まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ♪
前回の後書きでもいいましたがv今回から、アニメの話のパロディに入ります♡
アニメ?それ何?という人は・・ネタバラシです。
スレイヤーズ、アニメ化第二弾!あの、冥王との戦いのアニメのパロディです!!
あの回で。エル様が出てきたのよぉ!わぁぁぃv
(あのシーンばかり何度もDVDで見ている人vvv)
・・ま、リナ乗り移りバージョンでしたけどね(笑)
それは、小説でも同じだったしvvネタバレでもいいよ?という人のみ、どうぞ、お付き合いくださいなv
主人公は・・・金色の王・・エル様です・・あはは(汗)
私の書いてる、エル様漫遊記。そののりです・・それを了解した人のみ・・どーぞ(まて!)
何気に。登場するのは。
○リナ(エル)→金色の王。
○ミリー→ミリアム=ユニットこと。菫ちゃん(宇宙の姫)
(薫・つまりは、打ち込んでいる私の持ちキャラ・・エル様と同じ存在)
○獣神官(プリースト)ゼロス×2。・・彼については・・。
お役所仕事のパシリ神官。どちらの世界でも(まて!)
○リナ=インバース。
只今16になったところ。
こちらの世界では、ルナに鍛えられて・・一応、かなりの魔力容量は・・もってます。
この世界では、神聖魔法・・。魔力容量が大きければ・・。
水竜王と赤の竜神のものならば。ここでも使えます(結界の中でも)
気付いている人なんて・・いませんけど(気付いてるのはリナ達のみ)
以前、エル様や、そちらの世界のアメリア達と関りあり。
○ガウリイ=ガブリエフ。
以前のとある出来事により。
平行世界である、異世界のここに住みついた男性(笑)
何気にリナに一目ぼれして、いついているという(まて!)
ちなみに、すでに両親たちの了解を取っていたりするという・・。
周りから固めていたりする。
知らぬは・・リナばかりなり(かなりまて!)
○ゼルガディス=グレイワーズ。
今回もまたまたリナとエル様に巻き込まれる男性。
今では、異世界黙示録を捜して旅をしてたりする。
・・以前、ちょっとしたことで。リナの実家、即ち、インバース家にて、見つけた書物。
・・その解読をどうにかするために(笑)
○アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。
言わずと知れた、セイルーンの第二王女。
前回も、エル様達と関りがあった。
今回もなし崩し(笑)
○マルチナ=ゾアナ=メル=ナブラチロワ。
勝手に自分が考えた魔人ゾアメルグスターをあがめる、ゾアナ王国の王女(笑)
○ザングルス。
以前に続き、ガウリイを付けねらっている旅の剣士。
以前はリナ達とは一応敵対関係にあったが・今回は?(笑)
((・・あれ?NEXTのフィルムブック・・1巻・・何処にしまったっけ?(汗)
あ゛あ゛!みつからないぃい!?(絶叫!!)))
し・・しかたない・・。
無印と同じく・・DVDをみつつ・・打ち込むか・・。
(この前、パソでも見方・・ようやく分かったしv←笑)
######################################スレイヤーズ・フォーエバーinNEXT~魔人ゾアメルグスター?~
かぁぁぁぁん!
ドラムが鳴り響く。
ざわざわざわ。
道筋では、大道芸人などが芸を披露し道行く人を楽しませ。
町の中全てにおいて、さすがにお祭りということもあり人々がざわめきたっている。
そんな町中の一つの食堂で。
「おばちゃぁん。あたし、Aランチ三人前!」
「ああ!オレにも!三人前」
そんな会話をしているこの二人。
栗色の髪に紅の瞳をしている少女と、その目の前に座っている金髪碧眼の男性が一人。
「へい!お待ち!」
そんな彼らの前に、スパゲティなどが山盛りにされて運ばれてくる。
「いっただきまぁす!」
「おりゃあ!」
カンカンカンカン!
ものの見事に、フォークを絡めつつ。
見ているものが気持ちいいほどに目の前のスパゲティをとりあっているこの男女。
「ああ!このクラゲぇ!少しは遠慮しなさいよ!」
「リナの方こそ!所でリナ。この町にしばらく滞在するつもりなのか?」
そう問いかけつつも、食事を奪い合う手を止めていない二人の姿。
「そりゃ、ガウリイ。何ていったって」
そういいつつ一つのウィンナーを巡って取り合いを始めていたりする。
「ああ!最後の一つくらい、このあたしによこせ!クラゲ頭ぁ!」
そういっている少女の言葉に。
―ごがん!
思いっきり目の前にいる男性の頭にどこからか壷が飛んでくる。
きゅう……
直撃をうけて、少しひるむ男性に。
「何だかしらないけど、今のうち!」
ばばばば!
そういいつつ、男性がひるんだその隙に目の前の食事を平らげている少女の姿。
と。
「喧嘩だぁ!喧嘩だぁ!」
その言葉と同時に。
ごがしゃあん!
…あ。
目の前のテーブルに男性たちが、突っ込んできて、今少女が食べていた食事が床に散らばってゆく。
「あ…あたしの…ご飯……」
しばらくフォークを片手に佇む少女。
「あ……あたしの……」
ふるふるふる……
あ、震え始めているしv
その周りでは、喧嘩が巻き起こっていたりする。
「で……炸弾陣!!!」
どっがぁぁぁぁん!!!!
少女が放った呪文一発が食堂から放たれる。
どさっ!
それと共に吹き飛ばされる男達。
「あんた達が何処で喧嘩するとはかってだけど。自分達の喧嘩に人様を巻き込み。
あまつさえ、乙女の食事を邪魔するとは言語道断!しかも!
その相手がこのリナ=インバースとなればっ!この程度のお返しで済んだのがラッキーてところね!」
そういいつつ、肉を突きつけているのは。
栗色の髪に紅の瞳。
ゆったりとしたマントを纏った、動きやすい服装のリナと名乗った少女。
「何だ!?」
「何しやがる!?」
喧嘩をしていた男性二人はそんな少女に向かって言い返し。
「何を!?」
そういいつつ、剣を振り回す、ヒゲ面の男性に、片目を眼帯で覆っている男性の二人の姿。
「ちょぉぉっとまったぁ!」
キィン!
