まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

・・・・・・何かどんどん小説になってないような気がするのは。
絶対に気のせいではないとおもう。絶対に・・・・。
・・・・どうして頭の中の文章がすらすらと文字にできないのかなぁ?
・・・つーか眠いとか疲れとかが関係あるのか?
気分いいときには三十分で30KBくらいすらすらといけるしね・・・・。
・・・・でなぜかまた打ち込みしてたらDVDとかVDが見たくなる・・・。
・・・・・みようかな?・・・・ロストユニバース・・・(こらこらこら・・・)

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白銀の旅立ち    ~戻った先はゼフィーリア~

どこか見覚えのある景色に思わず目を丸くする。
「……あれ?」
まさかたどり着いた場所がどうしてここゼフィーリアなのか。
しかも首都であるゼフィール・シティの郊外……すなわち町のはずれ。
「今の……ただの時間移動だけだったよね……」
そんなことをつぶやいているセリナ。
そう。
ただいま彼らを包み込んだ光のその特性は。
場所移動と時間移動を含んだそれではなく。
あくまでも時間移動……の性質だけをもつ代物。
何となくではあるがそのことに気づきぽつりとつぶやいているセリナ。
「……まあ、ここ……元あの大陸だし……」
そんなセリナの疑問に答えるかのようにいっているのはゴルンノヴァ。
そう。
今セリナ達が住んでいるこの大陸は。
かつての彗星の衝突によって新たにできた大陸に他ならない。
いや、それまでにも大陸そのものはあったのであるが。
かつての大規模な地殻変動により、今の地形となっている。
ちょうど言い換えるならば惑星の裏表。
すなわち、スィーフィードとシャブラニグドゥが決戦を繰り広げた。
とされる眠れる竜の大陸のちょうどま反対側。
つまりはかつての余波により新たにできた大陸に他ならない。
ここ、ゼフィーリアがある位置は。
そしてまた対極にあるのは空間がゆがんだままとなっている、
もと眠れる竜の大陸と呼ばれる大陸があった場所。
もともと、竜神とそして魔王が決戦を始めたのは暁の竜の大陸。
そしてそのまま対極にある土地にと移動しただけのこと。
何しろ一番滅ぼさないといけない土地が…そこ、眠れる竜の大陸に他ならなかったのである。
その大陸は自然界よりとある物質を取り出し。
挙句は天候などの操作なども自由にできる科学レベルにまで達し。
それをいいほうに使えばいいものの。
その力を用い他国を支配し、挙句はその力で世界を実質的に支配していた。
もしあのままあの地を残しておけば間違いなく。
そこにあるとある物質の影響でこの星は物質世界上は、
生命が誕生できない惑星にと成り果ててしまう。
という事実があったからこそ竜神も魔王も戦いをする決意を固めたのであるが。
だがそんなことはこの惑星に生きる存在が知る由もない。
……ま……まあ全力でぶつかった理由はそれだけではないのであるが……
「ま…確かにね……」
とりあえず言葉を濁し。
「とりあえずせっかく戻ってきたんだし。家に一回戻る?」
「そだね。」
あまり深く考えずに。
そのままとりあえず家に戻ることで合意しているユーリとセリナ。
考えてもどうにもならないものは考えてもしかたがない。
そう割り切っている何とも冷静ともいえる子供たち。

先ほどまでいた場所は。
確かに過去の時代に他ならない。
最後に見えたものは。
星の外から具間みれる、彗星が衝突したときに生じる衝撃の波と。
まるで螺旋状のごとくに広がる波紋。
それが何を意味するのか。
その場にいなくても理解ができる。
あの見えていた下の大地では。
あの一瞬に様々な命が失われ、そしてまた。
間をおかずして新たな衝撃が星を襲ったのも見て取れた。
あまり詳しく語られていない神魔戦争。
それに携わった生き物があまり生き残っていないがゆえに。
それゆえに詳しくは語られていないその事実に。
現実として目でみたからこそ理解ができる。



