エル様漫遊記 ~TRY偏~
とりあえず近くの海岸にと船をつける。
ちなみにあたりにはあまり町などはない。
まあ一応これをいきなり対岸につけたりしたら混乱を招くのでは?
という、まったく面白みを解さない意見に従い砂漠の少し南より。
いまだに砂漠が少しばかり続いている場所にある町の近くにと着岸する。
そのまま全員が船を降りたのを確認しあたしがすこしばかり手をかざすと。
あたしの手の中の、ちょっとしたボール程度の大きさの水晶の球の中に、
再び船は収納されその場から跡形もなくきえてゆく。
『……何!?』
なぜかその程度のことをみて驚愕の叫びを上げていたりするミルガズィア達。
「まあまあ、リナだし。こんなのいつもやってるぞ?」
そんな彼らにさらっといっているガウリイ。
その言葉にさらに絶句しているミルガズィアとメフィだけど。
……簡単に物質を圧縮して…クリスタルに収納するなんて……
普通では絶対にできないと思うんですけど……特に今の人間のレベルでは……
などとそんなことを思っているミルガズィアとメフィだけど。
そういえば、彼らエルフや竜族でもそういえばいまだに圧縮収納は成功してなかったわねぇ。
こんなに簡単なことなのに。
「そうそう。こんな簡単なことで驚かないの。」
あたしの言葉に続き。
ふととある方向を見つめ眉を潜め、そして。
「……なあ?リナ?……何か向こうに煙が見えるんだが……」
とある方向を指差して何やらガウリイがいっているけど。
ちなみにアメリアたちの目にはその煙の存在すら見えていない。
町とは反対方向、すなわち砂漠の中を指差していっているガウリイ。
右に曲がれば町がみえ、左に曲がれば砂漠が広がり。
まさにここは砂漠とそして大地を分ける地点。
「あら、本当ね。いってみましょ。」
ガウリイが示した方向には確かに煙が巻き起こっていたりする。
ちなみにその煙の正体はちょっと面白いことが起こっているからだけど。
あたしとガウリイの会話に、手を目の上にあて。
「……何もみえませんけど?」
首をかしげているアメリア。
「…ま……まあガウリイが見えるっていうんだから……あるんだろう。」
それで済ませて納得しているゼルガディス。
「……うむ。確かに何やら筋のようなものが見えるが……」
空にたなびくちょっとした数の煙の帯。
あ~、そういえば……
ふと何やら気づいてそんなことを思っているゼロス。
「ともかく!もしかしたら誰かが困っているのかもしません!
リナさん!ガウリイさん!皆さん!急ぎましょう!」
ガウリイだけでなくミルガズィアも同じことを言っている声をうけ。
そのままガウリイたちが示した方向に有無を言わさず走り出すアメリア。
「あら、アメリア、急いだら転ぶわよv」
ずぼっ!
あたしのその言葉と同時に。
アメリアはそのまま砂の中にと埋まってゆく。
う~ん、お約束で楽しいわv
とりあえず煙の正体を見定める、という意見のもと。
煙が立ち昇っている場所にといくことにと全員の意見が一致し、
あたしたちはその方向にと歩き出す。
太陽があたしたちを照り付けてきていたりするけどま、関係ないし。
とりあえず砂に埋まったアメリアをゼルが引っ張り出し。
煙の立ち上る方向にと進んでゆくあたしたち。
そこから見える景色をみてまず一言。
「こ……これは何てひどい!」
まずそれをみて声を荒げているのはアメリア。
まあひどいというのはもっとこう徹底的に更地も残らずに無にすることをいうのだと思うけど。
これならまだ形があるだけましなんだけどねぇ。
そんなアメリアの声に。
「ここは砂漠の村ですねぇ。」
のんびりとそんなことをいっているゼロス。
そんなゼロスの首筋をがしっとつかみがくがくとゆすりつつ。
「ゼロスさん!この様子をみて何とも思わないんですか!?
