前書き&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ♪
ふぅ・・・。
この話し・・完全に小説が元なんですよねぇ・・・(笑)
多分、これ・・読む人には、まる解りですよね(爆!)
知らなきゃ、この漫遊記、読まないってば!!(笑)
ではでは、いくのです♪
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エル様漫遊記・アトラス偏
紫のタリム。
そう呼ばれている人間は、たっぷりと太っている初老の男性。
年齢的にはまだ四十代なのだが、いかんせん太りすぎ。
本人は気づいてないようだが、いろいろと、病気を併発していたりする。
ちなみに、余談。
この、紫とか青とかいうのは、
各魔道士協会から、要職にある存在、もしくは、特別な働きがあったものに対して、
魔道士協会が、同色のローブと生とを共に与えているもの。
簡単にいえば、称号のようなもの。
ちなみに、あたしも、ゼフィーリア。
というか、一応この身をおいてあることにしている、故郷…に一応はなるのだろう。
ゼフィーリアのゼフィールシティの魔道士協会から、特別ゲスト扱いで称号が与えられていたりする。
別に、あたしは、そんなのには、興味はないけど。
まあ、いちいち、説明するのも、面倒なので、受け取っているだけだし。
公式行事があるときなどは協会の規定で、
その称号の色のローブとマントを身に着けて、出席することとなってたりするが。
あたしは、行事に、一度たりとて、出席はしたことない。
なんで、このあたしがんな人間のくだらない行事に参加しなきゃいけないのよ!!
面白いことならともかくとして!!
あたしが貰っている服の称号の色は、『金』。
何か、始めピンクとかいう案があったらしいのだが、なぜか、金に決まったらしいし。
ピンクと知って、
魔道士協会の全ての人々に、ちょっぴし夢にて脅し…もとい説得を試みた結果だけども。
ま、あんな程度で、心を入れ替えたのかどうかは解らないけど。
想像してほしい。
ピンクのフリル付きのドレスをきたあたし……
ああ!!!
部下達に笑われるぅぅ!!!!
って、まあ冗談はほどほどにして。
まあ、あたしは、どんな服でも、着こなせるけどちょっと…フリル付きってのがねぇ……
動きにくいし、何より返り血…とと、汚れが目立つし。
ユニットだったら、かんっぺきに似合うんだけどね。
まああたしも、姿をちょっと幼児化すれば似合うけど。
とりあえず、あたしの別名は『金色の魔王』とも呼ばれることもあるし、
金でも、ま、いっかといった感じであるが。
黒の方がよかったのだがすでに、黒は先客がいたからねぇ……
朱色ってのも、捨てがたいわよね♡
返り血が目立たないから♡
誰の返り血かは秘密だけど♡
あれをもって返ったとき・・なぜか、ルナというか、この世界の竜神は完全に硬直してたけど。
『エル様……もしかして……正体…お教えになられました?』
と、なぁんか、かなりびくついてそう聞いてきたけどねぇ。
ちなみに、あたしは、形式上は、ルナの妹ということとなっている。
ま、あれを着たら、さすがに、解る存在には解ってしまうかもしれないし。
そんなことあるはずないけど♡
直属の部下達は気づくかもしれないからねぇ。
簡単に気づかせたら、面白くないしvv
まあ、どうでもいいことは、おいといて・・・と。
タリムは紫のローブを纏っている。
結構、見た目があつくるしい。
太っている人間がこの色をまとっている・・鮮やかな原色の紫をまとっている。
完全に似合ってないし、はっきりいって美しくないわ!
