まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわv
さあ、頑張ってこれを終らすぞ!(そーか?)
心のゆとりvオアシスは希望の行方なのさv(こらまてぃ!)
いやぁ、ちびっ子リナちゃん・・書いてたら。心が和みますし・・。
で、こっちははちゃめ・・もとい。
のりでかいているというか打ち込んでいるようなものだから(こらこらこら!)
何は、ともあれ!いっきます!
・・・そーいや・・・。・・・・フォーエバーと同じようになってしまうが・・・。
・・・ま、いっか。
(・・・・とゆーかあれ・・同じことを繰り返している意味でもフォーエバーだし・・←実話)
ではでは、いくのですv今回は・・・・ネクスト7話v(こらこらこら!)

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   エル様漫遊記・~セイルーン偏そのニ~


「リナさぁん!これ!」
そろそろ昼時、というので。
セイルーンに向かいつつ、道筋にある町を抜けてセイルーンに向かっているあたし達。

「そろそろ、昼ですねぇ。」
「そうね。」
道をあるきつつ、そんなのんびりとした会話をしているあたし達。
「確かに、そろそろお腹がすいてきたな。」
「そ~ですか?」
アメリアの言葉にあたしが答え。
ぽつりといっているゼルのその言葉にゼロスが突っ込みをいれていたりする。
「なあ?リナ?これ?」
ふと。
ガウリイがそこに出ている看板をみて、そんな声を出していたりするが。

で、冒頭にいたる。

「ああああ!これは!」
目をきらきらさせているアメリアに。
「こ…これは!?幻の宮廷料理ともいわれている!?高級珍味中の珍味!?
  レイクドラゴンのドラゴン料理!?
  その味はとんなグルメの人をも虜にするという!?あの幻の!?」
そんなことをいっていたりするゼルガディスに。
「おや、ゼルガディスさん、ずいぶんとお詳しいんですねぇ。」
のほほんといっていたりするゼロス。
「リナさん!今日の朝食はここにしましょう!」
俄然張り切っているアメリアに。
「だな。俺にも依存はない。」
「う~ん、オレはどこでもいいが?」
ふふv
ドラゴン料理なんて!昔母さんが生きていたころに食べた記憶があるかないかくらいですし!
などと思っているアメリアに。
こんなチャンスは滅多とないしな。
などと思っているゼルガディス。
「じゃ♡今日の朝食はこれで決まりね♡」
あたしの言葉に。
「賛成です!」
「異議なし!」
「右に同じく。」
「……はぁ。」
全員が同意しているものの。
約一名。
……絶対に何かありますね……エル様のあの笑み……
……ふぅ。
などと内心なぜぇぇか溜息ついているゼロスだし。
んっふふ。
ど~いう意味なのかしらねぇ♡
グシャ!
「あれ?ゼロスさん?いきなり何もないところでこけて?どうしたんですか?」
何かがつぶれるような音とともに。
何もない場所でそのまま地面にのめりこんでいたりするゼロス。
「気にしないでとっととお店に入りましょ♡」
倒れこんでいるゼロスをそのままに、お店に入ってゆくあたし達。
「さあ?寝てるんじゃないのか?」
それで済ませているゼルガディスに。
「・・なあ?何でゼロスの回りの空気だけ…重くなっているんだ?」
鋭く事実に突っ込みを入れてきていたりするガウリイ。
「あら♡ガウリイ、気のせいよ♡」
き……きのせいじゃ…ないです……
しかも……これってぇぇ!
精神世界面アストラルサイドの空間そのものまで……重くなってるじゃないですかぁ~……
などとびくびく痙攣しながら何か叫んでいるゼロスは、とりあえず無視するとして。
そんなゼロスを道端においたまま。
店にとはいってゆくあたし達。


