まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
この調子だと、この回か、次の回で終われますv
んではではvついに、過去にといっているリナ達(エル様達)なのですv
んではではvv

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エル様漫遊記・完全無欠版!スレイヤーズ ~其の九~

「どうして、俺の名前を?」
首をかしげる、青い髪の少年の言葉に。
「まあまあ、気にしないのv」
「お~ほっほっほっ!そうよ!人間些細なことに驚いてちゃ駄目よ!」 
「どわっ!?」
ビョォン。
いきなり、側の木の上から。
がさっ!
音とともに、目の前にと木にぶら下がるようにと、現れたナーガに驚いている彼、ラウディ。
「ナーガさん、何やってるの?」
くすくすと笑っているユニット。
「た……たすけて……ね?」
あたし達にと懇願しているナーガ。
見れば。
木に完全にその体を絡ませて、面白いほどに絡まっていたりする。
どこをどうやったら、そんなに器用に絡まれるものかしら♪
足は、左右ギャンクにと曲がりくねり。
手もまた、かなり面白いほどにと絡まっているその姿は、見ていてあきないというか面白い
「……よくまあ、そこまでどうやって絡まったんだ?」
あきれた声を思わずだしているラウディの姿。
おもわず、そんなナーガを唖然とみていたラウディだけど。
はっ!
として、あわてて我にと戻る。
「いけない!こうしている場合じゃ!」
あわてて走り出そうとする彼に。
「走るくらいじゃ、間に合わないでしょ
いって。
パチン。
指をくるりと回して一つ鳴らす。
その音と同時に。
ユラ……
あたし達の世の空間が水鏡のようにと揺らめいて、その先にはすでにエルフの村。
「はいv移動扉の完成v」
「……?」
首をかしげるラウディに。
「ほらほら、急ぐんでしょ?」
にっこりというあたしに。
「これ、くぐったら、もうそこは目的地だから
あたしに続いていっているユニット。
「……あんた達一体?」
不審な表情をしてくるラウディ。
「きにしないのv」
「そうそう。簡単にいっちゃえば。
  純粋なる願いによって、使わされた混沌の母の使いのようなものよv」
というか、本人なんだけどv
――びくっぅぅぅぅ!
なぜかその言葉を聞いて、ラウディの背中で震えているし……ゴルンノヴァのやつは……
「あ。そうそう、自己紹介をしておくわ。私は、ユニット。ミリアム=ユニット」
「あたしは、リナよ。リナ=インバース」
「お~ほっほっほっ!この私が、リナの最大最強のライバルの!白蛇のナーガよ!お~ほっほっほっ!」 
全身に、木の枝を絡ませたまま。
すくっと、あたし達の横にたって高笑いしているナーガ。
「……どうやって、あんなに絡まっていたのに。しかも枝を絡ませたまま逃れたんだ?」
唖然としていっているラウディ。
「ふっ。そんなの決まってるじゃないのよ!この私の人徳のたまものよっ!
  木のほうが私を放してくれたのよ!お~ほっほっほっほ!」
事実。
あまり、その自分の身の上で、高笑いされているのに堪えた木の精霊がナーガを開放したんだけど。
「……」
ナーガの説明に、しばし無言になっているラウディ。
「ま…まあ、深くは考えないようにしよう……でも、本当にここをくぐったら?」
不審な表情をしているラウディに。
「あら、そんなこと言ってる場合?」
あたしがそういったその刹那。
『キャァァァァァァァ!』
水鏡の揺らめきのその向こうから女性の悲鳴。
「……!!メリルーン!」
だっ!
何のためらいもなく、ラウディは、その鏡の中にと飛び込んでゆく。

「ぎゃっははは!ほれ、もっと恐怖しろ!ぎゃはは!」
ザシュ!
『うわぁぁぁ!?』
祭りの最中。
突如として空間から出てきた緑色の物体に、
いきなり村の中はざわめきと恐怖と悲鳴とでごった返してゆく。
それの正体。
彼等、エルフには見ただけでわかったがゆえに。
― 魔族。
それも、どこにでもいるレッサーデーモンのような媒体を必要とするどうでもいい下級魔族でなく。 
それなりに実力をもっている魔族が、その自らの精神力で実態を作り出し。
形態しているという、世間でいうところの純魔族。
デーモン達を引き連れて、村を襲っているそれは。
緑色の体に胸と背と足の関節に、水晶なものを身に埋め込んでいるという形態。
似合わないことに、その頭から後ろの背中の下まで中心にと鬣を生やし。
ぐびぐび。
笑いつつジョッキを片手にワインを飲み干しているそれ。
そう、ジョイロック。