何かが一閃する音。
パラリ。
キン。
音も立てずに男性二人がもっている長剣を、あっさりとみじん切りにしている金髪の男性。
「そんなものを街中で振り回すと危ないぜ?」
そういってるけど自分だってしているくせにv
「ああ!剣が斬られた!?」
その剣の腕に目を丸くしている男性二人。
ひょい。
気配も感じさせずに、その二人の背後に回りこみ。
「それに、リナを怒らせないほうがいいぞ?」
ぽん。
そういって肩に手をおいていたりする。
「ちょっと!聞こえているわよ!ガウリイ!」
その言葉を聞きとがめて叫んでいるのはリナ=インバースという少女に。
う~ん。
怒鳴るリナもかわいいなv
そんなリナを内心にこにこと眺めているのはガウリイ=ガブリエフという名前の男性。
「えええええい!そういわれて、そうですかって引き下がれるか!こうなったら徹底的にやってやる!」
そういって、無謀にもリナに挑んでいるごろつき二人。
まったく。
リナの名前を知らないのかしらねぇ?
ふふふ♡
「ふん」
軽く笑ったリナに少しムカッときたらしく。
「ええい!女のくせに!」
などといいつつ、無謀にも立ち向かっていっているこの二人。
「とりあえず…オレは…っと♡」
そういいつつ。
ガウリイはといえば、他のメンバーをリナに気付かれないように、
あっさりと殺気などを向けて倒していたりするけども。
ほんっとあいかわらずよねぇ。
ふふv
かぱかぱかぱ。
白い馬にまたがり、ドレスを纏っている少女。
頭のティアラが彼女が王族だと物語っている。
その後ろにはつき従う従者。
視線を先にある城にと向け。
ぴし!
手にしている、巻物の書物を城にと向ける。
「父さん、セイルーンの名前にかけて、このアメリアが立派に使命を果たして見せます!」
そういって公言している黒い髪にぱっちりした瞳の少女。
どごっ!
ずど!
その先では、何かを叩きのめす音が響いていたりする。
「すごいんだってぇ。見たところ、十五、六歳の女の子が大の男を二人も叩きのめしているんだって」
『喧嘩だ、喧嘩だぁ!』
周りから巻き上がる声。
「へえ、すっごぉぃ!」
茶色いショートへアの少女と、
碧髪のロングヘアの少女が立ち止まったその白い馬の前でそんな会話をしていたりする。
「……ん?喧嘩?そういえば……リナさん達と別れて数ヶ月…今ごろどうしているのかな?」
そういいつつ思いをはぜている少女に耳に。
「うぅりゃぁ!」
何だか聞き覚えのある声が届いてくる。
「そうそう、こんな声をしていて。」
そう思いを巡らせつつ……
「……え?」
思わずそちらを振り向いているとある国の王女の姿。
「インバースロイヤルストラァシュ!」
どごがごめがっ!
リナの一撃により、あっさりと叩きのめされている、大人二名。
「こ…このアマぁ!少しはやるじゃないか。」
リナのことを知らないというのがそもそもの原因よねv
未だに大きな口を聞くその二人に。
「霊呪法!それいけ、レゾ!」
そういいつつ、手を地面に手をつけているリナ。
その言葉を受けて。
男性二人が弾き飛ばされた、その上にとある、この広場の銅像が動き始めてゆく。
そしてそのまま二人を掴み。
ガンガンガン!
二人を叩きつけて、その辺りに投げ飛ばす。
「ふっ、ざぁとこんなもんよ♡」
そういって、不適に笑いつつ手を叩く。
野次馬たちはそんな華奢な少女が大人二人を叩きのめしているのをみてなぜかひいていたりするし。
ガウリイはといえばほんの一瞬のうちに他の輩を心神喪失まで追い込んでいたりするけど。
そんなことには、リナは気づいていない。
そんなリナを馬から見下ろしている少女が一人。
「リ……リナさん!?」
馬の上から、リナに気付き声を上げ。
「ん?あ、アメ…リア?」
声をかけられ、そちらを振り向く。
しばし見詰め合う二人の少女
「リナさぁん!お久しぶりですぅ!」
そういいつつ馬から飛び降りリナの首に飛びついているのは、ピンクのドレスに身を纏っている少女・アメリア。
「どうしたの?アメリアぁ、いい服着ちゃってぇ?」
そんなアメリアを抱き上げて、地面に降ろしているリナ。
「なんだ、アメリアじゃないか」
リナに気付かれないように叩きのめした輩を完全に始末して、
のほほんとした声でリナとアメリアに声をかけているガウリイ。
「ガウリイさんも、お久しぶりです」
そういいつつ、周りを見渡し。
「……それにしても、あいかわらずですね……」
「まあね」
叩きのめされた男性をみて、そんなことを言っているアメリア。
「ところで、リナさん達はどうしてここに?」
素朴な疑問を投げかけるアメリアに。
「ふっ。決まってるじゃない。ゾアナの魔道書を見に来たのよ」
髪をさらりとかきあげる。
「そういうアメリアは違うのか?」
ポーズをつけるリナを誰にも見られたいらしく、
さりげなくリナの前に立ち、塞がりリナに向けられる視線をさえぎっているガウリイ。
のほほんというガウリイのその台詞に。
「私は、父さんの代理…い…いえ。私も魔道書をみに。
あ…私、急ぎますから!じゃあ!リナさん!ガウリイさん!」
はたといいかけて、打ち止めるアメリア。
そういいつつ、あわてて、馬に飛び乗り。
従者たちを引き連れてリナの前から立ち去ってゆく。
この国の中心にある、ちょっとした小山の上にとある城の上。
その城の中の玉座の間にて、話しをしている二人の男女。
「お父様、セイルーンの使者が到着したとか」
縦ロールに黄緑色の髪。
「うむ。フィリオネルのやつ、自分の娘を使者に向けてきおった」
そういっているのは、玉座に座っている、頭に王冠を載せている男性。
「それでは、セイルーンは、まだわが国の脅威に確信を持っていないと」
どうでもいいけど。
ナーガじゃあるまいし♡
同じような服を着ているのは、この国の王女マルチナ。
しかも、その玉座に座っているのは彼女の父親。
この国の王。
ゾアナ国王。