「……とりあえず過去とか異世界とかいったの……
  母さんには内緒にしておかない?セリナお姉ちゃん?」
「……そ~だね……心配かけたくないもんね……」
などといいつつてくてくと道を歩く二人。
「あれ?セリナちゃん?ユーリちゃん?いつ戻ったの?」
そんな二人に声をかけてくる町の人々。
みれば顔見知りのパン屋のおかみさん。
「あ、さっき。」
「ひさしぶり。おばちゃん。元気だった?」
そんなことをいっているその声に。
「まあ元気といえば元気だけど……
  でも……ちょぉぉぉぉと戻るの…タイミング……悪いかもしれないねぇ。」
そんなことをいいつつくすくすと笑っている女性のその言葉に。
顔を見合わせ首をかしげる。
「???何で?」
問いかけるセリナに。
「ああ、まだ聞いてないのかい?いえねぇ、リナちゃんが妊娠したらしくてねぇ。
  それでまたガウリイさんがまた……ふふふ。」
そういいつつくすくすと笑っているその女性。
「……妊娠?」
「……あ゛~……何となく僕…予想ついた……」
ユーリを身ごもっていたときのガウリイの様子は。
ゴルンノヴァとて知っている。
「ええ!?ちょっとまって!?じゃ、私にまた妹か弟ができるの!?」
その言葉をきき飛び上がっているセリナに。
「……お父さん……僕たちがいない間……ま、当たり前かもしれないけど……」
まだ子供だというのにどこか悟りを開いているこのユーリ。
まああの夫婦の間で成長すればそれもまた当然というような気もするが。
わかっていないセリナのほうがかなり天然的に珍しいといえるのだから。
「でもおかしいねぇ?手紙普通出すと思うんだけど……」
……手紙だされても…異世界とか、過去とかにいってたし。
首をかしげるおばさんの言葉に心で突っ込みをいれているゴルンノヴァ。
それに一箇所には長くセリナたちはとどまっていない。
ルナにでも頼めばそれは可能であるということはわかってはリナはいるであろうが。
おそらくそう頼む暇すらなくガウリイに捕らわれているのだろうということも。
ゴルンノヴァには理解ができた。
「わぁぁぁぁぃ!また兄弟ができるんだ!早くもどろ!ユーリ!」
そのことを聞いて。
いきなり。
「レフィスロード!」
『うわっ!?』
セリナが聞きなれない言葉を発する。
その瞬間。
セリナたちの体は淡い銀色の光に包まれて。
その場から掻き消えてゆく。
これはセリナの力のひとつの瞬間移動の術。
「あらあら、セリナちゃんも瞬間移動できるんだねぇ。
  さすがルナちゃんの姪ごさんだけのことはあるのねぇ。」
などとほのぼのとまったくそれをみても動じずに。
「さってとそれはそうと。机の材料となる大理石、掘り出しにいかないとねぇ。」
そんなことをいいつつ腰にさした短剣をぽんぼんとたたきつつ。
近くにある山にと向かってゆくその女性。
彼女はといえばそろそろ机の置き台が傷だらけになってきたこともあり。
大理石が発掘される山にと自分で石を切りだしにいくところ。
……ちなみに、ここゼフィーリアではそれはあまり珍しいことではなく。
日常的な光景である。
どこかの奥さんが短剣片手に石を切り刻んで家に持って戻ったり。
運悪く迷い込んできた盗賊などを袋ひとつでぼこぼこに倒したり……と。
ここゼフィーリアは普通よりもかなり頑丈な人々が住んでいる土地でもある……


