まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

よしゃぁぁぁぁぁ!!!!五巻分!!!
やれやれ……
よーやく、ゼロスの登場です……
ま、まだこれ……小説のままですので……あしからず……

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  エル様漫遊記・~白銀の魔獣編~


いつものごとくの月並みな台詞。
「へっへっへっ。姉ちゃんたち、命が惜しかったら、とっとと出すもの出すんだな。」
覆面かぶっている夜盗のふりをしている男たち。
実は、とある宗教団体の下っ端なんだけど。
目の前でいいつつ、ロングソードをちらつかせてゆく。
『はぁ……』
同時にため息つくあたし達三人。
「な……何だ!?そのリアクションは?!」
かなり不満そうたけど。
「さすがにあきましたねぇ。」
あきれているアメリア。
「まあねぇ。人通りの少ない裏街道とはいえ。
  こんなこいつらみたいな、盗賊が次から次へとわいてきて♡」
完全に楽しんでいるあたし。
「私としては、正義を広めるにはもってこいの場所ですけどね!」
言っていたりするアメリアだけど。
「まあなぁ。せめて、大きな通りで盗賊やるくらいの根性はもってないとなぁ。」
ガウリイまでもがそんなことをいっていたりするし。
「確かに。確か、これで数十何組目でしたっけ?」
「いや、二十三組目よ♪こんなに根性ないくらいだったら、
  どこかで、死んだふりでもしていたほうが能率いいでしょうにね♪」
アメリアの言葉に答えるあたし。
「……リナ、数えてるのか?」
「リナさん、どうもです!!」
かきかき……
「…っと。これで、累計百二十三組目と。また一つ正義に近づくのですね!」
盗賊を退治した数を手帳に書き込んでいるアメリア。
それとは対照的に、あきれていたりするガウリイ。
「あら、こんなの簡単でしょ♪数えなくても分かるって♪」
そんなほのぼのとした会話をしているあたし達。
「…へっ。まさか、『先のご同業に、全部とられておいてゆく金もない』
  何て下手な言い訳するつもりじゃないだろうな?」
一人がいい。
「……おい。そいつは何やってるんだ?」
「みたとおりだけど?」
「よいしょ…よいしょ……」
アメリアは手近な一番高い木に再び登り始めている。
やがて、頂上にまでのぼりきり。
すぅっと息を大きく吸い込んでいるアメリア。
「平和な旅人を揺るがす、悪意の塊である盗賊達!
  今ここに、正義の裁きの鉄槌を下します!」
「何!?」
「どこだ!?」
辺りを見回していう男達。
付き合いのいいやつらである。
「あそこだ!」
一人が木の頂上をゆびさしていってるけど。
とぅっ!!!!
そのまま、木の頂上から飛び降りるアメリア。
それをみて、呆気に取られていたりする男達。
…ぐしゃっ。
鈍い音とともに、みごとに顔面から着地していたりするアメリア。
「あらら♪またやったわね♡」
あたしの言葉と。
「お~い、大丈夫かぁ?」
いいつつ。
「……よいしょっ…と。」
ずぼっ。
地面にめり込んだアメリアを引き上げているガウリイ。
「何かいい加減に倒すのも面倒になってきたなぁ……」
ぼやいていたりするガウリイ。
「ガウリイさん、どうもです!さあ!悪党ども!観念しなさい!」
びしっ!
指を突き立てて、朗々とアメリアが言い放つ。
「生きとし生けるものの、ある所、光と闇が生まれるごとく、悪ある所に正義あり!
  心の闇にその身をゆだね、道を見失った者達よ!天に代わって、
  私の裁き、百万言を郎したところで、もはや言いのげれえぬ会う運命と思いなさい!」
「何を!?小ざかしい!?」
アメリアの言葉に思わず絶句して、真っ赤になっていたりする男達。

