まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

・・・・かなり切実な問題発生。
・・・・遥琥珀さんに送るはずの・・・・暑中見舞いはがきが・・・どこかにいったぁ!
うどわぁぁぁぁぁ!
あとミリーナ&ルーク、それにフィブを書いたら終了だったのにぃぃい!
ど・・・・どこにいった?(汗)
え?今が何月だって?・・・いわないでください・・・。
なかなか自分で納得できる絵にならないのよ・・・くすん。
・・きちんと書いたつもりでも後で見直したら・・・まだまだだしなぁ。
なのでいまだにまだ完成していない・・・あぅ・・。
・・・時間があるときでないとできないしなぁ・・。
ということで琥珀さん・・・まだ少し時間・・かかりそーです。
もらっておいてすいません・・・返事というかお返しが遅くなって・・・しくしくしく・・・。
しかし・・・・誰もに・・・似てない・・・・アメリー、ゼル・・・ダブルリナ・・ゼロスすらも・・。
あうあうあう・・・・所詮私のレベルではこんなところか・・・くすん。

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白銀の旅立ち    ~神魔戦争時代にて~

『眠れる竜の大陸 光と闇の黙示録 光は闇と化し 闇は狭間の心にともどりゆかん』
神魔戦争黙示録、第終章、一節より。


「つまり今は赤の竜神と赤瞳の魔王が直接的に戦っている。という状況なわけなんだ。」
もぐもぐ。
ぱくぱく。
食堂にて食事をしつつ目の前にいるゴルンノヴァに聞いているセリナ。
さすがにこう戦いが続くそんな中。
各自の村や町などで自給体制がすでに確立しているそんな状況。
何しろ物流がほとんどとまっている…という状態である。
いやほとんどというかはっきりいって皆無に等しいが。
魔力の属性とそしてまたその性質のアレンジにより。
町の中などでも気候に応じた作物などが取れるようにできたのは。
約数年以上前のこと。
改良に改良を重ね、そして今の状況がある、そんな中。
魔力の結界にと覆われた町の中にある食堂の一角で。
そんな会話をしているセリナたち。
栗色の髪に金色の髪、そしてまた黒い髪の彼らの姿は。
見ただけではその関係はなかなかわからない。
唯一というか栗色の髪の少女と金色の髪の少年の瞳の色が同じことから。
おそらくは姉弟なのであろう…という憶測は立つものの。
もう一人いる青年との関係は……よくわからない。
わからないがおそらくは彼らは兄弟なのであろう。
というのがほかの客たちの一般的な思いではあるが。
「私たちの時代では今はまだ魔王完全復活してないけど……」
などとつぶやいていたりするセリナ。
セリナが生まれたその同時期。
またまた魔王が覚醒しそしてそれが北の魔王と同化した。
というのはもはやもう紛れのない事実ではあるにしろ。
だがそれでもセリナたちのいる時代ではいまだに決戦ともいえる、
神と魔の戦いは起こっていないのが実情。
……まあ、行動できない…といったほうが正しいのだが。
『S、あんたは物質世界で動けるようになるのが遅すぎよ!』
などという言葉をうけて魔王が金色の王にお仕置き……
……もとい、処罰……ではなくとにかく制裁を加えられたことは。
……ゴルンノヴァ達異世界の魔の間でもそれは有名すぎる事実ではあるが。
そんな事実があることなど当然魔や神族ではない生き物たちは知る由もなく。
まあ知ったらしったでそれこそ暴動騒ぎになりかねない…事実ではあるにしろ。
とにかくそんな理由からセリナ達が生きている時代は平穏そのもの。
「ということは今のこの世界の魔は、完全に力をふるえる。というわけだよね?
  ね?ゴルお兄ちゃん?」
なぜかうきうきと喜々として瞳を輝かせているのはユーリ。
実は前からどこまで自分の力が通用するのか。
本格的な力をもった存在においてどこまで通用するのか試してみたかったのである。
このユーリは。
「だからかぁ。別に混沌の言語カオスワーズ唱えなくても術がすぐに発動するのは。」
精神世界に満ち溢れているその力。
精霊魔法、神聖魔法、そして魔の力を借りた黒魔法。
それらすべてにおいてほとんど前ぶりとなる混沌の言語カオスワーズがほとんど不要。
それは今この物質世界がほとんど精神世界と代わりがないくらいに、その壁を薄くしているからに他ならない。
魔法とは精神世界に通ずるもの。
この物質世界にない力をこの世界に具現化させたものに他ならない。
それゆえに。
その言葉にある意味納得しているセリナ。
この地ではあまり巨大な術を使えるような人間はあまりいなく。
またいてもそれらはほとんど前線に赴いている。
町のあちこちでは自衛団が組まれいつくるともない魔の脅威におびえている。
だがしかしこんな状況でもやはり悪いことをしようとする人間などはいるわけで。
人と魔と。
それらに悩まされている状況が各自の町などでずっと繰り広げられているそんな状況。
「ところで?どうやったら元の世界に戻れるの?」