ちなみにマルチナの趣味で、この部屋は面白いことにとあるレリーフが王座の上などに飾られていたりする。
「それはどうかな?何しろくえんやつだからな。まあ、そんなことはどうでもいい。
セイルーンの姫を人質に。一気にセイルーンに攻め入るとするか」
そう言い放つ国王の言葉に。
「その通りですわ。お父様。このゾアナがこの世界を牛耳るのですわ。お~ほっほっほっ!」
「だぁはっはっは!」
この親にしてこの子あり。
とは人間のことわざでよくいったもの。
二人して、高笑いを挙げているこの親子。
しばらく笑った後に。
「それより、セイルーンの姫は。魔道にたけたものとか」
そういうマルチナの台詞に。
「なぁに、どんなに魔道が長けていても心配はないさ。……なあ?魔道士殿?」
そう不適に笑う国王の後ろから全員白尽くめの男性が現れる。
いきなりあからさまに怪しい態度をとって離れていったアメリアを見送りつつ、
「絶対アメリアの態度。何かおかしいわ。多分あの子、何かの事件に巻き込まれているのよ。
それをあたし達を巻き込ませることを怖れて。あえてああいう態度をとったのよ!」
などど確信をもって何やらいっているリナ。
「まあ、確かに、おかしかったが……」
ぽりぽりと頭をかいて言っているガウリイ。
「そうよ!そうに決まってるわ!だってあの子、このあたしに絶対服従を誓ったはずだもん!」
「お~い、いつ誓った?いつ?」
確信をもって言い放つリナを愛しそうに見つめていっているガウリイ。
その視線にまったく気付かないリナ。
あいかわらずのこの二人。
「そうと決まったら!ガウリイ!アメリアを助けに行くわよ!」
「まあ、リナがそういうんだったら。オレはどこにでもついていくさ♡」
にこにことそう言っているガウリイのその視線にも気付かずに。
ドサクサにまぎれてリナの肩を握っていたりするガウリイ。
そして。
「それに!アメリア、あれでもセイルーンのお姫さまなんだから。
うまくいけば、ゾアナの魔道書を優先的に見せてもらえるじゃない!」
一人ガッツポーズをとっているリナ。
未だにガウリイの手を払いのけてないけど♡
「なあ、リナ?そのゾアナの魔道書って……何だ?」
どごがすっ!
「こ…このクラゲぇぇ!何回も説明したでしょうがぁ!
そもそも、あたしがこの国に来たのは。ゾアナの魔道書を目当てにきまってるじゃない!
ちょうど、今、五十年に一度の限定公開をしているのよ!
まあ書物の中で一番有名なのは、文句なしに異世界黙示録だけど。」
そういいつつ、ガウリイをみて。
「どう?わかった?」
「あ、すまん。聞いてなかった」
ついつい、説明するリナに見とれてたし……オレv
そう思い、内心にこにこしているガウリイ。
だが、リナはそんな心情を知るはずもなく。
―ぷちり。
「デ……炸弾陣ぉ!」
どっごぉぉぉん!
その場に、リナの呪文が炸裂していたりする。
「ああ、リナさん達に悪いことしちゃったな。
でも、今回は、私はセイルーンの外交特使として来ているんだし……
そんなところに破壊と混乱の象徴でもあるリナさんに首をつっこまれたら。
それこそ戦争にもなりかねないし」
さらりと的確なことを言っているアメリア。
かつかつと、廊下を歩いてゆく。
ここ、ゾアナ王国の王城。
そこに、セイルーンの使者として、やってきているアメリア。
カチャ……
扉が開き、従者を引き連れ長い廊下を歩いてゆく。
アメリアが王座の間につくと周りから鳴り響くファンファーレの音。
「これは、アメリア殿。遠い所をようこそ」
横にいる、聖楽隊を手でせいし、目の前にいるアメリアにと言い放つこの国の国王。
そんな彼を目の前にし、アメリアは。
すぅ。
軽く息を吸い込み。
ずいっ。
手にしている巻物を開き突きつける。
「モロス国王、上意である!貴国が我が国との約束を大きくたがえ、著しく軍備を増強しているのは明白!
これ以上軍備の拡大を図るとすれば、我がセイルーンは貴国を敵対国家とみなします!」
そう言い放つアメリア。
そんなアメリアの言葉に汗を一筋流して。
「アメリア殿、我が国の軍備の増強は、自衛のために……」
そういいかけるモロスの言葉をさえぎり。
「おだまりなさい!たとえ、自衛のためとはいえ。著しく軍備の増強を図るとは。
他の国が脅威に感じているのは明らか。
そのために国と国との間に不穏な空気が流れ、いらぬ緊張が高まり。
いずれはやがてどこかで争いが起こりましょう。そうなったときにどう責任を取るおつもりか!?」
そういいつつ、指を突きつける。
……ぐっ。
そんなアメリアの言葉に、このモロスは言葉に詰まってるし♡
そんな中。
「あっははは。はははははっ!」
高笑いが響き。
その頭上にあるシャンデリアから一人の女性が飛び降りてきて。
ベシャ。
そのまま、床にキスしているし。
それをみて。
「捻りが甘いです!着地するときには、捻りを加えて!」
……ベシャ。
見本をみせようとし、失敗し同じく床にキスしているアメリア。
「あんたに言われたくないわ!」
そんなアメリアに抗議しているのはこの国の王女、マルチナ=ゾアナ=メル=ナブラチロワ。
そんな二人をみて目を点にしているモロス国王。
「その責任は、この国が世界を支配することで果たしましょう」
「この世を支配ですって!?」
その言葉に声を荒げるアメリアに。
「その通り!そして、この世を魔人ゾアメルグスターにささげるのよ!」
高々に言い放つマルチナの言葉に小さく。
「用は、この世を支配したいだけなんだがな」
完全にマルチナの尻に敷かれているこの父親。
「いずれにしても、私の野望の一番の妨げになるのはセイルーンよ」
そういいつつ、アメリアに手を突きつける。
「この世を支配し、怪しげな魔人に捧げようとする。それ即ち悪!たとえ天が許しても、この私が許しません!」
そう言い放つアメリアに。
「お~ほっほほっ。やっておしまい!」
そう兵士達に命令を出していたりする。
が。
「爆煙舞!」
ドドドチュド!
