まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
以前購入できなかった再販分公式FCの対談分購入v
エル様のもたれてる武器の名前が判明~(まてこら
堕天の鎌というらしい。(例の大鎌ですv)
異界黙示録追記には。
『灼き斬る(光)と無に帰す(闇)と。二つをあわせた両刃の鎌は、全てに等しく滅びを与えん。』
となってるらしいv(公式FC神坂先生いらすとより抜粋)
あと…魔血玉を飲み込んだことによって、リナの体には変化はなかったらしい……
ちっ(ある意味期待してた人…笑)←なので神滅斬、獣王牙操弾は使えなくなってるらしい…
あと今回販売分のFCブック。あるいみいろいろと詰まってるかもv
ゼロスのあの「人生ってすぱらしい」っていうの嫌がってたの…ノリだったんだ~
と多少びっくり~(笑)「人間は雨に降られると痛いのか。」というレベルって……
……これから新作(?)としておこすやつ…それら考慮しないとな~…(しみじみ…
しかし…かなりの人がミリーナ&ルークのフルネーム…知りたがってる(自分含む)んだし…
神坂先生…考えるつもりない。なんていわないで今からでも考えてくれないかな~…(汗
あと、リナの身長って私と同じなんだ~。たしかに小柄だ…となぜか親近感が(まて
↓
「リナ147cm/ガウリイ182cm/ゼルガディス178cm/アメリア155cm」
(上記、神坂先生設定、LIna通信no14記載分)
まあ、いろいろとハイになって記載(かなりまて)したけど。
ともあれ、本編いくのですv
#####################################スレイヤーズフォーエバーinNEXT ~野望ついえるとき?~
バシュ!!!
先手必勝。
相手の実力がきちんとわからない以上、先手を打つのが何よりも重要。
「魔皇霊斬」
「烈閃槍!!」
剣を抜き放つと同時、
先ほどあたしがいったようにものは試しにて力ある言葉だけをそれぞれに唱えているゼルとアメリア。
それと同時。
ゼルガディスの持っている剣に魔力が宿り、そしてまた、アメリアの放った術も炸裂する。
「……本当に力ある言葉だけで発動しますね」
直撃する前に移動され、アメリアの放った術は虚空にて掻き消えていたりするけど。
それをみて目を点にしつついっているアメリアに。
「ほぉぅ。魔法剣か。面白い」
ゼルガディスの持っている剣をみつつもそんなことをいってるカンヅェル。
というか。
普通判るでしょうに……
「ふっ。この程度ならどうにかなるからな」
「だがしかし。所詮は付け焼刃」
魔力を宿した剣を片手に、目の前にいるカンヅェルに言い放っているゼルガディスと。
そんなゼルガディスの言葉に笑みを浮かべつつそんなことをいっているカンヅェルの姿が。
そしてまた、
「はあっ!」
「ミリーナっ!」
ざしゅっ!
ガウリイから光の剣こと烈光の剣を手渡され、それを手にもちレッサーデーモン達に挑んでいるミリーナに、
そんなミリーナほ保護するようにと片っ端から倒していっているルーク。
何やらそれぞれに遊び…もとい、戦闘を開始していたりするけど。
「ひとまず。…っと。挑戦いきま~すっ!」
魔力が周囲に満ちているのは今までの経験上わかる。
今までにも姉ちゃんにこういうような空間につれてこられたことあったしね……
そんなことを思いつつ、昔の特訓などを思い返しながら。
一人元気よく言い放ち、
「アレンジ版!崩霊裂!!」
力ある言葉のみに少しアレンジを加え解き放つ。
リナが言葉を紡ぐと同時。
バシュシュ!!
「「何!?」」
数十ほどの青白い光の柱が立ち上り、そのあたりにいた下級魔族を軒並み倒してゆく。
それをみて、なぜか驚愕の声をあげているカンヅェルとマゼンダだし。
「…というか。誰でもできることで何驚いてるのかしらねぇ……」
そんな光景をみつつ、紅茶をのみながら思わず最もなことをいうあたしに対し。
「確かに。ま。リナさんのアレにも気づいてないんだから。仕方ないんじゃない?」
そんなあたしににっこりと微笑みいってきているユニット。
「ま。たしかに」
リナにと以前渡しているとあるペンダントとブレスレット。
多少はあたしの力を含んでいるので自在に力を引き出すことも可能。
それゆえに、リナが操るあたしの力。
すなわち、二つの術も負担なくリナは使えてるんだけど。
そんなあたしたちの話の一方で。
「……こっちのリナもなかなかやるな。ちびのくせに」
リナの今の術をみて、そんなことをいっているルークに。
「まあ。リナさんには変わりがないんでしょうし。でもこれで大分楽になりましたわ」
体術には自信があっても、それと術を組み合わせ戦うのが彼女のやり方。
光の剣を手にしてはいるが。
だがしかし、それが異世界の魔族だと知っていることもあり。
あまりそれを乱用することをせずにレッサーデーモン達と対峙していたミリーナ。
今のリナの術により呼び出されていたそれらが、
ほとんど一瞬のうちに過半数以下までおちていたりする。
…まったく。
いくら自力で具現化できない下級のやからとはいえ、情けないにもほどがあるったら……
「ふ。人間風情が!」
魔力が満ちていて有利なのは人間ではなくて魔族である自分達のほう。
そんなことを思いつつも、小さくつぶやく。
それとともに。
『うるぉぉぉ!!!』
人間にどうしてこのような空間が形成できるのか理解はできないが。
自分達が優位にたっているのは間違いのない事実。
そんなことを思いつつも、またまたどうでもいいヤツラを呼び出しているカンヅェル。
ほんっとぉぉに、何考えてるんだか……
「リナ。あまり無理するなよ。アレはオレが何とかするから」
ぽんぽんとリナの頭に手をおいて、そして。
「さてと」
いって剣を再び構え、それらの中にと突っ込んでゆくガウリイの姿が。
ガウリイが走り抜けると同時、呼び出されたそれらがものの見事に消え去ってゆく。
それをみて。
「…相変わらずあいつは人間離れしてる腕してるよな……」
あきれつつもそんなことをいっているルークに。
「まあ。ガウリイさんですし。あのリナさん達に鍛えられてたら仕方ないのでは?」
「確かにな」
そんなルークにしみじみといっているミリーナ。
そんな会話をしつつも、なぜかそれをみて唖然としているマゼンダの目の前にと回りこみ、
「さて。雑魚たちはあいつらが倒してくれるみたいだしな。
てめぇ!よくも俺のミリーナにちょっかいかけてくれやがったな!覚悟しやがれ!」
いって、その手にもっている剣をマゼンダにむけてるルークの姿。
どうでもいいけど…怒るポイントが少しずれてるんじゃないかしら♪
まあ、楽しいからいいけど♡
「こざかしい!我ら魔族の力。甘くみるでないっ!」
いってマゼンダがちょっとした力を解き放つが。
だがしかし。
ザシュ!