あなたそれでも正義の仲良し四人組、プラス一名の一員ですか!」
などとゼロスの首根っこをつかんで叫んでいるアメリア。
「く…くるし……アメリアさん。僕はそんなものには……なってま……ごほっ!」
器用にもむせこんでいるように見せている。
……とゼロスを知っているものならば思うだろうけど。
「あらあら、アメリア、やるわねぇ。ちゃっかりと手に魔力をためてゆすってるし。」
実はアメリアはゼロスの首根っこをつかむのにしっかりと魔力を込めてやっているので、
面白いことに少しはゼロスに実際に効果があったりしていたりする。
ちなみに面白いので。
少しばかりアメリアのその手にかかっている魔力を、
アメリアたちに気づかれないように少しばかり上げていたりするんだけど。
なぜかその程度で白目をむいて口から泡を吹き出していたりするゼロスがいたりする。
「器用なやつだ。」
その一言で片付けているゼルと。
「とゆ~か……あれ……ゼロスのやつ本気でダメージうけてるぞ?」
さらっと事実を指摘しているガウリイ。
そんな二人の様子を傍目でみつつ。
「人間よ。そのパシリ魔族には何をいっても無駄だ。それより見ろ。足跡だ。」
そのミルガズィアの言葉をうけてぱっとゼロスから手を放すアメリア。
どさ。
「ごほっ!げほげほっ!あ……アメリアさん……ひどいですよぉ……
というか、ミルガズィアさん!その呼び方はやめてください!僕はゼロスです!ごほっ!」
面白いことにむせこみつつアメリアとミルガズィアに抗議の声を上げているゼロス。
まあいつものことだしな。
それですまし。
「たどってみるか。」
まったくそんなゼロスの叫びを無視して足跡をたどり始めているゼル。
「ですわね。」
いまだに多少むせこんでいるゼロスをそこにいる全員が無視し、
そのまま足跡が指し示す方向にと進んでゆく。
「ああああ!皆さん、ひどいです!おいていかないでくださいよぉ!」
いいつつもいまだに首を少し押さえ、そんなあたしたちをあわてて追いかけてくるゼロス。
とりあえずそのまま砂漠に残る足跡をたどってゆくと、その先にあるのは岩が切り立つとある場所。
その中のひとつの洞窟にと足跡は伸びている。
「あの?何かあったんですか?」
そこにいまだに残っていた砂漠の民にと話しかけているメフィ。
彼らは真っ黒なローブに全身を包み、かろうじて光る目だけが表に見えている。
そしていきなり現れたメフィの言葉にびっくりしつつ。
そしてその容姿をみて思わず声を荒げているその一族の長老。
白いひげが印象深い。
『え……エルフ!?』
砂漠の民の言葉にて話すその言葉に。
「あの、私たちの言葉で話してもらえませんか?」
いくらメフィでも知識では古の一族。
すなわち結界に閉ざされる前にいた、砂漠の民の一族の言語は理解しているものの。
情けないことに完全に理解しているわけでなく。
そのようにお願いの言葉を発していたりするけども。
この場にいるのは、
先ほどあたしたちがみた襲撃をうけて焼き討ちされた村にすんでいた人々の一部。
その村の長老にメフィは話しかけたのであるが。
そんなメフィの言葉にはたと気づき。
それでも彼らは一応勉学に励む部族でもある。
それにえにエルフの言語やそして人、竜の言葉なども操ることが多少なりとは可能。
「いや、失礼。……エルフをみたのは……本当に久しぶりだったので……」
確かエルフをみたのは自分がまだ子供のころが最後ではなかったか。
そんなことをいいつつ額の汗をぬぐう長老。
アメリアたちは彼が長老だとは気づいてないけど。
「本当にエルフを見るなんて……何十年ぶりか……
あ、すいません。質問の答えになってませんな。
実は盗賊団にこの村に伝わる聖剣に目をつけられまして。
やつらは最近このあたりを荒らしまわっている無法者。
断れば一族皆殺し……といわれ……聖剣の場所を教えましたが……
このままでは……恐ろしいことが……」
そこまでいって言葉を区切るこの砂漠に住んでいる砂漠の民の長老。
あれのどこが恐ろしいといえるのかが、かなり疑問だけど。
どちらかというと面白いとおもうけど、あたしは。
そんなメフィの質問に長老が答えていると。
ゴゴゴ……
地面が揺れてゆく。
「……恐ろしいことが……起こります……」
そんなことをつぶやきつつまだ幼い子供などを守るように抱きかかえ、
大地の振動に震えている砂漠の民たち。
ちなみにこのゆれの原因はしごく簡単。
聖剣を村を襲ったとある者たちが抜こうとしているからに他ならない。
あれって実は『封じの剣』なのよねぇv
「あ……兄貴ぃ……何か揺れてますぜ……」
「かまうな。もう少しでぬけ……ぐぅぅぅ!これも……様のためだ!」
などといいつつ台座に収まっているそれを抜こうとしている生き物が二つ。
足跡が続く先の洞窟の一番奥にてそんな光景が今まさに繰り広けられていたりするけど。
「ぬ……ぬけたぁぁぁぁ!」
ズザザザザ!!!