「何!?ドラゴン料理!?」
厨房にて。
「はい。何でも旅の者達らしく。金に糸目はつけないから・・と。」
注文を受けたウェイターが、厨房に戻り相談していたりするけど。
「……アシュフォードはどうした?」
そこに責任者がいないのを見てとり、そんなことをいっているけど。
「またどこかで、休んでいるんじゃ……」
その従業員のその言葉に。
「よし!」
彼がいないのなら問題はないであろう。
「とりあえず、相手は旅の者達。ナメ鯨の肉とかオーガの肉でごまかすんだ!
  金のなる客を逃がすんでない!」
「し……しかし!」
そんな会話をしているけど。
う~ん。
拉致があかないわねぇ。

「まだかしらv」
さりげなくその会話に突っ込みをいれるように、聞こえるようにと厨房にと話しかけるあたし。
その言葉に。

「ともかく!いそげ!」

その指示のもと。
残り物の材料で作業してゆくコックたちの姿が♡

「お待たせしました。」
きらきらきら。
目を輝かせているアメリア。
「こ……これが!?ドラゴン料理!?」
目の前に並べられたのは。
ドラゴンのワイン蒸しにふかひれスープに、などといったドラゴンのフルコースもどき♡
目をかがやかせ。
『いっただきまぁす!』
元気よく食事に手を付けてゆくアメリア達だけど。
「ん?リナ、食べないのか?」
あたしは、出されたとりあえず。
サラダを食べていたりする。
だって…これっておいしくないのよねぇ。
オーガの肉とかなめ鯨の肉とか…果てはゴーレムの肉とか使って作られているんだし。
ガウリイだけはぱくぱくと食べているけど。
がちゃり。
「……なんだ……こりゃ……」
おもいっきりげんなりした様子でいっているゼルガディスに。
「スープも香辛料で相当ごまかしてます!」
ナイフとフォークを置いて憤っているアメリア。
「まあ、これはドラゴンのというか、レイクドラゴンの肉ではないからねぇ♡」
あたしの言葉に、しばし沈黙。
そして。
「ええええええええ!?そうなんですか!?リナさん!?」
「……何だと!?リナ!?それは本当か!?」
手を止めてあたしのほうを見てくるアメリアとゼル。
「あら?見ただけでわかるでしょ?このスープに使われているのが、まず、鯨のヒレで。
  そして、この蒸し焼きはナメ鯨の肉♡でもって♡
  これあまりおいしくないから、とりあえずましなサラダをあたしはたべているんだけどね♡」
なぜか絶句しているアメリア達を前に、にこやかにいうあたしのその言葉に。
ガタン!
席を立ち。
「こんなものを客を騙して出すなんて!はっ!間違いなくこれは悪です!抗議しにいきましょう!」
そんなことをいいつつ。
きっとそこにいるウェイターを睨んでいたりするアメリア。
まさかばれるとは思ってなかったらしく、冷や汗をだくだくながしているその男性につっかかり。
「……おい、厨房はどこだ?」
などと低い声でいっているゼル。
ガウリイは……未だに一人が食べ続けていたりするけどね♡
アメリア達の剣幕に押されてか。
すんなりと厨房にと案内するそのウエイターの男性。

「料理長は誰ですか!?」
バタン!
勢いよく扉をあけていきなり言い募るアメリア。
かつん。
「素人が厨房に足をふみいれるんじゃねぇ。」
そういいつつ、階段から降りてくる一人の男性。
ちょっとした時代のカウボーイ姿に近い服装していたりするけど。
口ひげとあごひげを蓄えて白に近い灰色の髪をしていたりするのは。
ここの店の料理長、アシュフォード。
「あなたが料理長ですか!?いったいどういうことなんですか!?」
「そうだ、客にレイクドラゴンのフルコースといって。まったく違う肉を食べさせるとは。」
そういいつつ、もっていた肉を投げわたすゼル。