軽く炎の球が辺りに霧散していき、アメリアに向かった兵士達がその術に吹き飛ばされていたりする。
兵士たちが飛ばされた後には、一人平気で佇むアメリアの姿。
それをみて。
「くっ。どうやら、魔道に長けているというのは。本当らしいわね。でも!」
ピィ!
そういって口笛一つ。
ゆらり。
煙の奥から一人の人物が現われる。
歩きつつ顔を覆っていた布を下げるその姿をみて目を見開き。
「ゼ…ゼルガディスさん!?どうしてここに!?」
少し動揺しているアメリア。
奥からでてきたのはアメリアもよく知っているゼルガディス当人。
「…ふぅ。まさかこういう再会をするとはな」
そういいつつ、溜息一つ。
「どうしてゼルガディスさんがここに?」
問いかけるアメリアに。
「俺は今、この国に雇われている。つまり、今のお前と俺は敵同士というわけだ」
あっさりと言い放つのは。
かつて、アメリアと同じく一緒に旅をしたことのある、ゼルガディス=グレイワーズ。
「そ…そんな!かつて正義のために戦った正義の仲間が!
引き裂かれて戦わなくてはならないなんて!……何て燃えるシュツエーション!」
「……お゛い゛……」
アメリアのその言葉に思わずこけそうになってるゼルだし。
「俺の力は知っているはずだな。アメリア」
そういいつつ剣を構える。
ああ…かつての仲間と戦うことになるなんて……
でも、ゼルガディスさん相手に手加減なんかしたら勝てるわけないですし。
かといって、
いくら昔の仲間とはいえ、悪の手先にされているゼルガディスさんの行いを、全て許せるというわけにも……
そのままの姿でそんなことを思いつつも、何やら固まっているアメリア。
それをよしとして。
そんなアメリアに紐をかけている回りの兵士達。
「あああああ!いつのまに!?」
体全身を紐でぐるぐる巻きにされ、ようやく気づき声をだすアメリア。
紐でぐるぐる巻きにされているのに、
気づいてないアメリアに思わずまたたまこけそうなってるゼル。
「流石ですね。ゼルガディスさん。私の正義を愛する心をとっての心理攻撃というわけですか!」
「……別に狙ってやったわけじゃないんだが」
額に一つ汗を流しつつ、剣をしまっているゼル。
その後ろでは飛び上がって喜んでいるマルチナと、呆気に取られているモロス。
普通、あんなのでつかまるかなぁ?
などと思うが娘も怖いので口にはしない。
基本的にこの国の王は娘には勝てないのだから。
ゾアナ城の中の一番高い塔の頂上。
その上に紐でくくられて掲げられているアメリア。
あれからこの場所まで抱えられるようにして兵士に連れてこられてそのままつるされていたりする。
「ああ。私は、世界の平和のためにここで死ぬのよ。何て美しい」
そういいつつ、自分の世界に浸っているアメリア。
「ああ!でも、それは、よく考えたらそれは私の役目じゃない!
私は捉われのお姫様を助けるヒーローがやりたいのに!」
「何を訳のわからないことをいっているのよ」
そんなアメリアを呆気にとられてみてつぶやくマルチナ。
そして。
「これでセイルーンは私の思うがままよ」
「いいえ!確かに今の私は捉われの身です。しかし、正義を愛する誰かが、今にこの私を助けに!」
そんな会話をしているアメリア達を尻目に一人外を見つめているゼル。
どっごぉん!
「あ、らっきぃ♡」
「……おい…リナ。」
そこにあるそれを手にしているリナに少し呆気に取られていっているガウリイ。
「いいのよ♡さて、アメリアを助けにいくわよ!ガウリイ!」
「ま、リナがいいんだったらいいがな」
それで済ませているガウリイだし。
本当v
リナには甘いわよねvガウリイは♡
どごがぁん!
アメリア達の視線の先で巻起こる爆発音。
それと同時に。
ゴガァァン!
そのまま、アメリア達のいる搭が呪文で吹き飛ばされ瓦解してゆく。
「セイルーンの奇襲攻撃!?」
マルチナの声と同時に。
「炸弾陣!」
高らかな声が鳴り響く。
ガラガラガラ……
音を立てて、崩壊してゆく搭が一つ。
ついでに城の半分以上が瓦解していたりするけど。
「だ…誰だ!?貴様は!?」
モロスの視線の先に。
すとん。
地面に降り立つ栗色の髪の女性と金髪の男性が二人。
「助けにきたわよ!アメリア!」
「お~い、リナ、アメリアまで吹き飛ばしているぞ?」
指を指すガウリイのその台詞に、ふと瓦礫に埋もれているアメリアを発見し。
「ああ!大丈夫!?アメリア!?」
そういいつつ、瓦解した塔の瓦礫の中、無傷のアメリアを揺り起こす。
「大丈夫じゃないです!リナさん!何てことするんですか!」
涙を浮かべて抗議するアメリアに。
「ごめん。何せ、久しぶりなもんで力がはいっちゃってさぁ。
ともかく、話しは全部聞かせてもらったわ。あんたの悪事はそれまでよ」
呆然としているモロスたちに言い放つリナ。
「リナ…まさか、あのリナ=インバースか!?あの、生き年いけるものの天敵!