彼らがそれを抜き去るのと同時に面白いまでに大地が振動する。
そしてあたしたちの目の前にある岩を背後に出現する、
ちょっとした数のサンドワームたちの群れ。
数的にはたったの一匹。
ちなみに頭が百五十七本あるけど。
『うどわぁぁぁぁぁぁ!?』
こちらに気づきえさがあると気づいて向かってくるそれに対して、
悲鳴を上げている民や、ゼル、アメリア、ガウリイ達。
「なるほどぉ。どうやら聖剣とはあれを封じていたわけですねぇ。」
なごやかににこにこといっているゼロス。
ちなみに先ほどうけたダメージは今のこの場に満ちた一瞬の負の感情を糧として、
自己治癒していたりするようだけど。
そんなのんびりといっているゼロスのその言葉に。
「何をのんびり!」
抗議の声をあげつつ臨戦態勢をすぐさま整えているゼルに。
「きます!」
アメリアもまた戦いの体制を整える。
ずざざざざざざ!
砂の下を潜りつつ、
そしてまた砂の上からも頭をもたげこちらにえさを求めて向かってくるサンドワームたち。
「させるか!!!」
そんな彼らに向かって一歩目の前に出たミルガズィアが一声咆える。
――カッ!
ミルガズィアの声とともにその口からレーザーブレスが吐き出され。
第一陣の首たちはそのブレスによって塵と化してゆく。
力を持つものはかなりの栄養価地が高いとそれをみてとり。
さらに喜びつつこちらに向かってくるサンドワーム。
「……そ~いえばここって……
ふと思い出してのんびりとお茶などをのみつつそんなことをいっていたりするゼロス。
「そ♪あのジラスとグラボスが抜いたあの剣はあれを封印していたのよねぇ。」
そんなゼロスの横でくすくすわらいつつ、のんびりと紅茶をたしなんでいるあたし。
「だぁぁ!リナさん!ゼロスさん!何をのんびりと!」
そんなあたしをみてなぜか抗議の声を上げてくるアメリア。
「あら、その程度簡単でしょ。ま、がんばってv」
あっさりと一言で済ますあたしのその言葉に。
「ここは私に任せておいてください!」
そういうが否やメフィの姿が一瞬揺らぎ。
そこにひとつのちょっとした大きさの白い人影が出現し。
そして。
ピー!!!ビービー!!!
ところかまわずにレーザーブレスを吐きまくる。
「あら、ゼナファの完全モードねぇ。」
それをみてくすくす笑うあたしとは対照的に。
ブレスを吐きつつ突っ込んでゆく姿の変わったメフィを、
何やら面白いまでにあっけにとられてみているアメリアとゼル。
ガウリイはといえば。
「あ、あれ?何で、あれザナ何とかってのと雰囲気が似てるんだ?」
ぽんと一目見ただけでそんなことをさらって言っていたりするけど。
そんなガウリイの言葉にしばらく目を点にしていたアメリアとゼルガディスが。
「……な……何ぃぃ!?」
「何ですってぇぇえ!?」
面白いまでに驚愕の叫びを上げていたりする。
「……エルフと竜族……って無駄なものを作り出してますね……」
「ま、あんたたちくらいの魔族には無駄だけど。
情けないことに下級魔族には対抗できるけどね。あれ。」
もともと竜族は自分の力に絶対的な自信があるからこそ。
あれの力は利用しない……と思っていたんですけどねぇ。
というかそういう上の指示でしたからほうっておいてもいい。
ということでしたし。
あの
などとおもいつつ、ゼナファ・アーマーの完全装甲で思いっきり暴れているメフィをみつつ、
何やらつぶやいていたりするゼロス。
ちなみにゼナファ・アーマーとはメフィたちエルフと、
