まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ。

―どがすっ!!(ぎゃぁぁぁぁ!!)

エル:はいv折角、早くに仕事から戻ったのに。
    遊んで、ページめぐりをしつつ、小説読みふけっていた薫の代理ですv
 姫:ちなみに。前回のアンケート。
    実は、エルが花嫁ってバージョンもあります♪その場合は私の一人称v
エル:ユニットォォォォォ!!!!
 姫:さあ、皆で、エルをからかって楽しみましょうv
エル:あ・・あのねぇぇ!!
 姫:まあ、冗談はこれくらいにしてv
エル:(・・・本気だったわね・・今の・・ユニット・・・)
 姫:とりあえず。ようやくパラレルワールドのアメリアさんとフィルさんと。リナさん達は合流しましたv
    さてさて、これからが楽しみですv
    まあ、薫さんがサボらずに・・打ち込めば・・ですけどね・・。
エル:そーいえば・・。水曜・・休みなのに・・。
    年賀状の印刷するから。とかいってるわよね・・こいつ・・・。
 姫:それより、問題は。私達の絵!まあ、下手でどうしようもないだ絵だけど!
     スキャナがないからっていって!折角かいているのに、何も手を打ってないことだと思うけどv
エル:そうなのよねぇ。置き場と、お金くらい。根性でどうにかすればいいのに。
 姫:まあ、そんなこんなで。今回は。無印12話のパロディですv
    アメリアのもう特訓v
エル:それでは、またvv

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スレイヤーズ・フォーエバー 第12話   ~遺跡の真実~

「次の町…まだなのぉぉ……」
リナがお腹を空かせて愚痴を言い始める。
「…さっき、リナさん。あれだけ食べたじゃないですか……」
そんなリナにといっている【アメリア】。
歳が近い。
というのもあることながら、アメリアはその人懐っこさでリナをリナさん…と呼んでいたりする。
そのあたりは、あたし達がいた世界と同じなんだけど。
というかすでにリナを友達の一人にと加えている。
そんな彼女の台詞に、
「あれだけじゃたりなぁぁぃ!」
思わず叫んでいるリナ。
バササササッ!
リナの言葉に、周りの木々から鳥たちが一斉にと飛びたってゆく。
「…全メニューを制覇して、まだたりんのか?おまえは……」
そんなリナをみてため息をつきつついっているゼル。
「うんうん。食べるのは結構結構。食べればそれだけリナ殿も成長するというものだ」
そんなリナの言葉にうんうんうなづいているフィルに、
「そうですわ。こちらのリナさんは成長期でしょうから。ともかくしっかり食べて。そして特に胸などを大きくしないと」
にっこりいっているシルフィール。
そんなシルフィールの言葉に、ぷちりと切れて、
「呪文省略!暴爆呪ブラストボム!!!!」
どっがぁぁぁぁぁん!!
ぷすぷすぷす…
リナが暴爆呪ブラストボムを解き放つ。
ちょっとした爆音と爆風があたりに発生したりしてるけど。

