まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわのわv
またまたやってきましたv漫遊記ののり(こらまて!)
完全にアニメNEXTのパロディ。
ちなみに。このワードテキスト方式で打ち込んでいるこの最中。
後ろでは、NEXTのアニメが再生されていたりして(まて!)
アニメを知っている人は、どこがどう違うか。照らし合わせたら分かりやすいですv
(かなりまて!)
ちなみに。一人称は・・・リナ様(というかエル様)
リナの姿をしている金色の母が主人公v
ちなみに、別に、その世界、平行世界に生きている、リナ=インバースもそこにいますv
つまりは、リナが二人いるわけで・・(まてまてまてまて!)
ちなみに。
その世界(この世界)のリナが、エル様達に巻き込まれるのは・・・二度目です(笑)
ガウリイは、元々、エル様がリナやってる世界のガウリイですが。
リナに一目ぼれしてこの世界に残っているという現実を頭に入れて置いてくださいなv(おい!)
んではではvいっきます!NEXT2話!!!
#####################################スレイヤーズフォーエバーinNEXT 第2話 ~関りの始まり~
「……は?あ…あの?獣王様?」
だらだらだら。
思わず汗を器用に流しつつ聞き返しているのは、黒い服をきているにこにことした笑顔の神官。
「聞こえなかったか?
ついでに、例の写本にあのリナ=インバースを関らせてどんな人物か確かめろ。そういったのだが?」
目の前にいる淡い金髪の女性にそういわれ、その鋭い眼差しでぎろりと睨まれる。
「あ…あの……あ……」
その名前は……確か…あの御方が関っていた……
ふと、以前というか、数ヶ月前。
彼にとっては、なぜかとんでもなかったらしい。
このあたしと出会った出来事を思い出しつつ。
何かいいかけようとしているこの黒い神官。
――話したらお仕置き♡
ふと、そんな彼の頭にあたしの言葉が反復されていたりする。
「あのサイラーグに、スィフィードが昔、預けていたという、フレアオーブがあった。
というのが分かっただけでも、進展があったほうだが……
……どうやら、フィブが。何か計画を考えたらしい。その調査も兼ねてだそうだ」
そういいつつ、手にしたパイプのタバコをふかしているのは彼の上司たるこの世界の獣王。
獣王ゼラス=メタリオム。
目の前にいるのは彼女が唯一創り出した直属の部下。
獣神官ゼロス。
「……そうだな。とりあえず。
写本が盗まれた神殿の神官ということにでもして近づいて。利用して人柄を調べてこい」
「は……はぁ…わ……分かりました……」
……というか……
僕……正体…ばれてるんですけど……
そうは思うが。
あの御方に直接…口止めされてますから……いえませんし。
などと、かなり混乱しているゼロス。
「どうした?ゼロス?何か貴様から負の感情がでているぞ?」
ふと、ゼロスから戸惑いの負の感情が出ていることに気付きゼラスが問いかけてるけど。
「い…いえ。何でもありません。……分かりました。それでは……」
「うむ。何があるかわからん。正体はとりあえず今はばれないようにな」
「……は…はい。それでは…失礼したします。獣王様…」
深々とお辞儀をしてその場から掻き消えるゼロス。
「????ゼロスのやつ…何をあんなに戸惑っていたんだ?」
始めてみるそんなゼロスの様子に、少し首をかしげているゼラスの姿が。
群狼の島に位置している、ゼラスの宮殿の中の王座の間にて見受けられていたりする。
かちゃかちゃかちゃ。
「おちゃぁん!こっちに食事追加お願い!」
片手に肉をもちつつ、片手を挙げてカウンターの奥に叫んでいるのは栗色の髪に紅の瞳をしている少女。
「あいよ!」
どさ。
その言葉を受けてしばらくして、目の前にあるテーブルに追加の食事が運ばれてくる。
がつがつがつ。
「ああ!ガウリイ!それあたしの!」
「リナぁ!オレのお皿にピーマンばかり乗せるなぁ!」
そんな少女と食事の争奪を繰り広げているのは、金髪碧眼の男性。
「よ…よく入りますわね……」
そんな少女…リナ達を見て。
額に一筋汗を流しつつ、つぶやいている長い銀髪をポニーテールにしている女性。
「それはそうと……いい加減に話してくれないか?」
こくこくこく。
そんな傍らで、とりあえず軽く食事を済ませ。
食後の飲み物を飲んでいるあたしと、
あたしの横に座っている黒い髪をポニーテールにしている少女、ユニットに。
話しかけてくる目つきの鋭い紅い髪を黒く染めている男性が一人。
「別に話すことでもないけど。当たり前のことなんだし。もしかして知らないんですか?」
にっこりと、その青い瞳をきらきらさせて微笑んでいるのは。
あたしの親友でもあり、同じ存在でもある、ユニット。
その容姿は、見た目黒く長い髪を後ろでポニーテールにし、
喋々結びをしている紅いレース状のリボンで結んでいる女の子。
見た目は十歳前後のその姿。
「知らないもなにも。リナさん達が二人いる時点で。
ここが私達がいた世界ではないというのは、何となくわかりますが」
さすがに冷静に分析している銀髪をポニーテールにしている女性ミリーナ。
「リナが二人という時点で、この世界は終わったな……」
そういいつつつぶやいている黒髪の男性。
「ルーク♡消滅したいの?」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
「と……とにかく。どういうことだ?」
なぜか額に脂汗を一筋流し、あたしにと問いかけてくるのはルーク。
「でも、エルさん達も。この前もそうでしたけど。いつも災難ですね」
そういって、あたし達に同情の視線を投げかけてくる、白く動きやすい服を着ている黒髪の少女アメリア。
……災難なのか?