そして竜族が
「あ、メフィ、頭ばっかり倒しても本体は砂漠の中よv」
砂埃が舞い散る中あたしのいる場所にはいっさいそんなものは飛んでこない。
その前で砂埃が勝手に無にと還ってゆく。
「……そ~いえば、ダルフィン様……あれにトカゲの尻尾の属性・・つけてましたっけ……
……しかもかなりのスビードで、ついでに分裂する機能も……」
何回かこれまでに、
ダルフィンの実験材料にされかかったことのあるゼロスがつぶやいていたりするけど。
「あら、正解vあれに下手な攻撃加えたら、分裂するのよねvあ、また増えたv」
あたしの指摘に。
それはさらに倍に、倍にと姿を増してゆく。
「うどわぁぁぁぁ!?」
「うきゃぁぁ!?これって攻撃したら分裂しますぅぅぅぅ!」
「こうなったら全部まとめてしとめてやるわ!」
「……メフィ、あまり無茶はするな。皆の者は避難していたほうがいいぞ?」
「あ、リナ。オレにも何か飲み物くれ。」
「あ、どうぞ。ガウリイさん。」
面白いまでに悲鳴と叫びを上げているゼル、アメリアとは裏腹に。
完全に落ち着いているミルガズィア。
まあメフィのあの暴走は今に始まったことではないから慣れているのよね。彼。
そんなアメリアたちとは異なり。
これはほうっておいても自分の役目がないと判断したガウリイはといえば。
あたしとゼロスが座っているシートのところにきて飲み物をゼロスに注文していたりする。
あたしの言葉を受けて。
やがて。
しかも倒せば倒すほど増えてゆくそれにメフィの中で。
プツリッ…。
あ、完全に切れたわねv
理性の鎖がかるく切り放たれていたりするしv
そのまま。
「クリュータゥー!!!」
アメリアたちの耳にはそう聞こえるとある言葉をつむぎだす。
ドゴヴォォォォォォォォォォォォン!!!!
メフィの言葉とともにメフィの身につけている鎧の魔力が解き放たれ。
ちょっとした太さの白い光の槍がワームたちのいる頭上から降り注ぐ。
それと同時にあたりに爆音とそして閃光、爆風が吹き荒れてゆく。
「……えっと……どうするんです?これ?」
とりあえずメフィからそれの説明を聞くよりもまずさきに。
目の前にある現状をどうするのかが先とおもいつつ。
そこにあるそれを指差していっているアメリアの問いかけに。
「ふっ。あれで脅威は去りましたわ。」
そんなアメリアににこやかに言っているメフィ。
「……こ……このエルフ……ある意味リナと似たり寄ったりなんじゃないか?」
メフィのちょっとしたお茶目な暴走をみてそんなことをつぶやいているゼル。
「まあまあ、いいじゃないか。」
あっさりといっているガウリイ。
「そうですよ。今メフィさんが放った一撃によってできたこのクレーター。
ほら地下から地下水が湧き出してますし。」
いつものにこにことした表情のままで錫杖を指し示して言っているゼロス。
ゼロスのどこにでもある錫杖で指し示されたその先にはクレーターが出来ており。
そしてまた、クレーターのその中心、
つまりは一番くぼみが深いそこから地下から地下水があふれ出てきていたりする。
そのままこぼこぽと水はクレーターの中にと満ちていき。
数分もたたないうちにそれは一キロ程度のちょっとした湖にと成り果てる。
「あら、そうみたいね。」
くすくす笑っていうあたしの言葉に。
「らしいな。」
その一言で済ましているミルガズィア。
「あ。湖になっちゃいました。でもこれで砂漠の人たちが水に困る心配はありませんね!