通った後には、破壊と殺戮しか残らないという。滅びの申し子、あのドラマタ……」
震えて何やらいっているモロスだけど。
「う…うるさぁぃ!」
その言葉に怒鳴っているリナだし。
「かかれい!」
やけくそで兵士に号令をかけているモロス。
その言葉をうけて、リナにつきかかってゆく兵士達。
すら。
キィン!
剣の柄に手をかけて剣を一閃させているガウリイ。
その一撃であっさりと吹き飛ばされている兵士。
その腕に驚愕しているマルチナとモロス。
「自己紹介が遅れたが。リナの永遠のバートナー、ガウリイ=ガブリエフ」
そういって、リナの後ろに立っているガウリイ。
「?何で永遠のパートナーなのよ?」
「そりゃ、ずっと側にいるんだしなv」
「何で?」
分かってないリナ。
「……ガウリイさん……未だにリナさん…分かってないんですか?」
「……見ての通りだ……」
「こんなのは正義じゃないです!早くガウリイさんは、リナさんとくっつくべきです!」
違う意味で力説しているアメリア。
今までの雰囲気はどこにやら。
「?アメリア、何いってるのよ?」
まったく理解してないリナはリナで面白いし♡
さすがに、ガウリイがリナをどう思っているのか、この初対面のこの親子にも分かっているというのに。
まったく分かってないのはリナばかり。
「ゼ……ゼルガディス様ぁ……」
とりあえず今は、ーゼルに一目惚れしているマルチナは、ゼルに助けを求めていたりする。
その声をうけて近くの瓦礫の上にと飛び降りる。
「リナさぁん。ゼルガディスさんったら今はこの国に雇われて。私のことを敵だっていうんですよ」
うるうるとした瞳でリナに説明しているアメリア。
「どうやら、そうみたいねぇ」
目の前にきて、剣を突きつけるゼルをみて、不適に笑っているリナ。
「悪いが俺は、依頼人が裏切らない限り、契約は遂行する。……リナ、お前を殺す」
そう言い放つゼルの台詞に、後ろで手を叩いているマルチナとモロスの二人。
「……ふぅん」
「……ゼル……」
あ、ガウリイ。
ゼルにだけ分かるように殺気を飛ばしているし。
面白い♡
びくり。
ガウリイの殺気に押されつつ。
「こ…これも、俺が…元の体に…戻るため…だ……」
どうにか、たじろぎつつも、そういっていたりするし。
「あっそ。じゃ、以前であったエルに聞いた術でも……」
……たじ。
あ♡
リナの言葉に、思いっきり後退しようとしているし。
「と……ともかく、依頼料かわりに、ゾアナの魔道書を頂くことになっている」
そう、冷や汗ながしつつ、言っているゼルの言葉に。
「ああ、それってこれのこと?」
懐から魔道書を取り出してゼルにと見せているリナ。
リナの手には、六績星が描かれている緑の本。
「ああああ!それは、ゾアナの魔道書!?何でお前がぁ!?」
驚愕しているモロス。
「いっとくけど、これ、ゼルの役にたつこと、書いてないわよ?
書いてあるのは、大昔のゴーレムの製造方法と操縦の仕方。それだけだし」
リナの言葉に目を丸くして。
くるり。
「貴様の悪行もこれまでだ」
向きを変えて、モロスに剣を向けているゼル。
「……ここでのゼルもかなり分かりやすい行動パターンしてるよなぁ」
感心しているガウリイに。
「……ところで、リナ?どうしてお前がそれをもってる……」
とりあえず流れる汗をリナに気付かれないように後ろをむきつつも、気になるのでリナに問いかける。
「ああ、さっきお城に忍び込んだとき。
ちょうどここの保管場所に出たもんで、折角だから持ってきたのよ♡」
そんなゼルガディスの質問ににこやかに答えるリナの様子はまったく悪びれている様子はない。
「こ…この泥棒!」
ゼルに剣を突きつけられつつも叫ぶモロス。
「リナさん、私のことを心配して助けに来てくれたんじゃないんですか!?」
「……あいかわらずだな……」
ふと、リナの方に視線を向けたその隙に。
今のうち!
そう判断して走って逃げようとしているモロス。
が。
「ふっ。逃がすかぁ!爆煙舞!」
ドッガァン!
リナの呪文にて、まともに吹き飛ばされているモロスの姿。
その間に、リナ達に気付かれないようにと、
この城の奥にあるとある一室にと向かってかけているマルチナの姿があったりするけど。
「さぁて、あなたの選択権は……」
そういいかけるリナの言葉と同時。
ヒュルル……
『ん?』
何かが落ちてくる音に気づき、そのまま上空を見上げているその場にいる全員。
『わきゃぁぁぁぁぁ!?』
「やっほ~♡あら、リナ、ガウリイ。それに、アメリアにゼルじゃない♡久しぶりぃ♡」
ゆっくりと下降しつつ、その視線の先にいるリナ達にと話しかけるあたし。
「あら♡偶然ねぇ♡」
そういって、あたしと同じくゆっくり下降しているのは。
その長い黒い髪をポニーテールにしている女の子のユニット。
すとん。
いいつつもにっこり笑って、リナ達の前に降り立つあたし達。
『・・・・・・・・・・・・・。』
どくわしゃ!!!!
