こんにちわ♪
というわけでエル様漫遊記・番外編♪今回は、スペシャル10巻♪
白い暗殺者です♪霧柄さん、リクどうも♪それでは、いっきます!!
時間率は。ミプロス島から戻った、リナ達一行!
というわけでメンバーは、ナーガ、リナ(エル様)スミレちゃん♪
それでは、いっきます!
 
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      エル様漫遊記・番外編    ~白い暗殺者偏~


どぉぉんんん!
夜の静けさと、人々の眠りを打ち破る。
一見平和そうなとある町の小さな宿屋。
んっふふふふ。
何か楽しそうなことが起こってるじゃないのよ。
そんなことを思いつつ、一瞬のうちに服を着る。
「リナ=インバース!そこにいるのは分かってるのよ!顔をみせなさい!」
よく通る女の声が、窓の外から聞こえてくる。
「何かよう?」
「きゃぁぁ!!?」
・・・・どで。
あ、落ちてるしv
二階の窓の前にと呪文で浮いていた彼女は、いきなりあたしがその真後ろに出現したところ。
なぜか驚いて、地面にまっさかさまに墜落してゆく。
長く伸ばしている銀の髪が残像を描くように空にと舞ってゆく。
むくっ!
あ、起き上がったv
「お・・おのれ!リナ=インバース! いきなりの不意打ちとは、やはり噂に違わぬ人ね!」
いいつつ。
ぱんぱんと服をはたいている彼女。
そして。
ふわり。
そんな彼女の横に降り立ったあたしに向かい。
「―聞けば、少々魔法が使えるくらいで、あっちこっちで盗賊倒したりして、いい気になってるようね。」
いいつつ。
あたしが泊まっていた隣の部屋の壁を指差しているローザ。
もっともポピュラーすぎて魔法ともいえない、火炎球で、こげて壁が吹っ飛んでいる。
「あれは、ほんの挨拶代わりよ。今日はゆっくりと眠りなさい。
   明日は、多分、貴方の最後の日になるから。貴女は、この私―ローザ=ライマンが必ずしとめて上げるわ!」
どうやら、退屈しのぎにはなりそうよね

いるのよねぇ。なぜか。
ちょっと有名になったくらいで、自信満々自意識過剰になって。
名前が売れている存在に挑戦して名前を挙げようとする存在って。
どこにでもv
まあ、あまりあたしはここでは派手にしてないものの。
それでも、このあたしに挑戦してくるような人間とかって、結構いたりするしv
それがまた楽しいからねぇ♪
以前など。
ツエツエバエの魔道的考察のレポートで有名になった魔道士が、挑戦してきたことなんかもあったりしたけど。
とりあえず。
 一年間、ツエツエバエにと変えてみたりして、遊んでみたりとかv
・・・・なんか、その前に。
ハエたたきでつぶされてたりしたりもしたけど。
関係ないしv
何か、その後。
ハエの保護をとかいって、ハエ保護団体とか作ったりしてたりするけども。
まあ、そこはそれ。
ローラがそういった直後。
「オーホッホッホッ!笑わせてくれるわね!ローザ=ライマン!あなたがリナ=インバースを倒すですって!?」
横の民家の屋根の上。
すくっとたっている黒い影。
隣の部屋にいたんだけど演出効果狙いでわざわざ宿をでて、隣の民家の屋根に登っているナーガ。
・・・・・フィル・・面白い育て方してるわよねv
本当にv

余談だけど。
このナーガの妹も。こういった、高いところによく登ったり
まだ、正式にはあってないけどねvv

ナーガはローザをビシィ!と指差し。
「リナ=インバースは、その宿命のライバルのあたし!
    白蛇のナーガが倒すことになってるのよ!横からの割り込みはやめて欲しいものね!」
あらあら。
「・・・・そーいや、そんなこともいってたわねぇ。初めてあったときなんかは、挑戦者。
   自称あたしのライバルだったわねぇv無謀なことにv」
くすくすというあたしの言葉に。
「リナ!そんなくすくすと笑いながら言わないでよ! それに!今でも私はあなたのライバルなんですからね!」
「あらvじゃあ、相手する?」
「・・・リナちゃん、ひどい・・・。」
いきなり低姿勢になるナーガ。
うーん。楽しいv
「ま・・ともかく!」
あ、復活してるし。
「何にしても、あなたがリナを倒すなんて、到底無理な相談ね!おとなしく、あきらめて家にでも帰って寝ている方が・・。」
「爆炎舞(バーストロンド)」
ヅドム!
振り向かずに、放った、ローザの一撃が、まともにナーガを直撃する。
ドガン!
プスプスプス・・・・。
ズリズリズルゥ・・・・。
・・・・・ポテム。
こげたまま、屋根からずり落ちてゆくナーガ。
「・・・・・リナ=インバース・・・・。いっちゃなんだけど・・。
  もう少し、友達は選んだほうがいいんじゃない?
   ・・・といっても。私に狙われた以上は、貴女の人生も先が見えているけど・・。」
「あらあらvそれは、そっちのことじゃない?」
あらv
「・・・・誰?」
ローザのすぐ横に、気配も感じさせずに佇んでいる少女が、にこにことしつつローザにと話しかけている。
こ・・この子・・・この私に気配・・・感じさせなかった?
なんて思いつつ、内心汗を流しているようだけど、このローザは
何当たり前のことを思っているのやらv
「始めまして♪リナの親友のスミレよv」
にっこりと握手を求めててをだしているユニット。
「あ・・どうも。」
つられて手を出しているローザ。
「この子は、あたしの親友だけど。ナーガはどっちかというと、友達というより、暇つぶしの材料だからv」
「そうそうv」
「・・・・・・。」
あたしとユニットの台詞に、なぜか無言になっているローザ。
「わ・・・わかったわ・・。いずれにしても・・明日・・・。」
それだけいって。
呪文を唱えて、空にと舞い上がってゆく。
「おーほっほっほっ!フリーズアロー!」
「ひぎゃぁ!?」
復活したナーガの一撃をまともに浴びて。
凍りついたまま、地面にと落下してゆくローザ。
「おーほっほっほっ!よくもこの私にやってくれたわね!」
「くっ・・・!」
・・・チャリン。
「・・・はっ!」
ローザが投げた金貨に目を奪われて、そのままローザに逃げられているナーガの姿があったりするけど。
「今回もちょっとは楽しめそうねv」
「そうねv」
とりあえず。
そんなことをいいつつも、そのまま掻き消えるようにと部屋に戻ってゆくあたし達。