やはり正義はこうでなくては!」
などと一人納得しポーズをとっているアメリア。
あたしたちの目の前には。
ただいまのメフィのちょっとした一撃によってできた、
ちょっとした小ささの一キロ程度のクレーターに地下水がたまってできた新しい湖もどきが。
「……あ……あんたがた……魔法をつかいなさるか?」
とりあえずの脅威がさり、今みたことがわからずにしばし呆然としていたものの。
それでも声を振るわせつつあたしたちにと代表して話しかけてくるのは、
彼らの一族の長であるさきほどメフィが話しかけていた彼。
「そうですけど?」
彼はサンドワームと戦うときにアメリアやゼルが魔法を使っていたのを把握している。
「……ならば気をつけなされ。このあたりの人間はそんな強力な魔力?は知らぬからの。
せいぜい今では魔道士と呼ばれている人間者たちでも、
使える魔術は『明かり』や『眠り』程度だと聞き及ぶからの。」
彼らとて自然と生きるためには必要最低限の力しか使わないようにしているがゆえに。
どちらかというと身を守る術は力には頼らず知識と知恵で。という傾向にある種族。
そのためにあまり詳しくは知らないがそれでも一応はあたしたちは命の恩人。
そんなことを思いつつあたしたちにと話しかけてくる。
その言葉に。
「?何でだ?」
首をかしげているゼル。
過去に調べた文献にはそんなことは載ってはいなかった。
かつては結界の外も中も一応は魔力は発達していたのだから。
常に魔の脅威がある世界と竜王の力に守られて魔の介入があまりなかった土地。
その進化の差。
たったの約千年、そんな数日の間にそのように進化する人間って本当に面白いわよね。
そんなゼルの素朴な疑問に。
「ああ、それはですねぇ。ゼルガディスさん。
結界の外では魔力は発達しなかったんですよ。はっはっはっ。これがまた。
ですからこちらの人の世界で万が一、少しでも人の怪我等を治したりしたら。
まさかの神族扱いですよ……あ……あはは……」
そういえば以前ゼロス……気まぐれで怪我した人を治したら。
逆に神扱いされてかなり精神的にダメージ食らってたことがあったわね。
確かついほんの百年ばかり前。
どこか始めのほうはにここと、最後には引きつった笑みを浮かべているゼロス。
「なるほど。千年の封印の結界の間にそんなことになっているんですね。」
魔族は嘘はつかない。
精神生命体である彼らには嘘ですら時にはダメージとなることがある。
そのことをあたしから聞いて知っているアメリアは素直にゼロスの説明にうなづいていたりするけど。
いいかえれば『嘘もいわないけど真実すべてを正確にいうわけでもない。』
ま、いいんだけどねv
「確かそういえばちょっと以前、このあたりでゼロスつれまわって盗賊退治していたときも。
彼らちょっとしたファイアーボール程度の力で面白いまでに動揺しておびえてたしねぇ。」
くすくす笑うあたしの説明に。
「ま…まあ普通でも。
いきなり
もっとも僕は結構それで楽しめましたけど。」
にこにことあたしに続いていうゼロスに。
「……お前そんなことをしていたのか……」
あたしの言葉に頭を抱えているゼル。
「えええ!?リナさん!?どうして誘ってくれなかったんですか!?
悪を懲らしめること!それすなわち正義の道への一歩ですのに!」
そういってあたしに言ってくるアメリアに。
「あら、だってアメリア?あたしがまだ三歳のころの話よ?」
「さすがです!リナさん!そんな昔から正義を広めていたなんて!」
あたしの言葉に目を輝かせるアメリアの言葉に。
『……それは違うと思うぞ?』
ガウリイとゼルの声が重なり。
「……というか、どうしてそんな昔にあの結界の外にでることが?」
「……い…いったい本当にこのリナ殿は……いったい?」
首をかしげているメフィと、
なぜかその程度で、あたしがいったいだれなのか気になっているミルガズィア。
「あら、あたしはあたしにきまってるでしょ?」
そんなミルガズィアに一言とりあえず言っておく。
そんな和気藹々とした会話をしばらく続けてゆくあたしたち。
そんなあたしたちの少し横では。
メフィのちょっとした攻撃の余波をうけて、湖の横にと倒れているとある獣人たちの姿が。
さって、少しからかいつつ楽しむとしますかv
-続くー
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あとがきもどき:
薫:・・・・世の中不思議なことが判明・・・・。確か今日買ったばかりのDVD・・・・あれ?ない?
・・・・・どこにしまった?とゆーか??私・・・・出したっけ?袋・・・鞄から???
・・・・・・探してもどこにもない私です・・・・。
可能性、店に忘れたまま。もしくはペットショップで落とした。
それしか思いつかないんだよなぁ・・・・??
・・・・つい一刻前のことを忘れている私です(実話)
・・・とりあえず車の中にもなかったし・・・。
やっぱ買ってから・・・・いれなかったのかなぁ?(たまによくやる人)
・・うーん?なぞです・・・。
ま、お店に確認してみよう。顔見知りだし。もう。
とゆーか学生時代からのお付き合いのお店だしねぇ。
いつも面倒ばかりお願いしてもらっております。あははは・・・。
あ、関係ないですけど。今日もらってきた猫の遊び道具のねずみくん。
珍しくうちの猫ども遊んでおります。
いつも道具では遊ばないのにねぇ?(笑)
ちなみに横でほのぼのその光景みつつ。
(とゆーかひとつのそれを二匹が奪い合ってるから面白い)
打ち込みしている私です。
・・・・・ではなぜか眠いので・・・寝ます・・・・。
おやすみなさい・・・・2003年9月1日・・・・。
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