そのまま、まともに。
その場にいるモロスの真上に落ちている三人に。
何事もなく、すとん、と地面に降りているあたしとユニット。
なぜかあたし達の姿をみてしばし唖然とし、目を点にしているリナ達だけど。
『……って……エル(さん)!!?ユニット(さん)(ちゃん)!?』
ようやくはた、と我にと戻り、思わず叫んでいる、リナ、アメリア、ゼルの三人に。
「あ゛あ゛あ゛!ここの世界ですかぁ!?またぁ!?」
未だにモロスの上でなぜか叫んでいるゼロス。
「何だ、久しぶりだなぁ。エル、ユニットちゃん」
のほほんと言っているガウリイ。
ガウリイの台詞にはたと正気にもどり。
「ガウリイ!?何そんなに驚かないでのんびりしてるのよぉ!?」
「ガウリイさん!?どうして驚かないんですか!?」
「何でお前たちがここにまた来ているんだぁ!?」
同時に叫んでいる、リナ、アメリア、ゼルの三人。
「……って、ここ何処だぁぁ!?」
叫んでいる赤い髪を黒く染めている男性に。
「ここ何処ですか!?一体!?」
銀髪をポニーテールにしている女性。
「お…おもひ……」
自分の上で叫んでいる三人の重さにその下でぴくぴくしているモロスはひとまず無視。
「あら。とある遺跡の調査で、ある部屋にはいったら。ここに飛ばされたのよ♡」
「そうなのよねぇ。またこの世界とは、偶然って怖いわよねぇ♡」
にっこりと微笑むあたしとユニットの言葉に。
「そうなんですか。大変でしたねぇ。もう一人のリナさん…あ、エルさんでいいんでしたよね?」
あっさり納得し、そういって同情してくるアメリアに。
「……よくまあ、やっかいごとに巻き込まれるな……そっちもこっちも……」
なぜか頭を抱えているゼル。
「あら♡そういうゼルガディスさんだって♡
ゾアナの魔道書のために、リナさん達と敵対しようとしてたんでしょ?
自分から厄介ごと引き受けてるじゃない♡」
「そうよねぇ。リナが本気になったら、かなうわけないのにねぇ」
にこにことゼルに向かって話しかけるユニットに。
腕を組んでくすりと笑っていうあたし。
「ちょっとまて!どうして、そうお前らは、話してもいないのにわかるんだ!?」
なせか、叫んでいるゼルだし。
『分かる(でしょ)(じゃない)?普通、誰でも♡』
そんなゼルの台詞に対し、きっちりと声を重ねるあたし達。
「ま…まあ、それはともかくとして……ねえ?エル?ユニットちゃん?
そのゴキブリは健在としても……その二人…誰?」
そういって、リナが示したその先に。
「一体ここは!?」
「……うん?」
ぷにっ。
ぱんぱんと服をはたいて立ち上がる女性に。
ふと、自分が下敷きにしている男性にようやく気付いている男性。
そして、ふと、こちらを振り向き。
「……な゛!?リナさん……が二人!?」
「……もう一人のほうは…かなりち……」
どごっ!
チビと言いかけたその言葉を言い終わるより早く、瞬時にみぞおちに一発拳を叩き込んでいるリナ。
「それ以上いったら殴るわよ」
「も…もう殴ってる…けほっ……」
リナの一撃を受けて。
けほけほけほっ。
なぜかむせていたりするし。
「あの?リナさん?一体ここは何処ですか?確か私達はあの鏡張りの部屋から、どこかに飛ばされる。
とか。このパシリ魔族にききましたけど?」
そういいつつ、横でどんよりオーラを纏わせているゼロスを見ている銀髪の女性。
「ああ、平行世界の一つよ。平行世界っていうのはね。少しづつ何かが違う世界のこと」
にっこりと、そんな彼女達の方を振り向いて、説明しているユニット。
そのポニーテールの黒い髪が風にたなびく。
「……何だ?それ?」
いぶかしげに言い放つ男性に。
「……何となく分かったかも……」
頭を切り替えて、理解しようと勤めている女性。
「……何だ、ルークとミリーナか。…いっておくが!ルーク、リナにちょっかいをだすな!」
そういいつつ、男性――ルークの横にいるリナを、ぐいっと引き寄せているガウリイ。
「あのなぁ!俺には、愛を誓い合ったミリーナが!」
「誰もあなたと愛なんて誓ってません。ルーク。」
「ミリーナァ……」
そんなガウリイに向かって叫ぶルークの台詞をあっさりと下している女性――ミリーナ。
「そんなことより早くのいてくれ……」
ルークの下でうめいているモロス国王。
まあ、リナさん達に関わって、何かなかったことなんて今まで皆無でしたし。
そう内心自分に言い聞かせ。
「それで?リナさん?ここは何処なんですか?……その人達は…一体?」
何かあのアメリアさん達に似てますけど……でも、年齢が……
などとそんなことを思いつつ、いってアメリア達を視線で指すミリーナ。
「あ、始めまして。アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンといいます」
しゅた!
元気よく手を挙げているアメリアに。
「……ゼルガディスだ」
未だに呆気に取られていっているゼル。
「……セイルーン?その格好からして……
もしかして、あのフィリオネル王子の第二王女だという。セイルーンの王女の?」
その言葉に少しだけ驚いたような反応を示し、アメリアに問いかけているミリーナ。
ま、ミリーナたちはディルスで、あっちのアメリア達と知り合ってるしね♡
「はい。今、ここ、ゾアナ王国に外交特使として来ていたんです」
「……おい、アメリア。……そういえば、マルチナ王女がいないぞ?」
ここにいたり、ようやく辺りにマルチナがいないことに気付くゼル。
そのころ。
地下に安置されているそれに向かって。
とにかく階段を駆け上がり操縦席にと身を躍らせているマルチナだったり。
「ほ~ほっほっほっ。みてなさい。この、オリハルコンゴーレムの力!見せてあげるわ!」
ぐいっ!
その狭い席の中にあるレバーをぐいっと引っ張っていたりする。
ゴヴン!
そんなほのぼのとした会話をあたし達がしていると。
「何だ!?」
城の方から、何かが崩れ落ちる音。
それを聞いて。
がばっと。
どうにかルークの下敷きになっていた状況から抜け出して。
「ふははは!これぞわが国にゾアナの魔道書と共に伝わるオリハルコンゴーレム、最終兵器!