一方で、未だに一人でもくもく食べているそんなガウリイの元に。
「……あれ?ガウリイさん?エル様……でなかった。皆さんは?」
ようやく復活したゼロスが、そこにあたし達がいないのにガウリイに聞いていたりするけど。
「何でも、材料が違うとかいって。厨房に殴りこみにいってるぞ?
  オレは別に食べられれば問題ないと思うがな。」
もぐもぐ。
一人でもくもくと食べているそんなガウリイをみつつ。
「ま、リナのことだから。何かあるんじゃないのか?わかっててここに入ったみたいだし。」
さらりと言い切るそんなガウリイに。
「……ガウリイさん……あなた……何処までわかってるんですか?」
さすが…あのエル様と一緒に行動しているだけのことはありますよね、このガウリイさんは。
そんなことを思っているゼロスだけど。
ガウリイとゼロスがそんな会話をしているそんな中。
あたし達のいる厨房では。

「ふむ。冷蔵庫の隅にほったらかしにしてあったオークかゴーレムの肉でも使って、
  おおかた客を騙そうとしたんじゃろう。」
ゼルが投げた肉を一口かじり、そんなことをいっているアシュフォード。
その言葉に。
どきりとしているこの店のオーナーや他のコックたち。
「あら♡惜しいわね♡あとはナメ鯨の肉とフカの肉とかも含まれてるわよ♡」
さらりと修正をしておくあたし。
その言葉に。
ほうと小さく声をもらし、そして目を見開き。
あたし達…といっても、あたしとゼルガディスとアメリアを見渡して。
「わしの知らぬこととはいえ、大変失礼した。
  このアシュフォード責任をもって、ドラゴン料理をご馳走して進ぜよう!」
そういいきるアシュフォードに。
「本当ですか!?それなら話ははやいです!」
目をきらきらさせていっているアメリアに。
「では、さっそくお願いしようか?」
腕をくみつついっているゼル。
「……では、さっそく。といいたいところだが……実は材料がないのだ。」
ずるっ!
どてっ!
あ、面白い♡
アメリアが床に滑ってこけて、ゼルなんかはそのままの腕を組んだ格好で倒れているしv
「まあ、材料は何処にいるかは分かっている!」
その言葉をうけ。
しばし顔を見合わせた後。
あたしたちはちょっとした会話を繰り広げてゆく。


数時間後。
「……で?何でオレ達が手伝いを?」
あれからあたし達は。
店をでて近くにある湖にきていたりするのだけども。
「まあまあ、ガウリイさんvこれも全ては正義のためです!」
「まあ、確かに、一人でしとめるのは大変だろうしな。」
何かと理由をつけてはいるが。
実際はゼルガディスも実はドラゴン料理を食べてみたかったりするのは。
あたしには丸分かり♡
「狙うはレイクドラゴン!この湖に住む最高の食材!まずはこの対ドラゴン用のネットで勝負だ!」
そういいつつ。
帆の代わりにしていたネットを指差して言っているアシュフォードに。
「……ドラゴン用って……何かあるのか?」
上を見上げていっているゼルガディス。
その言葉に。
「もちろん!対ドラゴンようにでっかくなっておる!」
『・・・・・・。』
大きいだけでは……無理なんですけど(無理なんだが)……
同時に同じことを思っているアメリアとゼルガディス。
そんな会話をしつつ。
やがてあたし達を乗せた船は、湖の中央付近にと進んでゆく。

