まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

まえがき:
えーと。まずははじめに。
まず、これは第五弾。スレイヤーズ映画ブレミアム。
あれを見たことない人は、おもいっきりこのたびからネタバレです。
それでもいい人と、あとは意味になってない文章でもかまいません。
という人のみ、どうぞなのですv何はともあれ、いくのですv

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   エル様漫遊記-プレミアム-  ~騒動の始まり?~



ザッパァァァンン!!!
左右、そして上層部より海水が、船の中にとなだれ込んでくる。
『うわぁぁぁぁぁ!?』
何か海の男と自称している人間たちが、そんな程度で叫び声をあげてるけど。
「まったく。これくらい、よけるくらいしないと。」
いいつつ、あたしはそんな中、平然と船の上にと突っ立っていたりする。
「…つ~か、それは無理だと思うぞ?」
そんなあたしにじと目でそんなことをいってきているガウリイ。
「あら?たかが、この程度で叫び声を上げるなんて、軟弱以外の何ものでもないわよv」
にっこりと微笑むそんなあたしの言葉に。
「…あのなぁ…リナ、いくらなんでも、周りに雷とかが荒れ狂ってる…
  ……といっても、リナの術でだけど…普通だったら気絶してもおかしくないぞ?」
まあ、確かに、漁法には。
こういった、電撃漁法、というのもあるけどなぁ~でもなぁ……
などと思いながらそんなことをあたしに言ってきているガウリイだし。
「あら、たかが、ちょっとした石が降り注いで、ついでに雷が荒れ狂っている。
  それだけじゃない。それにほらv面白いほどに目的のモノ。海上に浮かんできてるし♪」
にっこり微笑み、まったく当然のことながらひとつも海水にぬれることなく、
海面にいっぱいに浮かんでいるそれらを指差しにこやかに微笑むあたし。
あたしが指差す海面上には、面白いまでに、魚、そして、深海魚。
そしてここ、アカッシ名物である蛸など。
とにかく、海に生きる生物などが本当に見ていて面白いほどに海面上に浮かび上がり。
あたしたちの乗っている船の周りを埋め尽していたりする。
「ま、そんなどうでもいいことはおいといて。
  とにかく、名物の海の幸の生き作り、あの食事の材料、ゲットするわよv」
なぜか気絶していたり、または海の中にと投げ出され、
ちょっとサメとかに体をかじられかけている船員たちを横目にみつつ。
あたしは、とりあえず、なぜかあたしにはじめのころは見惚れていたのに、
今は何でか、このあたしに対しておびえまくっている船員たちにと指示をだし。
とりあえずは、そんな『海の生き物』を収集してゆく。
まったく、この程度で気絶とかする男というか人間って、本当に軟弱よねぇ。
もう少し根性みせればいいのに。まったく。


