まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

と・・・とりあえず。
ゾロフ登場は次回にしましょぅ・・・・はい。
これだけ打ち込みするのに一体全体何時間かかってるのだろ・・・私(汗)
2003年11月13日某日

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      エル様漫遊記  ~スレイヤーズ~


あたしたちの周りにと出現するちょっとした数の気配の数々。
それをちらりと視線を動かさないままに。
「ああ。コブリンだよ。」
何気ない様子でぽつりとつぶやいていたりするガウリイ。
そして視線を動かさないままに。
「さっきちらっと見た程度だが十匹程度だ。」
くす。
そんなガウリイの言葉をききつつも少しばかり微笑み。
あたりに落ちている木の枝をかがまないままにとふわりと浮かべて手にとる。
「え?何で手を触れてないのに取れるんだ?」
あたしにそんなことを聞いてくるガウリイだけど。
「あら。これくらい誰でもできるわよ?」
「そうなのか?オレ、できないぞ?」
などといいつつ首をかしげているガウリイはとりあえず置いておくとして。
すでに片付けていた釣竿とは異なり。
その二人に落ちていた木の枝、
今はあたしの手の中にあるそれを使い、簡単にと釣竿を作るあたし。
ふっと手をかざすと次の瞬間にはその木の枝に薄い糸が出現し。
簡易的な釣竿の出来上がりv
ちなみにこのあたりはあたしたちの周りにいるこの小生物。
コブリンたちのテリトリー。
それゆえに、なぜかその程度のことで休憩所などがひとつも作られてなかったりする。
ちなみに、コブリンとは、人間たちが言う中では、もっともポビュラーな生物。
まずこの名前は物心つかない赤ん坊でも知っていても不思議ではない。
人間の平均的な大人の胸の辺りまでの身長と。
そして。
特質すべきはその姿が一応二足歩行の人間型の生き物、ということ。
ちなみに夜行性。
とりあえずはある程度少しは脳みそというか自らの頭で考えることをする、
というのでも人間の間では有名になっていたりする。
性格は、なぜかあの程度で凶暴、そういわれていたりする。
まあ臆病でもある、というのもまた事実だけど。
ちょっとした都市や町などから離れた場所などにある村や町などでは。
夜中にこのコブリンに家畜などを襲われることがしばしある。
それゆえに害虫生物。とすらも別名をもっていたりする。
まあそんなどうでもいいことはいいとして。
ちなみに、こいつらは、面白いことに少しばかりからかってみたりしたら面白い。
よく子供などがコブリンをからかって遊んでいる、などといったほのぼのとした光景が、
とある国中ではよく昔から見受けられていたりする、という光景すらも。
そんなことを思いつつ。
手にした今作り出したばかりの釣竿をそのまま水の中にとたらしてゆく。
「?」
このお嬢ちゃん、何やってるんだ?
などと思いつつそんなあたしの行動を首を傾げてみているガウリイはとりあえず無視。
とりあえず人目、というかガウリイの目があるので。
呪文を唱えているような振りをしつつ。
そのまま木で作った釣竿の糸を水の中にとたらしたまま。
コブリンたちが出てくるのを待つことしばし。
一応その仕組み適にはオリジナルの術。そういっても過言でないし。
これを公開してもいいのだがなぜか、
これを使いこなせる存在は今のところいなかったりするのが現状。
まあ部下達とかは似たようなことをやってるけど。
それはそれ。
そんな気分に浸りつつ、水に糸をたらしていると。
『けー!』
面白い奇妙な雄たけびを上げながら、
あたしたちの周りにと、茂みから飛び出すようにして出てくるコブリン達。
ちなみに数は十二匹。
そして、これまた面白いまでに全員がさびだらけの小さな剣や、
ついでにいえばすでにそれらの剣の切れ味は研がない限りはっきりいって切れない。
そして棒の先にただ鉄の破片をくっつけているだけの槍の本人たちはつもりなのだが。
そんなもので一応、見た目では武装をしているつもりのコブリン達だったりする。
簡単にいったらコブリン達のおいはぎ君。
人間の盗賊、または夜盗、そしてオイハギ、
などを見ていて覚えたりしていたりするのが事実なんだけど。
「しぃ。静かに。」
そんな彼らにも通じる言葉、すなわち、コブリンの言葉、というか、共通語、というか。