ミプロス島から戻り。
しばしの休息をとっていたあたし達に、舞いこんできた面白いこと
ちょっとは退屈しのぎにはなりそうねv

「あら。ナーガさん。あの人知っているんですか?」
にこにこにこ。
分かっているのにわざと聞いているユニット。
周りの人達が、あたし達3人をしばし呆然と見つめていたりするけども。
宿の一階の食堂で朝食をしながら、昨夜の話をしているあたし達。
まあ、かなりの美少女だからねぇ、ユニット
気配を完全に遮断して、あたしと同じく隠しているとはいえ。
その艶やかな黒い髪に、紅いレース状のリボン。
黒に赤って、栄えるのよねv
誰も気づいてないけどこのリボン。
実は、ここの空間の物質ではないんだけどねv
というか。 
わざわざあのリボン。
・・・ユニット、自分で創りだして身に着けているのよねぇ。
その大きなリボンがチャームポイントと化しているけど。
「ローザ=ライマンって言えば。ライゼール帝国の宮廷魔道士よ。…元だけど。」
ブランデーを満たしたカップを開けながら、さらりといっているナーガ。
「かなり有名だったけど。何でも、二年ほど前に。元老院のメンバーが変わって。ソリがあわなくなって、国を出たって話よ。」
「あら。そうなんだぁ。」
にこにこにこ。
ぱくぱくぱく。
にこにこしながら、果物を口にと運んでいるユニット。
 一応、このナーガ。
セイルーンの第一王位継承者の、第一王女だけあって国情などは正確に掴んでいるのよね。
まあ、さすがに。 
手段を選ばない、ローザにそれをたしなめるようにと、命令がでて。
それで反発してストライキ起こして、首になったんだけどね、ローザはvv
まあ、そのストライキの方法が、王族を人質にとってだからねぇ。
その人物がおおらかでなかったら、まず、人の世の中では、極刑ものよねvなぜか。
「まあ、宮廷魔道士っていっても。全然力もってない存在もいることだしねv」
いいつつ。
ハムを一切れ口に運ぶ。
礼儀作法にのっとり。
静かに食事をしているにもかかわらずにどんどんと増えているお皿の山。
只今、三人で軽く五十皿目と巡り行いているけど。
まあ、どうでもいいことだし。

なぜか、宮廷魔道士。
というのは、見聞の広さなどを見込まれている知恵袋。
ご意見番というのが一般的となっているなぜかここの人の世界。
しかも、使える魔法というのが、明りとか治癒くらいという呪文にもなってない魔術で魔道士を名乗っていたりして。
まあ、まったく魔術が使えなくても魔道士名乗っている存在もいるしねぇv
そのことに気付かない雇っている存在も存在よねvv

「まあ、いずれにしても。今日にでも仕掛けてくるわよ♪せいぜい、暇つぶしさせてもらいましょv」
「そーねv」
にっこりといった、ユニットとあたしの言葉に。
「おーほっほっほ!このナーガ様が、返り討ちにしてくれるわ!おーほっほっほっ!」
いきなり高笑いを始めているナーガ。
ガタタタっ!
その笑い声に数名の人間がそのまま、椅子から転がり落ちていたりするけども。
そのまま、しばらくナーガの高笑いが、部屋にと響いてゆく。
 
「―待っていたわよ!リナ=インバース!」
何も考えてないというか。捻りがないというか。
待ち伏せしてます。といわないばかりの状況の。森の中をゆく街道で。
声と同時に辺りに無数の気配が生まれる。
「『待ってたわよ!』じゃないわよ!」
どごめぎゃ!
ナーガの放った、とび蹴りが茂みに隠れているローザの顔面をものの見事にヒットする。
「明日にでもすぐに攻めてくる。みたいなことを言ってたにも関らずv あれから、五日♪何やってたの
にこにこにこ。
笑いながら問いかけているユニット。
彼女が宣戦布告をしてきてから、ここの惑星の時間率でいうところの、五日が経過している。
まあ、あたしやユニットは分かってたから。
何とも思わないけど。
仕返ししようと、手をこまねいていたナーガは、五日も待たされて腹がたっていたりする。
「一人で戦うのが怖くなったので、人をお金で集めていたのよねv」
くすくすというあたしの言葉に。
「??何で知ってるのかしら?・・ふっ。まあ、そういうことよ。
   一人で戦うのが怖くなったんで、お金で人数を集めていたのよ!」
あっさりと肯定しているローザ。
そして、右手を高々と上げて。
パチン。
と一つ打ち鳴らす。
それを合図に茂みから出てくる人影およそ、たったの十数人程度。
全員が、ダーク・グリーンの服に、同じ色の布で顔を隠している典型的な暗殺者スタイルだったりするけど。
「おーほっほっほっ!まったく、笑わせてくれるわね!ただ人数を集めただけで、この・・。」
動じることなく、ずずいっと前にでて、高笑いをしているナーガに構うことなく。
「やれ。」
まるっきり無視して、ローザの発した号令に。
暗殺者達が、一斉にと動く。
あるものは、突っ込み。あるものはその場で呪文を唱え。
彼らの目標は、あたしのみ。
あらあらあらv
「くすv」
パチン♪
軽く、顔の横で指を一鳴らし。
ごごぅぅぅぅ!
その刹那。
あたしを中心に、ちょっとした些細なサイクロン・・・つまりは竜巻が発生する。
まあ、威力は、そこそこ、とある世界でいうところのレベル8程度。
それが、辺りにと、吹き荒れてゆく。
『どわっ!?』
なぜか。
まともに、それの直撃うけて。
そのまま、風に飲まれて舞い上がっている暗殺者達などの姿。
ソレと一緒に、周りの木々なども飛んでいったりしているけど。
「木々はもどしておきましょうねv」
にっこり。
パチン♪
にっこりと笑い。
ユニットも顔の前で指を一鳴らし。
その刹那。
何ごともなかったかのようにと飛ばされていた木々は元通りにとなってゆく。
「ななななななななな!?」
なぜか。
辺りに吹き荒れる、竜巻をみつつ、【な】を連発しているローザ。
ローザの視界には。
竜巻に巻き込まれ、全身を切り刻まれていたりする人間の姿や、
面白いことに、酸欠状態になっている暗殺者のメンバーなど。
それらはものの見事に巻き込まれ、上空でぐるぐると踊っていたりする。
ちゃっかりと、防御呪文を唱えているものの。
巻き込まれそうになって、冷や汗流しているローザに。
「少しは人の話を聞きなさいよ!」
どがし!
竜巻も何ともせずに、前口上を無視されて怒ったナーガが、ローザの横から蹴りを入れる。
「う・・・きぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?」
ゴォォウ・・・。
「あ・・・。巻き込まれたし。」
「あら。本当。」
「ちょっとぉ!このナーガ様を無視して、遊んでいるとはいい度胸じゃないのよ!」
ナーガの一撃で集中力が欠けて、そのまま、竜巻にと巻き込まれているローザ。
ナーガの言葉を無視して。
そのまま、竜巻に巻き込まれたまま空高くに舞い上がってゆくローザ達。
まあ、一日で、消えるように設定してるからv
問題ないでしょvv