何か違うような気がするのは…俺だけだろうか?(汗)
アメリアの台詞にそんなことを内心思っているのは、
白いマントとフードで身を包んでいる男性、ゼルガディス。
「そうなのよねぇ♡この世界にもあの神殿があればいいんだけど♡
まあ、ここに来れたからには何処かにはあるでしょうし♡」
本当にあるけどね♡
でも分かっているとはわざと言わないあたし。
「とりあえず。この世界には、見たとおりリナが二人いるように。
ルークさんやミリーナさんもこの世界にいるみたいだし♡」
そういいつつ、ホットミルクを一口含んでいるユニットの台詞に。
「どうしてそんなことまで分かるんですか?」
その言葉に疑問符を投げかけているアメリア。
「あら、気配でわかるわよ♡ね♡エル♡」
「そうそう♡この世界にいないの、このメンバーではガウリイだけだったしね♡」
そういいつつ、顔を見合すあたし達。
この世界。
殆どあたしが遊んでいる世界と同じではあるけれど。
確実に違うのが唯一つ。
それはつまり。
目の前にいるはずの、金髪碧眼の男性。
ガウリイ=ガブリエフがこの世界には存在していなかった。
ということのみ。
あと違うとすれば、ここでは一部の者達しかなぜか知られていないが、神聖魔法が使えるという事実。
その程度の違いだけ。
今では、あたしが遊んでいる世界のガウリイが、この世界にリナのために残っていたりするけども。
「まあ、とりあえず。エルは、まあ自分に結界張ってるから問題ないけど♡
普通、違う世界の平行世界の存在同士が出会ったりしたら、
普通はこの世界のものでないほうが消滅するからねぇ」
「以前は、あたしがここにやってきたときにはアメリアやゼルガディス。
それにシルフィールたちにその結界張っておいたけど。
今回は、ここに来た理由が理由だけに出来ないからね♡」
だって、そんなことしたら面白くなくなるじゃない♡
「……それで?どうする気なんだ?お前たちは?」
あたし達をみて問いかけてくるゼルガディス。
「とりあえず、あの神殿を捜しつつ。
もしかしたら写本に何か手がかりが書かれているかもしれないから♡それ探す気よ?ね♡エル♡」
「そうそう♡あ、そういえば、ゼルも写本を探しているんだったわよね♡」
にっこりと微笑むあたし達に。
「…まあ……な……」
そういいつつ、言葉をにごらせる。
リナの実家で見つけた古文書。
その文字が解読できずに。
その解読方法を探しつつも。
とりあえずは、この世界に伝わる異世界黙示録。
それに自らの体を元に戻す方法が記されているのでは。
と期待を込めて、今は写本を探す旅をしていたりするゼルガディス。
「でもそういえば、ゼルガディスさんは。どうして、異世界黙示録なんて、捜してるんですか?」
ふと、思い立ったようにゼルにと聞いているアメリア。
―ずべっ。
その言葉にそのまま、テーブルにと突っ伏しているゼルガディス。
『って!?異世界黙示録!?』
その言葉に同時に叫んでいるルークとミリーナ。
「あ…あのなぁ……」
そんなアメリアの台詞につぶやきをいれているゼルガディスに。
「あのね、アメリア。ゼルはね。その異世界黙示録に記されている魔法で、
合成獣にされた体を元に戻そうとしているのよ」
もくもくもく。
片手にフォークをもち、ポテトを突き刺したままで。
アメリアに説明しているのは、あたしとまったく同じ姿をしている、栗色の髪に紅の瞳の少女。
この世界のリナ=インバース。
「ええええええ!?まだそんなことを言っているんですか!?結構格好いいのに!」
がたんと、席を立ち上がり言っているアメリア。
「……うれしかないよ……」
アメリアの台詞に疲れてつぶやいているゼルガディスの姿。
「どうしてですか!?ゼルガディスさん!たとえ見た目が違っても、私達の友情は永遠です!」
そういいつつ、自分の世界に浸っていたりするアメリア。
……ど~いう友情だ?(汗)
などと心で突っ込んでいるゼルにルーク達。
「なるほど。確かに、伝説の異世界黙示録ならば。
その方法が記されているかもしれませんわね」
そんなゼルの言葉に冷静に分析を入れているミリーナに。
「というか、そんな伝説の書物を手に入れることができたら。ミリーナ、何かすごく興味をそそられないか?」
違う意味で宝探し屋トレジャーハンターの血が騒いでいるルーク。
「まあまあ、アメリア。
本人を前に肌が岩だの髪の毛が針金見たいだのということもないんじゃないの♡」
自分の世界に浸っているアメリアにいっているリナ。
ずし。
その言葉がゼルガディスにとのしかかる。
