まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
さて・・・・よーやく、ガウリイVSズーマ♡んでは♪
小説と見比べて読んでみたら、よくわかります♪

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  エル様漫遊記・聖王都動乱バトルオブセイルーン


「どけ。」
ズーマがガウリイに向かって冷静な口調でいう。
「そういわれて、退くとおもうか?」
そういうガウリイはずっと剣をかまえたまま。
じりりと、ズーマが先に仕掛けるために動こうとする……が。
ガウリイの力量が何となく勘でわかっているがために、うかつには攻撃をしかけてこない。
ふと、クロフェルの縄をほどいているあたしをみて、一瞬動揺するズーマ。
あたしを狙うか、ガウリイとの対決に専念するか、どちらにするか一瞬無謀にも悩んでいるが。
その隙を見逃すガウリイではなく、その瞬間、ガウリイが走り先にと仕掛ける。
ガウリイの一撃を、ズーマはすんでのところで身をぎりぎりに退けてかわしたものの。
だがしかし、ガウリイの剣にじわじわと追い詰められているズーマ。
その刹那。
ズーマはためらわず、ガウリイの懐に入り込むためにその場に倒れこみ、
そのまま、ガウリイの方に向かって床を転がってゆく。
そんなズーマの行動の先をみこして同時にその場を飛びのいているガウリイ。
ガウリイが飛びのいた瞬間に、体をうねらしその反動を利用して、
体をおこしてあたしのほうにと一気にと走り出しているズーマだけど。
「しまった!」
それをみて、何やらガウリイが叫んでいるが。
たんっ。
ズーマが床をけり、そのまま天井に手をついて、
その反動であたしに向かって攻撃をしかけてくるつもりらしいけど。
無謀もいいところよね♪
ひゅん♪
その瞬間、風が動く。
別に動かさなくてもいいのだけど、かるく指をズーマの方に向かって動かして…っと。
そのほうが驚かすのに効果的だし♡
風が動くとともに、はらり、と再びズーマの覆面が布の切れる音とともに床にとおちる。
それに気づいてズーマはそのまま天井からおっこちてきてるけど♡
「くぅ!」
面白いことに、再び覆面を剥ぎ取られたズーマはうなっていたりするし。
まさかまた、覆面を取られるとは夢にもおもってなかったようだけど♡
なぜかあたしを信じられないものをみるような面持ちでみつつ、そのまま後ろにとさがりゆく。
と。
明かりライティングよ!!」
生み出された魔力の光の弾が退くズーマの顔面をもろに直撃していたりv
「がぁぁぁ!!?」
クロフェルが放った術の光に目を焼かれているズーマ。
たったのこれしきのことで叫びを上げるなんて情けないわよっ!
そのまま、ズーマは数歩よろめき。
そして迷わずにきびすを返してこの場から逃げ出していたりする。
部屋を駆け抜け、階段から脱出してゆくズーマの姿があったりするけど。
根性のないやつ……
「…何とか撃退はしたみたいだなぁ~…」
何やら物足りなそうなガウリイの声。
「まあね。ガウリイ、遊べなかったものねvv」
「ああっ。…て、リナ!!遊びじゃないだろ!?」
「あら♪今認めたじゃない♡」
ガウリイは、ちょっと使える存在と手合わせするのが好きだからねぇ。
だからあたしにもしつこく、対戦をことあるごとに申し込んできてるんだけど。
そのままかるくあしらっていたりするんだけど、それはそれ。
「いやあ。まさか儂が使えるたった一つの術で夜中の読書以外に役立とうとは思わなかったがのぉ。」
のんびりといっているクロフェル。
あんたは、セイルーンの仕官でしょうが!
