まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪
一ヶ月かけて、ついに、本当のらすとぉぉぉ!
んっふふふ♪つまり、一日一本打ち込んだ計算ですな(まて!)
しかし・・・・。同じ長さなのに、こっちが早く終わる私って・・・(汗)
よっぽど、前回の干渉、打ち込みサボってたのがまるわかり(爆!)
・・・・今日(29日)・・・・仕事が終わって・・・買いに行くかな・・。
シェリフスターズの最新刊とドラジュニ・・・しくしくしく(涙)
何で、近くに本屋がないのよぉぉ!!(涙)
・・・田舎だしな・・・しくしくしく・・・・・。
それはともかく、ついに、ラスト!
ここまでお付き合いいただいております、全ての人に感謝を込めてv
そして、またまた起きたら、十時を過ぎてた私・・・(汗)
あははは・・・・。

#####################################

スレイヤーズフォーエバー  ~エピローグ~

「何で、町の入り口にキャベツとか小物を抱きかかえて。途方にくれている人なんかがいるんでしょうか?」
素朴な疑問を投げかけている【アメリア】に。
「ああ、それきっとルナがここでも
  『私と勝負したかったら、インバース商会で金貨一万枚分の買い物してきたら考えてあげる♡』
  とでもいっているからでしょ」
嘘ではないし♡
真実をいうあたしの言葉に。
「……いやぁぁぁ!戻りたくないぃ!」
「ほらほら、リナ、泣くなよ。な?」
にこにこと、リナを慰めているガウリイ。
ここ、ゼフィーリアに無事にたどり着いているあたし達。
まあ道中、ちょっと、いろいろと楽しませてもらったりはしたけれど。
その間中。
ガウリイが、積極的に、リナにアプローチをしてたりするのも。
また、お約束。
リナ、無意識ながら、ガウリイを意識し始めているしね。
う~ん。
サブリミナル効果が出てるみたいね♡
というのも、ガウリイってば。
毎晩、精神を抜け出したり、またはリナに思念を飛ばして。
『リナ、愛してる』だのとずっとささやき続けているのが、もはや恒例になっているからだけど。
その効果は、徐々にリナ本人の自覚のないままに、深層意識の中に深く浸透し始めているこの現状。
まあ、それはそれで楽しくなりそうだからよしとして。
「えぐえぐ……ガウリイぃ……」
か…かわいい!
このままキスしたい……
などと思いながらも、リナの瞳うるうる攻撃に何とか耐えているガウリイがまた面白い♡
「ここが、ゼフィーリアか……」
いいつつ、【ゼルガディス】が意を決して。
「なあ、聞こうと思ってたんだが……何で、ここゼフィーリアに入ったとたん。
  あちこちで、クレーターらしき場所や山並みなどが異質になっているんだ?
  しかも、あちこちに小さな湖とかあるし。岩肌なんかは切り取られていたり……」
「俺は聞かないほうがいいと思うが……」
そんなゼルガディスの言葉に、つぶやいているゼル。
結局のところ。
『赤の竜神の騎士にあえるのであれば』
というので、ついてきているこちらの世界の【ゼルガディス】。
町に入るその直後から、道の横などに、ときどき見受けられる巨大なクレーターの跡。
そして、そこにたまった水にて湖になっていたり。
あげくは、そこに温泉が湧き出たり。
それを利用して、天然温泉として商売している人達の姿。
さらには、いきなり道から少し離れた場所に切り立った断崖絶壁など。
「ああ。それはきっと。ゼフィーリアの人達が、何か倒したり。
  または、ストレス発散をかねて、手加減して何かやった後よ♡」
そんな疑問にユニットが答え。
「まあ、ゼフィーリアの国柄は、『手加減一発岩をも砕く』の、精神に乗っ取っているからね♡」
『・・・・・・・・・・・』
あたしの言葉になぜか、無言になってゆく彼等の姿。
何か、恐怖と戸惑いの感情を撒き散らしていたりするし。
別にそんなに驚くようなことでもないでしょうにね♡