「!!」
ザシュ!
「でやぁぁぁ!!」
ラウディが駆けつけたとき。
ちょうど、レッサーデーモンの一匹が、エルフの少女を高々と掲げ上げたとき。
ラウディの気合とともに。
背中から剣が引き抜かれ光の刃で霧散してゆくデーモンの姿。
ばしゅ!
それと同時に、姿が無と化し、それが手にもっていた少女が空中からおちてゆく。
どさ!
それをその身で受け止めているラウディ。
「……ラウディ!」
「メリルーン!」
目を開いた少女がみたのは、信じていた人間の男の子の姿。
二人はその場でしばし、
ひしっ! 
と抱き合っているけど。
「うん?」
そんな二人にと気付いて、そちらをみているジョイロック。
ざわっ。
人間が?
今の……光の剣じゃ?
逃げ惑っていたエルフ達の戸惑いの声。
「お~ほっほっほっほっ!火炎球ファイアーボール!」
ドガァン!
「……誰だ!?」
いきなり、振り向きざまに呪文を一つ攻撃されて叫んでいるジョイロック。
「あのねぇ、ナーガ。一応、あいつ媒体ないから。精霊魔法は効かないわよv簡単なやつじゃv」
にっこりいって。
ラウディの後ろから現れてゆくあたし達。
ざわっ!?
あたし達の出現に、声を上げている村人達。
そして、その中の数名が……
『まあ!何て、素敵なファッションセンス!』
ごげっ!
思わずこけそうになるあたしとユニット。
そ……そ~いえば。
エルフのセンスっていうの……ある意味。
普通と違うのよね……特定の存在に限るけど……
ナーガの格好をみて、目をきらきらとさせているエルフの女性たち。
あ…あのね……
どこをどう間違って。
こんな子供達ができたのやら……くうう……
お母さん……楽しい
「……何だ?」
思わずあたし達よりも、ナーガの格好にとあっけにとられているジョイロック。
まあ、普通の反応なので面白くないわねぇ。
「……我らの仲間か?」
思わずつぶやいているし。
「失礼ねぇ!この私の何処が魔族に見えるっていうのよ!」
それに抗議しているナーガ。
「……見えるぞ?」
それにぽつりとつぶやいている数名のエルフ達の姿も見受けられるが。
「ふっ、このナーガ様のファッションを理解できないとは。所詮は闇の生き物ね!お~ほっほっほっ!
  そんなあんたのような、センスの一欠けらもない魔族なんか、雑魚にも及ばないわね!
  お~ほっほっほっ!」
ジョイロックに向かって、高笑いをしているナーガ。
「な…何ぃ!?人間ごときがつけあがりおてぇ!」
いって。
カッ!
口を開いて炎を吐いてくるが。
「お~ほっほっほっほっ!」 
バシュ。
ナーガの目前で、それは霧散されてゆく。
「何!?」
ナーガ、一応、自分の体に結界はすでに張っているし。
「ふっ、その程度なの?お~ほっほっほっ!やっぱり、始めの過去の蛙だけのことはあるわね!」
本当のことを言っているナーガ。
「何、わけのわからんことをいっている!」 
いって。
攻撃を繰り出してゆくが。
ことごとく。
ナーガに直撃するものの、すぐに復活しているナーガだし。
「お~ほっほっほっほっ!」 
ぜいぜい……
「き……貴様、本当に人間かぁぁ!!!!!?」
自分の魔力による攻撃を受けても、すぐに復活しているナーガを目前に。
なぜか驚いたような声を上げているジョイロック。
魔力が完全に直撃しても。
ずくにかすり傷程度か無傷で起き上がり、高笑いを続けているナーガの姿。

