まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
今回は、オリジナル&無印TVスレイヤーズ♪から♡
んではでは♪

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      エル様漫遊記・サイラーグ偏



ここね。
「ここって……」
シルフィールがポツリと目の前の風景をみてもらす。
サイラーグの旧市街。
シルフィールたちが住んでいる町からは、ちょうど、神聖樹フラグーンの、北側。 
そこを抜けた奥に、忘れられた建物が一つ。
その中に、以前レゾが集めた魔道書や魔道具などを保管してある、レゾの隠れ研究室があったりする。


「さて。じゃあ、入りますか♪」
「まて、リナ。ここにはレゾが張った結界がある。その結果を解かないと駄目だ。」
ゼルガディスがいってくる。
「あら知ってたのね。ゼルガディスは♪」
「……?リナ?知っていたのか?」
「そんなのちょっと見ればわかるじゃない。どうしてガウリイが狙われたのかも……ね♪
  確かに、ゴルンノヴァなら、この結界破れるわよね♪」
というか普通ちょっと叩いただけで壊れるような結界だけど。
これは。
『ゴルンノヴァ?』
そんなあたしの言葉に、なぜか全員の声が一致する。
「ああ。ガウリイがもってる、光の剣の本来の名前よ。
  なぜか、ここの存在達ってあれのこと『光の剣』とか呼んでいるのよねぇ♡」
あたしの言葉に。
「……そういや、リナは毎回これそう呼んでるな。」
ガウリイが剣に手をかけしみじみといっていたりするけども。
「どうする?それとも封印をとかずに、そのまま中に移動する?」
うきうきしつつあたしがいうと。
なぜか。
「……いや。いい。ガウリイ、やってくれ……」
なぜか、顔色が悪いゼルガディス。
「あら♪別に、空間移動してもいいじゃないのよ♪」
いまだにあの空間移動にどうやら、まだ慣れてないようだけど。
「……空間移動って……」
シルフィールがつぶやくが。
「あらるルナでもできるし、普通は誰でもできるのよ?」
なぜかあたしの言葉にシルフィールは汗をながしているが。
「そうだなぁ。オレもあの感覚…なんてゆ~か、何かわからないが不思議な気分になるし……」
ガウリイはいいつつも、とりあえず剣を抜き放つ。
それは、精神世界に直接触れることによってガウリイの精神が研ぎ澄まされているからなんだけどね。
「やぁぁぁ!!」
ざしゅっ…
ぱきぴし…
どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
「うわっ!?」
「きゃあ!?」
「うどわぁ!?」
結界を解くと同時に、些細な…まあ普通の人間とかにとっては、すざましい余波が生まれているが。
その力になぜか、叫びを上げている、ゼルガディス、シルフィール、ガウリイの三人。


ぴしぴしぴし……
ドッゴォォォォォン・・・・・・・・・。
ぱっきぃぃぃぃん。
澄んだ音をたてて、入り口のドアが崩れさりその後には地下にと続く階段が見えていたりする。
「さて♪じゃあ、いきますか♪」
にっこりと微笑みとりあえずその階段へとむかってゆくことに。


「あら、リナさん達が結界をといてくださったのですね。」
一応、レゾにいわれて、あたしのことを嫌だけど、と思いつつも一応はさんづけしているエリス。
「レゾ様がいわれたのは。あれをあのままにしといたら、いけないから、もって来るように。
  ということでしたけど……
  ……本来は、私があれを発動させて、レゾ様の仇を討つつもりだったのに……」
そんなことをエリスは思っているが。
あら♪
このあたしに勝てるわけがないのにね♡
「でも、レゾ様……目が見えるようになっていて、そして笑ってくれましたし……」
何よりも、エリスはレゾの笑い顔がみたかった。
だから、レゾが生きていた。
それだけでも、エリスにとっては十分すぎるほどに幸せであるらしい。
レゾに頼まれた、この研究室の最下層にある。
レゾが昔、対抗するために、集めていた…というか、発見して、封印していたとある石版を目指して。
エリスもまた、地下に進んでゆく。
「俺は、ガウリイとの決着・・つけさせてもらうからな!」
いうザングルスに。
「好きにしなさい。」
もはや、あんまり彼には興味がないエリス。
そもそも、彼を雇ったのは、彼女達を殺すためが目的だったんだけど…今はもう必要がないし。
そんなことを思いつつもザングルスにそっけなく言い放つエリスの姿が、
あたし達が階段を降りていった少し後にみうけられていたりする。