ゼフィーリア。
その首都であり、ゼフィーリア王宮がある、ゼフィール・シティ。
その町の入り口で。
「おや?インバースさんの所の…リナさん?…ん?双子だったっけ?」
首をかしげている詰め所の兵士の一人。
町に入るときの砦の検問。
その、一般の場所とは違う別な場所。
ゼフィーリアの人達が利用している、国民などの専門の砦の検問場所にて。
あたし達がそこにいくと。
あたしとリナをみて首をかしげる兵士の姿。
「ああ、双子でなくて親戚よ♡」
嘘でないし♡
だって親戚というか、このあたしの子供達みたいなものだしね。
全てが♡
「そうですか。まあ、インバース家の親戚なら、問題ないですね。お連れの方もどうぞ」
インバース家の名前を出すだけであっさりと、検問を突破する。
「こうもあっさり、検問通っていいのか?まがりなりにも、ゼフィーリアの首都だぞ?」
何やら唸っている【ゼルガディス】。
「まあ、あたしの関係者だからね。すんなり入れるわよ。
  こうみてえも、あたし。というか、インバース家ってかなり有名だからね」
リナの言葉に。
「まあ、気にしない気にしない♡それよりそろそろお昼だし♡食事にでもしない?リアランサーで♡」
すたすたと、砦を潜り抜け、歩いていると。
すでに、太陽は上空にと差し掛かり始めていたりする。
「リアランサー!?確か、そこって世界グルメめぐりで一、二位を争うというあの!?
  かなりおいしい!と評判のレストランじゃないですか!」
あたしの言葉に、きらきらと目を輝かせていう、こちらの世界の【アメリア】の言葉に。
「どうしてリアランサーなのよぉ!」
絶叫を上げているリナ。
「そういえば、リナさんのお姉さんも確か。
  私達の世界では、リアランサーでウェイトレスのアルバイトをしているっていってましたね」
ふと、思い出していっているアメリア。
「そうよ♡」
あたしの肯定の言葉に。
「いやぁ!絶対に殺されるぅ!」
泣き叫んでいるリナ。
「まあまあ。とりあえず、いきましょう」
「あぅ……」
アメリアにリナはひこじられるようにして。
とりあえずあたし達は。
ゼフィール・シティ名物。
というか名店。
リアランサーで食事をとることに決定し。
そのままリアランサーのある方向にと足を向けてゆく。