数時間。
ナーガとジョウロックの、水掛論争は続いてゆく。

「はい、これでオッケィっと
その間。 
あたしとユニットは、怪我をした村人達などの回復担当。
もっぱら、ユニットが、回復に当たって。
あたしは、大鎌をぶんぶんとふりまわ……もとい、
辺りにたむろしているレッサーデーモンたちなどを。
暇つぶし……とと、無にと還してゆく。
泣いている子供などには、そのデーモンを薄く延ばし。
折り紙のようにして、それで何かを作って慰めているユニットの姿に。
高笑いしつつジョイロックを押しているナーガの姿。
「ほお…未来から?」
「ええ
「本来あるべき時間に戻すべくですか?」
「島と、そこに生きる全ての存在が。
  その願いと思いを純粋に一致させて願った結果金色の王が願いを承諾したんですよ
いつのまにやら村人と仲良くなっているユニットに。
ついでにあたしも。
「で、モノは相談なんだけど?このラウディ、認めてあげてくれない?
  これでも、一応、異世界の神族の血。入っていることだし
そんな和気藹々とした会話に混じって、村人などと話しつつお茶会を開いたりして。
すでに。
ジョイロックもナーガも気づいてないけど。
村は、瞬時にと再生はさせている。
「ほぉう、異世界の?」
「……そうなのか?」
目を見開いて、驚いているラウディ。
「それは、あんたの方がよく知っているわよねゴルンノヴァ
ビクウッ!
あたしに名前を呼ばれて、かなりびくついているけど。
『い……一体……あなたは……』
その身を震わせつつ、声を出しているゴルンノヴァ。
「さて、誰でしょうねぇ?ふふ。Dの腹心のあんたが。こんな所で何をしているのかしらねぇ
にっこりというあたしの台詞に。
『D?』
全員が首をかしげている中で。
「へえ、この剣、話せたんだ?さすが、伝説の剣」
違うところを感心しているラウディだし。
「まあ、それはそれとして。あんた、あの程度も滅ぼせないの?じゃあDもついでにお仕置きをばv」
うきうきうき。
楽しそうにいうあたしの言葉に。
びくぅぅぅ!!
なぜか、完全に硬直しているゴルンノヴァ。
「そうよねぇ。いくら、ラウディさんがその力を全て出せないからって。
  あの程度も滅ぼせないというか倒せないようならねぇ」
続けていうユニットの言葉に。
『ら…ラウディ!私が力を全て貸す!だ…だから、あれを滅ぼすぞ!』
なぜか、必死にラウディにと語りかけているゴルンノヴァの姿。
「……あれって…あいつのことか?」
ラウディが剣にと話しかけると。
こくとくとその柄を振り答えているゴルンノヴァ。
その視線の先には。
すでに。
精神世界からの攻撃を仕掛けたのでは、自分が人間よりも劣ると認めることになるから。
という理由で、攻撃はせずに。
いつのまにか。
口争いになっていて、しかも完全にナーガに言い負かされているジョイロックの姿が。
ナーガたちの方を振り向いた全員にと映りこんでゆく。

やがて。
ジョイロックが一緒にと呼び出していたデーモンたちの姿が完全にときえ去り。
後に残るは、ジョイロックのみ。

「く…くそ!こうなったら!」 
こうなったら、島ごと全て消滅させてやる!
ナーガに完全に言い負かされて、なぜかやけくそになっているジョイロック。
その魔力をもってして、島ごと吹き飛ばそうと計画していたりするけど。
「ジョイロック!」
だっ!
剣を片手に、挑んでゆくラウディの姿。
さすがに。
ジョイロックがその魔力を全開にしたので、エルフ達もその意図に気付き多少震えていたりもするが。