「ここいらに網を仕掛ける!碇をおろせー!」
その言葉に。
「そんなものはありませーん。」
すかさず突っ込みをいれているアメリア。
「あら♡ここにいい碇があるじゃない♡」
にっこりと笑ってゼロスを振り向くあたしに。
「でぇぇ!?僕がですか!?僕よりゼルガディスさんのほうが!重いですよ!?」
何気に狼狽しつつ、そんなことを言っているゼロス。
「あら♡あんたは関係ないでしよ?重さなんて♡」
にっこりとそういいつつ。
シュルリ。
ゼロスの体を紐でつなぎ。
「はい♡しのごをいわないで♡とっとと入る♡」
「うひゃぁぁあ!?」
ばっしゃぁぁぁん!
ちょっとした水音とともに、何かが湖に沈んでゆく音。
そして。
「うう……かわいそうなゼルガディスさん……。
  せめて息だけはできるようにしてあげますからね……」
涙を浮かべてホースなどを手にもっているアメリア。
「……え!?」
そんなアメリアの態度に、思わず退いているゼルガディス。
う~ん♡
たのしい♡
もごり。
有無を言わさず、そのまま、ゼルガディスの口にホースを差込み。
「はい♡碇二号、いってらっしゃい♡」
そういいつつ。
風の術を少しばかりアレンジして、そのままゼルガディスを湖にと投げ込むあたし。
湖に二度目の水しぶきが舞い上がる。

「ゼルガディスさん、動いたらだめですよ?ゼルガディスさんは碇なんですから!」
そういっているアメリアに。
「……なあ、リナ?ゼルのやつ何かいってるぞ?」
湖のそこにある岩にしっかりとつかまって。
「ふごっっもごっ!むこ゜むご!」
どうして俺がこんな目に!?
などといっているゼルだけど。
一方では。
「……うう……文句をいうわけにもいきませんし…って……え゛(汗)」
別にこちらは空気とか息とかする必要もないので。
のんびりと湖底に座って何やら書類を書いてたりするゼロスだけど。
そんなゼロスの視界にと映りこむとある影にと気づき、ふと顔を上げる。
ゆらりと。
ゼロスの頭に影がさす。

「よっしゃぁぁ!でやがったな!!」
嬉々として喜ぶアシュフォード。
船の下にいるのは、この湖に生息しているレイクドラゴンそのもの。
ばしゃあん!
水しぶきを上げて水面から浮かび上がったその口には。
ちょうどいいえさとばかりに、ゼロスとゼルガディスが加えられていたりするけど。
ゼロスなんか食べても……あまり味はないんだけどねぇ?

「おわぁぁぁぁ!?」
何やらローブを加えられ叫んでいるゼル。
「……なあ?リナ?助けなくてもいいのか?」
それをみていっているガウリイ。
「ふふふ!これは大きいです!食べ買いがあります!では、ファイアー!」
「いかぁぁぁぁん!」
アメリアが火炎球ファイアーボールを放とうとすると、すぐさまにアシュフォードの突っ込みがはいってくる。
「魔法でドラゴンをしとめるなど邪道だ!わが先代の名前にかけて許さん!」
わめきちらしている彼の言葉に。
「う~ん、そんなものなんですか?さすが、職人魂です!」
違うところで感心しているアメリアだし♡
「……お~い、そんなことより、ゼルを早く助けないと……」
のんびりといっているガウリイに。
「そういえば、ゼルガディスさん……浮かんできませんね……」
マストを折って、レイクドラゴンはいなくなったものの、一向に浮かんでこないゼルガディス。
「あら♡ゼルはその体が大部分岩に合成されてるから♡
  魔法とか使わない限り、自力では浮かんでこれないわよ♡」
にっこりというあたしのその言葉に。
「そういえば、ゼルガディスさんは湖の底で伸びてましたが?」
ちゃっかりと、船にと戻ってきているゼロスがそんなことを言っていたりするけど。
「ええええ!?とゆ~かゼロスさん!?いつのまに!?
  って!?大変じゃないですかぁ!ゼルガディスさぁぁぁん!」
何やら湖のそこにむかって叫んでいるアメリア。
「う~ん。ま、じゃあ、浮かび上がらせますか♡」
「……え?」
くすりと笑い。
ぱちん。
指を軽くならすあたしの方をみて、不思議そうな声を出しているアメリア。
と。
ざばぁぁぁぁ……
横たわったままの姿で。水面から浮かび上がってくるゼルガディス。
そのまま。
ふわふわと船上にと移動させるあたし。
う~ん♡何て親切♡
「おーい、大丈夫かぁ?ゼル?」
船に戻ったゼルガディスを、覗きこんでいっているガウリイ。
「大丈夫ですよ、ちょっとおぼれただけでみたいですし♡」
にこにこと横たわっているゼルガディスを見ていっているゼロス。
「それって、十分大変なんじゃぁ……」
その言葉に思わず突っ込みをいれているアメリア。
「う~ん、セオリーなのは人工呼吸ではないですか?」
にこやかにそういうゼロスのその言葉に。
「そうですね。じゃぁ……」
どきどきどき。
気付いているけど起き上がるタイミングを逃しているゼル。
誰がしますか?
アメリアがそういいかけるよりも早く。
プチュウ!!!
「む~む~む~!!」
じたばたばた。
目を見開いたゼルガディスがみたのは。
自分に人工呼吸をしている……アシュフォードのドアッブの顔♡
う~ん。
たのしい♡