「……何で、どうみても兵士とか魔道士とかが多いんだ?」
つぶやいている【ゼルガディス】。
店の入り口にと、ずらりと並んでいる、どうみても、どこかの国の兵士の姿や魔道士の姿など。
中にはキャベツなんかを抱えたまま、呆然としている人もいたりするけど。
「ああ♡それは、ルナに勝負を挑もうとしている人でしょ」
さらりと答えておいて、そのまま店の中にと入ってゆく。
カララン……
「いらっしゃいませぇ!!」
店に入ると同時に、店の従業員があたし達にと声をかけてくる。
「うう……」
リナはなぜか、顔面蒼白となりはてているけど。
それとともに。
「リィィナァァァァ?」
低く、それでいて澄んだ声が、あたし達にと向かって飛んでくる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛!」
その言葉に、思わずガウリイの後ろに隠れているリナに。
「……あれ?何で、リナが二人いるの?」
あたしをみて首をかしげているのは、紫がかった蒼い髪に紅の瞳の女性。
こっちも、リナで、あっちも……リナ?
……あれ?
この気配……ここの人間じゃない?
そんなことを思いつつ、
「貴方たち……誰ですか?」
すっと、目を細めて聞いてくるのは。
ここの世界のルナ。
ルナ=インバース。
「それに…どうしてリナと獣神官なんかが一緒に?どうやら、セイルーンのアメリア姫も一緒みたいだし?」
【アメリア】をみて、そんなことをつぶやいているし。
「始めまして。ルナさん。
  私達、実はシャザード=グランディさんが作ったという鏡のせいで、ここの世界に飛ばされたんです。
  それで調べたら、どうやら、リナさんがその対となる鏡を実家においてる。
  といったもので尋ねてきたんですけど」
ぺこりとお辞儀をして言っているアメリア。
「……鏡?もしかして……あの?不完全の平行世界移動装置の?」
鏡といって、すぐにと思いついているルナ。
そんな会話の最中。
ひょこ。
あたしの後ろにと隠れていたユニットが。
ぴょこりとそんな会話をしているルナにと向かって顔を出し。
「やっほ~♡ルナさん、久しぶり♡」
にっこりと、ルナに手を軽く掲げるユニット。
「・・・・・・・・・・・」
ぴしり。
なぜか、そのままの姿勢で凍り付いているルナ。
ぱくぱくぱく……
そして口をぱくぱくさせながら。
「ななななななんで、ユニット様が…ここここここに?」
何やら言いつつも、つったったままそのままだくだくと汗を流しているルナの姿。
「あり?……姉ちゃん?」
姉ちゃんがこんなになってるなんて……
あたし…初めてみるんですけど……
そんなルナの様子を驚愕しつつ、驚いて見ているリナ。
「…あ…あの?ユニット様?……こちらの世界にも来られたこと……あるんですか?」
そんなルナの様子をみて、おそるおそる聞いてくるゼロスに。
「まあね。たまぁに寄ってるし♡」
にっこりというその台詞に。
「え?どうやって移動しているんですか?」
興味深々で聞いてくるこちらの世界の【アメリア】。
「ふふ♡それは内緒♡」
「ちょっと!獣神官!何でユニット様がこんな所にいらっしゃるのよ!」
がくがくと、いきなりゼロスの襟首を掴んでゆすり始めるルナに。
「僕に言わないでください!それよりぃっ!」
「……気付かないわね」
「……そ~ね」
まったく。
いくら気配を人のそれにしているとはいえ、ルナはあたしに気づいてないし。
「始めまして。オレはガウリイといいます。リナの姉のルナさんですね」
にっこりと、そんなルナとゼロスの会話に混じっているガウリイ。
「オレ、しばらく、ここ三年間ほどエルと一緒に旅してましたけど。
  元のオレの住んでいた世界に戻らずに、ここにいることにしましたのでよろしく」
さらっ。
そうさらりというガウリイの台詞に。
「………え゛?エエエエエエエル……様って……」
ギギギィ……
なぜか顔色も悪くあたしを見てくるし。
そしてそのまま、ぎこちない動作でゼロスを見据えて。
「……まぢ?」
「……おおまじです」
その言葉にうなづくゼロス。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
その言葉に、しばし沈黙し。
「い……いやぁぁっ!!どうしてエル様が、リナの姿でこんな所にいらっしゃるのよぉっ!!」
なぜかルナの悲鳴がこだましてゆく。

「……だから。一体……リナの正体って……」
「……よっぽど、金色の王とつながりが深いのですかね?」
「まあ、というより。
  私は、どうして異世界ともいえる平行世界のルナさんがリナさんを知っているのかが疑問です」
ルナが、あたしに対してなぜか怯えまくっているのをみて。
固まって会話をしている、ゼル、シルフィール、アメリアの三人。
「この人が、赤の竜神の騎士スィーフィードナイトですか」
「……どんなに屈強の戦士かと思ったが……」
などと、ルナをみつつ。
そんな会話をしているこちらの世界の【アメリア】と【ゼルガディス】。

……何かしらないけど……ラッキィ♡
何でかしんないけど、姉ちゃん。
エルと知り合いみたいだし。
それに、ユニットちゃんとも。
てっきり、かなりお仕置き食らう……と覚悟してたんだけどな。
そんなことを思い、ほっと胸をなでおろしつつリナが一息ついていたりもするけど。

びくびく。
なぜかびくびくしつつ。
「あ…あの?どうして、そのような格好を……」
かちゃり。
テーブルに水をおく手がかなり震えているルナ。
震えつつもあたしに聞いてくる。
「どうしてって。聞きたい?」
「……いえ、やっばりいいです」
何か、聞いたらとんでもないことになりそうな気がしますし。
などと、心でつぶやいているルナ。
……ど~いう意味よ……