村を出て数時間。
次の村までは、早くて夕方にはたどり着く。
まあ、その途中の川で少量の魚を釣り上げて食べていたりもするけども。
村では食堂にて食事を作る材料がもうない。
とかいう理由で食堂を腹八分の状態で出たために、お腹をすかせて言っているリナ。
のどかな、うららかな日差しの街道沿い。
そんなリナの言葉だけが響いてゆく。
そんな会話をききつつも、
「地図を見れば、そろそろ町が見えてくるはずですけど……」
かさりと地図を広げているゼロス。
そのゼロスの持っている地図を覗き込んでいるシルフィールと二人のアメリア。
「確かに、そうだな」
ゼルもまた、元々もっていた自分用の携帯地図を開き確認していたりする。
「もう一人の私の彼氏のゼルガディスさん?それ、かなり詳しく書いてありますね」
などといいつつも、ひょいとゼルのもっている地図を覗き込んで言ってくる【アメリア】の言葉に、
「だ…誰が!!!///」
面白いまでに真っ赤になっているゼル。
そしてまた。
「何と!?そなた、娘の彼氏だったのか!?」
その言葉に目を見開いているフィル。
ぱくぱくぱく。
口をはくぱくさせて何といおうかパニックになりつつも、どうにか話題をそらそうと。
「ま…まあ、外の世界の地理まで。詳しくかいてあるからな、これは…」
いいつつ、手のひらより少し小さめの本を片手にしているゼル。
といっても、この世界の地図ではないけども。
ちなみに、ゼルがもっている地図は小さな本状にとなっており。
その本にはルーペが取り付けてあったりする。
ちなみに、1ミクロンサイズで書かれている文字などを拡大するためにそれは使われているんだけど。
「そういえば。レゾさんが送ってきたって。確か以前そ~いってましたね」
そんなゼルが持っていた地図をみつつも、しみじみいっているアメリア。
まあ、あたしが遊んでいる世界のレゾは、
このあたしに喧嘩を売ってきたからその償いとして。
あいつが管理している宇宙全体において、さまざまな善行を和何処してゆく。
という何とも心優しい償い方法をとらせていたりするけど、それはそれ。
そこはそれ。
そこまで詳しくアメリアたちには教えてないし。
ゼルが手にもっている本は。
ホワイトオリハルコンで縁取られ、その使ってある紙はダイヤモンドの繊維で作られている品物。
当然、熱にも強いし耐久性もある。
レゾがわざわざゼルに『過去の非道のお詫び』とかいって、送りつけたものであったりするんだけども。
まったく。
何考えてるのかしらねぇ。
「?そっちのレゾは魔王にならなかったの?」
そんな会話をききつつも、ふと疑問に思い、さらっと質問しているリナ。
ごげっ!
そんなさらっとしたリナの言葉に、なぜかこけている【アメリア】とフィル。
リナの質問をうけ、以前のことを思い出し、
「ま…まあ、俺達の世界では…な……
  魔王が復活したにはしたが……魔王だけが滅んで…というか、そこのリナが何かしたらしいが。
  そしてレゾはそれまでの償いのためとかいって世界中をめぐっているんだがな。」
などとリナにと説明し、
滅んだ…というか。
いつも、レゾの肩にいるあの鳥が、どうやら魔王らしいが……
そんなことを心で思いつつも、それは口には出してないゼル。
まあ、確かに。
こっちの彼らにいっても理解不能でしょうからね。
「ちょっとまってください!魔王って…あの、伝説の赤瞳の魔王ルビーアイのことですか!!?」
ゼルの言葉に驚愕した叫びをあげている【アメリア】に、
ふと、ぽんと手を叩き。
「もしかするとその影響で。セイルーンの魔法陣の力が一時弱まったのかの?」
などと、なぜか納得しているフィル。
まあ、魔王復活の影響は一日のこととはいえ、一応精神世界面にも影響はあったからねぇ。
「ふ~ん。でも、エルもあれ…使ったんでしょ?よく分離…できたわねぇ」
あれは全てを無に還す術なのに。
そんなことを思いつつ、しみじみと感心しているリナに。
「あら。簡単よ」
さらりというあたしの言葉に、なぜかシルフィールたちは黙り込んでいたりするけど。
「ま、どうでもいいことはおいといて。町はまだぁぁ!?」
それであっさりとすまし、リナがまたまた絶叫をあげているけど。
「リナ、あそこにあるのがその町じゃないのか?」
そんなリナにと、数キロ先を見て指差して言っているガウリイ。
「ええ!?どこどこ!?」
ガウリイの言葉に、リナがきょろきょろとあたりを見回すが、リナには見えない。
「ほら、あそこ」
ガウリイがいうものの、いくら視線をさまよわせても影も形も見えない。
それに業を煮やして近くにある高い木にと登り、そのまま周囲を見渡すリナ。
木の頂上から見えるのは少し先にとある町並みと。
そして……
「お!あれが町ね!う~ん、見える見える。町並と。あとお約束な展開の追いはぎさん達が♡」
木の上より街道の先を眺め、その先に数名の人影を見出し、
ラッキー♡
その姿をみてそんなことを思ってるリナ。
リナの視界の先には、一人の旅の商人らしき人物が、
数名の追いはぎ…もとい、盗賊たちにと襲われていたりする。
そんな何ともほのぼのとしたありきたりの光景が。

「へっへっへっ。こんな人気の無い道を歩いているなんて。『どうぞ襲ってください』といっているようなもんだよ?」
ロングソードを商人の男性に突きつけて言っている盗賊その一。
「ひ……ひぇぇ!!」
それだけで腰をぬかしている情けない商人の男性の姿。

「ややっ!?いかん!リナ殿!エル殿!」
襲われている人にと気づき、フィルが言うよりも早く。
ドビュン!
二つの影がこの場からその場にむけて走ってゆく。

『お待ちなさい!!!』
二つの同じ声がその場に響き渡る。
「何だ?!」
盗賊達がその声に驚き、声のしたほうを振り向けば。
ぜいぜいぜい……
二人同時に息をつながらも、そしてそのまま姿勢を整え。
ぱぱっ!
左右に分かれ、木にと登っている年頃ならば十三の少女と十六くらいの少女の姿が目にはいる。
思わずそんな二人を唖然として盗賊たちが見守る中。
「「よしっ!」」
二人、息を吸い込んで軽く自分自身に活をいれ。
「この世に悪があるかぎり!」
「このアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンっ!悪は見逃してはおけませんっ!」
「正義の名のもとに、悪を成敗いたしますっ!」
交互に言い放ち。
『とぅ!!!!』
二人同時に木の頂上から、くるくると飛び上がり地面に向けて飛び降りる。
目標としては、盗賊達をそのまま上空から倒してゆく。
……はずのつもりのようだけど。
メシャ……
ベシャ……