まあ、アメリア達の教育係なんだけど……このクロフェルは……
それでも情けなすぎるわよっ!使える呪文が一つだけなんて……
あたしのそんな思いをしってかしらずか。
というか気づかずに、そんなことをいいつつも。
あたし達がやってくる前までにズーマが倒していたごろつきたちに目をやって。
「その辺りに倒れている男達、まだ息があるものがいるはずじゃ。
  あの暗殺者。始めこの部屋に入ってきたとき。瞬時に見張りを倒していたが。
  そのときは手加減しておったからな。となれば証人に使えるはずじゃ。」
いってクロフェルは。床に累々と倒れている男達を目で指し示す。
まあ確かに、気絶してる奴だけのものも結構いるけど。
とりあえず、他のこの場にいた見張り役の八人は死んでいたりする。
面白いから、このまま生き返らせることなく、別の何かに転生させちゃいましょう♡
冥土に還るまえに、そのまま輪廻の輪に投げこむようにとしむけておく。
とりあえず、記憶をもったままにして転生させたら面白いし…蚊とかもいいかもね♡
とりあえず、まだ生きている男たちを縄で縛り上げ、そのうちの一人にガウリイが活を入れる。
「う……うぅ…」
使い捨て、といっても過言でない男は、気づいて当たりを見回し硬直する。
「どう?気分は?」
満面の笑みでにっこりと、そんな男にと話しかける。
「さってと♪立てるのなら、ささっさと立つことね♪
  先刻、カンヅェルも捕まえてフィルの所に連れて行っているから♡
  今度は、あんた達がそっちに行く番よ♡そして正直にしゃべってね♡
  でないと、その辺りに転がっている奴等の仲間入りだからね♪」
そういいつつ、転がっている物体もどきを指で指し示す。
「し……死んでいるのか?」
なぜか、声が震えているこの男。
名前はあるが、こんなやつらは別に名前を呼ぶ必要なんかはないし。
「生きてるように見えるの?
  知らないっていうのなら他にも生きている人はいるから、そっちに聞くことにするわね♡
  じゃ、そっちの仲間に入ってね♡」
そういうあたしの手に光が集う。
「ま…まて!まってくれ!!何でも話すから!!」
あわてて叫ぶ男。
始めから素直になればいいのに♡
「あら。素直じゃない♪」
くすくすとあたしが笑うと。
「なあ…リナ?少しきいていいか??その手の光の弾…何だ?」
ガウリイが質問してくる。
火炎弾ファイアーボールの強化バージョンよ♪」
その言葉に、なぜか男は顔色を真っ青にしているが。
そのまま、その光を握りつぶすあたし。
なぜかほっとした表情の男。
「話さないつもりならこれをお見舞いしようとおもったんだけどねぇ。」
「………あのな……」
そんなあたしの言葉になぜかあきれた口調のガウリイに。
あたしの手からその光の球が消えるのをみて何やら心底ほっとしている男の姿が。
そしてまた。
「こいつらを全員、しょっ引いていくのは。ちょっと大変ですなぁ。」
何やらのんびりいっているクロフェル。
「あら大丈夫よ♪こつらは今からすぐにあっちに連れて行ってもらうから♪
  ルナ♡聞こえる?こっちにいらっしゃいな♪」
天井にむかって話しかけるあたしの言葉に。
「―!?誰もいないじゃねえか!?……って!?」
なぜかいいかけて、次の瞬間には絶句している男。
「はいっ!!!!何ですか!!」
あたしの言葉から一瞬もしないうちに、ルナがあたし達の目の前に空間を渡って出現してくる。
「……何か。リナの方が絶対にルナさんより…実力…上だな……」
ルナさん、リナにおびえてるし……
そんなことを思いつつ、ガウリイがそんなあたしとルナをみてぽつりとつぶやいていたりするけども。
そんなの当然じゃないのよ♡
「はい。何の御用でしょうか?