竜巻は、彼らを巻き込んだままカタート方面にと進んでゆくけど。
ま、いっかv

「・・あらv」
道を行く、あたし達が足を止めたのは。
それから二日後。
なぜか、ぼろぼろになっている暗殺者の姿が一つだけ。
「・・・待っていたぞ・・・。」
なぜか、その声が、以上に震えているけども。
こともあろうに、このあたしにおびえているし!
あたし、そんなに怖くないわよ!
「ふん。功を焦った先はしり・・・というのでもなさそうね。 一体、この白蛇のナーガ様と、そのお供に何のようかしら?」
ずいっ。
と前にでるナーガ。
「・・・受け取れ。」
声を震わせつつ、懐から小さな箱を取り出すと、あたしに向かってそれを投げてくる。
「あら、レグルス盤ね。」
にっこりと、ユニットがいうと。
投げたそのままの状態で、空中にてぴたりと止まるレグルス盤。
「・・・・・・」
なぜかそれをみて、冷や汗流している暗殺者。
別にどうってことないでしょうにね。
「ろ・・・・ローザ様からの・・メッセージ・・なのです。」
口調が、震えつつ。
やけに丁寧になっていたりするのはどうしてかしらねぇ
んふふふふふふ♪
ちょっと、準魔族などにかち合ったりしただけでしょうにねvあれに巻き込まれてから。
その程度のことで

レグルス盤。
二枚一組の魔法道具。
簡単な呪文を唱えてから、もう片方に向かって話しかけるともう片方にその声が届くという道具。
なぜか、出回っているのはあまり範囲が広くないけど。 
せめて、銀河一つくらいは、有効範囲がなくっちゃねぇ。

『聞こえるわね。リナ=インバース。』
ぴたりと。
空中に止まったまま、レグレス磐からローザの声が流れ出す。
「聞こえてるわよ。で?何?まさか、あたしの前に顔を出すのが怖くなった。っていうわけでもないでしょうに。」
そんなあたしの言葉に、声を飛ばしている場所では。
・・・・ぴし。 
しばし、しばらく真っ青になり、硬直しかけているローザの姿。
それを悟られないようにして、声だけは、気丈にと振舞っていたりするけど。
『ふっ。貴女の実力は、この前の戦いで、ある程度は見切ったつもりよ。私が貴女を恐れる理由はないわ。
   ・・とはいっても、まだあなたの手のうちを全部みたわけじゃないし。私は、『完璧』っていう言葉がすきなのよ。
   そこで、―貴女のために、素敵な舞台を用意してあげたわ。』
そういうローザは、いいつつ、真っ青になっていたりするけど。
「完璧・・ねぇ。絶対無理ね。それ。」
さらり。
といっているユニット。
まあ、あたし達ですら、完璧にしようと思えば、簡単に出来るけど。
一応、自分自身に制限とか加えていたりするし。
何か、制限設けてないと・・・・・・・・・・何でもできるっていうのって。
けっこう、退屈なのよね。
「ふっ!ずいでんと、もってまわった言い方が好きなようね!けれど・・・。」
言いかけるナーガ。
そんなあたし達の会話も聞こえているのに。
『そのまま、もう少しいくと、ラノークの町に着くわ。』
横から言いかけているナーガの言葉をまるっきり無視して、構わずに話しを続けるローザ。
「くすん。どうせ私なんて・・。」
木の隅で一瞬いじけているナーガの姿もまた面白い。
でもすぐに復活しているけどね
『そこから、北に伸びる細い道をしばらくいくと。ゴドアっていう小さな町があるわ。
   村人全員を合わせても、五十人いるかいないか。っていう小さな村よ。』
ローザの台詞に。
・・・・むぐぅ!
ローザの横の倉庫から。
村人達の抗議の声が響いていたりするけども。
「あら。じゃあ、早い話が、そこで待ってるっていいたいの?」
にこにこにこ。
分かっているのに、わざと確認しているユニット。
こういうやりとりも結構まあ、面白いからねぇ。
うんうん。
『その通りよ。そこで待ってるわ。村人全員を人質にとってね。』
「・・・・な゛!?」
ローザの言葉に声を上げているナーガ。
「・・・村人全員って・・・冗談でしょ?」
ナーガの問いに。
『いいえ。本気よ。』
平然と答えているローザ。
「そこには、あたし達の知り合いなんて、いないけど。」
苦笑をかみ締めつつ、いうあたしの言葉に。
あたしの言葉が、震えていると感じたのか。
ほくそえみながら。
『でしょうね。―けど、そんなことはどうでもいいのよ。貴女がこなければ、村の人達がどうなるか・・・・。』
「まあ、別にどうなってもいいけど。」
『貴女、それでも人間なの!?』
最もな意見のあたしの言葉に、悲鳴を上げてくるローザ。
「あらv村人を人質にとるような人間に言われたくないわよね。ね。リナ。」
こちらも、あたしと同じく完全に楽しんでいるユニット。
「そうねぇ。でも、そんなにいうんだったら。」
にっこり。
あたしは、微笑んで。 
そのまま。
「じゃ、今からいきますかv」
「そねv」
「・・・・え!?」  
「んきゃぁぁぁぁあ!!!!!!?」 
ゆら。
一瞬のうちにナーガを巻き込んで、その場から姿をかき消すあたし達。
「うどわぁぁ!?」
ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