盗賊いじめ。
これがまた、結構たのしいのよね♪
面白いし♡
いちいち自分で創りだすこともなく、この世界でいう、宝も手にはいるし。
それに、こういう掛け合いも結構たのしい♡
地方や星などによって、言い回しが違ったりするのよね♡
たまぁぁぁに、気の利いた言葉をいってくる盗賊もいたりするし♪
いろいろと変化する表情がみれるし。
その反応から生じる感情もまた結構いろいろとあって面白いしね♡

ま、こいつらには、そんな殊勝な言葉は言えないでしょうけど。
「ま、あんた達にあげるものなんて、石ころ一つ、空気すらも持ってないから♪」
完全に馬鹿にされていると感じている彼らは。
『何だとぉぉぉ!?人が下手に出ればつけあがりやがってぇぇぇ!』
あ、逆切れしてる♡
「いつ下出にでた?」
あんぐりとあきれていたりするガウリイ。
「おおい。あんたら、リナには逆らわないほうがいいぞぉ。」
なぜか親切に忠告までしてたりしているが。
「ガウリイさん!悪人に情けは無用です!」
アメリアがそんなことをガウリイにいっていたりはするけども。
楽しい♡
「ええい!!こうなったら力づくだ!」
「やれやれ……」
ガウリイがつぶやく。
「……なあ、何か係わり合いにならないほうがよかったんじゃないか?」
一人がつぶやく。
「おい、貴様。首が変に曲がってるぞ?」
親切にアメリアに教えている盗賊そのニ。
「大丈夫!このくらいで私の正義のこころはくじけませんから!」
元気に言っているアメリア。
そして。
再び、びしっとポーズをきめ。
「覚悟なさい!!悪の手先たち!」
言い放ち、呪文を唱えるアメリア。
そして、いく度目ともいえる楽しい戦いの火蓋が切って落とされてゆく。
だがしかし、当然ことながら、二分もしないうちにいともあっさりと幕がおりてたり。
アメリアの放った呪文一発と。
些細にもあたしが放った、炎烈咆ヴァイス・フレアによって。
情けないったら……
「ビクトリ~ッ!」
ぴっ!
毎回のことながら、盗賊達を足踏みして決めポーズをとっているアメリア。
「おおい……」
申し訳なさそうにつぶやいているのはガウリイ。
「そ~するとこの場合。オレの出番って奴は??」
「あら♪そんなものあるわけないじゃない♡」
あたしの即答になぜかガウリイがいじけているけど、ま、関係ないし♡
さってと♪
手近に転がっている黒い炭と化している物体の襟首を虚空においてつかみあげ。
なぜか、それをみて、驚いていたりする偽盗賊達。
そのままそんな男たちの覆面を消滅させてみたりする。
その下から現れたのは、とある信者、其の一。
「なんか普通の人ですねぇ。」
「このままだったら、単なる通行人で通るな。」
などと彼らの素顔をみて、そんなことをのんびりいっているアメリアとガウリイ。
「ほらほら♪起きるの♪」
そのまま、空に浮かべたままで、左右に揺さぶると。
「……う…む……?うどわぁぁぁぁあ!!!!!!!!?」
なぜか、自分が空に浮いているのに驚いて、逃げようともがいていたりする。
「……ま…まて!まってくれ!!命だけは!」
じたばたしつつ、狼狽している様子をみているのが。
……楽しい♡
「あら♪じゃあ溜め込んでいるお宝を全てだすことね♪」
そのまま、彼らが言った台詞をそのまま返すあたし。
