まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
ふふふふ♪
ようやく、オリジに突入か!?(だからまて!)
ちなみに。これ、途中で、始めに書いてあるのに、プラス。
テレビ版もいれてますので・・あしからず・・(ノートは、原作のみだが・・)
ではでは♪


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  エル様漫遊記・サイラーグ偏


「……で?どうする?」 
聞いてきたのは、ランツ。
「どうするっていわれても……あのレゾのコピーに……魔族か……」
つぶやくようにいうゼル。
「あら♪そんなのは関係ないから、当の本人にけりをつけてもらいましょ♡」
ふいに、呪文らしきものを彼らに聞こえるようにつぶやく。
まあ、本当は、来い、といった、強制的な、命令なんだけど♪
一応、人目があることだし・・ね♪
いつもの召喚方法は今回はなし♡
たまには、違った方法も、面白いし♪
あたしのつぶやきと同時に、足元にとある魔法陣が浮かび上がる。
「な゛!?何だ!?この魔法陣は!?見たこともないが・・・・」
ゼルガディスが、足元に広がる、の魔法陣をみて何か言っている。
「私も、見たことは、ありません。」
シルフィールも、それをじっと直視している。
―かっ!!
まばゆい、光とともに、その魔法陣の上に現れたのは、二人。
一人は、黒い髪の・・本物の『レゾ』プラス。
部下S(シャブラニグドゥ)の鳥バージョンおまけつき♡
そして……もう一人は……


「な゛!?こ……ここは!?」
「確か、今。私達……話していた……最中でしたよね……」
応えたもう一人の女性がこちらを振り向き。
そして。
「な゛!?エ!?じゃなかった!って…り…リナ…さ…ん!?……いや……え…ええっ!?」
どうやら、どう呼ぼうかと迷っているようだが。
「な゛!?り……リナ様!?」
こちらの、レゾの方は様つきで呼んでいる。
「―う゛!?―」
なぜか、うめていて言葉に詰まって固まっている鳥。

