まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ♪
ふふ♪漫遊記♪番外編♪
今回は、響さんのリクエストから♪スペシャル17巻、小さな濃いメロディ偏♪
『・・・・で?休みなのに、他・・どうして何もしてないの?』
ぎく!!(汗)な・・何か・・・声が・・(汗)
とりあえず、28話、いくのです♪
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エル様漫遊記・番外編 ~小さな濃いメロディ偏~
「もう大丈夫よ♪」
あたしの言葉に、村の人々がどよめきが巻き起こる。
ことの起こりは、数時間前。
部下Sのところにちょっといつもよく形状する姿で立ち寄ったあと。
近くにあるこの村にご飯のため立ち寄ったところ。
魔道士姿のあたしに目をとめたこの村の村長が、村の近隣を荒らすコブリンの退治依頼をしてきたのだが。
あたしはかるく聞き流しておいた。
が。
村を出てしばらくいくと、このあたしにそのコブリンが襲い掛かってくるし。
なぜか、あたしの指を鳴らした一発でそれらは霧散していったけど。
どうせだったら、お金でももらいましょう♪
というので、村に戻ってきたり。
一応、人間やってるからには、お金、いるときはいるからねぇ♡
もらえるものは貰っておかないとvv
村に戻ると、なぜかそのまま、頭を抱えている村人と村長たち。
しっかし、コブリンごときで、何そんなに深刻になる必要があるのよ♡
「ああはいったけど、気になるじゃない?コブリン、倒したから♪」
『おおおお!!』
面白いことに、歓喜の声が響き渡る。
「あ、お礼なんていいですよvv一度は、聞き流しているんですしvv依頼料も半分でいいですし♡」
にっこりというあたしの言葉に。
「おお!!何と無欲な!」
なぜか感極まって感激している村人や村長たち。
というか、あたし、遠まわしに依頼料、請求してるんだけど♡
ま、こういう言い方で、気づくのは、あまりいないのも、人間って面白い生き物よね♡
ちょっと、言葉を変えただけで、自分達の都合のいいように解釈してくれるしvv
「おお!!何という高潔さ!!貴女のことは、一生わすれませんぞ!!ティナ殿!」
って・・・あたし、一応リナなんだけど♡
いきなり名前を間違えていたりする村長。
一生っていっても、この人間の寿命はあと、二年なんだけどねぇ。
「あら、あたしの名前は、リナですよ。リナ=リナ=インバース。」
にっこりと微笑み返すあたし。
なぜかよくこれやると、部下達、凍りつくけども。
なぜか、その後のお仕置きが、きくらしいのよねぇ。
お仕置き受けるようなことをするのが悪いのよ♪
「リナ=インバースさんですって!?」
あたしの名前を聞いて立ち上がる店にいた客の一人。
歳は、四十二歳。
長い銀髪、深く低い声。
銀の髪質だけは、グラウシェラーと同類で、さらさらの質であったりする。
白い服を見に纏い、足元には、竪琴。
自称、旅の吟遊詩人こと、彼の名前をユージン=バイオレッタ。
「ご存知なのですか?」
村長の言葉に。
「当然です。」
いって足元の竪琴をぽろんと奏でるユージン。
「申し遅れました、私は、ユージン=バイオレッタ。ご覧の通りの旅の魔道士です。
おお、リナ=インバース。高名なる旅の魔道士、貴女は何年か後には伝説となるでしょう~♪」
テンポのあってない音を奏でながら、歌もどきをうたいつつ、ユージンがいう。
「似合わねー名前!!」
数名の村人から声があがっていたりするが、とりあえず聞こえないふりをしているユージン。
かまわずに無視しつつ。
「まさか、このようなところで、噂に名高い、リナ=インバースさんに出会えるとは。
これも何かの縁、この私に貴女をたたえる歌を歌わせては、もらえないでしょうか?」
「は?」
まあ、普通の人間ならば、『吟遊詩人に、歌を歌わせてくれ。』といわれれば、悪い気はしないであろうけど。
彼の歌はねぇ・・・・
はっきりいって、このユージン、モグリどころか、三流以下だし。
「変なこといったら、呪文の嵐♪それでもオッケーならいいわよvv」
「そうですか。―では。」
あたしの言葉を本気で捕らえてないユージン。
別にいいけど。
そして、竪琴片手に歌いだす。
『おお、リナ。リナ=インバース。数多の魔力を操りて その名を世界に知らしめる 気高き面影を天にむけ
流れる髪は炎にもにて 其はさながらに戦う女神 そんなルックス来たいして 現物見たち ちょっとがかっかり。』
こら・・。
どわははははは!
受けてる見物人達。
「ちょっとまちなさい!何よ!それは!」
とりあえず、形だけ、つっこむあたし。
面白いから、もうちょっと聞くつもりだけど。
その後は・・・・ふふふふふふふふふふふ・・・・・
「何か?」
きょとんとしていたりするユージン。
「あのねぇ、称えるといっておきながら、オチつけてどうするのよ?
それだから、あんた、吟遊仲間からも仲間にみてもらえないのよ?」
さらりというあたしの言葉に。
「何をおっしゃいます!リナ殿!貴女ほどの高名の魔道士となれば、当然偏見や噂が世間に蔓延しているのはあきらか!
人々の語るリナ=インバースの姿は、鬼神のごとく禍々しいものか。戦女神のようなものばかり!