「……ずいぶん長い階段だなぁ……」
ガウリイが愚痴をこぼす。
長い回廊を抜けたさきには、長い、地下に続く階段が続いてる。
これくらい別に長くはないってば♡
「よっぽど危険な研究をしていたのでしょうか?」
シルフィールが、
『魔道の実験や研究は地下にいくほど危険な研究だ。』という定説を思い出しながらつぶやく。
「まあ、術や研究が失敗したとき。
  そのときのために、周りに少しでも被害が広がらないために深くつくるのは常識だからな。」
シルフィールに続いて言うゼルガディスの言葉に。
「ぼ…暴走!?」
ガウリイが少し驚いて声をあげる。
「何にしろ、何にでも。万が一。ということもあるさ。」
かんかんかん。
あたしたちの足音があたりにと響き渡っている以外はあたし達の話し声のみが響いている。
そのまま、ずんずん歩いていき、無造作に、明かりライティングを階下に投げ入れるゼルガディス。
まあ、ときどきあたしは、わざと術の暴走を細工してやってみたりしてるけどね♡
存在達に対して知られないように♡
かっ!!
明りが照らし出したのは、一つの丸い部屋。
「ようやく、最下層なんでしょうか?」
シルフィールがつぶやく。
「……いや。扉があるぞ?」
ゼルガディスが、扉に手をかけると。
ぎぎぃ……
またまた続く、階下への階段。
「ああ。ゼルガディス、そっちじゃないわよ。」
あたしはいって、もと来た階段の横を指差す。
「ほら♪こっちにも、扉があるし♪」
「…本当だ。死角になっているところから、こちらが正解…だろうな。
  何しろ、ここを造ったのは……あのレゾだし……」
本来ならば昔から茶目っ気のあった、曽祖父のことを思い出しゼルガディスが苦笑する。
いつのころからかその茶目っ気もなくなったが。
それはそのうちに封じられていた魔王の力の影響だ…と今のゼルガディスは理解している。
「……リナさん?もしかしてここ、知ってるんですか?」
シルフィールが不思議に思っているらしく、聞いてくる。
「あら、来たことなくても、普通誰でもわかるって♪」
……無理です。
シルフィールの心のつぶやきは、あたしには手に取るように分かるけど。
正しい道を探す…なんてことは誰でもできるのよ♡

