エル様漫遊記-プレミアム- ~いいのか?それで?~
「「…いや、その…えっと……」」
何やら、あれをみつつ、呆然とつぶやいている人々の姿が具間見えていたりするけども。
ちなみに、人々の視線が向かっているものは。
なぜか、体半分消滅しそうになりつつ、再び復活しては。
また突如とどこからとも出てきた黒い何かにそのままその体を分断され。
面白いまでの悲鳴を上げまくっている、あれでも一応は魔族のブラシオ。
「…うっうっ。ひどい目にあいましたぁ……」
何か情けない声をだしている黒い塊の声が横のほうでしているけど、とりあえず無視。
なんか横で、人魂オプションくっつけて。
「ううっ。どうせ、どうせ…いいですよ。
この一件に関わり合いになられていることはすでにわかっていたんですし…
…結局、僕にはどうすることもできないのに。
獣王様達ったら、すべてを僕に押し付けて…うっうっうっ…」
などといいつつ、何かすねてるけど、こいつは。
一方では。
「あれ?真っ黒い神官さん?どうしてここに?」
などときょんとした声を上げているルーマ。
そんなルーマのその声に。
「お~。ゼロス、何とかってやつとの皿洗いはおわったのか?」
などとそんなゼロスにいっているガウリイ。
「って、どうしてガウリイさん、そのことをしってるんですか!?」
あ、面白い。
思いっきり顔色を変えている、ゼロスだし。
「うん?でも、気配してたぞ?厨房から?」
…ガウリイさん、本当に人間なんでしょうか?
いやでも…エル様とご一緒に旅をなされてる、というかエル様が許可なさってる。
というところからも普通…とは言いがたいのかもしれませんけど…
何やらガウリイの言葉をきき、そんなことを思っているこいつだけど。
「まあ、そんなどうでもいいことはいいのよ。どうせSなんだし。
それより、あんた、遅かったわねぇ?ん?」
にこやかに微笑みつつも、横にいるゼロスに語りかけるあたしの言葉に。
ずざっ!
なぜか思いっきり顔色を悪くして、ちょっぴし姿をもすら透けさせてるゼロスの姿。
う~ん、こいつからかったら面白いわ♪
「それより、ゼロス?あれはいったい何なんだ?」
そんなことをいいつつも、
いまだになぜかのたうちまわり叫んでいるブラシオを指で示しつつ。
ゼロスにと問いかけているゼル。
ちなみに、すでにルーマの術により、蛸語は戻っていたりするけども。
「え?いやぁ。ブラシオさんのことですか?彼はですねぇ…」
などと、にこやかに笑いつつ。
でもなんか面白いことに顔が引きつっているけども。
このあたりの芸は細かいのは認めるけどね。
こいつのv
あたしたちがそんなほのぼのとした会話をしている最中。
「るぐわぁぁぁあ!?」
何なんだ!?これは!?
回復がおいつかない!?
というか、どうして、魔族であるこの我にダメージが与えられる!?
そもそも、本体からダメージうけてるぞ!?
なんかそんなことを思いつつもいまだに叫んでいるブラシオ。
というか、いまだにあたしのことらすに気づいてないし。こいつは。
それよりも、まず、ゼロスにすら気づいていない、というのが問題よねぇ。
まったく♪
いまだになぜか叫んでいるブラシオの姿が、
ちょっとした沖合いにて見受けられていたりするけども。
なぜか、消滅しかけては復活し。
という動作を繰り返しているブラシオ。
先ほど彼がのこ見込んだ蛸たちが、
それと同時に一斉に、海面の中にと上空から、ぼたぼたと落ちていっていたりする。
「…ぐわぁぁ。こうなったら…」
せっかく蓄えた力が、わけのわからん攻撃でそがれているのが感じられる。
しかも、なぜか精神世界面にある本体までもがダメージを受けているようだし。
ならば。
ぐわっ。
そんなことを思いつつ。
というか、いまだに気づいてない、というのが何とも情けないったら。
気づいてないのにもほどがある。
こちらにむかって口を大きく開き、
そのまま、彼の魔力球を打ち出そうとしているブラシオの姿が。
「って、何かんがえてるんですかぁぁぁ!?あのブラシオさんはぁぁぁ!?」
ふと、それに気づき、何やら叫び声をあげて、絶叫しているゼロス。
「…なあ?リナ?あれにあたったらどうなるんだ?」
それをみて、のほほんと聞いてきているガウリイ。
「そうねぇ。ま、あんたたちだったら、自力でどうにかできるわよ♪
あたしのちょっとした術よりあれ、かなり子供だましだしv」
「「…いや、ちょっとした術っていうのが気になるんだが……」」
至極当然なあたしの言葉になにやら言ってきているガウリイとゼルガディス。
「まあ、あれは本当に子供だましよ。何しろ、あれを受けた生命というか存在は。
それを受けた存在の中にあるちょっとした不安や絶望。
そういったものを増幅させて、それらがもたらす幻影と幻から逃れられなくなるだけだし。
最も、精神力でどうとでもなる程度のものだしね。たかだか、幻影だし。」
あたしの言葉に。
「…普通の人間だと、それでも脅威なんじゃぁ?」
何かそんなことをつぶやいているゼルだけど。
「あらv根性あればどうってことない技よv」
「「・・・・・・・・・・・・・・」」
あたしの言葉になぜかその場にいる、ガウリイたちが無言となっていたりする。
根性があっても無理なような気がする……
とか、全員同じようなことを思っているんじゃないわよ!