彼女は、きょろきょろと辺りを見回して、どうやらあたしが一人でないのに気づいたらしく。
「急に呼びだされて。何か御用ですか?リナさん?私に?それとも?」
なぜか、びくつきながら聞いてくる。
「あ、もちろんレゾの方に用事よ♪
  でも、ちょうど一緒にいたし♡だから二人とも、呼んだのよね♪」
あたしの言葉に、そのままなぜか石化している二人と鳥1羽。
「……な゛!?れ……レゾ様!?」
エリスがその姿をみて叫んでるけど。
レゾがその声にそちらを振り向き。
「?その声は…エリス。エリシエル=ヴルムグンですね。
  貴女をこの目でみるのは初めてですが……元気そうで何よりです。」
今は完全に目が見えているレゾ。
初めてその目で、エリスをみている。
レゾがにっこりと、エリスに微笑みかける。
「……生きて……いらしたんですね……」
なぜか涙ぐんでいるエリスの姿が。
「あ……あの?こちらの方々は?一体?リナさん?
  一人はその……『レゾ』と、まったく同じ姿ですけど……。……もしかして、御本人様ですか?」
違う点といえば、目を彼が開いているということのみなのだが。
シルフィールが尋ねてくる。
「あ、申し遅れました。ご挨拶が送れて申し訳ありません。私は、レゾといいます。
  リナ様には、大変お世話になりまして……」
だから、その様づけはやめなさいって!
ばれたら、どうするのよ!!!
せっかくの暇つぶしが楽しめないじゃない!
ま、あたしの存在自体が、知られてないから、滅多とばれることもないけど♡
レゾが深々とお辞儀をして、挨拶する
もう一人は、紫がかった蒼い髪を肩まで伸ばし。
それを、さらりと手で掻き揚げながら。
真紅のその瞳で、シルフィールたちをみつつ。
「皆様、始めまして。わたくし、リナ=インバースの姉で、ルナ=インバースと申します。
  いつも、妹がお世話になっております。」
といって、ぺこりと頭をさげる。
だけどもあたしは、ルナが額に流している汗を見逃していない。
どうやら、このあたしを妹。
と呼ぶのに、かなり、恐れを抱いてるのよねぇ……今だにルナってば……
ま、別にい~けど。
「……ルナ=インバース?」
何やら、その名前で、シルフィールが考え込みはじめているが。
ルナは結構その名前は知られているからね♡
「へぇ。リナ、お前、姉ちゃんがいたのか。」
ガウリイがあっさりといっている。
「ふっ……。まさかとは思うが、この姉もお前みたいに強いのか?」
ゼルガディスがいう。
あら。
「まあ、一応強いうちにはいるんじゃない。普通からみれば♪だってルナはスィーフィードの♪」
「リナさん!!」
なぜか、あたしがいいかけると、ルナが強い口調で止める。
別に、今は人間やってるますがスィーフィード本人です♡っていってもいいでしょうにね♡
別に害もないし。
「スィー…フィ…ド……ルナ…インバース…って……ああぁあ!!!」
いきなり大声を上げているシルフィール。
そして。
「お…おもいだしましたぁぁぁ!!
  ルナ=インバースって・・・・『赤の竜神の騎士スィーフィードナイト』の、ルナ=インバース様!!!!」
何やらシルフィールが大声で叫んでるけど。
『な゛……な゛にぃぃぃ!?』
なぜか、エリス、ランツ、ゼルガディスの声が同時に重なる。
「……で?スィーフィードナイトって……何だ?」
ずごがしゃ!!
あ、面白い♡
ガウリイの一言に、シルフィールまでずっこけてる♡
ガウリイの一言によって、もののみごとに、全員が地面に突っ伏しているし♡
「が…ガウリイぃぃ!!!?お前、本気か!?
  赤の竜神の騎士っていえば、この世界の至高神、
  赤の竜神フレアドラゴンスィーフィードの力をその身に宿していると、いわれている人だ!!
  本当に竜神の力が使えるらしいぞ!!」
ゼルガディスが力説する。
まあ、ルナは本人なんだけどね♪
あと、他にも欠片を宿している人間もいるけど♪
あのときというか、ここでは神魔戦争っていわれてるときの戦いで、
ルナってば、力がちょっとばらばらになっちゃったのよねぇ。
あたしのところに還りかけたから、あたしがちょっと活をいれたけど♡
Sにいたっては、あの戦いで七つに分断するし……
本当に情けないったら……
「そうですよ!兄貴!俺も噂で聞いたんですが、聞いたことはありますよ。
  何でも、ドラグスレイブをよけて転がっていた木の枝で叩き落したとか。」
ランツがいう。
それはだれでも出来るって♡
あたしなんか、何もなくてもできるわよ♡
「至高神、赤の竜神スィーフィード様の力を受け継がれている神聖な人のことですわ。ガウリイ様。」
シルフィールが丁寧に説明している。
神聖・・かしらねぇ?
受け継いでいるというより、だから、ルナは、本人だってば♡
赤の竜神フレアドラゴンルナ=スィーフィード。
これが、ルナの名前だし♪
シルフィールたちが、口々にガウリイに説明しているが。
「……その、スィーフィードなんとかって…何だ?
  ……どっかで聞いたような……聞いたことがあるような……」
理解してないガウリイ。
赤眼の魔王ルビーアイシャブラニグドゥが魔族の王だとはお前も知っているだろうが!!
  赤の竜神フレアドラゴンスィーフィードといえば、神族の王だ!!」
ゼルガディスが力説する。
まあ、この世界だけだけどね♡
ルナ達より上ってかなりいるし♪
魔王や神って…実はかなり下っ端にすぎないのよねぇ♡
例えば、この世界だと、この四つの四界を一つにまとめているけど。
この四つの、神と魔王の両方の王がいて。
それでもって、さらに、そのうえに、古今東西を治めている、多々といる神と魔王がいて。
それでもって、さらに、そのうえに、それらを管理する機関。
さらに、それらすべてを管理する機関。
そして、統合している機関。
などなどがあって。
最終的には、あたしにたどり着くんだし♡
世界の魔王や神って、実は本当に下っ端なのよねぇ♡
いってみれば、たんなる使イッパシリ、あたしにとっては暇つぶし♡
まあ、世界そのものがそうだけどね♡
「??よ~わからんが。ってことは、リナの姉ちゃんは、竜神の力が使えるってことか?」
漠然と理解したガウリイの言葉に。
『そのとおり!!!』
ガウリイに説明していた、ゼルガディス、シルフィール、ランツの声が重なり、
ガウリイの言葉に、大きく肯定している。