「っ!?リナ!!」
「あら♪」
「な゛!?」
「きゃぁ!!」
ばたん!!
あたし達がその扉に入ると同時、今までいた場所に炎が立ち込めていたりする。
それに気づきあわてて、扉をしめているガウリイとゼルガディス。
「さ♪いきましょ♪」
あたしが、すたすたと先にすすむと。
”……全然動じてないし……”
なぜか、そんなことを同時に思う三人の心のつぶやきが一致していたり。
あの程度で普通は誰もが動じたりしないってば♡
とりあえず、しばらく進み、その先にとある小さなドアをかたん、と開く。
「……ここ何だ?」
「見たところ、使われてない倉庫というか…品物の保管場所のようだな。」
ゼルガディスたちが周囲を見回す。
廊下の先にある扉を開くと、そこはちょっとした部屋の中。
と。
「だれじゃい!?」
部屋の中から聞こえてくる声る
それと同時に。
「きゃ!!?」
いきなりシルフィールが叫んで、ガウリイの後ろに隠れている。
「何だ!?」
ゼルガディスがそちらをみると。
「……何だ鶏か。」
ガウリイがいう。
魔族の鶏……なんて、めずらしいなぁ。
チキンにしたら、うまいかな?
などと、ガウリイは内心思っていたりするが。
「この私のどこが鶏なんだぁぁぁぁ!!!これでも、れっきとした魔族なんだからね!」
ムキになっていってくるのはどう見ても鶏。
「どうみても、鶏よね。」
「ここまで、見事な鶏もめずらしいよな。」
「完全な鶏だな。」
あたし、ガウリイ、ゼルガディスが交互にいう。
「でぇぃ!この私には、れっきとした魔族ティーバという名前があるんですからね!」
抗議してくる鶏ティーバ。
「そこのお前!お前には、私はどうみえる!?」
「……え?」
いきなり話を振られているシルフィール。
その問いかけに戸惑いつつも。
「……美しい……鶏さん♡」
即答しているシルフィールだし♡
ずがしゃ。
面白いまでに鶏もどきはこけてるし♡
「あら。鶏でいいのよ♪そ~いう形態しているあんたが悪いんだし♪」
あたしがいうのと同時に。
「そういうお前は何なんだ?」
ゼルガディスが、いぶかしり問いただす。
「ふん!誰が人間ごときに!!」
「あら♪烈閃槍エルメキア・ランス♪」
ちょっぴり、お茶目に人並みの呪文を放つあたし。
今の力は普通の人間と同じにしてみたのだが。
「……うぎゃぁ!?」
なぜか、かなりのダメージを受けてる鶏だし。
「話します!話します!!
  私は、レゾ様に呼び出された、魔族でして。ここの、管理と研究の手伝いをしていたんです!」
いきなり低姿勢になってくる。
「魔族のくせになさけないわよっ!!これしきのことで!!」
「…お前、本当に魔族か?」
あたしの一喝と、あきれたゼルガディスの声が一致する。
「……本当に鶏なんじゃないのか?」
のほほんといっているガウリイ。
まあ、彼はその本能で、これが一応魔族だってはわかっているけども。
「じゃあ聞く。レゾが研究していた内容を知らないか?」
以前からそれが気になっていたらしいゼルガディスは、まっさきにそれを聞いてるし。
ゼルガディスの問いかけに。
「ああ、それは私にも内緒で、ここ数年レゾ様が行っていた研究でしょう。」
「あ……あの?その研究室への行き方……教えていただけないでしょうか?」
「どうして、私が人間のいうことなんて……」
シルフィールの頼みに、ぶつぶついっている鶏ティーバ。
「あら♪じゃあ、この場でローストチキンに決定ね♪」
言って、手に炎を凝縮させる。
見た目には、普通のファイアーボールだけど。
威力は、普通のちょっと力のある魔道士が放つ、ドラグスレイブ並くらいの炎球にしてみたり♡
「ああ!!!話しますぅぅぅぅ!!案内しますぅぅぅ!!」
……根性ないやつ。
「あんたは!仮にも魔族なら、これくらい防いでみせるっ!!とかくらいいいなさいよっ!」
あたしの言葉に。
「む……無茶言わないでください!!どうみてもそれ!普通の炎じゃないじゃないですかっ!!
  そんなドラグスレイブ並のそんな炎を受けたら、
  今の私では、太刀打ちできるはずがないじゃありませんか!」
なぜか汗を流して抗議してくるし。
『…いや、竜破斬並みの炎って……』
そんなディーバの台詞になぜかゼルガディスとシルフィールの声が重なってるけど。
「まったく…。ゼラスのやつは下っ端とはいえ部下にどんな教育してるのかしらねぇ……
  これしきのことすら防げない…なんて。」
「………え゛!?」
なぜかあたしのその言葉を聴いて固まって多少おびえているこの鶏魔族。
一応こいつ、獣王ゼラス=メタリオムの配下なのよねぇ…下っ端とはいえ……
以前のセイグラムよりもこいつはかなり格下だけど。
「とりあえず、研究室に案内してくれ。」
あたしのつぶやきは聞こえていなかったらしいゼルガディスがディーバにそんなことを言ってるけど。
「ともかく、案内してくれるんだろ?」
「でなかったら、この場で、チキンの丸焼きvv決定ね♪」
「オレは、歩きつかれて、お腹すいてきたから、チキンの丸焼きでも食べたいけどなぁ~……」
いいつつも、ガウリイの手には、フォークとナイフ。
「ひょ………ひょげぉぉぉ!!します!しますっ!案内しますぅぅ!!」
なぜか即座にそういってきているこのディーバ。
ああっ!本当に魔族の威厳ってものがないわよっ!!

