まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ。
さあて、あと少しvとりあえず。クリスマスなのに、小説打ち込んでいる私ですv
そーいや、リチェウスィシリーズでクリスマスネタ、思いついたなぁ・・・先日(こらこらこら!)
まあ、とにもかくにも。いくのです!
さて・・・無印の確認のために。
今から、またまた見てきます・・(こらぁ!)

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 スレイヤーズフォーエバー 第22話 ~レゾの研究所~

「ここがレゾの研究所?」
リナが遺跡の中にと隠されていた場所に入りつつ、つぶやき。
「……確か、ここは……」
つづいて、つぶやくこちらの世界の【シルフィール】。
「どうかした?シル?」
そんな【シルフィール】にと話しかけているリナ。
「リナちゃん、覚えてませんか?ここって……」
そんな【シルフィール】の言葉に。
「……そ~いえば。あたし達がうまれたときから、ここ。あったっけ?確かこの上には協会があったし」
協会というのは、魔道士協会のこと。
北と南に別れて位置していた魔道士協会。
かつての魔道士協会本部があったころの名残。
壁をぶち抜いて入ったあたし達の目にと飛び込んできたのは。
まず。
ちらばっている、いかにも遺跡。
といわないばかりの瓦礫の山。
そして、不自然なまでの文様の入った扉が一つ。
その、黒い扉に描かれているその模様は。
「おや、珍しいですね。神魔の樹のタペストリーですか」
そこにかかれている文様をみつつゼロスがつぶやく。
「つながりが深い四界の世界。神と魔王をあらわしているシンボルの樹よ♡」
ひとまず説明するあたしの言葉に。
「?神と魔王?」
首をかしげているこちらの世界の【アメリア】に。
「ここにかかれてる、目が大きく絵描かれているイラストがここの世界の赤瞳の魔王をあらわして。
  そして、その上にある流れ星のような絵が。異界の魔王、闇を撒く者。
  そして、これが白霧と蒼窮の王を表している模様。そして、これが、対峙する竜神達。
  赤の竜神に、漆黒の竜神に、白の竜神に。蒼穹の竜神。
  それぞれをあらわしている、シンボルマークよ」
丁寧に、一つ一つ、指をさしつつ説明しているユニット。
「超古代のルーン文字で描かれていますね」
ユニットの説明をうけつつも、それをみて感心しているシルフィール。
「それはそ~と。その、中心にある、太陽のマークは?」
こちらの世界の【アメリア】が、その中心にある太陽のようなシンボルを指差し聞いてくる。
「ああ、それ?金色の王ロードオブナイトメアって呼ばれてる存在よ♡」
ごげっ!
ユニットの言葉に。
なぜかこけている、ゼル達の姿が見受けられていたりするけど。
「よくわかりませんけど。とにかく、この奥に入り口があるのですね!いきます!直伝!平和主義者クラァァシュ!」
ドゴッ!
こちらの世界の【アメリア】が、あまり考えずにそのまま勢いをつけ、
手に魔力をためて素手でその扉の壁を叩き割る。
ガラガラガラ……
【アメリア】の一撃で粉砕されてゆく壁の一部。
「さ、開きましたよ!いきましょう!正義のために!」
その様子にしばし目を点にし。
「……さすが、こっちのアメリアだけあるな」
目を点にしているゼルに。
「さすが私です!」
ほめているアメリア。
「……まあ、アメリアさんですから……」
カラ笑いしつつ、いっているシルフィール。
「……お゛い゛……」
というか。
こっちのアメリアという子も、平行世界の住人と同じような性格なのか?(汗)
しかも、丈夫なとこまで瓜二つだし……
などとそんなことを思いつつ、冷や汗をかいている【ゼルガディス】。
「まあまあ♡とりあえずいきましょ」
その崩れた瓦礫を掻き分けてさらに奥にと進んでゆくと。
なぜか、無言でついてくる全員の姿。