しかし、貴女は、普通の愛らしい少女ではないですか!」
あら。
【普通の少女。】って言われたの、久方ぶりね♡
「まあ、あたしは愛らしいけどね♡」
この姿だから、この程度だけど。
本来は、あたし、もっと神々しい姿だし♡
本来・・というべきとおもうし…大概、意識を実体化してあの姿をとってるからねぇ。
あたしは。
今は、暇つぶしを兼ねて、このリナの姿にしているけども♡
そんなあたしの言葉を無視し。
・・・・いー度胸じゃない・・・・
「世間には、おまけに貴女の名前を語る偽者もいるとか。だからこそ、私は、偽りの理想像でなく、
貴女の真実の姿を歌いたいのですよ。
つまり、この冒頭は、ちょっとした笑いを誘って、興味を引くとともに、噂によって作られた嘘のイメージを打破する。
といった二つの目的があるのですから!」
高々と言い放っているユージン。
「まあ、そういうこともあるかもなぁ。」
村人その一がその説明に納得していたりするけども。
それにうなづいているその場の人々や村長達。
かまわずに続けるユージン。
『おお、リナ。リナ=インバース。どんぐり眼に子供顔
背は小さくて頭身低し 胸などないに等しくて せめてぱっとでもいれたらいかが?』
・・・・・・・。
「ちょっとまちなさい!!!この姿は、一人旅してたら、危険だから、コルセットしてるのよ!
それに身長なんて、どうとでもできるでしょうが!何そんなどうにでもなるようなことを歌にしてるのよ!」
思わず事実をいっているあたし。
さすがに、ちょっとこれは・・ねぇ♡
ま、楽しいといえば楽しいけども。
「身長など、どうにでもなる・・とは?何をおっしゃいます。そんなの不可能に決まっているじゃないですか。
好みは人それぞれ。私なぞ、胸があったり必要以上に色香があったり、という女性など、かえってって身がひきます。」
「勝手にひいてなさい・・。」
低い声で言うにもかかわらず、それに気づいてないユージン。
「私は、そうですね。十歳前後の女の子の方にむしろ魅力を感じますが。」
ユージンの言葉に。
「それって、ロリコンじゃ・・・・。」
数名の客たちの声が重なっていたりする。
「ともかく、続き。いきます。」
かまわずに、続きを旋律のあってない歌声で奏でるユージン。
『おお、リナ。リナ=インバース。
始めた出会ったそのひとは、 コブリン倒して小銭を稼ぐ 幼児体型リナ=インバース。』
・・・ろぉん。
「以上です。」
「全然たたえてないじゃないのよぉぉぉぉぉ!!!」
ちゅごごぉぉぉぉんんんん!!!
ごぉぉぉぉぉぉ!!
思わず怒るあたしに合わせて。
刹那。
空気が振動してゆく。
「んっふっふっふっ・・・・。そんなにいうんだったら・・・。
みせてあげるわよ・・・・。あたしの真実の姿・・・。んっふっふっ・・・」
その言葉と同時に、辺りが瞬時に闇に染まってゆき。
あたしからは、金色の光がこぼれ出る。
ごうっ!!
刹那。
ただ、あたしが、ちょっと気配を開放しただけで。
なぜか、その店にいた村人と、その村に住んでいた人達や存在全て。
そして、ユージンたちは、しばし行動不能の意識不明に陥っていたようだけども。
ま、とりあえず、この村には結界はってたから♪
あたしがここにいるのは、ばれてないけどねvv
なぜか、この村の人達は。
その後、食堂にいた人達は、こぞって、あたしの名前を聞くたびに。
顔を真っ青にして、白めを向いて気絶しているらしいが・・・。
まったく。
たかが、ちょっと、気配を開放したくらいで、何なのよ!
情けないにもほどがあるじゃないのよ!!
とりあえず、すべての存在が意識不明となっているそこをそのままほっといて後にしてゆく。
別にあたしのせいじゃないしね♡
魔道士教会からの依頼をうけて。
クェードランド・シティの町のはずれにある【領主(ロード)ティランドー】
その領主の城へ侵入操作をしているあたし。
今回の依頼は、城への潜入と、ある物の奪還。
「ふっ。人さまから人のものを借りたら、返さなくてはいけないのよ。それをロードたるものが。」
隣でぶつぶついっているナーガ。
コブリン退治で小銭が稼げる。
それを聞いて、道にまよっていたナーガが再び合流したのは、ちょうど、この隣村でのこと。
あたしは、面白いので、ナーガがはぐれても、放っておくことにしていたりする。
だって、そのほうが楽しいし♡
「じゃ、ナーガ♡あんたに今まであたしが立て替えているお金vvすぐに戻して♡」
あたしの言葉に。
「あら、それとコレとは話が別よ。おーほっほっほっ!」
どうでもいいけど、高笑い、時と場合を考えましょうね♡
ここのロードは、面白いものがすきな人間の部類で。
度々魔道士協会などに通って、魔法道具などを眺めていたりする。
教会側としては、眺めるだけでは何の問題もないであろうが。
気に入ったものを貸してくれといって、勝手にもって帰り。
そのまま『もうすこし』。
といって、もどそうとする気配がさらさらない。
戻して欲しい道具もかなりの量になっている。
そして、なぜか、一から創ると経費がかかる、というので、極秘に取り戻して欲しい。
というのがこの町の魔道士教会からの依頼だったりするんだけど。
ナーガが、その金額に、すぐさま飛びついたのでこうして今、共に行動しているのであるが。