「ここから、移動できるんです。」
なぜかびくびくしつつ、移動陣の所にあたし達を案内してくれる鶏ディーバ。
「じゃ、準備はいいわね♪」
「は………はぃぃぃぃぃ!」
内心は、ぶつぶついっているが。
なぜか、断るととんでもないことになりそうだし………
などとそんなことを思いつつも、何やら本能で怯えているらしく素直にいうことを聞く鶏。
すっと鶏が手を横にふると、それと同時に陣が光り。
瞬く間にあたし達は、レゾがかつて研究を行っていた研究室にたどり着いていたりする。


「………この膨大な量………」
つぶやくゼルガディス。
「まあまあ。分担して探せば何かわかりますわよ。」
シルフィールも、ゼルガディスが、
『身体を元にもどす方法を探している。』ということを知っているので。
協力を惜しまないでいるのだが。
そんなにたいした量でもない資料&道具を目の前に、
ゼルガディスとシルフィールがため息をついてるけど。
そもそも、普通に人間の体に戻るだけ…というのだったらすぐに誰でもできるのにね。
灯台下暗し…とはよくいったものよね♡

こそこそこそ。
「あら?鶏さん?」
シルフィールが鶏がこそこそと別の場所に行くのに気づき、その後をおいかけてゆく。
部屋の奥深くの一角。
ちらっちら。
目をきょろきょろとさせ、周りを警戒しつつ。
「これさえあれば……」
壁にかけてあるお面に手を伸ばす。
そして、壁にかけているそれを手にとり、それを顔に貼り付け。
「こ……コケェェェェェェ!!!!」
叫び声をあげている鶏。
泣き声まで鶏なのね♡
叫びとともに、鶏の姿が大きく変貌してゆく。
「あ…ああぁ……」
何か言葉にしたくても、言葉がでないシルフィール。
「……見ましたね?」
「き……きゃぁぁぁぁ!!!ガウリイ様ぁぁぁぁぁ!!」

