まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪
ようやく、前回、で、アニメは終了vというわけで、ここからは、オリジナルv
只今、年賀の印刷しながらの打ち込みですv
あはは(汗)
まぁた、失敗してます(涙) 
しくしくしく・・・・・。
とりあえず、いくのです!

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スレイヤーズフォーエバー 第26話  ~オーブの力~

「ちょっとまってよ!フィルさん!セイルーンってったって!かなり、遠いじゃないのよ!」
腕を引っ張られ。
馬にとひこじられるように、引っ張られているリナが、馬上のフィルに向かって叫びゆく。
「でも急ぐんでしょ?」
くすり。 
小さく笑い。
あたしは、手を軽く前にと出して。
道の先にと、円を描く。
くるり。
手の動きと同時に。
虚空に描かれた、その円の中がゆらりと揺らめいて。
そのまま、足を止めることなく、進んでいた。
フィルの乗っている、馬とともに。
あたし達は。
その、円の中の揺らめきにと、突入してゆく。
…トッ。
『・・・・は?』
足を一歩踏み出し、なぜか全員が気の抜けた声を出す。
ざわざわざわ・・・・
辺りに見えるは広がる町並み。
ざわざわと、人がひしめき合い。
ばたばたと。
ところかしこと兵士姿の人間などが走り、回り視界の先には城が見えていたりする。
「・・・え・・えと・・」
リナが言葉に困り。
「ここって…セイルーン…ですよね?」
アメリアが汗を流し。
「……みたいだな」
ゼルがつぶやき。
なぜか一斉に、あたしの方を向いてくる皆。
「あら、たいしたことじゃないって♡
  サイラーグのあの道と、ここセイルーンの中央広場♡その空間をつなげただけだから♡」
にっこりと、あたしが丁寧にも説明すると。
なぜか、しばし沈黙が舞い落ちる。
そして。
『え…ええええええ!?』
なぜか、叫んでいる、全員。
まあ、ユニットは叫んでないけど。 
ものの、一秒もたたないうちに。
数歩歩いただけで。
あたし達は、目的地である、セイルーンにとたどり着く。

