まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

ただいまのこれ(ホームページ全体)のページ容量。2003年9月初め現在。
・・・・72.5 MB・・・・・となってます・・・・。
・・・・し・・・・小説がほとんどなのに?(あわわ・・・)
ま・・・・まあ画像もあるから・・ということにしておきましょう。(多分)

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白銀の旅立ち    ~世界の破滅~

雲が途切れたか具間から見える彗星の姿。
その姿は雲に覆われた空でも見えていたほどであるが。
ただいまのセリナのちょっとした力によってその全貌が、はっきりと目に見えている。
そしてそれはまるで蜃気楼のごとくに、
この惑星にいるすべての生き物たちに、その姿は具間見れる。
「……あの彗星……もしかして……ここに落ちるんじゃ……」
ぽつりとそんなことをいっているユーリ。
その言葉に。
「そのとおりよ。未来から来た子供達。
  この世界は一度終焉を迎えさせます。もうそのための行動は起こされてますし。」
セリナ達は知らないというか知らないのが当然であるが。
すでにもう穢れていない魂の持ち主たちは神と魔の王の声をきき。
どのようにしたらいいのかわかっている。
そのために、もう準備は整っている。
そしてまた。
そのときに生じる衝撃に耐えられる大地は……たった一つ。
だということも。
ユーリのつぶやきにそう答えつつ。
「この地はもはや穢れすぎました。再生のためには終焉も必要です。」
守らないといけない世界だからこそ、非情かもしれないが決断せざるを得ないこともある。
このままほうっておいたらもうこの地は数年も持たない。
というのが神と魔の意見の一致。
事実すでに彼らが戦いを始めたのも……この地が穢れ。
まだこの惑星の寿命はあるというのに人々がこの惑星を汚し、
そしてまた寿命を削るようなまねをしたからこそ。
だからこそ。
その元凶となった文明そのものを。
一度無にと還す。
そのための彗星。
「あと数日後にはあれはこの地に衝突する。そのときにあわせ我らは……」
全力をもって戦いを起こす。
それはもう話し合いにて決めたこと。
彗星の衝突における衝撃と。
そしてまた神と魔の王のぶつかり合いによる衝撃。
彗星によって無を。
光と闇のぶつかり合いにより新たなる力の再生を。
そしてまた。
この地が新たな生命であふれることとなるそのときまで。
互いに互いの体を休める。
という名目もそれに存在する。
まあその事実は王である彼らでしか知りえないのだが。
そんなシャブラニグドゥの言葉に続け。
「とにかく、あなた方にはこの数日後に未来に戻っていただかないといけません。
  ……確か、ミリアーナは今どこにいたかしら?」
ふととある名前をいうスィーフィードに。
「……彼女ならルアークとかいう人間に追い掛け回されて……
  ……逃げるのに疲れたからどれかの輪廻に入るとかいってたが……」
それに答えているシャブラニグドゥ。
「??あの?ミリアーナって?」
その言葉に首をかしげているセリナに。
「ああ、セリナちゃん、その人は一応時空を管理している人だよ。
  一応形式的には神族にはいるんだけど。時間と時空の管理人。」
「……ふぅぅぅん。」
別に時間を管理している存在がいるのは。
各世界に必ずいるというのはセリナはその知識は。
力に目覚めたときから知っている。
母や父にはいってないが。
彼らの監視下の元。
過去、現在、未来はつむがれており、そしてまた。
膨大なまでにできかねない並行世界の抑制抑にもなっているその事実。
余談ではあるが。
セリナ達が生まれる少しまえ、人間に転生していたその存在が。
セリナ達の両親とつながりをもち。
そしてまたその存在の死はセリナとユーリの母であるリナの心に傷を落としていることは。
セリナやユーリは知らない。
「……ということは今はもう形として存在してない……ということですわね……」
そういいつつ軽くため息を吐くスィーフィード。
「スィーフィードよ?彼女の代わりの力は我らの混合力でしかなしえない。どうだろう?
  ここはもう、このものたちを先に未来に戻すべく。少し早いが行動を開始しては?」
「……そ~ね。」
『???』
そんな竜神と魔王の会話の意味を図りかね。
首をかしげるセリナとユーリ。
首をかしげている二人に向かい微笑みかけ。
「……今からわたくしたち、全力でぶつかり合いをはじめます。」
「闇と光の融合は混沌をうみ、そこから新たな再生の力と、再生への力が生まれる。」
新たな銀河などが生まれるのと同じ仕組み。
基本的にはそれは銀河単位であろうと太陽系単位であろうと。
それはそれで代わりがない。
異なる力がぶつかることによって生じる力はそれに半比例して高くなる。
「その融合の力を利用し未来への扉を開くこともできるであろう。
  ……何となく未来のことを聞きたいのは山々なのだが……
  何かとてつもなく悪い予感がするしな。」
「同感。あまり話しこんでても……ね?」
あまり話し込んでてもいきなり途切れた雲を怪しんで。
この地に調査隊が神族にしろ魔族にしろ目を向けられ。
そしてまた注目がなされている。
もし未来から来ている存在がいるなどと知られれば。
大混乱を招くことは必死。
そしてそんなことになれば……
少なからずめぐりめぐって、自分たちがいろんな意味で注意を受ける……ということも。
赤の竜神も赤瞳の魔王もそれは身にしみてよくわかっている。
わかっているからこそ。
「じゃ、ここで話し込んでても何だしね。」
「だな。」
????????
二人の思惑がセリナ達に理解できるより早く。