なぜか。
目の前で、あたし達の姿が消えたのをみて。
その場で悲鳴を上げて腰を抜かしている暗殺者。
・・・・・この程度でそんなになるんじゃないの!
精神の修行が足りないわよ

ラノーク。
大きな街道から外れたこれといって特色もない町。
そこから、歩きでは、山間の道なき道をしばし歩いていくこと、丸二日。
その突き当たりにあるのが、ゴドアの村。

「はぁぃv」
「んきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!?」
ずざざぁぁぁぁ!!!
なぜか、あたし達の姿を目の前にみて、後ろに飛びのいているローザ。
「いい今、遠くで話してて、どーして、ここに貴方たちがいるのよぉぉ!?」
意味不明なことを言い募っているけども。
「あら、簡単よ。瞬間移動。」
さらり。
「し・・・・瞬間移動って・・・・。」
なぜか絶句しているローザ。
あら、誰でも簡単にできるって。」
「そうそう。この私ですら出来るんだから。」
あたしとユニットの交互の台詞に。
「・・・・・。」
なぜか無言になっているローザ。
そして。
ややしばらくして。
「・・は!ま・・まあいいわ!よくきたわね!」
とりあえず、今のは見なかったことにしましょう。
それで自分を落ち着けていたりするローザだけども。
ローザと共にした暗殺者達は。
なぜか、泡を吹いて気絶していたりするし。

「それで?村の人達は?」
にこにこ。
相変わらずに、わざと聞き返しているユニットに。
それに対して丁寧に答えるローザ。
「ふ。無事よ。もちろんる貴方たちの態度しだいで。どうなるかは分からないけど。」
「あそこの中みたいね。」
村の中にある一番大きな建物をみてあたしが言うと。
別にはじめから分かっているけど。
やっぱ、こーいうことって、のりが大切なのよね。
こくん。
動じることなく、ローザは軽く首を縦に一振り。
「そう。全員を収容できる場所があそこしかなかったから。
  あ、もし、貴女が変なまねをしたら・・って・・。今さら言わなくても分かっているわよね?」
あらあら。
「だから、どうなっても、別に関係ないけど。別に死んでも生き返らせればいいだけだし。」
「ふん。負け惜しみはそれくらいにしておくのね。死人を生き返らせられるわけなんて、ないじゃないのよ!」
断言しているローザ。
「・・・できるけど?ねえ?リナ?」
「簡単よね。むちゃくちゃに。」 
「・・・・・・・。う・・・嘘はやめておくのね!」
額に汗を流しつつ、こちらに指を指してくるローザ。
「でも、手段を選ばないないんであれば、誰でもできる。って、他人は思うわよねvこーいう手段で勝っても。」
「まあ、勝てるわけもないけどね。」
そういいつつ。
互いに顔を見合わせ、クスリと笑う、あたしとユニット。
「ローザさん?依頼した相手の正体。わかってるの?」
くすくすくす。
くすくすと笑っているユニットに。
「失礼ね!悪党の手先なんかじゃないわよ!断じて!
    正体も何も!こう見えても、曲がったことは嫌いなのよ!」
言い切るローザだけども。
「あら。宮廷魔道士、ストライキを人質とって立てこもって。首になったの、何処の誰?」
「ど・・どうしてそれを・・・。」
さらりといったあたしの言葉に。
なぜか、知りごみしているローザ。
「ふ・・まあいいわ。どうやら、貴女たちには、私達の崇高な目的が分かってないようだから。
   いいわ。はっきりと教えてあげる。私はこういったはずよ。
   貴女は調子にのって盗賊を倒していいきになっている。と。つまり、それが貴女の狙われた理由なのよ!」
「つまり、盗賊に雇われているのよね。」
「違うっていっているでしょう!」
いや。
違わないんだけど?
分かってないっていうのが、また面白いのよねぇ。
ユニットの言葉をさえぎりつつ。
「いってあげるわ!私に、貴女の処分を依頼してきたのは。
   『真実の未来(トゥルー・フューチャー)』この国に本部をもつ、人権擁護団体よ!」
本気でそれを信じているローザ。
だから、それが嘘なのにね
「どんな人間にも、人権はある!たとえ、それが悪人であろうとも!」
ローザの言葉に。
「あら。ゼフィーリアには、法律で。悪人に人権はないって決まってるけど。」
つっこみをとりあえず入れてみる。
「ふん。それはそれよ!」
・・・・そんな法律・・・・確かにあるようだけど・・。
そんなことを思いつつ、すこしそれで内心ひるんでいるローザ。
「とりあえず!たとえ、それが悪人であろうとも。人権はあるにもかからずに!
   あなたは、『悪人に人権はない!』と言い放つ盗賊狩りをしているらしいわね!」
ローザは浪々と言い放ってくる。
復活した、暗殺者達がそのローザの目的を聞いて目を点にしていたりするけど。
ローザ、話してなかったからね。
目的v
「それが、人権擁護団体としては、面白くない!そういうわけよ!
   それで、私が雇われて、人権と正義のために、貴女を成敗にやってきた!
   というわけよ!どう!?これでわかった!?自らの犯した罪の大きさが!」
目を点にしている暗殺者たち。
「・・・とゆーか、人権擁護団体の使者が。無関係の村人人質にとるようなことするか?普通?」
後ろでぼそぼそと話しこんでいたりする。
「あら!愚かね!悪人の人権について、論議しているだけで。村人の人権とかは関係ないわよ!
   そこはそれ、これここれって奴でね!」
後ろを振り向きざまにいっているローザ。
「まあ、手段のために目的をないがしろにするっていう存在v結構いるからねぇ。」
「そね。でも、面白いからそれでいいのよ。」
「それもそーね。」
それに、こんな面白いのを創ってみたのも、あたしなんだし。
本当に面白い存在を創ったものよね。
このあたしも。
本当に、人間って、あきないわよね。
ちょっとした暇つぶしの相手にはもってこいだしv
そんな会話をあたし達がしていると。
こちらを振り向き。
「何にしても、理由はわかったでしょう!?反撃は許さないわよ!リナ=インバース!」
いいつつ。
呪文を唱え始めているローザ。
と。
っごぉぉぉぉんんんん!!
あら。
爆音が、ゴルンの村にと響き行く。
「―な!?」
思わず声を上げているローザ。
「あーらら。やっちゃったわね。」
「ま、ナーガだし。」
「そね。」
いいつつ、音のしたほうを見ているユニットとあたし。
ローザは、完成していた呪文を放つことも忘れてそちらを視線を向けていたりする。
村の奥。
一番大きな建物が跡形もなく吹っ飛んで、もうもうと爆煙を上げている。
つまりは人質たちが、閉じ込められている建物が。
当然のことごとくにローザがやったわけでなく。
「おーほっほっほっほっ!」
「な゛!?」
高笑いに引いているローザ。
高笑いをしつつ、まだやまない爆煙の中から、ゆったりとした足取りで姿を現してくるナーガ。
両手を腰の横にあて、ローザをひたりと見据えたままで。
「ローザ=ライマン!あなたの野望もここまでね!
   この私、白蛇のナーガの存在を無視したのが、あなたの運のつきよ!
   ふっ。人質たちは、見張りの暗殺者達ともども、片付けたわよ!この私を無視した罰よ!おーほっほっほっ!」
髪をふぁさっとかきあげていうナーガの台詞に。
「片付けるなぁあ!」
ボリゴキッ!
ローザのとび蹴りが、ナーガの頭にめり込んでゆく。
「ま、ナーガさんだしねぇ。リナ、記憶訂正vしとくから。」
「そーね。ローザのせいにすればいいんだし。」
まあ、どう言い訳しても先に人質にとったのは、ローザ。
今、呪文を放ったのをナーガでなくローザの雇った暗殺者にするくらいの記憶操作は簡単だし。
ま、誰もナーガが放ったって知らないから。
それをする必要もないけどね。
「とりあえず、ユニット。村人の怪我の手当てが先よ。」
言葉と同時に。
「そね。」
そちらをみつつ。
すっ。
と、手を横に軽く横にと振る。
その刹那。
瓦礫に埋まっていた人間達は、安全な場所にと一瞬のうちにと移動し。
多少怪我はしているものの、気絶している村人の山が横の広場にと出来上がる。
「―――!!!!!!!!!??????」
なぜか。
それをみて、混乱している暗殺者達の姿があったりするけど。
本当に根性がなってないわよね。
ま、とりあえずv
「まだやる気のようだしv少し楽しませてもらうわねv」
にっこり。
にこりと微笑むあたしの言葉に。
「ふ!望むところよ!」
などといいつつも、なぜか腰が引けているローザ。
「それじゃ、開始v」
今回は。
風と炎オンリーで行きますか
真空の刃がローザ達を切り刻んでいき。
なぜか、その程度で、傷を負っている暗殺者達。
ま、血が出ないように内部をかなり深く傷つけるようにしているからね。
ちなみに、内出血はしているけど
「ボムディウィン♪」
放った、風の呪文はたったのそれだけで彼ら全員をその場に倒れ付してゆく。
一時もしないうちに、なぜか逃げ出そうとしている暗殺者達。
だけど、逃げられるわけないじゃないのよ。
無駄なことを。
逃げようとする彼らは見えない力にて、押しもどされてゆき。
なぜか、そんな彼らは恐怖の目で、あたし達をみているけど。
「あら、逃げるのはなしってそっちがいったのよね?」
完全に楽しんでいるあたし達。
まあ、ナーガもいい勝負しているけど。
何しろ、多少、呪文が直接にあたっても、何ごともないように、高笑いしまくっているからねぇ。
それでなぜか、精神的なダメージまで受けている彼らだし。