「でも、あの鏡。私の手元にあるのは、かなり不完全ですし。
  というか、あんなものが世間に出回ったら。それこそ、次元に綻びが出来かねる原因になるので。
  私が責任をもって、封印して管理しているんですけど……
  リナがそれと知らずにお土産で以前、もって戻りましたので……」
店長の許可をとり。
なぜか、あたし達のテーブルの席にと腰を降ろしているルナ。
シルフィールの簡単な状況説明と、ここにきた目的をきき。
その返事にそう戻してくるルナ。
「でも、あれって手鏡程度の大きさだったし……」
リナがそんなルナの言葉に訂正をかけようとすると。
「だまんなさいっ!リナ!」
「……はい…」
ルナの言葉にすぐにひっこむリナの姿。
「手鏡程度…ですか。となると。確か『別な世界に対を成す。』というか。
  ここの世界に対を成しているその鏡の場所を。突き止めないといけませんねぇ」
ぱらぱらと、資料をめくっていっているそんなゼロスの言葉に。
「……あんたも大変ねぇ」
「いえいえ。それほどでも」
なぜかゼロスに同情しているルナの姿。
どういう意味かしらぁ♡
後で、じっくりと話し合いが必要のようね♡

とりとめのない、会話をしつつ。
今日のところは、リナの実家にて全員が泊まることにと決定し。
その日は。
あたし達は、リナの実家にとお邪魔してゆく。

その日。
疲れているリナがすぐに寝付いたのを確認し。
ガウリイは、ガウリイで。
リナの両親と、ルナに対して。
リナと結婚を前提につき合わさせてください。
と懇願しているし。
リナの母はあっさりとオッケーを出し。
リナの父とルナはといえば。
ルナは、交換条件に、自分に勝つことを提案し。
あっさりと、それをクリアしているガウリイ。
まあガウリイの腕は、すでにそこいらの魔王とか竜神クラスよりも上になってるからねぇ。
リナの父はといえばかなり反対しているけど。
「なら、リナに決めてもらいましょ。
  リナが、このガウリイさんを好きになったら、文句はいわない。それでいいわね?あなた?」
「……う……」
リナの母に言いくるめられて、それでしぶしぶ納得しているし。
リナの知らない間に。
家族認定の、婚約者もどきにガウリイがなっているなど露にも知らずに。
リナは久しぶりの自室のベットで、ぐっすりと眠りに落ちているけど。

「それで?獣神官?どうやら貴方も、別世界の神官みたいだけど?
  説明してもらいましょうか?どうしてエル様が、あんな姿でおられるのか?」
にっこりと。
深夜。
その手に、赤竜の剣をひたりと構えてゼロスに詰め寄っているルナ。
「……いいますよ。いいますってば。僕としても、泣きたいのは山々なんですからね!
  エル様……僕達の世界で……人間やっておられるんです……」
……ビシィ!
そんなゼロスの言葉に、なぜかルナはその場に石化し。
「ちなみに、僕達の世界のルナさん。つまり、スィーフィードさん。貴女の妹としてですけどね」
さらりといったゼロスの言葉に、
「う……うそぉぉぉぉぉぉ!!!!!?」
深夜。
なぜか、ルナの叫びがこだましてゆく。

チチチ……
「あれ?姉ちゃん、顔が青いわよ?」
朝食に起きたとき、ルナの顔色が真っ青なのに気付きリナが心配の声を出す。
「ぐっすり寝れました!」
にこにこと、朝から元気なアメリアに。
「どうもお世話になりました」
いって、ぺこりと丁寧にお礼を言っているシルフィール。
「ずいぶんと、かなり高度な本があるんだな」
そういう【ゼルガディス】はというと。
書斎にある本に夢中になり、徹夜明けとなっていたりするけど。
こちらの世界の【アメリア】はといえば。
そんな【ゼルガディス】の手伝いをしつつ、同じく書斎で夜を明かしているけども。
リナの実家は少し町から離れた場所にと位置している。
というのも。
敷地が、少しばかり広いがために離れているんだけど。
まあ、あたしにとっては狭いけど。
たかが一万坪程度の敷地なんてねぇ。
リナが、結構、お嬢様なので。
こちらの世界の【アメリア】などは驚いていたりもするけど。
そこはそれ。
「……何も言わないで……リナ……」
なぜか、疲れたようにいうルナに。
……姉ちゃんのこんな姿みるの…初めて……
憔悴しきったような姉の姿にかなり驚いているリナだけど。
何はともあれ、それぞれの思考を抱えつつ。
つつがなく、その日の朝食は終わってゆく。