この色って…身にまとう存在を選ぶからねぇ……
タリムの話は、町で耳にした内容まったく同じ。
嘘ついても、あたしは本当のことを知っているのにね♡
「あくまで、お嬢さん達には、儂のボデーガードとしてやってもらいたい。」
舌足らずで、ボディーガードと発音が出来てない。
「あいつは、たびたび、儂に
だからといって、儂も同じ真似をする気はない。
あやつは、儂が表議長になった時点で、適当に処分して…と、この言い方は誤解を招くの。
つまり、権力を取り上げてやればやかろうて。」
聞いてもないのに、もしゃもしゃと肉をほおばりながら言っているタリム。
人と話すときは、きちんと、マナーを守ってほしいものよね。
ガウリイはもとより、話しを聞く気はまったくないようだが。
淡々と、出された食事の中から、ピーマンを取り除く作業に熱中している。
ま、別にいいけどね。
あたしも、あんまり、真剣に聞かずに、ただ単に聞き流しているんだし。
「本来、何かの研究というのは、魔道士としての本分のはずなのじゃが。
あやつ、それを遊びか何かのように考えておる。
不死の研究と称して、
趣味で生命をもてあそぶとは…魔道士の風上にも置けん奴じゃよ。まったくもって……」
かなり、憤慨した様子でタリムがいう。
まあ、命をもてあそぶ。
これは、よくないけど。
あたしは、別としても。
面白ければ、多少は見逃すけどね♡
「不死……ねぇ~……」
永遠の命というものに、なぜか情熱を燃やす存在は、決して少なくない。
が。
その永遠って、ものすっごぉぉぉぉく、退屈以外の何者でもないんだけど……
なぜか存在たちって……そんなことすら解らないのかしらねぇ……
まあ、たまぁに、永遠を求めて、魔族や神族と契約を結ぶ存在もいるけど。
当の契約を交わした本人たちが滅んだら、関係ないし。
「存在」した以上、「滅び」は決して避けられない。
ま、あたしがそういう風に創っているからなんだけど。
そうしないと、暇なのよねぇ……
そんなことをいっても始まらないけど♡
「評議会の選出委員の連中も、このことはよく知っておる。
あれを評議長に吸えるようなことだけは、いくらなんでも、まずやるまいて。」
それだけいって。
「かくいう、儂の方は、魔道に使う言葉の研究をしておってな……」
いきなり、関係のない話をし始めるタリム。
そんなことは当然ながら、あたしは全て知ってるってば。
「あ♡じゃあ、デイミアって人、魔族とも付き合ってるんですか?
確かに、魔族も様子を見てたんですが?
さっき、刺客の中―といっても、襲ってきた連中は、知らなかったようですけど♡」
親切にもわざと問いかけるあたしの言葉に。
がしゃぁぁぁぁんん!!!
派手な音をたてて、タリムが震えナイフを落とす。
「・・・な゛!?」
あら♡
動揺してる♡してる♡
面白いほどに♡
あきらかに誰でもわかるほどに、動揺しているタリム。
…楽しい♡
「そういや、確かにいたよなぁ~。二つ…だっけ?」
ガウリイがさらりという。
「い…いや。…デイミアのやつは……そんなことは……」
かなりうろたえているタリムの姿。
「じゃ?失踪したハルシフォム協議長の方にでも付き合いがあったのかしら♡」
あたしは、さらにわざといってみる。
からかうと面白いしね♪
がらがらがっしゃぁぁぁぁぁんんんんん!!!!!!