しばらく後。
黒い霧と、風の刃が吹き荒れている中で。
「石霊呪(ヴ・レイワー)!」
ナーガが、呪文を解き放つ。
崩れかかった土砂があらぬ方向にとねじれて、十数対の竜人形もどきを作り出す。
「・・・・な゛!?」
その石竜もどきの視線の先に佇んでいるローザ達の姿。
ショギォォォォォンンン!!
天高く、一吠えて。
そのまま、ローザの方にと向かって走り出してゆく。
「ちょ・・・ちょっとぉぉぉ!?」
あわてて逃げ出しているローザの背に向かい。
「おーほっほっほっ!思いしったかしら!ローザ=ライマン!この白蛇のナーガ様の実力を!」
逃げ惑うローザに向かって、高笑いしつつ言っているナーガ。
なぜか。
すでに、暗殺者達は気絶したり、再起不能に陥っていたり、精神世界の狭間に入り込んでいたりと。
そんなどうでもいいようなことにとなっていたりもするが。
それは本当にどうでもいいことだし。
「あら。ナーガさん。いつ、あの石竜もどき。制御できるようになったの?」
くすくすと笑いつつ、ナーガに問いかける。
「あら。ユニットちゃん。・・・自慢じゃないけど。
   石竜(あのこ)達。偶然にあっちに向かって走っているだけだよ!」 
髪をかきあげつつ。
額に汗をかきながら宣言しているナーガ。
そんな会話をしていると。
ごがぁ!
石竜の一体が砕け散ってゆく。
「ふ!サーペントか何だかしらないけど!友達いない、露出狂女に倒されるほど、私は甘くないわよ!」
いいつつ、石竜を破壊してゆくローザ。
「何をいってるのよ!誰が露出狂なのよ!」
これは、れっきとした、お母様の形見で、それにこんなに素敵なセンスの服じゃないのよ!
などと思っているナーガだけど。
まあ確かに。
ナーガの着ているこの服。
ナーガの母親の形見だけどねぇ。
「あら、落ち着いてくださいな。ナーガさん。あの、ローザさんも、友達がいないんですから。」
にっこりといった、ユニットの言葉に。
「い・・いるわよ!失礼ね!こう見えても、宮廷魔道士やってたころには!
   お給料日のそのたびに『友達じゃない』っていってくる連中は多かったのよ!」
「それ、単に、たかられているだけよね。」
「そ・・そんなこと!どうでもいいのよ!」
図星をさされて顔を真っ赤にしつつも、別の呪文を唱え召喚をしているローザ。
やがて、最後の一体も砕け散る石竜もどき。
そして、その後ろから姿を現す、ブラス・デーモン。
「くぅぅぅ!人間なんかに使われて!あたし、泣いちゃう!」
思わず叫ぶあたしに。
「・・・・いくらなんでも。人間に命令されて。石竜を倒すために働くデーモン・・悲しいわね・・・。」
しみじみいっているユニット。
やっぱり、これは、上司であるSがちゃんとしてないからなのよね。
今晩、説教にでもいきますか。
そんなあたし達の会話は聞こえてないらしく。
「ふっ!私の呼び出したこいつとでも、大人しく遊んでいなさい!リナ=インバース!
  日を改めて、また来てあげるわ!もっとも、あなたが、こいつに、
  倒されたら、それで終わりだけど・・それじゃ・・・。」
言いかけるローザの言葉よりはやく。
「あんたは、精神世界に戻ってなさいねv」
―ビクン!
・・・・ササラサラ・・・。
なぜか、あたしのちょっと、『力』を微々たる程度含んだ言葉に震えつつ。
逃げるようにと精神世界にと戻ってゆく、媒体として、体をのっとっていた、下級魔族その一。
それで、なぜか、滅びかけてたりもしてるんだけど。
というか、戻るその前に・・・滅んでるし・・。
くぅぅぅぅ!
お母さん、悲しいわ!
そんな弱い魔族、創った覚え、ないわよ!
「・・・・・・・・はい?」
しばらく。
何が起こったのか理解できずに、そのまま佇んでいるローザの姿。
「おーほっほっほっ!よくもやってくれたわね!!」
そんなローザに動じもせずに、とび蹴りをかけているナーガ。
なぜか硬直していたローザは。
ものの見事にナーガのとび蹴りをまともにうけて、そのまま地面に倒れこんでゆく。
倒れたローザにさらに向かっていこうとしているナーガ。
だけどもナーガはたどりつく前に、躓いて。
その棘のショルターガードでローザを突いていたりもするんだけど。
それによりローザにちょっと血がでて、それで気絶しているナーガだし。