「……あれ?このデザイン……見たことがあります」
朝食が終わり、持ってこられた鏡をみつつアメリアがつぶやき。
「何処でですか?」
そんなアメリアにと聞いているシルフィール。
朝食が終わり。
そのまま、リビングのテーブルの上で。
前日の鏡をルナに持ってこさせて対策を練ることにしたあたし達。
鏡を前にしたアメリアが、何かを思い出したようにとつぶやくので。
それをより鮮明にと思い出させようとしているゼルとシルフィール。
そして。
しばらく、腕をくみつつ考え込み。
パッ!
アメリアの脳裏に浮かぶ母の寝室。
今は姉の寝室にとなっているけど。
「思い出しました!確かこれの色違いで!これの大きいサイズを母さんの部屋でみたことあります!
  この色は銀色ですけど。母さんの部屋にあったのは。白色、間違いないです!」
鏡を手に取り、断言するアメリアの言葉に。
「なら、話は早いですね。私達が元の世界に戻る方法。
  つまりは、この手鏡を媒介にして。異世界のその道にとつなげればいいだけだし♡」
こくこく。
出されたホットミルクを飲み下しつつ、そういうユニットの言葉に。
「そうね。元の世界に戻る方法が見つかってよかったわね♡シルフィール♡ゼル♡アメリア♡」
あたしがいうと。
「旦那は、ここに残るのか?」
ガウリイにと話しかけているゼル。
「まあな。リナがここにいるしな。リナがいるところがオレの居場所だしな」
「???何であたしがいるところがあんたの居場所なのよ?」
ぐいっ。
リナの肩を抱き寄せて、ガウリイが言っているにも関らずに。
まったく理解してないリナの姿。
『……はぁ……』
そんなリナの様子に、なぜかアメリア達全員の溜息が一致する。
まあ、リナだからねぇ♡
「鏡の魔力がどうやら不安定のようだから。日が完全にと頂上に傾くとき。
  太陽の力と、精霊の力を借りて。魔力を高めてそれで移動しましょ。それでいいかしら?」
あたしの言葉にうなづく皆。

とりあえず。
移動するのは。
数日後にと重なる、日食の日。
その日にと決定し。
それまでは、各自。
この世界を堪能すべく自由行動。
ということで話しをつけ。

そして。
数日が経過。

「それでは、もうひとりの私っ!リナとガウリイさんをお願いしますね!」
がし!
手を握り締めていうアメリアの言葉に。
「まかせてください!絶対にくっつけてみせます!」
『……お゛い゛』
そんな二人のアメリアの言葉に、二人のゼルガディスの声が一致する。
「ガウリイ様。絶対に幸せになってくださいませね?」
シルフィールが名残惜しそうにと、ガウリイに言っているけど。
「リナがいる限り、幸せ以外になれないから安心しろ。」
「……ガウリイさん、それ……のろけですか?」
にこにこと言い切るガウリイに、突っ込んでいるゼロス。
リナはというと。
今、ここにはルナが見送り出来ているので。
ルナの代わりにアルバイトをしているので、ここにはいない。
まあ、
さきほど、ちゃんと別れの挨拶はしてきたし♡
「それじゃ。そろそろ時間よ?い~い?」
あたしがいうと同時。
ふっ。
あたりが不意にと暗くなる。
太陽が月にと隠れてゆく日食。
太陽と月が、ちょうど移動上に重なり、月の影で太陽の光がさえぎられる現象。
そのリング…つまりは、ダイヤモンドリングと化した太陽の光にと手鏡をかざすと。
カッ!
その反射で。
ゆら……
虚空に光の円が出来てゆく。

「それでは!こちらの世界の私!それにゼルガディスさん!ルナさん!いろいろとありがとうございました!」
アメリアが元気よく挨拶し。
「ルナ♡まったね♡」
「……はい…」
あたしの言葉に、なぜか冷や汗かいているルナ。
「それじゃ♡元の世界に戻りましょ♡」
「……何か遠回りだったな……」
ユニットの言葉に続いて、図星を指摘しているゼルの声が聞こえているけど。