それをあっさりと剣にて霧散させているルーク。
その隙に、
パシュ!
何を考えているのか再び、どうやら術がきいてなかったらしい。
そう勝手にマゼンダは解釈してルークの魔力を封じようと後ろに飛び下がりながらも髪の毛をなげ、
ルークを中心としてマゼンダが投げた髪の毛による逆五紡星の光が浮かび上がる。
が。
すでに唱え始めていた術を最後まで唱え終わり、
そして。
相手のフェイントを誘うために術をかけている剣をマゼンダに向かって投げ放つ。
それと同時。
マゼンダがその剣を振り払おうとしたその最中。
すかさずマゼンダの懐のうちにと入り込み。
「魔王剣!!」
唱えていた術を解き放ち、そのまま目の前のマゼンダに対して切りつけているルーク。
さきほどたしかに魔力を封じた。
そう思い込んでいたがゆえにマゼンダはよけることもなくあっさりと直撃をうけ、
「ば…馬鹿な!?…そ…その術は…って、きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
なぜか悲鳴とともに、そのまま消滅していっているマゼンダだし。
……なさけないにもほどがあるったら……
術が通用する相手かどうかくらい、すかさず判断くらいできないと…ねぇ……
ルークにマゼンダごときの技が通用するはずないじゃない♪
「ほおう。あのマゼンダをいとも簡単に倒すとはな」
しかし…あの術は……
赤眼の魔王様の力を刃と化す術など……聞いたこともないぞ。
そんなことを思いながらも、ルーク達をみながらいっているカンヅェル。
それは、カンヅェル。
あんたがきちんと人間のことを調べてないからよ♡
ここの世界にも、ルークもミリーナもいるんだし……ね♡
「さあさあ!今こそ魔人ゾアメルグスターにおすがりするとき。このペンダントを買えば救われるわよ~」
空にと浮いているちょっとした島をみつつ。
狼狽し、面白いまでにパニックになっている人々に対して、
手作りの自作のペンダントを売りまくっているマルチナの姿。
人間って面白いことに、こういうときって何でもすがりたがるのよねぇ。
「俺にも一つくれ!」
「俺にも!」
「毎度あり~」
面白いほどに売れてゆくそれをみて、一人満足の笑みを浮かべていたりするけど。
そしてまた。
とてててて。
「おお!?ここにいのかっ!」
マルチナとともに、ここセイルーンに戻ってきていたフィルはといえば。
ネズミの姿で街中を走り回り王宮の中にと入り込み、なぜか未だに倒れているそれをみつけ。
てしてしと小さなネズミの手でそれをたたき起こしているフィル。
「…う……あれ?」
何かてしてしとたたかれたような気がしてようやく目をさます。
そしてふと視線を向けた先に見えたのは……
「……え~と…はっ!?エル様たちは!?」
今更ながらにそんなことをいっているゼロスだし。
「儂のかわいいアメリアもリナ殿やエル殿たちと一緒のはずなんじゃ!とにかく!
空中庭園にいくのにおぬしも動向せい!何しろこの姿だとジャンプ力がかなり落ちるからのぉ」
きょろきょろと周囲を見渡しながらそんなことをいうゼロス二号にといっているのは。
いうまでもなくネズミ姿のフィル。
「…えっ?空中……庭園?」
何か果てしなぁぁく嫌な予感がするのは…気のせい……でありますよ~に……
そんなフィルの言葉をうけ、なぜかそんなことを思っているゼロス二号。
あらv
嫌な予感。
というのではなくて楽しい予感。
というのよ♡
ゼ・ロ・ス♡
「さて。次は貴様の番だ!てめえら!覚悟しやがれ!」
すちゃりと魔王剣を構えたまま、
少し離れた場所にいるカンヅェルに向かって言い放っているルーク。
そしてまた。
「さあ!観念しなさい!諸悪の根源!すでにあなたの仲間はいませんっ!」
すでに、彼らが呼び出した下級魔族風情はガウリイ達の手によってあっさりと消滅している。
というか滅んだり、消滅したり、死んだり…と色々だけど。
とにかく物質化できなくなっていることには変わりがないし。
「人間風情が。なかなかやるようだな。もう一度いう。リナ=インバース。
我が主、魔竜王ガーヴ様に従え。
そうすれば、貴様たちの命は助けてやる。貴様の仲間たちもだ」
自分の優位を未だに確信しつつ、そんなことをいってくるし。
「おあいにくさま。魔族なんかの仲間になるつもりはないわ。
それより、あんたの戦力はもうないわよ。あんた一人だし」
「所詮は人間…か。ならばまずそっちの人間達のほうから始末してやるっ!