「そこまではいってませんが。やっぱり、見た目にこだわるなんて間違ってます。正義じゃないです!」
リナの言葉に、そのまま、頭をテーブルに突っ伏して。
その針金の髪の毛をテーブルに突き刺しているゼルガディスことゼル。
「……あの?」
そんな机に突っ伏しているゼルに話しかけているミリーナ。
「……も…いい。俺は寝る……」
よろよろと席を立ち上がり、二階に向かってゆくゼルの姿。
「う~ん、少しからかいすぎたかな?」
そんなゼルの姿をみてつぶやくリナに。
「ええ!?からかっていたんですか!?」
分かってないアメリア。
「まあまあ、とりあえず、リナ、アメリア。ガウリイ。
ついでだし、一緒に行動しない?ここに便利なアイテムもいるし♡」
なぜかだらだらと汗をずっと流したままで押し黙っている、そこにいる黒い神官を目で指し示す。
「そうですね。便利なアイテムゼロスさんもいることだし。ゼルガディスさんの役にたつかもしれませんしね」
あたしの言葉に、すぐさま賛成してくるアメリア。
「……ゴキブリ、ここでもこ~いう扱いなのか?」
「しくしくしくしく……」
なぜか、そんなゼロスを笑いながら見てにやにやいっているルーク。
「確かに。勝手が分からない世界で、私とルークだけで行動するのは得策とはいえませんわ。
もしアメリアさん達さえよければ、私達もご一緒してもいいですか?
それでいいですわよね。ルーク?」
そういいつつ、横にいるルークに視線を向けているミリーナ。
「俺は、ミリーナとだったら何処にでもついていくぜ!何しろ、俺とミリーナは!」
俺とミリーナは、紅い糸で結ばれたラブラブカップルのトレジャーハンターだからな!
そういいかけようとしたルークの台詞を。
「ルーク、私達はあくまでバートナーという関係だけです。それ以上でも何でもありません」
「……ミリーナ……つれないぜ……」
その言葉に、面白いことにだくだくと涙を流しているルークの姿がそこに見受けられていたりするし。
…う~ん。
楽しい♡
そんなこんなで、とりあえず話もまとまり。
ルークやミリーナも一緒に、神殿探しを兼ねて写本を探すため。
しばらく一緒に行動することで、リナ達とあたし達は話しがまとまり。
とりあえず今日は宿を取り、明日から行動を開始することにして。
各自、取った部屋にと入り身を休めることにする。
異世界黙示録。
別世界の魔族や魔法の奥義が記されていると一般に言われている、
この世界では謎の魔道書として、かなり名前が通っているその書物。
その真実は書物でも何でもないんだけどね♡
どっがぁぁぁぁん!
虫の声も収まった深夜。
山の麓から巻起こる爆音の渦。
「とりあえず♡この世界での資金稼ぎよね♡」
「そうそう♡」
あたし達の周りには、なぜか黒こげになっている人間達の山。
辺りは焼け焦げた匂いが充満していたりする。
「お助けぇ!お助けぉぉぉぉ!」
そういいつつ。
そこにいる神官姿の男性にすがり付いている男性たち。
「いやぁ、僕にはどうすることも♡とりあえず、逃げるようなことをされたら問答無用で殺しますから♡」
そういって、にっこり微笑んでいる黒い神官。
そんな台詞をにこにこと微笑みながら当然のように言っているのは当たり前ながらゼロス。
爆発の音を感じ取り。
「……え?」
むっくりとベットから起き上がるアメリアに。
「……ん!?」
すぐさま飛び起き、剣を片手に窓から宿屋の窓から噴煙の上がる山を見つめているゼル。
「…リナは…いるな。……ということは…エルか」
隣の部屋のリナの気配を感じ取り、そんなことを言っているガウリイ。
「あああああ!エル!ユニットちゃん!ずるい!」
山間から立ち上る噴煙をみていっているリナ。
「……まさか、ここの世界のリナも……なのか?」
盗賊殺し。
あたしのあだ名の一つを思いだし、窓の外をみてつぶやいていたりするルークに。
「……さすが、同じリナさんです」
なぜか勝手に納得していたりするミリーナ。
この爆発をリナが起こしたものと捉えているようだけど。
ま、似たようなものだけどね♡
『エルさぁぁぁん!ミリー(ユニットちゃん)さぁん!』
『エル(さん)!?ミリーちゃん(さん)!?』
そう叫びつつ、あたし達の方にと走ってくるのは。
アメリア、ミリーナ。
ゼル、ガウリイ、ルーク。
そして、ふと周りをみて。
「……何だ?このざまは?」
瓦礫の山になっているそれをみて、つぶやいていたりするゼル。
「多分、エルさんのことだから。異世界黙示録の情報を探していたんじゃない?
