まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。こんにちわ。
このようなお話の場においでくださりまして。まことにありがとうございます。
って、堅苦しい挨拶はおいといて。
はじめまして、の人は始めまして。お久しぶりの人はお久しぶりです。の薫ことかおです。
こちらのスレイヤーズフォーエバーは。アニメのスレイヤーズネクスト。
あちらの設定で、それに別世界でリナやってたエル様と。
薫のオリキャラ、スミレちゃん(エル様と同じ存在)と。
あとは気の毒にもお供となってる獣神官ゼロス、
さらには時間率的には、覇王さんの計画が終わった後であるがゆえに。
気の毒にもエル様がリナという人間やってた世界からは。
異世界旅行もどき、つまりはリナたちの世界に巻き込まれているルークとミリーナ(笑)
とりあえず、こちらは。薫の小説、「エル様漫遊記」その設定となってます。
なので、エル様一人称ではありますが、エル様の姿はリナだったり(笑
なので、リナが二人いるんですよねぇ。
この話。ついでにいえば、こちらの世界では。リナたちは神聖魔法つかえますv
でもって、リナとシルフィールは幼馴染だったりして。
上記の事実を納得した人のみ、お付き合いくださいなのです。
それでは、一年半以上も間があきましたが。
いくのですv
今回は、ネクスト、8話「フィルさんが死んだ日!?」です!
それでは!

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スレイヤーズフォーエバーinNEXT 
~永遠なれフィルさんが死んだ日!?~

とある遺跡より、こちらの世界。
つまりは、あたしが人間やってた世界と同じ並行世界のうちのひとつの世界にときているあたし達。
なぜかちょっとしたかかわりから、あちらの世界からルークとミリーナ。
という人間たちも同行していたりするけど、それはそれ。
こっちの世界に前回きたときに残ったガウリイはともかくとして。
遊びにきているユニットと、いまだにあたしたちのお供としてついてきているゼロスとともに。
とりあえず目指すはセイルーン。
こちらの世界のリナたちとアメリアやゼルガディスとも合流し。
ちょっとしたドラゴン料理などを食べたりしながら。
やってきているここ、セイルーン。

「しっかし。作りはあちらとかわらんのだな」
何やらそんなことをいいつつ、周りをみてつぶやいている目つきのちょっぴし鋭い男性。
そんな彼の言葉に。
「ルーク、まあ深く考えても何ですわよ。それよりもきちんと私たちの世界に戻れるかを考えないと」
そんな彼にと言っている銀色の髪をポニーテールにしている女性。
くすくすくす。
「まあまあ、ルークもミリーナも。そのうちに戻れるし。今は状況たのしみましょ♡」
あたしの言葉に。
「つうか、絶対にエルなら自力で戻れるような気がする……」
なぜかぽつり、とあたしの横でつぶやいているこちらの世界のリナ。
「オレはリナのいるところがオレの居場所だしな」
などといっているガウリイ。
「しかし…何だな。何かおかしくないか?」
周りをみてそんなことをぽつり、といっている鋼の髪をしている男性。
ちなみに、ここセイルーンでは見た目でどうこう、という人間はあまりいないがゆえに。
この男性、つまりはゼルガディスの姿は目立っていない。
目立ってはいないけど、逆にあたしとリナの姿をみて。
ちょっぴし目立っていたりするあたしたち。
まあ、あたしとリナはスタイルはともかくとして、それ以外はそっくりだしね。
「はぁ…またあの人にあうのですか…気が重いです……」
などとつぶやいているゼロス一号。
「?どうかしたのですか?」
そんなゼロスにと問いかけているこちらの世界のゼロス。
「い、いえ、ちょっぴし精神的にあの人苦手なんですよね……」
などとそんな情けないことをいってるし。
「そんなことよりも!リナさん!それにエルさん!皆さんもはやく!こちらです!」
などといいつつ、元気にかけている一人の少女。
一人、先にと駆け出し。
城門にとむかっているこの少女…アメリア。
「はやくいきましょう!前回もここで元の世界に戻れる方法がわかったんです!