燦々と、太陽の光が、窓より差込み、店の中を照らしてゆく。
外からは、海鳥の泣き声が町全体を包み込むかのごとくに響き渡り。
そして、海の磯の香りがただよっていたりする。
ドン!
あたしたちの目の前のテーブルに多数に並べられた、海の幸の生き作り。
結局のところ、たったの一回の量で、この町の半年分以上の水揚げ量を成し遂げ。
こうして、あたしたちは今まさに、この町、アカッシ名物の【海の幸】の生き作り。
それを今から食べるところ。
「おお!うまそうだなぁ!」
いいつつ、ガウリイがフォークを片手に、
その食材が盛られている船の型をみつつそんなことをいっているけど。
「そりゃ、ここの名物だし。さ、食べましょv」
いいつつ、あたしもまた、手にフォークをとり。
まずは、ホタルイカの生き作り、それにと手をつけはじめてゆく。
「いっただきま~す!」
ガウリイもガウリイで、そのまま、食事を開始してゆく。
そ~いや、この中の【これ】面白いとある術が含まれてるけど。
ま、別に説明しなくてもいいわよね♡
「ああ!リナ!オレの分までとるなよ!」
「ふっ。甘いわね。ガウリイ、世の中、早いもの勝ちなのよ。
  ほらほら、のんびりしていたら何もなくなるわよv」
にっこり微笑み、あたしはテーブルの上にと並べられている食事にと目を移す。
ガウリイがのんびりと食べている間にすでにあたしが生き作りの大盛り、五十個。
その中の半数以上を食べていたりするそんな品物に。
「あああああ!リナ、オレのものこしておいてくれよぉぉ!」
などと、ガウリイが叫んでいるけど。
それはそれ。
やっぱり、こういって、人間ライフしているからには、こうした食事を楽しむ、
というのも結構乙なものだしね。
そんなやり取りをしつつ、とりあえず。
あたしとガウリイはしばし、食事にと専念してゆく。
そんな食事を始めてから、しばし、まだほんの数分も経過していないけど。
―バタン!
あ、面白い。
勢いよく、誰もほかには客のいない食堂の奥の扉が開かれ、
そこから転がり出るようにして出てくる一人の男性。
ちなみに、その角ばった顔は、今は面白いまでに青ざめ。
もし、ここで、【こいつは怪物です】とかでもいったら間違いなく誰でもだまされる。
そんな顔立ち。
人間って面白いことに、外見でいともあっさりとだまされる傾向があるからねぇ。
ふふv
そういう風に創ったのは、ま、あたしなんだけど。
それはそれ。
「あ…ああぁぁ…」
それでなくても、顔色の悪い顔をさらに青白くして。
しかも、目の下に隈をおもいっきりつくり。
「たぁぁぁぁぁぁこぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~…食べ終わってるぅ…」
いいつつ、じりじりとあたしたちの座っているテーブルにと近づいてくるとある男性。
この食堂のオーナーでもあるんだけど、こいつは。
「何だ!?これはオレのだぞ!?」
そういいつつも、いまだに器を手にし、海の幸の生き作り。それを確保しているガウリイ。
そんなガウリイとそして、のんびりとお茶を飲んでいるあたしの元に。
「たぁぁぁぁぁぁこぉぉぉぉ~…食べましたなぁぁぁぁ~……」
面白いことに、手を少しだらりと前にとだし、
まるで呪文のように、蛸、とつぶやきつつ近づいてくるし、この人間は。
実際、確かにあたしたちは食べているけど。
「まったく!鬱陶しいわね!今食事中よv」
にっこり微笑み、そして軽く指をひとつ鳴らしておく。
と。
ドゴガァァァァン!!!!!!!
なぜか突如として巻き起こる、爆発が。
あたしたちがいた食堂全体を吹き飛ばしてゆくけど。
ふっ。
まったく、たかが、通常の人間が使う呪文の威力の数十倍くらい。
その程度の【爆炎舞バースト・ロンド】のアレンジ版、というか、
あれに似せた術というか力くらいで壊れるなんて…本当に人間の住処って貧弱よね。
ふっ。
「ふぅ。どうにかこれは保護したぞ。」
何かリナのやつやりそ~だったもんなぁ。
うん。オレ最近、何か慣れてきたよなぁ。
などと思いつつも手にしている残りの一盛りをみつつ、そんなことを思っているガウリイ。
せめて、最後のひとつくらいはまともに食べたいからな。
そんなことを思いつつ、そのまま、あたしたちの周り以外の建物、というか。
今まであたしたちがいた食堂の光景はいともたやすくなくなり、
その天井は抜けるような青空がそのかわり。
瓦礫の上にぽつんと残った、ひとつのテーブルと二つの椅子。
そんなひとつに座りつつ、そのまままったく動じずに、
その盛りつけにと手をつけているガウリイだし。
う~ん。
この反応が普通よねぇ。やっばり。
なぜか、先ほど部屋にと入ってきた、食堂のオーナーでもある人間は。
たかだかあの程度の爆発に黒こげになってそのあたりの瓦礫の下にうずもれているし。
「さってと、いっただきまぁぁぁぁぁす!」
リナと一緒にいたら、この程度で驚いていたら、食事できないもんな。
などと思いつつ、満面の笑みを浮かべて、盛り付けの中の蛸の生き作り。
それを手にして口にと運んでいるガウリイ。
「んっんっんっ?どういう意味かしら?ガウリイちゃぁん?」
いいつつ、にっこりと、笑っていない笑みをガウリイにと向けるあたしのそんな様子に。
「うわっ!冗談、冗談だって!」
いいつつ、あわててぱたぱたと訂正しているガウリイだし。
…リナのやつ、そ~いえば、なぜか人の心なんて簡単に見通せるんだよな…
思っていることとか。
そんなことを思いつつ、なぜか冷や汗をだくだくと流しているガウリイ。