とりあえず。
その日はもう夕方だからというので、近くの陸で夜を明かし、次の日に再び挑戦。
ということにしたあたし達。

夜空に月がぽっかりと浮かび、雲ひとつのない夜空。
一人離れて湖を見渡せる場所に移動してゆくアシュフォードに、ふとついていっているアメリア。
「…何だ、じょうちゃんか。座るかい?」
「あ、はい。」
横を叩かれ、そんな彼の横にすわり、湖を見つめているこの二人。
「あ…あの?アシュフォードさんはドラゴン料理に特別な思いいれでも?」
一人で技の特訓などをしているそんな彼をみて、少し不思議に思い聞いているアメリア。
そんなアメリアの質問に、しばしの沈黙のうちに。
「……昔……わしには孫娘がいた……」
ぽつりと思い出話をしだすアシュフォード。

かつて<このアシュフォードには。
娘と……そして、彼の妻と娘婿、そして、孫娘がいたんだけど。
娘夫妻は事故で他界。
そして、それを気に病んだ彼の妻が病死。
そして、最後に残されていた孫娘も。
最後の願い……ドラゴン料理をたべてみたい、という願いを叶えないまま他界。
ま、それぞれに、とある存在に転生はしてるんだけどねぇ。
ふふ♡

「わしは願いを兼ねえてやりたい一心で……さるドラゴン料理の鉄人に弟子入りした。
  特訓にあけくれついに秘儀を手にいれた。
  しかし国に戻ると……すでに孫娘はこの世にいなかった……」
”おじいちゃん、戻ってくるよね・・・”
さいごに自分の名前を呼びながら。
それを聞いて。
「それ以来わしはドラゴン料理の技を封印したのだ。」
そういう彼の目にきらりと光る涙が。
「……じゃぁ……なぜ私達に……」
そう質問してくるアメリアのその言葉に。
「それはな、死んだ孫娘があんたにそっくりなんじゃよ。」
そういって。
「さて、明日は早い。ゆっくりと休んでおくんだぞ?
  柄にもなく昔話なんかして少しつかれたわい。」
アメリアをそこにおいて。
森の奥にと入ってゆくアシュフォード。
そんなアシュフォードの言葉にショックを受けているアメリア。
そして、あたし達のところにともどってきて。
うるうるうる。
「リ……リナさぁぁぁん!絶対にドラゴンを捕まえてドラゴン料理を食べましょうね!」
涙をためて言って来るその言葉に。
「……で?アメリアさんは誰に似てるっていわれたんですか♡」
にこやかにそんなことを言っているゼロスに。
「……はい、死んだ孫娘に……って?」
的確に言われて。
思わず。
「・・・え?」
キョトンとした表情を浮かべるアメリア。
そんなアメリアに。
「オレ、死んだ娘婿ににてるってv」
にこやかにいっているガウリイに。
「あらvあたしは死んだ娘よ♡」
にっこりというあたし。
そして。
火の側ではいじけつつ。
「俺なんか……俺なんかなぁ……華奢なところが・・死んだ女房にそっくりだって……」
いじいじいじと、いじけてじめんにのの字をかいているゼル。
「……あはは……」
その言葉に、アメリアの額から一筋の汗。
「あ、みてみる?彼の家族♡」
くすりと笑って。
彼が首につけていたペンダントを取り出すあたし。
「……は?」
「船が壊れたときにちょっとね♡」
というか、今寝てるから、これだけをここに移動させただけなんだけど♡
ぱちん。
あたしがそのロケット状になっているそれを開くと。
面白いまでに、あたし…つまりは、
このリナ=インバースとしての姿とほぼまったくそっくりの女性と。
そして、ガウリイにそっくりな男性。
ついでに髪型から何から何まで全て同じという♡
優しそうな表情をしている、ゼルガディスにそっくりな女性に。
そして、四歳程度のアメリア…
もとい、彼の孫娘のその姿がロケットの中に組み込まれてたり♡
しばし、それをみて、面白いほどに全員絶句。
しばしの沈黙のうちに。
『何ぃぃぃぃぃ!!!!!?』
『ええええええええぇぇぇえ!?』
あ、面白い♡
アメリア、ガウリイ、ゼルガディス、ゼロスの叫びが、静かな湖畔にと響き渡ってゆく。