「シルフィール?!」
「何だ!?どうしたんだ!?」
ばたばたばた。
「が…ガウリイ様!!鶏さんが!!」
シルフィールがふるふると指をさす。
シルフィールの悲鳴に驚いて合流したゼルガディスとガウリイは、
なぜかそれをみて目をぱちくりさせている。
「な゛!?」
ゼルガディスが唸っているが。
「ふん。ようやく本来の姿にもどれたわ!」
などといっている鶏ディーバ。
というか、本来の姿も鶏もどきって…こいつは……
「どういうことだ!?」
「そういや、何か力がなかったな。あの鶏……。封印でもされているかのように。」
ゼルガディスがティーバに向かっていい、ガウリイが図星をついている。
「ふん!!私は、かつて、レゾ様に召喚された!
  そのときに、魔力の大半をこの仮面に封じられたのだ!
  これが私の本来の姿だ!人間ごときにはまけはせん!」
なぜか丁寧に説明してくる鶏だし……
「……というか、その姿しかなれないんでしょ~が……あんたの実力だと……」
あたしのあきれた口調に。
「だ……黙れ、黙れ、黙れぃぃ!!」
顔を真っ赤にしていう鶏魔族。
「リナさん?どういう意味ですか?」
シルフィールが尋ねてくるので。
「本来、魔族は、精神生命身体。精神世界にその本体を置いているのよね。
  そして力のないやつは、媒体となる器に乗り移って、物質世界に具現化するんだけど。
  多少の力のあるやつは、自力で具現化するのよ。
  こいつは、この程度の具現化しかできないってわけ。
  シルフィールは見たでしょ♪顔が半分ないヴィゼア♪」
あたしがいうと。
「えええ!?この鶏さんも、あれと同類なんですか!?鶏さんじゃないんですか?!」
駄目押ししているシルフィール。
「黙れ、黙れ、黙れぃぃ!!」
ごうんっ!!
何を怒る必要があるのか、いきなりあたし達にと攻撃をしかけてくる。
・・・・・・・・・・・・・・。
「んっふっふふふふ……♡」
「ま…まずい!!ゼル!!結界張ってくれ!!シルフィール!!ゼルの近くに!」
あたしが、にっこりと笑い始めると。
なぜかガウリイがあわて、ゼルガディスの顔が真っ青になる。
「……え?」
シルフィールはよくわかってないようだが。
「……何!?」
ことごとくティーバが放った攻撃は、あたし達の方にくるまでに当然のごとく無と化してゆく。
「んっふふふ……。まったく。このあたしに攻撃しかけてくるなんてねぇ♡」
びくっ。
なぜか、怯え始めるそれ。
あたしは、おもむろにふいっと手を前に突き出す動作をする。
「……ぐわっ!?」
なぜか、それだけのことで壁にたきつけられているし。
「ふっ。このあたしにまがりなりにも攻撃を仕掛けたんだから♪
  それなりの制裁は加えさせてもらわね♡」
あたしはにっこり微笑みかける。
「リナ!!頼むから、こんなところで、竜破斬ドラグスレイブはやめてくれよ!?」
ゼルガディスが、何やらいってくるけど。
「あら。どうしてSの力なんて使う必要があるのよ♪」
『……?』
あたしの言葉に、首をかしげているゼルガディス、ガウリイ、シルフィール。
ぶわっっ!!
『うきゃぁぁぁ!?』
ちょっと、ほんの些細としか言いようのない力程度を出そうとしただけで、
たったのそれだけなのに、なぜか部屋を揺るがす暴風が巻き起こる。
暴風にあおられて。
『うどわぁぁぁぁ!?』
ゼルガディスたち三人は、壁の中へと吸い込まれてゆく。
「あら、そういえばあそこに転移装置があったのよね♡」
そこはちょうど、侵入者を様々な場所に転送するための仕掛けがある場所。
ま、いっか♡
「さて♪あんたは、あたしの宮殿に入るまでの道掃除の係りね♪」
パチン♪
あたしが指を鳴らすと。
「……お呼びですか?エル様?」
突如として、橙色の瞳と髪をみつあみで後ろにまとめている少女が出現する。
歳のころならば、15・6歳の格好。
あたしの『ここの宮殿』のメイドとして造っている存在のうちの一人であるけども。
「は~い♪ミラ♪これ、イラッションロードの掃除係に仕立てといて♪」
なぜか、いきなり出現したミラをみて目を丸くしているティーバ。
「こんな力のないやつをですか?いくまでに消滅してしまいますよ?
  こんな下っ端も下っ端……。混沌への道に踏み入れたとたんに。」
ミラが最もな心配をしてるけど。
「あら。大丈夫よ♪まがりなりにもこのあたしに攻撃しかけてきたからこいつ♪
  簡単には消滅なんてさせないしvv」
「ええ!?エル様にぃぃ!?何て無謀な!?…まあそういうことなら、こき使ってもいいですね。」
「そういうこと♪」
あたしとミラの会話に、まったくついてこれてない鶏ティーバ。
「……?あ……あのぉ??」
さすがに、混沌だの道だのと話しているので。
本気で内心汗を流していたりするのは、気のせいではなさそうだが。
「あれ?エル様?そういえば、この存在には正体教えてないのでしょう?」
「そりゃ当然よ♪一緒に旅している人間達にも話してないし♪北のSのやつにも♡
  人として生活してるこのあたしのフルネームすら、面白みがかけるから、教えてないもの♡」
「……人としてのって……」
なぜか怯え始めているし。
「さて、じゃ♪ミラ♪これはお願いね♪」
「分かりました。それでは、エル様、失礼したします。ほら、あんたはこっちね。」
「なな゛な゛な゛!?」
しゅんっ。
ミラにひっぱられ、鶏ティーバはその場からいなくなる。
さってと♪
あたしはシルフィール達と合流でもしますか♡


一方。
「あんたも馬鹿ねぇ……。よりによって、エル様……金色の王に攻撃……しかけるなんて……」
「…………え゛!!!!!!!!?」
びしぃぃぃぃ!!
すでにその場は混沌なので。
というか、ここに入った時点でこいつは滅んでいたりするのだが。
そのまま、あたしの力もあり、姿は消滅することなく、掃除道具を手渡されたティーバは。
なぜか、再起不能なまでに石化していたりする。
まったく。
どうしてあたしの通り名を聞いたくらいで、そんな反応するのかしらね♡