  ただ今あのカンヅェルの一件で、王宮の中はごちゃごちゃとごった返してますが?」
ルナが回りの目があるからといって、かるく会釈をし話をしてくる。
気絶していた男たちも全員気がついてるのだが、
なぜかルナがいきなり出現したのに、絶句したり呆然としていたりする。
「ここまでいきなりだと……もはや驚く気にもなれないなぁ。オレ。」
などとガウリイはいっていたりするが。
「はい♡この物体もどき達は生き証人だから四人とも連れて戻ってね♪
  これで、アルフレッドも言い訳できないでしょうから♪」
いいつつルナの肩をぽんと叩く。
「な…なに!?お前ら!?アルフレッドが黒幕だって知ってたのか!?」
なぜか驚いている男達。
「あら、当然じゃない♪」
さらりとそんな男たちの言葉を受け流しておいてから。
「じゃ。お願いね、ルナ♪あ、クロフェルも一緒に連れて戻ってね♡」
にっこりというあたしの言葉に。
ルナはなぜか、ため息と、汗を大量にかきつつも。
「分かりました。それでは、彼らを連れて戻らせていただきます。では、いきましょうか?」
言った直後、縛られていた男達とクロフェルをつれて、ルナは再び姿を消す。
「なあ、リナ?あの姿を消すのって人間には、まだ無理だってんじゃなかったのか?」
ガウリイが質問してくるが。
「今のここの世界の知識ではまだ無理ね。でも、誰でもできるのよ♪本来は♪
  それにルナだしね♡そんなのは朝飯前だし♪」
ちなみに。
応用と世界の成り立ちの仕組みと、空間率と次元率の仕組みなどを理解すれば。
いわゆる瞬間移動といわれている力は、簡単にだれにでもできることだし♡
「お前の姉ちゃんって…いや…何でもない。」
いいつつ、ガウリイ。
あのとき、感じた力・・・・人のそれでなかったし。
どちらかというと、神族クラスの、トップの力を感じたしな・・・
などと心でつぶやいていたりするけど。
確かに、ルナはこの世界の神族の王だけどね♡
「さて。ま、ともかく♡あとはフィル達に任せましょ♪」
いいつつ。
「じゃ、いきますか♪」
ぱちん♪
指を軽く鳴らす。
「うわっ!?ちょっとまてぃ!?リナぁぁぁぁ!!!!!!!」
何やら抗議してくるガウリイはひとまず無視。
そのまま、あたし達の姿は瞬時のうちにその場から掻き消えてゆく。
地下室から少しばかり離れた大通りの近くの道にとあたし達は次の瞬間移動する。
「いきなりはやめろ!!リナ!」
「慣れなさいよね。移動くらい。」
たかがこれくらいで、未だに少し驚いているガウリイをさらりと言い含める。
とりあえず大通りまで移動するとしますか♡
そのまま城に直接移動…とかだったら面白くないしね♡


とりあえず、城にもどるためにと大通りの先を進んでゆく。
「誰かいるぞ?」
ガウリイが抗議するのをあきらめたらしく、とにかく城にむかいがてら。
あたしと並んで歩いている最中、何やら前方をみつつ、唐突に警戒の声をだしてくる。
人影の数は何とも少ないことに、約四十数名しかいないその気配を感じてのことらしいけど。
「あら♪おまちかね?」
あたしの言葉に、その中のひとりが、
何やら芝居がかった仕草をしながら髪をかきあげつつ、一歩前に踏み出してくる。
「やあ、お待ちしておりましたよ。お嬢さん。」
にこにこと、その顔は愛想笑いを浮かべているが。
「あら♪直々のお出迎えね♡アルフレッド♡
  今ごろは、フィル達に捕まっているころではなかったのかしら♡」
いうまでもなく、目の前にいるのはアルフレッドだったりするんだけど。
そんな、からかうあたしの口調に。
「……まったく。どういう手をつかったのかは分かりませんが、あっさりとバレてしまいましてね。
  どいつもこいつも、僕の計画の邪魔ばかりする。」
苦笑しつついうアルフレッド。
「日ごろの行いが悪いんじゃないか?」
ガウリイがまともに意見していたりするが。
