たちはこれにて失礼させていただきます。
ゼロス様方のお仕事の邪魔をしてもいけませんですしね。」
「ぶしゃり。」
もやもやもや。
「・・・・・・・・」
ラギアソーンの別れの挨拶してくるその手の中にいたジョンが小さなくしゃみとともに。
ヴォイドブレスを発生させていたりするのはまあ関係ないし。
その直後。
空間をねじられたただいまのヴォイドブレスは。
とある村の近くに着弾していたりするのもまた結構面白いし、これがまた♡
とりあえずそれを目の当たりにするものの。
みなかったことにしましょう。
と、それで済ませているアメリア。
そんな置き土産をおいたまま。
そのまま出てきたときと同じく姿をかき消してゆくラギアソーンとペットのジョン。
「……また変わった人と契約むすばれたんですねぇ。ラギアソーンさん。」
にこにこといっているゼロスに。
「……というか……まだあのディモスドラゴンのジョン君……あの姿なんですね……」
脱力しつつそんなことをいっているアメリア。
アメリアは以前、ジョンを探すの手伝ってたからねぇ。
ふふv
「ま、とりあえずお宝すべて奪ってさっさと戻りましょ。夜更かしは美容の大敵でもあるし。」
「それもそ~ですね。」
とりあえず今だになぜか気絶しているラガインを縛り上げておいて。
そのまま面白いので上半身裸にしておいて町の広場の噴水にとくくりつけておくことに。
とりあえずのんびりとあたしとアメリア、そしてゼロスの。
盗賊退治は滞りなくこれよりほかに後五件を壊滅させ。
とまっている宿屋に戻ることにするあたしたち。
そろそろ明日にはあれが完成して形に見えるころだし。
ふふ。
面白くなってきたわねv
宿に戻り品物を整理しつつくすくすと笑いが漏れる。
とりあえずDたちにはどんなお仕置きがいいかしらねぇ。
んっふふふv
-続くー
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あとがきもどき:
薫:・・・あ、ちなみにラギアソーン登場。
番外編の2話を参考にしてくださいね。ええ(何気に宣伝)
・・・・・そういえば書き下ろしのジョン君の話。
まだ番外編打ち込んでないのね。ないんですねぇ。
ちなみにアメリアたち、あの?もどき物体ジョン。みてますので・・・・あしからず・・・・。
ではではvようやく次回、登場!光の柱!!!!!(笑!)
とあと神託さんですv
それではまた次回でv(多分)
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