「……あ…あの?今…貴方たち、いきなり出現しませんでしたか?」
なぜかリナ達がきゃあきゃあと騒いでいると。
聞き覚えのある声が、あたし達の後ろから聞こえてきたりする。
その声に。
ん?
と、全員が思いつつ。
くるりと後ろを振り向くと。
そこには。
どこにでもあるような黒い神官服に、どこにでもあるような錫杖をもち。
あたし達をみつつ。
ニコニコと、目を細めているものの。
多少、かなり動揺が見て取れる黒い神官姿の男性。
『ゼロス(さん)(殿)!?』
「で……でぇ!?」
リナ、アメリア二人、シルフィール二人、ゼルガディス二人、ガウリイ、そして、フィル。
この、メンバーの声が重なり。
ゼロスの叫びが響いてゆく。
その声に何事かと。
そこの広場にいて、いまだにざわめいている人達は、ちらりとあたし達の方を振り向くが。
今はそんなことはどうでもいいらしく。
再び、それぞれの行動を優先してゆく。
「おや?そこの人…僕とそっくりですね?というか……何か、存在自体もそっくり…のような気が……」
あたし達にと話しかけてきつつ、そんなことをつぶやいているし。
こいつは……
ふっ。
「どうやら、ここの世界のゼロスらしいな」
軽く笑いつぶやくゼルに。
「というか。そんなに、獣神官って暇なのかしら?」
最もな意見を言っているリナ。
その言葉に。
「で……でぇぇぇぇぇ!?」
なぜか目を見開き、かなり驚いていたりするけど。
とりあえず無視。
「え…ええと?その……とりあえず始めまして。僕はゼロスとい~ます。あなたも…ですよね?」
なぜか、汗をかきつつ言っているゼロスに。
「……僕と同じ名前ですか?一体?」
首をかしげている、こちらの世界の【ゼロス】。
「簡単よ。あたし達は、平行世界の一つからやってきているだけだから♡」
あたしの言葉に。
「……はい?」
なぜか目を丸くしているこちらの【ゼロス】。
そう。
あたし達にと話しかけてきたのは。
ここの世界の【ゼロス】だったりするし。
「平行世界って……パラレルワールドですかぁ!?」
あたしの言葉に、なぜか絶叫を上げているし。
「そうよ♡だから、このゼロスさんとあなたの力の波動♡同じでしょ♡
  それに、このゼロスさんの本体がここの世界にはないのも分かるでしょ♡」
にっこりと、そんな【ゼロス】にいいつつ、微笑みかけるユニットに。
「……?あ…あの?どこかでお会いしたことがあるような?」
ユニットに言っている【ゼロス】。
そういえば、ここの世界のSをどついていたときに、ユニットの姿を遠目に見たことがあるわよね。
こいつは。
のんびりとあたし達がそんな会話をしている最中。
フィルはといえば。
「おお!これは便利じゃな!とりあえず、儂は宮殿に先に戻る!アメリア達も後で来るがいい!」
いいつつ。
中央広間というのに馬をそのまま、走らせて宮殿にと向かってゆくし。
そんなフィルに気を取られることもなく、
首をかしげ。
「あ……あの?まじですか?」
ゼロスに向かって、確認とっている『ゼロス』の言葉に。
「……僕に聞かないでください……といいたいですけど……その通りです」
だくだくと涙をながしていうゼロスに。
「では。どうして、そんな人達がここに?」
「それは秘密です♡」
同じ顔で、同じような言葉をいっているこの二人。
「それはそうと。どうしてこんな所に。ここの世界のパシリ魔族がいるのよ?」
……ピク。
そんなリナの言葉に反応し。
「あ……あの?この人達……正体を?」
ゼロスに視線で確認とっているし。
「そういえば、そうだな。いくら、異世界のゼロスがパシリだとしても。
   ここに、この世界の【ゼロス】がいる。というのは……何かたくらんでいるのか?」
ぎろりと【ゼロス】を睨んで言っているゼルガディス。
「いやですねぇ♡そんなことはありませんよ♡」
にっこりといいつつ。
しかしその手にしっかりとセイルーン名物のアイスクリームを手に持ちつついうのでは、説得力は無きに等しい。
「ゼロスさんのことですから。観光なんじゃないですか?」
「……ありえるな」
「アメリアさぁぁん、ゼルガディスさぁぁぁぁん」
アメリアとゼルの言葉に抗議の声を上げているゼロス。
「な……何か、なじんでますね……そちらの僕は……」
そんなゼロスの姿をみつつ、つぶやく【ゼロス】に。
「そういえば。どうしてここにいるんですか?というか、どうも町の中がざわめいているようなんですけど?」
気を取り直して、聞いている【アメリア】の言葉に。
「それは♡」
「秘密です♡というのは、無しだかんね……」
いいつつ神滅斬ラグナブレードの詠唱を始めているリナ。
「リナさぁん!『あの御方』の力の刃はやめてくださいぃぃ」
なぜか泣き声で、リナの意図に気付いて止めているゼロスの言葉に。
「……え゛?」
しばし、こちらの【ゼロス】は石化。
ややしばらくして。
「どうして、人間にそんな呪文が扱えるんですかぁぁ!!!?」
こちらの世界の【ゼロス】の悲鳴がこだましてゆく。
「それはそうとして。どうして、ここの世界のゼロスがいるんだ?」
さらに聞いているガウリイの言葉に。
「ああ、それなら簡単よ。
  今、ここ。負の感情や、戸惑いの感情が満ち溢れているから食事に来てるんでしょ♡違う?ゼロス♡」
にっこりというあたしの言葉に。
「……え゛?あの…どうして、それを……?」
戸惑い気味の声をあげる【ゼロス】に、
「どういう意味ですの?」
あたしに聞いてくる【シルフィール】』。
そんな【シルフィール】の質問に。
「ゼロス♡あんたが説明してね♡」
にっこりと、なぜか呆然としている【ゼロス】に微笑みかけて話を振るあたし。
……な…何か、逆らえないんですけど……
というか、本能的に従わなければいけないような気が……
どうして人間なんかに……(汗)
などと心でつぶやきつつも、抗えるはずもなく。
「え……えと(汗)実はですね。
  ここ、セイルーンでは。数日前に、いきなり人々なんかが一気に出現して。
  今、てんやわんやの大騒動になっているんですよ。しかも、全員、着の身、着のまま。
  話を聞けば、全員サイラーグの住人だったりするんですよ。これがまた」
そこまでいってなぜか器用に汗をかきつつ説明する【ゼロス】の言葉に。
「ええ!?どういう意味!?」
リナが驚愕して叫ぶけど。
「つまり、簡単に説明するとね。リナさん。あの一瞬。
  コピーレゾさんの力が、サイラーグの町を壊滅させるその一瞬。
  フレア・オーブが発動して、その範囲中にいた全ての生き物を一瞬にして移動させたのよ。
  といっても、力と力の余波は。精神世界にまで多少影響があったから。
  光の速度を超えて、ちょっと、時間がずれての移動となったみたいだけどね♡」
そんなリナに説明しているユニット。