しばらく進むとちょっとした広間にとたどり着き。
そこにあるのは大きな床上に作られている扉が一つ。
「どうやら、ここが入り口らしいわね」
リナがいうと。
「確か、ここには結界が張ってあるぞ?」
そういっているゼル。
「ふぅん。んじゃ♡黄昏よりも……」
リナが呪文を唱え始めると。
ダダダ!
そんなリナを羽交い絞めにしているガウリイ達。
「ここで、そんな呪文を使うな!」
「リナさんっ!それはさすがに危険です!こんな狭いところで!」 
「……どこか視点が違うんじゃないですか♡」
アメリアの言葉に突っ込みを入れているゼロス。
「だってぇ。どうみても、そんじょそこらの呪文なら。破れそうにないし。この結果」
リナがいうと。
「……あの?見ただけでわかるのですの?」
そんなリナにと問いかけているシルフィール。
「そりゃま。姉ちゃんから、いろいろと仕込まれているからね……」
ふっ。
と、遠くをみていっているリナに対して。
『一体、(ここの)ルナさんは、どういった教育を……』
なぜか全員の声が一致しているし。
「まあ、それじゃ、ドラスレはやめとくわ。瓦礫の埃で汚れたらいやだし」
ぱたぱたと手を振るリナに。
「……そ~いう問題でもないと思うが……」
額を押さえているこちらの世界の【ゼルガディス】。
「確か、これ。以前は光の剣で、これきったんだよな?」
ガウリイの言葉に。
「ええっ!?ガウリイが覚えてるなんて!?脳ミソが復活してるみたいね♡」
からかうあたしの言葉に。
「あ…あのなぁ……」
じと目であたしを見てくるガウリイ。
その言葉に、うんうんうなづいているアメリア達。
「とりあえず、またこれをきればいいのか?」
すらりと。
光の剣モードにして剣を抜くガウリイに。
「まさか、またあの時みたいに衝撃波が……」
なぜか、汗をかいているシルフィール。
そ~いえば。
あのとき。
なぜか。
結界を破った衝撃波で壁に叩きつけられたのよねぇ。
シルフィールたちは。
まあ、どうでもいいけど。
「なんか、痛い予感がするから、それやだ♡あたしに任せなさい♡」
リナが嬉々として。
ついと前にでてゆき。
そして。
「悪夢の王の一片よ、天空の戒めときはなち、凍れる黒き虚ろの刃よ、
  我が力わが身となりて、共に滅びの道を歩まん。神々の魂すらも打ち砕き……神滅斬ラグナブレード!」
リナの紡ぎだしたカオスワーズに伴い、リナのその手に黒い虚無の刃が出現してゆく。
「きゃぁ♡かなり、消耗が激しくなくなってる♡」
ブレスレットと、ネックレスの効果で。
今まで、不完全版でも数時間しかもたずに。
かなり、魔力を消耗していたときと比べてうきうきとしているリナ。
「リナさん?それ、何ですか?初めて聞く呪文ですけど?」
闇の刃を手にしているリナにと聞いている【アメリア】に。
「ああ。これも、金色の王の力を借りた術の一つで虚無の刃よ」
「なんか、便利そうですね。その金色の王の力って」
目をきらきらさせていっている【アメリア】の言葉に。
「……そういう怖い考えは、もつな……な?(汗)」
ぽん。
と、アメリアの肩に手を置いて説得しているゼルに。
「年下の方のアメリアさん。あまり、あれの乱用は望ましくないのですわ」
そういって、説得していたりするシルフィール。
「ああ!シルフィールさん!かの御方のことを『あれ』呼ばわりはしないでください!」
その言葉に悲鳴を上げているゼロス。
「これって、唯一。姉ちゃんの赤竜の剣に勝てるやつなのよね」
リナがそんなことをつぶやいてるけど。
ま、当然よね♡
このあたしの力を刃となした呪文なんだし。
ある一定の魔力と、とある条件が満たないと発動しないこの呪文。
まあ、あたしがちゃんと力を貸すか。
というのにも関係あるけど。
大概は。
そのまま、その闇にと飲まれて。
あたしのことろに戻ってくるのというのが、よくあること。
きちんと本質を理解せずに使ったりすると、術を制御しきれずに。
そのまま、その呼び出した欠片ともいえる虚無にと飲み込まれていくのよねぇ。
「……だから、リナの姉ちゃんって……一体……」
その言葉に、なぜか汗を流しているこちらの世界の【ゼルガディス】。
「ま、それじゃ♡ぱぱっとやって♡リナ♡」
あたしの言葉に。
「おっけ~♡まかして♡」
リナが、その黒い刃を振り下ろすと。
ズバッ!
パシュ……
扉を斬る音とそして消滅する音が同時にし。
リナが斬るのと同時に。
床にとあった扉は。
そのまま、その刃の闇にと飲み込まれて完全にと消滅していったりしているし。
まったく……レゾは……もう少し根性いれて封印しときなさい!