「と・・・となり町から東に二キロ・・ほどいったところが団体本部よ・・・・」
村人に蛸殴りにされてボコボコになっているローザがいってくる。
ローザ曰く。
村人を呪文で飛ばしたのは、ナーガだと事実を村人に説明したけど。
村人が信じるはずもなく。
始めのうちは、威勢がよかったものの。
村人に蛸殴りされてから。
その瞳に怯えの広を浮かべて、素直に、自分を雇った彼らのいる場所を説明しているローザ。
ローザが見ているのは、村人達。
殺気と敵意をみなぎらせ、まだまだローザに対しての怒りが収まりきっていない彼らの姿。
「あら、素直ねぇ。じゃ、これ、必要なかったわね
いいつつ。
その手に。
肉体を好物とするとある生き物を握っているユニット。
うろたえようを楽しんでいるらしい。
ま、確かに面白いけど。
そういって、元の世界にと、ローザの目の前で。
ポンっ!
移動させてゆく。
簡単にいえば、ローザの目の前で、何か物が、出たり消えたりしているだけ。
なぜかそれだけで怯えているローザでもあるけど。
何をこの程度で怯えるのかしらね

「ね~ちゃん達!それでもうそのアマに用はないんだろう!?」
後ろから、村人達の声がかかってくる。
「用が済んだら、その女、俺達に渡してくれないか?まだまだどつきたりねーんだ!」
『そーだそーだ!』
村人達全員の声が重なる。
「いやぁー!お願い!助けてぇ!プリーズ!」
いって、ユニットにしがみついているローザ。
「・・・・ねえ、リナ?」
「そね。・・ちゃんと、協力してくれるんなら。助けてあげる。いやなら―村人達に引き渡すわね。」
ローザにのみ聞こえるように、小さな言葉でいうあたし達の言葉に。
「しますします、協力します。」
涙を浮かべて、懇願してくるローザ。
「あら。じゃあねこれから何を私がいっても、口を挟まないでね。」
にっこりいって。
ユニットが、にこりと微笑み村人達に向き直る。
一瞬、その笑顔に呆けている村人達の姿。
「あの?これ以上、彼女をどうこうするのは、簡単だけど。あとあと、やっかいなことなってもいいの?
  彼女は、『人権擁護団体に頼まれて、リナを倒すために。』
  といって、あなたたち、村人をこともあらうに、人質にしたわけだけど。それ、まさか信じてるの?」
にっこり。
まあ、嘘だけどね。その人権擁護団体っていうそのものが。
それに、あれに援助している組織、一応、あるにはあるしね。
・・・・ざわざわざわ・・・。
「・・・・確かに、そういわれてみれば・・・。」 
「・・いくらなんでもなぁ・・。」
ユニットの微笑みと、その言葉につられ、村人達がざわめき始める。

なんでか、人間とかその他の存在にもいえるけど、好奇心のほうが、勝つのよね。
とある世界のことわざにも【好奇心、猫を殺す】っていうのがあるし

「私たち、彼女のことを調べてみたんだけど。」
言ってにっこりと。
「そしたら?」
好奇心が勝って、ユニットに聞き返してくる村人。
「とある組織も絡んでいてね。そこって、組織を知った人とか。闇討ちで、すんなりと排除するようなところでね。
    村一つや町ひとつくらい、全滅させてもかまわない。そういった組織がね。」
「・・・・・・・・・・・・・げ!?」
あの、盗賊達に資金援助しているところが、まあそんなものだしねぇ。
彼ら知らないけど。
にっこりと微笑んでいうユニットの言葉に絶句している村人達。
「それでもよかったら、教えるけど?」
「じょ!冗談じゃない!」
「そんなのに巻き込まれるのはゴメンだ!」
あわてて、首を左右に振っている村人達。
まあ、完全に嘘でないしね。真実でもないけど。
確かに。
元、あの盗賊の一つに資金援助していたのはSなんかをあがめている団体だしねぇ。
あたし達、嘘は言ってないしv
何でか、面白いことに。
相手を強大なものと思わせると、それ以上のツッコミは、遮断される。という、楽しい人間心理。
まあ、人間に限らないんだけど。
よくまあ、ここまで、面白く育ったものだわ。
本当に。
「あら。何も知らなければ、その『組織』も手を出してこないわよ。
   でも、このローザをここにおいていったら。ローザを目当てに、やってくるでしょうね。」
それに、ローザを合成獣にしてみたがってたしね、あいつは。
そんなこんなで、ライゼールに、適材がいないか。
スパイ、送り込んでいたりもするあの人間だしねぇ。
まあ、その勧誘するまえにローザが国を出たようだけど。
あたしの言葉に。
「・・・なら、どうすれば?」
怯えた声で聞いてくる村人。
「そうね。不本意だけど。このローザを連れて、あたし達が連れてゆく。人物がいなければ、手をだしてこないでしょうし。」
にっこりいうあたしの次に。
「そうね。これ以上、関係ない、村に迷惑かけるのもわるいし・・。」
いって、少しうつむきがてらに、シュンとした表情をするユニット。
―キュン。
その姿に、全員がユニットに同情の視線を送っているけど。
ユニット。
人の心を掴むの、得意なのよね。
まあ、外見に、だまされるしね。存在って。
だから、面白いんだけどね。
「な・・・・なるほど。すまんな・・。」 
ユニットに同情の視線を送りつつ、ローザを睨んでいる村人達。
・・こんな子供に迷惑をかけるとは・・。
などという思惑が、その視線には込められている。
「じゃ、そういうわけで。彼女はあたし達がつれていきますね。」
「もし、誰かが、彼女のことを聞いてきたら。私達がつれていった。と正直に話してくださいね。」
あたしとユニットの言葉に、だまって、こくこくとうなづく村人達の姿が見受けれらてゆく。