三人で軽く四十人前づつの食事の量を平らげて。
食後のデザートのパフェをつつきながらゴルンノヴァにと聞いているユーリ。
「う~ん、それ微妙なんだよね。あ、セリナちゃん、オーブの状態…どう?」
彼らがここに来た原因のひとつ。
いや、完全にそれが原因…といっていいであろう。
過去、現在、未来を指し示す、そしてまた、それらを移動する力をもった。
とあるオーブ
そのセキュリティ・プロテクトは。
いまだにセリナが、本来の力を使いきれていないがためにこのようにランダムにと発動する。
だがそのことにまだセリナはよく気がついていない。
それを使えるのはこの世で唯一セリナだけ。
セリナのいえば分身ともいえるその品物なのだが。
いまだに自分の役目をよく理解できていない…というかそれも当然なのだが。
まだセリナは……世界を治める王となる…という自覚は…ほとんどない。
それに今はとりあえずは一応は普通の人間として誕生しているのだから。
その言葉に。
「うん。どうやらここにきたことでだいぶ力消耗したみたい。輝きがほとんどないもん。」
拾ったときにはものすごく銀色に輝いていたその物体は。
今ではただあわく透き通るまでに少しばかり銀色にと輝くのみ。
その水晶のような中に見えている鍵のようなものもまた。
銀色の輝きを失い……今はただそこにあるのは鉛色の鍵のような物体。
「そう……とりあえずそれを回復させるのが先決だよね。」
確かこの時代では時空をつかさどる彼女もまた存在していたはずである。
だがしかし。
彼女に会うのは……あまり好ましくはない。
下手をすると歴史が変わってしまいかねないそれほどまでに重大なこと。
できればあまり干渉しないうちにこの時代から離れたほうがいいと、
ゴルンノヴァの中で警鐘が鳴り響く。
幾度かといってもまだ二回目ではあるものの。
何となくそれの使い方がわかってきたセリナ。
これはともかく時空や次元、空間をも関係なく移動するいわゆる扉の役割を果たすもの。
だということを。
そんなセリナの言葉にうなづきつつつぶやくゴルンノヴァ。
「とりあえず?一番手っ取りはやいのは。
  これに赤の竜神と赤瞳の魔王の力閉じ込めたら早くない?」
そのオーブのもつ気配からそれが光と闇の属性をもつことはユーリは気づいている。
このあたりの感性というか勘の鋭さはユーリは父親であるガウリイ譲りなのである。
「う~ん……まあ、確かにそうなんだけど。でも似てはいるけど属性が違うんだよね……」
確かに同じ神と魔の属性には違いはないが。
だがこれはセリナの力とリンクしているのである。
つまりは。
手っ取り早いのはセリナがその力を自在に仕えるようになるか。
……またはセリナがいつものようにプチキレテその力を解放すること。
それが一番手っ取り早い方法ではある。
何しろ切れたセリナはその力の制御など関係なく、というかまったくせずに。
その本質がもつ力を思い切り開放するのである。
そのたびにゴルンノヴァやそしてその余波などの処理にユーリは振り回されるのだが。
最近はそれを霧散させることなどできはしない……というのがわかったので。
とりあえずその力のすべてを別の場所にと移動する方法をとっているのだが。
ちなみにそのためにこの十年あまりでこの地ではないほかの星。
その力を移動させられた星々が、ものの見事にいともあっさりと消滅した。
……ということは、ユーリもセリナも知らない事実
「でもそれしか方法…ないと思うよ?」
そういいつつ最後にのこったアイスを一口含むユーリ。
「まあ……確かにそうなんだけどね。問題は…あのアテナさん達なんだよねぇ。」
そういいつつため息をつくゴルンノヴァに。
「そういえば?あのお姉ちゃんたち。
  ゴルお兄ちゃん、知り合いみたいだけど?どうしてそんなに嫌がってるの?」
きょとんとした視線でゴルンノヴァにと話しかけているセリナ。
ちなみに彼らの会話は食堂のざわめきに混じり周りには幸運にも聞こえてはいない。
「あ゛~……彼女たちね。
  ここのフィブリゾ君の部下で、冥神官エデンさんと冥将軍アテナさん。
  ……っていうんだけどね……彼女たちの趣味…人をからかうことなんだよね……」
ちなみにもう少し突っ込むと……どちらがより多くの負の感情を集められるか。
競争することもしばしば。
それによって人などにはたまったものではないが
単なる遊びで滅ぼされた町は軽く三桁以上に上っていたりする。
そして……困ったことにそれは同族などにも適応され。
……つまりは同族だけでなく別世界の者ですら
からかうのを楽しみ、としているような彼女たちなのである。
当然のことごとくにそれには生きるものたちも含まれる。
……まっとうに生きている生き物にはたまったものではない趣味なのだが。
もし彼女たちにセリナが見つかれば……どうなるのかは目に見えている。
いや、かるくはっきりいってセリナの力は彼女たちを上回っているが……
彼女たちのせいでセリナが力を暴走……という事態だけはどうにか避けたいのが本音。
こんな過去でもしセリナの……白銀の王としての力を暴走させようものなら。
