まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

・・・ちなみにもう読まないというかほとんど読まない古本。
買取にきてもらいました。
・・・・・で・・・・その数・・・・・四百五十冊・・・・・もしもし?(汗)
・・・・・でもそれでも一部しか売ってないんだけどぉ?(汗)
・・・・私・・・・いったい全体何冊・・もってるんでしょう・・・・本・・・・あ・・・あはは・・・。

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         エル様漫遊記  ~TRY偏~


「どこにいるんですかねぇ?リナさん?」
アメリアが廊下を歩きつつそんなことをつぶやく。
「そういえば……この船の操縦室……って……どこにあるんですか?
  あれだけ見回ったけど……ありませんでしたけど?」
アメリアに続くようにいっているメフィ。
そんな会話をしつつ二人はやがて船の中央に差し掛かっていたりする。

「……このあたり……何もないんですよね……」
アメリアがぽそりとつぶやく。
このあたりはただただ壁が続いているのみ。
そんなことを思いつつ。
しばらく壁にそって歩いてゆくと。
「あら?」
ふとそれに気づいてメフィがふと足を止める。
「?メフィさん?どうかしたんですか?」
それに気づいてメフィに声をかけているアメリア。
「……こんなところにドアが……」
そういいつつ壁の一点を指差してそんなことをいっているメフィ。
そのメフィの指先をまじまじみつつ。
「?何もありませんけど?」
実際にアメリアの目にはただそこには壁があるのみしか見えてない。
「?人間の目には見えないんですの?」
そんなアメリアの言葉に少し驚きつつも、
そっとそのメフィには見えてアメリアには見えていないドアにと手をかける。
いや、手をかけようとドアに触れるとそれと同時に。
キンッ!
澄んだ音とともに目の前に扉が現れそれが中に向かって開いてゆく。
別にメフィが押したとかそんなのではなくただ触れただけ。
それに驚いているこの二人だし。
この程度で驚くこともないでしょうにねぇ。
「……中に入って見ましょう。」
しばらく顔を見合わせてやがて意を決したようにとその扉の中に二人は進みだす。


ダルフィンたちのおかげで片付けなども早く済み。
とりあえずダルフィンたちがアメリアたちのところに向かったころ。
あたしはといえばこの船の中心部にと赴きそこにて意識を少しばかり集中する。
別にどこにいてもできるけど。
一応この船、このあたしの別荘みたいなものとして創り出したのは少し前のこと。
まあSの世界の物質世界の時間率でいうなれば確かたったの十五・六年前のこと。
つまりはほんの昨日の出来事である。
まあそんな理由からこの部屋の中心にはあたしはあたしの宮殿…
…といっても、様々な箇所にそれはあるけど。
とにかくそれと同じ空間を設けていたりするこのあたし。
簡単にいうならば、すべての世界を見渡せる空間をこれには備え付けてある。
別に世界といってもちっぽけすぎる星とか太陽系や銀河系というのではなく。
本当のひとつの世界。
とりあえずあたしの意思に応じて表示される世界は異なるようにしていたりするけど。
今この船には別に知っている者たちしか今は乗っていない。
それゆえにあたしは服を普段のものにと変えてそしてコルセットなどもはずしているけど。
あれって結構面白いけどたまぁぁぁにどうでもいいように感じることもあるのよね。
それにやっぱりこんなスタイル抜群の超美女たるあたしの姿を隠しているのはもったいないしv
まあそうはいっても所詮はリナ=インバースとしての人間の姿のまま。
それゆえにあたしがよくとる姿の形状とはあまりにかけ離れているのもまた事実。
「あらあら、やっぱり部下Dのやつ……まだ暴走してるわねぇ。」
いい根性してるじゃないのよ。
あたしの目の前に映し出されているのはとある光景。
そこに映し出されているのは部下Vを飲み込んで、ただただ暴れまくっている部下Dの姿が。
というかあの二人、同意して一つになって……それで暴走しててどうするのよ……
面白いから様子をちょっと見てたけどいまだに元に戻る気配はないし。
そしてこれまた何を考えているものか。
まあ面白いといえばそれまでなんだけど。
他力本願な考えでこちらの世界つまりはあたしが今遊んでいるこの世界に、
神魔戦争の戦場跡にゲートを作っているVの部下たちがいたりするし。
思いっきりDの部下五人を、あいつが創り出したただの武器、と勘違いしてるし……
ちなみに一応その特性はどの世界でも…ちなみにここでもそれは可能。
部下たちによっての力の分散は。
というかそれで別に力が落ちるとかそういうのではないんだけども。
だけども完全に勘違いして五つの武器でDの力を分断させようとしてるし。
ま、確かに。
こっちの世界にDの部下の二人までもがいること事態が、
そもそも役目を果たしてない証拠よね……まったく。
どうしてこうあたしの部下はそろいもそろって役立たずというか……まったく。
創った当時は本当に素直で全員いい子だったのに……ああ、お母さん悲しいわ。
そしてこちらの部下S……シャブラニグドゥは氷付けにはなってるし。
部下D……デュグラディグドウはヴォルフィードと融合して暴れてるし。
この四つの世界でまあまあがんばっているのは部下W達とK達くらいよねぇ。
でもあまりぱっとしないのよね。まったく……
そんなことを思いつつとりあえず様子を覗いているあたし。
「なるほどね。ネザードとボディガーは彼の仲間が探し中・・・か。
  ラグドメゼギスとゴルンノヴァとガルヴェイラはこっちの星にいるしね。」
それぞれにいる位置を映し出してわかっているけど一応確認してみているあたし。
そんなことを映し出して確認していると。
ふと何かがあたしの中にと戻ってくる気配がひとつ。
「……あらあら、タウ星系の銀河が滅びたようね。
  ま、もう一回あの世界はあいつたちに任せるとしますか。」
とりあえず滅びを迎えた世界は新たな再生を始めてゆく。
中にはそのまま再生させずに消滅させる場もあるけども。
そのままそこにいた部下達に再生する新たな世界を再び任せるようにと命令しておくとしますか。
『エル様……お客様が参られましたが……』
そんなことをしているあたしの耳にこの船の意識が語りかけてくる。
ちなみに完結に安易だけどもこの船の名前はシップにしてみているあたし。
正確にはシップスだけど。
当然この船自体がひとつの生命体。
「あら、そうみたいね。」
こちらにやってきている気配が二つ。
カツン。
少し振り返りつつそこの空間を閉じる。
そして足音をならしつつその部屋の風景をはじめの様子にと戻しておく。
ちなみにあたしの意思でこの部屋はどんな形にも姿を変える、当然だけど。
「……アメリアとメフィ……か。」
こちらにと向かってきているのはアメリアとメフィ。
ま、まだ正体ばれるのは面白くないからね。