まああたしの言葉はどんな存在にも平均して伝わるようにできるんだけど。
というかそれが普通だし。
とりあえずここはまあお約束の展開で、一応形を重視して、コブリン語でと言い放つ。
そんなあたしの言葉に従い。
いったい何事か?
などと顔を見合わせつつ足並みをとめているコブリン達。
まあ、なんていい子たちなんでしょv
いうことを素直になかなか聞かない一部の部下達や子供たちにも見習わせたいわv
コブリン達が足を止めたのを見計らい。
彼らの目の前で一度水につけていた糸を再び上げて、水面にとたらしてゆく。
さらさらさら。
しばしあたしが何をしたいのか理解できずに。
『何なんだ?この人間は?』
などといった会話を視線だけでしている彼らだけど。
しばし川の流れる音のみあたりに響き渡る。
好奇心の強いコブリン達はあたしが何をしようとしているかの方がきになり。
あたしが水にたらしている糸にと集中していたりするし。
そして、その刹那、糸の先にと魚が出来上がる。
そのまま、くすりと微笑みつつも。
「よっしv」
わざとガウリイやそしてコブリン達に聞こえるようにと声をだし。
そのままその針も何もついていない、棒と糸、だけの釣竿を水面より振り上げる。
「あらv大物のようねv」
というかそのように造りだしたんだけど。
そんなことをいいつつも、魚が宙を舞うようにと振り上げ、そしてまた。
それがコブリン達の目の前にと落ちるようにと計算し、
そのままコブリンたちの目の前にと魚を落としてゆく。
「捕まえて。」
目の前に魚が落とされ、どうしていいものかわからずに戸惑うそんな彼らにと、
再び彼らの言葉で話しかける。
「ぎぃ!」
「ぎゃぎ゛ゃ!」
「ぐぎぃ!」
「ギゲっ!」
人の耳ではそのような言葉にしか聞こえないであろうが。
これも一応は彼らの言葉の一部分。
自分が捕まえる、いや、自分が。
などといいつつ魚を取り合う会話をしているコブリン達。
そんな会話をしつつ、飛び跳ねる魚をようやく彼らが捕まえたときには。
あたしは次なる魚を作り出し、そして彼らの前にと落としていたりする。
「…だから何で針もなければしかも餌もなくてつれるんだ?」
そんな様子をみつつつぶやいているガウリイがいたりするけど。
というか。
オレの気のせいかもしれないが。
魚の気配が突如として糸の先に現れているのは気のせいなんだろうか?
などと首を傾げつつそんなことを思っているガウリイ。
気のせいなどではなく実はそのとおりだったりするんだけど。
別に聞かれていないので答えないでおくことにしてっと。
先ほどのとの違いは。
先ほどのはただ単に魚、という器を創り出したのみ。
命などは吹き込んでいない。
だが今回のは一応、ひとつ、ひとつに命を入れていたりする。
簡単に説明すると、この糸の先にある小さな小枝が。
水に触れると、そこから魚が創り出されるようにと、ちょっとあたしの力が加えてある。
そんなこんなで。
十匹以上、魚を作りあげ…もとい、吊り上げたときには。
あたしたちの周りをぐるりと好奇心一杯の心であたしたちを取り巻いているコブリン達。
ちなみにちょっとした人垣、と呼び称するものもいるだろうけど、この光景は。
好奇心一杯にそんなあたしを見つめてくるそんなコブリン達のうちのひとつに、
手にした釣竿をと手渡す。
「ギ?」
何?
そう問いかけつつ首をかしげるそのコブリンに。
「ここ、よくつれるわよ。やってみる?」
そう問いかけるあたしに。
「ぎぃ?」
首を傾げつつも、ほんとう?
その木の枝を手にとり、半信半疑でそのまま水面にとたらしてゆくゴフリンの姿が。
コブリンが水面に糸をたらすとすぐに彼らにとっての引きはくる。
まあそれも当然。
何しろ水につかったら魚が生成、というか作り出されているのだから。
だがそんなことを知らないコブリン達はというと。
「ギィ、ギィ♡」
仲間内で本当だ!などといいつつ。
面白いことに、自分にもやらせろ。
などといいつつ、コブリン達の間でちょっとした騒動が巻き起こっていたりする。
そんな彼らの盛り上がりをみつつ。
「いきましょ。ガウリイ。」
「…つ~か、あれ?いいのか?」
ほとんど喧嘩になりかけのコブリン達を示しつついってくるガウリイに。
「いいのよ。」
きっぱりと言い切り。
仲間内で盛り上がるコブリナたちをその場に残し、あたしたちはその場を後にしてゆく
別にあれは一度地面につくとその効果がまったく失われるようにと設定してあるので。
何も別に問題はないし。