  ですから今回もわかるかもしれませんし!さあ、はりきっていきましょう!」
などといいつつ元気よくかけていたりする。
「……いや、『前回』って……」
そんなアメリアの言葉に思わずつぶやいているミリーナに。
「ミリーナさん、前回も僕たちこちらの世界にきたんですよ。
  ……まあ、あの時は鏡を経由しての移動でしたけどねぇ~」
そんなミリーナに対してにこやかにと説明しているゼロス一号。
「そんなことがありましたねぇ。まさか、二度もこられるとはおもってませんでしたが……」
などといいつも、笑みを浮かべながら冷や汗を流しているゼロス二号。
「まあ、アメリアのやつはあんなことをいってるが。本当は自分が親父にあいたいだけなんだろうがな……」
そんなアメリアをみてつぶやいているゼルガディス。
「まあ、アメリアもまだ子供だし。ああいうところは。とりあえず、会いたくないけど、いくしかないでしょ」
ため息をつきつつ、そんなことをいっているリナに。
「だな」
「しかし、何というか、静かすぎますわ」
そんなことを顔を見合わせていっているルークとミリーナこの二人。
「ま、とりあえず、いきましょ」
あたしの言葉に従い。
そのまま、あたしたちもまたアメリアの後を追って城門の方にとむかってゆく。

カーン。
カーン。
カーン。
静かな鐘の音が鳴り響く。
青空の下それが静かにと国中にと響き渡っていたりする。
「人がいませんねぇ」
周りをみてつぶやいているゼロス二号に対して。
「そうですねぇ。それに、ほら。半旗になってますよ」
そんなことをいって、広場の中央にとある国旗を指差し。
二人して会話しているダブルゼロス。
「?誰か国のえらい人に不幸があったのでは?」
それをみてつぶやいているミリーナに。
「たしかに。かなり兵士がおおいしな」
周りをみつつつぶやいているルーク。
くすっ。
「そんな…まさか」
そんなことをいいつつも、そのまま、城にと続く道を駆け出しているアメリア。
と。
「うん?おい、お前、とまれ!」
駆け出すアメリアをみて、一般人が入り込んだ、と勘違いし。
そんな声をかけている兵士その一。
そのままさらに足を止めないアメリアに対し。
次の瞬間。
キッン!
アメリアの行く手をさえぎる二つの槍。
「とまれ!」
などとアメリアにむかって叫んでいたりする兵士たち。
そんな彼らに対し。
「無礼者!私の顔を忘れたの!?」
いいつつも、彼らにむかって言い放っているアメリア。
そんなアメリアの姿をみとめ。
「ひ……姫!?」
「アメリア姫!?」
というか、すぐに気づきなさいよ。
アメリアが声をかけるまでアメリアとは気づかずに。
アメリアを足止めしようとしていたこの兵士たち。
そのまま、その場に膝をついている兵士達であるけども。
「久しぶりに帰ればこの騒ぎ、何があったというのです?」
そんな兵士達にと問いかけているアメリアに。
「ひ…姫。お帰りがおそすぎましたぞ……」
などといいつつ泣き出している兵士だし。
そんな兵士の様子に不安の顔色を浮かべ。
「どうしたのです?何があったというのです?」
戸惑いながらも話しかけているアメリア。
「そ……それは、私の口からはとても……」
そういいつつもさらに涙を流している兵士だし。
「というか、あのフィルが死ぬはずがないじゃない」
「そうそう、というか、あなたたち本気で信じてるの?」
くすくすくす。
そんな兵士達にむかって話しかけるあたしとユニット。
「………え?」
あたしの言葉になぜか振り向いているアメリアに。
「…え、えっと?エル?ミリーちゃん?」
戸惑いつつも問いかけてきているリナ。
「あたしたちの世界でもあったからねぇ。フィルの暗殺事件♡ちなみに首謀者はガーヴ配下の部下たち♡」
さらりと軽く説明するあたしの言葉に。
なぜか。
ごほほほほほっ!