「あ、階段がありますよ。」
アメリアが、その扉が消滅した跡にある階段をみつけ指差す。
「まあ、研究所というのは、地下にあるのが一般的だからね」
いいつつ一歩を踏み出してゆくリナ。
そして、そんなリナにと続いてゆくあたし達。

「……ずいぶんと長いトンネルですね……」
アメリアのつぶやきに。
「アメリア。この程度で愚痴を言ってちゃ駄目よ。
  以前あたしなんか。延々と、丸半日、階段をとある遺跡で下りていって。
  そして、最下層にあったのは…力尽きた魔道士の死体一つ。何て遺跡もあったし」
そのとき。
あたし腹立ちまぎれにドラスレぶっぱなしたけど。
その言葉はいわないでおいて…と心で思いつつ。。
そんなことをいいつつ、階段を下りているリナ。
「長い階段は、レイナードの搭で慣れてるでしょ♡アメリアは♡」
あたしの言葉に。
「……あれも疲れました……」
泣き言を言っているアメリア。
「まあまあ、いつかたどり着くさ。リナ、疲れたらいえよ?おぶってやるから」
ぽんぽんとリナの頭に手をのせて言っているガウリイ。
「な゛…何で、あんたは、あたしにばっかりかまうのよぉ!」
『……いや、何でって……』
本気で分かってないの?
本気で分かってないのですの?
本気で分かってないんですか!?
全員の唖然とした心というか感情が、おもいっきりリナの言葉に一致し。
リナの言葉に、全員が心の中で突っ込んでいたりする。
「……さすが、リナさんね……」
しみじみつぶやくユニットの言葉に。
『うんうん。』
うなづいている全員。
「だから、何だっていうのよぉ!何であたしだけ仲間はずれで、全員分かったような顔をしているのよぉぉ!」
階段を下りつつ、リナの叫びが長い階段の空間にこだましてゆく。

「何でしょうか?ここ?」
たどり着いた一つの部屋でアメリアがつぶやく。
「ここは、移動の間みたいね♡」
ユニットの言葉に。
部屋に配置されている水晶が、あたし達の姿を映し出してゆく。

「こんな長い階段をおりるのか?」
ザングルスがつぶやき。
「ふん。ここはレゾ様が創った場所。近道はあるのよ」
いいつつ。
ガコン。
壁の一角を押して。
隠し通路を開いているエリス。
隠し通路には、レゾが配置していた。
魔族の精神体などがいるけど。
コピーの言葉にと退さがってゆく。
そして。
たどり着いた一つの部屋にて。
「そこは、移動の間よ」
水晶にリナ達の姿を映し、出しいっているエリス。

水晶にと浮かび上がる、エリスの姿。
「エリス!貴様!」
【ゼルガディス】がそれに向かって叫ぶが。
「無駄よ、ゼル二号。どうやら、あれは、映像よ」
的確に捉えているリナ。
『その通り。そこは、移動の間。それぞれの部屋にと移動する場所。・・・・こういう風にね!』
エリスがリナ達の姿をみつつ。
ほくそえんで操作パネルとなっている水晶にと手をかざす。
その刹那。
部屋全体が輝き。
 ――カッ!
あたし達は、別々に違う場所にと飛ばされてゆく。

「まったく、舐められたものよね……」
「まあ、いいんじゃないの?」
くすくすくす。
あたしとユニットが飛ばされたのは。
部屋に無数に少量の下級魔族などが配置された場所。
あたし達の姿が消えて。
ゼロスには、そういった干渉は無駄というか効かないので。
その場に取り残されていたゼロス。
あわてて、そんなあたし達を追いかけて空間移動してきているけど。
面白そうだから、そのまま。
移動魔力にのったのよね。あたし達は。
なぜか現れたあたし達に向かってくることなく、そのまま怯えるようにと縮こまっているそれらだし。
「さて・・と♡それじゃ♡」
にっこりと、笑いつつ。
あたしが一歩を踏み出すと。
『……ヒィィ……』
なぜか悲鳴を上げて、そのまま精神世界にと逃げ出そうとしているそれら。
「あらあら♡少しは楽しませなさいよ♡」
「そうそう♡」
とりあえず。
消滅できないようにとこの部屋の内部には結界を施してちょっと遊んでゆくあたし達。

「ゼルガディスさん……これ、全部調べるんですか?」
書物が保管されている部屋に飛ばされた、こちらの世界の【アメリア】と【ゼルガディス】。
コピーの弱点を捜すのと同時、ゼルガディスの体をもとに戻す方法を捜していたりする。
「こんなにたくさんあったら、一週間はかかります……」
いって、近くの壁にと寄りかかる。
と。
ズブ……
「うきゃぁぁぁぁ!」
【アメリア】が悲鳴を上げる。
「どうした!?」
悲鳴に驚いてやってきた【ゼルガディス】の目に飛び込んだのは。
ずぶずぶと壁に飲み込まれていっている【アメリア】の姿。
「ぜ…ゼルガディスさぁぁん……」
壁に埋まりつつ、【アメリア】が手を差し出す。
「くっ!」
そんな【アメリア】の手を取るものの。
そのまま。
ズブっ。
壁の中にと飲み込まれてゆく、こちらの世界の二人の姿。