あの一瞬。
サイラーグの生き物たちは、寝静まっていたものの。
その魔の力を感じ取り発動したフレアオーブ。
その結果。
生きているものを助ける働きが優先して発動し。
そのまま、町が消滅すると同時に、全ての生き物は別の場所にと飛ばされてゆく。
人の規模によって、移動するところをランダムで決定するようにと、
オーブにルナは力を込めていたのものであったがゆえに。
つまりは。
『全員を収容できる場所=セイルーン』
となり結びつき。
そのまま、眠っていたはずの人々や、犬や猫。
そして小動物、といった生きている生き物は。
すべて。
ここ、セイルーンにと移動していたりする。
といっても。
あの一瞬で、全てここにきたわけでなく。
いきなりの突発的な発動。
という理由と。
そして、放たれた魔力の防御などの影響下で光の速度を多少超え。
ついでに、時間も多少越えて。
時間軸にとのっとりながら。
先日になってすべての生き物が、ここ、セイルーンに突如として出現しているのが今の現状。
サイラーグの壊滅が噂で伝わり、ざわざわとしていた矢先の出来事。
フィルを呼びにきた兵士も。
この一件にて、フィルを追いかけてきたのに他ならない。

「まあ、ともかく。僕は、いきなり消えたサイラーグはともかくとして。
  いきなり、生き物がここに出現しましたし。上司に言われてちょっと調査していたところです」
なぜ、こうも本当のことをこの人には言っているんでしょうか?僕は?
……でも、きちんと言わないと本能が危険と言ってますし……
などと、つぶやきつつ。
説明してくる『ゼロス』の言葉に。
「……こっちのゼロスさんも、やっぱりお役所仕事なんですね」
「やっぱり、パシリ魔族だな」
うんうんと、【アメリア】とゼルの言葉に全員がうなづいてるけど。
『ひ……ひどいですぅぅ!!』
そんな様子に。
なぜか、見事に二人のゼロスの声が一致してるし。
……とまてよ?
にまっ。
リナがふとあることに気付いて。
「ちょっと!あんた!パシリゼロス二号っ!」
「その呼び方は止めてください!って二号って何ですかっ!二号って!」
リナの言葉に、抗議している【ゼロス】。
「いから!んじや、ゴキブリ二号。」
「リィィィナァァサァァン(涙)」
「ご…ゴキブリなんて、ひどいですぅぅ!」
涙をだくだくながして、抗議するゼロスに。
いじけ始める【ゼロス】。
結構、面白いものがあるけど♡
「ともかく、どうせ暇なんだったら。ちょっと付き合いなさいな♡
  嫌って言ったら……んっふふふ。これ、お見舞いするかんね♡」
いいつつも、すでにリナの手には虚無の刃が出現していたりするし♡
「ぼ……僕を脅す気ですかぁ!?」
悲鳴を上げている【ゼロス】のその台詞に。
「なぁに、いってんのよ。誠意ある交渉といってよね♡」
にっこりと微笑むリナ。
……何処が(だ)(何処がですか)。
アメリア達の思考がなぜか一致しているけど。
そこはそれ。
「そうね。折角、あんたもここにいたんだから。
  しばらく、あたし達に付き合いなさいな♡悪いようにはしないから♡」
にこやかにいうあたしの言葉をうけて。
「……すいません。いうとおりにしていただけませんか?
  ……僕としては、こちらの世界がどうなろうか関係ないですけど……
  ……僕達の世界にとバッチリが回ってくるのは……困りますし……」
こちらの世界の【ゼロス】に頼んでいるゼロスの姿。
「??どうして、人間なんかのいうとおりにしているのですか?」
さすがに、疑問に思って聞いている【ゼロス】。
「それは秘密です♡」