「やれやれ……。ここ、何処だ?」
ガウリイは一人、別の場所に飛ばされていたりする。
まあ、あたしがそうしたんたけど。
「ここは、俺とお前の闘技場さ。……もっとも、ガウリイ。貴様の墓場にもなるだろうがな。」
闇の中より出現する一人の男性。
「あんたも……いい加減にしつこいな……」
あきれ半分に、ぽりぽりと頭をかきながらいっているガウリイ。
「ふん。熱くなれる相手を見つけたからな!」
「……いや、オレより……」
言いかけて止める。
まあ、リナと手合わせ……今だにオレすらしてもらえてないからなぁ……
なぜかガウリイは、あたしが一度だけ使った剣の技をみて、
しつこく『手合わせをしてくれ。』とかいってくるのだけど。
このあたしに勝てるわけないじゃないのよ♡
互角に手合わせできるのって、アザートスとかユニットとか美知絵とかよねぇ~……
他にも数名いるけど……
つまりは、あたしと同等に渡り合えるのは、あたしと同じ存在のみ。
当然だけどね♪
「いいかげんに飽きないか?」
そうはいってもガウリイ♡
あんたとザングルスは、今までまともに手合わせすらしてないじゃない♡
「いや。これは、剣士としての勤めだ!」
「やれやれ……」
いいつつ。
ガウリイは、半ばあきらめモードになりつつ、光の刃を出したまま剣を抜いてゆく。


「きゃぁぁぁぁ!!」
「なるほど。どうやらここは、ゴーレムの製造場所のようだな。」
どさっ。
シルフィールとゼルガディスが放り出されたのは、四方の壁にびっしりとゴーレムがいる場所。
「ほら。ともかく、いくぞ。シルフィール。」
テクテクテク。
その場にいるのもいやなので、とりあえず二人は歩き始める。
「……ゼルガディスさん?あの?リナさんって……一体?」
おずおずとシルフィールが聞いている。
あのねぇ。
あたしはただのか弱い女性だってば♡
ただ、この全ての世界を創っているだけで♪
まあ、それは、内緒だけど。
全ての世界は、あたしが暇つぶしに創っているものだし・・ね♡
「さあ…な。
  しかし、リナの姉のスィーフィード・ナイトが妹、といっているリナを恐れているような気もするし。
  まあ、赤の竜神の騎士がらみなら、何があっても、不思議ではないと思うが?
  それに、リナとルナさんは、あの『ゼフィーリア』の出身だしな……」
ゼフィーリアを強調していうゼルガディス。
まあ、あの場所は。
あたしがちょっと、細工している土地柄であるからね♡
実験を兼ねて♪
もちろん♪
部下S達には内緒で♡
「……たしかに。……そうですね……」
そんな会話をしつつも、てくてくとあるいている二人の姿。
やがて二人が行き着く先はある行き止まり。
と。
パラッ……
「し!!静かに!」
パラバラ……
ゴゴゴゴ……
「ゴーレムが!!!!?」
「ちっ!!!振動弾ダム・ブラス!!!!」
ドッガァァァァン!!!
ばらばらばら……
わらわらわら。
「……走るぞ!!シルフィール!!」
「……はい!!」
とにかく、その場は逃げ出すことにしている二人。
彼らが行き止まりの部屋にたどり着くと同時に、
壁にぴっしりと埋まっていたゴーレムたちが一斉に動き出しただけなのだけど。
あらあら。
二人とも、がんばってね♡


そのころ、とある部屋においては。
「ねえねえ、エイシス。これ何なんだろうね。」
にこにこと水晶をいじっている女性。
「……ルーシー、魔道を少し覚えたからって……。下手に触るなよ……」
「そこ!!五月蝿い!!」
「は……はいっ!」
みごとに、言いくるめられていたりする。
二人とも似ている顔立ち。
まあ双子といっても、二卵性なので、完全にはそっくりではないのだか。
その業界では、双子の悪魔と呼ばれている二卵性の男女の戦士。
あたしとも、ちょっと以前に関りがあったけどね♡
「ともかく!!ここに、あの大賢者赤法師レゾのお宝があるそうなのよ!」
「そうだ!!俺達は、それをこの手にするために!」
何も知らない彼らは、面白いことに偶然に……といっても、あたしが操作したんだけどvv
とにかく、最下層まで一気に移動していたりする。
だがしかしそこには何もなく、とりあえず部屋を調べてみると、
上の方に、鍵と思えるくぼみを発見したので。
鍵となる品物を捜すべく、また転移室に戻ってきていたりする。
「依頼の方は??」
遊んでいる二人にいらいらといっている二人の人間。
本当は人間ではないけどね♡