まったく……
「ま、それはそうと。ま、このあたしに攻撃しかけてこようとするなんて。
ほぉぉぉんと、いい根性してるじゃない?んふふふふふふふふふ♪」
にこにこと微笑み、笑うあたしのその言葉に。
なぜか。
ずざざっ!
面白いまでに後ろにと退いているガウリイ、ゼル、そして…情けないことにゼロス。
その一方で意味がわからないのですが?
などとおもいつつ首をかしげているルーマ達。
そして。
「くるぞ!!?」
ゼスの叫びがそれと同時に発せられる。
みれば。
ちょうどブラシオが口から黒い球を吐き出し、
こちらに向かって吐き出してきていたりするけども。
「まったく。食事の最中に建物が崩壊するなんて、どうなってるのよ!?
まあいいわ。お~ほっほっほっほっ!」
崩れ封印の神殿の中から、先ほどまでブラシオが封印されていた壷を手にとりつつ。
そのあたりを散歩していた水くらげをてなづけて。
とりあえず、足場がほしいから、という何とも面白い理由にて。
崩れたというか折れた柱の一つを彼らの頭上につけ、
ゆっくりと、海面上に向かって上がっている一つの影。
こぽぽ。
海中から空気の泡が立ち上る。
それと同時に。
あたしにむかってこようとするその黒い塊のその目前に。
「お~ほっほっほっほっほっほ!お~ほっほっほっほっ!
この壷は迷惑料代わりにいただいてよぉ。お~ほっほっ…!?」
高笑いしつつも、海中から突起してくるその影は。
腰に手をあてて高笑い。
ちなみに、その片手にあの壷を手にもって、そんなことをいっていたりするし。
「…あれって、グレイシア皇女じゃないか?」
それをみて、思わず目を点にしているゼルガディス。
そんな最中。
「あ、直撃しますねぇ。」
それをみて、思わずつぶやいているゼロス。
当然のことながら。
ブラシオの放った魔力球は。
その、あたしとブラシオの間に出現した、どうみても、変装、とは言いがたい。
ただ、目のところにマスクをつけただけの格好で、変装。
と言い切っている、ビキニのような服装に、
特徴的なのは、トゲドゲのショルターガードと、その胸元にあるドクロのネックレス。
お茶目にもその頭に一匹の蛸v
実はナーガの世話係を押し付けられていた蛸だったり♪
ちなみに。
食事の最中、神殿が崩れてきたので。
迷惑料、と小して、一番金目そうな壷をちょっと拝借していたりするのは。
自称、あたしのライバルを名乗っていたりする、とある人間の、
一応あれでもセイルーンの第一皇女、グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーンこと。
ものの見事に、ナーガはブラシオの放った魔力球に直撃し。
「みょげっ!?」
バシャン!
そのまま、再び海中にと落っこちていたりするけど、それはそれ。
「…い、今のあやしい生き物、何ですか?」
それを具間みてそんなことをつぶやいているルーマ。
「いいのよ。どうせナーガだしすぐに復活するし。それよ・り・はvさぁぁぁって♪
どうやら見たところ、町の人たちの意見、まだ完全に決まったような感じではないからv
あたしのいいようにするとしますかねv」
その言葉と同時に。
ブワッン…
ナーガの出現で目を点としているブラシオの頭上に、突如として出現するとある物体。
「…な、なあ、あれって…」
ゼル・ガウリイ・ゼロスの三人が何らそれをみて目を点にしてるけど。
「なに!?」
自分の頭上に何かの気配を感じ。
見上げたブラシオの目にと入ってきたのは。
ちよっとした大きさのハエたたきv
ちなみに当然、サイズはブラシオよりふた周り大き目にしてみたり♡
「何だぁ!?これはぁぁあ!?」
ばちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!