「なかなかいってくださいますね。」
ガウリイの言葉に、すっと目を見開くアルフレッド。
「望んでるんだったら、もっといってあげるげど♪」
腕をくみつついうあたしの言葉に。
「いや。もう十分です。そろそろ決着をつけますか。」
無謀極まりないことをいってるし。
実力をわきまえていない輩はこれだから♡
そんなアルフレッドの言葉をさえぎるように。
「……そこの女はこちらで始末する……」
夜の闇に低い声が響き渡る。
「この声!?」
ガウリイが気づいて何やらいってるけど。
「……貴様か。」
一方では、はき捨てるようにいっているアルフレッド。
そして、口元に苦笑を浮かべつつ。
「…まあいい。こいつらはいずれにしろ始末せねばならない。好きにするがいいさ。」
「そうさせてもらおう。」
声はあたしたちの後ろから。
黒い服で体を埋め尽くしているのはいうまでもなく、暗殺者ズーマ。
表の世界の顔は、ラドック=ランザード。
本人、あたしが知らないと思ってるみたいだけどね♡
「おいおい。かってに話を進めるなよ。」
抜き放った剣の切っ先で、ガウリイはぴっとズーマの方をゆびさしつつ。
「オレは、こいつのボディーガードなんでね。
  もしも、こいつと戦いたいのなら、まずはオレを倒すことだな。」
……そ~いえば…どうも例の一件で、あたしのコルセットを外した姿をみたときから…・・・ 
ガウリイはあたしのことをそれまでは『保護者』とかいってたのに。
それ以後はなぜだが『ボディーガード』と言い方を変更していたりするのよねぇ。
というか、保護者もボディーガードもどっちもあたしには必要ないんだけど♡
面白いからそのまま同行許してるけど…ね♡
「ふむ。ならば……そうさせてもらおう。」
ぽつりと低い声でいうズーマに。
「まあ、何でも好きにやってくれ。」
完全に投げやり口調のアルフレッド。
「ともあれ、話がまとまったなら。そろそろ始めるとしようか。」
とことん実力というものがわかってないアルフレッドだったりするし。
相手の実力くらい、きちんと把握しなさいっ!!


爆裂陣メガブランド♡」
どごがぁぁぁぁぁぁぁぁんんんんん!!!!
刺客達の真ん中で、呪文が炸裂する。
数十名を相手にし、ひとまずお遊びタイム♡
ぐがぁぁぁ!
なぜか、たったの一撃で、再起不能に陥っている刺客達。
「ああもうっ!弱すぎるわよっ!もうちょっとくらいあたしをたのしませなさいよっ!!」
そんなあたしの叫びも再起不能となった彼らには聞こえていないようだけど。
まったく……いくら何でもあっけなすぎるわよっ!!
ガウリイはといえば、ズーマとただ今戦闘中。
黒影夢ヴン・ガ・ノレイム!!」
両手を高々と振り上げて、叫んでいるアルフレッド。
ざぁっ!
その声とともに、彼を中心にして羽音に近い音を立てながら、
黒い形に形状をとりつつ出現する、大地を這う数体の輪郭のハッキリしない人影。
「あら。黒獣人シャドウ・ビーストねぇ。」
というか、まったく使えないもののひとつなんだけど…それ……
普通ならば、これは低級魔族なので、相手の体にへばりつき、体力を根こそぎ奪う。
という特技を一般にもっているとされるが。
何のことはない。
ただ、肉体を乗っ取るだけの力がないというだけだし。
力が弱いので、自力で実体化すらもできず。
しかも物質世界においては、力がないので、
ほっておいてもたったの半日もしないうちに再び精神世界にと掻き消えてゆくものであったりする。
というかこんなつかえないものを出してきてもどうにもなるものでもないでしょうに…
ま、ご愛嬌、と思えばいいかもしれないけど…ね♡
「あら。それじゃ、えっと♡烈閃槍エルメキア・ランス♪」
ひとまず声に出さなくてもいいけど、のりでいって上空に槍を投げつける。
そして、そのまま。
「ブレイク♪」
パチン♪
ずどどどどどどっ!!!!!