ユラリ。
虚空にと出現した、わっかがあたし達を取り囲むようにとくるくると回り。
そして。
カッ!
わっかの光の残像だけを残して。
その場から、あたし達の姿は掻き消えてゆく。

「さて、では、これから、いろいろとよろしくお願いしますね♡ルナ義姉さん♡」
にっこりと。
あたし達を見送った後、ガウリイが側にいたルナにといい。
「……まだ、そう呼ぶのは早いっ!」
ザシュ!
「おっと!」
「ちっ!よけたわね!」
和気藹々と。
剣裁きを繰り広げている何ともほほえましい風景が、しばらく見受けられていたりするけど。
ま、気長に頑張りなさいね。
ガウリイ♡


ドサッ!!
「はい♡到着ぅ♡」
「結構楽しかったわね♡」
すと。
あたしとユニットが、そのまま、まるで一歩を踏み出すようにと虚空に足を踏み出す。
移動した先は当然、今までいた場所とは違う場所。
周りは四方壁に覆われ、窓にはかわいいレースのカーテン。
そして。
大きなベットのその傍らに、身長よりも大きな白い双頭蛇の飾りが施されている鏡の姿。
「……いったぁぁぁぃ!」
「……アメリア……のいてくれ//」
着地に失敗して。
そのままゼルの上にと、のっかかるようにと倒れているアメリアだし。
「え…と?ここは…セイルーン……ですか?」
瞬時に、その空気とこの辺りの精神世界の状況から判断しているゼロス。

ドスン!
あたし達が鏡から出現したとき、少しばかり音が響き渡り。
ダダダダ・・・
ドタドタドタ・・・・・
『何ごとだ!』
バッタァァァァン!!!!!

あたし達が、壁にと掲げられた等身大の鏡から出現して、しばらく後。
あたし達のいる部屋の扉が勢いよく開かれてゆき、兵士達が入り込んでくる。

「・・・・・え?ここって・・・・グレイシア姉さんの部屋じゃ!?」
目を丸くしているアメリア。
見覚えのある家具に。
見違えのない、その空気。
がばっ!
ゼルの上から、飛びのいて。
窓にと顔をアメリアが覗けたその直後。
兵士達が、扉から入ってくる。

『アメリア姫様!?それに……?!』
『確か……アメリア様は……ディルスにいかれていたはずでは?』
何やらいいつつも、首をかしげている兵士達。
「……お゛い゛。アメリア…これ……」
ゼルが、壁の一点を指差し思わず目を見開いているけども。
そこにあるのはカレンダー。
日付をみてなぜか固まっているゼル。
「……え゛?」
そのまま、アメリアもまたそれをみて固まり。
「……どうやら、ディルスの事件が終わったあの直後…というか。……あれから一日しかたってませんね」
なぜか呆然といっているゼロス。
「まあ、異世界旅行なんだから♡そんなことがあってもおかしくないって♡」
にっこりというあたしの言葉に。
「それもそ~ですね。って……あああああ!父さんに報告にいかないとぉ!
  ちょうどいいです!リナさん達も一緒に!あの一件の報告お願いします!」
あわてて。
ぱたぱたと。
ゼルの手を引っ張って部屋から出てゆくアメリアに。
いまだ硬直し何が何だか理解できてない兵士達。
「ああ、気にしないでくださいな。いつものことですので♡」
そんな兵士達にむかってにっこりと微笑み、ユニットがそれとなく話をはぐらかすと。
それ以上の突っ込みをしようとしなくなる兵士の姿。
というか、突っ込まないようにと暗示をかけたんだけどね♡

あたし達が、こちらにと戻ってきたのは。
あたし達が盗賊いじめをした、その次の日。
つまりは。
こちらの時間ではあれから一日しかたっていない。
ということなんだけど♡

「……というわけです。」
「何と!?ディルスの国王に、覇王が成り代わっていたとな!?」
驚愕するフィル。
あたし達がいきなり、ナーガの私室にいたのにはあまり驚いていない。
まあフィルは、あたしが空間移動出来ること知ってるしね。
その説明に。
その場にいた他の大臣や兵士などは、なぜか完全に凍り付いているけど。
「とりあえず、ディルスの一件は、収まりました。父さん。これからが大変です」
今だに。
デーモンの発生は後を絶たない今の状況。
ゼロスはといえば。
一応、『ガウリイが別世界に残った』というのをゼラスとSに報告に一度戻っている。