人間風情がこの私にかなうとでもおもっているのか?!」
いいながらも、のんぴりと傍観を決め込んでいるあたしとユニットをみて、
こちらにむかって手をかざしてくるカンヅェル。
『……あ゛』
その意図に気づき、なぜか間の抜けた声をだしているガウリイ・ルーク・ミリーナの三人。
そして。
「しねいっ!」
カンヅェルの手からちょっとした光の球がこちらに向かって投げられてくる。
…が。
バシュ!
あたし達にむかってきていたそれは、たどり着く前に音とともに掻き消える。
「あああ!何かんがえてるんですかっ!カンヅェルさんっ!
別にこちらの世界の貴方たちがどうなろうがしったこっちゃないですけど!
そんなことしたら僕らにまでとばっちりがくるじゃないですかぁぁ!!」
なぜか砂に埋もれて硬直していたゼロス一号が、はたと正気に戻りそんなカンヅェルの攻撃を無と化してるけど。
「貴様…なぜ邪魔をする!?」
「それはこっちの台詞ですっ!あなたたちが別に滅びようが何しようがしったことじゃないですけど。
こちらの世界が消滅しても別に僕には関係ないですけど!
今この状況だと僕らのほうにもとばっちりがくるんですよっ!」
何やらカンヅェルにむかって叫んでる一号だし……
「ほほぉう。ゼロス。そのとばっちりって何かしらねぇ?」
そんなゼロスににこやかに笑みを浮かべて問いかける。
「うっ……」
そんなあたしの言葉になぜかその場にて硬直しているゼロス一号。
「?何だその?『とばっちり』…というのは……」
なぜかそんなゼロス一号の台詞に、戸惑いをみせているカンヅェル。
そしてまた。
カンヅェルがゼロスに気をとられているのをすかさず見逃さず。
今だ!
「竜破斬!!」
すばやく力ある言葉を解き放っているリナ。
今この空間では力ある言葉のみで術は威力を発揮する。
というのを視野にいれての行動だったりするようだけど。
別に竜破斬でなくても重破斬でもよかったのにv
ドッガァァン!!!!
「何!?…っくっ!ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ゼロスのほうにと気をとられていたためか。
いともあっさりとリナの一撃をまともにくらっているカンヅェルだし。
まったく……
ま、これであっさりと滅びても消滅しても面白くないから多少威力を削いでおくとして…っと♪
「やった!?」
「…いや。まだだ!」
もくもくと立ち上る煙の中。
カンヅェルがいた場所を見つめつつそんなことをいっているリナとゼル。
やがて立ち上る煙の中から垣間見えてくる人影一つ。
「くっ…不意をつかれ。かわせなかったが。私を倒すのには不十分だったようだな」
なぜかその身のほとんどを精神世界面においたまま、
そんなことをいってきているのはいうまでもなくカンヅェル。
ちなみにこの空間の中においては、精神世界面にいようといまいと。
関係なくその姿は通常の視界においても確認できたりするんだけど。
それにはいまだにこいつは気づいてなかったり。
まったく……
物質化せずに言い放つ、そんなカンヅェルの言葉をうけ、
「そんな。竜破斬を耐えるなんて」
なぜか驚愕の声をあげているアメリアに。
「…いや。今のは仕方ないとおもうぞ~?何か一瞬。エルの干渉あったみたいだし」
さらっとあっさりと、あたしのほうをみつつぽりぽりと髪をかきながらいっているガウリイ。
『……お゛い』
そんなガウリイの言葉をうけ、あたしのほうをちらりとみつつ、
なぜか異口同音に声を発しているゼルとルークに。
『……え?』
これまた同じく間の抜けた声をだしているアメリアとリナ。
「…やっぱりですか」
そしてまた、一人ため息をつきながらしみじみといっているミリーナ。
「ま。これで決着ついても楽しくないし。リナさんたち頑張ってね♪」
のんびりと紅茶カップを手にしながらも微笑みながらリナ達のほうをみていっているユニット。
『…楽しくない…って……』
なぜかあたしやガウリイ以外の全員の声が一致しているけど。
それはそれ。
「…ま。まあ。あちらのリナさんたちが何かしない。というのは助かりますけど……」
「たしかにな。いきなり空間ごと消滅させられては再生させられても。…あれは精神がもたん……」
しみじみと何やら語り合っているミリーナとルーク。
「?。低級の魔族ならばひとたまりもなかろうが。私ほどの魔族ともなれば。多少痛いという程度だ」
そんなあたしたちの会話を聞きとがめ?マークを飛ばしながらも。
こちらにむかって言い放ってきているカンヅェル。
……あのねぇ。
多少痛いって……
本当、最近の魔族は根性がなってないったら……
「ま。とにかく。あんたたちだけで頑張ってねvあ。ゼロス。これには手出し無用ね。
リナ達の戦いぶり。のんびりとみてましょ♡」
そんなあたしの台詞に。
「…は…はぁ。そうおっしゃられるのなら……」
…何かたくらんでおられるような気がするのは……気のせいでしょうか?