なぜかその場でむせこみ始めているルークとゼルガディス。
「ちょっとまて!?どういうこった!?」
などと叫んでいるルークに。
「まあ、こっちの世界があたしたちの世界と同じだとすれば。だけど。
  とある人物が魔とこの国をのっとるためにと契約して。
  それでもって、王位継承権第一のフィルことフィリオネルを襲ったのよ。
  まあ、あいつら程度の力で彼をどうにかできるはずもない、というのにねぇ。ふふ♡」
そんなあたしの言葉に。
「……え、えっと?エルさん??それって……」
いまだに意味がわからずに首をかしげているアメリアに対して。
「つまりこの騒ぎは。今、何か死んでないのに、フィルが死んだとかいわれて騒がれてるのよ♡」
「……そ~いや、前にもあったなぁ。こんなこと」
あの時のことを思い出してのんびりといっているガウリイ。
「……あの?まさか……死んだって……まさか、そんな!?」
あらあら。
アメリア、死んでないっていってるのに。
『死』という言葉をきいて、顔色を悪くしてるし。
そして、今までこちらに注意してなかった兵士達がなぜかこちらをみつつも。
「……げっ!?リナ=インバース!?」
リナとあたしの姿をみて何やらひいてるし。
「どういう意味かしらぁ?あんたたち……」
そんな兵士をみて低い声をだしているリナに対して。
「……つうか。あんた、何したんだ?……この国で……」
などとそんなことをいっているルーク。
まあ、リナは数回、ルナと一緒にこの国にきたことがあるからねぇ。
「まあ、それはそうとして。詳しい話ききたいんだけど?城の中に案内してくれるわよね?」
なぜかすこししり込みしている兵士達にと、にこやかにと語りかけるあたしの言葉に。
「……いや、それはもう。我々としても……」
どうしてリナ=インバースが二人?
などとも思いつつ。
まあ、親戚か何かなのであろう。
そんな考えであっさりと済まし。
以前にも出会ったことがあるしな。
などと思っていたりする。
「とにかく!城の中に!」
死んでないって説明したのに。
いまだに顔色もわるく、あたしの言葉か届いていないこのアメリア。
くすくすくす。
「あなたたちも心配しなくてもいいわよ。フィルさんは死んでないから。
  というか死んでたら暗殺者が次なる行動してるってば♡
  とりあえず、フィルさんの弟さんたちから話を聞かせてもらえるかしら?」
にっこりと。
微笑つつもにこやかにと話しかけているユニット。
そんなユニットの言葉に毒気を抜かれ。
そのまま、すんなりと城の中にと招き入れてくれる兵士達。
まあユニットの微笑みは、大概の人間達とか存在達が断れることができないからねぇ。
その愛らしさにつかまって。
気づいたら、自分の意思とは関係なく、すべてを受け入れてるのよねぇ。
ユニットもまあわかっててやってるんだけど、これが。
しかも、ただにっこりと笑うだけでなく。
すこしばかりポニーテールにしている髪をふわり、となびかすようにちょこっと首を横にとかしげ。
そして、上目遣いに、にこやかに。
それでいて、軽く手を合わせて懇願する姿は。
まあ、たいていの存在はすぐに落ちたりするんだけど。
まあそれはそれとして。
「ま、とりあえず、詳しい話は城の中で♡それでいいでしょ?ルーク?ミリーナ?」
いまだに何やらむせこんでいるルークと。
なぜか冷や汗を流して固まっているミリーナにと話しかけるあたし。
そんなあたしの言葉に。
「あ、ああ」
「わかりましたわ」
などと声もかたくに答えているこの二人。
「……まあ、確かに。ここで話してても何だしな。詳しい話をきくのに城の中に入る必要があるだろう」
そんなことをつぶやいているゼルガディス。
とりあえず、そのまま。
あたしたちは兵士の案内にて。
王城の中にと進んでゆくことに。

「……う……そ……」
だから、違うってば♡
城の中にとはいり。
とりあえず真っ先にとやってきたのは城の中にとある聖殿。
聖殿の中にと位置している教会に。
フィリオネルの銅像と、ちなみにその目の前にあるのは白い箱。
といっとも中身は殻なんだけど。
「実はここ最近、フィリオネル殿下を狙った暗殺騒ぎがここ数日連続しまして……」
ふらふらと、部屋の奥にと入ってゆくアメリアに。
後から話をきいてやってきている一人の男性が静かに言葉も少なく説明する。
「?あんた、誰だ?」
そんな男性にむかって、首をかしげて問いかけているルークに。
「ルーク、この城の中にいる、ということは。まがりなりのも王族のはずですわ。
  その言葉づかいはやめてくださいな。バートナーである私の品位が疑われます」
そんなルークにびしゃり、と言い放っているミリーナ。
「ああ、そういえばルークたちは知らなかったんだっけ?