ブラシオが叫ぶのとほぼ同時。
そのまま、ブラシオの頭上より、そのちょっとした大きさのハエたたきが。
ブラシオそのものを海面にとたたきつけて、押しつぶす。
しぃぃぃぃん……
なぜか、しばし。
その光景を眺めつつ、静まり返っていたりする町の人々。
なぜか全員。
なぜに、あんなものが、ハエたたきのような物体で押しつぶされる?
というか、なぜにハエたたき?
などとそんなことを思っていたりするけど。
あら。
どうせなら、とある世界のゴキブリホイホイとか、あとはネズミトリのわなとか、
あとは、ポヒュラーなところで、ちょっとした大きさのスリッパとかでもよかったんだけどねv
なぜか、ぶかぶかと海面上にと浮かぶそれは、やがてゆっくりとその姿を小さく形をかえてゆき。
そして………
すでに、海水が引いた町では。
ひとつの生き物といえるのか。
とにかく、ちょっとした手のひらサイズの首が長く、尾ひれのついた生物が。
一人、せっせとさきほど、波にと埋もれた町並みの掃除をしていたりするそんな中。
空は夕焼けの色にと染まってゆく。
町の人々は、砂浜にと集まり。
そこにいる、今回の騒動の原因というか、面白くした当人、というか。
そんな彼らと向かい合っていたりするアカッシの人々。
とりあえず、なぜか縮小化したブラシオには、町の再建、
そして掃除等、そしてまた町の見世物としての将来が約束され。
もちろん逃げ出したりしようものなら、問答無用でとある物体で串刺しになるようにしてみたりv
そんなこんなで、小さなとある物体がなぜか、きゅぅきゅう鳴きつつも。
海水などに覆われた町の掃除をしているそんな中。
ゼロスや、そして、蛸、というか、ちなみに代表して知恵蛸が主に話し。
アカッシの人々と話し合いの場を設けていたりする、この地の蛸族と人間たち。
先ほどの、蛸にもかかわらず、仲間を守る。とかいっていた言葉に触発され。
むやみに蛸そのものを殺して食べるのはいかばかりか?
などとそんなことを人々は思いつつ。
そして、たどり着いた結論はといえば。
まあ、生物は、弱肉強食、食物連鎖により、生命はつながっている。
そのほうが何かと不都合はないから、
無難なところでそうなるようにしたのは、あたしではあるけども。
それは今は関係ないし。
町が一度海水につかったとはいえ。
町の人々に被害があったわけではなく。
まあ、ちょっぴり家財とか、家などがつかり、または、草木が海水にと浸り。
枯れかけたりしていたものは、別料金、
というか依頼料を町長よりともらっておいて一瞬のうちにと再生はさせておいたけど。
人々を代表して、ルーマが町の人々が並ぶ中、すっと足を一歩前にと踏み出す。
その前にいるものは、うなだれている蛸たちの姿。
ちなみに。
彼らは、自分たちがただただ、ブラシオに利用されていた。
ということを思い知り、かなり自己嫌悪に浸っていたりする節もあったりするんだけど。
そんな彼らをみつめつつ。
「蛸さん。今回のことで、蛸さんたちの気持ちはわかりました。」
いいつつ、蛸たちにと向かって語りかけているルーマ。
まあ、また同じようなこと、というかこんな馬鹿らしいことをしでかされても困る。
というか、また言葉が蛸語になっても困る。
という町の人々が、ルーマたちの説得によって。
とりあえず納得した状態だったりするんだけど。
「蛸族と人間、これからはともに平和にくらしませんか?
私たちには蛸料理をつくる技術があります。
皆さんにはきっても生えてくる足があります。
力をあわせてこの町の名物をまもっていきましょう。」
そういって、両手を広げて諭すようにと語りかけているルーマ。
ちなみに。
ルーマの説得はといえば。
蛸を責めたら、有料で言葉を直す。
という、何とも面白い説得方法v
そんなルーマの言葉を、完全に全滅させられるのではないか?