とりあえず不思議に思われそうな箇所は閉じておくとしますかねv

一方。
部屋にと残っているゼロスたち五人。
「今のデーモン大量発生で思い出したんだが……。
  約五百年くらい前著しく魔族の行動が激減したことがあったが……。
  二~三十年くらいの間。無駄とは思うがその理由も知りたいのだが…な。」
ふと思い出したように隣にいるゼロスをちらりとみつつ聞いているミルガズィア。
彼としては前から思っていた疑問を口にしただけのことなのに。
ひきききききっ!
ゼラス、ダルフィン、ゼロスの三人はものの見事に固まっているし。
「お願い……そのことには触れないでくれ……」
かすれた声でその瞳に涙すらためて言っているゼラス。
「……あ゛~……あのときのことですか……」
ゼロスはゼロスで完全にうつむいてぽそぽそと消え入るような声でつぶやき。
「お……おもいださせないでくださいな……」
などとなぜか遠くをみつつ言っているダルフィン。
それだけいって三人とも無言になってるし。
まったく、あの程度のことで情けないったら。

ちなみに余談ではあるけど、約五百年前。
彼らが今思い出しているのは何のことはない。
あたしが彼らを招待してちょっとした料理を振舞った時のこと。

……代理で出かけて…あの御方の宮殿で…料理の材料にされてしまったからなぁ。
われらは……
などとあの時のことを思い出してなぜか心でそんなことをつぶやいているゼラス。
ま……まああれで味を占められたらしく……
ほかの世界のかたがたからも苦情……届きましたけど……
などとこちらはこちらでそんなことを心でつぶやいているダルフィン。
そもそもあの程度で苦情とか滅んだりする世界がおかしいのよ、絶対に。
あたしがちょっと材料がてらに本体を切刻んだくらいで滅びるような部下とかは、
それははっきりいってか弱すぎ。
なのでそういった弱すぎる部下などに対してはスペシャルお仕置きコースを受けさせたけど。
「?」
今の自分の質問に顔色を三人とも真っ青にしている様子をみて首をかしげているミルガズィア。
「……な……何かあったんですかね?」
「……様子からしてもただ事ではないことが過去にあったんだろうよ……」
そんなゼラス、ダルフィン、ゼロスの様子をみてそんなことを話しているアメリアとゼル。
いまだに三人とも……どこか遠くをみて黙り込んでいたりするし……