「うきゃ!?」
「きゃぁ!?」
「きゃん!?」
リナと、二人のシルフィールの声が一致する。
周りには壁一面にと張り付いているゴーレムの姿。
「いたたた……」
リナが腰を抑えつつ、起き上がろうとすると。
「……リナちゃん…はやくのいて……」
一番下にとなっているリナの幼馴染のシルフィールが、下敷きになりつつ声を出してゆく。
「あ、ごめんごめん」
そういって起き上がり、周りを見渡すと。
そこは。
「う~ん、どうやら、ここは。侵入者をまとめて退治する部屋のようね」
リナが薄く笑うと同時に。
ゴガ……
壁にそっていたゴーレムたちが動き出す。
「わたくしにまかせてください。炎の矢フレアアロー!」
シルフィールの言葉に。
ポビュ……
ふよふよふよふよ……
何ともいえないものが出現する。
「……人参?」
数センチしか出現しない炎の矢をみて、リナの目が点と成り果てる。
「あ…あら?ちょっとまってくださいね。もう一度挑戦しますから……」
今だに、攻撃呪文になれていないシルフィール。
わざわざ呪文の書を取り出して確認していたりするし。
「光と闇をてらしゆく、暁なる虹色の御霊よ。今こそ、我の言葉に従い力となさん……
   虹色暁心激レイン・フレアアタック!!!」
そんなシルフィールの横でいきなり呪文を唱え。
辺りのゴーレムにと放っている、こちらの世界の【シルフィール】。
ドッガァァン……
バシュ……
暁色の槍が、ゴーレムたちの体を貫いて。
その光に飲み込まれるようにと粉砕してゆくゴーレムたち。
「何ですの?その呪文は?」
聞いた事も見たこともない呪文に、目を丸くしているシルフィールに。
「う~ん。簡単にいうと、神聖呪文の一つですわ♡
  といっても、ここで使えるのは赤の竜神様のものか水竜王様のもの。この二つしか無理ですけど♡」
にっこりと説明している【シルフィール】。
「……神聖呪文って……」
シルフィールのつぶやきに。
「姉ちゃんに仕込まれているからね。あたしも使えるわよ?大概は?
  まあ、あまり見栄えが派手でないからあまり使わないけど」
あっさり言っているリナ。
この辺りも、多少の異なる違いなのよね。
平行世界の特徴として♡
とりあえず。
そんな、わきあいあいとした会話をしているリナ達。
刺客で差し向けられることごとくの存在を、
三人で一気にと粉砕してゆく姿が見受けられていたりする。

「皆とはぐれちゃいましたぁ……」
「まあ、そのうちに出てくるだろう。それより、早くレゾの遺産を手に入れないと……
  もし、ここのエリスの目的も。石版を使ったザナッファーの復活とかいったら洒落にならないぞ…」
アメリアの言葉に、つぶやいているゼル。
まあ、事実、そうなんだけどね。
エリスの目的は。
あくまで、ザナッファーの残留思念の復活だし。
レゾを倒したあたし達を。
というか、リナを。
レゾが残した遺産で倒す。
それを生きがいにと変えているし。
彼女は。
逆恨み♡
という言葉がぴったりくるけどね。
そんな会話をしつつ。
通路に出現しているデーモンなどは、抜群のコンビネーションで倒していっている二人の姿。

「……ここは?くそ!!」
リナと別れた?
あ、でも近くにいるみたいだし。
すぐに追いつける距離だな。
などと、そんなことを思いつつも気配でそれを感じ取っているガウリイ。
カツン。
足を進めるとそこは円形状のちょっとした広場。
「よう、まってたぜ。ガウリイ。今度こそ、決着をつけてやる」
いいつつ。
物陰から出てくるザングルス。
「まったく…いい加減にしつこいなぁ?何でオレが相手をしなくちゃいけないんだよ……」
あきれつつ言っているガウリイに。
「ほざけ!絶対に勝負してもらう!」
いいつつ。
いきなり剣を抜き放つザングルス。
「……やれやれ……」
溜息つきつつ。
光の剣の方を抜き放つ。
こっちも持っている。
というの、知ったら、こーいうタイプはしつこいだろうからな。
などと、ふと、斬妖剣を視界に捕らえて。
一人、心でつぶやいているガウリイの姿。

