まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ。
やれやれでどうにか狭間も一応(?)完結v
・・・次はこれですね・・・・。
え?希望の行方がとまってるって?
・・・・い・・・一応あれの本編・・二部とも終わってますし(こらこら)
希望の行方ははっきりいって番外編もどきだし。
なのであれはのんのびりいくのですよ。ええ、のんびりと。
・・・・はじめのほうは心のオアシスなんですけどねぇ。
チビッコリナに振り回されるエル様やスティルバイト(ガウリイ)達が(笑)
ではでは。
とりあえずいってみよう!こちらは完全なるオリジナルv
・・・・何といってもリナもガウリイも出でこない(笑)
出てくるのは二人の子供だしねぇ。うんうん。
それを納得の人のみどうぞなのですv
・・・・そーいやRPG小説・・・・誰か突っ込み・・・いつかくるかな?(まて)
ではではv

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白銀の旅立ち    ~動乱の最中~

空を見上げると、どこかしこも暗雲が立ち込めている。
そういう表現がしっくりくるであろうそんな中。
「おいこら、お前たち、そんなところで何をやってる!」
町に近づいてゆくと彼ら、エリー、ユーリ、ゴルにとどこからか声が飛んでくる。
「へ?」
その声に振り向くと、
そこにいるのは人なのか何なのかよくわからない格好をしている、人間もどき。
「?おじさん?何そんな格好してるの?」
思わずその姿をみてきょとんとした顔で聞いているセリナ。
それもそのはず。
何やらうねうねとその身にまとっている何かが蠢き、
そしてまたその黒いまでの…おそらくはよろい……みたいなものなのであろうが。
それがどうみても生きている……といか言いようがない。
目と口だけがかろうじて見える程度。
そしてその背にはなぜか真っ白い羽が四枚ついていたりする。
「何って……貴様たちこそ子供がこんな場所で何をしている?
  どうやら魔……ではなさそうだが……だが……貴様は……」
一人どうみてもまったく異なる感じを受けるものがいる。
そうおもいつつゴルンノヴァにと視線を向けているそれ。
「……あ゛~、セリナちゃん。どうやらこの人、神人部隊の兵士らしいですよ?」
その格好をみてふとあることを思い出しそんなことを説明しているゴルンノヴァ。
「??何?ゴルお兄ちゃん?その神人部隊って?」
そんなゴルンノヴァの言葉に首をかしげているユーリに。
そしてまた。
「……どうでもいいけど……このよろい……いくつの命が犠牲になってるのよ……」
ふとその男性が身にまとっているよろいらしいものから感じられる命の残り香。
それを感じて顔をしかめているセリナ。
セリナが顔をしかめるのも道理。
すざましいまでの魔の力に対抗するために、人が作り出した究極の鎧。
それが、これ。
別名を生体機鎧ウェポンアーマーともいうが。
何しろ一般的な命ある物質的な生き物すべての能力を備えたそれは。
当然のことながらそれなりの命を犠牲にしてそれは作られる。
後々の伝説では魔と神の戦いにより大地は命を失いかけ、疲弊した。
とあるが事実はそうではなく。
その90%以上がこれらの装備品などを作り出すために犠牲になったに他ならない。
「う~ん、軽くみつもっても二百の命だね。あ、神人部隊というのはね。
  今この地でここの魔王、赤瞳の魔王とそして赤の竜神とが戦っている最中なんだけど。
  それの力に対抗するために生き物たちが生み出したというか編成した部隊のこと。
  別に神側の部隊…というわけでもないんだけど。一応彼らの信仰はスィーフィードさん。」
セリナの質問にさらっと答えてそしてまたユーリにと説明しているゴルンノヴァ。
そんな会話に眉を潜めつつ。
「……何者だ?おぬしたち?
  この地で……いや、この状況で。われわれのことを知らない…というのは?
  いや、そもそもどうやって町からここまで出てきた?」
警戒しつつ腰にある剣にと手をかけているその男性。