一体全体どんなことになることやら。
「?確かフィブリゾって……前に母さんが滅ぼした腹心の一人だよね?」
そんなことをいっているセリナ。
「正確には母さんに乗り移った金色の王だよ。セリナお姉ちゃん。」
そんな会話をさらりとしていたりするユーリとセリナ。
その言葉に思わず額に手をあてて。
「……もう慣れたけどね……お願いだから……唐突にあの御方の呼び名をいうのだけは……
  ……やめてほしいなぁ……僕は……」
はぁ。
さすがに名前を聞くだけで以前のように硬直する……というとはなくなったものの。
……人間、いや人ではないのだが、慣れというものは恐ろしいよね。
などと一人心で突っ込みつつそんなことをいっているゴルンノヴァ。
「う~ん、でも今のユーリの言葉で回りにいた下級魔族が綺麗に消滅したね。」
「みたいだね。半径二キロ以内はすべて消滅したみたいだけど?」
さすがに呼び名だけでも効果は抜群。
といえるのか。
さらっといったユーリの先ほどの言葉が精神世界にと伝わり。
……ユーリやセリナたちの近くにいた下級魔族や神族は。
ことごとくに消滅したりまたは力を失っていたりするこの事実。
そんな会話をにこやかにしているのもさすがにあの二人の子供だよね。
などとそんなことをふと思いつつ。
「とにかく、セリナちゃんのそのオーブに力をスィーフィードさんと、そしてシャブラニグドゥさん。
  ついでにできたら……ミリアーナさんにも入れてもらったほうがいいんだけど……」
そういうゴルンノヴァのその言葉に。
「??ゴルお兄ちゃん?誰?そのミリアーナさんっていうのは?」
きょとんとした視線でそういうゴルンノヴァを口の横にクリームをつけたまま、
みているセリナ。
「ああ、セリナちゃん、クリームがついてるよ?」
そういってハンカチでそのクリームをぬぐいつつ。
「ああ、そういえばセリナちゃんたちは知らないんだったね。
  一応ここの世界の時空をつかさどっている人。
  ……確か今人間の男性から逃げ回っているんじゃなかったっけ?」
などといいつつどこか遠い目をしていっているゴルンノヴァ。
ちなみに。
ゴルンノヴァがもういない時期であったのでそれはしらないが。
……彼が元の世界に戻った後でも。
いまだに彼女はその人間の男性に追いかけられていたことを・・・彼は知らない。
「一応、神でも魔でもなく中間の存在ではあるんだけどね。
  ……何でも人の世界に下りたときに一目惚れされたとかで……」
……どこかで聞いたような話なんだけど……
ふとかつて母と父から聞いたとある二人を想像しているセリナとユーリ。
「何しろその人間、行動力があるらしく、彼女を召還するための三つの品をきちんとそろえて。
  それでもってして、彼女に迫っているらしいんだよね……
  だから今……多分彼女……機嫌…悪いと思うんだよねぇ……」
そういえばあのとき彼女は
『逃げるために人間に転生する!』
とかいっていたような気がするが。
今の時期がその時期なのかは定かではない。
そういいつつどこか遠い目をしつつも。
「とにかく、ここでこうしていても始まらないし?
  とりあえずは先に、簡単であろうスィーフィードさんのところにいこっか。」
……そ~いや、セリナちゃんたち……たまげないかな?
スィーフィードさんって、実はあのルナさんってこと、セリナちゃんたち…確か知らないよな?
そんなことをふと思うが。
「ねえねえ?ゴルお兄ちゃん?
  そのミリアーナさんって人を追いかけている人間の人って……名前何ていうの?」
「確かルアークとか言わなかったかな?」
『ふぅん。』
セリナとユーリ、そしてゴルンノヴァも知る由もないが。
……これから五千年後、人間にと転生している二人こそが。
セリナたちが両親から聞かされていた二人だということを。
「それじゃ、とにかくこのオーブに力を蓄えるために、まずは赤の竜神のところにいくってこと?」
そういいつつ懐から淡く銀色にと輝くオーブを取り出すセリナ。
「うん、そう。」
一番手っ取り早いのは…セリナちゃんが力をつけて、それで回復させたら早いんだけどねぇ。
今のこの状態でそれしたら……絶対にパニックになるしね。
神も魔も……そしてすべての生きるものたちも……
一番手っ取り早い方法はセリナがとにかく力を使いまくり、
そしてその身の内にと眠る力をそれに蓄えればいいこと……なのだが。
そんなことを今のこの時代でできるはずもない。
何しろ彼ら……いや、自分たちははっきりいって部外者である。
下手に動いて時空にひずみでもできたら……それが怖い。
そんなことを思いつつ。
「んじゃ、決まりだね。あ、スィーフィードさんの居場所は僕知ってるから。
  とりあえずじゃ、出発は早いほうがいいね。明日にでもする?」
そんなゴルンノヴァのその言葉に。
「賛成!」
「あ、僕も賛成!わぁぃ、伝説の神魔戦争時代かぁ。戻ったら母さんに自慢しよv」
「……それ、お願いだからやめといたほうがいいよ……絶対に……」
そんなことをいっているユーリに注意を促しているゴルンノヴァ。