「あら♡ゼロス。」
「・・・・・・・・・・」
なぜか。
その場をみて固まっているゼロス。
ちなみに。
下級である彼等に実体を持たせて。
少し遊び半分がてら、切り刻んでいていたりするだけのこと。
カツラムキとか、いろいろと料理の技を使って♡
細かい細工の薔薇などの様式になった何かもいたりするけど。
なぜかこの程度のことで、部屋の中には苦渋の声がひしめきあっていたりするし。
「遅かったわね。一秒の遅れね♡」
あたしの言葉に。
「す…すいません……」
おもいっきり、内心汗をかいているゼロスの姿。
まさか。
エル様達までも、あんな些細な子供騙しような移動方法に巻き込まれるとは思ってなかったので、
何の対策も練ってなかったですし……
一人、心でゼロスはつっこみつつ。
「ま、とりあえず♡あまり練習はできなかったけど♡そろそろ、リナさん達の所に合流する?」
にっこり笑っていうユニット。
その手には。
今度は、一つの物体を薔薇の形の花束にと切り刻んでいたリする。
「それもそ~ね♡」
とりあえず。
今まで遊んでいたそれらをそのままに、あたし達はその場を移動してゆく。

なぜか。
結界が消えた後で。
すぐにあたしの所に還ってきた彼等の姿が見受けられているけど。
な……なさけなさすぎ!

ゼロスに空間移動をさせて。
リナ達を捕まえ、次に、こちらの世界のアメリア&ゼルガディス組み。
そして、廊下を歩いていた、アメリアとゼルの目の前にと出現し。
あとは、ガウリイが加わると。
全員が揃うまでにとなったのが。
移動させられてから、一時間もたたないうちの出来事の一つ。

「これで、ようやく全員がそろったわね」
あたしの言葉に。
なぜか顔色が悪いリナ達。
「……だから、エル。……空間移動はやめて……」
リナが顔を青くしていってくる。
「あら。てっとりばやい移動方法じゃないのよ♡」
「そうそう♡それとも何?
  さまざまに張り巡らされているレゾが創った侵入者向けのトラップを解除しつつ進みたい?」
あたしの言葉に、ユニットが続けていい。
「あの……でも、まだガウリイ様がまだですけど……」
シルフィールが、メンバーの中にガウリイがいないのを言い当てていってくる。
曲がりくねった回り道。
「ガウリイなら、この中にいるわよ」
いいつつ壁の向こう側をあたしが指差すと。
「あれ?何か、剣の重なり合う音がします」
こちらの世界の【アメリア】が耳を澄まし。
それに続いて、リナ達もまた耳を澄ましてゆく。