そんな彼らをあたし達は、目の端でみつつ。
「……エル様……あの人間……変わってますね……」
ルナが、あたしにのみ聞こえるようにいってくる。
「でしょ♡まあね、結構面白いわよ♪あの人間。
  エルフの血が混じってるだけじゃなくて、キャナルの…ヴォルフィード側の神族の血も入ってるし♪
  それに、竜族の血でしょ♡あと、ゴルンノヴァももってるし♡けっこう退屈はしないわよ♡」
キャナルというのは、この世界の隣に隣接している、
漆黒の竜神ナイトドラゴンキャナル=ヴォルフィードのこと。
ちなみにルナと同期♡
今は面白いことに、なぜか部下Dと融合してるけどね♡
あたしがいうと。
「それはそうと……あ…あの?エル様??どうして、そのような格好をなさっておられるのですか?」
ルナが汗をながしつつ、あたしに聞いてくる。
「ああ、理由はこれよ♡」
ぴらっ。
あたしは、紙切れを二人の前にだす。
「な゛!?」
「まあ!?」
「何と!?」
声に、恐れを抱きながら。
レゾと、ルナ、そして、鳥となってる部下Sの7/1の声が重なる。
その声に気づき、
ガウリイを洞窟の端につれていって説明していたゼルガディス、シルフィール、ランツ達が、
ようやくガウリイに説明するのをやめてこちらのほうに戻ってくる。
「この手配をかけたの♡
  そこの、エリシエル=ヴルムグンと、あんたが以前作ったあのコピーレゾなのよね~♪♪」
にっこりと、ルナとレゾに笑いかける。
「もちろん♡自分で片つけるわよね♡あんた達♡もし、しなかったら♪」
にっこりとあたしが言う、何とも優しい言葉に。
『も・・もちろんです!』
こくこく。
大量に冷や汗を流しながら、レゾと鳥が何度も首を縦にふる。
そんなに恐れなくても♡
「で♡出来たら、さっさとこの手配解いてほしいのよねぇ♡
  あ、ルナ♡あんたも、もちろん手伝ってね♡」
あたしがにっこりというと。
なぜか、ルナは一瞬固まり。
「ってことは、ちょっと時間がかかりますね……
  ちょっと店長に、しばらく休みますって伝えてきます!!……いいですよね?」
なぜか、あたしに遠慮しながらも問いかけてくるルナだけど。
「あっそ♡いってらっしゃい♪」
別にルナだったら、分身するって手もあるにね♡
まあルナは、結構まじめだからねぇ♡
何でも、自分でこなそうとするし♡
あたしがいうと、なぜかほっとしたように、ルナはその場からかき消える。
「な゛!?消えた!?」
なぜか、おどろいているランツ。
「ああ、ルナは、空間を渡っただけよ。」
さらっというあたしの台詞に。
『だけって……』
なぜか、汗ながしているゼルガディスたち。
「いとも簡単に…さすがだな……」
ゼルがつぶやいているが。
「あ…あの?リナさん?ルナ様、『店長に休みをもらう』って……?一体?」
首をかしげて、あたしに聞いてくるシルフィール。
「あ~。ルナはね。
  ゼフィーリアのリアランサーってお店で、ウェイトレスのアルバイトをやってるのよ。」
あたしがいうと。
「……スィーフィードナイトが?」
なぜか、汗をながして言ってきているゼルガディス。
「そ♪」
なぜかしばしその場に無言が満ちるけど。
「……やはり、あのかた。赤の竜神の騎士スィーフィードナイトご本人様なんですね!
  ああ、お会いできるなんて何て夢のよう!神よ、感謝いたします!」
シルフィールがなぜか祈りを捧げている。
ここでの人間達のいう神って、ルナ本人なのにね♡
ルナに祈りをささげてどうするのかしらねぇ♡