ザザァ……
船をレイクドラゴンの模型に模して、湖の上を走るあたし達の乗っている船。
しばらく進み、そして湖の中ほどまで来たところで一度とまり。
そして、そのついでに。
「しくしくしくしく……」
なぜか泣き言をいうゼロスをくくりつけて、そのまま碇として再び沈め。
そして。
「だからって、何でオレがぁぁ!?」
わめくガウリイをくくりつけ。
そのまま、湖に投げ込むあたし達。
俗にいうところの、集魚版♡
魚釣りの道具の代わりに、ドラゴン用にガウリイで代用♡
ついでに。
釣竿のお守りにゼルガディスをつかって…っと♡
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」
息をとめつつ、湖に漂うガウリイが一人。
そして。
視線を向ければ。
そこに口をあけて自分に向かってくるレイクドラゴンに。
面白いことに叫んでいたりするガウリイだしv
「おっしゃぁ!!かかっぁ!楔をうちこめぇぃ!」
「はい!」
その言葉に。
レイクドラゴンにむかって楔を打ち込んでいるアメリア。
ちなみに、ガウリイはドラゴンの口の中♡
ローブ一つでドラゴンとこの船は繋がっていたりするけど。
湖面を面白いことに練り進むこの船。
それにあわせて、ゼロスは水上スキーと化していたり。
どうせだったら楽しまないとソンですし♡
などと思ってるのよねぇ。
あいつは。
楔を打ち込まれ、のたうちまわりながら。
やがてドラゴンは陸にと上がるが。
すでにアシュフォードはドラゴンの背中に乗っていたりする。
そして。
包丁を一つもち。
「神よ!料理の力を!我に力を!」
そういいつつ。
ドラゴンの首にとのしあがりつつ。
「秘儀!!!出刃流星斬!!!」
いって、首のドラゴンの急所をひとつき。
ちなみに♡
アシュフォードが弟子入りしたのは、セシルだったりするのよねv
つまりは、今のあたしの母親となってる人♡
断末魔をあげつつ、そこに倒れるレイクドラゴン。
「しとめたか!?」
「……うう……唾液がぁ……」
などといっているゼルガディスとガウリイ。
当然というか余談ながら、あたし達がのっていた船は完全に壊滅状態♡