数日後。
「ここに、ローザ=ライマンって人が来たと思うのだが?」
ひげを生やしている、どうやら魔道士のようだがそんな男性が村にとやってきて村人達に問いかける。
―びく。
「ここにはいません。」
「そーか。」
正直に話されてそこを立ち去る男。
ざわざわざわ・・。
「よ・・・よかったな・・・。」
「・・・本当に捜しに来たな・・・。」
男が立ち去った、その後。
村は、しばらく、ざわめきに満ち溢れていた。
まったく、関係ないローザの弟なのにね


「ここよ。『真実の未来』の本部は。」
ローザが、なぜか、疲れたような顔をしてあたしにいってくる。
「・・・・ねぇ、リナちゃん。・・・お願いだから、いきなり空間移動はやめて・・・」
なぜか、懇願してくるナーガ。
「あら。この方が早いじゃない。」
にっこりというユニット。
「まあ、歩いていっても、いいんだけど。たまには、いきなり急襲!っていうのも面白いじゃないのよ。」
あっさりというあたしのことばに。
人間で空間移動ができるなんて・・・。
聞いたことないけど・・・。
それが出来るの、私が知っている知識では。 
神族か、もしくは、魔族くらいで。
・・・・・出来る人もいるんだ・・・・などととおもいつつ、なぜか怯えた瞳であたし達をみているローザ。

「うどわ!?」
いきなり出現したあたし達に。
その、過去の文明の忘れ物。
遺跡の前の建物に、見張りに立っていた人間がなぜか驚きの声を上げている。
「あ、あなたたち!皆を呼んで!」
「なんだ!?」
「あんたは、確か!」
面白くなりそうだから。という理由で簡単に縛っていたローザの縄は。
案の定、ローザがそのことに気づいて縄を切っていたりするし。
その縄を呪文で、かき切り、入り口にとダッシュをかけるローザ。
『―どげげげっ!!?』
ローザの声に見張りの二人が視線をこちらにむけて、悲鳴をあげつつ、あわてて建物の中にと駆け込んでゆく。
建物の中から、わらわらと出てくる夜盗や盗賊の生き残り。
たったの、ニ・三十人。
「いろいろあってね。つれてきたわよ。リナ=インバースを。」
その男達の前にたちローザは堂々と言い放つ。
「ちょっとまて!?どういうつもりだ!?」
ロングソードを手にした、ひげ面の男性。
あわてた声を張り上げていたりもするが。
そちらを振り向きもせずに。
「簡単なことよ。この場にいる全員で、一斉にかかって。リナ=インバースを倒す。それだけのことよ!」
「・・・か・・・かるくいいやがって・・・・。」
脂汗と、冷や汗を大量にかきつつ。 
そして、あたしとユニットを交互にみつつ。
逃げられないと悟ったのか。
やけっぱちに。
「-ええい!こうなったら、やるしかねぇ!かかるぞ!やろうども!」
『お・・・おう!』
全員、真っ青になりつつつ。答えている男達。
「か・・・覚悟しやがれ!リナ=インバース!俺達が本気になったら・・。」
いいつつ、すでに逃げ腰になっていたりするけども。
「えいv」
ふふ♪」
『カオススピリッツ♪』
ドドドオオオン・・・・・。
あたしとユニットが放った、言葉にて。
その些細な一撃に、その辺りが、虚無と化す。
すぐ側の山が。
何もなかったかのようにと、山の大きさほどの湖と化す。
・・・シィィィン・・・。
なぜか、その程度のことで完全に沈黙する一同の姿。
「ボムディウィン!!」
硬直している彼らが硬直から解き放たれるより早く。
無視されていたナーガの呪文が、ローザを含む、相手全員を吹っ飛ばしてゆく。

