まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ♪
ここからは、殆ど、小説と同じだったり……
といえるのか!?
何しろ、しょッぱなからカンヅェルの正体……ばれてるし……
しかし…文章が下手だ…あぅあぅあぅ……

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  エル様漫遊記・聖王都動乱バトルオブセイルーン


「叔父様たちがいらっしゃったようですよ。」
アメリアは視線をそちらにむけて、意味ありげにいう。
アメリアも何となくそうでないかと思っているらしけど。
神殿の入り口から人影が三つ、あたし達の方にと向かってやってくる。
フィルの弟であるクリストファと、その息子のアルフレッド。
そして、例のカンヅェル。
「これは、兄上!ご無事でしたか!!」
「うむ、心配をかけたな。アル。」
「とんでもありません。このクリス、心より兄上の身を心配しておりました。」
しらじらといいのけているクリストファ。
自分が疑われているのを承知でいっていたりするのよね。
この人間って♡
「お帰り、グレイシア。」
息子であるアルフレッドがナーガの姿をみて挨拶をしてるけど。
「しばらく見ないうちに、また綺麗になったね。」
「ふっ。おだてても、何もでないことよ。何当たり前のことを言っているのよ。
  この私が綺麗なのは、いつものことじゃない!そういうアルも元気そうね。」
ナーガが高らかに言い放つと。
苦笑しているアルフレッド。
「くすくす。あいかわらずだね。グレイシアは。」
「と…ところで兄上?後ろの三人は?」
あたし達を見咎めて、言葉にだすクリストファ。
「この三人?」
クリストファの問いにアメリアが答えるように。
「父さんの古い友人だそうです!」
ちょっとカマをかけているアメリア。
そんなアメリアの言葉に、クリストファが一瞬鼻白む。
面白い♡
カマかけているのが見え見栄なのであるが。
しかし、自分もカンヅェルに対してそういっているので、深く追求もしてこない。
「そ…そぉ~ですか……」
くすくすくす。
思わず笑ってしまうあたしとルナ。
かなり間の抜けた返事をしているクリストファと驚いたような表情のアルフレッド。
「こちらが、リナ=インバース殿。」
どよっ!!
こらまちなさいっ!
何で、あたしの名前を聞いただけで、兵士がざわめくのよ!
「ほぉぉぉう、貴女が…あの……」
面白がるような口調をしているのは、カンヅェル。
どうかエル様がお怒りになりませんように!
何やら腕をあわせてアメリアたちに気づかれないように、小さく祈っていたりするルナ。
ど~いう意味なのかしら、ルナ♡
あとでとっちめる!
「……控えろ、カンヅェル。」
「これは失礼を。」
クリストファの叱咤にフカブカとわざとらしく頭を下げるカンヅェル。
「で。こちらがガウリイ=ガブリエフ殿。」
そこまで言って、フィルは言葉を切る。
「あ、紹介しますね♡」
次に、フィルに続けてアメリアがあたし達の方に向かって言葉を発っし。
「こちらは、クリストファ叔父様。私の大好きな叔父様です。」
これはアメリアの本音であるのだが。
その大好きな叔父がまさか父親の命を狙っている。
とは、信じたくない。
という思いが込められていたりする。
そのアメリアの言葉に、苦い顔をしているクリストファ。
「これが、従兄弟のアルフレッド。で、こちらが、叔父様の古い友人のカンヅェルさん。
  王宮にお招きしたとたんに、こんな騒ぎが起こって。
  さぞ不愉快な思いをおかけしていると心苦しく思っているんですよ。」
アメリアの遠まわしな『疑ってますよ。』との言い回しの言葉に。
中には露骨に苦笑している兵士たちの姿もちらほらと。
アメリアは意識して、というか元気よく大きな声でいっているのである。
心にやましいことがある場合。
この攻撃は、結構精神にくるものがある。
兵士達の中には、皮肉な視線をクリストファたちに向けているものもいたりするが。
この程度の揺さぶりには、どうどうとしているのが大物なのであるが。
小物とはいえ、堂々としているカンヅェルとは対象的に、まともにそわそわし始めているクリストファ。
気が小さいわねぇ。
「と…ともかく、ご無事で何よりです。で?もう一人の人は?」
いいつつ、クリストファがルナの方を見ていたりするが。
「何じゃ?クリス。ルナ殿を忘れたのか?何度か王宮に招いているではないか。」
フィルが不思議そうな表情をして弟に言っているけど。
「はて……?どこかでお会いしたような気もするのですが?」
未だに気づかずに、クリストファは首をかしげていたりする。
「そういえば、父さん。私も思い出せないんですけど。」
アメリアの言葉に。
ルナがそれまで黙っていたのに対して、にっこりと笑みを浮かべつつ。
「ゼフィーリアから参りました♡ルナ=インバースと申します♡
  以前というか前回お会いしたときは、
  何かの公式行事でしたので正装しておりましたので、分かりづらいのでは?」
にっこりと笑いかけるルナ。
「ゼフィーリアのって……ああ!」
ぽんと手をうつアメリア。
「ゼフィーリアの赤の竜神騎士スィーフィードナイトの、ルナ=インバースさんですね!」
大声で思い出したように言い放つ。
『な゛!!!?』
その言葉に周りの兵士だけでなく、なぜか面白いことに、
カンヅェルとアルフレッドが狼狽の声を重ねているし。
この程度でうろたえるなんて、まだまだね♡
「ほぉ……」
「あの方があの……」
ざわざわざわ。
面白いまでにざわめく人々。
「……私なんかより、リナ様のほうが……」
何やらつぶやいているルナ。
「スィーフィードって……おお。そういえば、会ったことがありますよね。
ようやく今さらながらにおもいだしてぽんと手を打っているクリストファ。
「お久しぶりでございます。」
いいつつ、ルナは頭をペコリと下げる。
面白いほどに汗を流しているカンヅェルとアルフレッド。
「あ…あの?赤の竜神騎士スィーフィードナイトって…あの赤の竜神騎士スィーフィードナイトですか?」
こちらに聞き返してくるアルフレッド。
完全に顔色が変わっているのがとても面白い。
「本人とは限らないのでは?」
ふんと鼻で息をしているカンヅェル。
……とゆ~か、目の前にいるのに気づかない魔族って……怠慢もいいところよねぇ。
「何をいうか。このルナ殿は本人だぞ?」
フィルがその言葉に突っ込んでいたりするが。
「ふっ。どうだか。」
完全に信じてないカンヅェル。
これで中級魔族の部類なんだからねぇ~…まったく……
最近の魔族が弱いわけよね……