「え!?何!?ここ!?」
「すっごぉぉぉぉぃ!」
メフィとアメリアがまず部屋に入ってはじめに上げたのがその言葉。
そこはどう見ても二人の目からは船の中とは到底思えないすばらしい創りになっていたりする。
両面の模様の入ったクリスタルの壁に点々とある見事なまでの彫刻が施された柱。
そして足元には足がはっきりいって埋まりそう……
事実アメリアたちの足は少し埋まっているが、
ふかふかの赤い絨毯が一本道を示すかのごとくに敷かれており。
そしてその先にある螺旋状の階段。
その手すりにも細かい細工が施してある文様が刻まれてある。
壁には明るい色調の絵画が取り付けられている場所もあり。
光の反射などによって部屋全体が不可思議にきらめいている。
「まるでどこかの宮殿みたい……セイルーンでもここまで立派ではないですよ……」
周りを見渡しつつほうとため息ついてそんなことをつぶやいているアメリア。
ほとんど放心状態になってるし。
う~ん♡この程度でねぇ♡
ほとんど放心状態になりつつもとりあえず部屋の中央にと進んでいるこの二人。

「あら、アメリア?メフィ?何の用?」
アメリア達からすれば聞こえてきたのはその声は頭上から。
あたしとしては階段の上、つまりは二階からアメリア達に声をかけたわけだけど。
アメリア達が振り仰ぐとそこには階段の上にあたしの姿が。
「――え!?」
あたしの姿をみて一瞬言葉に詰まっているメフィ。
「リナさん!こんなところにいたんですか!?
  ……って…あれ?コルセットはずしたんですか?それに服も着替えて。」
あたしの声に振り仰いだアメリアが、今のあたしの姿をみて聞いてくる。
まあ確かに服着替えたというか変えているけどね。
そんなあたしに話しかけているアメリアを横からツンツンツンと、つついているメフィ。
そして。
「あ…あの?アメリア…さん?あのかたが……リナさん……ですか?
  確かに声はそうなんですけど……だって全然スタイルが違うじゃないですか!?」
などと口をぽかんとあけてそんなことをアメリアに聞いているメフィ。
「ああ、そういえばメフィさんは知らなかったんでしたっけ?
  リナさん旅をするのに本来のスタイルだと何かと面倒が起こるからって、
  普段はコルセットでかなりスタイルを抑えているんですよ。
  であれがもともとのリナさんの姿です。」
そういってあたしを指し示しているアメリア。
まあもっと本来ならばあたしの姿は神々しいまでにこんなものではないんだけど。
とりあえずまあ今は人間やってるわけだからこの程度で抑えているだけだし。
そんなことは口には出さないけど。
抑えてる……って……そんなレベルではないと思いますけど……
いまだにあたしをみつつぽかんとしてそんなことを思っているメフィ。
う~ん、面白いわね。この反応v
そんな会話をしている二人をみつつ。
あたしは細かい細工が施されている螺旋階段の手すりをつかみつつ、
ゆっくりとアメリア達のいる一階にと下りてゆく。
カツン、カツン。
あたしの足音が部屋にと鳴り響く。