「くっ!本気をだせ!ガウリイ!」
剣を片手に、ガウリイに突っかかっているザングルス。
「いや……そうはいっても。なぁ……」
剣の刀身をそのままに。
かるく、ザングルスの攻撃をかわしていっているガウリイの姿。
「こらぁ!ガウリイ!何やってるのよ!」
壁をリナが、爆裂陣メガブランドでぶち抜いて。
ガウリイとザングルスが対峙している部屋にと、あたし達は現れてゆく。
「ガウリイ様!?」
「……まぁた、ザングルスさんですか?」
シルフィールが叫び。
ゼロスがにこにことどうでもいいようにと言い放つ。
壁を抜けて、そこに出たあたし達が目にしたのは。
軽くザングルスの剣を受け流しているガウリイの姿。
カンキンキン……
……いらいらいら。
リナが、拉致があかないその様子をみつつ。
だんだんと、こめかみに青筋が立ち始めているけど。
「こぉら!ガウリイ!遊んでないで、とっとと決着つけなさい!おいてくからね!」
リナが叫ぶと。
「えええええ!!!!?それは、困る!」
「食らえ!ハウリングソード!」
ガウリイがリナの方を向いたときに、隙ができたと判断したザングルスが。
衝撃波を剣に載せて、ガウリイに向けて解き放つ。
が。
ヒュル。
「ハッ!」
刀身を普通の剣のままにしているというのに、その衝撃波をそのまま剣にと絡めとリ。
そのまま気合とともに、ザングルスにと叩き返しているガウリイ。
「……何!?」
さすがに、これは予想外だったらしく。
そのまま自分の放った衝撃波に、吹っ飛ばされているザングルスの姿。
そして。
驚愕している最中に。
カキィィィィン……
一瞬のうちに、ガウリイの放った剣圧によって、ザングルスが手にしている剣が飛ばされてゆく。
「ひどいぞ!リナ!置いていくなんて!」
そんなザングルスをまったく構うことなく、リナの方にとかけよってきて抗議しているガウリイ。
「あんたが、遊んでいるからでしょうが!」
スパァン!
懐から出したスリッパで、ガウリイをどついてゆくリナ。
「……あいつらを本気で相手にしてたら。身が持たないぞ?」
いいつつ、はじき飛ばされた剣をザングルスに戻しているゼルガディス。
「しかし……どうして、あいつは、俺と真剣勝負しないんだ?」
ぶつぶついっているザングルスに。
「……お前、止めといたほうがいいぞ?何しろ、リナ曰く。ガウリイの腕は。
  『赤の竜神の騎士スィーフィード・ナイト』よりもう上らしいから……」
そんなザングルスに、一応説明しているゼル。
「……赤の竜神の騎士スィーフィード・ナイトって……」
ザングルスが言いかけると。
「……あの、リナの姉だ」
「……なにぃぃぃぃぃい!!!!!?」
リナを驚愕の目でみているザングルスの姿がしばらく見受けられてゆく。
驚愕しつつも、リナとガウリイのやり取りをみて、ふっと息をつき体制を整え。
「レゾの遺産は、この研究所の最下層にあるはずだ。
  エリスとコピーのレゾやろうも向かっているから、早くいったほうがいいぞ?」
あたし達にといってくるザングルスの言葉に。
「どうして、教えてくれるんですか?」
疑問に思って、聞いているこちらの世界の【アメリア】。
「なぁに、俺がまだまだってわかったからさ。
  それに、依頼分はこなした。これ以上やってると余分に働くことになるしな」
いいつつ。
手をひらひらとさせて。
円形状の、会場の出口にと向かってゆくザングルス。
「仕事熱心なんですねぇ♡」
そんなザングルスにそんなことを言っているゼロス。
「俺は、また自分の腕を磨くたびにでる。相手は、底知れない力を秘めている。
  ……俺と決着つけるまで…死ぬなよ?ガウリイ。」
歩きつつ。
そういって、後ろ向きにと手をふりつつ去ってゆくザングルス。
しばしその姿を見送りながら。

「ザングルスさんって……結構いい人だったんですね」
そんなことをいっているこちらの世界の【アメリア】。
「まあ、何しろ、あのマルチナと俺達の世界では結婚しているような奴だしな……」
その姿をみつつ、ぽつりとつぶやいているゼル。
「ま、それはともかく。とりあえず、ついでだし♡こっから、一気にいきましょ♡」
リナがいって。
地精道ベフィス・ブリング!」
床に手をあてて、一気に下に向けてトンネルを掘っているリナの姿。
「……始めから、この方法をとってればよかったんじゃないでしょうか??」
そんなゼロスのつぶやきは、風にと溶け消えてゆく。

ストッ。
大地に干渉し。
穴を掘り。
長い廊下を無視して。
そのまま、下に、下にと進んでゆくあたし達一行。
やがて。
ちょっとした広い部屋にとたどり着く。

「……まだ先があるようですね」
その部屋の先には扉が一つ。
「ここまで同じだと。確か、どこかに最下層に抜ける道があるはずだ。」
ゼルがかつての出来事を反復しつつ、そんなことを提案する。
ちょっとした円い部屋の空間に。
その何もない部屋を見渡しているあたし達。
「リナちゃん、あそこに扉がありますわ」
こちらの【シルフィール】の指摘に。
みれば。
階段のその足元に隠されているような扉が一つ。
「確か、あそこは鶏さんがいた場所じゃないですか?」
「そ~いや、いたな。そんなやつ」
のほほんといっているシルフィールとゼル。
「それはそうと、早くしないと♡ここ、炎が直撃しそうなんですけど♡」
くすくすと笑っていっているユニット。
ここの部屋にたどり着いた存在がそのまま数分この場所で過したら。
問答無用で、炎がこの部屋を覆ってゆくようにとトラップが仕掛けられているのよね♡
「……どういう意味よ?」
リナが不審におもって問いかけてくるけど。
「どうやら、ここの部屋にかかっている魔法のようですよ?
  誰かが部屋に入ったら数分後に問答無用で炎が部屋を満たすように。と設定されているようですねぇ♡」
にこにここにと、ゼロスが周りをみつつさらりと言い放つ。
『・・・・・・・・・』
しばし、リナ達全員沈黙し。
『ちょっとまてぃぃいっ!』
いいつつ。
あわてて。
ばたばたと。
階段の懐にある扉にと向かってゆく。