あたしが指を鳴らすと同時に、烈閃槍エルメキア・ランスのシャワーのような雨があたり一面に降り注ぐ。
遠くからみれば、光の雨が降り注ぎ、結構綺麗な風景になっているんだけど♡
それはそれ♡
「ぐわっ!」
「ぐっ!」
なぜかたかがそれだけのことで、ばたばたと倒れてゆく刺客達。
しかもなぜか、ズーマにも直撃していたりする。
今のシャワーの影響で、ズーマの動きが鈍っているけど。
本当に情けないったら……
そんな中。
青魔烈弾波ブラム・ブレイザー!!」
夜空を駆けて青い光が走り、他の刺客達をなぎ倒してゆく。
「そこまでよ!!」
光と同時に頭上から響く声。
「何ぃぃ!?」
あわてて辺りを見回すアルフレッド。
通りの脇に立っている一見の廃屋。
その二階のテラスに佇む人影一つ。
「馬鹿な!」
その姿をみて、今ごろ目をむき叫んでいるアルフレッド。
気づいてなかったようだし…こいつは……
「なぜここに!?アメリア!?」
そこにいるのは、いうまでもないけどアメリアだったり。
お約束にも、高いところに登っての登場だけど♡
アメリアって、形にこだわるのよね♡
そんなアルフレッドの言葉をうけ。
「ふっ!知れたこと!」
巫女の法衣を風になびかせ、アメリアはぴしっと指をつきつけて、朗々と言い放つ。
「たとえ世間はごまかせても、この私の目はごまからません!
  ああ。よりによって身内から悪人がでるなんてぇ。アル!潔く正義の裁きをうけなさい!」
ぱさりと法衣を投げ捨てつつ、言い放っているアメリア。
その下には、両手と腰に星の護符ジュエルズアミュレットが施してある動きやすいゆったりとした白い服。
「とう!!!」
そのまま、掛け声とともにアメリアはテラスの床をけると、
そのまま、ベランダから跳び降りて、空中でくるくると一回転。
そして。
―――ぺち。
着地に失敗し、そのまま地面とキスをする。
『・・・・・・・・。』
一瞬沈黙するアルフレッドたち一派。
しばしの沈黙ののち、そのままぴょこんと、身を起こし、
まるで何ごともなかったかのように、ぽんぽんと服の汚れを這い落としてゆくアメリア。
ナーガとアメリア♡
フィルの遺伝子が入ってるから、実はかなり丈夫に生まれついているのよね♪
あと、あたしがちょっぴし干渉もしてたりするし…ね♡
そもそもフィルの誕生は、あたしの悪戯も入ってたんだし。
でもあれは、エルドランたちの願いを聞き入れた結果だしね。
ま、どうでもいいけど♡
「そこまでよ!アル!もう大人しくあきらめなさい!!」
アメリアは、そのままアルフレッドに向き直り、ぴしっと彼に指を差しながら言い放つ。
ちょっぴり首が変な方向に曲がっていたりしたのだが。
そのまま、ごきっ、と顔を両手でもって治しているアメリアだったりするけども。
「くそ!」
アメリアに指摘されて、ぎりっと歯を鳴らし、
「なぜだ!?いつ気がついた!?」
何やらそんなことをわめいているアルフレッドだし。
「というか…あたしは始めからしってたんだけど?」
あたしの言葉をかき消すように。
「ふっ。簡単なことです!!
  ルナさんが連れて戻った刺客達が、洗いざらいあっさりと教えてくれました!!
  それに、あのカンヅェルもです!今ごろ、アルを捜して宮殿の中は大騒動です!」
何やら丁寧に説明しているアメリア。
そして。
「アル、今ならまだ間に合います。
  正義の心のままに、悪から身をひいて大人しく裁きを受けてください!」
何やら説得しているし……
「ふん。なるほど……な。もう何もかもばれてるってことか。でも……無駄だよ。アメリア。
  僕は心を入れ替えるつもりも、諦めるつもりもない。」
「そんな!!!アル!彼方はそんな人ではなかったでしょう!!」
さらに説得しているアメリアだが。
「あ~。はいはい。いい加減にしときなさいね♡アルフレッド♡
  あんたは悪役としては三流以下なんだから。」
あたしの言葉に。
「悪役だと!?」
瞳に狂気の色を宿しつつ、怒声をあらげるアルフレッド。
「馬鹿をいえ!!お前らには分からないだけなのさ!!