などと思いつつも、返事を返してきているゼロス一号。
「と…とにかく!カンヅェル!下手な強がりはよすのね!今のでかなりダメージうけてるみたいじゃないの」
そんなあたし達の会話や、そしてまた、ルークとミリーナの会話は気にしないことにして。
とりあえずカンヅェルに向かって言い放っているリナ。
先ほどリナの術が炸裂したその場所にはちょっとしたクレーターができており。
その中心には黒い渦が発生し。
その渦の中に薄くすけたカンヅェルの姿が垣間見えていたりする。
「…たしかに。な。だが。貴様たちをほうむるのには十分すぎる!」
とりあえず。
ゼロスが自分にむかってこない。
ということを判断し。
リナ達にむかって言い放っているカンヅェル。
いいつつも、腕のみをちょっぴし物質化してリナ達のほうにむかって振り下ろしていたりする。
が。
カンヅェルとしては空間を渡り。
すなわち、精神世界面を通じ攻撃を仕掛けているつもりなので、リナ達が攻撃をかわせるはずがない。
そう思い込んでいたりする。
だがしかし、実際はしっかりとその姿は全て見えているので攻撃はことごとくかわされる。
さって。
いつ自分の姿が『視えている』ということに、こいつは気づくかしら…ねv
「…えっとぉ……」
僕はどうすれば……
「ゼロス様!」
ネズミとなっているフィルとともに宮殿の外にでて、そしてしばし空を見上げて呆然としていたものの。
とりあえずフィルにせかされて、空に浮んでいる大地の下のあたりにと移動しているゼロス二号。
さきほどから、フィルはフィルでネズミのままで、
どうにかダッシュをかけて浮んでいる大地に飛び移ろうとしていたりするけど。
それらはことごとく失敗していたりする。
そんな光景をぼ~と木の下でみつつも、何やらつぶやいているゼロス二号。
下手に手をだしてエル様の機嫌を損ねてもいけませんし……
ゼロス二号がそんな思いをめぐらせているそんな中。
何やら聞きなれた声が聞こえてきていたりする。
「…?その声は……」
ふとみれば、何やら両手に皮袋を持ち、走ってきているマルチナの姿が。
「ゼロス様ぁぁ!」
ゼロスの名前を呼びつつも、きちんと前をみずに両手に袋をもったまま。
ゼロスのほうにと走ってきているマルチナ。
きちんと足元を確認していないのを知らしめるかのごとく。
ごげっ!!
そのまま、足元にあった水溜りに足をとられおもいっきりこけてるマルチナの姿が。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そんなマルチナの姿をみてなぜか無言になっているゼロス二号に。
「ゼロス様!離れ離れになったときにはどうなるかとおもいましたわ。
でも見てください。こうしてゼロス様と一緒に世界征服をして幸せな家庭を築く資金も……」
おもいっきり両手がふさがっていたがゆえに顔からこけているマルチナではあるが。
まったく気にもとめずに顔を多少あげながらゼロスにむかっていっているマルチナ。
「…え?ああっ!どこ!?どこにいったの!?」
ゼロスに手にもっている金貨のはいった袋をみせようとして。
今こけた衝撃で袋が破れ、中身がことごとく周囲に零れ落ちているのにようやく気付き。
バシャバシャと、水溜りの中にすわったままで這いつくばるようにして金貨を探し出す。
「…か。かわった人ですねぇ…本当に……」
そんなマルチナをみながら、ゼロス二号はそんなことをいってるけど。
そして。
「ま。頑張ってくださいね。マルチナさん。…さて…僕はどうしますか……」
いいながらも、再び空に浮んでいる大地を見上げるゼロス二号。
そして。
「とりあえず。あの近くまでいきますかv」
そのまま、未だに水溜りをはいつくばるようにして金貨を探しているマルチナをそのままに。
少し先にとある丘の上にと移動してゆくゼロス二号。
そしてまた。
「ア~メ~リ~ア~~!!」
いまだに、ネズミの姿のままでダッシュをかけては、木の頂上や。
はたまた、そのあたりにとあるちょこっと尖った岩の頂上にかけのぼり。
しつこく飛び移ることを挑戦しているフィルネズミの姿が。
傍目には、小さなネズミがちょこまかとはしっては地面に墜落してるんだけど。
ほんっと。
視ててあきないったら♪
ゼロス二号やフィル達がそんな行動をしている最中。
こちらはこちらで。
カンヅェルの攻撃をかわしながらもちまちまと攻撃をしかけていたリナ達。
そして。
アメリア、ゼル。
そしてミリーナの三人による烈光の剣による増幅版。
崩霊裂がよけられたのをみてある方法を思いついているリナの姿。
「カンヅェル!勝負よ!これにすべてをかけるっ!」
いって、いまだにきちんと姿を現していない姿の透けているカンヅェルに向かっていいはなち、
「天空の戒め解き放たれし、凍れる黒き虚ろの刃よ。我が力。わが身となりてともに滅びの道を歩まん。
神々の魂すらをも打ち砕き!神滅斬!!」
ご丁寧に混沌の言葉を紡ぎだし術を唱えているリナ。
まあ。
たしかに。
この空間だと混沌の言葉を唱えることにより、さらに数十倍にも威力は高まるけど。
「ふん。どんな威力のある呪文でも当たらなければ意味があるまい?」
というか…こいつ……
……未だに自分の姿が薄くではあるけどリナたちに『視えている』というのに気づいてないみたいだし……
まったくもって情けないったら……
「でやぁぁ!」
ザシュ!!!!!!!