「ルナ♡ここで、ちょっと気を開放してごらん♡
  この町には結界張って、外に気がもれないようにするからvv」
あたしはルナにのみ聞こえるようにいう。
「気を開放って……そんなことしたら、エル様。
  ……あの魔族、おそらく人形…保っていられませんよ?」
ルナもまたあたしにのみ聞こえるように言ってくる。
「多少抑えたくらい大丈夫でしょ♡それに♡
  今ここで、あれがこの世界での精神世界における姿になったら、というか姿が変わったら♪
  どういう言い訳すると思う?アルフレッドは♡」
いたずらっぽく、いかにも楽しそうに、くすくすとあたしが笑いつついうと。
「……なるとすれば。髪も目も鼻も口もなく、水死体のような色をした顔に。
  普通の人間よりもふた周りくらい大きな見開かれた二つの目。
  そんな姿がいきなり出現したら、パニックになりますよ。」
ルナが丁寧にカンヅェルの形態の説明をしていたりするけども。
みただけで、どんなになるのか、ルナには分かるのよね♡
まあ、わからなかったら、それはそれでかなりの問題があるけども。
まがりなりにも、ここの竜神任せているんだからねぇ♡
「あら♪何いってるのよ。だから、面白いんじゃない♡
  ルナがやらないんだったら、あたしがするけど♡気の開放♪」
ずざぁっ!
なぜかその言葉に、一気に顔色が悪くなって完全に血の気が引いているルナ。
そこまで畏れなくても♡
「な゛!!?それは困ります!」
いきなり、大声を上げていたりするルナだし。
「??どうしたんだ?ルナ殿?」
フィルが不思議そうに聞いてくる。
「あ…いえ、こちらのことで。」
ルナがあわててフォーローする。
「本当に赤の竜神騎士スィーフィードナイトであるならば、何か証拠を見せていただきたいものですな。」
完全に信用してないカンヅェル。
本気でルナに気づいてないし。
ああもうっ!
本当に情けないったらっ!!
「ほらルナ♡あいつもああいってることだし♡」
あたしの言葉に、ルナはなぜかため息一つ。
「……分かりました。結界は不要です。私が張ります。エル様……」
なぜか疲れた口調のルナ。
何か悟りきったような諦めたようなそんな声をしていたりするけども。
そして今度は、アルフレッドの方を向き直り。
「それでは、私の気を少し解放させていただきます。それで、証明になるかと…よろしいですね?」
「ふん。」
鼻で笑っているカンヅェル。
この時点になっても、まだ気づいてなかったりしているのである。
……本気で情けないわよ!
お母さん、そんなに鈍感に創造った覚えないわよっ!
あたし、笑っちゃうから!
これは、部下Sにも責任あるわよね……んっふふふふふ♡
そこまでいっても、未だにルナが本物とわかってないカンヅェル。
まったく……
「――――はっ!!!」
ルナの一瞬のための気合とともに、
暁よりも眩しき光で、それでいてやわらかく暖かい光が辺りに満ちてゆく。


「何だ?この光は?」
フィルがとまどう。
「これがスィーフィードの力でもある光よ♪」
あたしは完結に説明しておく。
「とてもやさしい光ですね。心が洗われるようです。」
手をかざしているアメリア。
「これが……」
ナーガが目を細めていたりする。
そんなこんなで、全員がその光に呆然としばししていると。