――バタン。

ゴォォォォ……

扉に入ったその刹那。
扉を閉める直前に部屋の中を満たしてゆく炎の姿。

「……あ……あぶなかった……」
「一体、こんなトラップしかけて。何を研究していたんでしょうか?赤法師レゾって?」
素朴な疑問をいっているこちらの世界の【アメリア】。
「俺達の世界と同じであるとすれば。レゾが研究していたのは魔王に対抗する手段。すなわち」
ゼルがいいかけ。
「・・・・・魔獣ザナッファーに関することです。わたくし達の世界では。
  この奥というか、地下に。その残留思念を閉じ込めている場所があり。
  そこにあるものをはめ込むと、その封印がとかれるようになっていたようですけども」
ゼルの言葉に続いてシルフィールが説明する。
「まあ、レゾは魔王を召喚して、自分の目を治してもらった後に。魔王に一応対抗する手段として。
  始めのころは、魔王を再び封印する方法を模索していたからねぇ」
追加補足説明するあたしに。
「・・・・・・・・・・・」
なぜか、無言になっているリナ達の姿。
やがて。
長い廊下を進むあたし達の前にと、ちょっとした、壁一面の扉が出現する。
「どうやら、この扉。魔力で開くようですねぇ」
その扉をみてのほほんといっているゼロス。
「じゃ、誰が開く?」
あたしの言葉に。
「まず、アメリアさん二人は魔力容量的に無理だし。シルフィールさんも同じく。
  できるのは、私と、エルと、リナさん、そして、ゼロスさんだけど。
  やっぱり、これからのことを考えて♡ここはゼロスさんが適任でしょ♡」
にっこり。
にっこりと微笑むユニットに。
「……わ…わかりました……」
なぜか、目を薄く開いて脂汗を器用にながしているゼロスの姿。
「……だから。どうして、ゼロスのやつは。リナだけでなく、ユニットちゃんも恐れるんだ?」
ゼルの素朴な疑問が廊下にと響いてゆく。

「我の力をもってして、その封印を解き破らん」
ゼロスの言葉と同時に。
ガコォン……
扉が、音を立てて左右にと開いてゆく。
レゾが、ここにかけていた封印。
ちょっとやそっとの魔力では、出入りができないようにしているその理由は。
ここの管理人をしているとある存在のため。
「……誰じゃぃ?」
あたし達が、その、品物が多々と保管されている部屋にと入ってゆくと。
ここは、レゾの品物の保管部屋。
「あら♡ここにも鶏さん♡いたんですのね。」
その姿をみて言っているシルフィールに。
「あの、鶏か」
それをみていっているゼル。
「きゃぁ!かわいい鶏さんですぅ!」
はしゃぐ【アメリア】に。
「……何でこんな所に鶏が?」
首をかしげている【ゼルガディス】。
「まあ、鶏さんがしゃべってますわ。ずいぶんと賢い鶏さんですのね」
感心しているこちらの世界の【シルフィール】。
「……誰が鶏だぁぁぁ!」
何やら叫びつつ、声とともに出てきたのは。
白い羽に紅い鶏冠。
紅いチョッキを着ている、どうみても見た目鶏以外の何ものでもないその姿。
「鶏、鶏、いうなぁ!これでもこの私は、れっきとした魔族なんだからなぁ!」
叫んでいるその言葉に。
「どうみても鶏よね。……ローストチキンにして食べたら……おいしそ……」
そういうリナの目は据わりつつも本気の色をかもし出していたりする。
ま、リナだし♡
・・・・たじ。
リナに見つめられて、たじろいでいるそれ。
リナ、かなり本気モードにはいっているわね。
「おや?ディーバさんじゃないですか?なるほどぉ。
  十数年ばかり、姿が見えないと思ったら。こんな所にいたのですか。なるほど、なるほど」
彼がここにいる。
ということは。
僕達の世界でもそうだったんでしょうね。
そう納得しているゼロス。
ゼロスの言葉にようやくゼロスに気づき、
「…え……ええええええええええ!!!!!?ゼロス様ぁぁぁ!?
  何で、貴方様のような高位魔族の御方がこんなところにぃぃい!!!?」
部屋に下級魔族、ディーバの悲鳴というか驚愕の叫びがこだましてゆく。
「それは、秘密です♡」
にっこりといっているゼロス。
「しかも人間風情と一緒に!?」
「あら♡だれが人間風情なのかしらねぇ♡」
「そうよね♡お仕置きがすこぉし必要かもね♡」
ディーバの言葉に、にっこりとするあたしとユニット。
「……エル、ユニットちゃん。ほどほどにしておいてよ。そいつには、聞かないといけないことがあるし。
  それが済んだら、どうにもしてもいいけど。やっぱり、焼き鳥にして食べましょ!それ♡」
リナがにっこりと言い放つ。
『それもいいわね』
あたし達の言葉に。
「だぁぁぁ!焼きデーモンなんて嫌ですぅぅぅ!」
なぜか本気で怯えてるディーバ。
「……ディーバさん……なさけないですよ……」
その様子をみてつぶやくゼロスに。
「ゼロス、貴様は、人のことが言えるのか?」
つっこんでいるゼル。
「まあ、そこはそれです♡」
いつもの、ポーズで言い切られ無言になるゼルの姿。