ボボオオン!
「あら、よく飛んだわねぇ。」
いいつつ、手をかざし見上げているユニット。
「おーほっほっほっ!このナーガ様を無視するなんて、いい度胸よね!おーほっほっほっ!」
一人、高笑いを上げているナーガ。
「あ・・・・あの、当方にお越しになられたのは、一体どういったゴヨウケンで?」
完全に、棒読み。
真っ青になりつつ、いってくるそこの頭ことティスティ。
まあ、名前なんかはどうでもいいけど。
その他の人物は。
食事を差し出してきていたりする。
なぜか。
全員、黒こげに、重度の火傷なんかを負っていたりするけど。
別に、辺りの気温を、絶対零度にまで下げただけで凍傷になるなんてね・・・ふっ・・・弱いわね
面白そうなので。
ナーガの風の呪文に干渉をかけて気温を下げてみたんだけど。
その程度のことで。
一部では、腕を凍らせて、失ったりしている人もでてるようだけど。
まったく、あんな程度のことで。
もうちょっと、根性みせなさいよね!
「『どういったご用件で?』じゃないんだけど。どうして、ローザさんに、リナの暗殺依頼なんて、頼んだのかしらv」
にっこり。
・・びくぅ!
微笑かけられ。
真っ青になっているティスティ。
まあ、こいつの組織をユニットとあたしでつぶしたのは事実だけど。
「さささささぁ?暗殺とはいったい何のことやら・・。とと当方はあくまで、ごく普通の人権擁護団体ですから・・。」
脂汗と、冷や汗かきつつ。
声を震わせて。
それでも、どうにか話題をそらそうとしているけども。
「あら、もしかして、本当のことを言ったら。ひどい目にあわされる。とか思ってる?」
にこにこにこ。
ユニットの言葉に。
「ち・・・違うんですか?」
怯えつついってくるし。
「あら、ひどい目にはあわせないわよ。ちょっと、お仕置きはするけど。
   まさか、あの以前のたかが些細な程度くらいでひどい目って思ってるわけ?」
「・・・・・・。」
なぜか、泡を吹いて、気絶しかけている数名がいるけど。
ちょっと、ユニットと二人で、呪文の応戦というか実験をやって壊滅させただけだというのにねぇ。
「わひぃぃぃぃ!!わかりました!わかりましたぁ!
  お察しのとおり、俺達、今まで、貴女様につぶされた、盗賊団の生き残りなんですぅ!
  とあるスポンサーがついたので。みんなでこうして集まって、いつか貴女に復讐しようって!
  その場ののりで決まってぇ!?」
涙ながらに訴えてくるし。
「でも、やっぱり盗賊をやっていると。またあなたに襲われる恐れがあるので。
   名前だけでも、人権擁護団体をなのってるんですぅ・・。」
しくしくしく・・。
目の前で、手を組み祈るように言ってるティスティ。 
「な・・・なんですってぇぇぇ!?」
そのティスティの言葉に反応し、大声を張り上げているのは、ローザ。
炎の呪文で、凍傷を治しているようだけど。
ま、どうでもいいことよね。
「それじゃあ!人権擁護団体っていうのは嘘だったの!?」
「当たり前だ!普通、俺達の格好をみれば気付くだろうが!?」
「まあ、人間、見た目で判断してはだめって。宮廷魔道士なら、教育受けるしね。」
そんなローザとのやり取りをみつつ。
ぽつりといっているナーガ。
でも、限度があるとおもうけど
「まあ、何はともあれvまがりなりにも。リナの暗殺を依頼した覚悟はいいわよね)」
うきうきとした口調のユニット。
「ふっ。つまり、皆あなたがわるいってことね!」
「みぃぃんなあなたがわるいのね!
  世間ズレしてない、この私を騙していいように利用するとは!まったくもって、許しがたいわ!」
どげめがじゃ!
ナーガとローザのとび蹴りが、直接ティスティの顔面にヒットする。
そして。
ふぁさりと髪をかきあげ。
「まあ、そんな嘘で騙されるほうも悪いけど。それにしても、宿に攻撃呪文叩き込んだり。
  無関係な村人全員人質にとったり。あそこまでやらせると、いくらなんでも、しゃれにならないわね。」
ナーガの冷たい言い方に。
「ちょ・・ちょっとまってください!その女が何をやったかしりませんけど!
   俺達は、ただ。『リナ=インバースを倒してくれ』と頼んだだけです!方法までは指示してません!」
あわてて、ローザが何をやったのか今さら知って説明していたりするけども。
「ま、あたし達は知ってたし。始めから。」
「そうそう。」
いいつつ。 
にっこりと互いにナーガも含めて微笑んで。
『つまりは、全体責任よ!』
『ぎ・・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?』
ナーガの召喚した、プラズマドラゴンが暴れ狂い、あたしの剣の剣圧が吹き荒れて。
ユニットが放った、虹色の光が交錯する。
なぜかその程度で。
数日間、悲鳴がそこに巻き起こっていたけど。
このくらいでなさけないわね!
とりあえず。
暴走しているプラズマドラゴンはほっておいて。
そこのあった、お宝を没収して。
そしてまた、ローザ達をもほっぽって。 
あたし達はそこをあとにしてゆく。

「おーほっほっほっ!このナーガ様の手にかかれば、ざっとこんなものよ!」
『ナーガ(さん)は何もしてないでしょうが(してないでしょ)!?』
ナーガの高笑いに突っ込むあたしとユニット。
ま、でも、今回はちょっとは楽しめたわねv

なぜか。
再起不能になった、盗賊達の生き残りをとある人間が拾って。
合成獣にして自分の傘下に置くのは・・・・また、別の話v
うーん。
クロツもやるわね

さて、次は何で楽しみましょうかねv
とりあえず。 
下級の輩の躾もできてない、Sでもお仕置きにいきますかv
この姿からいつもの姿にと変えてね

                       ~白い暗殺者偏終了~


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あとがき:
       ・・・・・・・・で?
     薫:あ゛あ゛あ゛!!!
       すいません!!二度ねして、起きたら十時だったんですぅぅぅう!(実話)
       ・・・・・五時に一度は起きたのですが・・・(汗)
       というわけで・・・・本日中には・・(24日)・・無理かも・・。
       ・・・・・てへvv
     エル:てへvvじゃないぃぃぃぃ!!!

        どごぁぁぁんんんん!!

     姫:まったく。
        本気で打ち込み終わったのが・・・・。
        次の日の夜十時とはなにごと!?
     エル:そうよねぇ。
        遅すぎるわよね。
      姫:そうそう。
        ま、とりあえず。
        次回は、仰げば鬱陶しだそうです。
     エル:それはそうと。
        今日と昨日。
        こいつ、更新・・してないわよるね?
      姫:そうねv
    
     薫:ひ・・・ひゃぁぁぁぁぁ!!!
      (塊から悲鳴が舞い起こり・・・やがて静寂・・・)
     エル:それでは、皆様、また次回v
     姫:それでは、また会いましょうv
   エル&姫:それでは、まったねv
   エル:はやく、完全無欠版スレイヤーズ。
      打ちこまさないとね。
    姫:でも、この人、ゴウジャスとかにしようかなぁ?
      とかも思ってるのよね・・・。
   エル:・・あと、この前のプレニアムとか・・・・。
    姫:ともかく!
      はやく進ませないとねv
   エル:そうねv
      それでは、みなさま、ご機嫌ようv
    姫:まったねvv



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