「あら、当然でしょ?というか、誰でもそんなこと程度できるわよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
至極当然なそんなあたしの言葉になぜかいつものとおりに黙り込んでいるガウリイ。
ま、いつものこと、といえばそれまでだけど。
「…と、とにかく、残りのこれ、とっとと食べてしまおう…」
とりあえず食事をとっとと済ませてしまおう。
などと思いつつ、ひとつのこっていた蛸の生き作りを口にと運ぶガウリイ。
このあたりの切り替え、最近こいつ結構スムーズになってきたわねぇ。
何かガウリイのやつ、最近、部下S化してないかしら?
う~ん??
ま、いっかv面白いしv
ちなみに、蛸の生き作りはここでは、生き酢蛸。といっていたりするけども。
まあ、そんなどうでもいいことはいいとして。
「な、何だ!?」
なぜか、食堂の周りには人だかり。
そんな中。
「うにょん?」
などと面白い言葉を言っている人間も数名。
とりあえず、いまだに瓦礫に埋もれている食堂の主人はそのままに。
「あああああ!」
ガウリイが口に気絶している蛸の酢づけを運ぶと同時。
あたしたちの後ろから、一人の女性の叫び声が聞こえてくる。
「蛸…食べたのですかぁぁ!?」
その青い髪をひとつに結び、紫のちょっとした大きな瞳に涙を浮かべた人間の女性が一人。
ガウリイが蛸を口に運んだのをみて、叫んでいたりする。
ま、彼女も結構、面白いからねぇ。
ふふv
そんなあたしの心を当然しるはずもなく。
「あなた方…蛸を食べられたのですね…すいません…といっても私悪くないんですけど…」
いいつつ、おもいっきり動作をおげさに。
よよよ、と泣き崩れるような動作をしつつも。
なみだ目であたしとガウリイを見てくるその女性。
ここは、やっぱり。
少しばかりガウリイからかって遊ぶとしますかね。
「もしかして、蛸食べたら死んじゃう、とか?」
にっこり笑いつつ、わざとその女性に聞いている振りをしつつ、
実はガウリイに【死ぬ】という単語を強調していうあたし。
そんなあたしの言葉に思いっきり驚きつつ。
「えええええ!!?」
面白いまでに動揺してるし、ガウリイは。
う~ん、面白いv
「うう、何とお悔やみをいったらいいか…」
いいつつ泣き崩れてるし。
「どええぇぇぇぇ!?」
そんな女性-ルーマの言葉に面白いまでに動揺しまくっているガウリイ。
何がどうなってるんだぁ!?
はっ。そういえば、リナのやつがここに来たい、とかいっていたの。
まさか、この蛸を食べたら?!というのを知っててのことかぁぁ!?
面白いまでにいろんなことを心で思っているガウリイだし。
そんな叫んでいるガウリイをそのままに。
一人、そのまま。
「実は私、病気を治す白魔術を使えるものなんですけど…」
なら、オレ、助かるのか!?
そんなルーマの言葉にばっと顔を輝かすガウリイ。
「でも、私は未熟なんで助けられないんですぅぅ…」
いいつつ、口元に手をあてて、ガウリイから目をそらしてるし。
「どういうことなんだよ。頼む。教え…」
ぴくん。
ガウリイの声帯にようやくその効果が出現してるし。
うん?何か…
そこまでいいかけて、ようやく違和感に気づいてるガウリイ。
う~ん、ガウリイもまだまだね。
魔力が含まれてるかどうか、それくらい見ただけで判断できないと。
薬とか結構見ただけでこいつ見分けるわりには、このあたりが抜けてるのよねぇ。
こいつは。
だから面白いんだけど。
というか、そういえばこいつ。
あたしと旅を始めてから、あまり食事とかに気をつけなくなってるようだけど。
当初ガウリイに、
散々毒の体制つけさすためにいろいろと食べさせたのが、結構効いてるみたいで、
多少の毒には体勢ついてるしこいつは。
「頼む、ちゃんと教え…ケラソルッチュッピン。」
ああ!?何!?今、オレ!?
自分のいった言葉に目を丸くしてるガウリイ。
う~ん、面白いv
「…やはり。」
そんなガウリイを横目でみつつ、そっと涙をぬぐっているルーマ。
「これは、言い伝えにある感染性の魔病。
  魔力を持った蛸を食し。これに侵されると、蛸語になってしまう、といわれています。」
いいつつ、いまだに自分の言葉に驚いているガウリイをそのままに。
あたしに丁寧に説明しているルーマ。
「ちゅうちゅう、ブルブル。…ムネなしぃぃぃぃぃ!?」
ああ!言葉がいえない!?何てこったいぃぃ!?
というか、絶対にリナのやつ、これ知ってたなぁぁぁぁ!?
いいつつ、なぜか絶叫を上げてるガウリイ。
「んっんっん?ガウリイちゃぁん?
  この程度のものに感染するなんて、あんたがまだまだってことなのよ。
  で、あたしが知ってたら、どうっていうのかしらねぇ?ん?」
にこやかに微笑むあたしに。
ぴたりと動きをとめ
ダラダラとなぜか汗を流しているガウリイ。
「ウルセイナル!リナ!ルィナ!バカヤロ!」
ちょっとまて。リナ、な!それは!
ガウリイは実際にはそういっているつもりでも、実際に口に出しているのはこんな言葉だし。
「ふぅぅん、このあたしにそ~いうこといっていいのかしらねぇ?少し稽古つけたげるv」
にっこりと笑い。
そのまま。
「ウニュルゲナァ!!!!!?」
うどわぁぁぁぁあ!?
なぜかガウリイの叫びがあたりにと響き渡ってゆく。
「…あ、あのぉ?私の話…聞いてます?」
そんなあたしたちをみつつ。
ぽつりとそんなことをつぶやくルーマの姿が、しばし見受けられていたりするし。
さって、楽しくなってきたわよねv 