ゼロスの言葉と。
「おおい。エル。リナが早く、いこうっていってるぞぉ?」
そんな会話をしていると。
リナが、早く、先日の、謝礼と。
今回の謝礼を先払いで貰う気満々で。
人数も増えたことだし、早く貰わなきゃ損♡
といって。
ガウリイをつついて、とっとと、全員に、宮殿にと向かわせるようにとせっついているけど。
そんなリナのお願いに。
のほほんと言ってくるガウリイ。
「え……?エル……様って……もし……や?」
ガウリイのその言葉に、なぜか本体から震えつつも、器用に実体化しているほうにも、
大量に汗を流している【ゼロス】の姿が。
「……僕の苦労……分かります?」
「し……失礼しましたぁ!何処えなりとも、お供しますぅぅ!」
だくだくと涙を流して言うゼロスの表情に。
全身の色を薄くして、いきなり態度を改めているこちらの世界の【ゼロス】。
そんな【ゼロス】の態度の変化をうけ、なぜかあたしをみつつ。
「……だから、一体……リナの正体って……」
「……いえません。……いえるわけないじゃないですか……」
ゼルの質問に。
ただただ、だくだくと涙を流しつつ、首を横にふるゼロスの姿が見られているけど。
どうして、異世界のゼロスさんまで、リナさんのことを知っているのでしょうか?
……絶対、リナの奴。金色の王と、何らかの関りがあるな。
……リナさんって……一体……
気になる言葉もいってましたし……
金色の王の力……自分が失敗するわけないって……
……一体、『誰』なんでしょうか?リナさんは?
心でそんなことを思いつつ、首をかしげている、アメリア、ゼル、シルフィールの三人。
「とにかく。ここはリナさんの言うとおりですね。早く王宮に行きましょう!」
「そうですわね。ここで話しこんでいても注目の的ですしね。」
こちらの世界の【アメリア】の言葉に、同意している、こちらの世界の【シルフィール】。
みれば。
周りにいた人達が、何事かとあたし達を遠巻きに見ていたりするけど。
別にたいしたこと、話してないのにね♡
「よっしゃぁ!一人増えたから、礼金が増えたぁ!」
一人、ガッツポーズをとるリナに。
『……それが、目的(ですか)(だったか)』
あきれたように、ゼル達の声が一致してゆく。


「……リナちゃん!?…シルフィール!?」
宮殿に入るなりあたし達を出迎えたのは。
「「……!」」
「お……!」
「な…!?叔父さん!?」
こちらの世界の【シルフィール】と、リナの叫びが一致する。
アメリアやゼルたちはその姿をみてなぜか驚き絶句してるけど。
そこにいるのは紛れもなく、シルフィールの父親のエルクの姿。
「お……お父さまぁぁぁ!!」
だっ!
死んでいたもの。
とばかり思い込んでいた【シルフィール】は、そのままエルクの胸にと飛び込んでゆく。

「うう……よかったですぅ……」
もらい泣きしているアメリアに。
「……なるほど。だから、『出来ない』といったのか。エルは」
生き返らしてくれ。
といったときに、断られたその理由に関して、今ようやく分かったらしく、あたしを見てくるガウリイ。
「ま、そ~いうこと♡」
「だって、あの時。誰も死んでなかったしね♡」
くすっ。
あたしとユニットの交互の台詞に。
「?何のことだ?」
ガウリイと、あたし達を見て言ってくる【ゼルガディス】。
『それは秘密です♡』
その質問に対して、それでかわしておくあたしとユニット。
「まあ、そんなに気にすることでもないから。ゼルガディス、気にするな」
ぽんぽんと肩を叩いて言っているガウリイ。
そんなこんなで、しばし感動の対面は続いてゆく。