そんなこんなで。
とりあずルナが戻ってくるまで、なぜか全員で、自己紹介を兼ねた座談会が開始することに。

「レゾ様…生きているなら、なぜ連絡して下さらなかったのですか!?」
レゾにそんなことを言っているエリス。
「すいませんでした……。しかし、理由はどうあれ。私は一度死んだ身です。
  リナ様のお力がなかったら…私は、あのとき。魔王シャブラニグドゥ共々死んでいたでしょうから。」
まるで、子供をあやすかのごとくに、レゾはエリスの頭をなでる。
まあ、このあたしに喧嘩うってきて、簡単に死なす。
なんてそんな生易しいことをあたしが許すわけないじゃないのよ♪
『な゛!?あ…あの!?一体どういうことですか?』
レゾの今の言葉を聞いて、問い返しているエリスとシルフィール。
どうやら、魔王という言葉に反応してのようだけど。
「……ゼルガディスさんから、多少は話しを聞いてはいましたが……」
シルフィールが汗を流しながら、腕をくむ。
ゼルガディスが、シルフィールに大まかには、説明してるみたいね♪
「でも、今は、生きていらっしゃる!」
エリスが強くいう。
ちなみに。
レゾが来た時点で、エリスの束縛は解いてある。
レゾが、あたしに解いてもいいかと了解をとって、解いたのだけど。
そんなレゾとエリスは、とりあえず、そのままにして。
ガウリイ、ゼルガディス、ランツは、何やら話し込んでいるし。
シルフィールが、あたしの所へそっと近づいてきて。
「と……ところで、リナさん。」
シルフィールが、あたしの近くまできてからあたしに話しかけてくる。
「ゼルガディスさんから、聞いたんですけど・。
  あなた、あの『竜破斬ドラグスレイブ』すらを超える術を使えるとか……」
あらあら。
ゼルガディスったら、そんなことまで、話しているのね♡
普通、他人には話さないでしょうにね♡
まあ、どうやって魔王復活を止めたたのか、シルフィールが食い下がったから教えたようだけど♪
ちなみに。
シルフィールは、あのとき巫女の能力で、空気の振動と瘴気の変化をとらえて、
Sが復活したのになんとなく気づいてたようだしね♡
この世界では、最強とされている竜破斬ドラグスレイブ
それは、この世界を一応まかせている魔王シャブラニグドゥの力を使って使う術。
普通は、あいつから力をかりて、使うのだけど。
あくまでも。
あたしは、勝手にあいつの精神体をもぎとって使ったり、
または、あたしの力をそれに似せて使っているし。
そんな程度で弱体化するようなら、当然お仕置きだしね♡
そんなに弱い魔族にはあたしはしてないし。
シルフィールが言っている術は。
あのとき、あたしが完結にゼルガディスたちに説明した。
ここでは、『重破斬ギガスレイブ』と、あたしは仮に呼んでいるけど。
別に言葉にしなくても出来るんだけど♡
あたしの力……つまりは混沌を呼び寄せる術のこと。
術といっても、あたしの一部たる混沌を使っているのだから、
あたしにとっては術ともいえない代物であるが。
すべてのものを『無に還す』というのもできるし、
逆に、『全てのものに生命を』といった、創造と消滅なんかも、簡単にできたりする。
ま、それを説明してたら、シルフィールたちには理解不能でしょうから。
今は、とりあえずそれらの説明はしないけど♡
シルフィールが言葉をつづける。
「あの術は…絶対に使わないでください……
  ……あの呪文、制御に失敗したら…一体どういうことになるか…ご存知ですか?」
シルフィールが顔を青くしていう。
「あら。このあたしが失敗するはずないじゃない♡」
ちなみに、他の存在がこれ使をうと、そのままその銀河ごと、消滅か。
もしくは、あたしの力に耐えられなくてそのまま消え去るか♡
それか、それを唱えた存在を核にして、あたしが降臨して具現化するか。
そのどっちかだけどね♪
それか普通に気に入ったら力を貸すか♡
今だに、あれを成功している存在って……数えるほどしかいないのよねぇ。
だって、あれって、あたし自身みたいなもの。
というか、つまりはあたしの召喚呪文のようなものだしね♪
「『失敗するはずがない。』って……リナさん!!
  もし、あの神託が本当ならば……たぶん、この世界そのものか滅びます。」
強い口調でいってくるシルフィール。
「あら♪そんな神託、スィーフィードがしたの?」
別に、ルナはそんな神託は下してないけどねぇ。
そんなあたしの言葉は無視し。
「あれは……『虚無』の端末をこの世界に引き込む術です。
  それゆえに、いかなる力も寄せ付けず、ほとんどのものを無に還してしまう力がありますが。
  もしあれが……暴走することになれば……
  虚無が術者……つまり、貴女を核としてこの世界に具現化し。
  虚無が具現化するというのもおかしな表現ですが……。ともあれ全てをのみこみます。」
シルフィールがそんなことを説明してくる。
あらあら♪
「あら♪シルフィールそれおしいわ♡
  その貴女がとらたというその神託の意味、取り違えてるわよ♪
  虚無とは、混沌そのもの。そして、混沌の意思。虚無を抱擁しているもの、それが混沌。
  全てを創りだせし、そして、全てを消滅する存在♪混じることなき、意思にして、純粋なる力♪
  それが、貴女がいってる、虚無の真実よ♪」
にっこりと、そんなシルフィールに語りかける。
「それに♪だいじょうぶよ♪このあたしが失敗するはずないじゃない♪」
なんで、自分の力で失敗しなくちゃいけないのよ♡
それは、とりあえずいわないけどね♡
あたしが気楽にいうと。
「な゛……そんな気楽に!?」
構えるシルフィール。
「だって別に、召喚できるほどの器がなければ、あれ唱えても、力を使わすつもりはないし♡
  それに、あたしだからあれを使ってるんだし♪」
にこやかに心配しているシルフィールにと軽く微笑みながら説明すると。
「……え?」
なぜかとまどっているシルフィール。
「あ…あの?一体……それって??」
シルフィールがあたしに疑問符を問いかけてくる。
「んふふふふ♡秘密♡シルフィール。
  お~かた、それって、あなたスィーフィード達の何らかの話しをふと聞き取っちゃったのね♡」
よくスィーフィードというかルナは、あたしと連絡とってるからねぇ。
「り…リナ……さん?あなたって……一体?」
なぜか、あたしを不思議な目でみているシルフィール。
遊べなくなったら、面白くないから教えない♡
シルフィールが、さらにあたしに聞いてこようとしたとき。
「お待たせしました!!」
シルフィールの言葉をさえぎって、ルナが戻ってくる。
「リナさん、お休みが取れましたので、とことんまで付き合いますよ♡」
額に汗を一筋ながしつつも、ルナがあたしにいってくる。
そして、あたしのみに、聞こえるように、テレパスで。
〃あ…あの……回りの目もありますことですし……
  敬語はなるべく控えさせていただきますが…お許しください……
  そういう命令でしたし……よろしいですよね?これで?……エル様……〃
あたしに言ってくるルナ。
〃当然♪だって、気づかれたら、面白くないじゃない♪〃
あたしも、ルナにのみ聞こえるようにいっておく。
シルフィールは、なぜか、何やら、むずかしい顔になってるけど。
ま、とりあえず気にしないでおきましょう♡