盗賊達の情報って馬鹿にならないから」
そんなことをゼル達に言っていたりするミリーナけど。
「そっか。その手があったんだった!」
ふと、それに思い立ち、自分がやりたかった!
と悔しがっていたりするリナ。
そんな会話をしている最中。
「……で……でぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
そんな叫び声が頭上より響いてきたりする。
『――え?』
アメリアやミリーナたちが振り向いたその先には、月を背景に思いっきり驚愕している人物が一人。
そのマントが風にたなびく。
「あら♡ゼロス♡」
「あら♡こっちのゼロスさん♡久しぶりぃ♡」
その人物に向かって話しかけるあたしとユニット。
「どどどどどうして、またあなた様方がここにいるんですかぁぁ!!!!!?」
思いっきりソレは叫んでいたりするけども。
「……おい。なんで、生塵が二人もいるんだよ……」
「しくしく……ひどい……ルークさん……そんな言い方……」
そんなルークの横で人魂オプションつけていじけている、
まったく同じ容姿容貌をしている黒い神官服を着ている男性。
「魔族でも別の同じ人がいるんですね」
すぐさま頭を回転させて納得しているミリーナ。
そんなゼロスの台詞に、にっこりと笑い。
『あら♡写本を探しているのよ♡』
同時にあたしとリナが言い放つ。
「……え゛?」
どでっ!
その台詞になぜか固まり。
そのまま硬直し、立っていた少しばかり高い位置からそのまま地面にと落ちてめり込んでいたりする。
この世界の獣神官ゼロス。
「もちろん、あたし達がここにいることを言ったりしたら♡わかっているわよねぇ♡」
「しくしくしくしく……」
あたしの言葉に、なぜかだくだくと黒い涙を流しているこの世界のゼロス。
「それはそうと。どうして、ゼロスさんがここにいるんですか?丁度いいです、ゼロスさん!
魔族なんてやめて、正義の道にと目覚めてください!」
すちゃ!
懐から、メガホン取り出して、ゼロス達に向かって言っているアメリア。
「「あああ!アメリアさん!それはやめてくださいぃ!」」
そんなアメリアの行動に、同時に叫んでいる二人のゼロス。
以前セイルーンにて。
アメリア達はこの世界のゼロスと知り合い、こいつが魔族だと知っているからね♡
「……で?どうしてゼロスがここにいるんだ?」
そうののほほんといっている割には。
その喉元に、ゴルンノヴァ。
しかも完全に力を発揮させているそれを突きつけているガウリイ。
「…それは僕が知りたいですぅ。どうして、またこの御方たちがこの世界にいるんですかぁ」
「……いっておきますけど……僕に助けを求めても無駄ですよ…この世界の僕……」
「……分かってますよ……」
そんな会話をしつつ。
『……はぁ』
なぜか同時に溜息ついている二人のゼロス達。
あのね……
「こら!ゼロス達!どうしてそこで溜息つくのよ!どちらかといえば、喜ばしいことでしょうに♡」
あたしがそんな言葉をしている横では。
なぜか、棘月スコップに突き刺された二つの黒い物体が、びくびくとうごめいていたりするけども。
『……あいかわらず(ですね)だな……そっちのリナ(さん)は……』
なぜかそんなあたしをみて、同時につぶやいている、アメリアとゼル。
なぜか、背中にスコップを突き刺したまま。
「しくしくしくしく……言います…言いますよ。実はですね。僕今。とある写本を追っているんですが……
その写本を利用して、リナさん達の人柄を知るように。とゼラス様より命令を受けまして……」
黒い涙をだくだくながして、説明している、この世界のゼロス。
「……お前、魔族の誇りとかあるのか?」
そんなゼロスに突っ込みを入れているルーク。
「……僕はまだ滅びたくありません……」
「……同感です……」
そんなルークに同時にすかさず答えている二人のゼロス。
「……何!?写本……だと!?それは本当なのか!?」
その言葉に目を見開くゼルガディス。
「ええ。間違いはないとおもいますよ?この世界ではどうだかしりませんけど。
僕の本来の仕事は、ゼラス様から写本の処理を任されてましたし……
この世界の僕もそうだと言い切れないこともないですから♡」
そういいつつ、にっこりと、ぴっと、人差し指を突き立てているゼロス。
そして、この世界の自分に視線を向けて。
「それで?その写本がある場所って…?もしかして、プラムさん…ではないですよね?」
「ああ、あのレティディウスの方はまだですね。とりあえずは、ある神殿からとある盗賊が盗んだ写本。
その方の処理の方が手っ取り早いですし。
……あまり派手に行動するなって、上司より、命令がでてますしねぇ」
しみじみとそんな会話をしていたりするゼロス達。
「確か、あれ盗んだ盗賊って……」
「私はあまり行きたくないんだけど……」
「確かに」
ふと思いつつ、つぶやくあたしとユニット。
肉体美が一番と公言しているし…あいつらって……
「エル?知っているの?その盗賊?」
そんなあたしに問いかけてくるリナ。
「う~ん。肉体の美が一番。そう公言している盗賊の一味でねぇ」
あたしの言葉に続いて。
「頭竜結団マッチョバトラー。という盗賊団ですよ。リナさん……」
リナに溜息交じりにいっているこの世界のゼロス。
「な…何かその響き……いやな予感がしますぅ」
「……同感だな」
アメリアの言葉にゼルがつぶやき。
ミリーナなどは、冷や汗を額から一筋流していたりする。
「本当なら、リナさん達に、いいように話しをもっていき。
盗賊達にリナさん達が侵入するという、話しをするつもりだったんですけどねぇ」
しみじみあっさりと暴露しているそんな『ゼロス』の言葉に。
「なぁぁぁんですってぇぇ!!!!?」
リナの叫びがこだまする。
「あああ!でもそんな怖いことはしませんよ!