「……あ……」
思いっきり、商人の顔に飛び膝蹴りを叩き込んでいるこちらの世界の【アメリア】に。
そのまま、盗賊達のど真ん中に着地に失敗して顔から突っ込んでいるアメリアの姿。
「ああっ!間違えましたぁっ!しっかりしてくださいぃ!」
いいつつ、身を起こして商人を揺さぶる『アメリア』に。
「おいおい。このね~ちゃん、大丈夫か?」
などと、首が曲がっているアメリアに言っている盗賊その2。
そんな声は何のその。
すちゃり!
何ごとも無かったかのようにと起き上がり。
「さあ、観念するのです!…って!きゃぁ!」
ポーズをつけて、言い募ろうとしたはいいものの、足元の石に躓いて転んでいるアメリアの姿が。
しばらく、そんな二人をみて呆気にとられていた盗賊達ではあるが、
このまま見逃すという彼らでもない。
それゆえに、はっきりいって無防備としか映らない二人のアメリアにと剣をぴたりと突きつける。
「ああっ!卑怯ですよっ!?」
【アメリア】のほうは、未だに商人をゆさぶっているので手が離せず、
それゆえに何やら抗議の声をだしてるけど。
「まあ、こっちはまだ幼いが。こっちは、まあまあ…だな」
そんな【アメリア】の抗議を異に介することもなく、
そんなことをいいつつアメリアたちを値踏みしている彼らたち。
「まったく、世間知らずのお嬢ちゃん。運が悪かったとあきらめるんだな」
などと、ねちっこい下卑た笑いをしながらもアメリアたちにいってるけど。
ほんと、飽きないったら♡
「あ~。はいはい。そこまで」
スタスタと、そんなアメリアたちのやり取りをみつつも、
ぱんぱんと手を叩いて近づいてゆき、こつんと【アメリア】の頭を軽く叩く。
そして。
「まったく。何をやってるのかなぁ。この子は。いきなり先走る人がどこにいるっていうのよ」
盗賊がアメリアに突きつけていた剣をかるく片手で横に移動させつつ、そんなことを言っているリナ。
そしてまた。
「まったく。アメリア。先走るなっていつもいってるだろうが……」
ため息とともに、アメリアに手をかして起き上がらせているゼル。
「すいません。つい体が勝手に。へて♡」
ゼルの手をとりつつ起き上がり、自力で曲がっている首をごきっ!と直しているアメリアだけど。
とりあえず人数が増えた、ということにはあまり気にすることなく、
「おいおい。おじょうちゃん。邪魔はしてくれるなよな」
などといって、一人の盗賊がリナの肩に手を置こうとするが、
ドメギャッ!
こぎみよい音が響き渡る。
「あら、さわらないでくれる?でないと殴るわよ?」
「も…もう殴ってます…」
にっこりというそんなリナに思わず殴られた男性が突っ込みをいれていたりするけども。
リナのパンチはものの見事に、その男の顔面を直撃していたりする。
そしてまた、
「う~ん。リナに触れて欲しくはないなぁ」
などといいながら外見上はにこにことしつつも、
リナには気づかれないように盗賊たちに完全に殺気を飛ばしているガウリイ。
……ひくっ……
そのガウリイが放つ殺気のすごさに、思わず盗賊たちがひいてゆくが、だがしかし面目があるらしく。
「こ…このあまっ!」
などムキになってリナ達にと襲い掛かってゆく盗賊たち。
考えがないったら♡
そんな盗賊たちを、すっと軽やかにかわし、
どごっ!
そのまま足蹴りをくらわしているリナに。
「まあ、そっちが先に手を出したんだからなぁ……」
目を完全に据わらせたまま、にこやかにいいながら剣を抜き放ち、
その剣の衝撃のみで外見には傷をつけずに内面のみに傷をつけていっているガウリイ。
つまりは、剣の衝撃により相手の内面…つまりは、内臓とか細胞などを傷つけていっていたりする。
当然のことながら、外見上ではわからない。
第三者から判ることはといえば、彼らの服が切り刻まれていたりする。
という程度。
ちなみにガウリイが剣を抜き放つその動作すら、あまりの速さに彼らの目には入ってはいない。
それゆえに、ガウリイが剣を抜いていないというのにも関わらず、
パタパタと倒れていっている盗賊たちの姿。
たかがこれしきの殺気等で気絶したりするくらいなら、初めから盗賊なんかやらなければいいのにねぇ。
剣を抜き放つときに生じる衝撃派で傷をうけて倒れた人間達はといえば、
なぜかその程度のことで彼ら曰く『かなり重症』にっなっていたりするけど。
たかが内臓が破裂したりしているくらいのことで。
本当…根性がないわねぇ……
そんなリナ達の様子を眺めつつ、
「リナさんっ!頑張ってください!」
盗賊を張り倒しているリナに、声援を送っているこちらの世界の【アメリア】。
「…な…何!?リナ!?」
そんなアメリアの言葉に、面白いまでに目を見開いている盗賊たち。
そして、リナとあたしをじっくりと見比べ、
「歳のころは、十五・六……そして口よりも手が早く。胸は限りなくないに等しい……
  ま…間違いない!盗賊殺しロバーズキラーのリナ=インバースだぁぁ!」
そのことに気づいて叫ぶ一人の言葉に。
「ええええっ!?あの、生きとし生けるものの天敵!?」
「大魔王のたべ残しの!?」
口々に叫びつつ、
「に…逃げろっ!命あってのものだねだ!」
「ひぇぇぇぇえっ!!!」
面白いまでにあたし達から逃げるように、荷物も何もかも捨てて動けるもの達は走り出す。
というか、逃げられるとでもおもってるのかしら♡
「あっまぁぁぁぃ!言いたいことだけいっておいてっ!逃がすかっ!
  必殺!!盗賊いびりの竜破斬ドラグスレイブっ!!」
ドッガァァァァァン!!!!
リナの放った呪文が盗賊達にとまともに直撃する。
かなり威力を抑えているがために、99.9%ほどの些細な火傷程度ですんでいたりする盗賊たち。
たかが一撃で全員動けなくなっていたりするし。
「…情けないわねぇ……」
あたしの声と、
「んふふ。ビクトリィ!」
いってVサインをだすリナの声が重なるけど。
そんな様子をみて、
「すっごぉぉぉぃ!」
などと叫びつつ、目を潤々させてリナをみている【アメリア】。
そして、
リナさんって…盗賊たちの間にも名が知られわたるほどに、正義の戦いをしてきたんですねっ!
などと、そんなことを思っていたりするけども。
まあ、当たらずとも遠からず♡
似たようなものだしね♡
そしてまた。
「おやおや。この人達、助かりませんかねぇ♡」
にこやかにいいつつも、倒れている盗賊たちをみていっているゼロス。
苦しみ呻く彼らから負の感情を喰らっているようだけど。
ま、別にいいけどね。
「まったく。内臓の一つや二つが壊れたからって、死に掛けるとは何事!?」
あたしのしごく最もな意見に。
「あら。でもエル?そういう風に創ったのはエルなんだから♡」
にっこりといってくるユニット。
「あら、そういうユニットの世界の人類も。おおまかこんなものじゃない?」
そんなあたしの言葉に。
「まあそれは、どこの世界でもいえるけどね。」
にっこりと答えてくるユニットだけど。
「……(汗)」
そんなほのぼのとした会話を聞いて、なぜか固まっているゼロス。
そしてまた、
い…一体…リナさんとユニットさんって……
なぜかシルフィールがそんな会話を小耳に挟んでか、
横でそんなことを思いつつ汗を流していたりもするけども。
ま、別にそれは関係ないし♡
「あ。でもここで人が死んだりしたらあとあと厄介なことになりますよね」
あたしたちの会話から何とか意識をそらせようと、わざと聞こえるようにいいつつ。
「ちょうどいいですし。その辺りにいる下級魔族でも憑依させて。普段どおりにさせときましょう」
いって、その辺りの精神世界面アストラルサイドにいた下級魔族を引っ張り出して。
倒れている人間の体内にと入れているゼロス。
と。
『ぐ……ぐわぁぁぁぁ!!』
倒れている人現達が姿を変貌させてブラスデーモンの姿となりこちらにむかって襲い掛かってくる。
アメリア達を心配してこちらに向かってきていたフィルがそれに気づき、
「おおっ!アメリア!危ない!」
いって。
どごっ!
両手でデーモンを抱きかかえるようにして、それらを消滅させてゆく。
そんなフィルを唖然とみているリナに、額に手をやりため息をついているゼル。
くすっ♡
ま、フィルだしねぇ。
そんなほのぼのとした光景が、人気のない街道でしばし見受けられてゆく――。