「たっだいまぁぁぁぁ!」
「……とゆ~か…これ……」
「……あ゛~……やっぱり……」
元気よく扉を開けて家にと入るセリナに。
家の横にある真新しい建物をみて。
唖然としているユーリとそしてまたまたか。
という表情のゴルンノヴァ。
ユーリは知らないが、彼が生まれる前にもこれはあった。
あったというか作成された。
「……これ…全部子供のおもちゃだよ……」
セリナやユーリの子供部屋……もとい子供家もきちんとリナたちの家には存在する。
ガウリイがわざわざ子供たちのためにと。
自力で大工工事をして建てたものが。
……ゴルンノヴァやリナいわく。
絶対にあれは子供に邪魔されずに二人っきりになりたいからに違いがない。
と意見は一致しているのだが。
もともとセリナとユーリの子供家ももとは。
……二人が生まれる前にガウリイが作ったちょっとした家であり、
そしてまた……おもちゃ置き場をかねていた。
それがまた当然のことごとくに新たに一軒。
新しい家がそこに建っている。
窓から見えるのもすべておもちゃの山。
以前というか二度ともリナがいろいろと駆けずり回って処理したのだが。
「……もしかして……僕が生まれたときもこんなの?」
そういっているユーリの言葉にこくんとうなづくゴルンノヴァ。
そんな会話をしている二人の耳に。
「セリナ!?ユーリ!?おまけ!?もどったの!?」
そういいつつぱたぱたと家の奥からおなかを少しばかり膨らましているリナがかけ出てくる。
「リナさぁぁぁぁぁん……誰がおまけですかぁぁぁぁ……」
「あんた。」
ゴルンノヴァの抗議のその声に即答し。
そのままセリナとユーリを抱きしめる。
「きゃぁぁあ!お帰りなさい!というか、あんたたち!少しは連絡くらい入れなさい!一年以上も!」
『……え?』
二人としてはまあ確かにいろいろと回っていたが。
少なくとも手紙は……出していたはずだが。
この世界にいる間は。
「……えっと?母さん?手紙……出してたけど?」
「うん。出してた。」
そういう二人に。
「??おっかしいわねぇ?あたしみてないわよ?」
首をかしげるリナ。
そういいつついとしい子供たち二人を抱きしめている。
その横では。
「……おまけ……」
などといいつついじいじといじけているゴルンノヴァ。
「……いいじゃないですか……ゴルンノヴァさん。
  僕なんて……すでにもう家政婦扱いですよぉ……」
そんなことをいいつつ、
黒い神官服に似合わない白いフリルつきのエプロンつけて家の奥から出てきているのは……
「……?ゼロスお兄ちゃん?何やってるの?」
「……しくしく……ガウリイさんに脅されまして……
  ……ただいまこの家の掃除洗濯やらされてます……」
「……とゆ~か……前から思ってたけど……獣神官としてのブライドは?」
しくしくと涙を流しつつその手にはたきをもっている姿は。
結構これがまたかなり似合っているのであまり笑えない。
そういい放つユーリのその言葉に。
「だって……ガウリイさんったら。
  リナさんが妊娠したからリナさんに家事など体に負担をかけること、そんなの胎教に悪い!  とかいって……
  どうやったのか知りませんけど!わざわざ郡狼の島まできて。
  ミルガズィアさんのあれ!最大音量で流すんですよ!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
涙を流していっているのは、一応この世界では魔族の中でも超高位。
腹心たる三人のほかに実力のある獣神官ゼロス。
ちなみに以前は五人いたのだが。
うち二人はリナにかかわったせいですでに以前に滅び去っている。
ゼロスの言わんとすることを察知して。
思わず黙り込んでいるユーリとそしてゴルンノヴァ。
「それでリナさんの出産がすむまで。
  魔族の平和のために協力してこいとか魔王様とかゼラス様に命令されますしぃ……
  しくしくしく……」
赤の瞳の魔王としてもまた獣王ゼラスとしても。
別にリナがどうというわけではないが。
少なくともリナとガウリイがあの御方に気に入られている。
というのはわかっている。
しかも長女であるセリナはセリナで、
後々のとある世界、白銀の世界を治める王となる魂の持ち主である。
しかも王としてのその力は今ももっているという。
「ねね。ところで、お母さん。予定日いつ?今度は女の子?男の子?」
「ああ、それなんだけどね。どうやら今回は双子みたいなのよねぇ。
  どうりでしんどいわけなのよね。」
そんなゼロスの泣き言をさらりと完全無視して。
親子の会話をしつつ。
「とにかくよく戻ったわね。旅の話、聞かせてね。
  あ、その前に汗かいたでしょ?風呂入りなさい?」
『は~い!』
「……ゼロスさんも大変だね……」
「……お互いさまですね……」
『……はぁ……』
完全に二人を無視してリナに連れられて家の中に入ってゆくリナたち親子をみつつ。
どこか悟ったように語り合っているゴルンノヴァとゼロスの二人。
よもやこの二人がまさかかなり実力のある魔族だとは。
この姿をみて連想するものなど。
まずほかの場所ではありえないであろうが。
少なくとも。
「とりあえず、ゴルンノヴァさんが戻ってきてくれたので。僕はお役ごめんというわけ……」
がしっ!
「それは卑怯ですよ!ゼロスさん!ぜひここは運命共同体で!」
逃げようとするゼロスに必死にしがみつくゴルンノヴァ。
そんなほのぼのとした光景が。
ここゼフィーリア、ゼフィール・シティの郊外にて見受けられてゆく。