あたしの言葉に、タリムは面白いまでに見事に椅子からひっくり返る。
う~ん。
この人間、物事を隠すのが下手ねぇ。
リアクションが露骨すぎるし。
明らかに、『正解です』といったリアクションを取ってるし♡
「お…お嬢ちゃん。…リ…リナ=インバース…って!?本人じゃったのか!?」
ロッドに助け起こされながら、タリムが何やら叫んで言ってくる。
そして、冷や汗と脂汗をだくだくと流しつつも。
「てっきり偽者の、大方語りだろうと思っておったんじゃが……」
何かそんなことをいってるし。
「ま…。…と…ともかく、儂もいい歳じゃし。だがしかし、まだ死にたくはない。
ゆえに腕のたつ、護衛を雇っているのは事実じゃ。
あの『リナ=インバース』に受けてもらえると助かるんじゃが…。色よい返事を期待しとるぞ。」
なぜか、さらに大量に汗を流しながら、タリムは、言葉を搾り出していってくるけど。
何かあたしに対して怯えてるようだけど。
あら♡
そんなに名前だけで怯えることはないじゃないのよ♡
とりあえず、簡単な説明をうけ、食事をすませ、あたしとガウリイはひとまず宿にと戻ってゆく。
宿へ向かう途中の帰り道。
あたしとガウリイだけが歩いている。
周囲には他の人間はいない。
人間でない別のやつならいるけど。
どうでもいいやつが。
しばらく歩くと、屋根に佇む二つの黒い影。
「……魔族か。」
つぶやいたのは、ガウリイ。
におうだちで、マンとを風になびかせ、石でできた白い仮面。
あら♪
あの仮面のあれって…やっぱり♡
白い仮面をかぶり、漆黒のターバンで、その目以外の部分を覆い隠している魔族。
ついでにいえば、獣王の配下のかなぁぁぁり下っ端雑魚のセイグラム。
その隣には、人の形を模し損ねたような、黒い塊。
それはのっぺりとした黒い仮面の上から
何やら白い仮面の左半分だけをつけている。
…もう少し考えて実体化しなさいよね…こいつらは……
バランスが全然取れていない、異様に長すぎる手であたし達を指差して。
「タリムの客か。…まさか、あやつの仕事、請けたのではあるまいな。
止めておけ、長生きをしたいのならばな。…我らが声に聞きを傾けるのもよし。逆らうもまたよし。
何となれば、汝らが選んだ道だからな。」
白仮面の魔族セイグラムがいう。
誰にむかっていってるのかしら、こいつは♡
「何いってるの?たかだか、下級魔族以下の底の分際で、このあたしに意見?ん?」
にっこりと笑って、あたしはいう。
ビクッとする雑魚魔族二名。
「どうします?セイグラムさま?あんなこといってますが?」
「かまうな、ギオ。我らに与えられた任は、警告を与えることのみ。それを果たせばそれでよい。」
セイグラムは苦い口調でいう。
「ともかく。この件からは手をひけ。解ったな。」
「あんた達・・誰にむかっていってんの?……いくら下級魔族だからって……
……人間にいいように使われるなんて……情けないったら……もう少し威厳をもちなさいっ!」
「な゛!!!!?」
あたしの至極最もな意見になぜか怒って叫ぼうとしているギオ。
「かまうな。確かに、伝えたぞ。」
いうなり、セイグラムとギオは、宙に浮かびその刹那、瞬時に空間移動して闇に溶け込む。
しっかし……
あのセイグラム……何考えてるのかしら♡
あんな場所に、『契約の石』をやっているなんて♡
だからこそ、無謀のセイグラムって、あいつにはあだ名が確かついてたはずだけど。
確かに、無謀よねぇ♡
このあたしにあんな言い方するなんて♡
翌朝。
隣の部屋で眠っていたガウリイをたたき起こし、宿の一階にある食堂で、かるく食事を取りながら。
とりあえず確認も含めて、今後のことを話し合う。
ふぅん、この焼き魚定食……結構いい味だしてるわね。
とりあえず、モーニングセットは全て制覇して、定食もついでに全て制覇しておいてから。
話の本題にと入るあたし達。
「すると……やっぱり?」
なぜか、苦笑するガウリイ。
「当然♡面白そうだし、受けるわよ♡」
「…相手のほうには、魔族もいるのに…面白そうか?」
なぜか半ば呆れ顔となっているガウリイがいってくるけど。
あら♡
「面白いじゃない♡」
きっぱりとした即答に。
「・・・・・・・。」
一体このリナって……ま、確かに。
あの魔族はあんまり力ないやつみたいだったけど…なぁ?
そんなことを思いつつ。
ガウリイは、ただ黙々と黙って、また、ピーマン選別にいそしんでいたりする。
ま、いっか♡
-続くー
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