「ここか?」
「はい!」
「へぇ、ラッキィ♡あたしも見ていいのね♡アメリア♡」
宮殿の一角にある許可なくしては立ち入り禁止区域。
そこにきているリナ達。
といっても。
ここにいるのは。
リナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス。
つまりはこの四人。
後のシルフィール達はと言えば。
エルクを先等にグレイに協力を仰いで、只今サイラーグの避難民の対応に追われていたりするし。
着の身着のままで、ここに飛ばされている人達は。
当然、着がえも資金もあるはずもなく。
王宮自らが援助に回っているものの。
人手が足りずに。
今や、セイルーンの都市の中は。
どたどたと、人が走り回っている現状と成り果てている。
あたしとユニットは、仕出しかかりとして避難の人達の食事を作っているけども。
あと、ゼロス二人には。
全員分の服や、身に付けるもの。
それらを作らせていたりする。
結構、起用なのよね♡ゼロスって♡
何しろ、ゼラスの服とかも手作りしてるしね♡
当然資金は、彼等もち。
ついでに、力を使ってはやらないようにと言ってあるせいか。
ちくちくと。
二人して、針を動かしつつ縫い物にと没頭していたりするし。
ちなみに格好は、割烹着♡
結構似合ってるから、魔族の中にでもばら撒いておきましょ♡
ゼルはといえば。
アメリアが、フィルの手伝いをする。
というので。
一緒に、いろいろと公務を手伝っているけど。
さすがに慣れてるわよね。
ここ、二年ばかりの間に。
アメリア、ゼルにも手伝わせていたしねぇ。
外交とか♡
まあセイルーンによるたびに、『フィルに押し付けられた』という理由もあるけど。

そんなこんなで。
とりあえず。
リナ達が、禁止区域の中に位置している書物の保管場所で。
シャザードが創った鏡のヒントや。
そして、ゼルガディスの体を元に戻す方法など。
これに関しては、アメリアから、こちらの世界の【アメリア】が聞いて。
「なら、私も、手伝います!」
といって。
無理やりに【ゼルガディス】を言いくるめて、ここにつれてきた経緯があるのは、また別の話だけど。
そんなこんなで。
リナ達は、もくもくと視界の果てまであるかという書物とにらめっこしつつ。
それぞれの目当ての情報を捜してゆく。

「リナ、大丈夫か?」
「まったく……ここ、魔術が制限されてるのが不便よね……」
ぶつぶついっているリナ。
地脈のエネルギーを利用して。
多少、精神世界から切り離されているこの場所。
つまりは、『大切な書物などが、魔法にて傷がつかないように。』という配慮から。
ここの保管場所では、リナ達がいう常識の範囲の魔法が使えなかったりする。
まあ、使おうと思えば使えるんだけど。
入り口にて。
それようの、札を手渡され。
魔法を使おうとしたら、それから致死量の電撃が流れる。
というその面白い仕組みを取り入れていたりする、この空間。
しかも、これをもっていなければ侵入者とみなされて。
ここに空気中にと漂わせている、肉食性の、一ミクロンの羽虫が。
こぞって、その侵入者の肉を食い荒らしてゆく。
というトラップなんかもあるけど♡
まあ、その前に。
この入り口で。
まず、足止め食らうけどね。
徹底した管理と守り。
窓などは一切無し。
光ごけを改良した品種の壁に塗られた塗料で。
灯りなどは必要最低限というか、まばゆいほどに保たれているこの部屋。
そんな部屋の中で。
上の方にある書物をとろうとして、背伸びしていたリナを。
ひょいっ。
抱きかかえて手が届くようにとしているガウリイ。
「ちょ!?何処さわってんのよ!//」
「ほら、騒ぐと落ちるぞ?」
「……ううぅぅぅ!」 
腰に手を回されてかなり真っ赤になりつつも、上にある書物を取っているリナ。
ガウリイがとれば早いのだけど。
そのことにすら気づいてないリナ。
ガウリイは気付いて、わざとリナを抱き上げているんだけど。
かなりの確信犯よね♡
本当、楽しませてくれるわよね♡

「……かなりの量だな………」
どさっ。
目の前に積み上げられたその書物。
合成獣に関するる、その作成とその技術などを扱った書物を目の前に積み上げて、
一冊、一冊確認していく【ゼルガディス】に。
それと同じく。
【ゼルガディス】の知りたいことを調べつつ。
アメリアはリナが捜している、
シャザードが作り出したアイテムの行方を、書物の中からと探り当ててゆく。