ドン!

世界を……激しい衝撃が襲ってゆく。
セリナ達の目の前で竜神と魔王がその気を開放したのである。
過去の存在に未来の存在を消すことは不可能。
逆に未来の存在に過去の存在を消すことは可能であるが。
俗にいうタイムパラドックス現象。
それゆえに、竜神たちの力は確かに感じられるものの。
だからといってセリナ達には致命傷にはなりはしない。
薄い膜のようなものでセリナ達の肉体などは保護されている。
いきなりのその展開に目を丸くしているセリナとユーリ。
「あ、なるほど。セリナちゃん、ユーリくん。どうやらスィーフィード様とシャブラニグドゥ様。
  もう決めてた戦い、始めるらしいから。このエネルギーを利用して扉開けるよv」
一人この状況の中で状況判断ができているゴルンノヴァ。
扉とは未来への扉。
『……え…え……ええぇぇ???』
いきなりのことで何がどうなっているのかわからずに。
とまどっているセリナたち。
まあこれが普通の反応であろうが。
何しろいきなり今まで話していた竜神と魔王が。
その力を全開にし……その力の塊をぶつけたのである。
その衝撃のすさまじさは……押して知るべし。
だが惑星自体にその衝撃の被害が広がらないのはひとえに。
その衝撃によって発生した力を。
上空に二人が向けているからに他ならない。

空にまばゆいばかりに光る柱が……誕生してゆく。

後世の世まで伝えられる。
神と魔の最終決戦の幕開けは。
何ともとても単純なきっかけによって開かれたのである。

空に伸びる光の柱。
それには見覚えがあるセリナ達。
「……あ……これ。」
確か自分たちが移動したときにも。
同じような光の柱が発生したのは忘れられるはずもない。
そしてその光のかなたに見えるのは。
何らかの光に包まれているような扉。
セリナのつぶやきに答えるかのように。
セリナがもっていたオーブが輝き始める。
「あ、お姉ちゃん、この輝き。もしかして帰れるんじゃない?」
その輝きは異世界にそしてまたこの時代に飛ばされたときと同じもの。
セリナがもっているオーブをみてそんなことをいっているユーリ。
「……早くいけ。エデンとアテナが気づいたぞ……」
どこか汗を流して言っている魔王。
「……そ~いえば……ダルフィンさんも気づいたみたいだね……逃げたほうがいいよ。早く。」
その言葉にふと何かを思い出しぽつりとつぶやいているゴルンノヴァ。
「悪いことはいいませんわ。
  ……実験体になりたくなかったら。彼女たちが来る前に早くもとの時代にお戻りなさい。」
……いや、実験体…って。
その言葉に思わず突っ込みをいれたくなるセリナとユーリ。
だがしかし。
「……えっと、セリナお姉ちゃん?
  何となく、早いところ戻ったほうがいいと、勘が告げてるんだけど……?」
さすがに父親から譲り受けている勘は伊達ではない。
そう冷や汗ながしながらつぶやくユーリに。
「……まあユーリがそういうんだったら……」
そういいつつその光の柱にオーブをかざす。
それと同時にまるで共鳴するかのようにオーブはさらにと輝きを増してゆく。

やがてその輝きは。
セリナ達の体を包み込んでゆき。
そのまままるで光に包み込まれるようにセリナ達の体は浮上してゆく。

ゆっくりゆっくりと浮上する意識と体。
そして眼下に見えるのは。

ドォォォォン!!!!!!!