「リナさん?ここ何なんですか?」
やがてアメリア達の横にとたどり着いたあたしに質問してくるアメリア。
「ここ?この船の中心部。まあここから操縦室にもいけるけど。
  簡単にいえばこのあたしのプライベート・ルームよ。」
簡単に説明しておくあたし。
「こ……ここが中心部!?」
というかそれにしては……・広くないですか?
船全体の大きさと……
そしてこの部屋の大きさは船の大きさと照らし合わせても、
どうしても不釣合いなような気がするんですけど。
などと首をかしげているアメリア。
「ま、ある空間を利用してるし、異次元利用もしてるからね。
  この船自体が物質世界のみを利用した空間ではないし。」
「・・・・・・・」
いえあの……異次元利用……って……
意味がわからないアメリアはきょとんとし、メフィはなぜか冷や汗流していたりするけども。
「あ……あの?リナさん?
  ここって……何でここの入り口……と思われる扉。人間の目には見えませんの?」
とりあえず疑問はほかにもあるけど先に気になっていたことを聞いてくるメフィ。
「あら、別に人間だから見えない……っていうわけではないわよ。
  ただそれを見るには力がたりないだけ。手っ取りばやく説明すると魔力が。
  あの入り口からは一応操縦室に入る道でもあるから、
  船を動かすのに必要な力をもっていない存在には見えないようにしているだけよ。
  この船、一応は魔力で動いているから。」
とりあえず嘘ではないし。
というか誰も乗ってなくてもこの船自体が生命体なので動くことは可能だけど。
「……何でそんなことを?」
アメリアがふと疑問に思い聞いてくる。
「あら、だって動かせないのよ操縦室に入っても何もできないし。
  下手すると魔力使いすぎて倒れるのが関の山ね。無理して動かそうとして。」
事実これを使っていろいろといっていたときにとある世界の面白い人間が、
この船奪おうとして力を使いすぎてほうっておいたら、
一時間もたたないうちに力を使い果たしてミイラに成り果てた。
という、面白い出来事もあったし。
「なるほど、確かにそれは理にかなってますね。この船の動力源……魔力なんですかぁ。」
あたしの説明に感心しているアメリア。
……いえあの……人間にこんなもの……絶対に作れるわけ……ありませんわ。
私たちエルフでも……竜族でもこんなもの…つくれません……い……いったい!?
説明をききつつなぜか面白いことに少しばかり心でパニックになりかけているメフィ。
できないのがおかしいわよね。
こんな簡単な品物が。
「それで?何の用?二人とも?」
関心しつつ回りをきょろきょろしているアメリアに。
ほとんど放心状態になっているメフィ。
あたしの言葉にはっとなり。
「あ、そうでした。
  実はガウリイさん達がリナさんも呼びましょう。といわれていたので呼びにきたんです。」
あたしの言葉にはっと用事を思い出して言ってくるアメリア。
あたしがいうまでここに来た用件を完全に彼女達は忘れていたのも事実だけど。
「あらそう。じゃ、ちょっとまっててくれる?ちょっとやりかけのことがあるから。」
あたしのその言葉に。
「あ、いいですよ。この部屋いろいろと見て回ってますから。」
そういっていってくるアメリア。
「そう?じゃ少しまっててね。」
そういってもう一度階段を上りそこにある扉にと入り。
アメリア達の視線から逃れたところであたしの姿はそこから掻き消える。

向かう先は……タウ星系。

「カオス、コスモス。お前たちに再びこの世界は任せる。再び命あふれる世界にしてみなさい。」
移動した先には先ほどあたしの元に戻ってきた部下二名。
なぜかかなり震えているし。
まったく。
あたしは還ってきていた二人を再び再生させてこの地にと移動させている。
今混沌にと還った世界の再生を再び二人に任せるために。
ちなみにこのエリアは北のエリアには属していなくまったく別のエリアに属してい世界。
『…………はい(涙)』
なぜかあたしのその命令に涙をだくだくと流しているこの二人。
うう……休み……はないんですね……やっぱり……
などと二人とも同じことを思っているし……
……あのね。
まったく……泣き言を心でつぶやくんじゃない!
「あのねぇ?こんな簡単に世界を滅ぼしたのはどこの誰かしら?ん?」
『お……お許し……』
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……
何か悲鳴が聞こえたのはまあ無視するとして。
そこにはなぜか闇にと漂う二人の姿が。
とりあえずかるく大鎌で切り刻んだだけなんだけど、根性を入れなおすために。
さって少しばかりもう少し根性をたたきなおすとしますかv

あたしがカオスたちにちょっとお仕置きをしているころ。
アメリア達は中心部の部屋を探索中。


                           -続くー

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あとがきもどき:
薫:・・・・・なぜか今日は打ち込みしてたら。異様に二匹(ふたり)が甘えてきてなかなか打ち込みがはかどりません。
  何をいいたいのよ?(笑)
  本当に動物の言葉がわかったら楽なんだけどなぁ。
  でもわかるときもあるんですけどね。不思議ですよねぇ。
  まあそんな理由から打ち込んでたら・・・十二時超えました。
  あっはっはっ(汗)
  しくしくしくしく・・・・・・。二ページ・・・・打ち込みしたらエラー発生・・・・・。
  き・・・・消えた・・・・しくしく・・・・。返して・・・・私の三十分・・・・・しくしくしく・・・・・。
  ・・・・・・うう・・・・昨日も消えたのよ・・・・しくしくしく・・・・。
  ・・・・・定期的に保存・・・しないとだめだな・・・・くすん。
  ではでは・・・・また・・・・(しくしくしくしく・・・・)

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