結局。
調べ物が終わるのに。
数週間、必要としていたリナ達だったりするけども。
その間。
ようやく人々も落ち着き。
資金も出来て。
もちろん、その全ての資金は。
元はといえば、コピーの彼が原因なので。
魔族が合成されていたという縁で。
ゼロス達に全額負担させている何とも心優しいあたしだけど♡
ま、関係ないし♡

「……あ。リナ。もしかしたらこれじゃないですか?」
積み上げられた書物の中にそれらしき文章を見つけて、リナを呼んでいるアメリア。
ちなみに。
この場所には。
各世界の様々な情報が詰められてもいる。
セイルーンが大国であるがゆえん。
そのうちの一つには、常に世界の動向などを把握しているからに他ならない。
つまりは。
ここには、他の王国にとってかなり機密事項などがかかれた文書なども保管されていたりする。
各世界には、それを調べる伏患者も。
セイルーンは、初代より派遣している事実もあるのだが。
それゆえに、『ナーガ』。
つまりは、ここ。
セイルーンの第一王女『グレイシア』も、様々な情報に的確であるのだけど。
アメリアに言われて。
「どれどれ?」
そこにかかれている文章を読んでゆくリナ。
そにこかかれている内容は、
『シャザードグランディが創ったとされる、鏡の行方。
  一つは、とある魔道士二人連れが、奪還時に奪った当人によって破壊された……ということ。
  もう一つは、とある遺跡にとあったものの。
  数年前、とある盗賊団、ローズティーチャーの手により盗掘。盗まれ。
  その盗賊団はとある魔道士に壊滅させられた模様。その後の即席は……不明』
といったもの。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
だらだらだら……
その、『盗賊段ローズティーチャー』
その言葉に、思いっきり心当たりがあるリナ。
それを読んだ直後に大量にと汗を流し始めてゆく。
ま……ままままましゃか……あれが…(汗)
「まさかとはおもいますけど。この盗賊を壊滅したのがリナさんだったら話しは早いんですけどね」
そう冗談半分にいう【アメリア】のその言葉に。
「……その……まさか…だと思う……」
大量に汗を流しているリナがぽつりとつぶやく。
「リナ?どうかしたのか?」
いいつつも、リナの汗をハンカチでふき取っているガウリイ。
何気にリナの肩に手を置いているけど。
しばし、そのままリナは硬直し。
「あ…あれが、あれだったのぉぉ!!?」
などと直後に叫んでいるリナ。
以前、里帰りしたときにお土産に…と、ルナに手渡した。
ちょっと、かわいらしさがあり、不思議な魔力を秘めていた鏡を思い出し。
というのも。
その鏡が印象に深い。
というのは。
影の鏡シャドウリフレクターの一件。
そのほぼ直後のことであったがゆえにかなり記憶を残しているリナ。
手に入れたのが例の品と同じ鏡で、シャザードが作ったものらしい。
というのを聞いたとたんに。
リナは、それをルナにの手土産にと確定させて。
そのままゼフィーリアにともって帰り、ルナにと献上している。
といういきさつがあるのだけど。
「リナ?心辺りがあるのか?」
書物を読んでいた【ゼルガディス】が、ふと顔を上げてリナにと問いかける。
「……それ、今。たぶんあたしん家にあるわ……」
まさか、依頼されていた品物が自分の実家にあるとは夢にも思ってなかったリナ。
「なら、話は早いですね!あちらの私達を無事に元の世界に戻してあげるためにも!
  次の目的地は、リナさんの実家ですね!」
がっつポーズをとる【アメリア】に。
「な゛!?まさか……いくつもり!?」
悲鳴に近い声を出しているリナ。
「当然ですっ!」
「い…いやぁぁあっ!姉ちゃんに会うのはいやぁぁぁぁぁ!!!!」 
それでなくても。
姉ちゃん…絶対ぃぃぃにっ!!
あたしが魔王を倒したの知ってて、手をこまねいてまってるぅぅ!!!!!(涙)
顔を真っ青にして、叫びだすリナの姿が見受けられてゆく。