「一瞬で出来るでしょうに♪」
「そんなこと、神でもないと無理です!」
「そうでもないわよ?」
手をぽんっ。
と叩いたあたしの目の前に。
魔法道具が生成されたときの魔道士教会の人間達の顔。
なぜか、ぽかんと、腰抜かしていたりもするけども。
ま、どうでもいいことは、おいとくとして。
「しかし、王宮の割りには、警備が雑ね。」
ナーガが警備の状況をみつつあきれたようにいう。
ま、セイルーンの警備状況に、ナーガ、なれているからねぇ♡
「で?ナーガ?それ・・・・何♡」
ナーガの格好をみて、私は笑いをこらえつつ、お約束にも聞いてみる。
「ふっ。決まってるじゃないのよ!!変装!!」
顔にちょっとしたマスクを付けているだけで、変装と言い切っているナーガ。
本当に面白いったら♪
「じゃvvいきましょ♪」
すっ。
あたしが手を横に伸ばすと。
その場の空間が一瞬にしてねじれてゆく。
「ちょ・・ちょっとリナ!?何よ!?いきなりのこれは!?」
なぜかうろたえているナーガ。
「あら、直接に人気のない王宮の中に入ったほうがスリルあるでしょ♪」
「ちょ・・・ちょっとぉ!?」
ふっ。
そのまま、あたしとナーガの姿は、そこから解け消えてゆく。
―がさり。
その直後。
あたしとナーガのいた背後から人影がその場に躍り出てくるが。
「ええと。あの城にいくっていってましたね。」
そういって。
がさがさと、城に向かってすすんでゆく男性が一人。
「スリーピング。」
ぐぅ・・・・。
こらこら♡
術をかけたナーガまで眠り込む。
「あのねぇ、ナーガ、あんたまで眠ってどうするのよ?」
―チャリン。
「はっ!!お金!!何処!?」
小銭の落ちる音で目を覚ますナーガ。
ナーガを利用するには、小銭が一番♪
裏口から入ってから、すぐに地下。
そして、その奥が宝物庫。
そういうつくりになっているこの城、領主ティランドーの住居地。
「じゃ、いきましょ♪」
「そうね。」
進むあたしとナーガの後ろに。
ぽろろん・・・
と音が聞こえてくる。
『星に抱かれた壁を越えることもなく 闇に解けきえ その唇が紡ぐ呪は いかなるものか
そのつま先がむかうのは 高くそびえる漆黒の城』
「な゛!?」
その声に振り返るナーガ。
はぁ・・
「あのねぇ・・。ユージン、何してんのよ?こんなところで?」
なぜか、この場にいたりするユージン。
「いやあ、先日のことは、何も覚えていませんからねぇ。
せめて、リナさんにご一緒して、歌を作ろうか・・と。気づいたら、数日が経過してたんですよ。」
と、琴片手にニコニコといっているのはユージン。
「そーいや、あの村の人達・・・なぜか記憶喪失になってたわね。」
情けないことに、ちょっとあたしの気配に触れかけただけで。
もののみごとに全員が記憶喪失になってたり、再起不能になってたりするのだけど。
「リナ、あんた、この吟遊詩人ユージンと知り合いなの?」
顔をしかめているナーガ。
そういえば、このあたしに出会う前に、ユージンは、ナーガに出会って。
歌をつくって、吹っ飛ばされていた時事があるのよねぇ。
ほぼろぼろになりつつ、食堂で食事を取っている中に、あたしが出現したんだけども。
夜の闇に佇んでいるこのユージン。
「死神とも為が張れるわねぇ。これだと。」
つつぅ・・。
ナーガの額から一筋の汗。
ぼうっとしたから照らされているユージンの顔。
普通の人間とかならば気絶しているかどうかしている。
ま、あたしは人間でないし。
ナーガの神経も太いから問題ないけども。
「ま、いっても無駄だし。無視していきましょ。ナーガ♡」
「それもそうね。」
すたすたすた。
かまわずに無視して、あたし達は進んでゆく。
ナーガは、正体がばれるの少し心配しているようだけども。
ま、その格好で以前、出会ったのではないし。
何より、一日前に、こいつに出会ったときに、気づいているならばこのユージン。
何かの歌にでもしているようなものなのであるが。
このユージン、以前セイルーン王宮の招かれて、フィルをそのまま歌にしてたたき出された。
という何ともほほえましいエピソードをもっていたりするのよね♡
「ふっ。理解していただき、何よりです。
この私は後世の歴史にのこる歌を作りたいだけです!!嫌だといっても、ついていきますよ。」
何かいってるそれはとりあえずほっておく。
別に害はないしね♡
しかし、本気で警備が雑すぎ。
こんな素人にまで進入許すとは。
刺客が入ってきたら、それまでじゃないのよね♡
それで死ぬような軟弱でも困るけど♡
「歌はなしだらね?」
無駄とわっていてもひとまず釘をさし。
「ついてきたいんだったら、ついてくれば?」
完全に突き放したように言い放ち、そのまますたすたと歩いてゆく。
「ね、リナ?いいの?あれ?」
後ろからついてくるユージンをみつつナーガがつぶやく。
「いいのよ♪見つかったら、彼が賊だってことにするから♡」
さらりというあたし。
「それもそうね。ならいいわ。」
それで納得しているナーガ。
「まってください!」
何やら抗議の声が上がるが、とりあえず無視。
ぽろろぉぉん。
情けなく音をだしているユージン。
「伝説の中におけるリナ。リナ=インバース。思いやりの欠片すらなく・・」
「いきなり歌い始めるんじゃない!!!」
どごめすっ!!