「う~ん。食事♡食事♡」
とりあえず、あっさりとデーモン達はフィルにより撃退され、先を進んだあたし達。
近くの町にとより、とりあえず腹ごしらえ。
というので食堂にと入っているあたし達。
リナがそういいつつ、席につこうとすると、
カタン。
【アメリア】がリナに椅子をひき席をうながす。
そんなアメリアの様子に少し疑問に思いつつも、そのまま素直に。
「あ、ありがと」
いって椅子にリナが座ると今度はお絞りを差し出している【アメリア】。
始終にこやかにリナに笑みをむけているけど。
「なんか、こっちのアメリアは、リナに対するゼロス並だな……」
そんなアメリアの行動をみて、ゼロスをみながらいっているゼル。
「どうぞ」
「あら、ありがと♡」
ゼロスもまた、いつものことながら、あたしとユニットの座る椅子をひき、
そしてあたし達が座ると同時にお絞りなどを差し出してくる。
結構Sと違って細かいことまでよく気付くのよね。
ゼロスは♡
まあこれは見慣れた光景なので、ゼルもアメリアも慣れているようだけど。
そんなゼロスの行動と。
【アメリア】の行動が似ているがゆえに、ゼルがそんなことをいっていたりするようだけど。
【アメリア】には【アメリア】の考えというか思いがあるのにね♡
それ、気づいてないし♡
ふふ♡

とりあえず。
店にいた客たちの目が点と成り果てる中。
リナとガウリイの食事争奪戦いが繰り広げられてゆく。
まあ折角だから、あたしもユニットも、しっかり食べていたりするけど。
ゼロスは、なぜかお金の勘定をしていたりするが。
まあ、『自力生成は駄目!』と念を押しているので。
資金がなくなったら、当然、ヘルメットと作業着で鉱石などの採掘に当たらせてるけど♡
だって、分子構造と原子構造等で作り出したら面白みがないからねぇ。
あたし達は別として♡