今この地では人々は町から一歩も出られないのが実情。
ひとつ外にでればもうそこは戦場。
神気とそして魔気…瘴気なども漂う暗黒の世界に程近い。
今ある町などはかろうじてエルフや竜、そして様々な力をもった生き物たちが。
その力をまとめてひとつの塊とし、
曰く、『プリズムストーン』と呼ばれる、その石が町を結界で覆っているからに他ならない。
外に出れるものはある程度実力をもったものでないとそれは死を意味する。
十数年以上、この地はもう光を見ていない。
雲の上にと突入してもまたそこにあるのは力が渦巻いている空の様子。
そんな中で生き物たちは息を潜めて生きている状態。
今この地は……後に神魔戦争と呼ばれる時代の真っ只中。
すべての生き物たちが戦いを繰り広げられているそんな状況下。

「どうっていわれても……そういえば何で?」
きょとんといっているそんなセリナに。
「……セリナちゃん…きちんとそれ…制御できてなかったね……
  ここセリナちゃんたちがいた世界から…ざっと見積もっても、五千年以上昔だよ……」
そういいつつため息ひとつ。
約五千年前。
それはすべての始まりともいえる、神と魔が力の限りぶつかったといわれているその時代。
「……え゛!?ということはここってあの伝説の神魔戦争時代ってこと!?ということは……」
「うん、シャブラニグドゥさんもスィーフィードさんもここには健在のはずだよ?
   もっとも……僕たちがここにいることで時空がゆがまなければいいんだけど……」
そういいつつ空を見上げるゴルンノヴァ。
もともと時間というものはここ物質世界やそして特定の次元にしか存在しないに他ならない。
彼らがその気になれば時間を越えることなどは簡単ではあるが。
それは彼らの約束事でやってはいけないこと…と定められている。
理由は簡単。
過去をかえればそれだけ未来は変わる。
無限に新たな未来が誕生してゆくのがそもそもの原因。
そして…そんな世界が滅ぶにしろ存続するにしろ。
負担は思いっきり彼らの王である神や魔王にかかってくるのである。
……あまり知られていない事実ではあるが無限に広がる四次元世界。
その数が少なければ少ないほど……その地の神々や魔王の力は大きい。
それはとあるお方が自分たちの責任において処理しなさい。
という鶴の一声によるもの……だということは。
ほとんど上層部の一部にしか知られていない事実でもある。
そのことには触れずに淡々と説明しているゴルンノヴァ。
そんなゴルンノヴァの言葉に顔をしかめつつ。
「……貴様たちは……何なんだ?……っ!」
言葉を言いかけたその直後。
どこからか響いてくる爆発の音と。
そしてまた。
次の瞬間には彼らの目前を光の槍が貫いてゆき。
「あ゛~。アテナ、ずるい!それ私の獲物ぉ!」
などとどこか明るい声が空から響いてくるが。
「エデン姉さん、早いもの勝ちよ。こういうことは。」
にこやかにどこか不似合いすぎる子供たちの声が聞こえてきていたりする。
「……えっと…ユーリ君?セリナちゃん?……逃げたほうがいいよ……」
その言葉に思わず頭を抱えているゴルンノヴァ。
この声にはおもいっきり聞き覚えがありすぎる。
彼にとっては、ここで彼女たちに出会うのは……
あまり得策とはいえないような気がひしひしとするのは、別に彼の気のせいではないであろう。
「?ゴルお兄ちゃん?知り合い?」
きょとんとした視線でそんなゴルンノヴァを見上げているセリナに。
「くっ!よもやまた貴様らか!今度は負けんぞ!」
などと叫んでいるセリナたちの前にいる一人の男性。
その言葉に。
「あれぇ?まだはむかってくるよ?この人?」
「でもこういうあがく人って面白いから。お父様も面白いから殺すなっていってるし。」
などときゃぴきゃぴとした声があたりに響くが。
「……誰?」
「……?」
そんな少女たち……見た目どうやら七歳かそこら程度であろうか。
しかもその服装といえば橙色のレースのワンビース、しかもフリルつき。
もう一人はピンクの上下の服にこちらはフリルに刺繍がなされていたりする。
そんな二人をみて首をかしげているセリナとユーリ。
気配から何から何まで覚えがない。
「……うわっ……最悪……」
はぁ……
その姿をみて思わず盛大にとため息をついているゴルンノヴァ。
できれば干渉することなく元いた時代に戻りたいのが本音であったのだが。
「と……とにかく!ここから逃げるよ!」
いうが否や、セリナとユーリを抱きかかえ。
その場から一瞬にして空間移動をしてゆくゴルンノヴァ。
その姿をちらりと具間みて。
「……あれ?今の…ゴルンノヴァ様じゃない?」
「まっさかぁ。今あっちは大変らしいじゃない?」
その姿をちらりとみてそんな会話をしている少女たち。
今確かあちらでは。
神と魔の決戦に近いものが行われていたりする。
そんなことをおもいつつ。
とりあえず今は、目の前にいる男性にと視線を向ける。
「まだあがくの?あなたの部隊はすでにもう残り三人。そんなので何ができるっていうの?」
「そうそう、ある部隊みたいに私たちの軍下に下ればいいのに。」
などとそこにいる男性に交互に話している二人の少女。
「うるさい!われら人を甘くみるな!冥神官エデン!冥将軍アテナ!」
そんな少女に向かって叫んでいるその男性。