「ひとまず、ルナも戻ってきたことだし。さて。それじゃ、作戦会議にでもはいりますか♪」
ぱんと手をうちあたしが言うと、その言葉を合図に全員が輪になって話し出す。
「まず、レゾ♡あんたは、あのコピー、どうにかなさいな♡あんたの責任だし♡
  あ、でも、この世界では、戦わないのよ♪出来たら、結界でも張って、その中で戦ってね♪
  あたしの遊び場がなくなるのはいやだし♡
  そうしないと、この町がなくなるだけでは、すまないでしょ?
  もし、そうなたら♡どうなるかは…分かってるわよね♪」
あたしの言葉に、なぜか石化してるレゾと鳥。
「ももももももちろんですっ!!」
固まったまま、滝のように汗を流しつつも言葉を搾り出しているけど。
「あ…あの…それで、お願いが……」
レゾの言葉を借りて、鳥が話しかけてくる。
傍目にはレゾが話しているように見えるが。
「結界の中に入ったら、多少は緩めてあげるわよ♪でも、今のままでやること♡」
「……。あ……ありがとう…ございます……」
なぜか、声に怯えが入っているレゾと鳥。
あたしの今の言葉の裏を理解したようね♪
いい子ねぇ♪S♪
つまり、そのままの状態でできなかったら、お仕置きよ♪
という本来の意味を♡
「……?何の話しだ?」
ガウリイが首をかしげてあたしに聞いてくるけど。
「こっちの話し♡」
「で…では、私は、手配書の方を解かせていただきます。
  あと、それと町の人々を正気に戻しますね。
  シルフィールさん…でしたよね?町の案内をお願いできますか?」
ルナがシルフィールに語りかける。
「は…はい!!!よろこんで!!」
シルフィールが、瞳を輝かしつつもルナに言われてたちあがる。
「で?オレ達は、どうするんだ?リナ?」
ガウリイがいってくる。
「別に。のんびりとまちましょ♪
  コピーの始末はすぐについても、その後に面倒な手続きがあるようだし♪
  ま、とりあえず。あたしは、普段の姿に戻るわvv
  レゾとルナがいるし♪任せておいて大丈夫だし。…ね♪ふ・た・り・とも♡」
びしぃぃ!
こくこくこくこく!!

