まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
・・・・しくしくしく・・・戻ったらいつものごとくに猫たち脱走中・・・・・。
・・・・・何で父親・・・・休みのたびに猫をだす!?(怒)
・・・しかもいつもなら呼んだら返事してくるモモが・・・呼んでも、
返事なし・・・・おーい!?ももぉぉぉ!?
・・・・・戻ってきたルナはといえば・・・首輪・・・・腕にひっかけてるし・・・。
・・・・何しようとしたんだ?(汗)
一瞬びっこ引いていたのでたまげたよ・・・まあ首輪をはずしたら大丈夫のようだけど・・さ。
・・・とにかく、モモぉぉお!もどってこぉぉぉぉぃ!
・・・・というか・・・何でいつもある返事もないのよ・・・。
・・・・こーいうパターンは・・・ちびを思い出して・・・心臓とか精神に悪いです・・・。
あの子も呼んだらすぐに来る子だったのに・・・二時間呼んでも戻らずに・・・
・・・・・永眠してたからなぁ・・・・・くすん。
ともかく・・・・もどってきて・・・お願いプリーズ・・・・(涙)
・・・・出てこない・・・・普通家の周りにいるのが出てこない・・・。
姿すらみせない・・・こういう場合は不安がどんどん広がってゆく・・・・。
うわぁぁぁぁぁん!
もう十一時過ぎたのよぉぉぉお!?
・・・・す・・・姿くらいみせてよね・・・・モモ・・・・(涙)
・・・・だんだん悪いほうに、ほうにと考えがいってしまう・・・ぜ・・前科があるだけに・・。
もどってこぉぉぉぉぉぃ!(絶叫!)
・・・・だから出すなといってるのに・・・・(怒)
・・・・父がいるとき気にせずにクーラー部屋かけっぱなしにして、猫・・・閉じ込めとくか?
(代金は父親に請求するとして)・・・・。
・・・明日・・はやでだけど・・・・おきてまっておこ・・・・。
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白銀の旅立ち ~過去、それは・・・・~
「……ねえねえ?あれ……何?」
みればそらにはセリナたちの見たことのないような乗り物が跋扈している。
「ああ……あれは。」
いいかけてはたとやめる。
別に彼女たちが知ったからといってどうということはないであろうが。
「でもこの時代…って……どうみても僕たちのいた世界より……文明…進んでない?」
などと道をあるきつつそんなことをいっているユーリ。
確かに。
セリナやユーリたちのすんでいる時代にはひとつの小さな石において。
町を結界で覆うなどといった技術は……ない。
それにもましてこの地では通信手段が発達しており、
簡単にいうならば精神世界の自然界の電気エネルギー、それを利用した通信。
ちょっとした大きな町などでは個人の家などからでも違う町。
といっても、そこに同じものがなければだめだが。
遠距離でも通話できる魔法道具……というものが存在している。
この時代では人々はそれを【魔科学】と呼んでいるのだが。
その科学の力を使い人々は……空を飛ぶことも一部の者たちは成し遂げている。
ユーリのその言葉に。
「というか私たちのいた時代にはそもそもあれもなかったし。」
そういって空にかかっている光のレールを指差しているセリナ。
空にかかる光の帯。
その少し透明ではあるが輝くそれは、竜族達が所有する、空の交通システムらしい。
別に竜族だけ……というのではなく人間もいや、生き物すべてがそれの利用は認められている。
どうみても、未来である時代よりこちらの時代の方が文明的にも、そして発展レベル的にも。
格段に上なのは一目瞭然。
「……まあこの時代というか…ここの文明は一度滅びるから……ね。」
まだ完全に光と闇がぶつかってはいないこの時代。
だがこのたびの戦いの結末は、ゴルンノヴァは知っている。
いや、どんな子供でも一度くらいは母親から、祖母から。