出でませ!オリハルコンゴーレムよ!」
そういって、そちらを指差していたりする。
城を壊しつつ出現する黒い物体。
「お~ほっほっほっ。このゴーレムのボディーは、並の呪文をはじき返し物質攻撃を耐えるのよ」
そういいつつ、カチャカチャと操縦席にて装置を操作している、縦ロールをしている黄緑色の髪をしている女性。
この国、ゾアナの王女、マルチナ。
「千年の眠りよりよみがえれ、ゴーレム!」
そういって、まるで自分が操っているように言っているモロスだし。
「お父様、お任せください。さあ、魔人ゾアメルグスターの名前にかけて。いきますわよ!」
「ああ!いつのまにかいなくなったと思ったらあんなところに!」
そういって、ゴーレムに搭乗しているマルチナをみて、言っているリナ。
「……魔人ゾアメルグスター?聞いたことのない名前ですわね」
冷静に分析して言っているミリーナ。
「そうねぇ。あたし姉ちゃんの関係で。異界の魔王とかいろいろ習っているけど……聞いたことがないわ」
などと、しみじみいっているリナ。
その言葉を聞きとがめて。
「ほほほほほっ!あなたたちが知らないのは無理はないわ。
だって、魔人ゾアメルグスターというのは。この私が考え出した魔人だもの」
そういいつつ、ゴーレムを操って、
ゴーレムの機体をくねらしてポーズをつけていたりするマルチナ。
『そんなの知るかぁぁぁぁ!』
その言葉に、ルークとリナの言葉が一致して叫んでいたりする。
「おほほっ!感謝するのね。あなたたちを魔人ゾアメルグスターの最初の生贄にしてあげるわ」
そういいつつ、標準をあたし達に合わせてくるけど。
くいっ。
「あら♡」
ポウ。
ドゥン!
「はい♡結界♡」
マルチナが攻撃のスイッチを入れたのをみて。
その砲撃口の目の前に光の壁を出現させるあたしに。
にっこりと笑って、あたし達の周りに、淡い光の結界を作り出すユニット。
「……って!?き・・きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
どぉぉぉぉぉぉんんんん!
思いっきり、攻撃の力が逆流して瓦解しているそれ。
「…………あ」
「……ま…まあ…そういえば、魔道書と一緒に伝わっているといっていたが……
……かなり古いものだってことだよな……」
どこかあさってをみつつ、つぶやいているゼルに。
どぉぉん!
あたし達の目の前で。
ゴーレムの力が逆流し。
城を巻き込んで、思いっきり、その辺りを、荒野にしているそれの姿。
『……』
なぜかそれをみているルークとミリーナの額に、一筋の汗が流れていたりするけど。
自らの攻撃で、自分自身を攻撃しているマルチナ。
あたしが砲撃口の前に作った壁は気づいてないようだしねv
勝手に逆流したと思っていたりするアメリアとゼル。
「お~い。何かあれ、暴走してるぞ?」
のほほんとガウリイがいうその指の先では。
生き残っている攻撃装置がおもいっきり制御を失って、あたり構わず光の筋を放っていたりする。
それをみて。
『止めてぇ!止めて(よぉ)(くれぇ)!』
ゴーレムの瓦礫に埋まっているマルチナとモロスが同時に叫んでいたりする。
「止めてっていわれても……。確か、並の呪文も攻撃も効かないっていってましたし」
「……だな」
アメリアの言葉にうなづいているゼル。
「あら♡ってことは、並の攻撃魔法じゃなければいいのよ♡」
「そうそう♡私かエルがしましょうか?」
そういって微笑むあたし達に。
「ああ!ずるい!あたしがやる!」
「あああああ!?もしかして……リナさん!?」
「ちょっとまて!?リナ!」
「お~い。リナ。重破斬はやめとけよぉ?」
「は~い」
それとなく、ほほえましい会話をしているアメリアにゼルにガウリイとリナ。
「あああ!人々の避難させないとぉ!?」
頭を抱えて絶叫を上げているアメリアに。
「あら♡この辺りのみに被害が出るように。結界はればいいのよ♡」
「そ~よ♡」
そういって。
あたし達が手をかざしたその刹那。
この辺りを八星の光の魔法陣が包み込む。
「リナ♡これで、この辺り以外には被害はでないから♡心置きなくやってもいいわよ♡」
あたしの言葉に。
「きゃぁ♡サンキュー♡エル♡」
そういいつつ目をつむり、呪文を唱え始めるリナ。
「だぁぁぁ!アメリア!俺達に結界を!」
「ちょっとまて!?その呪文はぁ!?」
「ルーク。文句をいうより、早く結界の強化をはかってください!」
「あああああ!!!!!」
なぜかわめき叫んでいるゼル、ルーク、ミリーナ、アメリア達に、未だにいじけているゼロス。
「黄昏よりも暗きもの、血の流れよりも赤きもの、
時の流れに埋もれし、偉大なる汝の名前において……」
いいつつ、丁寧に混沌の言語から唱えているリナ。
別にそれなしでも発動できるのにねぇ。
リナは♡
ルナの特訓の成果で♡
「我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを!竜破斬!!」
そのリナの呪文と、魔力の光を目に宿し。
「……え!?確かに、並の呪文じゃ通じないっていったけどぉ!」
悲鳴をなぜか上げているマルチナ。
その刹那。
どぉぉぉぉぉぉぉぉんんんん!!!!!