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

案の定、悲鳴が何やら聞こえてくるし。
全員が、そして町の人々が光の眩しさに目を細めている状態で。
この場にいた人々が、その声の方を振り向くと。
そこには、うづくまりのたうちまわるカンヅェルの姿が。
「……おい?カンヅェル?どうした?」
クリストファが言いかける。
そのとたん、言葉を失うクリストファ。
その場にいるはずのカンヅェルは、すでに人の姿をしていなかったり。
本当に情けない……
髪も目も鼻も口もなく、水死体のような色をした顔に。
普通の人間よりもふた周りくらい大きな見開かれた二つの目。
そういう形状になったカンヅェルの姿がそこにあるのみ。
『な゛!!!??』
その場のほとんどの存在達はその姿を目の当たりにみて、しばし絶句していたりするが。
フィルはあたし達から、カンヅェルが魔族だと聞いていたのでさほどに動揺してなかったりする。
アメリアなどは、かなり驚いていたりする。
「な゛!?あなたは一体何者です!」
いいつつ、ちょっぴし声が震えていたりするアメリア。
「あら。こいつは魔族よ♡アメリア♡
  このスィーフィードの光に、中級魔族程度が耐えられるはずもないけど。
  魔族だったら、これくらいちゃんと防がないと情けないけどねぇ……
  まあ、実体化も自力で出来ない下級過ぎる魔族の輩は。
  この光だけで滅んじゃうという情けない実体があるんだけどね。ここセイルーンは。」
あたしの言葉に。
「リナ?この光って……一体?」
ナーガがあたしに聞いてくる。
「あ、これ?赤の竜神フレアドラゴンスィーフィードの気のようなものよ♡」
とりあえず、嘘はいっていないし♡
ナーガの問いかけに答えるあたし。
「あ、そろそろいいんじゃない?ルナ♡」
「はい。」
あたしのその言葉が合図でもあるように、ルナは再び気をひっこめて気配を隠す。
光が退いた後には、ぐるりとカンヅェルを取り囲む兵士達。
「か…カンヅェル?その方???一体??!」
実はカンヅェルが魔族としらなかったクリストファは、声がかすれて震えたりしていたりするが。
「くっ!!覚えてろ!このままでは…すまさん……」
言い放ち、そのまま逃げるように捨て台詞をいいながら、
カンヅェルはそのまま空間に溶け込み姿を消し去っていたりする。
しばし、それをみつつ、何もできずに呆然と佇むクリストファ。
やがて。
「ど…どういうことだ!?アルフレッド!?」
アルフレッドに詰め寄っているクリストファ。
「どういうことか、こちらが説明してほしいんですけど。叔父様。」
アメリアとナーガがクリストファに詰め寄っていたりするのが面白い♡
「ちっ。」
アルフレッドが誰にも気づかれないように舌うちしていたりするが。
「ともかく…。きちんと説明してもらうぞクリス。いいな?」
フィルが言い放ち。
兵士達とともに奥に引っ込んでゆく。
クリストファも大人しくその後についていっていたりする。
そんな彼らの姿を見送りつつ。
「……それにしても、一体何がどうなっているんだか……」
事態がよく飲み込めてないガウリイが一言。
「リナさん。あれ、魔族だっていってましたけど。そうなんですか?」
あたしに聞いてくるアメリア。
「そうよ♡」
あたしの即答に。
「でもこのセイルーンは、邪な力を持つものは入れないはず。それに力も弱くなるはずよ!」
なぜか、力説していたりするアメリアだったり。
「アメリアさん、普通一般にはそうかもしれませんが。
  多少力を持っている存在ならば、そんなこと関係ないんです。何の問題にもなりませんし。」
補足説明しているルナ。
ばたばたとし始めた王宮の様子をアメリアは気にしつつ。
「と、とにかく。今日は、泊まっていってくださいね。何か、いろいろとごたごたしていますので。」
アメリアの言葉に。
「それもそうだね。その方がいいね。」
アルフレッドが同意している。
大本はあんたがたくらんだことでしょうに♡
面白いからいわないけどvv
「じゃ、リナ、お言葉に甘えるか。」
「では、お願いしますわ。」
「それもそ~ね。」
あたし達は、そのままセイルーンの王宮にしばらく滞在することに。
楽しくなってきたじゃない♡


                                           -続くー


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次回・・・・ズーマ、登場(爆!)
あと、16ページ(まて!)←実話(汗)
それでは・・・・・・。


エル:このあたしが活躍してないのはどういうことぉぉぉぉ!!!!!!?
 薫:あ゛あ゛あ゛!!番外編で遊んでいるから、
   こっちはそれほどではないんですぅぅぅぅ!!!!!!(言い訳)
エル:ほぉぉぉぉぉぅ♡
 薫:あ゛あ゛!!ガウリイさんにばれるのですよ!?それとか、アメリアさんたちに!!!
エル:ばれたら、記憶、消すからよし!!
 薫:んな殺生なぁぁぁぁ!!!!!!(涙)
エル:打ち込みが遅い、あんたが悪い!!
 薫:どっひぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!

言いようのない音が鳴り響く・・・・・・。


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