ナーガの跳び膝蹴りがユージンにヒットする。
がやがやがや。
案の定。
「聞こえたのか!?本当に!?」
「確かに、曲のようなものがしたぞ!」
かけてくる警備の人々。
「ど・・・どっひぃぃい!」
ナーガがその声に驚いていたりする。
「にげるわよ!リナ!」
「そーね♪」
あたしが言いかけると。
「やっほぉ♪リナvv」
・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・ねえ、リナ、何か声・・しなかった?」
「・・・・・・した。」
思わずあたしとしたことが目が点となっていたりするけど。
奥の牢屋の中。
聞き間違いのない声がしていたり。
・・・・・・・・・何やってるのよ・・・・。あの子は・・・。
「??」
「・・・・と、とりあえずほっとくのも何だし、いきますか。」
「そ・・・そーね。ほっといたら何か怖いものね。」
とりあえず、そのまま、ほっとく。という選択もあるにはあるけど。
ほっとくわけにもいかないのでとりあえず声のしたほうにと向かうことにしてゆくあたし達。
・・・・彼女の気配とかはあたし、彼女が気配を隠していたらつかめないからねぇ…
同じ存在であるがゆえに。
・・・ふぅ・・・・
その扉の隠し通路の奥深く隠された隠し部屋が一つ。
「おや、これは?」
いじけていたユージンが。
かたん。
と、ランプを下に下げてゆく。
と。
―がこん。
ガガガ・・・・。
音をたてて、横の壁が掻き消えてゆく。
「おや、隠し部屋ですか。」
その隠された道を進んでゆくユージン。
そのまま何も警戒せずに進んでるし。
「ぐわはっ!!」
すぐさまに叫び声が途絶えてたりするけども。
あーあ♡
「どうしたのかしら?」
ナーガがつぶやく。
「ま、想像はつくけど。」
ノンビリと会話をしつつ。
その隠し通路を通り、その奥の一部屋の前。
その前で、かなり鼻血を出して、失神していたりするユージン。
「・・・・・・・なにやってるの?ユニットちゃん?」
「捕らわれのお嬢様vv」
ナーガの額からなぜか一筋の汗。
にこにこと答えているのは。
歳のころならば、十歳前後。
黒い艶やかな髪をポニーテールにしている女の子。
はっきりいって。【美少女】。この一言につきるけど。
「ユニット、何捕らわれてる格好してるのよ?」
「ナタリーはどうしたのよ?」
あたしとナーガの声が重なる。
確か、今、ユニット、ナタリーと行動・・してたはずなんだけど?
「ナタリーなら、運命の相手、見つけたとかで、別れたわよvv」
「・・・・・動く鎧(リビングメイル)が??」
その言葉に引いているナーガ。
「そvv今ごろ、戦士に着こまれて、喜んでいるはずよ♡」
「あらら・・・・。それは、気の毒・・・・・。」
以前ちょっとしたことで関っていた、動く鎧(リビングメイル)のナタリー。
ちなみに、女の子の心を持っていたりする。
対強制、攻撃力、いずれをとっても、一般のリビングメイルよりは格段に性能が上であるのだが。
女の子の心を持ったせいで、かなり面白い存在と化していたりする。
ナーガがナタリーを着込んだ戦士を想像しつつ、同情したりしているけども。
「何か、そこの、ユージン。私の姿みて、鼻血だして、気絶したのよねぇ。」
にこにこというユニットのその言葉。
「・・・・・ま、その姿だとねぇ。」
何しろ、ユニット。
ひらひらレースもどきの、ピンクのドレスを着ていたりする。
どこかの世界のフランス人形ごときの格好。
完全に、ユージンの壷を突きまくっている。
そんな会話をしていると。
「隠し通路が開いているぞ!!」
何やら表の方から兵士の声が聞こえてくる。
「あら、長話してたら、兵士がくるわねvv」
にっこりというユニットの言葉に。
「それもそーね。一旦、退却しましょう。」
その言葉と同時に。
ついでにナーガも引き連れて。
あたし達3人の姿は、虚空にと瞬時に解け消えてゆく。
「う・・・は!!あの子はどこだ!?」
兵士がくる前に、目覚めたユージン。
ユニットの姿をもとめ、ふらふらとさまよっていたりするが。
・・・・・・ま、面白いから放っておきましょう♡
「それで?どうしてあんなところにいたの?ユニット?」
宿屋にて、とりあえず、事情を聞くあたし。
何しろ、このユニット。
あたしと同等の存在なわけだから。
他と違って、全てがわからないのがちょっと面倒。
自分の中だったら、完全に聞かなくても分かるんだけどね。
ユニット、無意識のうちに、視られない様に、特殊な結界。張ってるし。
ま、それはあたしにも言えることなんだけども・・・
「ああ?ただちょっと、湖作ったり、山創ったりして遊んでたら掴まったのよ♡
面白そうだったから、そのまま掴まってたの♡」
えええええええええ!?
「何そんな面白いことだまってるのよぉぉぉぉ!!あたしもやりたかったのにぃぃ!!」
ごけっ!
あ、なぜかナーガがこけてるけど。
とりあえず無視。
「だって、リナはいつでも出来るじゃない♪あ、でも、天地創造などに比べたら、あまり楽しくなかったわよ?」
「そうなんだ。んじゃ、今度、どっちが多く作り出せるか競争しない?」
「あ、それいいわね♪どっちの世界でやる?」
ほのぼのとした会話をしているあたしとユニット。
「両方でやるのがいいんじゃない?」
ユニットがにっこりと言うのとほぼ同時。
「姫様ぁぁぁぁあ!!」
ふわ。
ユニットの肩に突如と出現した小さな羽根の生えた人の形をしている精霊。
フェアリーがなぜか涙を流していたりする。
「まあまあ、細かいことは、気にしないの♡」
「気にしますぅぅぅぅ!!それでなくても、姫様以外の力が加わったら、世界に少なからず、歪み、発生するんですよ!?」
あ、なぜか、ナーガ、口をぱくぱくさせて、しばらくフェアリーを凝視しているし。
そーいえば、ナーガ。
フェアリー、会ったこと・・なかったかもね。
ちなみに、フェアリーはユニットが、いつも必ず身に着けている、彼女自らが創り出した石。
ユニットの世界では、一般などでは『宇宙の石』とか呼ばれているけど。
その石の精霊。
「あら、ここでも同じだから、気にしちゃ駄目よ♡フェアリー♪」
「そうそう♪どこでも、自分が創り出し、抱擁している世界でない限り、
その力の大きさにあわせて、歪みは発生するんだから♪」
「わかっているんだったらやらないでくださぃぃぃ!」
なぜか本気で涙を流していたりする。
「だって、暇なのよ・・・」
「そうそう・・・・・暇すぎるのよねぇ♡」
互いに顔を見合わせるあたしとユニット。
この、飽きるほどの永遠ともいうべき時間。
何かしてないと、退屈で・・退屈で・・・世界の創造も其の一貫に他ならないんだし・・・・
「それはそうと。」
今の会話は聞かなかったことにして、現実逃避に走っているようだけど。
ま、いっか♪
ナーガが話しをふってくる。
「魔道士教会の依頼はどうするの?」
ナーガの問いに。
「ああ、例の、アイテム、返却しない件ね♡彼、どこにしまってるのかすらも忘れてるから♪
返却のしようがないのよ♡それに壊しているのも数点以上、あるし♪」
それに答えているユニット。
「壊してるって・・・・借り物を?」
「そう♪それ使って、何でも、噂のリナ=インバースの真似してみたいvvとかいって♪」
ぷっ。
思わず噴出すあたし。
ユニット・・・。
丁寧に、あの城全体にあたしに悟られないように結界・・・張ってたわね・・。
こんなに面白いこと、独り占めにして・・・・。
うう・・・・。
ずるすぎるわよ!