  あたしたちは以前、ちょっとした一件で知り合いになってるけど。
  この男性がここセイルーン王国第二王子クリストファー=ウル=ブロッソ=セイルーンよ。
  ちなみに、三男にランディオーネという人間もいたりするけど。彼は今この国にはいないからねぇ」
ちなみに、あたしに関してはリナの関係者、というかルナの関係者。
というので、納得していたりするこのクリストファー。
まあ、嘘ではないんだけど。
その頭に白い布をかぶり、ちょっとした髪留めでとめているこのクリストファー。
服装は、ちょっとした高位の神官の服装。
「……ということは、この人は王子?」
そんな彼をみてつぶやいているミリーナに。
そして、ぼつりと。
「……兄弟でもあまり似てませんのね……」
などとつぶやいているこのミリーナ。
もしかしたら、……と思ってましたが。
あの銅像をみても、こちらのフィリオネル殿下も私たちの世界の彼と同じ容姿みたいですし……
そんなことを思っていたりするこのミリーナ。
まあ、彼女たちは以前フィルにはあったことがあるからねぇ。
フィルがお忍び旅行をしていたときに。
「とりあえず。詳しく話してくれないか?」
前回はあまりこのクリストファーとは話しはしていないゼルガディスだけど。
そんなクリストファーにとむけて問いかけているゼルガディス。
「だな。こっちのアレがどうかはともかくとして。あのおっさんが簡単に死ぬ、とは思えないんだが…」
などとつぶやいているルークに対して。
「だ・か・らぁ。死んでないってば。フィルは」
そんな彼らに再度説明しておくあたし。
フィルの埋葬もどきをみて。
なぜか死んだ、ということを前提にしている彼らだし。
「そうそう、死んでないわよ。実際に。ほら。すぐそこの塀の上にいるし。マスクかぶって」
にこやかに、窓の外を指差していっていたりするユニット。
「そういや、顔半分を隠してる黒ずくめのおっさんが。あの塀の上にたってるなぁ」
などとそんなことをいっているガウリイ。
すでにあたしたちが城にと入り、しばらくたっているがゆえに。
先ほどまで晴れていたその天気は崩れ、外には雨が降り注いでいたり。
びっく。
あ、反応してる♡
クリストファーの後ろに控えるように。
目立たないようにたっていた一人の青年が。
そんなユニットとガウリイの言葉にびくり、と眉を動かしていたりする。
「?死んでない……とは、まことですか!?」
あたしではなく、ユニットの肩をがしり、とつかみ聞いてくるクリストファー。
くすっ。
「なら聞きますけど、クリストファーさん?
  本当にたかが暗殺者ごときで、あのフィルさんが死ぬとでも?」
にっこりと、そんなクリストフィーにとむけて微笑むユニットに。
「そ……それは。う~ん……じゃが兄上も一応は人間であることであるし……
  兄上が襲われた、と思われる場所は、焼け焦げた大地があるのみで、死体も何もなく。
  のこっていたのはこの短剣のみ……」
いいつつも、箱からそれを取り出し、アメリアにと差し出しているクリストファー。
そんなあたしたちの会話をききつつ。
どういうことだ?