そんなこんなで。
別にそれといった事件などもなく。
まあ次の宿場町にとたどり着くまでに。
お約束にもたった五回ほど追いはぎなどが出てきたりしたけど。
面白いことにそんな彼らはガウリイがあっさりと撃退させたし。
…あたしとしては少しくらいは暴れたかったりするんだけど。
ちなみに、このガウリイ。
いまだにあたしをか弱い女の子。と勘違いしていたりする。
この勘違い、このままおいておく、というほうが結構それはそれで面白いしv
とりあえず、次の宿場町にとつき。
あたしたちがまずしたのは宿の確保。
部屋を二部屋とり、そして、宿の一階にあるアルコールと、
かなり安いタバコのにおいとが充満している食堂で夕食をとることに。
まあ、こういった場合の食事、というのもやはり周りの気分から味わう。
というのがセオリーだし。
そんなことを思いつつ。
あたしがちょっと机の上に小さな小物、ちなみに陶器製の香炉を置くのとほぼ同時。
店の中の空気が一瞬のうちにと浄化されてゆく。
「―へぇ。今は便利なものがあるんだなぁ。」
などと関心しているガウリイ。
そんな会話をかわしつつも、その食堂にあるメニューをすべて注文し。
並べられた食事の数々を。
丁寧にナイフとフォークを使いつつ。
あたしたちは食事を開始してゆくことに。


「…しっかし、お前さんも面白い術をつかうなぁ。」
などといいつつ、その手にビースト・サンドイッチを片手にいってくるガウリイ。
は?
思わず一瞬、こいつがいきなり何を言い出すのやら。
などと思った振りをしつつ。
きょとんとした顔を作り視線を向ける。
そしてきちんとヒトクチサイズにと切り取ったビーフを口にと運びつつ。
一応、この店、それほど悪辣なほどに料理の味はまあまあ悪くない。
といっても格段においしい、というわけではないけども。
そしてカチャカチャと、すべて切り刻んでいるお肉たちをすべて平らげ。
そしてその終わりにジュースのカップにさしてあるストローにと口をつける。
ちなみに。
このストロー、とある世界では一般的なのであるが。
いまだにこの世界ではあまり普及していない、という事実がある。
まあインバース商会では商品として日配品として売っていたりするけども。
とある世界のプラスチック、と呼ばれている材料ではなく。
とある木のその皮と筋を使った品物となっている。
とりあえず口の中をジュースで湿らせつつ。
「ああ。昼間の話ね。」
次なる注文をしているあたしのその言葉に。
ずべっ。
あ、面白い。
そのまま器用に横に積み上げているお皿をよけて。
テーブルにと突っ伏しているガウリイ。
「あら、あの程度なんて術にも入らないわよ。ただの遊びにも入らないわよ。あんな程度。」
そんなあたしの言葉に。
「…いや、というか、何というか。すでに、えさもなくて魚を釣り上げる。
  という時点で何かの術、としか思えないんだが…」
ま、まあ、糸の先で魚がいきなり出現したように感じたのはオレの気のせいだろうし。
などと思っているガウリイだけど。
多分あれっておそらく魚をどんどん釣り上げる入れ食いの呪文か何かなんだろうなぁ。
などと一人納得していたりするこのガウリイ。
くす。
そんなガウリイの考えは、
このあたしには手にとるようにとわかるがゆえに思わず苦笑しつつ。
「あれは簡単な術よ。誰でもできるわよ。
  糸の先に魚を作りだしてゆく。なんてねv別に技術とかいるわけでもないし。」
「って、今…お嬢ちゃん…作りだしてゆく…とか聞こえたような気がしたんだが…
  ま、気のせいだろうな。うん。しっかし、すごいんだなぁ。」
勝手に一人で判断し。
「うん?ということはお前さん、魔道士か何かか?」
そういいつつ。
骨付きお肉にと手を伸ばしているガウリイ。
その言葉に。
ズガシャ!
あたしたちの会話を小耳に挟んでいた他の客などが、
面白いまでに椅子から転げ落ちていたりする。
というか、あの少女の格好から、どうみてもそれ以外の何ものでもないだろうがぁ!?
などと心で突っ込みをいれている、
面白いまでに床にとキスをしている客たちの姿がそこにあったりするけども。
「―で?ガウリイはあたしを何だとおもってたの?」
にこやかに次なるメニューがテーブルにと届いたのを食べつつも。
問いかけるあたしのその言葉に。
「いやぁ。てっきり魚屋さんかウェイトレスさんかと。」
ドンガラガッシャァン!
とりあえず狭い宿屋であるがゆえに。
ガウリイの声はこの食堂全体にと聞こえていたりする。
その言葉をきき、さらに残りのほかの客などが、
盛大にテーブルごとひっくり返ったりしていたりする光景が見受けられていたりする。
「?何で周りこけてるんだ?」
のんびりとそんな光景をみつつそんなことをいっているガウリイの姿。
ちなみにこのガウリイ。
この台詞、半分冗談、半分本気でいっていたりするのよね。
う~ん。
いくらゴルンノヴァに知識を食べられまくっている、といっても何か情けないものがあるわねぇ。