姿が見えているカンヅェルにむかってリナが手にした闇の刃が振り下ろされ、
「ぎ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
なぜかカンヅェルの絶叫が周囲に響き渡っていたりするけど。
「ば…馬鹿な。空間を切り裂くとは…人間ごときに…そんな……」
未だに姿がリナ達にみえていた。
とは思いもせずに、精神世界面にいた自分に切りつけるなど……
と驚愕しつつも何やらいっているカンヅェル。
「おあいにくさま。これはすべてなる母なる力。切り裂けないものなんてないのよ。
下手な余裕をみせたのがあんたの敗因よ。滅せよ!闇に生きるものよっ!」
「ぎゃぁぁぁぁぁ~~~!!!」
バシュウっ。
あ、あっさりと消滅してるし。
情けないったら……
とりあえず、還ってくるようだからみっちりとお灸を据えときますか♪
「あら。やったみたいね~」
ざくざくと、ちょっとした愛用の大鎌で還ってきているカンヅェルを切り刻んでおく。
ま、これはリナ達には気づかれてないし。
その事実がわかっているのはユニットのみ。
それがわかっているからか、あたしのかわりににこやかにそんなことをいっているユニット。
「やったな。ちびリナのくせに貴様もなかなかやるな」
そしてまた、手にしていた赤い刃を霧散させリナにといっているルーク。
「しかし。空間を切り裂くとは。神滅斬に切れないものはない。ということか。」
しみじみとそんなことをいっているゼル。
「そりゃ。金色の母の力だしね」
そんなゼルに対してさらっと答えているリナの姿。
そんな会話を聞きながら、
…そこにその当人がいるんだけどな~。
などと思い、ちらりとあたしのほうをみているガウリイ。
グラッ……
ずごごご……
そんな会話をしている最中。
あたし達がいる足元の地面がぐらりと揺れる。
「な…何だ!?」
大地が揺れるのをうけて、何やらルークが思わず叫び。
そしてまた。
「あ。もしかして。この空中庭園を支えていた魔族を倒したことにより、この大陸は墜落するのでは?」
にこやかに、わざと全員にわかるようにそんなことをユニットがいってるけど。
「「えええ~!?」」
ルークとゼルの叫びと。
「なら。ここおっこっちゃうんですか~!?」
「そんなことになったらこの下の町が!」
「リナさん!どうするんですか!?」
アメリア、ゼル、ミリーナの叫びが何やら同時に重なる。
くすっ。
「とにかく。全員ここから脱出しましょ♪」
にっこり笑って言い放ち。
「えい♪」
軽くパチンと指を鳴らす。
刹那。
『…え゛!?って…んきゃぁぁぁぁぁぁぁぁ……』
あたし達全員の姿は、その場から掻き消え、
一瞬のうちに地上にと移動する。
なぜかリナ達の叫びが聞こえてるようだけど。
気のせいよね。
きっと♡
「って!だ・か・らっ!いきなりのこれはやめろっ!これはっ!」
「……ルーク。いっても無駄ですわ……」
なぜか地上に出た直後。
ルークがあたしに対して何やらわめいてくる。
ちなみに、あたし達が出現したのは、フィルとゼロス二号がいる近く。
「……こっちのエルさんって……いったい……」
「…気にするな。アメリア。きっと気にしたらまけだ。……絶対に」
なぜか驚愕の声をあげながらもそんなことをいっているアメリアに、
額に手をあてながらそんなことをいっているゼル。
「あら?だったらみなさん。風で吹き飛ばしておりたほうがよかったんですか?」
にっこりと。
結構いいことをいっているユニット。
「あ。それもよかったかもね。」
「あ…あのねぇ……。と、ともかく!今はエルの今の行動を云々いうよりもっ!」
にこやかな会話を続けるユニットとあたしの会話をさえぎり、
リナが何やら上空をみて何やらいってるし。
あたし達がそんな会話をしている最中。
「おお!アメリア!無事じやったか!魔族はどうした?」
突如として出現したあたし達の姿の中にアメリアの姿をみつけ、
とてとてとアメリアのほうにと小走りにと走っていっているフィル。
「魔族のことはいいんです!…って父さん、ネズミ姿もきまってますね」
そんなフィルの声をうけ、一瞬父親の姿を探しつつも。
目の前に見慣れた顔をみつけなぜかすぐさまに納得しそんなことをいっているアメリア。
「じゃろ?」
娘の言葉に、にかっと笑い。
こしに小さな手をあてて、くるっと一回転してポーズを決める。
ふらっ……
「大丈夫か?ミリーナ?」
そんなネズミの姿のフィルをみてふらっとよろめいているミリーナ。
そんなミリーナをあわてて支えているルーク。
「…なんとか。でもこれは……何といっていいのか……」
そういいつつもミリーナの顔色が多少青ざめてるけど。
結構これはこれで楽しい…もとい、面白いのにねぇ。
「顔がフィル殿下のまま。というのが怖いな」
ミリーナを支えつつも、フィルをみてそんなことをいっているルーク。
「……それより。まったく動じてないアメリアのほうが気になるが……」
そんなフィルをみてなぜか額に一筋汗を流しつついっているゼル。
アメリアはまったく動じることなくさらり、と現実をうけとめてるし。
これが本来当然の反応だとおもうけどねぇ。
ふふ♡
「あのぉ?それはそうとして。話が見えないのですけど……」
なぜか横にいる一号に問いかけている二号に対し、
「あのですね。リナさんがたがマゼンダさんとカンヅェルさんを倒したことによって。
あの大陸を支えていた力がなくなってあれが落ちてくるんですよ♡」
にこやかに答えているゼロス一号。
「なるほど~。みごとにセイルーン直撃コースですねぇ♡」
ゆっくりとセイルーンの首都上空にと移動して直撃コースをたどっている空に浮いている大地が一つ。
「人ごとみたいにいうなぁぁ!」
「人事みたいにいわないでください!ゼロスさん達も何とかしてくださいっ!」
ゼロスたちの台詞に、フィルネズミとアメリアの声が同時に重なってるけど。
「でも。そうはいいましてもねぇ。僕らには関係ないことですし」
「そもそも。それに僕はここの世界の住人じゃないですし」
さらっと至極最もなことをいっているダブルゼロス。
「何ならあたしがやりましょうか?最近堕天の鎌使ってないし。
あれを含めてこのあたり一帯無にすれば関係ないしv」
にこやかにいうそんなあたしの言葉に。
「…ルシファ…?」
首をかしげているアメリアに。
「えっと。とにかく気にしたらだめだとおもいますわ。
それより、たしかそちらのリナさんはこちらのリナさん達から増幅器をもらっているとか。
それつかって術であれを吹き飛ばせばいいのでは?」
多分というかきっと、あの例の大鎌のことをいっているような気がしますし……
あれ使ったときのリナさん…嬉々としているのはともかくとして。
あっさりと何でも無に還しますからね…あれは……
そんなことを思いながらも、リナにといっているミリーナ。
「…いやあの……それって……。えっと。深く考えないことにするとして。
たしかに。ミリーナのいうことも一理あるわね。なら増幅版の竜破斬で何とか!」
今のエルのそのルシファ…って…異界黙示録からき~たことある…あれじゃないでしょうね…
……まさか…ね。
そんなことをおもいつつも、その考えを思考の奥にとしまいこみ。
そして、きっと落ちてくる大地を見つめているリナ。
そ~いえば。
異界黙示録であたしのあの愛用の鎌のこと、触れてたっけv
別にどうでもいいけどねv
「とにかく。やってみるわ!」
いいながらも混沌の言葉を唱え始めるリナ。
そんなリナを心配そうにみながらも。
「お願いです。シャブラニグドゥ様。セイルーンを助けて」
なぜか落ちてくる物体に向かって祈りをささげているアメリア。
「魔王に祈るなっ!」
そんなアメリアにすかさず突っ込みをいれているゼルガディスに、
「お前巫女だろ~が。」
あきれて何やらいっているルーク。
「気持ちはまあわかりますけど…どうかとおもいますけど。そういうのは心の中だけで祈っていれば……」
そしてまた、ため息とともにそんなことをいっているミリーナ。
「竜破斬!!」
そんな会話の最中。
リナの放った、あたしとユニットが以前手渡していたちょっとした増幅器による、
増幅版の竜破斬が炸裂する。
ドグワァァン!!!!!