というか、リナさんを利用しようとしたら、スィ…いや、ルナさんにどんな目にあわされることやら!」
本気でたじろいでいる『ゼロス』。
「……この世界のリナさんのお姉さんも……赤の竜神の騎士なんですか(汗)」
そんなゼロスの様子をみて冷や汗をながしつつ、つぶやいているミリーナ。
「とりあえず。協力してその写本を手にいれることにしましょ♡もっちろん、駄目とはいわないわよね♡ゼロス♡」
にっこりと微笑むあたしの台詞に。
「は…はひ……」
なぜか、かなり引きつつ声を引きつらせて、この世界のゼロスは答えているけども。
頭竜結団マッチョバトラー。
その本部。
辺りには、服を着ずに、その肉体美こそ美しさ。
と公言している男性たちが、うろうろとしていたりする。
その顔には竜のマスクなどをかぶっていたりするけども。
どうでもいいけど、ビキニパンツ一丁で、うろうろとしてほしくないものよねぇ。
まったく。
しかも、かぶっているマスクがピンクだし……
「こ…これは…何といっていいのか……」
さすがのミリーナも眉を潜ませていたりするけども。
「リナさぁん。どうみても危ない人達ですぅ」
泣き言を言っているアメリア。
見回りをしている盗賊達の姿が視界に入る。
その黒く日に焼いている胸の筋肉をぴくつかせている光景がいたるところで見受けられていたりする。
「とりあえず、目の毒だから…竜破斬で吹っ飛ばすっていうのは……どう?」
「あ、それいいです!リナさん!」
リナの意見に同意を示しているアメリアに。
「確かにいい意見ですけど。目の毒ですし」
さらりと同意していたりするミリーナ。
「……お゛い゛。そんなことをしたら写本まで燃えるぞ……」
そんなリナ達の会話に、頭を抱えているゼルガディス。
そしてぽつりと。
「……気持ちは分かるがな……」
そういいつつ、あさっての方をみていたりするけども。
「何いってんのよ!ゼル!まがりなりにも写本よ!竜破斬くらいで燃えるわけないじゃない!」
「そうです!」
リナの意見に同意しているアメリア。
『……いや、燃える(って)(と思うぞ)(ますよ)』
そんな二人に。
突っ込みを入れている、ルーク、ミリーナ、ゼル、ガウリイ、ゼロス二人の姿。
「まあまあ。とりあえず騒ぎを起こせばいいんじゃない?
人間ってパニックに陥れば、大切なものを、取りにいく習性があるし♡
リナさんの意見もいいんじゃない?」
「それか、ゼロスに取りにいかせるか♡よね。本気になれば場所くらい分かるはずだしねぇ♡」
そういいつつ、ちらりとゼロス達をみるあたし。
「…で?どっちにしますか?リナさんの竜破斬にするか。それとも…バシリ魔族さん?」
さらりと適切なことをいって、ゼロスにとどちらがいいか意見を求めているミリーナ。
その言葉に、二人同時に顔を見合わせて。
『……僕達が行きます……』
きっぱりとなぜか言い切る二人のゼロスの姿が、そこにあるけど。
そんなに怯えなくてもいいじゃないのよ♡
「じゃぁ、決まりね!とりあえず!写本はゼロスに任せて!
あたし達は、ここのお宝を没収するわよ!二度と悪事を働かないように!」
そういいつつ、決意を新たにしているリナに。
「あ!リナさん!私も手伝います!」
二度と悪事を起こす気をなくさせるのは正義です!
