まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪ついに発売されましたねv2003年8月20日。
以前にバトルロワイヤルで掲載されたリナ父外伝(笑)
『刃の先にみえるもの』
リナ父・・・ナイス!ミドルガイ!
というか・・・若!(笑)
リナが面食いなわけだ、うんうん。(確信納得)
まあというわけで(どういうわけだ?)刃はガウリイ主体でした。
なのでその前後を思いつき~♪
ちなみにスペシャル21巻をまだ未購入の人は今すぐに購入して読んでみましょう。
ええ、是非にv
というわけでかなりネタバレ含みます。
それでもいいよ?という人はいってみてくださいなv
ではいってみましょうv

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釣竿の先にみえたもの

ぱきん。
「あ~あ……何か退屈だな」
そういいつつ釣竿をたらしている男が一人。
だがなぜか火のついていないくわえタバコを口にと含み。
そしてその肩にはなぜか竹製の釣竿をもっていたりする。
見た目はっきりいって顔立ちが整っているハンサム……としかいいようがない。
その目鼻の整い方は別に女顔……というわけではないが。
だがそれでもそのあまりに整っているその容姿は男性の年齢をさらに不確定にさせている。
見ただけでは彼の年齢ははっきりしたことはまずわからない。
若くも見えるし…また年齢がいっている……といわれればそうかも?
と納得させられるどこか雰囲気を持っている。
「しかし…ルナのやつ……」
そういいつつ思わず苦笑する。

「あ、父さん、出かけるんだったらついでにこれディルスの神官長に渡しといて」
そういって家を出るさまに手渡された……多分手紙のようなもの。
そういえば数日前から娘にディルスに来てほしいという再三の要望が来ていたようだが。
その返事か。
「おい……まだオレは出かけるともいってないんだが?」
そういいつつ靴をはきつつ釣竿片手にいっているのでは説得力などはない。
「あら?魚釣りにいくんでしょ?だったら別にどこで釣ろうといいじゃない。というわけでお願いね」
「あら?あなた?出かけるのはかまいませんけど?くれぐれも服などは汚さないでくださいね?」
そんな彼に声をかけているのは栗色の髪に赤い瞳の女性。
その柔らかな髪質が女性の愛らしさを引き立ている。
一見見ただけではおとなしいかなりの美人さんなのであるが。
……人間見ただけではわからない。
という典型的な例。
……何しろ彼女は彼の妻でありそして武術、剣術……挙句は魔術にたけた存在なのだからして。
そしてもう一人は、見事なまでの金髪の女性。
「……おまえなぁ。普通とめるとか心配するとか…しないのか?」
そういう彼のその言葉に。
「あら、旅先で死ぬような人には興味ありませんし」
「うう……」
きっぱりはっきりそういわれ思わず涙ぐむのは仕方のないこと。
「あ、父さん、お土産よろしくv」
「あなた、私のお土産もね」
「……へいへい」
どうしてもこの家の中では・・・唯一の男性である彼が勝てないのは仕方がない。
しかも長女である娘のルナはルナで世間一般では赤の竜神の騎士。
となど呼ばれている。
何でもその身に竜神の力を宿しているがためらしいが。

ふと家を出てきたときのことを思い出し懐にあるみやげ物をもう一度確認する。
「……そろそろ帰る……かな?」
そんなことを彼が思っているとき。
ふとその視線の先に……海に向かって剣を掲げ。
……そしてその金色の髪の男性は……その剣を海に向かって投げ出そうとしていたりする。
「おいおい。あのに~ちゃん、何をしてるんだ?」
別にほうっておいてもいいとは思うが。
だがどうみてもどうやら傭兵らしき男性は格好である。
「……しがないおせっかいかもしれないが…ちょっと…な」
なぜかほうっておけないのは性分なのかもしれない。
そんなことをおもいつつ。

「― 捨てちまうのか?もったいねぇな」
別に意識したわけではないのだが習性的にどうやら気配を完全に遮断していたらしい。
まったく気配すらなかったのにいきなり声をかけられて思わず反射的に振り返り、驚いているその青年。
振り向きざまに伸ばしている金髪が…潮風にと流れる。
まったく気配を消すのは彼の住んでいる地ではそれは常識的なこと。
まあ世間一般ではそれは常識でも何でもないのだが。
声をかけた男性は無数の無人の小船のひとつで釣竿を海に向かってたらしている。
クルシダの村。
何となく男性が立ち寄った村である。
「その剣にうらみでも?」
とりあえずいまだに釣り糸はたらしたままで少し先で剣を海に投げ捨てようとしていた青年にと声をかける。
「……タバコ…ついてないぞ?」
それが青年の第一声であった。