「でも、ものの見事に失敗して、ことごとく壊してるのよね♪道具♪私はそんな道具の補修に連れて行かれてたの♪」
「よく承知したわねぇ。」
ナーガの問いに。
「・・・・・どーせ、面白そうだから・・でしょ?そのまま道具にも、多少、細工してるでしょう?あんたは?」
あたしの言葉に。
「さっすが♪その通り♪あ、でも安心して♪私の力を入れているんではなく、エルの力、入れてるから♪」
あっさりといってくるユニット。
「あっそ。ならいいわvv」
・・・・・エル様ぁぁ・・・・・姫様ぁ・・・・
あ、なぜか、しくしくと泣いているフェアリーだし。
ナーガは意味がわからずに、きょとんとしているけども。
「しっかし、ちょっと、気づかれちゃったから・・。身代わり、必要よね。」
「ああ、それなら、私が以前、わざと捕まってた盗賊、どう?」
『それ、採用!!』
ユニットの言葉に。
あたしとナーガの台詞が一致してゆく。
「困ったことになった。」
魔道士教会評議長、ブルックはつぶやいている。
「実は、今朝早く、城から連絡があってな・・・・。昨夜遅くにまた賊が入った。
今度は、魔道を操るものだった。そこで、城の警護と犯人探しを頼みたい・・。とそう言ってきたのじゃよ。」
ブルックの言葉に。
「あらそう。じゃ、あとは頑張ってね。」
ナーガのさらりとした声が戻る。
「『後は頑張ってね』ですますなぁぁ!
それでなくても、個々最近、原因不明な現象がおきている最中に今回の一件!!
ますます城の警備は激しくなる!
その状況で、品物を奪回すれば、魔道士教会に責任が押し付けられる!一体どうしろっていうんじゃ!」
わめいているブルック。
「ふっ。それこそ願ったりじゃないのよ。」
あら。
ナーガが公務の顔になってるじゃない♡
「どこがだ!?」
本気でどなっているブルック。
それに少し眉を潜めるナーガ。
「ふっ。まさか、評議長、城からの使いに二つ返事で『引き受けます』とかいったんではないでしょうね?」
ずいっ。
ナーガが詰め寄る。
こういう駆け引き。
ナーガ、エルドランの妻や、ナーガの母親から、こういったときの駆け引き、子供のころから仕込まれているからねぇ。
「正直で素直な儂としては、そういうしかなかろうが!」
「とうぜん、警備の見返りも請求したんでしょうね?」
ナーガ。
目が据わってるわよ♡
「いや。」
「何かんがえてるのよ!?彼方、それでも指導者!?」
ナーガが叫び。
「いい?正直で素直っていうことは、相手のいうことを素直に鵜呑みにするだけではだめなの。
特に、こういう取引の場ではね。
これからでも遅くないから、これから城に出向いていって、警備の打ち合わせとでも称して。
警備の見返りとして、今までの品物の返却と、警備代の請求。これをするのが外交じゃないのよ!
『魔法道具の品物の返却しだい、警備を開始します。』というのよ!
そんなこともわからないの!?おーほっほっほっ!!まだまだね!」
そういって、胸をそり上げているナーガ。
「・・・ま、そういうことには私は干渉しませんけど。」
隣で冷静に突っ込んでいるフェアリー。
ただ今普通の人の姿のそれと変わらない大きさになってる彼女。
今は、一応、ナーガと共に行動しているがために、当然、羽などもしまっているけども。
髪の色も、変化する特徴ある髪でなく、
ユニットと同じく、漆黒の黒髪。
まあ、光に反射すると、きらきらと色が変わる、という特徴のある髪にしていたりするけども。
服装は、いたってシンプル。
ナーガの格好とは対照的。
そんなナーガとフェアリーの二人が、魔道士教会にとやって着ていたりする。
「しかし・・そういったところで、あの領主が簡単にもどしてくれるとは思えないのだが・・・」
「そういうときはね。
『賊に城の中に潜入された。などということが国王に知れたら、信用問題どころかその能力を問われますね。』
というのよ!こういう交渉、国家間では、よくあることよ!そんなことも知らないの?おーほっほっほっほっ!」
「・・・・いちいち高笑いしなくてもいいような気もせんでもないが・・。
しかし、そんなのこといって、もし儂の首が飛んだらどうするんだ!?」
怯えていたりするブルック。
「あら、簡単よ。脅迫呼ばわりでもされたら。
『滅相もない。我々は領主と末永く付き合いたい。
しかし、教会の中には、魔法道具のことで、領主につまらないわだかまり、抱いているやからもいる。
そういうやからは、つまならいことで、あることないこと、吹聴し国王の耳に入るとも限らない。
だからこそ、まずそのわだかまりを解消すべく、道具を返却してもらいたい。』
こういう具合に、交渉っていうものはするの?分かる?