そんなことを思いつつ、はりきっているアメリア。
『……お゛い゛』
そんな二人に突っ込みをいれている、ルーク達。
「じゃ、そーいうことで♡ガウリイ♡いつものように、どこに、お宝があるか、案内よろしく♡」
「ああ、まかせとけって♡」
いつも、ガウリイの勘により。
迷うことなく、盗賊などの隠し倉庫などにある品物などにたどりついているリナ。
今回もそんなこんなで。
とりあえずは写本はゼロスに任せて、リナ達は。
ここの盗賊団の、お宝回収をすることにと、いつのまにか話しがまとまっていたりする。
う~ん。
楽しいわよね♡
やっぱり♡
「つまり、こっちにはお宝はないわけね?」
リナが指指した方面には、そこに筋肉質の男性たちがたむろしていたりする。
「ああ。そっちにあるのは、どうやら居住区だけのようだしな」
あっさりといっているガウリイ。
……だから、どうして分かるん(だ)(ですか)?
そんなガウリイに心で突っ込みを入れている、ミリーナ、ルーク、ゼルガディス。
アメリアなどは、『ま、ガウリイさんですし』と、それで済ませているけれど。
そんなガウリイの台詞ににんまりと笑い。
「それじゃ、あっちに被害が出ないように呪文の範囲を指定してっと。それじゃいってみよう!」
うきうきとしつつ。
混沌の言語を紡ぎ始めてゆくリナ。
「暁の、遥かな恵みしかの場所に、我が心のままに、その恵みを与えん」
『……?』
聞いたことのないその言葉に。
ルークとミリーナが顔を見合わせていたりするけど。
「よっし!」
その言葉で呪文の範囲を指定しているリナ。
その効力がきちんと発動したのを感じ取り。
そのまま。
「黄昏よりも…以下、呪文省略!!竜滅斬!!!」
どっごぉぉぉぉぉんんん!!!!!!
リナの呪文一発で。
ものの見事に。
頭竜結団マッチョバトラーその本部。
綺麗に半分、完全にと消滅していたりする。
爆発の音を聞きつけて。
「は…派手にしてますね……」
思わずその音を聞いて、つぶやいているゼロスに。
「……はあ……獣王様にどう報告を……」
同じく泣き言を言っているこの世界のゼロス。
「いゃぁ、報告したら…というか、報告しかけたら…お仕置きされると思いますが……」
「……あ、やっぱりそう思いますか?あはははは……」
そんな会話をしているゼロス達。
あのね…
あんた達、どういう意味よ!
そりゃ、当然ゼラス達に知られたら面白くないから、絶対に教えないけどね♡
「とりあえず……エル様の意見を聞いて。写本を処分していいかどうか。
そして、まあゼラス様には。それなりにリナさんを利用して…と報告しておけばいいんでないですか?」
眉をひそめていっているゼロスの言葉に。
「そうですねぇ。僕もそれは思っていたところです。しかし…そちらの世界の僕も大変ですねぇ」
「いやぁ、そうでもないですよ?エル様、こんな僕なんかの力をあげてくださってますし」
にこやかに、そんな会話をこなしているダブルゼロス。
ま確かに。
あたしは、あたしが連れ歩くのに不便だから、ゼロスの力をアップさせているけどね♡
にこやかに会話しつつ。
辺りに火炎球を所かしこに叩き込んでいたりするこの二人。
「でぇぇぇぃ!?何事だ!?」
どおおおん!
爆発の音とともに様々な場所から響くアジトが崩れる音。
「お…お頭!大変です!ああああああああ!」
バタン!
「こら!テメエら!肉体美はどうした!まず、こうだろうが!」
そういいつつ、腕を組んで、胸の筋肉をピクつかせていたりする、ここの盗賊団の頭領。
「な…何者かの奇襲攻撃です!すでにこのアジトの半分が何者かに壊されました!」
「…な……何ぃぃぃい!?」
その言葉に。
あわてて、壁がくりぬかれている窓から外をみる。
そこには、もくもくと噴煙が上がるアジトの一部の姿が完全にクレーターと化していたりする。
「くっ!こうなったら!あれだけでも!」
そういい、身を翻して奥にと走ってゆく盗賊頭領。
「う~ん、どうやら作戦は成功ですね♡」
「そうですね。やはり人間パニックになったら。一番大切なものを取りにいく傾向があるようですね♡」
きっちりと息をぴったりと合わせて会話しているゼロス達。
見る人が見たら、双子で通るわよね。
……人々の説明にはそうしましょうかしら♡