  僕がやっていることこそ、正義!僕こそが次の国王にふさわしい人間なのさ!
  僕が王になったら、きっとこの国は、今よりずっと大きくる!豊かになるっ!
  この国を頂点に、世界を統一することだって夢じゃない!」
かん高い笑い声をあげつつ、完全に自分によっているアルフレッド。
あらあら♡
「どうやって?この地区というか、この区域から出る気?
  たかが、腹心四人の張った結界くらいで、外に出ることすらもままならなくなっているのに。
  そんな結界内部から出れもしない状態で、出来もしないことで威張らないの♪」
至極最もなあたしの言葉に。
「……え?」
そこまで考えてなかったアルフレッドはそのままその場で固まってるし。
というか、自分のことだけしか考えてなかったようだけど。
しかも、結界うんぬん、というのはまったく考えてなかったようなのよね。
それにすらもこいつは気づいてなかったのが現状だし♡
結界のことは、完全に頭になかったようだしね♡
「ふっ。面白いです!
  ならば、その正義とやらを身をもって証明してみせてください!!この私を倒すことによって!
  アルが正義に戻らないというのであれば、この私が正義の名のもとに倒してあげます!
  それが、せめてもの身内の勤めです!」
いって、ずいっと前にでるアメリア。
「なぁ、リナ。こ~いうの何ていうんだ?」
アメリアの様子をみつつ、ガウリイが呆然といってくる。
あ、ズーマまであっけにとられてるし♡
「正義かぶれ。もしくは、ヒーローおたく♡」
あたしがいうと。
なぜか、その場にいるほかのものたちもがうなづいていたりする。
「リナさんは、手を出さないでくださいね!」
アメリアはいっているけど。
「はいはい。ま、好きにしなさい♡」
とりあえず、なぜか他の刺客達は、はっきりいって行動不能になってるし。
別の他のやつらで少し遊んでみましょう…っと♪
そんなアメリアとアルフレッドをみつつも。
ふと気が付いたように戦いを再開しているズーマとガウリイ。
そのまま二人の世界にと突入していたりするが。
ズーマの動きは未だに鈍っているままだったり。
たかが、さっきのあたしの力がちょっぴり含まれている光を浴びたらくいで…ねぇ♡
それでも、このズーマは根性だけで戦っていたりする。
ほんと、見ててあきないわv
ガウリイはガウリイで初めから『通称・光の剣』モードで戦っていたりするし♡
ま。
あたしは、ノンビリと傍観しつつ、観戦しておきますか♡


炎の矢フレア・アロー!!」
先にアルフレッドが仕掛けるが、アメリアはよけようとはしない。
そのまま、アメリアに触れることなく、あさっての方向にはじき飛んでゆく、炎の矢達。
「何ぃい!?」
なぜか、叫んで目をむいているアルフレッド。
アメリアが風の結界を纏っているのにすらも、気づいてないし。
あ゛~……
適用力がないやつ……
このアルフレッドは……
そんな簡単なことにすら気づかないままに、次の呪文を唱え始めているし。
とりあえず、次は大技で決めるつもりらしいけど。
…でも、それも小技じゃないv
餓竜咬ディスクアング!!!!」
アルフレッドの放った呪文で、彼の影の中から竜の形をしているものが出現する。
一応、術者の影の中に精神世界の低級魔獣を召喚する術なのだけど。
…ど~でもいいけど…何低級クラス以下ばかりを召喚してるんだか…このアルフレッドは……
どうせやるなら、魔王クラスとか腹心クラスにすればいいのに♡
とりあえず、その辺りに椅子を作り出し腰掛けてのんびりと座りつつ。
そんなガウリイ達やアメリア達の様子を見ていたりするあたしだけど。
なぜか、黒獣人シャドウ・ビーストや、残っていた刺客達はなぜか気絶したりしていたりするし。
力…加減してるのにねぇ~…