「はいはい♡じゃ、これ運ぶのは男性陣の役目ね♡」
あたしのそのもっともなその言葉に。
「あ…あのぉ?どうせだったら、これごと物質転送して、あの店の裏庭に運んでは?」
おずおずとそんなことを言って来るゼロス。
「ま、それもそうね。新鮮さが大切だしね。んじゃ、そ~いうことで♡」
『え!?』
にっこりと笑っていったあたしのその言葉のそのすぐ後に。
なぜか。
『うどわげひゃぁぁぁぁぁ!!?』
意味不明な叫びとともに。
空間に飲み込まれていっているアメリア達。

次の瞬間には。
ドラゴンとともに。
あたし達は店の裏庭にとやってきていたりする。

「リ…リナさぁぁぁぁん!いきなりの空間移動は!
やめてくださいぃぃぃ!」
なぜか、泣きながら抗議してくるアメリアに。
「……リナ、お前は本当に人間か?」
なぜか本気で溜息ついているゼルガディス。
「あら♡ルナでもできるんだし♡誰でもできるって♡」
あたしのそのもっともなその台詞に。
ぶんぶんと。
なぜか仲良く首を振っているアメリア、ゼルガディス、ガウリイの三人の姿が。
「…うん?どうして一瞬で店の裏庭に!?」
どよどよと。
他のコックなどは本当にドラゴンをつれてもどったので、ざわめいていたりするけど。
「ま、ちょうどいい。よおし!これを使って新鮮なドラゴン料理を作ってやるぞ!」
そういうアシュフォードのその台詞に。
「ようやく食べれるのか……」
何かとてつもなく疲れたが・・。
などと疲れたようにいっているゼル。
「うむ。一番早いワイン蒸しで一ヶ月!」
ごがしゃ!
あ、面白い♡
「お刺身なら三ヶ月!そーして、ステーキなら一年!」
どんがらがっしゃん!
ふふふ♡
アシュフォードのその言葉に。
おもいっきり回りの机ごとひっくり返っているアメリア達だし。
「まあ、そんなに待つのもねぇ。んじゃ、時間をここだけすすめてっと♡」
あたしのその簡単なその言葉に。
「……は?リナさん?時間を進めてって……いったい?」
疑問の声を上げてくるアメリア。
「あら♡簡単なことよ♡この厨房だけを少しばかり、時間を進めるのよ♡」
『・・・・・・・・・。』
あたしの至極もっともな誰にでもできる簡単なその方法のその台詞に。
なぜか固まっているアメリア達だけど。

「ゼロスは肉の毒を抜くのに、成分抜き取る作業ね♡」
「わかりました……」
しくしくしくと、なぜかだくだくと泣きながら、肉の毒を抜く作業に入っているゼロス。
「後は、この肉などの時間構成を少しいじって…っと♡」
そういったその直後。
切り取られたドラゴンの肉が一瞬揺らめく。

「あ…あの…リナさん?」
聞くのは怖いですけど・・。
でも聞かないと……気になりますし……
などと思いつつ、あたしに話しかけてくるアメリア。
「あら♡簡単なことよ♡少し先に肉の毒を抜いておいて。
  それから細胞の組織の時間を少しばかり早めてから♡
  食べられる時間帯にまで一気に移動させただけよ♡」
いや……私……まだ質問すらしてないんですけど……
そんなことを思っているアメリアに。
「お……おい……リナ・・時間を進めたって……」
なぜかそんなことを聞いてくるゼルガディス。
「あら。大丈夫よ。外の時間はまだ数分もたってないから♡
  さってと♡アシュフォードの回りだけを早く時間を進めてっ…っと。
  肉ここに用意しておくから、料理、お願いね♡」
とりあえず。
全ての肉は食べれるくらいまでの時間帯に進めておいたし♡
毒もゼロスにいって全部抜き取らせているし♡