または何かしらの理由で、そのことくらいは聞いたことがあるであろう。
【竜神と魔王が戦い魔王はその身を七つに分けられ、
竜神は四人の分身を残し、自らは力尽きて混沌にと沈んだ】
これが一般に……
セリナたちがいた時代で語られている今ここで起こっている、神魔戦争の結末。
ふと空を見上げてそんなことをつぶやいているゴルンノヴァ。
事実とそして伝説はどの世界でもそれは本来の史実を示すものではない。
といういい典型的な例であるのであるが。
「そういえばルナお姉さんがいってたけど。確か……隕石…も関係するんだっけ?」
ふとかつて祖母の家に泊まりに行っていたときにルナから聞いたことを思い出して、
そんなことをつぶやいているセリナ。
「うん、正確にはスィーフィードさんとシャブラニグドゥさんが。
あの御方のお達しで少しばかり全力を尽くして戦ったら、
ちょっと空間とそして物質世界の安定が狂って、
惑星の外にあった重力圏外の隕石、呼びよせちゃって。
それが雨のように数箇所に降り注いだ……というのが事実なんだけどね。」
そんなことをさらっといっているゴルンノヴァ。
そう、それゆえにここまで発展していた文明は。
残ることなく疲弊し、どうにか生き残った人々もまた。
約千年に及ぶ空のない時代をすごし。
そしてそんな中で新たな文明を築きあげ……
そしてセリナ達の時代にと、それは受け継がれているのがそれが現実。
「でもここの時代……一部の人たちだけかもしれないけど……命…軽んじてるよね……」
町の中にいれば絶対にわからないこと。
町の外は魔や魔獣が跋扈しているので危険。
そういって大人たちはいっていた。
いっていたが……ふたを開けた現実は。
すでに住むところもなく家もなく……
そして頼るものもいない人々やそして、住みかを失った様々な生命をもつ命あるものたち。
それらは……【神の御為に】というどう考えてもおかしい正義の名のもとに。
……身寄りのない者たちやそして住みかを失った彼らは。
……たった一つの正機鎧を作るために、その命をひとつの器にと閉じ込められ……
簡単にいえばそれを構成する物質で命を絶たれるのだが。
様々な魔力を組み入れた特殊な金属でそれを剣、または槍。
ともかく使いたい武器の形にして……それで取り込む命を殺してゆく。
という作り方。
何ともどこが正義なのか、というはっきりいって非道極まりない鎧。
それでも様々な魂が宿ったそれは確かに究極…に近い性能をもつ意志ある鎧と化す。
ちなみに意志弱きものが着用すると、
鎧と化した取り込まれた魂たちに、その装着したものの魂まで引きずりこまれ。
そして新たな鎧の中にと眠る魂として次なる利用者に利用されることとなる。
それは強大なまでの敵に勝とうとする意思がゆえに、
人々が作り出した究極すぎる犠牲の上に成り立つ鎧。
それが
それを作るために……公然と人殺しなどが町の外などでは行われているのである。
だが……その事実を……一般の人々は知らない。
「……私あ~いうの嫌い……」
目の前で平然とすでに抵抗もできない生き物を殺している兵士らしき人物が数名。
といっても本当の目の前ではなく一キロ先で起こっている出来事なのであるが。
いかんせん、このセリナ、ユーリもであるが、目のよさは互いに父親譲りである。
……セリナの場合は性格が……母親とそしてその容姿がどこと泣く母親似であり、
その髪の色もまた母親似…という具合なのであるが。
抵抗できない生き物……動物をなぶり殺しにしている大人たち。
……ぶつん。
しかも笑いながら…である。
それを道の先にみつけ……セリナの中で何かが切れる。
「あ゛!セリナちゃん!ちょっとたんまぁぁぁぁぁぁ!」
ゴルンノヴァがわなわなと震えるセリナに気づきあわててとめるがすでに遅し。
「シルィックラーブ!!!!」
チュドドドドドォォォォン!!!!!