リナの放った光の帯はそのまま空に浮ぶ大地にと直撃し、
ついでにちょっぴり地面にも影響を及ぼして一部を吹き飛ばしていたりするけど。
「あ。ちょっとやりすぎちゃった。てへv」
セイルーンの五紡星の西の地。
その一部が今のリナの呪文の余波でちょっぴり大地がえぐられていたりする。
「「…え゛!?」」
それをみてなぜか二人同時に目を丸くして父娘なかよく目を見開いて、
そのままその場に倒れているアメリアとネズミフィル。
「……どこがちょっとだ。どこが……」
その光景をみてなぜか額に手をあてながらじと汗ながしてつぶやくゼルに、
「…まあ、町全体じゃないだけまし…なのかなぁ?ミリーナ……」
「こちらのリナさんだと。あっさりと消滅させてからそして再生させたりとかしますしね」
しみじみとそんなことをいっているルークとミリーナ。
「……そちらの世界って……大変なんですね……」
「わかりますか?こちらの世界の僕?」
そしてまた、なぜかしみじみとそんなことを言っているゼロス二号と一号の姿が。
ほほぉぉう。
「あんたたち。どういう意味かしらねぇ?」
とりあえずそんな彼らには後でじっくりと問いただすとして…っと。
「でもさすが。町の人たちこういうことになれてるみたいですね。きちんとみなさん避難してますし」
にこにこしながらもそんなことをいっているユニット。
「まあ。今はそうでもないけど。アメリアの姉がいるときにはよく破壊されてたしねぇ」
そんなあたしの言葉に。
「……あ~。納得ですわ」
「だな」
何やらしみじみといっているミリーナとルーク。
ナーガがよく町を破壊してたから、セイルーンの人々って慣れっこになってたりするのよねv
「とりあえず。あれなおしといてもい~い?エル?」
「あのままでもよくない?」
「直しといたほうがガーヴさんの反応、楽しそうだし♪」
「それもそ~ね♪」
「「……楽しそうって……」」
何やらつぶやいているリナとミリーナの台詞はひとまず無視。
「なら直すわねv」
ユニットがにこやかに言うと同時。
ユニットの指の先から小さな光の球が出現し。
それは瞬時に今消滅した町並みの上空にと移動し。
それが輝くと同時、町は一瞬のうちに元の姿を取り戻す。
『・・・・・・・・・・・・・・・』
なぜかそれをみてリナ達が無言になっていたりするけど。
「……ま。ミリーちゃんだしなぁ」
「ですね……」
こういったことは見慣れているがゆえに、何やらしみじみといっているルークとミリーナ。
「それより。腹へったし。もどらないか?」
「賛成~!!」
ガウリイがのんびりといい、そんなガウリイに即座に返事をかえしているリナ。
「……そういう問題か?」
一人、ゼルガディスが何やらぶつぶつつぶやいてるけど。
別にこのくらいのことで驚く必要もないでしょうにね。
ふふv
とりあえず、気絶していたアメリアをゼルが背負い、フィルネズミはゼロス一号にともたせ。
あたし達は一度、王宮内部にともどることに。
「とりあえず。これで一応おわった…んでしょうか?」
なぜかベットに横になっているアルフレッドの横にて、そんなことをいっているアメリア。
アメリアが叔父であるクリストファーから聞いたのは、
瀕死状態になっているアルフレッドが自分達の目の前にいきなり現れたとか何とか。
なぜかそれくらいのことでクリストファーたちはかなり驚いていたりしたけど。
たかがそれくらいのことで……
ちなみに、いまだにアルフレッドは目覚めていない。
最も。
目覚めた後にはしっかりと、父親であるクリストファーたちからお咎めをうけることになるけど。
まあそれは自業自得というもの。
「とりあえずセイルーンにちょっかいかけようとしていたカンヅェルさん達の一件は……」
未だになぜか多少姿を透けさせたままで何やらいってくるゼロス二号。
「ま。ひとまず。こいつは目覚めたら根性たたきなおすために何か特訓したほうがよくない?」
自分こそが一番。
そう思い、魔族と契約した王族の一人。
姉ちゃんの特訓うけたらいやでも従順になるだろ~けど……
そんなことを思いながらもリナがいっていたりするし。
「たしかに。甘やかしすぎていたのかもしれません」
そんなリナの言葉にこくりとうなづいているクリストファー。
「あと、子供の前で下手なことはいわない。という典型よね~♡」
にこにこと、ユニットが的確なことをいっているけど。
物心ついたころから延々と親の愚痴を聞かされていれば、
子供としてもそれが当然とおもい多少感性がねじれて育つ。
それは至極当然のこと。
子供にとって親は手本にすべき見本だからして。
もっとも、反面教師。
という面ももっていたりするけど。
「…たしかに。あなたのいうとおりですな。私は…この子が物心つく前から愚痴ばかりきかせていました……」
自分のほうが早く生まれていれば、時期国王は自分だったはずなのに……
と。
ユニットの言葉にうなだれながらもつぶやくクリストファー。
「ともあれ。全員無事で何よりじゃ」
うんうんとアメリアの肩にのっかってうなづくようにいうフィルの言葉に。
「…それはそ~と。フィルさんはいつまでその姿なんだ?」
ネズミの姿をしているままのフィルをみてなぜかあたしのほうをみて聞いてきているゼル。
「でもネズミの姿の父さんもとっても素敵ですし!」
「…アメリアさん。そういう問題ではないとおもうのですけど?