「えぐ…えぐ……」
泣きやまないリナをずっと、ガウリイが、夜も離れずに慰めつつ。
結局。
セイルーンの後始末は、フィルが責任をもってやる!
とはいうものの。
人手が足りない。
という理由で。
使い勝手がいい、こちらの世界の【ゼロス】を提供し。
あたし達はといえば、次の目的地をゼフィーリアと決めて出発してゆくことにしたのは。
サイラーグの事件より、一ヶ月後のこと。
とりあえず。
今回は、いきなりの移動でなくて。
のんびりと、ゼフィーリアまでの移動を楽しみますか♡
「それじゃ♡セイルーンのゼフィール・シティに向けて、出発♡」
ユニットのその言葉に。
「いやぁぁあ!いきたくないいい!」
「リナ。これも、正義のためです!」 
「リナさんっ!さあ、はりきっていきましょう!」
ずるずると。
今だに嫌がっているリナの手を二人のアメリアがもって進んでゆく。
こちらの世界の【シルフィール】はといえば。
エルクとともに、サイラーグの復興にあたる。
というので、エルクと他の町の人達とともに。
すでにサイラーグにと向けて出発しているので、もうここにはいない。
「いやぁぁぁ!!絶対に姉ちゃんにお仕置きされるぅぅう!」
リナの悲鳴をそのままに。
あたし達はそのまま、ゼフィーリアにとむけて、進みだす。
ガウリイはといえば、面白いことを考えているけどね。

リナの実家かぁ♡
よっし。
リナは、どうやら、鈍いしなぁ。
周りから固めていこう。
まずは、ルナ義姉さんに許可貰って。
その次に、あのおっさんに許可もらって。
多分、こっちも、あのおっさんがリナの父親だろうしな。
でも、ここでの俺は面識ないから。
なるべくというか、絶対に気に入られるようにして…と。
まずは、家族の許可を得て周りをしっかりと固めて。
それから絶対に、恋人同士になってやる!
というか、リナが十八になったら絶対にオレと結婚してもらうんだっ!
と、一人作戦を練っているし。
当分これは飽きそうにないわね♡

とりあえず。
元の世界に戻る鍵。
本当は、すぐにでも戻れるけど、それは内緒♡
それを求めて、あたし達はゼフィーリアにと出発する。
さぁて。
これから、しばらく、楽しみますか♡
とりあえず。
あれが見つかったら、(一度)は大人しく戻りますかね♡


                           -エピローグへー

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あとがき:
薫:・・・・というわけで。
  エピローグは、リナの故郷!(爆!)
  さあ、ガウリイ、周りから固めていきます!知らぬはリナばかりなり(まて!)
  ゼロス・・どこの世界でも哀れな・・(笑)
  ちなみに。口止めされたため。
  ゼラス達には、エル様のこと・・・知られてません(こら!)
  ははははははははvv
  アンケート結果。サイラーグの人達は助かっていた!というのに決定しました!
  参加してくださった皆様、ありがとうナのです!
 
リナ:助かってなかったら?
 薫:フィブリゾが出てきました。はい(実話)
    助かってなくても、混沌というか、黄泉の世界にはいってない。
    つまり、冥王が、何か、使えるかも。と、駒として、全ての魂を水晶に閉じ込めて。
    何かに利用しようとしてました。というのも。
    レゾ=シャブラニグドウが。金色の王の力によって、倒されたの・・・気がつきましたからね。
 姫:そういえば。レゾに働きかけてたの、裏設定で、フィブにしてたわね。貴女は♡
 薫:です。まあ、策士ですから。フィブちゃんは(まてぃ!)
エル:でも、策士、策におぼれる。よりによって、このあたしに!攻撃仕掛けるとは!
 薫:・・今だにそういわれても・・・(汗)
    と・・とりあえず。次回で、本当のラストvです。
 姫:ここまでお付き合いくださいましてv
   読んでくださっている人に、心からお礼を申し上げますv
エル:それでは、まったく、このあたし達を活躍させてない、薫には、これからじっくりと、説得が必要ですのでv
 薫:・・・え゛(汗)
エル&姫:それではv次回がラストvまたあいましょうvv

薫:た・・・助けてぁぇぇぇぇ!!!!

ドドドガガガスッ!
パシュ・・・。
ピヂャ・・・・。 

シィィン・・・・・・・

何も音が聞こえなくなってゆく・・・・・。

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