今だかつて誰も聞いたことのない言葉がセリナの口から発せられる。
それと同時にセリナの体から目に見えない銀色の蒸気のようなものが立ち上り。
次の瞬間。
一キロ先のその地点にまがり間違うことなくその術は炸裂する。
セリナの内に眠りし力、【白銀の王】としてのその力は。
何の妨げもうけずに笑いながら目の前の無抵抗な生物を殺していた大人たちを。
瞬間的に銀色の光の刃で絡めとりそして次の瞬間には。
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
道ゆく先から響いてくる絶叫。
「……あ~あ、やっちゃった。」
ぽりぽりとほほをかきつついっているユーリに。
「……あ゛あ゛あ゛……今ので絶対に……この時代のスィーフィードさんとかに気づかれた……
……絶対に……あわわわ……」
一人パニックになっているゴルンノヴァ。
「……ふん!弱いものいじめする大人は、セリナ大っ嫌い!」
いまだに収まりがつかないらしく肩で息をしているセリナ。
「ま、自業自得だよね。僕も弱いものいじめする大人って嫌いだよ。」
そんなセリナの肩をぽんとたたいているユーリ。
そんな会話をしつつしばらく進んでゆくと。
そこに転がっているのは。
原型をとどめていない何かの肉の破片。
それが意識をもちうごめいていたりする。
セリナが先ほど施した術は、
ある意味でセリナたちの世界で、屍肉呪法と呼ばれているものに程近い。
あれと徹底的に異なるのは……
ばらばらに砕かれた肉片をひとつものこさずに、
この世から消滅しない限りは永遠にその肉体の持ち主の苦しみは続く。
というもの。
ちなみに肉体的にも苦痛を与えるが、
精神的には、
今までその肉体の持ち主が殺した命と同じ苦痛を最後のひとつの欠片が消滅するまで苦しむ。
……というある意味では呪法の一種であるのだが。
ちなみに肉体がばらばらにされるときの意識は、
ずっと肉体の持ち主はたもったまま、肉体はみじん切りにと分断されてゆく効果をもつ。
セリナとてこの術はあまり好きではないがああいう馬鹿にはお仕置きも必要だし。
そんなことを思っていたりする。
「……ま…まあ慈悲と非情さ……持ち合わせてないと……神魔の王なんてできないしね……」
肉片をみてどこか遠くをみてぼつりとつぶやいているゴルンノヴァ。
セリナのそのあどけない表情の奥に隠されているその冷徹なまでの非情さは。
魔である彼にとってもそれは恐ろしいことこのうえない。
「ま、こういうやつらはひどい目にあわないと実感しないからいいんじゃない?」
それで済ませているユーリ。
「そうそう。悪人には手加減しなくていいっていうお母さんの指導だし。」
そういって怪我をしているウサギに回復魔法をかけ森にと逃がしているセリナ。
ちなみに今はもう肉の破片となっていた大人たちが殺していたのは、森にすむ動物たち。
そんな動物たちの怪我を治してからのち。
「さ、いこ。」
にっこりと微笑むセリナのそれはまさに天使の微笑み。
「……そうだね。ここに長居するわけにも……ね。」
これを元に戻すのはセリナにしかできないこと。
セリナとしては戻す気などはさらさらないのだか。
そんな会話をしつつ彼ら三人は散らばる肉片の道を抜け。
向かう場所は東の地。
そこの港町から出ている船に乗り北のとある地点にと出向くのが、彼らのこれからの旅路。
― 暁の眠れる大陸 ―
と呼ばれているその地に向かい彼らは歩み始めてゆく。
-続く-
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あとがきもどき:
薫:・・・・・気力がのらない・・・とはこのこと。
なのでおそらく確信できますけど・・・文章。おかしいです。(断言)
・・・・まだモモが戻らないのよ・・・・。
いつもは呼んだらすぐに返事してよってくる子なのにさ・・・。
・・・・・何で毎回いうのに猫・・・休みのたびに外にだす・・・うちの父親・・。
・・・前のチビのときもそれで殺したも同然だというのに・・・・。
せ・・・・精神的に悪いです・・・・この状況・・・・。
・・・・・戻らなかったり姿がみえなかったらどんどん悪い想像は膨らんでゆく・・。
・・心配性、といわいで・・・チビのことがあるからよけいに心配なのよぉ!
・・・・だからといって部屋に閉じ込めておいたら部屋・・・・蒸すしな・・。
・・・・クーラーかけといて部屋に閉じ込めしておくか?いや・・・本気で・・・。
・・・・それはそうと・・・・早くもどってきて・・・時間がたつごとに不安が膨らむ・・・・。
さっきから外にでてるんだけど・・・姿すらみせないし・・・何でぇぇ!?
しくしくしくしく・・・・・。
追伸:・・・・一時を過ぎてもどってきました・・・・。お願いだから返事くらいしてよ・・。
どうやらお約束にも手足がぬくいので・・・寝ていた模様・・・。
・・・・あのね・・・・(はぁ・・・・)
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