……あの?リナさん?いつまでこの人はこの姿なんですか?」
そんなきっぱりと言い切るアメリアの言葉にひとまず突っ込みをいれ、
あたしのほうをみつつ聞いてくるミリーナ。
「ああ。あと数日もしたら元にもどるわよ♡」
嘘じゃないし。
あと十日と少しばかりしたら元にもどるようにしてるし…ね。
まあ、詳しい日付は別に説明することもないでしょうし。
「とりあえず。あとはフィルさん達にまかせましょ。ひとまず……
まずは。魔竜王ガーヴがたくらんでるとかいう計画を潰すことが先決よね。
何しろ、このあたしを殺せって命じるなんてっ!!」
最後のほうに力をこめてリナが何やらいってるし。
「きっと正義の心に恐れをなしてリナさんを抹殺しようとしているにきまってます!
父さん!この私もリナさん達といっしょに正義を広めるためにご一緒しますっ!」
「…いやまて。どこをどうとったらそういう……」
力説しているアメリアの台詞に、ゼルガディスが何やらぼそりとつぶやいてるけど。
ま。
アメリアだしねぇ。
「詳しいことはこのゼロス二号さんにきいてみたほうがはやいのでは?」
そんなリナに的確なことをいっているミリーナ。
「おお!さすがは俺の……」
「それもそ~ね。で?二号?いったい全体どういうことなわけ?」
俺のミリーナはいいことをいう!
そういいかけるルークの台詞をさえぎり、すばやくとある言葉を紡ぎだし、
その手にちょっとした黒い短剣並みの黒い刃を作り出して、
ぴとりとそこにいるゼロス二号にと突きつけてといかけているリナの姿。
「え?い…いやその…リナさん…それって……」
まあ、たしかにリナが手にしているのはあたしの力の一部ともいえるやつだけど。
ゼロス二号がなぜか多少ひくつきながらもいってくる。
「ま。話しても支障ないでしょうし。もっちろん話すわよね。ゼロスちゃん♪話さなかったら…わかってるわよね?」
そんなゼロスににっこりと微笑みかけながら話しかけると。
「わ…わかりました。判りましたから!リナさん!それしまってください!
エル様がそうおっしゃられるのでしたら…話さないわけには………うう……」
なぜかいじけつつも素直に応じてくるゼロス二号。
「…こっちのこいつもプライドないな~」
「ま。こちらのリナさんにいわれれば。仕方ないのでは?ルーク?」
「所詮使いっぱしりってか?」
横でそんな会話をしているルークとミリーナの会話を聞きながら。
「…まあ。そっちのゼロスがどのように扱われてるのかは前回のときに大体……」
しみじみとゼルがそんなことをつぶやいてるけど。
「まあ。それはそうとして。二号!詳しくはなすっ!」
「ですからぁ!リナさんっ!それしまってくださいっ!
それに!ガウリイさんも僕にむけて殺気とばして剣ぬかないでくださいっ!」
リナと仲良くしているから。
という概念からガウリイはガウリイで剣…ちなみに斬妖剣のほう。
を抜き放とうとしていたりする。
ほんっとこっちにガウリイおいて正解よね。
楽しいし♪
「うう……やっぱりこうなるんですね……」
絶対に秘密のままはいかれないのはわかってましたけど……
そんなことを思いつつ。
「えっと。エル様方がこちらにこられていらっしゃるとは初め知りませんでしたし。
それに、リナさんがあのスィーフィード…ナイトさんのルナさんの妹というのも……
それもあってか。以前リナさんがたが魔王様を倒した一件をうけて。
冥王様が何か思いつかれたようでして。
ついでに、リナさんを利用して魔族を離反してしまったガーヴ様をおびき出そうと。
それゆえにわざとその情報をあちら側に流して……
って!ですからっ!そこで無言でそれをつきたてようとしないでくださいっ!」
ゼロス二号が説明をしている最中。
自分が勝手に利用されようとしている。
というのを聞き、無言で構えていた黒い刃をゼロスにむけてつきたてようとしているリナ。
「それで?いったいリナさんに何をさせようとしていたのですの?」
淡々とそんな何やら叫んでいるゼロス二号にと問いかけているミリーナ。
「僕も詳しくは聞かされてないんですよ。まあ、僕がうけていた本来のお仕事は。
『リナ=インバースを護衛して異界黙示録の元につれていけ。』というのでしたし……」
そんなミリーナに困ったようにこたえているゼロス二号。
まあ、確かに嘘ではないけど。
聞かされていない。
というのはあくまでフィブリゾ側からは聞かされていない。
というだけなんだけどねぇ。
そんなゼロス二号の言葉に反応し。
「異界黙示録
だと!?」
何やら叫んでいるゼルガディス。
「異界黙示録
って……。本家の?」
確かあれって水竜王の記憶の欠片のはず……
その欠片の本流が異界黙示録
と呼ばれている品物である。
というのはリナはルナから聞いて知っている。
あと、ゼフィーリアの女王からも。
ま。
ゼフィーリアの女王自体が実は水竜王
だからねぇ。
はっきりいって知られてないけどv
水竜王の意識が人間に転生しているわけであって。
そのあたりはルナと同じなんだけど…ね。
ふふ♪
ルナも人間に転生している赤の竜神
なんだし。
「まあ。リナに今更、あれを教えても意味ないとおもうけどねぇ」