「…何よ?アメリア?」
にこにこと、自分をみている【アメリア】を不審に思いつつ聞いているリナ。
そんなリナをにこにことみつつ。
「私、知りませんでした!
  リナさんさんが有名になるくらい、すっごぉく悪を懲らしめていたなんて!それも正義のために!」
目をきらきらと輝かせて言い切る【アメリア】の言葉に、
「あ…アメリアさん?それは…わたくし、かなり違うとおもいますが……」
戸惑いながらも訂正をいれているシルフィール。
「同感だな。俺も違うと思うぞ。それもかなりな」
シルフィールに同意しつつ、こくこくとお茶をのみつつ言っているゼル。
あたしとユニットに関しては、
あたし達しか分からない言葉で話しているせいか、あまり気にはされていないけど。
だがしかし、すでに【アメリア】はそんな忠告になど聞く耳はもっていない。
完全に自分の世界にと浸っている。
そして。
「リナさん。ものは相談なんですが。ぜひ私にも竜破斬ドラグスレイブの伝授をお願いします!」
――こげしゃ!
こちらの世界の【アメリア】の言葉に。
シルフィール、ゼル、ゼロス、そしてリナが盛大に椅子から転げ落ちてゆく。
「な…何ですってぇぇぇぇ!?竜破斬ドラグスレイブを教えろぉぉぉ!?」
リナの絶叫に。
一瞬、店にいた人々がこちらを振り返る。
「ち…ちょっと!?こちらの世界のアメリアさん?竜破斬ドラグスレイブがどんなものか……」
戸惑いながらも【アメリア】に言うシルフィールに対し、
「はいっ!悪人をやっつけるための魔法です!」
にっこりとして、きっぱり言い切っている【アメリア】。
「ひ…ひょっとして……」
そんなアメリアの言葉をうけ、リナの額に一筋の汗が流れ落ちる。
もしかして、この子…完全に勘違いしてるんじゃぁ……
などと思いつつも、リナはつぶやいていたりするけど。
くすっ。
正解♡
「私、どんな修行でも耐えて見せます!」
「おお!よくいった!それでこそわが娘!」
にっこりというそんな【アメリア】の言葉に、フィルが立ち上がり娘にむかって手を広げる。
「父さん!」
がしっ!
何やら親子が抱き合ってるけど。
「…なるほど。確かに、竜破斬ドラグスレイブを覚えたら、正義のためになるかもしれませんね!」
その言葉にぽんと手を打っているアメリアに。
「……あのな……巫女が魔王の力を借りる術を覚えてどうする……」
そんなアメリアに突っ込みをいれているゼル。
「あら?でも、ゼルガディスさん?わたくしは覚えましたけど?」
そんなゼルにとにこやかにいっているシルフィール。
その横では。
「いよっ!大統領!」
ヒューヒュー!
抱き合うアメリア親子に、拍手喝采が巻き起こっていたりする。
「い…一体、アメリアさんの一族の血筋って……」
ゼロスがそんなことをつぶやいているけど。
「というわけで、リナさん。よろしくお願いします!」
「あ…あのねぇ!!!!」
にっこりといってくる【アメリア】の台詞に、リナの絶叫がこだまする。
「そもそも!魔道士協会の既定で!攻撃呪文とかを人にかるがるしく教えたらいけないってあるでしょうがっ!」
「正義のためですっ!大丈夫です!」
リナの意見にすかさず言い返してくる。
「それに、第一!あんた巫女でしょうがぁ!性質がまったく違うのよっ!
  何で黒魔法最大の攻撃魔法。竜破斬ドラグスレイブを覚えたがるのよ!」
そんなリナの言葉に。
「あら。でもリナさん。巫女でも習得できますわよ。わたくし、習得しましたし」
さらっといっているシルフィール。
その言葉に目を見開き。
「何で、そっちのシルフィールまで覚えてるのよぉぉ!!?」
まあ、あたしの知っているシルフィールは……覚えざるを得なかった理由…あるけど……
などと心でぶつぶつとつぶやきつつも、絶叫を上げていたりするリナ。
「それでは、こちらのアメリアさん?では赤眼の魔王ルビーアイ様のイメージトレーニングからでも♡」
「あんたねぇ!!」
すかさず言っているゼロスに対してどなっているリナ。
「ルビーアイ?おお。伝説の魔王と同じ名前じゃな」
のんのびりといっているフィル。
「そこで、どうして赤眼の魔王ルビーアイの名前がでてくるんですか?
  というか、どうして魔王なんかに様をつけるんですか?」
そのゼロスの言葉に、疑問をぶつけている【アメリア】。
「それは秘密です♡」
さらりとそれで交わすゼロス。
「もしかして、気づいてないんですか?リナさんが使っている、あの呪文。
  赤眼の魔王ルビーアイシャブラニグドゥの力を借りている黒魔法の最高攻撃魔法ですよ?」
首をかしげている【アメリア】に説明しているアメリア。
「えぇっ!?魔王の力が正義のために役立つんですか!?それこそすばらしいです!」
逆に感激して感極まっている【アメリア】だけど。
「あ、あのな……。人には、それぞれ『役割』というものがあるんだ。
   下手に自分に向いてない力を求めると。それこそとばっちりが自分に向かってくるぞ?」
その様子をみてため息をつきながら、説得しているゼル。
アメリアたちがそんな会話をしている最中。
「いやぁ、年をとると、あの山を越えるのがきついねぇ……」
横の席で話している年配の女性たちの声が耳にと入ってくる。
「でも、あの山をぐるりと回ってたら、かなり時間がかかるしねぇ。」
彼女たちが話しているのはこの先にあるちょっとした山のこと。
ちなみに、その山は町の中心にとあったりするのだけども。
その会話を小耳に挟み、
「リナさん!今の聞きましたね!さあ、今こそ竜破斬ドラグスレイブを!」
リナにつめよる【アメリア】。
「かなりまてぃぃぃぃ!!!!」
そんなアメリアの言葉に、思わず叫んでいるリナ。
そんな何ともほのぼのとしたリナの絶叫が食堂内にと響き渡ってゆく。