そんな会話をしつつ。
今日はこの町にと宿をとり休憩をとることにしたセリナたち三人。
明日より元の世界に戻るための新たな旅が始まってゆく。


                        -続く-

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あとがきもどき:
薫:・・・・・あっはっはっ。
  ・・・・ミリーナ人でなくしてみましたv(まてこら!)
  彼女、何か神秘的だったし・・・・よしとしてくださいなv(だからまて!)
  ・・・はっ!何ねたばらしを!?
  まあミリアーナ・・・という名前でわかった人はわかったでしょう。
  ちらっと出てきますよ?ええ・・・ちらっと・・・。
  ルークに追い掛け回されてうっとうしがっている時の管理者が・・・(笑)
  さて・・・・がんばって琥珀さんのはがき・・探さないとな・・・。
  というか今からまた書くの・・・根性ないよ・・・あぅ・・・。
  多分どれかの本にまぎれたのだろう。うん。
  そういえば今朝から新型ウィルスがどうのこうのとさわがしいなぁ。
  何かネットにつなぐの・・・怖いじゃないのよ(汗)
  何はともあれ。次回でようやく旅の開始v
  ・・・・予定では二話か三話でこれ・・・・終われれ・・・・ばいいなぁ(こらまて)
  ではでは。また次回でv
  2003年8月15日某日

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