確かに、始末した、という報告はうけてはいないが……
だが、本当にあの爆発で生きてるのか?
などと思っている一人の人物。
「おじ様が生きている、となれば私たちにはうれしいかぎりですが。
  ですが、もしそうであるならば、どうして姿をみせてくれないのですか?」
そんなことをあたしたちにと言ってきているその人物。
くすっ♡
「あら、それは当然。周りが巻き込まれるからにきまってるじゃない。
  何しろ暗殺者の首謀者は魔と契約してるもんねぇ。というか、利用されてるだけだと気づいてないし♡」
にこやかに微笑むあたしの言葉に。
「……利用?とは?」
あたしに聞いてきているミリーナ。
「簡単なことよ。とある人物を王位につけて。といっても、
  とりあえずいったんは王位にはつけても。そのまま以前のディルスやあとはレイナードと同じように。
  それらが国王に成りすまして、この国を拠点とする気になのよ♡こっちの世界のガーヴは♡」
にこやかに説明するあたしの言葉に。
「ちょっとまてぃ!?やっぱり今回の一件もまた魔族がらみなのか!?」
などと叫んでいるルークに。
「って、そんなこと暴露してもいいんですか?」
何やら叫んでいるゼロス一号。
「……というか。あの方たちも気の毒に……
  でも、あの人たちを始末する、というのも……僕は命令をうけてないですしねぇ」
などとしばらく無言になりつつも、ぽつり、といっているゼロス二号。
「……いや、あの?ガーヴとは……」
あたしの言葉に、何やら片手をつきだして、冷や汗かきつつ聞いてきているクリストファー。
「あら♡魔竜王カオスドラゴンガーヴにきまってるじゃない♡」
「そ~いや、姉ちゃんが。アレは魔族から離反した、とかいってたけど……」
などとあたしの言葉につぶやいているリナ。
「そういや、オレたちの方では、リナが何か子供にしてたよなぁ。カオ何とかっていうおっさんを」
さらり、と言い放っているガウリイ。
「あら、ガウリイ♡子供、というか赤ん坊よ♡」
とりあえずガウリイの言葉に訂正を入れておくあたし。
「……え、えっと。何か詳しくきいたら怖いですから、聞きませんけど……
  ということは、今回のこの暗殺騒ぎは、また魔族が絡んでる、ということですの?
  でしたら、このパシリ神官に聞けばよろしいんでないのでしょうか?」
などといいつつ、ゼロスを視線でさしているミリーナに。
「ミリーナさぁぁん、ですからその呼び方はやめてくださいぃぃぃぃい………」
などと情けない声をだしているゼロス一号。
「………いや、あの、話が見えないのだが?」
などとつぶやくクリストファーに。
「ま、用はこの城というか国に魔が入り込んでるのよ。ちなみに中枢にね♡
  この国をカタート侵攻の足がかりにしようとしてたりするのよ。
  というか、この国というか城にはいれば、この中に魔族がいることくらい。
  仮にも神官職についている身ならわからないと♡」
あたしの言葉に。
「いや、エル。それって無理だとおもうけど……」
そんなあたしの言葉につっこみをいれてきているリナ。
「よくわかりませんけど。とにかく、父さんは生きている、ということなんですよね!?
  リナさん、エルさん!?そうですよね!正義が悪に負けるはずがないのですよね!?
  わかりました!父さんが安心して戻ってこられるように、このアメリア!
  この事件の裏に潜む悪をおびき出して見せます!」
などとぎゅっと短剣を握り締め、そんなことをいいはなっいるアメリア。
くすくす。
「だ?そうよ?アルフレッドさん?」
くすくすくす。
そんなアメリアの姿をみてくすくす笑いつつも。
さりげに話題をクリストファーの後ろにいる男性。
すなわち、彼の息子であるアルフレッドにと話をふっているユニットだし。
「魔族……って、それが本当ならば由々しきことです。
  それにお叔父様が生きていてくださればそれほどうれしいことはありませんよ。
  とりあえず、城のものたちを動因して、怪しき人物を探し出して見ましょう。
  あの赤の竜神騎士スィーフィード・ナイトの関係者のいうことであるから。
  まずは無視するわけにはいきませんしね」
などといいつつ、くるりと。
向きをかえて、部屋からでていっているアルフレッド。
どうでもいいけど、思いっきり、肩といわず体が小刻みにばれてる?