「では、アメリア。お前の陣頭指揮のもと、ゼルガディス殿と協力してデーモンの駆除を頼む。
  儂は、外の世界との外交などで今は忙しいからな。がはは!」
笑うフィルに。
「……あの?グレイシアさんはどうなさったのですか?」
シルフィールの質問に。
「なぁに、また道に迷っているのであろう。そのうちに戻ってくるさ。がっはははっ!」
それでいいのか?
そのフィルの言葉に。
ゼル、シルフィール。
二人の思考が一致してゆく。
「じゃあ。あたし達はこれで。」

一応、ディルスで起こった事件の詳細を詳しく説明し。
セイルーンを出るあたしとユニット。
といっても、ついでにシルフィールをサイラーグにまで送り届けることにして。
さって。
全員と別れた後で、ちょっとからかいにいきますかね♡

今度は、リナをこっちにつれてきても、楽しいかもね♡
ふふふふふふ♡


          -終わり♪ー

   HOME     TOP     BACK    NEXT


おまけ♪

「……ゼルガディスさん。私、ふと感じたことなんですけど……ひょっとして…リナさんって……」
デーモンの駆除をする討伐対を編成しつつ、アメリアが作戦会議中にぽつりとつぶやく。
「……深く考えるな。考えたら負けだ。それに…だ。もしその考えが事実だったら…どうする?」
「……あ……あはは…そんなわけないですよね?」
まさか……『金色の王』=リナ(さん)ということは……
なぜか、二人の思考は完全に一致しているし。
あら♡
正解♡


   HOME     TOP     BACK    NEXT

2003!A##H##A##P##P##Y###N#E#W#E#A#R#E#!

あとがき:
 薫:・・・・・二時です!(まて!)
    というのも。九時から打ち込んでたら(実話)
    母が、石版が見つからない!といって・・呼ぶんです(涙)
    只今、家の母、ドラクエ4をクリアして、只今7を挑戦中v
    ・・・・しかし・・・・・・。
    なぜ、ダーマ神殿場所なのに、今だに装備が皮の盾ぇぇ!?
    しくしくしく(涙)
    ・・・・・よく勝ててるよな・・毎回(涙)
 姫:それはともかくとして。貴方、まだ年賀状・・・・。
    あと、四名の絵・・書いてないんじゃ?
エル:それとか、恩師の先生とかの一文もね。
 薫:・・・ぎくぅう!(汗)
    と・・めとりあえず。どうにか、こうにか一区切りv
    多分(本当に多分)今年の投稿はこれでおしまいですv
    皆様、よいお年をお迎えくださいv
エル:・・話をずらしたわね・・・・。
 姫:そーして、とうとう、半年以上、リレー小説もどきの。
    続きの投稿をしていないっ・・とv
 薫:ひぇぇぇぇ!!!!!!(涙)
エル:確か、あたしの漫遊記の番外編も・・ご無沙汰よね?(はあと)
 薫:・・・・く・・・雲行きが・・(汗)
エル:まあ、何はともあれ。
 姫:皆様、よいお年をお迎えくださいなv
エル&姫:それでは!また、いつかvv
エル:それで?このあたしが活躍してなかったのは・・・・・。どういうこと?
 姫:それもあるけど。
   どうする気かしら?この人?あれ・・・・。
エル:まだ一行も打ち込んでないわよね・・・。企画として、というか。
    完全無欠版スレイヤーズ。出来たら、正月に漫遊記本編、打ち込めたらいいなぁ。
    とか、無謀にも予定たててるけど・・・・・・。
 姫:この人の打ち込みスピードから言ったら・・・・。まず無理よねぇ。
エル:そうよね・・。とりあえず!このあたしの番外編をとっとと打ち込まさせないと!
 姫:確かに、そうねv
エル:ってことで、ユニットvお仕置きにいきましょv
 姫:賛成v

(遠くで、悲鳴が巻き起こってゆく・・・・)
2003年1月1日某日

   HOME     TOP     BACK    NEXT