「……で?何か旅でつかめたことある?」
とりあえず二人が戻ってきたというのを知らせる間もなく。
すぐさま一時もおかずに仕事から戻ってきたガウリイ。
何でも気配で戻ったのがわかったとか。
さすがに野生の勘の持ち主よね。などとリナは内心関心したりしたのであるが。
久しぶりの親子団らん。
旅から戻ったセリナとユーリの話を。
食卓にていろいろと聞いているリナ。
ちなみに食事の用意をしているのはゴルンノヴァで。
片付け物を必死にしているのはゼロス。
そんな母親のその言葉に。
「……うん…まあ……」
「少なくとも僕は人間って・・・もろいというのが殺伐と感じられた。」
口をにごらすセリナと同時にいっているユーリ。
「人をいきなり犯人扱いする人はいるわ。正義の名前のもとに生き物を殺戮する人はいるわ。……よくわかんない。」
そんな二人のあまり説明になってない言葉をききつつ。
「そっか。でもいろんな経験して人は成長していくんだしな。」
のほほんといいつつ二人の頭をなでているガウリイ。
すばこぉん!
「あんたは!それは返事になってないでしょうがぁ!」
そんな夫であるガウリイの頭をスリッパではたいているリナ。
その懐かしくもいつもどおりの風景に顔を見合わせ。
『……ぷっ。くすくすくす。』
二人して同時に笑い出すセリナとユーリ。
たとえ離れている時間が長くても。
確かなつながりとぬくもりを感じる。
そんな家族のぬくもりを感じつつ。
とりあえず異世界とか過去とかにいったことはうまくごまかしつつ。
というか気づかれてないというのが正解なのだが。
……ガウリイは気づいているが、
別にリナに聞かれてないのでそれには突っ込みをいれていないというだけなのだが。
とりあえず。
どうやら母であるリナに言われわかったことであるが。
セリナたちが旅にでて……あれから一年半が経過しているらしく。
異世界や過去にいっていた時間もこちらでは同じく流れたように戻ってきたのだと、
しみじみと実感するセリナたち。

旅立ちも突然なれば戻るのも突然。
まあそもそも、両親がそうだったのだから、子供たちもそれを受け継いでいても。
さほど不思議はない。
久しぶりの親子の会話をしつつ。
長いようで短い夜は更けてゆく。

二人が再び旅に出るのは。
リナが子供を産んでからしばらく後のこと。


                        -エピローグへ-

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あとがきもどき:
薫:えっと。かなり省きましたねぇ。セリナ&ユーリの旅(こらこら)
  ・・・・・もしかしたら番外編みたいにして。
  スペシャルののりで突発的に続き・・・・でる・・・・かも?(笑)
  ま、とりあえずこれで後はエピローグさえ打ち込めば。この白銀シリーズ終了だしなv
姫:・・・・というよりこの白銀に入る前のを今だに打ち込んでないのは・・・・どこの誰?
薫:(ぎ・・・・ぎくぅぅぅう!)
   す・・・・スミレちゃん・・・・あ・・・・・あははは・・・・(から笑い)
   ま・・・・それはまたそのうちの機会に・・・・てへv
L: 夕べも打ち込みしようとしてて・・・・・でなぜか一時過ぎまで、
   本気でロストユニバース・・・・見始めたの・・・・誰かしら?
 薫:・・・・・あぅあぅあぅ・・・・。・・・・あ、そうそう(何気に話題転換)
   次なるリナの子供たちは双子さん。
   ついでにいえば男の子と女の子。
   しっかし打ちこみしてたら・・・・モモが邪魔ばかりしてきます(笑)
   なぜ人が何かをしてたら邪魔するんでしょうかねぇ?うちの猫(笑)
   ・・・・で今度はハナが裏の網戸を破ったことで。
   ただいまルナちゃん・・・・脱走中・・・・。
   モモは戻ってきたんですけどね・・・・。
   まあ関係ないことはおいとくとして。
   とりあえず次回エピローグで多分旅立ちの本当の意味。
   わかると思います・・・・というかテーマを最後に持ってきたかったし・・。
   ・・・・勘のいい人はわかるでしょう。
   ・・・これ、実は人の心の動きなどに気づく。
   という奥深い(どこが?)テーマ・・・一応もっているつもりなんですけど・・。
   ・・・・表現になってないし・・・・しくしくしく・・・・。
   まあ何はともあれ。
   次回エピローグで。
姫:とかいいつつ気がむいたら番外編で続くとかいってるの・・・。どこの誰?
薫:・・・・・うぐっ!そ・・・・それでは!
L:そういう人にはお仕置き必要よねv
姫:そうねv
薫:・・・・え?あ・・・あの?二人とも何を・・・・どひぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!?

後には何やら悲鳴が続き・・・そして沈黙・・・・。

姫:それではまたどこかでお会いしましょうv
L:それではねv

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