「……悪いが、俺は別行動を取らせてもらう……」
宝物庫の一つにて。
彼らがためているお宝と呼べる品物を袋に詰めていっているリナ。
ちなみに、あたしが渡した次元式の袋があるので。
再現なくその部屋全ての品物が、小さな袋の中に、きちんと収まっていたりするけども。
そんなリナ達を横目に溜息一つつき、一言いって奥にと進んでいっているゼルガディス。
ガコン。
どうみても見た目にはただの壁。
ま、あたし達には通用しないけど♡
その一部のレンガを押し、その奥にある隠し部屋の通路を開いている盗賊の頭。
そんな様子を屋根裏から見ているゼロス達。
「やっぱり、人間パニックにると、必然的に一番大切なものを取りに行くようですねぇ♡」
「そうですねぇ。面白いですよねぇ。人間って♡」
そういって顔を見合わせ。
『あっはっはっはっ♡』
同時にまったく同じ表情で笑っている二人のゼロス。
「……おや?」
「………おやまあ」
ふと、彼らが下に視線を落とすと。
額に入れてあった、その羊用紙に書かれているそれを握り締め、部屋から出てゆこうとしている彼の前に。
すら。
白い閃光が一瞬炸裂する。
「安心しろ。みねうちだ」
向かい来る男性をひとなぎしているのは、ゼルガディス。
そして、ふと、自分が持っている剣に目を向けて。
「……あ゛、すまん。この剣は両刃だった……」
お茶目な台詞を言っていたりするし。
「おやおや…まずいですね…これは……」
すっと、紫の目を見開いているこの世界のゼロスに。
「う~ん、関係ない人に余計な知識は与えたくはないですねぇ」
そういっているゼロス。
二人同時にそうつぶやき。
次の瞬間。
二人はその場から掻き消えてゆく。
「さて、これでこんな所には俺は用はないな。何だか利用させてもらったようだが。リナ達には悪いがな」
そういいつつ、手にもっているその羊用紙を握り締めて見つめていたりするゼル。
周りには炎が散乱し、辺りの気温も多少上がっていたりする。
「すいませんが。ゼルガディスさん?先に中身を確かめさせてもらいますよ♡」
そうにこやかに宣言すると同時に。
「し…しまった!?」
次の瞬間には。
ゼルの手から、その用紙は、こちらの世界のゼロスの手にと握られていたりする。
「ああ!ひどいです!ゼロスさん!ゼルガディスさんに写本をあげてくれるんじゃないんですか!?」
一人、奥に向かっていったゼルを追いかけてついて来ていたアメリアが。
そんなゼロスに向かって叫んでいたりするし。
「別に誰もそんなことは言ってませんが……アメリアさん……」
「ああ!ゼロスさん!?ゼロスさんからも、説得してください!同じゼロスさんでしょ!?」
「……ええい!ややこしい!実力で奪ってやる!」
ぷちり。
二人とも同じゼロスなので多少切れていたりするゼル。
面白い♡
「あああああああ!ゼルガディスさん!まっ!」
アメリアが制止する間もなく呪文を唱えているゼル。
「……これは……」
思わずそこにかかれている内容をみて冷や汗流していたりする『ゼロス』。
その紫の目を見開いて、額から一筋汗なんかを起用に物質化して流していたりもするけども。
「あら♡ゼロス♡一応、それゼルにみせなさいね♡」
そこに、リナと同時にあたし達も合流する。
「ああああ!リナさん!ゼルガディスさんを止めてください!」
アメリアの面白いことに悲鳴に近い声。
「……って!?ゼル!?その呪文は!?」
リナが待ったをかけるより早く。
「崩霊裂!!!!!」
ゼルの唱えた呪文が炸裂する。
が。
……パキィィン……
『……な゛!?』
ゼロスに届くより前に。
まるで割れるような音を立てて、霧散する呪文の効力。
それを目の当たりにした、ルークやミリーナ。
そして、ゼルとアメリアが、なぜか驚いていたりするけど。
「すいません。一応防がせてもらいました。あっはっはっ♡」
にこやかに、そういっている『ゼロス』の言葉に。
「それはそうと、それ……まさか……」
心なしか声が震えているもう一人のゼロス。
「ま……まあ、見たいのなら止めませんけど。……後でそれ…処分しますからね……」
なぜか、心なしか姿を薄くして。
すとんと降りてきて、手にしたそれをゼルにと手渡している『ゼロス』。
「……?」
やけに素直に渡してきたな?
不思議がりながら、これさえあれば!