ま、赤ん坊でもできる交渉よね!おーほっほっほっ!」
いや・・赤ん坊は無理なのでは?
などと、つぶやいていたりするブルック。
「しかし、ナーガさん、詳しいですね。そういった取引。」
フェアリーがいう。
「あら、当然よ。お婆様やお母様によく仕込まれたからね。私。」
ナーガがそんなフェアリーに答えていたりするけども。
「あ、そうでしたね。そういえば、ナーガさんは……」
言いかけるが、とりあえず、そこまでにしておくフェアリー。
まだナーガは、あたしがナーガの身元、知ってるって知らないからvv
と、あたしがフェアリーにとテレパスを送ったがために言いかけてやめているフェアリーだけど。
「すばらしい!!いっそのこと、あんたが交渉してきてくれないか?」
自分で動かずに、完全に人任せのブルック。
「ふん。どうして、この白蛇のナーガ様が、そういった低俗の取引に参加しなければなりませんの?
家のことならともかくとして。私、今は、お忍びで修行中の身だしね。
ま、このナーガ様に交渉頼むなんて、百年早いもいいことですわね!!おーほっほっほっほっほっほっほっ!!!」
そのまま、口に手をあてて、高笑いし続けるナーガ。
「とりあえず、それで、ロードとの交渉するとして・・。
あとは・・問題は・・・犯人・・・だな。下手すると、永遠に犯人が捕まるまで、警備をしつづけねばならない。」
そういうブルックの言葉に。
「あら、犯人役なら、リナとユニットちゃんが捕らえにいってますけど?」
さらりといっているナーガ。
「へ?そういえば、リナ殿の姿がみえないの?」
今更ながらにそのことに気づいているブルック。
・・・・・・首にしなさい。
こんなに頭の回転が悪いやつなんて・・・
「いや・・・・犯人役って・・いいのか?」
それを聞いてなぜか汗をかいているブルック。
がっっ!!
「いいんです!!よりによって、姫様を捕らえようとした盗賊の一味ですから!どんな目にあっても!」
拳を握り締めて力説していたりするフェアリー。
・・・・そーいえば、彼女・・・・ユニット絡むと性格・・ちょっぴし大胆になるからねぇ・・・
たとえ、それが、ユニットが面白半分でわざと掴まったにしても。
ユニットに危害を加えようとする輩などは絶対に許せないタイプなのよね。
たとえ、【何者にも、傷などつけられるわけもない】と、完全に理解しているというにも関らず。
「ま、いいんじゃなくて?悪人には人権なんてないって、法律にもあるんだから!!おーほっほっほっほっ!」
「いや・・・・そんなものないが?」
「あら?ゼフィーリアには、ありますよ?」
ブルックの突っ込みに、答えているフェアリー。
「・・・・・・・・」
なぜかしばし、ブルックは押し黙っていたりするけど。
まったく、よくこんな無能の人間を管理職においてるわね。
人間って、使えない輩ほどなぜかよく上位の位置にいたりするのよね♡
面白いことに♡
そのころ。
ちゅどぉぉぉぉぉんんんんんん!!!!
「うーん、快調♪」
「みたいね♪」
黒い塊が辺りを無数に飛び交ってゆく。
ま、地面がちょつぴりなくなっていたりするだけだから、問題はない。
あたしとユニットは。
身代わりを捜すために、ユニットが掴まっていたという盗賊アジトに向かっている最中。
魔道士教会のほうは、ナーガとフェアリーに任せておいて。
ま、ナーガは、あれでも、国家間の交渉。
フィルに代わって、仕切っていたりしてるから、交渉力にはなるしね♪
公私の公の立場の場合のみだけど♡
まあ、母親たちから、スパルタ形式で、その辺りの取引は幼いころから叩き込まれているから。
そのあたりは、きちんとするけどね、ナーガは。
きっと、間違いなく♡
『え゛どわげぇ!?』
なぜか、その場にいた盗賊達の意味不明な悲鳴が沸き起こる。
「な・・・・何だぁ!?」
「何が起こったぁ!?」
狼狽する盗賊達の間に。
「エターナルシャワー!!」
ちゅどぉぉぉぉんんん!