まったく…何であたしが……
ぶつぶつと文句をいいつつも、だがしかし、あまりに【アメリア】がしつこいがゆえ、
見せるだけならば。
という条件で【アメリア】を納得させたリナ。
最も、アメリアに関してはゼルが説得してあきらめていたりするんだけど。
『呪文は人に教わるものではなく、自らが研究し勉強して習得するもの』
そんなリナの意見に、【アメリア】は納得したのであるが。
アメリアたちを説得した次の日。
とりあえず町の中心地において、町の中央にと見える山をみつめつつ、
「じゃあ、いい?アメリア。あれの威力を見せるだけだからね」
一言断り、そして。
「黄昏よりも暗きもの、血の流れよりも暗きもの……」
いって正確に混沌の言語カオスワーズを紡ぎだし、
その威力を多少アレンジしつつ力ある言葉にむけて唱えだす。
そんなリナの呪文をききつつ。
「普通はやっぱりこうなんですよね」
しみじみというシルフィールに。
「でも。たしかリナさん。無能とか、愚かなとかいつもいれますよね……」
「リナだからだろ」
ぽそぽそとそんな会話をしているシルフィール・アメリア・ゼルの三人。
「あら♡別にSなんかは偉大でも何でもないし。実際に無能だし♡」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
きっぱりと言い切るあたしの言葉に、なぜか三人とも無言になっていたりするけど。
町の中心にとある小高い山。
町を分断するように中心にそびえているもので、町に住む人々は、山を迂回するか。
もしくは山を登ったりして東西南北に移動するようにとなっている。
ちなみにその頂上にはちょっとした遺跡があったりするんだけど。
その頂上には遺跡があったりするけども。
そんなあたし達の会話を聞きながら、
竜破斬ドラグスレイブ!!!」
チュドォォォォン!!!!
リナがそのまま術を解き放つ。
『うわぁぁぁぁぁ!!!?』
リナの放った攻撃の余波で、半数以上のちょっとした家なども吹き飛ぶが。
それは別に些細なこと。
光と爆音とともに、山は綺麗さっぱりと無くなり、後にはクレーターが残るのみ。
「す…すごいですっ!」
それをみて、目をきらきらとさせている【アメリア】。
「う~ん。やっぱりリナはリナさんと似た性格なのよね……」
などとしみじみといっているアメリア。
一方で、
「あ…あの?雲行きが怪しいのですが……」
あたりの雰囲気がそれとともに変わったのを感じ取り、空を見上げつついっているシルフィール。
ごろごろと空には元遺跡があった場所を中心とし暗雲が立ちこみ始めていたりする。
しばらく、その光景に唖然とするものの。
遺跡が壊れた。
ということにようやく気づき、
「ああ!あんたらっ!?何てことをしてくれたんじゃ!?
  あの山の頂上には、昔力ある賢者さまが悪霊を封じ込めた遺跡があるんじゃよ!!?」
町の人の一人があたし達に対してと狼狽しつつ声をかけてくる。
「あ、やっぱり。何かそんな展開のような気がしたのよね……」
その言葉にそんなことをいいつつも、何かあるとはおもったのよねぇ。
などと思いつつ、リナの額から一筋の汗がながれおちる。
そんな会話をしている最中。
ポウッ……
遺跡に封じられていた【悪霊】達が、封印が解き放たれたことをうけ喜び周囲にと湧き出てゆく。
まあ、悪霊。
っていっても、はっきりいってあれらは悪霊でも何でもないし♡

烈閃槍エルメキア・ランス!」
魔皇霊斬アストラル・ヴァイン!」
アメリアとゼルの攻撃魔法が町にと響きわたる。
町に次々と下りてきている少量の霊たち。
「す…スケールが小さいですね……」
そんなそれらをみて、思わず目を点にして唖然としていっているゼロス。
悪霊というから。
どんなことをするのかと思うのであろうが、何のことはない。
人々を物陰から脅かしたり。
畑の野菜を食べたり。
スカートめくり、風呂場のぞきをしたり。
あげくは。
飼い犬のえさを横取りしたり……と。
何ともスケールの小さな悪事を働いていたりする。
「わざわざ封印…するまでもなかったんじゃぁ?」
そんな霊たちの様子というか悪戯を眺めつつも、術を連発しているシルフィール。
そしてまた。
「リナさん!何をやっているんですか!?こんなときこそ、あの竜破斬ドラグスレイブで!」
【アメリア】がちまちまと霊を倒しているリナにといってくるけど。
わかってないし♪
「あんたねぇっ!時と場合を考えなさい!
  こんな街中であんな術を使ったら、一般人まで迷惑がかかるでしょうが!
  どんなに強力な魔法も、時と場所と場合を見極めないと宝の持ち腐れなのよ!」
リナの言葉にはっと口元を押さえる【アメリア】。
「それを、何でも、何でも、竜破斬ドラグスレイブって……」
リナが愚痴っていると、リナの中に子供の霊が入り込む。
「それだと…それだと、あたしが馬鹿みたいじゃないのよぉ!もういやぁっ!リナちゃんおうちにかえるぅぅ!」
子供の霊の影響で、ぺたんとその場に座りこみ泣き出しているリナ。
そんなリナの様子を目にし、リナの中に入った霊に怒りを覚え。
精神世界面アストラルサイドから、思いっきりその霊を滅ぼしているガウリイ。
ガウリイによって霊が取り払われたその直後、またまたリナに別の霊が取り憑いていたりする。
「あらぁん、こちらの男、私のタイプだわぁん」
そんなことをいいつつ、ガウリイに腕を絡ませているリナ。
当然リナの意思ではないものの。
だけど見ていてたのしいわ♡
そんなリナに目を丸くしつつも、
…霊がいってるんだよな?
でも…か…かわいいっ!
などと思いつつ、そのままリナをここぞとばかりに思い切り抱きしめているガウリイだし。
…も~すこし、これはこのままでもいっか。
かなりおいしい状況だよな。
そんなことを思っているガウリイだけど。
リナの意識といえば取り憑かれた時点で眠った状態にとなっており、
まったくもって自分が何をしているかわかっていない。
周りは混乱しており、ガウリイとリナにかまっているどころではない。
それを踏まえて。
「リナ……」
熱い声でリナの耳元でささやいていたりする。
一方で。
「いいか、お前たち。そもそも人生というものはな……」
ゴーストたちを素手で集め、説得しているフィル。
フィルらしいといえばフィルらしいけど♡
そしてまた、
「まったく、どうにかならないのか!?この多さは!」
攻撃しても、攻撃してもキリがないのをうけてゼルが何やらぼやいてるけど。
そしてふと、
「リナさん達は何を……」
あたし達のことが気になりこちらをみてくるシルフィール。
そしてそのままの状態でしばし固まり、
……あ、遊んでます?ひょっとして……
そんなことを思っていたりするようだけど。
あたし達はといえば。
きゃいきゃいと話しつつも、霊たちをそのまま練りこめたオブジェなどを創造っていたりする。
なぜかそんなあたしたちの様子をみて唖然としているゼルとシルフィール。
別にどうってことないでしょうにね♡
そしてゼロスはといえば、ゼルたちがあたし達に気づいたことをうけ。
ど…どうにかして意識をそらせないとっ!
などと思いつつ、
「あああ!もう。うっとうしいですねぇ♡」
わざと聞こえるような声をだし自分のほうにとゼルたちの意識を向けさせているけど。
そんなゼロスの声とともに、
ドザザシュ!
黒い錐が爪楊枝の箱に入っている程度出現し、町に散らばるデーモン達にと突き刺さってゆく。
なぜかそれをみてさらに固まっている町の人々の姿もみえてるけど。
別にどうってことないでしょうにね♡