ギ…
「ンキャァァァァァァァァァァ!!!!!!」
なぜか。
その後。
数十分ばかり。
ディーバの悲鳴がこだましてゆく。

「うう……話します!話します!!私は、レゾ様に呼び出された魔族でして。
  ここの、管理と研究の手伝いをしていたんですぅ……」
なぜか。
全身を程よく香ばしく焼きながら。
ディーバが涙を流して問いかけているリナ達にと返答してゆく。
「やっぱり、魔族って……ゼロスさんの知り合いって、変わった人が多いんですかね?」
しみじみいっているアメリア。
「……あのですねぇ……アメリアさぁん……」
そんなアメリアに対して、情けない声をだしているゼロスの姿。
「じゃあ聞くけど。レゾは、ここで、何の研究をしていたの?」
リナの質問に。
「ああ。それは私にも内緒で、ここ数年レゾ様が行っていた研究でしょう。」
あっさりと答えているディーバ。
「とりあえず、ディーバさん。直通通路があるんでしょ?この人達を案内してくれませんか♡」
にっこりというゼロスに。
獣神官プリーストゼロス様?何かあるんですか?」
首をかしげるディーバ。
「貴方がしらなくていいこともあるんですよ♡」
「す・・すいません!でしゃばりまして!」
ゼロスの言葉に、平謝りになっているディーバ。
「そ~いえば。以前リナが言ってたが。この鶏、ゼロスの上司のゼラスの配下だっていってたな」
あたしをみつつ、いってくるゼル。
「そ~よ。まあ、かなり下っ端だから。
  あっさりと、人間に召喚されて魔力を封じ込められていいようにと使われまくっているようだけどね♡」
あたしの説明に。
「でも、すばらしく見事な鶏さんですよねぇ?」
こちらの世界のシルフィールの言葉に。
「だから、鶏じゃあないですぅぅ!」
再びディーバの泣き言が響いてゆく。

とりあえず。
ゼロスの誠意ある説得によって。
とりあえずは、レゾが行っていた研究所。
その最深部にと向かうあたし達。
さぁぁてv
これからが楽しくなってくるわねv
ふふふふふvv


                           -続くー

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あとがきもどき:
エル:・・・何で、昨日、更新してないの?打ち込みも?
 姫:そーいえば。無印、みようとして。ふと、おもいたって。
    『ふたば君チェンジ』が読みたくなって。
    しかも、一緒に保管していた、聖夜魔宴を。同時に読破して。
    ・・・一時になってたわよ・・・この人(はあと)
 薫:あ・・あはは(汗)
エル:しかも。次の日。というか、今日。休みなのに。
    打ち込んでいるのがこれ一本だし・・・・・。
 薫:あぅ・・・・・・・。(雲行きが・・・汗)
エル:まあ、とりあえず。鶏ディーバの登場ねv今回はv
 姫:そうね。次は、写本が書かれている、あの石版に。
    エリスの登場。そして、残留思念の復活・・っとv
エル:そこまでいけるかしらねぇ?こいつは?
 姫:無理でしょv
 薫:しくしくしく・・・・。
    とりあえず・・・・。
    一部省いて、セイルーンの様子を・・やる・・かも(まて!)
    なぜ、フィルさんが、来たのか?というか、いきなりアニメでは来ましたしねぇ(爆!)
    ま、とにもかくにも。アニメの通りにいけば、あと四話!
    さて、年中に頑張ってうちこむのです!
エル:そういって、出来たためしが一度たりとてないこいつv
 姫:そうよね。
 薫:しくしくしくしく・・・。
エル:ま、いーわ。それでは、またv
 姫:次回でねv
 薫:それでは、またお会いしましょう!

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