まあ、とりあえずは。
今のあたしの格好は。確かに。
コルセットでかなり抑えている小さめの胸。
そして小柄で華奢な体つきに大きな愛らしい瞳。
ちなみに服装的には。
ズボンに長ブーツ。ゆったりとしたローブをプラチナのベルトでまとめ。
オリハルコンの繊維で作った手袋に、額にはとあるアミュレット付きのバンダナ。
ダーク・クリスタルから作った肩当、それに長いマントを装備している。
装飾品はベルト、首、そして両手首にちょっとした石で作っているタリスマン達。
左手の中指には先日作ったとある指輪をはめていたりする。
ちなみに身につけているタリスマンは本来ならば魔力を高めるため、
などというものが一般的だけどあたしは逆に魔力を押さえ込むために身につけている。
何ごとも、保険、というかのり、というものは大切だし。
一応表向きにはずっと力をセーブしていたら疲れるから。
という理由で聞かれたら通すことにしているし。
いまだに聞いてくる人間は数に限りがあるけど。
それはそれ。
ちなみに服の色は大体がすべて黒で統一しており。
そしてそれらに金色の糸でアクセントとしてとある文字を施してある。
見た限り、少しでも魔道をかじったものや、そうでないものも。
この服全体がちょっとした結界であり護符のような働きをしているのであろう。
というのは一目見て、まあ子供でもわかること。
別にあたしにはそういったのは一切関係ないにしても。
余談ではあるけどあたしがよく姿をとる服装もまた黒が多かったりするんだけどね。

「…あんな格好してたら誰だって魔道士、と思うよなぁ?」
ぽそぼそとした他の客たちのつぶやきが、あたしたちのいるテーブルにも聞こえていたりするけど。
「見てわからない?あたしは魔道士よ?」
にこやかにいうあたしの言葉に。
「そういえばそれらしい格好をしているなぁ。てっきりオレは…いや、ま、いっか。」
それで済ませているガウリイ。
とりあえず。
先ほどガウリイが追加で注文していた料理が運ばれてきたのに視線を移し。
「それで?おまえさん、どれくらいの能力があるんだ?
  火炎球ファイアー・ボールくらいは使えるのか?その格好からすると、
  黒魔術系みたいだけど。」
そういいつつも目の前で必死にビーマンだけ振り分けていたりするガウリイだけど。
ま、これからが少しは面白くなってくるのよね。
ふふふv


                      -続くー

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あとがき:
リナ:だぁぁぁぁぁぁあ!このあたしがまったく活躍してないぃぃぃぃ!
   薫はどこ!?薫はぁぁぁあ!
  姫:・・・・エル。また薫さん、逃げたみたいよ?
リナ:んっふっふっ。このあたしから逃げられるとおもってるのかしらねぇ?

-ひぎゃぁぁぁ!(どこかでとある悲鳴が響き渡ってゆく・・・・)

リナ:しっかし。この2ページ分で1話。のペースだと。
 姫:これ、24ページだから。12話になるわね。初期のやつは。
リナ:・・・・キリの悪い数字だわねぇ。十二支とか、薫の世界の暦。とかではないけど。
 姫:まあまあ。それより、この薫さん、いまだに私の小説、手がけないのよ?
リナ:ユニット!二人で薫を説得にいくわよ!
 姫:そうねv
リナ:というわけで、皆様。また次回、おあいしましょうv
リナ&姫:それではねv


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