……何か、力の媒体になるものはないでしょうか?
霊の数はとどまることをしらずに、どんどんと湧き出している。
それゆえに、一体一体撃破していてもキリがない。
そんなことを思っている【アメリア】だけど。
そんなことを思っている最中、ふと遺跡のことを思い出す。
そして、だっと迷わずに元遺跡があった今はクレーターと化している山があった場所。
その中心にむけて走り出してゆく。

「まったく。迷わずに成仏してくださいっ!平和主義者クラッシュッ!」
魔力を込めた拳で霊を叩いているアメリアに。
「はぁっ!」
魔力をこめた剣にて叩ききっているゼル。
そしてまた、
「きゃぁぁあっ!崩霊裂ラ・ティルトっ!」
悲鳴をあげつつ逃げ惑い、逃げつつも呪文を放っているシルフィール。
しばし、町の中。
そんな彼らの攻撃の音と、
「あ。こんなのどうかしら?」
「あら。いいわね。じゃ、これは?」
霊をそのまま転換させ、精神体のみを固定化させて様々なオブジェを創造って遊んでいるあたし達。
そんな光景が繰り広げられていたりする。
あたし達がそんなことをしている最中。
クレーターの中心にとたどり着き、壊れた遺跡を調べている【アメリア】。
そして、多少のこっていた遺跡の欠片をそのまま手にとり、
「…封印の遺跡。…これなら……」
いって、それを胸に抱き。
「この世あらざるものよ……」
混沌の言語カオスワーズを紡ぎだす。
その声に応じて、【アメリア】の周りに風の渦が発生し、その渦が強まったところで。
浄化炎メギドフレア!」
力ある言葉を解き放つ。
【アメリア】が唱えた破邪の呪文の一種であるそれは、一種の浄化呪文。
カッ!!!
遺跡の欠片の効果もあいまって、多少増幅されつつ光の波が周囲にと広がってゆく。
ちなみに、遺跡を構成していたのは神血球ゴットブラッド
つまりは【アメリア】が手にしているのはその欠片。
竜神の力を宿している石とも、竜神の血が固まってできた。
とも言われている、俗にいう魔血玉デモンブラッドの逆の性質をもつ石。
手っ取り早く言えば、賢者の石よりも精度が落ちるけど。
その血神球で作られていたサークル。
完結にいえば。
ルナ…つまりは、赤の竜神の力を表している魔力増幅アイテム。
ごうっ!!
アメリアの放った、浄化呪文は光の柱となり、そのまま町全体を包み込み。
やがて黒い雲にとおおわれていた町の空にと明るさが戻ってゆく。

「……これは?」
それに気づいてつぶやいているゼルに。
「どうやら、こちらのアメリアさんが、やったようですねぇ」
にこにこと当然のようにいっているゼロス。
町中にとたむろしていた幽霊たちは、その光に飲み込まれるようにと消えてゆく。
そんな中、クレーターへと向かっていた【アメリア】があたし達のほうにと戻ってきて、
「ビクトリィっ!」
いってこちらにむかってVサインをしてくるけど。
ても何か媒体をつかわないと威力を増大できないなんて。
まだまだよねぇ~。

「って…!?何やってんのよっ!」
どごげしっ!
自分の上にのっかるようにとなっているガウリイを迷わず蹴っているリナ。
「ってぇぇ~…」
リナに取り憑いていた霊が成仏し、それゆえにリナが正気にもどったところ、
おもいっきり町のとある路地の一角でガウリイを押し倒す格好となっていたりしたリナ。
ちなみに、リナに取り憑いていた霊がガウリイを誘った結果ではあるんだけど。
そんなことはリナは覚えてはいない。
「…ちっ。あと少しだったのに……」
リナが正気にもどったのをうけ、残念そうにぽつりとつぶやいてるガウリイがいたりするけど。
そんなガウリイのつぶやきにはまったく気づかず、
「……どうやら、収まったみたいね…」
ひとまず、ガウリイに爆裂陣メガブランドをお見舞いしておいて、
その路地からでて町並を見渡しいっているリナ。
まあ、ガウリイはちゃっかりとそれをよけてるけど。
これしきのことはガウリイ、慣れてるからね♡