「そ……そんな!?理不尽な!?あんたらそれでも人間か!?」
「いいんです!悪人に人権はありません!」
アメリアがそんなことをいっていたりするけども。
ま、あたし、本当に人間ではないしねぇ。
それに、人間っていう種族も、このあたしが創り出した種族なんだし。
我ながら面白い存在を創ったものよね♡
ふふふふふふ♪
「おぉい。あんたら素直に白状したほうがいいぞぉ?」
そういいつつ、空に浮かんでいる男を降ろしてやっているガウリイ。
「リナに逆らったら、生きているのが不思議だぞ?」
そして小声でぽそりと何やら忠告していたりするが。
「ガァゥゥリィ♡お仕置きくらいたいの?」
「い…いや……あははははははは……」
あたしの言葉に、なぜか汗だくだくになっていたりするガウリイだけど。
そんなほのぼのとしている会話をしている最中。
「……それくらいにしてくれない?悪いけど?」
別の声が茂みのほうからしてくるし。
「誰ですか!?」
その声に驚いて、アメリアがそちらを振り向けば、
そこには木々の陰にひっそりとたたずむ一人の女性の姿が。
「ま…マゼンダ様っ!!!!」
ガウリイにどうにか降ろされた男性が、息を整えながら真っ青になってうめき声をあげる。
あの程度で真っ青になるとは…根性ないやつ……
一応、人の姿の形式でいえば、歳のころは二十歳前後の姿。
ゆったりとした白い服と、透けるような白い肌。
その白い服から、胸元が見えていたりもするけども。
そして、艶やかな長い髪と唇。
両方とも、鮮やかな赤い色。
ま、上司が赤だからってそのまま赤で統一してるんだけど…こいつは……
どうでもいいけど……
その気になれば形状なんて、どうにでも彼女達にはなることだし。
魔族は元々が精神生命体だからね♡
ただ今の姿をほとんどとっている…ということだし。
「その子達には言っておいたのよ。あまり勝手なことはするなって。」
「聞いてはくれなかったようだけどね。」
ちらりと、にらみつけていたりする。
「そ……それはっ!ペイのやつが!」
一人がうめく。
「彼方に話しているわけじゃないわ。」
言いかけたその言葉をマゼンダはあっさりと制し。
「不出来な連中だけど、こう見えても私の仲間なの。何とか見逃してもらえない?」
「悪人を見逃すなんて出来ません!」
アメリアが再び正義の口上に入ろうとしているが。
「あら♪こんな度胸もなければ、力のない人間が?
  そういわれて、『はい』って答えるとでもおもう?」
にっこりというあたしの言葉に。
「いいえ。」
あっさりと首を横に振っているマゼンダ。
「だから……こういうのは、どうかしら?私がこれから、つたない芸を披露する。
  それが気に入ったのなら、その子達を解放してもらう。」
言って静かに一歩前に踏み出してくる。
すでに、ガウリイがその剣に手をかけていたりするけども。
ま、ガウリイ、彼女が何なのか気配でわかってるからねぇ♡
ガウリイってその勘で、通常ならば腹心クラスまで気配でわかるからね♡
その刹那。
ざっ。
アメリアが大きく後ろに跳び下がり、ガウリイは、剣の柄をばらしていたりするけど。
神経を研ぎ澄ましているときなら、その気配で部下達すらもわかるけどね♡
ざわっ。
木々のこずえが激しくなり、舞い落ちてくる大量の木の葉。
それらがあたし達3人の視界を覆い隠す。