とか驚きつつ不安になりつつも震えていたりするし。
この人間は。
まあ、だまされてる、と気づいてない、というのが情けないわよねぇ。
ま、ここまでお膳立てして気づかなければ、それはそれで楽しいし♪
「……まあ、とりあえず。
  ルーク。私たちがあちらの世界に戻るまえにこの一件を解決しないと。どうやら戻れなさそうですわね」
淡々と横にいるルークにと話しかけているミリーナに対し。
「ちっ。というか、このリナたちとかかわってから…何か魔族がらみがおおくないか?
  覇王ダイナストにしろ……何にしろ……」
などとなぜかため息をついているルークだし。
あたしたちがそんな会話をしているそんな中。

「うん!?あやしいやつ!?」
雨の中にたたずむその影にと気づき、声を張り上げている兵士の姿が。
「しまった。みつかってしもうたか」
せめて、アメリアだけには、などと思っていたものの。
姿がみつかったことにより。
そのまま、そこから立ち去ろうとしているその人物。
ちなみに、暗闇に黒装束なのでかなり目立ったり。
そんなことをいいつつも。
壁を飛び越え移動しているその人影。
「追えっ!逃がすなぁぁぁ!」
「賊だぁぁぁあ!賊がはいりこんだぞぉぉ!」
などと、賊というか彼がフィルなのに。
面白いまでに勘違いし。
面白い騒ぎとなっている城の外。
う~ん、楽しい♪

「カンヅェル!」
あたしたちの目が届かない場所にと移動し、虚空に向かって叫んでいるクリストファー。
そして。
『…何か用か?』
虚空から声のみが部屋にと響き渡る。
「フィリオネルは生きているらしい。始末したのではなかったのか!?」
「・・・・・・・・・・・。」
「答えろ!」
「それは今は答えるときではない。安心しろ、王子は確実にしとめる。」
「その言葉、偽りはないな?」
そんな会話をしていたりするこの二人。
というか、こいつが契約してるんだし♡
ガーヴ配下のカンヅェル、とね。
さって、少しばかりちょっとかかわって楽しむとしますかね。

「さあ!ゼロスさん!知っていることはすべてはいてくださいな!」
すちゃっ。
前回、こちらの世界にあたしが遊んでいる世界のアメリアが来たときに、
記念に、と手渡されているとあるイヤホン。
それを手にして、ダブルゼロスにと言い寄っているアメリアの姿。
ひくくっ。
「どうしてこちらのアメリアさんも、あちらのアメリアさんと同じようになるんですか!?」
などとそんなアメリアをみて何やら叫んでいるゼロス一号。
「そうはいいましても。僕は聞かされてないんですよ…何しろここに入り込んでるのは。
  確かに。魔竜王ガーヴの配下の二人ですけどねぇ。気配からして。
  ですが今の僕のお仕事は写本の処分ですし………」
アメリアの精神攻撃からひきつつも、素直に答えているゼロス二号。
「どういうことなんだ?」
そんなゼロスにと問いかけているゼルガディスに対して。
「ですから、知らないんですってば。僕がわかるのは、ここにガーヴ配下のカンヅェルさんとマゼンダさん。
  このお二人がいる、ということくらいですよ。何しろ何を考えたのか魔竜王は魔族から離反して。
  しかも、今北の魔王様におもいっきり敵対心もってますからねぇ…やれやれ、こまったものです。
  どうも以前の水竜王さんの封印のせいで、変なふうに人間の心がまじってしまい。
  でもって、魔族から離反しちゃったんですよ。ですから離反した人のことまでは僕はしらないんですってば」
そんなゼロス二号の説明に。
「いや、まて、『離反』って…」
思わずつっこみをいれているゼルガディス。
「Sの教育がなってないからよ。まあそんなどうでもいいことはともかくとして」
そんなゼルガディスのつぶやきはとりあえずおいといて。
「そうそう、問題は、この国に魔族さんが入り込んでる、という事実よ。
  ちなみに、どうやらこの気配からしてとある人間と契約してる気配みたいだし。