彼らは、知らないから♪
あれが、何をするためのものか♡
それに♪
誰も知らないけどvv
実は、あのザナッファーって、一体じゃないのよね♡
んっふふふふふ♡
以前、その残留思念は、ガウリイがやっつけていたりするけども♡
さぁって♪面白くなるかしらvv
コピーが放っていた瘴気につられて、黄金竜までがこの場所にやってきていることだしね♡
ふふふふふふふ♡


                                             ―続く―

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あとがき:
薫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
  ・・・・・・・・・・・返事くらいしてよ・・・・(笑)ルナ・・・・(爆!)
  本日、クーラーの設置どきから、行方不明になってた、家の猫!!ルナちゃん♪
  (オアシスのページに写真あり♪)
  家が開け放ってあったから、外にでた・・・とおもって、ずっと捜してたのに・・・・・・・・
  家の中。しかも、冷蔵庫の上の荷物の後ろ!!に発見!!
  名前よんだときに、返事くらいしてよぉぉぉぉぉ!!!!(爆!)
  まあ、外にでてなくて、よかった、よかった・・・・。
姫:とゆーかあの猫、かなり臆病だから、一人(一匹)では出ないでしょぅに・・。
薫:でも、人が来てたから、パニックになって、どこかにいく!!とゆー、可能性があったし・・・・・。
   (事実、むちゃくちゃに臆病で、家族以外には、ぜったいに隠れてでてこない・・・汗)
   まあ、安心、安心。とゆーか、台所・・・・。
   三時間締め切ってあったんですが・・・・(爆!)
   ま・・まあ、本日の近況報告は、おいといて♪
   はてさて、いくぞ♪本日中に、サイラーグ偏の完結♪
姫:でも、最後はもう打ち込んでアップしてるのよねぇ♡
薫:・・・・・うぐっ!!!(汗)
  ええええ。してますよ!!!!(開き直り)
姫:それで?TV版のは、所々しかノートに書いてないけど?どうするの?
薫:・・・・・・・・今からも~一回見直そうか・・・・・。サイラーグ偏のあそこ・・・・(まて!)
姫:・・・・・・あのねぇ・・・・・。
薫:いやあ、エリスの台詞・・忘れたし・・てへvv(まて!)
姫:・・・・・ま、いーわ。好きにしなさい・・・・。ど~せ駄目っていっても、見るんでしょう?
薫:はははは(汗)なぜか、無償に見たくなってきた・・・・。無印、スレイヤーズ♡
姫:まあ、いーけど・・・・・。五時までには見終わること♡
薫:って・・!?今、もうあんまり時間がないじゃないですかぁぁあ!!
姫:当たり前♪貴女、今日、まだ、小説、一本しか打ち込んでないしvv
薫:・・・昨日の続きと合わせたら・・・二本・・(汗)
姫:そういうことvvだから、休みの日は、最低、五本は目指しなさいねvv
薫:・・・・!?無理ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!!!!!!
  んでは、ちょっくら、台詞の確認にいって、本編にとりかかるのです・・・・・。
姫:また、後書きから打ち込んでるからねぇ・・・・・。貴女は・・・・・・・・。
薫:あ・・・・・あはははははは(汗)
  では・・・・・・・・・・・。
姫:さてvv隣の部屋に、DVD鑑賞にいった、薫は、ほっといて♪
   今回と、次回(最終回)の始めは、TV版♪らしいわよvv
   あの、鶏、ディーバが出てくる回ね♪それじゃ、まったね♪
   ・・・・・・・・。
   そういえば、ミッドナイト・ホーン、また打ち込みが止まっているわねぇ・・・・・・・・・・。
(薫:ぎくっ!!)
   あと・・・・ジェム・・・・・。休みの日に完結させるっ!!
   っていってたの・・・どこの誰だったのかしらねぇ♪
(薫:や・・・やばひ・・・・・汗)
   これは、お仕置きが必要よね♪
   それじゃ、まったね♪この回、サイラーグ偏の一回目は、次回で終了よ♪じゃあね♪

       (薫:んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・。)


隣の部屋で叫び声が一瞬して・・・・・。
(うるわしき・・・・・♪♪)
後には、ただ、スレイヤーズの無印のエンディングが流れているのみ・・・・・・・・・。


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