汗を大量に流してうなづく、ルナとレゾと…そして鳥。
しかし…Sの奴ををオウムの姿にしているものの……別の姿でもよかったかもね♡
セイセイインコにしようかな。
とも思ったけど。
とりあえず、オウムの姿に変えてみたんだけど。
「話もきまったことだし。それじゃ、サイラーグ・シティにいきましょ♪」
あたしがいうと。
「あ、私が皆さんを運びます!!」
ルナが、あわてて立ち上がり。
そして、口の中で、何やらつぶやく。
と。
まばゆい光がその場所を包み込む。

―シュン……―
あたり前ながら、あたし達は一瞬で、とある神殿の中に移動してゆく。


「こ…ここは!?」
シルフィールが周囲をみて何やら驚愕しているが。
「ここは・・私の家です!!」
そう。
ここは、サイラーグの神官長であり、この町の長でもあるシルフィールの父親の家。
「あらルナ♡わざわざシルフィールの家を選んだのね♪」
あたしがいうと。
「ええ。その方が、何かと便利でしょうし。」
ルナがそれに答える。
「ど…どうなっているんだ!?」
ランツが何やらきょろきょろしているが。
「あら。ルナの力で、全員でここに移動した。ただそれだけのことよ。
  と。それよりあたし、ちょっと着がえてくるわ♡あ、あの部屋借りるわね♪」
いつまでもこの姿だと、遊んでいるっていう実感が今いちねぇ。
一応、ここでの人間やってる間の姿はあたし決めてるし♪
とりあえず、断っておいてから、その部屋へと歩いてゆく。
この場で、そのまま姿を変えたらそれはそれで面白いだろうけど。
突っ込まれたら面倒だしね♪

「そんなことできるんですか?」
ランツがルナに聞いている。
「?魔族も、神族も、これくらいのこと、誰でもできますよ?人間も、他の存在も。
  もう少し、精神世界のことと、空間の仕組みなどを理解すれば、簡単に可能ですよ?」
あっさりと言い切るルナ。
まあ、そうなんだけどね♪
その言葉に、絶句しているゼルガディスとシルフィール。
ガウリイは理解してないようだが。
まあ…ガウリイの場合は、無意識とはいえ……できるからねぇ……空間移動……
それが空間移動だってことに、本人はまったく今まで気づいてないけど♡


「それはそうと、その神官長さん。シルフィールさんのお父さんは…どちらに?」
ルナが話題を変えようと、丁寧な口調でシルフィールに聞く。
「あ、こちらです。ご案内します。ついてきてください。」
シルフィールの言葉に、全員がシルフィールの後からついてゆく。


                      -続くー


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あとがき:
薫:ちょぴり短いけど・・(こらまて!)
   次回で、エルクの登場と♪そして、TV版の話しに突入♪
   それでは・・ではでは♪
   さぁぁあて、お昼ごはんを食べましょう♪(爆!)
   では♪

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