  まあ、二人のうちの一人だけだけどね。契約してる魔族さんは♡」
あたしの言葉に続けて説明しているユニット。
「とりあえず、その魔族をおびき出せばいいのではないですか?」
そんなことをいっているミリーナに対して。
「それか、よくリナが使ってた、アレの名前をいえばでてくるんじゃないのか?」
などといっているルーク。
「まあ、ここはとりあえず、聖六茫星が張り巡らされてるし。
  神聖魔法でも併用して、術の特性あげればいやでもでてくるんじゃないの?」
そんなことをいっているアメリアに。
ふとつぶやいているリナ。
「とりあえず、フィルが襲われた、という場所にでもいけば。いやでも相手からでてくるわよ」
くすっ。
そんな会話をしている彼らにとりあえず声をかけるあたしに対して。
「まあ、それもそうですわね。何事も、物事をきちんと判断してから行動したほうがいいですし。
  それに、何か手がかりがあるかもしれませんし」
そんなあたしの言葉にしみじみとうなづいているミリーナ。
そんなミリーナに対して。
「おお、現場検証か。さすがオレの!」
「ルーク、いっときますけど、『さすがオレの愛するミリーナはいいこというな。』
  とかいうんじゃないでしょうね?」
「……みりーなぁぁぁぁぁ……」
言いかけたその言葉を先にと言われ、しばしいじけているルーク。
「それじゃ、話は決まりね。明日の朝出かけましょ。とりあえず今日は各自やすんで♡
   あ、アメリア。あたしたちの寝室、用意できるわよね?」
にっこりと話しかけるあたしの言葉に。
「はい!まかせてください!見ていてください!父さん!この私が父さんを襲った人物は必ず!
  父さんが安心してもどってこれるように見つけ出して成敗してみせます!」
などと一人張り切っているアメリア。
「ま、それじゃ。とりあえず今日のところは休みましょ」
あたしの言葉をうけ。
とりあえず今日のところは各自ゆっくりと体を休めることに。
さってと。
明日は朝早く出かけることにしますかね♡


                      -続くー

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あとがきもどき:
薫:さてさて。一番気の毒なのは誰なのでしょうねぇ?
  まあ、意味もなく巻き込まれたルークとミリーナに決定でしょうけど(まて
  何となくゼロスが一番あわれに見えるのは気のせいでしょうか?(かなりまて
  ちなみに。このメンバー。リナ=インバースことエル様。ただいま19歳。
  ちなみに、ガウリイとは十五のころから三年間ほど行動してます。
  リナ=インバース(人間)ただいま16歳。
  ガウリイとは本人気づいてないけど、公認の仲にされてたり(リナの家族に)
  ゼルガディス=グレイワーズ&アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。
  彼らはリナ、つまりはエル様たちとかかわるのは二度目です。
  詳しくは、イレアヤーズフォーエバー一部を参考にしてくださいな(まてこら)
  でもって、悲しきお役所神官獣神官ゼロス。
  こちらはエル様があそん・・・・もとい、人間やっておられた世界のゼロスと。
  リナたちの世界のゼロス、二人います。
  あとは、今回巻き込まれているルークとミリーナ。
  前回巻き込まれたのはエル様のところのアメリアとゼルガディスでしたがね。
  ちなみに、この世界には、ガウリイはもともとおらず。シルフィールとリナが幼馴染、という設定です。
  あとは、知る人ぞしる、神聖魔法が使える世界だったりします。
  上記を納得し、それでもよんでみよっかな?
  という人のみ、しばらくお付き合いくださいねv
  それではv
  2004年5月30日某日

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