ユニットの声と同時に、虹色の光のシャワーが降り注いでゆく。
あたしもユニットも言葉なんていらないけど。
何ごとも気分というものが大事だと、あたし達はよくわかっているからして。
そのまま、なぜか、光に当たっただけで、動かなくなっていたりする盗賊達。
「な・・・・何だ!?てめえたちは!?」
わめく盗賊其の一。
「お礼参り♪はぁぁぁぁぃvv」
ユニットがひらひらと手をふる。
「ああああ!!!?貴様は!?い・・いや!?お嬢様は!?」
ユニットの姿をみるなり、言葉を言い直していたりする。
「・・・・何やったのユニット?」
あたしの問いに。
「あら♪ただ、ロードが来るまでわざと掴まったのはいいとしても♪
暇だったから、彼らの回りの空気を真空にしてみたりして♪
それとか、酸素をなくしたり二酸化炭素のみにしてみたり♪窒素だけにしてみたり♪
あと、隕石降らせてたり♪そんな些細なことしかしてないしvv」
にこにこと答えてくるユニット。
「あら、本当に些細ね。」
『どこがだぁぁぁぁぁ!!!!!!』
なぜか、全員の悲鳴が一致していたりするが。
「何、大の男達がそんな些細なことで絶叫してるのよ?誰にでもできることじゃない。そんなこと。」
あたしの言葉に。
「そーいうてめえは何なんだ!?俺達をどうしようっていうんだ!?」
悲鳴に近い声を上げている男に。
あからさまに、殺気を向けている男もいたりするが。
「あら♪城に忍び込んだ盗賊、捜してるのよ♪」
『俺達は何もしらない!』
「でも、アリバイもないってことで♪決定♪」
『知らないっていってるだろうがぁ!』
わめいていたりするけど。
「本当なら、部下の誰かとか、その下っ端でもいいんだけど。まだ、知られるのは面白くないからねぇ。」
「あら♪いいじゃない♪エル♪悪人に人権はない。っていう法律もあるんだし♪」
あたしの言葉に、にこにこといってくるユニット。
「それもそーね♡ってことで、決まり♪」
『そんなものはなぃぃい!!』
なぜか、わめいている盗賊達。
あら。
あたしとユニットは顔を見合わせて。
『ゼフィーリアにならあるけど?』
きっちしとあたしとユニットの声が重なってたり♡
びしっ!
ゼフィーリア。
盗賊達の中では、一番聞きたくない地名、ナンバーワン。
一度、足を踏み入れたが最後。
二度とその消息はしれなくなるという、彼らにとっては、なぜか脅威の国。
その言葉に、全員がなぜか凍りついていたりする。
やがて。
一人がだらだらと汗をながしつつ。
「・・その栗色の髪・・・・・。もしや、貴女様は、あのリナ=インバース様では!?」
きっちりきっぱり、丁寧語になっていたりする盗賊そのニ。
「そーよ。」
あたしの其の言葉に。
なぜか、全員その場に平伏し。
『ごめんなさい。こんご、わるいことはしません。
こころをいれかえて、まじめにします。だから、ひどいことはしないでください。』
全員が棒読み口調で答えていたりする。
「エルの名前でなくて、リナの名前も、かなり有名になってるわねぇ♪」
「そうなのよねぇ。なぜか。」
いいつつも。
そのまま、手を使わずに、彼らを縛り上げ、そのまま、彼らをつれて、空間移動してゆくあたし達。
なぜかその程度で、彼らは一瞬にして全員が気絶していたりする。
・・・・情けないわよ!!いくら何でも!!
「―賊だぁぁぁぁ!!」
辺りが騒然とする。
そのまま、魔道士姿に変えた盗賊達を説得して、罪に服する。
というので、ユニットの許しを得ている彼ら達。
「あああ!!!!貴女は!」
城の裏口から、風呂敷抱えてでてくるユージン。
ユニットみつけて、駆け寄ってきていたりするが。
「あら、彼方は。」
ユニットがいいかけると。
「ちょうどいいわvvこれから、捕り物やるから手伝いなさいvv」
あたしがユージンに向かって言う。
「私は・・その・・。」
言いかけるユージンに。
「頑張ってね♡)」
「はい!!やらせてもらいます!」
にっこりと笑ったユニットの言葉に。
そのまま、内容も聞かずにオッケーしているユージン。
あれから、兵士の姿がみえなくなるまで、地下をうろうろとしていたようだけど。
「しっかし、またって・・・ここ、よく狙われてたの?」
あたしの言葉に。
「というか、暇だったから、いきなりランダムに盗賊や夜盗達を城の内壁に移動させて、遊んでいたのvv」
さらりとユニットが説明してくる。
「確かに。ただ、掴まってるだけっていうのも、暇よねぇ・・・・」
「そ。なぜか、それだけのことで、城の人達、ぴりぴりしていたのよね♪」
「たしかに。それだけのことよねぇ。」
そんな会話をしつつ。
あたし達は、自分達の影を操り、配置されている兵士や魔道士たちを翻弄しからかっていたりする。
そのまま、作戦通りにいけば。
影をおって、兵士達が詰め掛けてくる。
「捕まえたぞ!!賊を捕まえたぞ!」
そのまま、従順になっている盗賊を捕まえているユージン。
しかし、いきなりの作戦だったからか、そのまま風呂敷包みを持ったままで。
「もう逃がさんぞ!貴様!」
いうなり、がしり。と、腕をつかむ。
ユージンの腕を。
「は・・あ・・・あの?賊?」
作戦では、このまま、賊を自分が捕まえ、兵士に渡すと。
晴れて、あの子にいい格好をみせれて、お近づきになれる!
などと、作戦たてていたユージン。
一瞬のことにあっけにとられていたりする。
「わけのわからない歌もどきで我らを翻弄しよってからに!」
そう。
ユージンは、あの後。
地下室をうろうろとしている最中。
状況考えずに、歌を歌いまくっていたりする。
しかも。
「―た・・・助けてください!」
これぞ、チャンスとばかりに、兵士に泣きついている盗賊其の一。
「いきなり、掴まって、こんな格好をさせられて!