「くっ!」
気配を感じ、アメリアが宙を振り仰ぐ。
マゼンダはその唇を笑みの形に小さくゆがめ、そして右手を少し動かす。
つぶてをあたしの方に向かって狙ってなげてくる。
むろん、マゼンダの力を使ったつぶてだけど。
それと同時に、自分の髪の毛を五本、抜き取っていたるするが。
つぶてはあたしにたどりつくまえに、いともあっさりと霧散してゆく。
「………え?!」
なぜか一瞬、マゼンダが驚愕していたりするけども。
風にのって、アメリア達にもマゼンダのつぶやきが聞こえてゆく。
だがしかし、そのまま作戦を貫くとばかりに、五紡星の形に何やら髪の毛を投げてくるけど。
そして、勝利を確信した笑みを浮かべて。
「どうやら彼方がリーダー各みたいだったから、とりあえず……ね。」
からかう口調のマゼンダ。
そういって、舞い狂う木の葉の向こうに姿を隠してゆく。
「ちょっと退屈していたから、遊び相手になってあげるわ。
  私を倒せばそれは治るから。その気があるならば、マインの村までいらっしゃい。」
そういい終わるなり、ざぁっと音をたてて辺りの木の葉が地に落ちる。
それにあわせて、倒れている男達をつれて空間移動しているマゼンダ。
視界が戻ったアメリア達は、ただしばしボーゼンと佇んでいたりするけども。
「……消えた?リナさん達以外にも空間移動って…できる人間…いたんですねぇ。」
そんなことをいいつつも、感心していたりするアメリアだし。
「大丈夫か?リナ?」
剣を治めてあたしの方によってくるガウリイ。
だがしかし、そのまま足を取られ。
…ぺしゃ。
あ、こけてる♡
「……何だ?これ?」
起き上がりつつ、地面に刺さっているそれを一本引き抜くガウリイ。
ぱんぱんと体をはたきつつ、それを手にししげしげと眺め。
何やら一瞬、険しい表情になっていたりもするけど。
地面から引き抜かれたそれは、一本の赤い針のように固くなっていたのだが、
ガウリイの手の中では、普通の髪の毛のようにと変わっている。
ま、精神体を具現化している髪の毛だから、
これってマゼンダそのもの、といってもいいけどね♡
「あら、髪の毛よ。あのマゼンダの♪」
いいつつ、他の四本も引き抜き。
そのまま。
ぱしゅ♪
一瞬にして無と化してゆく。
「しかし…何だったんだ?今のあれ?」
ガウリイが首をかしげていたりするけど。
ま、滅多にあえるものじゃないわよね♡
普通に過ごしている人間達だったらば♪
ガウリイは幾度か遭遇しているけど♡
「それより、リナさん。その髪の毛。
  リナさんを中心に、五紡星の形になってたんですけど……何ともないんですか?」
アメリアが心配そうにいってくる。
「ああ。これ?どうやら、このあたしの魔力を封じようとしたらしいわねぇ♪」
さらりと簡単に答えるあたしの言葉に。
「ええええええ!!!!?魔力を封じる!?そんなこと可能なんですか!?」
「あら♪誰にでもできるわよ?」
「じゃ、リナさん、もしかして…魔法が使えなくなってるんですか!!!!?」
いいつつも、アメリアがなぜか驚いていたりするけど。
「あら♪そんなわけないじゃないのよ♪あんな下っ端にというか、
  どんなやつにも、このあたしの『力』を封じることなんて、できるわけがないじゃない♪」
ぱたぱたと手を振りながら、あたしはいう。
事実だし。
出来るとすれば、意識的に自分がやるくらいなものね♪
「本当ですか?」
心配そうな表情のアメリア。
「大丈夫だって♪『明りライティング』…ね♪」
あたしの言葉と同時に、昼よりも明るい光がその場に生まれていたりする。
「…ま、リナだしな。」
「それもそうですね。」
なぜかあっさりと納得しているアメリアとガウリイ。
「とりあえず、近くで食事にでもしようぜ。」
ぐぅ……
ガウリイのお腹がなっている。
「そうですね。」
「それじゃ、いきましょっか♪」
そのまま、あたし達は、何事もなかったかのように、山のふもとの村にと進んでゆく。


                      -続くー


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あとがきもどき:
ふぅ・・・・・・。
よーやく、ここまで打ち込みっと・・・・・・・。
この辺りまで・・・・。とゆーか、まだまだ小説のままです
それでは・・・こんなの読んでくださっている皆様・・・・。
しばらくまたお付き合いくださいな・・・(汗)
この五巻分・・・。あと、24ページ♪(大学A4ノート)
それでは♪


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