などと危惧していた蛸たちはといえば。
その言葉に瞳に涙をうるうるさせ。
「…ちちくら…」
天使だ…
などとそんなこと、いってるけど、蛸たちは。
そんなルーマの言葉に。
町の人々と、蛸たちから、その場にいる全員から拍手が巻き起こる。
「…いいのか?蛸的にそれで?」
「ま…まあ、蛸さんたちがいいのであれば…」
「ま、いいんじゃないのか?喜んでるし。」
はっきりいってあきれつつも。
唖然としつつつぶやいているゼルに。
こちらもまた、少しばかり冷や汗を器用にも具現化させて、
にこやかな笑みを崩さないままにいっているゼロス。
そしてまた。
蛸たちが喜んでるし、あまり被害もなかったんだからいいんじゃないのか?
などと思っているガウリイ。
「あぁぁら、ガウリイちゃぁぁん?今、あんた、何おもったのかしらねぇ?んっ?」
「だぁぁあ!!?だから、どうしてリナ、お前、人の考えがわかるんだよ!?」
あたしのにこやかなまでの笑みに。
なぜかあわてて弁解しているガウリイ。
「…それは同感だな。」
「というか、ガウリイさん、リナさんの前で下手なこと思っても、考えてもだめですよ。
リナさんにはわからないこと、というか隠し事なんてできないんですから…
そもそも、リナさんがその気にならないかぎりは、全部が…」
どぐしゃ!
「あらvどうしたの?ゼロス?いきなり砂浜に沈んでるけどv」
「「・・・・・・・・・・・・」」
なぜか、いきなり。
砂浜にと地中深くに沈んでいったゼロスをみつつくすくす笑うあたしのその言葉に。
「…ま、まあ、ゼロスだし、いっか。」
「それはそうと、アメリアはどうしたんだ?」
いつものことなので、あまり動じずに。
そんなことをいっているガウリイとゼル。
なぜか二人とも。
― 深く考えたら何だしな。
などと同じことを思ってるし。
まったく、どういう意味なのかしらねぇ?
んっふふふ♡
とりあえず。
蛸と人間。
協力して、町の名物、蛸料理を守るために。
町の再興を誓っている彼らだし。
さってと。
これで少しはこの町もまた面白くなるわね。
んふふふふふふv
数日後には。
蛸と人間が共同して、町の中で働いている姿と。
ブラシオがその力をもってして、掃除をする様子が観光客などにかなりうけていたりするけども。
町の中には、蛸のランブが張り巡らせ。
いたるところで蛸などが、
自分たちの足を焼いたものを売っていたりする出店などを開いていたり。
たまにはこんな町があっても面白いねv
町の一角では、ルーマが町の人々に呪文をかけつつ。
その直後に術を完全にとさせるべく、
ルーマをハリセンでたたいているゼスの姿が数日の間見うけられてゆく。
「ふめめ。んめめ!?ひゅ?」
ふと、気絶していた人物が。
起き上がると、周りには誰もいなく。
面白いまでに、周りをうろうろとしているその人物。
「ひょめ。んめめ。てれへへめぇぇぇぇぇぇ!?」
みなさぁん、どこですかぁぁぁぁ!?
いまだに、蛸語のまま、叫んでいるアメリアの姿が。
無人と化しているルーマの家の周りで見受けられていたり。
アメリア、自力で治しましょうねvんふふふふv
「アメリアのやつ、どこにいったんだ?一人でたびだったのか?」
律儀にも、そんなアメリアを町の周りで探しているゼルガディス。
さって。
あとは、ナーガの出方がこれまた面白いから。
もう少したのしませてもらいますとしますかね♡
-続くー
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あとがきもどき:
薫:ちなみに。映画のチャプターーの題名のままだったり。副題(笑
ちなみに、魔族ブラシオ、見世物とさせられて。
町の人と蛸たちのいい使いっぱしりとなってたりv
まあ、魔族だから一応は便利ですし。
何より、魔族は、上のものには絶対服従(笑
エルさまに攻撃をしかけようとした。
というのを知り、腹心のほとんどが。かれに命令を下していたり。
いくら下っ端でも、そんな彼にとっては上層部の命令には逆らえませんからねぇ(笑
ちなみに、それでもまだ。
エルさま…もとい、リナの正体は、ブラシオ…知りませんけどね…
知ったら間違いなく滅びるどころか完全に消滅でしょうけどね(汗
さって。とりあえず、次回からは、ドラマCDのあの編ですv
え?ギガスレ?当然、やりますよーv場所限定でv
何しろ、エルさまだし(笑←まてぃぃぃい!
何はともあれ、んではまた、次回にてvv
2004年3月22日某日
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