裂火陣フレア・ビット
ユニットの言葉と同時に。
この世界の精霊の力を借りた。
というか、自分の力を使えばいいのに……
小さな数億発の光の球を打ち出して、ジョイロックにと当てているユニット。
まあ、なぜか、その人でいうところの少し威力のあるパンチ程度の力しかないそれに。
『ぐわっ!?』
なぜか、思い切りダメージ受けてるジョイロックだし。
たかが、普通の一千兆億倍の威力くらいで情けないったら……
立ちくらみをしてよろよろしているジョイロックをめがけて。
タンタンタン!
ジョイロックの横の木の上にと飛び上がっているラウディ。
「ラウディ!」
メリルーンが、そんな彼を心配して前にと飛び出てゆく。
そして。
「黄昏よりも暗きもの 血の流れよりも暗きもの 
  時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名前において 我ここに……」
ラウディの援護をしようと呪文の詠唱を始めているし。
このメリルーン。
研究熱心なので、黒魔術も白魔術も、はっきりいって極めているのよねv
村では変わり者として呼ばれてもいるけど。
「あ、メリルーンvそれ放つんだったら。ラウディの剣にと直撃させてごらん
  あれがその力を吸収して、切れ味がよくなるから
あたしのアドバイスに、こっくりとうなづいているメリルーン。
タン!
メリルーンの呪文が完成するその刹那。
ラウディが、木を蹴って、いまだふらつくジョイロックの頭上より光の刃を掲げて飛び上がる。
竜破斬ドラグスレイブ!」
「どこを狙ってる!!?」
メリルーンが放った術は、ジョイロックの頭上を掠めて、ラウディの手にした刃にと収縮してゆく。
その意図に気づいてないジョイロック。
「覚悟!!」
「な゛!!!!!!?」
言葉を聞いて、振り仰いだときにはすでに遅く。
ザン!!!
頭から、地面にかけて、ラウディの一撃が貫いてゆく。
何が起こったのか、理解してないジョイロック。
やがて、その一瞬の後に。
ピシ……
体の半分に入ってゆく亀裂と、精神世界の本体にも入ってゆく亀裂。
「ば……ばかなぁぁぁぁぁ!うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
叫び声を上げて、精神世界、物質世界から黒い霧となって霧散してゆくジョイロック。
やがて。 
完全にその姿は、その場所より掻き消えてゆく……

さってとv
がし。
「な゛!?」
何か驚いているジョイロック。
ここは、混沌にと戻るその直前の場所。
とりあえず混沌から手を伸ばして、戻ってきかけているジョイロックを捕まえているあたし。
「さぁぁぁてこのあたしに暴言吐こうとしたり攻撃しようとしたことじっくりとお説教は必要よね
にっこり。
「な……何で人間がここにいるんだ!?」
俺は……俺は…人間もどきの攻撃に不覚にも滅ぼされたはずじゃ!?
なぜか、混乱しているジョイロック。
「はい
にっこり。
にっこり笑い、ユニットが、雑巾とバケツをジョイロックにと手渡してゆく。
「とりあえず、罰としてここの掃除をやっておくこと
辺りを見回しいうあたし。
ここは、あたしの中ともいえる場所。
まあ、全部があたしの中ではあるにしろ。
混沌の次元に戻り来る、ここの次元の混沌のその入り口。
とりあえず。
どうでもいいような塵がうろうろと存在しているのよね。
「とりあえず、部下T!」
あたしが呼ぶと、黄緑色の目と黄緑の髪をした男性がそこに出現する。
「は!……って!?何ですかぁ!?エル様!?そのお姿はぁ!?」
なぜか、あたしの姿をみて驚いているけど。
「あら、いってなかったっけ?あたし今、とある場所で人間やってるのよv
  これの、面倒、あんたに任せたわvこともあろうに、こいつ。
  過去と当時の現代にわたって。このあたしに攻撃しかけてきたやつだから
あたしの言葉に。
「ええええ!?金色の王ロードオブナイトメア様にですか!!!?」
……ピシィィン……
なぜか。
その言葉に。
完全に再起不能なまでに、ジョイロックは凍り付いてゆく。
ま、すでに、一回滅んでいるから。
これ以上滅ぼすなんて優しいことはいないからねv
さぁて、しっかりと働いてもらいますかv
ちなみに、この部下Tこと、黄緑竜の王テュククルゥー
仕事の能率が悪いので、とりあえず罰掃除をさせているところ。
まあ、どうでもいいことだけどねv