時間を進めているそこの厨房はそのままに。
ちなみに。
出入りは簡単にできるように…というか。
アシュフォード、つまりはドラゴン料理をしている職人が離れたら。
それは一瞬だけ時間が止まるようにと設定していたり。
それゆえに、たったの数分間でドラゴンのフルコースは出来上がり♡
なぜか。
どうしてそんなことがリナさん……可能なんでしょうか?
……本当にこのリナは…人間なのか?
うーん、時間かぁ。
そーいや、ばあちゃんから昔…時間を旅してきたリナが、先祖を助けたとかいってたなぁ。
それぞれにそんなことを考えているアメリア、ゼルガディス、ガウリイ達の姿がそこにあったり♡

「おまたせしました。」
ちなみに、厨房の中にいる人は。
時間率が違うことに気付いてなかったりするのは当たり前のこと♡
次々と運ばれてくるフルコースに。
「さぁて、まあ、雑念は捨てて、フルコースをたのしみましょ♡」
とりあえず。
疑問符をうかべまくっているアメアリたちを促して、運ばれてくる料理にと手をつけるあたし。
「……それもそ~ですね。」
「ま……まあ……せっかくだし・・な。」
そんなあたしのその言葉に続くように。
次々と運ばれてくる料理に手をつけるアメリアとゼル。
ちなみに。
ゼロスは厨房で手伝いするようにとおいてきていたりするので、ここにはいないけど♡


数時間後。
「う~ん!おいしかった!」
全ての料理を食べつくし、外に出ているあたし達。
「う~ん、さすがはドラゴン料理です!」
すっかりそのおいしさに満足しているアメリア。
…あれ?
私さきほどまで、何かリナさんに質問しようとおもってたんですけど。
まあ、いいですよね。
完全にあたしにどうやって時間を進めることができるのか?
という、質問をしようとしていたことを忘れていたりするアメリア。
「……ま、まあ、何か深く追求したら怖いような気がするから……。
  俺はあえて追及しないことにする……」
などとなぜか、顔色も悪く言っていたりするゼルガディス。
「……ゼルガディスさん、それが一番懸命です……」
そんなゼルに同意していたりするゼロス。
「そんなことより、食事もしたし。次は何処にいくんだ?」
のほほ~んというガウリイのその言葉に。
「何をいってるんですか!?ガウリイさん!?
  セイルーンに向かうにきまってるじゃないですか!」
「そうそう♡また魔族が今度は二人入り込んでいるセイルーンにね♡」
『・・・・・・・・・・・。』
あたしの言葉に。
なぜか一瞬の沈黙。
「何ですってぇぇぇぇぇぇ!?」
『何だとぉぉぉお!!!?』
「ああぁぁぁぁぁ!!!」
おもいっきりあたしの言葉に叫んでいるアメリアに、目を見開いて叫んでいるゼルガディスとガウリイ。
そして。
やっぱり、わかっておられるぅぅ!獣王様ぁぁぁ!!
すでにわかってらっしゃっておられますゥゥゥ!
なぜか頭を抱えて叫んでいたりするゼロス。
「くすくすくす♡ま、とりあえず、それはいってからのお楽しみ♡」
あたしのその言葉に。
アメリア達の足取りが、いやに早くなってるしv
セイルーンはすぐそこv
さぁって、楽しみますかねv


                             -続くー


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#####################################

あとがきもどき:
薫:・・・はいvエル様・・もとい。リナが進めた時間のおかげで。
  全てのドラゴン料理を制覇したリナ達でした(・・・笑)
  ちなみに、暴露話(こらまて!)フォーエバーネクストで。
  この回のとき。・・・リナがガウリイが料理を食べたことがある。
  というのをきいて、全部ガウリイの分まで食べる・・というエピソードが(こらまて!)
  何はともあれv次はセイルーンv
  え?マルチナ?それはセイルーンが終ってからでてくるのよv
  ふふふふふvでもこちらでは・・・あまり出ませんけどねぇ。
  マルチナは・・(おーい・・・笑)
  ではではvまたv

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