たかが、深遠の闇の力を使った雨を彼らの上に降り注いだだけなのに、
それで気絶するなんて……ねぇ♡
根性がないったら♪
崩魔陣フロウブレイク!!」
高々と響くアメリアの声。
声もなく立ちすくむアルフレッド。
アルフレッドが召喚した影の竜は、そのまま、いともあっさりと掻き消える。
アメリアの今の術で精神世界に送り返されただけだけど。
あいつらって、物質干渉力が弱すぎるからね……
「・・・ば・・・・馬鹿な!」
それをみて、信じられない、と思って叫んでいるアルフレッド。
…呪文の効果とその仕組みをわかってないし…こいつは……
まったく。
本気で驚愕しつつ、周りの影の竜がいなくなったのに驚いているし……
彼が視線を前に戻したときにはすでにアメリアが彼の目の前に迫っていたりする。
そんな事実にすらも気づいてないし。
「……な゛!!!!!?」
がごっ!!!!
アメリアのアッパーがまともにアルフレッドのあごを突き上げてゆく。
そのまま、おおきくのけぞり仰向けに倒れるアルフレッドは、ぴくりとも動いてなかったりするけども。
ほんと…情けないったらありはしないわよねぇ~。
いくら何でも……

火炎弾ファイアーボール!!」
剣の技では勝ち目がない。と判断したズーマはガウリイに向かって呪文を解き放つが。
「はぁ!」
ガウリイはそれをあっさりと弾き飛ばしていたりする。
そして、そのまま。
がっ!
ガウリイの剣の先にある光がズーマを捕らえ、光の刃がズーマの右肩を捉えていたりする。
なぜか、先ほどのダメージがまだ残っているズーマは動きが鈍ってるし…
飛びのくズーマにガウリイは、そののまま返し刃でなでぎりにする。
ガウリイの一撃は、ズーマの右手を肩からすっぱりと切り落とす。
戦っても、無駄。
このまま戦っても、負けは確実と判断したズーマは、戦いの最中。
そのまま大きく後ろに飛びのき、路地の奥にと姿を消してゆく。
そして、夜空に呪文で舞い上がっていっていたりするけども。
…あらら。
逃げたわね。
…ま、このほうが後々楽しくなるからいいけどね♡
チン。
ガウリイが剣をしまうと同時に。
「終わったわね。これで、一つ悪が滅びました!」
ガッツポーズをとっているアメリア。
「リナぁ。何、のんびり座って観戦してるんだよぉ~……」
あたしがのんびりと座って観戦してるのをみて、何か情けない声を出しているガウリイ。
「あら♪別にいいじゃないのよ♪」
「とりあえず。アルをつれて、戻りましょう!」
抗議するガウリイはとりあえず無視しておいて。
あたし達は、アルフレッドをつれて王宮にと移動することに。
とりあえず、そのまま、この場所から瞬間移動♡
そんなあたしをアメリアがなぜか尊敬の眼差しで
「リナさん!すごいですっ!」
とかいってくるけど。
「ま、ルナもできるし。」
「そうなんですか。さすがは正義の味方ですっ!」
などと納得しているアメリア。
「…そういう問題じゃないとおもうなぁ……」
ガウリイの声だけがただただその場にと風にのってとけきえてゆく。
ある意味ではそういう問題よ♡
ガウリイ♡


                        -続くー


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よっし・・・・・。あと・・・・。ニページだぁぁぁぁぁ!!!
ううううううう(涙)
それでは・・・・・次回で・・・・・・。

エル:次の小説の打ち込みは?
 姫:もう、十一時になるんだけど?♡
 薫:・・・しくしくしく・・・・・。
   これからやります・・・・・。しくしくしく・・・・・。
   それでは・・・・・。


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