「まあ……まさか、リナさんのお姉さんがあのルナさんだとは誰もしりませんでしたし……」
そんなあたしの言葉に口ごもりながらもそんなことをいっているゼロス二号。
「ま。あのゼフィーリアに立ち入ったら。面白いことに魔族さんたちって死んだり滅んだりするからねぇ」
にっこりと、さも楽しそうににこやかにいっているユニット。
「あの土地は。裏の世界でも行きたくない土地。トップ3に入る土地だからな」
ルークが何やらぽそっといっていたりするけども。
「ちょっとまて!何でリナをあれの元につれていけと命令されてるんだ!?」
ゼルはゼルで何やらゼロス二号にくってかかっていたりする。
「そういわれましても……」
そんなゼルガディスに対して戸惑いをみせている二号に。
「まあ。フィブリゾさんは知らないんでしょうよ。すでにエルが真実教えてるというのはv」
「たしか。あたしのところでも同じようなことをあいつがたくらんでたけど。
何でもあれを通じてあ…もとい、重破斬の力の源の真実を捉えさせて。
でもって、あれをつかわせて世界を虚無に導こうとしてたけどねぇ」
そんな会話をしているユニットとあたしに対し。
「…あ~。なるほど。たしかあれは金色の王の力を源としているらしいですからね。
魔族の望みは世界とともに滅び混沌に還りゆくこと。そういう目的ですか」
一人しみじみとそんなことをいっているミリーナの姿。
「な゛!?それって大事じゃないですかっ!今すぐにそんな計画をやめさせないと!」
「というか。そもそも。エルがいる時点で関係ないとおもうがな~……
あっちではエルが何か出て来れないように閉じ込めてたし……」
「あら?たかが物質世界にでてこれないようにして干渉力を削いだだけよ?」
一人何やら叫んでいるアメリアとは対照的に、しみじみいっているガウリイ。
そんなガウリイににっこりとひとまず追加説明をいれておく。
『……いや、削いだだけって……』
そんなあたしの説明に、ゼルとルークの声が一致していたりするけど。
ま、別に関係ないし。
「まあ。エルの世界でそうだったんなら。こっちもその可能性あるわね。
どっちにしても。冥王と魔竜王か。対抗するのに知識は必要ね。
知識はあってこしたことないし」
いって一時腕をくみながら。
「たしか、あれに通じる入り口は何箇所かあるけど。でもあの空間危険だし。
てっとりばやいのは写本の空間…かな?」
あまり行きたくないけど……あそこはねぇ~……
そんなことを思いながらも、何やらいってくるリナ。
ま。
リナはあの空間でよくルナの特訓受けてたからねぇ。
「いや。ちょっとまてっ!何だ!?その『写本の空間』っていうのは!?」
そんなリナに対してなぜか突っ込みをいれてきているゼルガディス。
「?言葉通りの意味だけど?」
「ああ。なるほど。たしかにあそこなら道に迷ったりとかいうのはないですね」
「うん。あそこ管理してるの一応ゼフィーリア王家だし」
そんなゼルに対してあっさりときりかえし、ゼロス一号の台詞にさらっといっているリナ。
「?リナさん?そういう場所があるんですか?」
そんな会話を聞きながら、首をかしげて問いかけてくるアメリア。
「一応ね。入り口は何箇所かあそこもあるけど。
ある意味異空間だし。あそこは。でも異界黙示録本体のある空間よりはましだしね。
……あたしはよくあそこで姉ちゃんに特訓うけてた嫌ぁぁな思い出がある場所だけど……」
いって多少身震いしているリナ。
「ま。とりあえず。知識はたしかに。リナさんのいうとおりあっても困ることはないですし。
いろいろと知識を収集しつつ、その場所にむかいません?
どうせここでのんびりしてても意味ないですし。それに。
私達が元の世界に戻る方法もその中で見つかるかもしれませんしね♡」
にっこりと全員を見渡して話しかけているユニット。
「……たしかに。そのとおりですね」
「だな。」
そんなユニットにこくこくとうなづいているミリーナとルーク。
くすっ。
「それじゃ。決まりかしらね?ならとりあえず後始末がおわってから出発する?」
にっこりと問いかけるあたしに対し。
「そね。皆もそれでいいわね?」
いって全員を見渡していっているリナの姿が。
とりあえず、ひとまず後始末というかこの地でのすることを済ませ。
数日後。
あたし達は再び出発することに。
さって。
まだまだ楽しくなりそうよね。
ふふ♡
-続くー
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あとがきもどき:
薫:ようやくセイルーン編、終了かな?これからのんびり~(まて
次は、最強呪文の回だけど。あの服はやっぱりリナ&アメリアが定番かな?
いろいろバージョンかんがえてみたりとか(笑
もし、意見があったらそっちのバージョンで打ち込みしてもいいかも(だからまて
いろいろとあったら、以前のように様々バージョンでうちこみしますv
でなかったら定番のリナ&アメリアでv(だからまてってば
何はともあれ。次回、最強呪文はどこだ!?をお送りしますのですv
ではでは。エル様たちがこられないうちに退散……
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