「あら、リナ?どこにいってたの?スミレちゃんも?」
あたし達が村にと戻ると。
すでに、そこは祭りの続き。
ジョッキを片手に完全に盛り上がり、
祭りの余興として呼び出したブラズマ・ドラゴンが暴れたりなんかもしているけど。
なぜか、そんなこんなで。
大混乱になっている祭りの村に戻ったあたし達にと聞いてくるナーガ。
「ちょっとね。それより、ナーガ、あたし達が元の時代に戻るまで。
  ここの時間で少しばかり、数ヶ月かかるんだけど?
  とりあえず、次の日食にまたあの遺跡から時空の扉が開くから、それで戻りましょv」
あたしの言葉に。
「あら、そうなの?ま、いいわ!お~ほっほっほっ!じゃ、リナ。過去を探検よ!お~ほっほっほっほ!」
平和になったその時代のミブロス島に、ナーガの高笑いが響いてゆく。
キシャァァ!
それと同時に。
ナーガの召喚した竜達の遠吠えも響いているけど。
とりあえず、折角過去に来たんだし。
少し遊んで戻りますかv

そんなこんなで数ヵ月後。
あたし達は、来た時同様に。
例の古代の存在達が、このあたしをあがめるためにと作成した遺跡にと足を運んでゆく。

この数ヶ月の間。
ちょっぴり、レイナードなんかでちょっとした楽しいことなんかもあったりしたけど。
それはそれ。

「リナさん、本当にありがとうございました」
頭を下げてくるメリルーン。
「ラウディさんと仲良くねvメリルーンさん
にっこりいうユニットの言葉に。 
ぽっ///
照れて、真っ赤になっているラウディとメリルーンの姿。
「ナーガ様・・お名残惜しいですわ」
などと、面白いことに、ナーガの見送りは、エルフなどが主となり作り出しているナーガ親衛隊。
やがて。 
あたし達がわかれの挨拶を軽く交わしていると。
上空にと上った太陽がかけてゆく。
それ、すなわち、日食である。

その力を利用しているようにとみせかけて。
あたしは。
この神殿の上空に時空の扉を開いてゆく。

「それじゃv」
「お~ほっほっ!貴方たち、精進するのよ!」
『はい!ナーガ先生!』
「では、失礼しますね
かるくいうあたしに。
なぜか、生徒というか、この数ヶ月で。
この島全体のエルフを生徒にしているナーガの声と。
見送り代表のエルフのナーガの教え子達の別れの声と、ユニットの丁寧な別れの挨拶。
そんな声が交差して。
あたし達は、時空のうねりの中にと再び身を投じてゆく。
ザァァ……
あたし達が過去を代えたと同時に。
それとともに。
それまであった、ミプロスの島が、一瞬、無と成り果てて次のその一瞬には再び。
新たなる時間の流れで流れていっていた島の姿が、そこには見受けられてゆく。

― つまりは。
今までの、というか。
ジョイロックに操られていた島は島自体からみれば。
何ごともなかった出来事 ―

操られていた島は歴史が変ると同時に。
そこに存在していた人々。
今回、船などで渡ってきていた人々を除き、すべて消滅していっているのに他ならない。

多少の、歴史の修正とともに。
といっても。
この島の外の歴史は、島が通常の時間軸にのっとった、
時間の流れの歴史であるがゆえに、まったく何の変わりがないのも……また、事実。

すと。
「……戻ってきたの?」
ナーガが周りを見渡しぽつりとつぶやく。
そこには。
移動する前にと戦っていた後すらも微塵もなく。
変わったことといえば。
あたし達がいる祭壇のその下、この遺跡の前に銅像が建っている。
ということ。
しかも、ナーガをあがめる銅像と、あたしとラウディをかたどった銅像。
何でも。
術を放ったのはメリルーンだけど。
エルフがSなんかの術を使った、というのはイメージがよくないから。
という理由で。
術を放ったのは、あたし、ということになっていたりするけど。
そして。
森から感じられる、エルフの気配。

時は、正常に流れ出してゆく―。

              -続くー

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あとがきもどき:
うふふふふv
あとは、エンディングで終わりv
結構、あのエンディングに乗って流れる映像が好きですv私はv
ではではv
ここまでお付き合いいただきましてvありがとうございますv
後一話となりましたが最後までお付き合いいただけると・・うれしいかな?(こら!)
んではではvv

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