『うわきゃぁぁぁぁぁ!!!?』
風の結界を何重にも重ねているゼル達の悲鳴が響き渡ると同時。
上空に、巨大なきのこ雲が巻起こる。
光に飲まれて、消滅してゆくゾアナ城とその周辺。
チチチ……
「ま、運がよければ助かっているでしょ」
町を見下ろす少し小高い丘の上で、見下ろしつつ言っているリナ。
「だな」
いいつつ、ちゃっかりとリナの肩に手を置いているガウリイ。
「…運の問題か?」
それをみて、何やら溜息をついているゼル。
「……さすが、リナと容姿がまったく同じやつ……」
そんなことを言っているルーク。
「でも毎回のことながら。よく、リナさん。
あの竜破斬の効力を一部分だけに留められますよね」
視線で消滅した部分をみて言っているミリーナ。
視線の先には。
町並みはそのままに、城の周りだけが綺麗に数百キロくらいのクレーターと化し。
その奥底ではマグマがぐつぐつと煮えている様子が見えている。
そんな町並みの様子が見えていたりする。
「あら♡誰でもできるでしょ?」
「そうそう♡」
『……無理(だってば)(ですってば)』
あたしとユニットの当たり前な返答に。
なぜか、ゼル・アメリア・ルーク・ミリーナの、四人のつぶやきがなぜか一致していたりするし。
「あ、それはそうと。本当に久しぶりねぇ。リナ、それに、ガウリイ♡」
そんなあたしの言葉に。
「そうかぁ?あれから数ヶ月程度しかたってないぞ?」
のほほ~んと言っているガウリイ。
「ひ……姫様ぁぁぁぁぁ!」
しばらくすると。
なぜか全身ズタボロにしてアメリアについていた従者たちが走ってきていたりする。
そういえば、彼らはまだ城の中にいたんだったわよね♡
「きゃあ♡ありがとうございますぅ!」
従者がもっていた鞄を手にとり頬すりしているアメリア。
「あ。私は、これより困っているこの人達のことを助けるために旅に出ます。
父さんにはそういっておいてください」
そういってあたし達の方をみてくるアメリア。
「あ、アメリア。服を着替えるんだったら♡はい♡」
ふっ。
あたしがその横に手をかざすと。
そこに一つの小屋が出現する。
「あ、ありがとうございます。エルさん」
いそいそと、あたしが作った小屋の中に鞄を持って入ってゆくアメリア。
「……とりあえず、俺達はこれで……」
そういいつつここからなぜか離れようとするルーク。
「あら、ミリーナさん、ルークさん。
下手に動いてこの世界のあなたたちに出会ったら。あなたたち、消滅しちゃうわよ?」
「そうそう♡元の世界に戻るには。同じ遺跡の中にある元に戻る部屋にいかないと無理だしね♡」
にっこりと忠告しているユニットに。
本当はあたしにも出来るけど。
あえてそれを言わずにいうあたし。
――ぴたり。
なぜか、その言葉に足を止めているルークとミリーナ。
そして。
なぜか、額に汗を流しつつ。
『……ど…どういう…こと(ですの)(だ)?(汗)』
なぜか震える声であたし達に問いかけているルーク達。
「とりあえず、どこかの食堂でもいって。
エル、どうしてまたここにきたのか聞かせて。話しはそれからにしましょ?」
リナの提案に。
なぜか、一同は素直にうなづいているけども。
ふふ。
さぁって、しばらくはここで遊ぶとしますかね♡
「ゼロスさん、大丈夫ですか?」
つんつんつん。
木の枝で未だにいじけているゼロスをつついているアメリア。
「ああ……また……この時間率からすると……」
などとつぶやいていたりするし。
さあって、またまた少しばかり遊ぶわよ♡
-続くー
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あとがきもどき:
薫:・・始めは、そのまま、アニメですv(かなりまて!)
というか、最後だけ違うという・・(著作権は?かなりやばひ!)
・・・・ちなみに、アニメを知らない。という人には・・完全にネタ晴らしとなっております。
・・・・何か、漫遊記ののりに似ているよぉ・・・ま、いっか(よくない!)
漫遊のその後だし。これv
今回、巻き込まれたのは・・。ルーク&ミリーナでした(笑)
薫:しっかし・・・。お腹の激痛に耐えつつ。打ち込んでいると・・・・。
きちんと文章になってないですねぇ・・(今もいたひ・・)
・・・・特に風景とかの描写が・・(汗)
エル:というより、これ、・・まぁんま、NEXT1話なんだけど?
姫:エルの方では、確か、エルが黒い球体はなって黙らせるのよねvこれv
薫:あ゛あ゛!まだそこの漫遊記は打ち込んでないのに!(汗)
姫:どうでもいいけど、リレーは?(はあと)
薫:・・・・うぐっ(汗)
・・スミレちゃん、乱入させて・・考えます・・・。(お゛い゛!)
気力があるときでないと・・打ち込みが・・。
姫:猫斗犬さんから、メールで続き、貰ってるののにねぇv
薫:・・うう・・・(汗)
代理ということであれを次に投稿して。
それから自分で書くのです・・・。(汗)
エル:それはそうと、関係ない話しはおいといてv
何げにこの話しv『リナ』が二人いるからねv20のあたしと、16のリナv
あたしの正体を知っているのは、このメンバーでは。
ゼロス、ユニット、ガウリイだけよvリナ達やルーク達は知らないからねv
姫:何か、この人は、打ち込みしてたら、他の話しに引きずられそうになって、
あわてて、修正していたりもするけどねv
薫:・・しくしくしく・・・。ちなみに、この1話。
私は、リナが。
「で?どれだけ搾り取る気だ?」
ガウリイの台詞に。
「このお城全部かなぁ♡」
「誰がだすかぁ!」
という、あのシーンが好きですv
あと、お茶目なゼルがvvv
あの始めのごろつきは・・・運がいいですよねぇ。本当に(笑)
リナ相手にあれですんで(まて!)
あとは、何といっても、オープニングの♡一瞬横顔お目見えのエル様!!
と、リナに乗り移っているエル様が♡いやもう♡うふふふふふ(怪しいってば・笑)
エル:そういえば、あんた、次に『書き殴り』に投稿する、と公言していた、
例のシリアス長編は?
姫:確かにそう公言してたわよね♡
薫:・・・・(ぎくっ!)
あ・・あははは(汗)
そーいえば・・・マルチナのあの格好って・・。
ナーガと気が合うと思いません?(何気に話題転換)
エル&姫:・・・・・・・・・・。
薫:あ゛あ゛!無言で大鎌とロッドを構えないでくださいぃい!
――ザクドシュ・・・・。
・・・・・グシャ・・・・。
エル:はいvどこかにいった薫は放っておいてv
姫:それでは、またv次回この世界のゼロス登場v
口止めしておいた甲斐があったわよねvエルv
エル:そうねvあたしがまた来ているって知らないしvあいつはv
リナがルナの妹っていうのも口止めしておいた甲斐があったわ♡
ま、引っ掻き回して遊びましょvユニットvv
姫:賛成v
エル&姫:それでは、まったねvvv
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