何となくほうって置けなくて、それが何なのかはわからないが。
ともかくこの青年はかつての自分のようで。
すべてを否定しているかのような……その冷たい目。
まあ自分には彼のような天然のボケはないにしろ。
おそらくかまったのは…妻に出会う前の自分と重なったから…かもしれない。


「しかし……いわくつきの剣だ……っていうから。
  ちょっとした魔法剣じゃないか。くらいに思っていたら……伝説の光の剣ってか?よりによって」
剣をめぐり家でいろいろあったとは聞いた。
聞いたが……
よもやそれが伝説の七聖剣のうちひとつ、光の剣だとは。
ちょっとした事件に巻き込まれ今まさに純魔族と呼ばれる存在を彼らは滅ぼした。
これならお土産に持ってもどったら間違いなく妻や娘は喜ぶこと間違いなし。
というかはっきりいって自分がほしい。
そういいつつ苦笑を浮かべながら歩み寄り、青年の肩にぽんと手をおき。
「捨てるつもりなら俺にくれ」
「それはいわないっていったじゃないか!」
「馬鹿やろう!セコイ魔力剣ならとにかく光の剣となれば話は別だ。今くれすぐくれオレにくれ!」
「だから、だめだって!」
そんな会話をしていると後ろから。
「……滅びたの…ですな?」
今回のはっきりいって一員でもあるこの村の村長が話しかけてくる。
いくら魔に脅されていたとはいえ、
それを理由に人々を殺し、挙句はその人々がもっていた品物や金品を強奪していたこの村の人々。

自分たちがはっきりいって被害者づらしているその姿勢にも気に入らない。
簡単な会話をあとに。
その村から立ち去る男性とそして青年。



「まあ……少しはまともになったかな?」
少なくても
【少しは何かをしてみよう。】
という気になったらしい青年をみて村から離れた街道にてその青年と別れる。
「そういえばこのあたり、多分うちのムスメがいるはずだから。探してみるか。見つけるのは簡単だしな」
青年と別れ、男性は二番目の娘に久しぶりに会うために。
とりあえず少し村などの話をきく。
ムスメを探すのはかなり簡単。
最近、壊滅した盗賊団はないか?それのうわさをたどるだけでいいのだから。


「あれぇ!?きゃぁぁ!父ちゃん!」
「よっ!リナ!」
まったく予期せぬ来訪者に思わず飛びついている栗色の髪に紅い瞳の女の子。
父親が黒髪で母親が金髪だというのに彼の二人の娘の髪は二人とも栗色。
隔世遺伝。
とはよくいったもの。
彼女が男性の二番目の娘であるリナ。
「どうしたの!?こんな場所に?!」
「なぁに、ちょっとルナに頼まれてお使いでな。」
まあうそではない。
「ふぅん。せっかく久しぶりなんだし!何か面白い話ない!?」
そう目をきらきらさせてくる娘の言葉に。
「……そうだな。」
簡単に二日前にかかわったばかりの事件を話す。

出会いは運命なのか必然なのか。
彼が青年をかまったがゆえにその青年は……男性の娘と出会いを果たす。
そして……


「だぁぁぁぁぁぁ!あのときほうっておけばよかったぁぁぁ!」
「これからよろしく、お義父さん。」
「誰がお父さんだぁぁぁぁ!」

数年後。

実家によもやその青年を連れて……娘が戻ってくるなどとは。
このときの彼には……知る由もないこと。

それは出会いという運命がもたらした……必然というなの運命。


                    -終わりv-

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あとがきもどき:

薫:短編、短編、超短編~v
  いや、何となくリナ父の心情が思いつきましてねぇ(こらこら)
  おそらくガウリイとリナ父・・・面白い関係になるんでしょうね。
  いや、何となく・・(笑)
  ではでは、意味のない話にお付き合いいただきましてどうもですv


・・・・さて次はどっちを打ち込みするか・・・。(ストロベリーかポジションか・・・)


2003年8月23日某日

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