と、期待に胸を膨らませていたりするゼル。
「あ、ちなみに♡それ♡竜族に伝わる伝記の内容の写本みたいよ♡」
『……げっ!まっ!読むな!絶対に読むな!』
『……な゛!絶対に読まないでくださいぃぃぃ!』
面白いことに、声を裏返して叫んでいる、その場にやってきていたルークとミリーナ。
そしてガウリイとゼロス。
「?……何なに?」
・・・・・・・・・・・・・・・・びしり。
ゼルがその内容の一部を口に出した直後。
辺りの空気ごと完全に凍っていたりする。
しばしの静寂の後。
「……ふう。魔王様特選。手作りの耳栓が役にたちますねぇ。あははははは♡」
「し……しってたんなら…おしえて……」
がくっ。
そのまま、その場に姿を完全に透明にして、うずくまっていたりするこの世界のゼロスだし。
ちなみに。
「?????」
ガウリイがその直後にリナの耳に手を当てて、リナにそれが聞こえないようにしていたために。
まったく被害をこうむってないリナ。
他のメンバーは、しばらくそのまま白目を向いて泡を吹いて気絶していたりする。
しばらく後。
「……こんなのは…処分しても……いいですよね?」
未だに姿を薄くして、そう疲れたように言っている『ゼロス』に。
「……好きにしろ……」
「……うう……まだダメージがぁ」
冷や汗かきつつ、つぶやくゼルに、涙をだくだく流しているアメリア。
「ねえ?一体何?」
分かってないリナ。
「ああ、聞かないほうがいいぞ?リナ?」
そういってまともなことを言っているガウリイ。
「ああ、たいしたことじゃないわよ」
「まあ、私もあまり聞きたくないから聞かないようにしてたけど。あれ、竜族に伝わる笑いの秘伝書なのよね♡」
あたしの言葉に続けるユニット。
「……り……竜族…って……聞かないことにするわ」
懸命な判断を下しているリナ。
以前。
リナが昔、竜族のとある言葉を聞いてしばし寝込んだ経験を持っていたりするのは。
ここにいる誰も知らない事実だけどね♡
「と…とりあえず僕はお仕事は終わりましたので……えっと…やっぱり……」
「当然♡」
あたし達がいるのは、当然内緒♡
そんな意味合いを含んだあたしの言葉に。
「わ……分かりました。え…ええと。リナさん、ガウリイさん、アメリアさん、ゼルガディスさん。
それと…ルークさんにミリーナさんでしたか?とりあえず僕はお仕事終わったのでこれで失礼しますね。
またお会いすることもあるでしょうが……そ、それでは。失礼いたします。エル様、ユニット様」
深々と頭を下げて。
次の瞬間。
なぜか逃げるようにその場から掻き消えてゆくこの世界のゼロスだし。
「……あいかわらず、こっちのリナには頭が上がらないようだな……」
そんなゼロスの姿をみて、なぜかつぶやいているゼル。
……だから、一体…リナ(エル)(さん)って……
そんなことを思っているアメリア達だったりするけど。
そんなの内緒に決まってるじゃない♡
「と…とりあえず。ゼルガディスさん、まだ異世界黙示録は捜し始めたばかりです。
一応、本物の写本も見つかったことですし。幸先はいいですよ…あ…あはは」
「……だな。今まで一人で調べてても、まったく見つからなかったのにな……
リナ達に絡むと……向こうから伝説級の事件がやってくるな……」
しみじみいうゼルガディスに。
「こら!ゼル!どういう意味よぉぉぉぉ!」
「こら!おちつけ!リナ!竜滅斬はやめろぉぉぉ!」
そんなゼルに向かって竜滅斬の詠唱を始めているリナ。
そんなリナをガウリイが必死で押し留めていたりするが。
ちなみにアメリア達も必死で止めようとしていたりするけど。
どっがぁぁぁぁぁんんん!!!!
最後の爆音が。
すでに何もなくなった空間に響き渡ったのは。
それからすぐのこと♡
「とりあえず、次はどうする?エル?」
ぱんぱんと手をたたいて。
消し炭になりかけているゼル達をみて、言ってくるリナ。
「オレはリナと一緒ならどこでもいいぞ♡」
呪文の衝撃を持っている斬妖剣に吸収させて無傷なガウリイ。
「とりあえず、セイルーンに向かってみようと思うのよね♡遺跡の何かがかかれているかもしれないし♡」
だって、その方が……今、面白くなってるのよね♡
そんなあたしの言葉に。
「…だって。他に意見のある人!…よし、いないわね!じゃぁ、セイルーンに向けてとりあえずは出発よ!」
『……分かりました……』
『あ…あのなぁ……』
がらがらがら……
瓦礫を掻き分けて出てきた全身ズタボロになったゼル達が、そんなリナに抗議の声を上げていたりするけども。
とりあえず。
次の目的地をセイルーンにと決めて。
目指すは、とりあえず近くの町のアトラス・シティ。
一方。
もそもそもそ。
腕を伸ばしそこにある林檎をかじる。
「お……覚えてなさいよ!リナ=インバースぅ!」
逆恨みの典型♡
リナに復讐を誓っているゾアナ国の王女、マルチナ。
その身にぼろ布をまとって、リナを追いかけていたりするけど。
さって、楽こっちもしくなりそうよね♡
「…それで?写本は?」
「はい。処分しました」
にこやかにそういうゼロスの言葉に。
「そうか……ゼロス、まだ正式ではないが。おそらく近日中に、フィブからお前を借りる要請があるはずだ」
「……ええええええええっ!?」
「とりあえず…の要となるであろう。リナ=インバースの側にいろ。いいな?」
「わ……わかり…ました……」
言いたいけど…絶対にいえませぇぇん!
まさか……あのリナさんの側に…あの御方がいるなんてぇ!
なぜか、心で絶叫を上げているゼロスの姿が群狼の島の一角で見受けられていたりするし。
さって。
楽しくなってきたわね♡
-続くー
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あとがきもどき:
薫:・・・どちらかといえば。この2話は殆どオリジナルですね(笑)
まあ、NEXTのときは。リナ達、ゼロスとは初対面でしたしね(爆!)
この話は以前であったことがある設定にしてるしv(かなりまて!)
・・・さて・・・。もう少ししたら・・また仕事にでないと・・・。
あ・・あはははは・・・・。まあ、何はともあれ・・・。
ではまた・・・・・。
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