「チャンドレポセセリソヘソカミハナカミトロロチルチルヘソカイカイ。」
水魔鏡を通し、伝達が、地上と神殿の中伝わってゆく。
そんな報告を受けているひとつの影。
さって、楽しむわよぉぉぉぉvふふふふふvv
わざと石碑を壊した甲斐があったというものよねv

                                      -続くー

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あとがきもどき:
薫:・・・・・・・・・・・え・・・・エルさま・・・・(汗
  とりあえず、ノーコメント、といたしましょう…
  まあ、しっかし。蛸たち・・・・・誰に喧嘩・・・売ってるか知らないから知らないとは恐ろしい・・・・
  アメリア&ゼル登場はもう少し後ですな。あははは。
  気の毒ゼロス登場も・・・・ね(爆!
  何はともあれ、んではまた、次回にてv
  それではv

L:ちょっと!どうしてこのあたしをおいといて勝手にあとがき進行してるのよ!?
薫:うどわっ!みつかった!?んでは!(奪取!
L:ふっ。逃げられると思っているのか?ふふふふふ・・・・・
薫:(うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!)

シィィィン・・・・・・・

L:さって、どこかに消えた薫はおいといて。
  それでは、次回からのこのあたしの活躍にご期待くださいなvそれではねv
2004年2月14日某日

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