俺が城を襲ったってことにするつもりだったんです!ほら、こんなものまで押し付けられて!」
いうなり、ユージンの懐から掏り取っていた品物を兵士に差し出していたりする。
「何!?」
「ちょっとまて!?その男のもっている風呂敷から覗いているの!?神像じゃないか!?」
「おお!」
「何をいいます、私は、ただのしがない吟遊詩人で・・。」
うろうろしている間に、偶然に、城の一般立ち入り区域の、隠し倉庫にたどり着いていたユージン。
そのまま、面白いことに、品物を掠め取っていたりする。
「不逞やろうだ!」
「とっととこい!」
「ち・・・ちが・・・・どっひぃぃぃぃ!!!!」
ずるずるとひこずられて行くユージン。
「おーほっほっほっほっほっ!!」
今だに、城側の魔道士協会からの派遣の名目で戦っていたナーガの、かん高い声が夜空に響いてゆく。
「しかし・・・・。」
頭を抱えているブルック。
魔法道具(マジックアイテム)は全て返却されたものの。
大半が大破していたり、使い物にならなくなっていたりする。
「じゃ、金貨一万枚で、修繕してもいいですよ♪」
「あら、ユニット、そんなに小さな金額でいいの?」
「それじゃ、少ないんじゃなくて?この私の交渉のレクチャーを受けたのだから。当然、一億はいるんじゃない?」
口々にいっているユニットと、あたしとナーガ。
ちなみに、フェアリーは、ユニットが戻ってきた時点で、再び姿を消して、常にユニットの側にいたりするが。
というか、正確には石の中にと戻っていたりする。
「ま・・まあ、あのユージンが話しをしたのでしょうが・・・・。何しろ、ロードにも、非がありましたからねぇ。」
ちなみに。
ロードが、ユニットを幽閉していたりする事実があったりしたので、それをネタに、話し合い。
これからは、二度と、品物を持ち出したりしない。
ということで、話しがついていたりする。
ついでにいえば、ユニットは、それをネタにロードから、十億払ってもらっていたりするけども。
必要のないのは、施設に寄付してたりするけども。
ま、それもいいわよね♡
ユージンは、【ユニットに合わせてくれ。】と、言いつつ。
ユニットをイメージした歌を牢屋の中で。
毎日歌い、見張り兵から毎日のように、『五月蝿い!』と怒鳴られていたりする。
しばらくは、国宝、盗もうとした罪で、牢屋生活らしいけど。
でも、それじゃ、面白くないから♪
ちょっと、毎晩のように、魂が肉体から離れるようにして、
精神世界の一番魔族達の多いところに送り込むようにしてたりして♡
なぜか、一晩で、髪が真っ白になり。
二週間もしないうちに、なぜか、意味不明のことをつぶやいているとか。
あれしきのことで、精神崩壊起こしているらしいけど。
まったく・・。
ま、そのうちに、回復するでしょ♪
結局。
そんなに金額はない。
というブルックの言葉に。
ここ、クォークランド・シティにおいては、【魔道士協会と、ロードの名義でただで、飲み食いなどをしていい。】
ということで話は折り合ったんだけども。
そんなこんなで、数日後。
明るい日差しの空の下。
「それで?どうするの?ユニット?」
「あ。暇だし。またしばらく一緒にいていい?リナ♡」
「姫様ぁ・・・いい加減に戻ってください・・・・・・。」
「何かあったらね♪」
「しくしくしく・・・・。」
「ふ。まあいいわ。」
てくてくと歩いてゆくあたしとナーガ。
そしてユニット。
ま、ユニットがいたほうが、楽しいしvv
さて、次はどこにいきましょぅかね♪
―小さな濃いメロディ偏終了―
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あとがき:
薫:響さんからのリクエストでした♪
姫:ってゆーか、これ・・・。
アメリア達バージョンのほうがよくなかった?
エル:こいつ、大概、仲良四人組みバージョンと。
スペシャルバージョン。其の二つ、考えてるからねぇ。
薫:そーしたら、アメリアが、さすがに、セイルーンの王女だって。
ティランドー卿は知ってますから・・・(汗)
姫:しかも、ユージンの歌があまり入ってないし♪
薫:しくしくしく・・・・・・。
ま、其の辺りは、ご愛嬌・・・(こらまて!)
エル:でも、一体、何時間、かけてるわけ?打ち込み?
姫:確か、これ、打ち込み始めたの・・・・。
・・・・・・四時よね?(はあと)
薫:・・・・・ぎくっ!(汗)
エル:・・・・で、今は・・・・十時・・・と♪
薫:あうあうあう・・・・。
いやぁ・・・・打ち込んでいる最中、いろいろと誘惑が・・・(まてこら!)
姫:四コマ読んだり、ページめぐりをするのが?(はあと)
薫:あうあうあう・・・・・。
ま・・・まあ・・・・(汗)
だって、休みの日くらいしか、ページめぐり、できませんって(涙)
いつもは決まったページしか見てないし・・・・(言い訳)
エル&姫:だからって、小説の打ち込み、サボる理由にはならないわよね(はあと)
薫:しくしくしくしくしく・・・・。
たまには許してくださいぃぃぃぃぃ!!!!!!
姫:じゃぁ、あたしの小説、投稿してみる?(はあと)
薫:え・・・・遠慮しておきます・・(涙)
完全にオリジナルですし・・・(涙)
エル:じゃ、あたしの漫遊記の続きか、もしくは幼少偏ね♪
薫:・・・・・・・・・努力します・・・。
でも眠いのでどーなることか・・・・・・。
エル:・・・・・・・ほぉぉぉぉぉぅぅぅぅぅ・・・・。
姫:ふぅぅぅぅぅぅんんんんん・・・・。
薫:・・・・って!?その手の物体はぁぁぁあ!?
何ぜにスライムが!?
エル:スライムに埋もれての窒息死。
っていうのも面白いかもよvv
姫:それとか、ヘドロに埋もれてとかもいいかもねvv
薫:いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!
ぱっしゃぁぁぁぁぁぁぁんんん!!!!
ぐしゃ・・・・・・・・・・。
いやな音がしばらく鳴り響く・・・・・・・・・・。
エル:(ふぅ)それじゃ、まったね♪
姫:それじゃ♪この番外編♪ときどき私が乱入している話もあるから♪
ちなみに、私はエルと同じ、
全ての混沌を抱擁せし、創りだせし存在であるから♪
エル:そうそう♪
エル&姫:それじゃ、まったね♪
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