巨大な力のぶつかり合いによって生じる波動。
その波動がまるで波を描くように螺旋状にと広がってゆく。

上空からみればその波動はよくわかる。
地上ではその衝撃により壊滅している家々……というレベルではなく。
そこにあるものがすべて吹き飛ばされて無と化してゆく。
一度すべてを無に。
無からの再生。
それがこの星に残された生き残るための手段。
汚染された大地には一度浄化が必要。
それもかなり大規模な。
彗星の衝突とそして神と魔、強力なまでの力のぶつかり合いによって生じたその衝撃は。
大地に新たな殻ともいえるふたをかぶせる。
巨大な力のぶつかり合いはさらには大規模な津波を呼び寄せ。
それが星のすべてを多い尽くす。
そして一部を除き海で惑星が多い尽くされたとき。
……魔王と竜神が呼び寄せていた隕石が。
まるで吸い込まれるかのようにと、この惑星にと落下してゆく。

隕石の衝突。

巻き起こる衝撃波。
そんな光景を具間みつつ。
やがてセリナ達の意識は、光にと飲み込まれるかのように途絶え。
そのまま光の先にある扉にと吸い込まれてゆく。

二つの異なる力のぶつかり合いは。
それは逆に純粋なる力をも生み出す。
彗星の衝突時の衝撃はその波動でやわらげられ。
本来ならば全滅するはずのこの大地の生命も。
選ばれしものや運良く生き延びたもののみ後には残るのみ。
やがて水は大地から引いてゆく。
そして残るのは。
まっさらな更地。
そこから復興を成し遂げるのは生き残った命のする役目。

世界を破滅に導こうとしていたのは紛れもなく人間。
ならばその人間を知ることがこれからの世界を治めるものの役目。
そう思い互いに人を知ろうと人の輪廻の輪の中に入り、しばらく様子をみてみよう。
というのが会議の結果にでていた結論。
……なのであるが。

『何を面白くないことをしているのよ!』

……二人が、竜神と魔王が二度目の力のぶつかり合いをしたとき。
彼らの耳にとある声が響き。
そのまま二人は力のバランスを崩し。
やがて互いにその身を七つに分離してゆく。

それは計算されていたのかどうなのか。
ともかくとある一喝により。
分かたれた互いの六つの力の欠片とそして意識は。
このとき人の魂の心の奥底にと入り込む結果となり。
そしてそれはいつしか竜神が魔王の欠片を人の心に封印した。
と何とも都合のいいように解釈されるようになるのは。
そんなには時間はかからないことであった。



伝説と真実とはまがいなりにも食いつくものとは限らない。
まあ真実を別に訂正する必要もないし。
という理由から訂正しなかった……とうのもあるにしろ。
これが後々、神魔戦争。
その最終決戦ともいえる戦いの全貌であることは。
……未来への帰路についたセリナ達は…まったく知らないひとつの事実。

セリナ達が光に飲み込まれ姿をかき消したその直後。
この惑星も全体的に光に包まれ。
新たな歴史を歩み始めることとなるのであった。



どさっ!
「…………あれ?」
いきなりどこかに落ちてきた。
どこか見覚えのあるその光景は。
「……ラッキー!戻ってるぅぅぅぅ!」
みれば見慣れた景色。
「……あれ?……何で僕たち……ゼフィーリアに戻ってるの?」
光の扉をくぐった先において、セリナ達がたどり着いたのは。

……彼らの故郷。
ゼフィーリア。


                        -続く-

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あとがきもどき:
薫:・・・・・・うーん、難しい・・・。というか彗星の衝突・・・。
  ぱたばたと死んでゆく命・・いれようかともおもったけど。
  ・・・・非情すぎてやめました・・・・はい。
  何しろ隕石の衝突&神と魔のぶつかり合いの衝撃ですから、かなりの規模です。
  イメージはあるんですけどねぇ。
  小説にしたら・・・・かなりちょっと非道というか鬼畜というか・・・。
  何しろ逃げる手段もなく飲み込まれますからねぇ・・・。
  まさに天災。
  ・・・・まあそのあたり・・・各自のイメージに任せます。はい(こらこら)
  さて。
  何はともあれ。
  なぜか最近眠くて、眠くて仕方がないです。はい。
  なぜでしょう?
  まあとりあえず。
  いきなり戻ってきたセリナ達。
  やっぱりここはお約束vリナガウにも出てもらわないとね(笑)
  ・・・・このあたり・・・・・とある私のあれ(どれかの小説)に似てるけど・・・。
  ・・・きにしないように!(きっぱり!)
  ではでは・・・・また・・・・次回で(多分)

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