とりあえず、しばし混乱した町をみつつも。
「でも、リナさん?これ、どうするんですの?」
シルフィールが、村の中心に出来たクレーターを指してあたしに聞いてくるが。
「まあ、見てなさいって♡」
そんなシルフィールににこやかに微笑んでおく。
あたしの言葉が終わらないうちに、
どばっ!!!!
ドドドドドドっ!!
クレーターの中心から水柱が出現し、周囲に水しぶきを撒き散らす。
パラパラと降ってくる水しぶきに手をかざし、
「こ…これ、暖かいぞ!?」
「温泉がわいたのか!?」
などといっている町の人々の姿。
ちなみに何のことはなく。
リナが先ほどはなった術の影響で地下水脈が刺激され、
この町の地価にと流れていた温泉脈が地上にでてきただけなんだけど。
しばらく後。
やがて、ちょうどクレーターとなっていたその場所に完全にお湯がたまり水柱も落ち着きをみせる。
元遺跡でもあったその場所は、
町の中心地帯にちょっとした湖ほどの大きさの温泉へと変わり果てていたりする。
「……これって……」
「温泉がわいたみたいですね♡」
戸惑いの声をあげているシルフィールに、にっこりといっているユニット。
「みたいね♡」
「何だかな……」
こうまで偶然があるのか?
まさかまたリナが何かしたのか?
などと思いつつも、ため息をついているゼル。

ともあれ、あたし達は何の観光名所も名物もない町に観光の目玉をつくった。
ということで、滞在費用などもだいぶ免除され。
無料。
ということもあり、今日のところはこの町で休むことに。

「でも、残念です……私も覚えてみたいです」
夕食をとりつつ、そんなことを言っているアメリア。
そんなアメリアに、
「あのな…。だから巫女が覚えてどうする?それに第2のリナと噂されてもいいのか?」
などといって説得しているゼル。
「あら♡どういう意味かしらぁ?ゼルちゃん♡」
そんなゼルににこやかに微笑むあたしに対し、なぜかゼルは硬直してるけど。
「しかし。今回は勉強になったな」
無駄なことでも、何か意味がある。
いくら不便だからといって、調べずに削除するということは、時によって争いを起こしかねる。
それをしみじみと感じ、うんうんとうなづいて言っているフィル。
まあ、確かにそのとおりではあるけどね。
一方では、ゼロスのほうにと視線を向けて、フォークを片手にもちながら、
「ゼロスさん!今度は、あの無差別に攻撃する方法を教えてください!悪人に効き目がありそうです!」
などと今度はゼロスにといっている【アメリア】。
そんな【アメリア】の台詞に、
「ちょっとまてぃぃっ!!」
ゼルの悲鳴が、なぜか宿屋の一階にある食堂内部にと響き渡ってゆく。

まあまあ今回は楽しめたかしら♡
目指すセイルーンはまだまだ♡
そろそろ手配書が配られているから楽しくなりそうよね♡


                        -続くー

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あとがき:
 薫:・・・・愚者第二段!(まてまて!)
エル:寒いからっていって、またまた布団にもぐりこんで。うちこんているこいつですv
  姫:それで、今まで・・・何回、誤字、脱字、打ち間違え・・・やってるともないのに・・・。
  薫:・・こーいうときは。
     ノートパソが切実に欲しくおもうこのごろです・・・・。しかも、肩がこるし・・。
  姫:そりゃ。まともに机においてあるんじゃないし。
    貴方のパソコン。たんすの上に置き場がないからっていって。おいてて。 
エル:しかも、隙間がないからっていって。椅子の代わりはベットで代用・・・。
 薫:あ・・・あはは(汗)
 姫:しかも、また違う小説・・・。二つほど・・最近、また思い返して、訂正しつつ。
    頭の中で構成、練り直しているでしょ?
 薫:・・うぐっ!(滝汗)
エル:本気で。あれ。打ち込んでアップしたら。ファンに刺されるわよv
  薫:まあ、予定では・・・。始めに・・断りをいれるつもりなので・・あはは(汗)
  姫:もう一つは、いきなり投稿してみようかという。某所の裏にの投稿ものだし・・・。
  薫:あ・・・あはは(汗)
     何か最近・・・プラックガウリイ・・書くのが楽しくて・・(こら!)
エル:・・まっいーけど・・。
 薫:しかし・・この体性・・結構、首が疲れます・・あはは(実話)
 姫:根性だして、打ち込みなさいねv
エル:そうそう。あんた、ここ最近。これしかウチコンデない。んだからv
 薫:い・・いま、すごぉぉく、声が低かったのですが・・(汗)
エル:当然でしょ?
 薫:ひ・・ひぇ!そ・・それでは!
 姫:アンケートの参加、お待ちしてるわねv私としては、エル希望v
   うろたえるエルがかわいいv
エル:ユニットォォォォォ!!!!このあたしの何処が、うろたえているっていうのよ!
 薫:(・・・・ゼロスなんか、完全に・・。実体化・・できなくなってたしなぁ・・・しみじみ・・)
エル:そういうユニットだって!かわいく照れていたじゃないのよ!
 薫:え・・ええ・・と(汗)
    何か論争が始まりましたので・・・。それでは・・また・・・。

後ろの方で。
金色の王と宇宙の姫が。
楽しく談笑している声がしばらく響いてゆく・・・

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