しゅんっ。
一瞬のうちにどうやら町の近くらしき場所にと出現し。
目の前に見える町並みは、何らかの力によって保護されているかのように薄く紫色にと輝いている。
「あ、町だ。とりあえず今日の宿は確保できるね。
  あ、ゴルお兄ちゃん、オリハルコンの換金お願いね。」
一番手っ取り早いのはゴルンノヴァが保管しているオリハルコンのその換金方法。
普通ならばよく盗賊退治などをして資金を稼ぐセリナやユーリであるのだが。
「はいはい。」
セリナの言葉をうけて懐から袋を取り出しているゴルンノヴァ。
そしてそのまま光に包まれた町にと入ってゆく彼ら。

「君たち、どこから来た?」
「どこって?」
「ねえねえ?これって何?町が光に覆われてるけど?」
門番の言葉に首をかしげているセリナとユーリに。
思わず目を丸くしている門番たち。
「……かわいそうに…どうやらかなり辛いことがあったんだね……」
そんなセリナたちの言葉をどうやら目の前でつらいことがあったがために。
一時的な記憶混乱を起こしている…と勝手に判断していたりする。
「え……ええ。まあ。」
まあ嘘ではないし。
その言葉に答えているゴルンノヴァ。
本当のことをいって下手に混乱を招きたくはない。
「ところで?この子たちがこの状態ですので。僕たちは早く安全な町に入りたいのですが?
  といっても魔の攻撃などがあったら町の中も安全とはいえませんが。」
にこやかにそんなことを門番にと話しているゴルンノヴァ。
「それで?君たちはいったいどこから?」
一応町を守る義務があるがゆえに問いかける門番達。
……う~ん、おそらくは。
少しこの精神世界からこの世界のことを視てみると、どうやらこの時期は……
「えっと、先だって滅んだ……」
そういって言葉を濁すゴルンノヴァ。
この時期はどこともなく町が滅んでいるので、
そのために、難民などが安全といわれる町などに避難してくるのはざらにあること。
おそらくはこの言葉だけで納得されるはずである。
しかも相手がセリナとユーリが記憶混乱が起こっている…と思い込んでいるこの状況では。
この言い方で波風たつことなく詳しく聞かれることはないはず。
「そうか。君たちは……あの……」
先日もついに近くのちょっとした町が滅んだばかり。
守護を失った町の人々は……町の外に投げ出されると同時に。
世界にあふれている魔やそしてまた魔物などの影響により。
生きてたどり着くものは……ほとんど皆無。
今この地上ではかろうじて国家として保っている国といえば。
眠れる竜の大陸…と呼ばれる台地に存在する数個の国ばかり。
「よく無事だったな。こんな子供たちを守りつつ……」
そんなことをいいつつ彼らを町の中にと招き入れる門番たち。

今この地は……いや、この地上は、神と魔の戦いが激化している真っ只中。
そんな中に……セリナたちは時空移動してきたのである。

新たなセリナたちの旅が今、始まってゆく。


                        -続く-

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あとがきもどき:
薫:あはは。とりあえずセリナたち、時空の旅の開始ですv
  まああまりこの神魔戦争時代は・・・長くない予定です。(あくまでも)
  過去、現在、未来・・・・と移動していき。旅を続けるセリナたち。
  タイムトラベラーもどきですな(笑)
  ではでは。またv
  2003年8月14日某日

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